JPH0821812A - センサ用セラミックヒータ及び酸素センサ - Google Patents

センサ用セラミックヒータ及び酸素センサ

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JPH0821812A
JPH0821812A JP6154702A JP15470294A JPH0821812A JP H0821812 A JPH0821812 A JP H0821812A JP 6154702 A JP6154702 A JP 6154702A JP 15470294 A JP15470294 A JP 15470294A JP H0821812 A JPH0821812 A JP H0821812A
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JP
Japan
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heating
sensor
ceramic heater
resistance value
heater
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Application number
JP6154702A
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English (en)
Inventor
Takao Kojima
孝夫 小島
Yoshiaki Kuroki
義昭 黒木
Kunio Yanagi
邦夫 柳
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラックや断線等の不具合を生じることな
く、迅速にセンサを加熱することができるセンサ用セラ
ミックヒータ及び酸素センサを提供すること。 【構成】 発熱パターン9は、基板先端側にて6列とな
る様に蛇行する発熱部11と、発熱部11の左右端部か
ら基板根元側に伸びる一対のリード部12とから構成さ
れている。特に、発熱部11の中央部11aの線幅が、
左右の側辺部11b1,11b2の線幅より太く設定され
ることによって、発熱部11の中央部11aの抵抗値が
各側辺部11b1,11b2の抵抗値より小さくなる様に
設定されている。また、発熱部11の中央部11aの線
間隔が、側辺部11b1,11b2の線間隔より広く設定
されている。これによって、発熱部11の中央部11a
の発熱量が左右の側辺部11b1,11b2のいずれの発
熱量よりも小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等の内燃
機関の酸素センサなどに使用されるセンサ用セラミック
ヒータ、及びこのセンサ用セラミックヒータを備えた酸
素センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、セラミック基体内に、Pt又
はWからなる導電性抵抗体を発熱パターンとして備えた
積層型板状ヒータ(以下単にセラミックヒータと記す)
は、酸素センサ用又は汎用加熱器用として広く使用され
ている。
【0003】例えば図5(a)に示す様に、チタニア等
の金属酸化物感応体を感ガス素子P1として使用する板
状の酸素センサ素子P2には、酸素センサ素子P2と積
層されて一体に形成されたセラミックヒータP3が使用
されている。このセラミックヒータP3としては、例え
ば図5(b)に示す様に、蛇行状の発熱部P4と発熱部
P4から伸びる一対のリード部P5とからなる発熱パタ
ーンP6を、セラミック基板P7上に形成したものが知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このセ
ラミックヒータP3には下記(1),(2)の様な問題
があり、その解決が望まれていた。 (1)つまり、酸素センサ素子P2に用いられるセラミ
ックヒータP3に対して、例えば内燃機関の始動時など
に印加電圧を加えて昇温を行なう場合には、その温度変
化のために、昇温中にセラミック基板P7の(発熱部P
4が集中する)中央部と(熱が逃げ易い幅方向の)側辺
部との間に過度な温度差が生じる。その結果、発熱部P
4の中央部と側辺部との熱膨張の違いによって、セラミ
ック基板P7にクラックP8が発生したり、発熱部P4
が断線するという問題があった。
【0005】(2)また、近年では、特に米国における
自動車の排気規制におけるOBD−II(On board dia
gnosis)において、酸素センサ、触媒装置、制御センサ
等の劣化を検出することが義務づけられており、それに
伴う問題も生じている。このOBD−IIは、米国カリフ
ォルニア州での1996年頃から施行されることが予測
される環境保護法による規制であって、機関の排気が規
制値を満たさなくなったとき、その規制値を満たさなく
なったことを運転者に判る様に表示することが義務づけ
られている。そして、この表示系統に故障が発生すれ
ば、そのことのみでリコールの対象とされるため、酸素
センサ、触媒装置、制御センサ等の劣化を検知するこ
と、及びこの検知する装置が長期間正確に機能すること
が非常に重要なこととなっている。そのため、触媒装置
の下流側にも診断用酸素センサを装着する必要がある
が、その場合、下記の様な不具合が発生することがあ
る。
【0006】つまり、機関始動時に触媒装置に溜った凝
縮水が粒状に飛散し、触媒装置の下流側のヒータにより
加熱された感ガス素子P1に付着することによって、感
ガス素子P1が破壊されてしまう場合がある。このた
め、機関始動時にはヒータには通電せずに、凝縮水の飛
散が激減する機関始動後30秒後にヒータに通電して、
感ガス素子P1を活性化する温度まで昇温させる必要が
生ずる。その結果、感ガス素子P1が活性化する温度に
達するまでは、実質的に空燃比の制御が正確になされな
いために、排気の浄化率が悪くなったり燃費が悪くなっ
てしまう。
【0007】従って、なるべく短時間に感ガス素子P1
が活性化する温度にまで昇温する必要があり、特に触媒
装置の上流に装着された通常の空燃比制御用センサは、
機関始動後50秒ほどで活性化温度に達するので、診断
用酸素センサもこの時間内つまり通電開始後20秒以内
に活性化することが望まれている。
【0008】この対策として、酸素センサ素子P2に用
いられる(前記図5の様な)セラミックヒータP3に対
して、従来の印加電圧より大きな印加電圧を加えて迅速
に昇温を行なうことが考えられるが、この場合には、急
な温度変化のために、上述したセラミック基板P7の中
央部と側辺部との間に一層大きな温度差が生じてしま
う。つまり、迅速に昇温を行なう場合には、従来より一
層クラックP8の発生や断線の問題が顕著になるという
大きな問題があった。
【0009】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、クラックや断線等の不具合を生じるこ
となく、迅速にセンサを加熱することができるセンサ用
セラミックヒータ及び酸素センサを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、セラミック基体に、該セラミック
基体の長手方向に旋回した発熱部と該発熱部から伸びる
リード部とからなる発熱パターンを形成したセンサ用セ
ラミックヒータにおいて、前記発熱部の中央部の発熱量
を、側辺部の発熱量より小さく設定したことを特徴とす
るセンサ用セラミックヒータを要旨とする。
【0011】請求項2の発明は、前記発熱部を蛇行させ
て蛇行部分を形成するとともに、該蛇行部分の中央部の
線幅を、該蛇行部分の側辺部の線幅より太く設定したこ
とを特徴とする前記請求項1記載のセンサ用セラミック
ヒータを要旨とする。
【0012】請求項3の発明は、前記発熱部を蛇行させ
て蛇行部分を形成するとともに、該蛇行部分の中央部の
線間隔を、該蛇行部分の側辺部の線間隔より広く設定し
たことを特徴とする前記請求項1又は2記載のセンサ用
セラミックヒータを要旨とする。
【0013】請求項4の発明は、前記発熱部における前
記中央部の抵抗値を、前記側辺部の抵抗値の20〜80
%の範囲に設定したことを特徴とする前記請求項1又は
2記載のセンサ用セラミックヒータを要旨とする。
【0014】請求項5の発明は、前記発熱部における前
記中央部の抵抗値を、前記側辺部の抵抗値の30〜70
%の範囲に設定したことを特徴とする前記請求項4記載
のセンサ用セラミックヒータを要旨とする。
【0015】請求項6の発明は、前記請求項1〜請求項
5のいずれかのセンサ用セラミックヒータと、酸素濃度
に対して抵抗値が変化する感ガス素子及び該感ガス素子
から出力を取り出す出力取出部をセラミック基体に設け
た検出部と、を積層してヒータ付き酸素センサ素子を形
成し、該ヒータ付き酸素センサ素子を金属ケースに収納
したことを特徴とする酸素センサを要旨とする。
【0016】請求項7の発明は、前記発熱部と前記感ガ
ス素子とが、前記セラミック基体の対応する位置の表裏
面に各々形成されたことを特徴とする前記請求項6記載
の酸素センサを要旨とする。
【0017】ここで、前記セラミック基体としては、ア
ルミナ基板を使用でき、発熱パターンとしては、Pt,
Wを使用でき、感ガス素子としては、チタニアを使用で
きる。
【0018】
【作用】請求項1のセンサ用セラミックヒータでは、セ
ラミック基体に形成された発熱部の中央部の発熱量がそ
の側辺部より小さく設定されている。従って、側辺部か
ら熱が逃げて温度が低くなっても、中央部の発熱量が少
ないので、側辺部と中央部との温度差が小さい。よっ
て、通常の加熱の場合だけでなく、急速加熱した場合で
も、温度差がそれほど大きならないので、通常加熱及び
急速加熱の際のクラックの発生及び断線が防止される。
【0019】請求項2のセンサ用セラミックヒータで
は、発熱部の蛇行部分の中央部における線幅が側辺部よ
り太く設定されている。そのため、同じ電圧が印加され
た場合でも、中央部の発熱量が少なくなるので、前記請
求項1と同様に、側辺部と中央部の温度差が小さくなっ
て、クラックや断線の発生が防止される。
【0020】請求項3のセンサ用セラミックヒータで
は、発熱部の蛇行部分の中央部における線間隔が側辺部
より広く設定されている。そのため、中央部における発
熱パターンの占める割合が少ないので、中央部の発熱量
が少なくなり、前記請求項1と同様に、中央部と側辺部
との温度差が小さくなって、クラックや断線の発生が防
止される。
【0021】請求項4のセンサ用セラミックヒータで
は、発熱部の中央部の抵抗値が側辺部の抵抗値の20〜
80%となる様に設定されているので、即ち中央部の方
が発熱量が小さくなる様に設定されているので、前記請
求項1と同様に、周辺部と側辺部の温度差が小さくなっ
て、クラックや断線の発生が防止される。
【0022】請求項5のセンサ用セラミックヒータで
は、発熱部の中央部の抵抗値が側辺部の抵抗値の30〜
70%となる様に設定されているので、中央部と側辺部
との温度差が一層小さくなって、クラックや断線の発生
が防止される。請求項6の酸素センサでは、前記請求項
1〜請求項5のいずれかのセンサ用セラミックヒータと
検出部とが積層されてヒータ付き酸素センサ素子が形成
され、このヒータ付き酸素センサ素子は金属ケースに収
納されて使用されるので、クラックや断線を生じること
なく、感ガス素子を迅速に加熱することが可能となる。
【0023】請求項7の酸素センサでは、発熱部と感ガ
ス素子とがセラミック基体の対応する表裏面に各々形成
されることにより、発熱部は感ガス素子の加熱に最も好
適な位置に配置されるので、加熱を効率よく行なうこと
が可能である。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例のセンサ用セラミック
ヒータ及び酸素センサについて説明する。 (実施例1)図1に示す様に、本実施例のセンサ用セラ
ミックヒータ1は、感ガス素子5の加熱用に用いられる
ものであり、この板状のセラミックヒータ1が板状の検
出部2に積層されることによって、幅4mm×長さ40mm
×厚さ2.2mmの柱状の酸素センサ素子3が形成されて
いる。
【0025】つまり、検出部2とは、厚さ1mmの第1の
アルミナ基板(センサ基板)4上に、チタニア等の金属
酸化物感応体からなる感ガス素子5と、感ガス素子5に
接するPtからなる一対の検出用電極6と、検出用電極
6の大部分を覆う厚さ0.2mmのアルミナ質からなる絶
縁シート7とが設けられたものであり、この絶縁シート
7は感ガス素子5と検出用電極6とが接する電極面積を
規定するとともに、感ガス素子5と検出用電極6とが接
する部分以外を雰囲気から密封する。一方、セラミック
ヒータ1とは、厚さ1mmの第2のアルミナ基板8上に、
Ptからなる発熱パターン9が設けられたものであり、
この板状の検出部2の裏面側にセラミックヒータ1が積
層されて、酸素センサ素子3が構成されている。従っ
て、本実施例では、発熱パターン9は、第1のアルミナ
基板4と第2のアルミナ基板8とに挟まれるとともに、
発熱パターン9の発熱部11と感ガス素子5とは、第1
のアルミナ基板4を挟んで表裏面の同じ位置に配置され
ていることになる。
【0026】図2に示す様に、第2のアルミナ基板8上
に設けられた発熱パターン9は、基板先端側にて6列と
なる様に蛇行する発熱部11と、発熱部11の左右端部
から基板根元側に伸びる一対のリード部12とから構成
されている。特に本実施例においては、発熱部11の中
央部11aの線幅(例えば0.35mm)が、左右の側辺
部11b1,11b2の線幅(例えば0.3mm)より太く設
定されることによって、発熱部11の中央部11aの抵
抗値が各側辺部11b1,11b2の抵抗値より小さくな
る様に設定されている。また、発熱部11の中央部11
aの線間隔(例えば0.40mm)が、側辺部11b1,1
1b2の線間隔(例えば0.33mm)より広く設定されて
いる。
【0027】これによって、発熱部11の中央部11a
の発熱量が左右の側辺部11b1,11b2のいずれの発
熱量よりも小さくなる様に設定されている。尚、発熱部
11の線幅や線間隔は、アルミナ基板8の中心方向に行
くほど順番に大きくなる様に設定してもよい。
【0028】また、上述したセラミックヒータ1を備え
た酸素センサ素子3は、例えば図3に示す様に、セラミ
ックスリーブ21やガラスシール22等を介して、その
感ガス素子5側を先端として、主体金具23や金属キャ
ップ24等からなる金属ケース25内に格納され、例え
ば内燃機関の酸素濃度の検出等に使用される。 <実験例1>次に、本実施例のセラミックヒータの効果
を確認するために行った実験例について説明する。
【0029】本実験例では、前記実施例1の構造のセラ
ミックヒータ部分を使用した。つまり、第1のアルミナ
基板と第2のアルミナ基板との間に発熱パターンが挟ま
れただけのセラミックヒータ(幅4.0mm×長さ40.0
mm×厚さ2.0mm)の試料を作成した。
【0030】具体的には、セラミックヒータとして、下
記表1の様に、発熱部の中央部及び側辺部の線幅,抵抗
値,線間隔を違えた試料(No.1〜3)を各25個づつ
製造した。また、同様に、線幅や線間隔を変更しない比
較例(No.4)も25個製造した。
【0031】尚、本実験例においては、図2に示す様
に、側片部は左右の側片の各1往復の蛇行部とし、発熱
部の中央部は側片部を除いた部分とする。また、表1中
の抵抗値は、25個の平均値を示す。
【0032】
【表1】
【0033】そして、それらのセラミックヒータの試料
に対して、下記の試験条件,で試験を行った。その
結果を、下記表2に記す。 ヒータ抵抗値(全抵抗)を約5.9Ωとする。これ
は、印加電圧がDC11Vで、電圧印加20秒後に感ガ
ス素子が500℃に達するのに必要な電力量となる抵抗
値である。
【0034】試験条件として、DC14.5Vで20
秒間電圧を印加した後に、ヒータにクラックが発生した
か否かを調べた。
【0035】
【表2】
【0036】この表2から明らかな様に、本実施例のも
のは、所定の印加電圧を加えた場合でもクラックの発生
率が少なく好適であるが、比較例のものは、クラックの
発生率が大きく好ましくない。 <実験例2>次に、本実施例のセラミックヒータにおけ
るクラックの発生状態を詳しく調べた実験例について説
明する。
【0037】本実験例では、前記実験例1で使用した構
造のセラミックヒータにおいて、その中央部の抵抗値と
片側の抵抗値との割合を10%づつ変更した試料を各2
5個作成した。そして、上記の実験条件(DC14.
5×20秒間印加)にて、クラック発生率を調べた。そ
の結果を図4に示す。
【0038】図4から明らかな様に、中央部の抵抗値と
片側の抵抗値との割合(中央部の抵抗値/片側側片部の
抵抗値)が30〜70%の場合には、クラックの発生率
がほぼ零と極端に少なく、極めて好適である。尚、本発
明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施し
うることはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】請求項1のセンサ用セラミックヒータで
は、セラミック基体に形成された発熱部の中央部の発熱
量がその側辺部より小さく設定されている。従って、側
辺部から熱が逃げて温度が低くなっても、中央部の発熱
量が少ないので、側辺部と中央部との温度差が小さい。
よって、急速加熱した場合でも、温度差がそれほど大き
ならないので、通常の使用状態だけでなく、急速加熱の
際にもクラックの発生及び断線を防止することができ
る。
【0040】請求項2のセンサ用セラミックヒータで
は、発熱部の蛇行部分の中央部における線幅が側辺部よ
り太く設定されている。そのため、同じ電圧が印加され
た場合でも、中央部の発熱量が少なくなるので、側辺部
と中央部の温度差が小さくなって、通常の使用状態だけ
でなく、急速加熱の際にもクラックや断線の発生を防止
することができる。
【0041】請求項3のセンサ用セラミックヒータで
は、発熱部の蛇行部分の中央部における線間隔が側辺部
より広く設定されている。そのため、中央部における発
熱パターンの占める割合が少ないので、中央部の発熱量
が少なくなり、中央部と側辺部との温度差が小さくなっ
て、通常の使用状態だけでなく、急速加熱の際にもクラ
ックや断線の発生を防止することができる。
【0042】請求項4のセンサ用セラミックヒータで
は、発熱部の中央部の抵抗値が側辺部の抵抗値の20〜
80%として、中央部の方が発熱量が小さくなる様に設
定されているので、周辺部と側辺部の温度差が小さくな
って、通常の使用状態だけでなく、急速加熱の際にもク
ラックや断線の発生を防止することができる。
【0043】請求項5のセンサ用セラミックヒータで
は、発熱部の中央部の抵抗値が側辺部の抵抗値の30〜
70%と設定されているので、中央部と側辺部との温度
差が一層小さくなって、通常の使用状態だけでなく、急
速加熱の際にもクラックや断線の発生をより好適に防止
することができる。
【0044】請求項6の酸素センサでは、前記請求項1
〜請求項5のセンサ用セラミックヒータと検出部とが積
層されたヒータ付き酸素センサ素子が金属ケースに収納
されて使用されるので、通常の使用状態だけでなく、急
速加熱の際にもクラックや断線を生じることなく、感ガ
ス素子を迅速に加熱することができ、よってセンサによ
る測定を迅速に開始できるという効果がある。
【0045】請求項7の酸素センサでは、発熱部と感ガ
ス素子とがセラミック基体の対応する表裏面に各々形成
されることにより、発熱部が感ガス素子の加熱に最も好
適な位置に配置されるので、加熱を効率よく行なうこと
ができ、センサによる測定を迅速に開始できるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の酸素センサ素子を示す分解斜視図
である。
【図2】 本実施例のセラミックヒータを示す一部破断
平面図である。
【図3】 本実施例の酸素センサを示す断面図である。
【図4】 実験例2のクラック発生率を示すグラフであ
る。
【図5】 従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1…セラミックヒータ、 2…検出部、 3…酸素センサ素子、 4…第1のアル
ミナ基板、 5…感ガス素子、 8…第2のアル
ミナ基板、 9…発熱パターン、 11…発熱部、 12…リード部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック基体に、該セラミック基体の
    長手方向に旋回した発熱部と該発熱部から伸びるリード
    部とからなる発熱パターンを形成したセンサ用セラミッ
    クヒータにおいて、 前記発熱部の中央部の発熱量を、側辺部の発熱量より小
    さく設定したことを特徴とするセンサ用セラミックヒー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記発熱部を蛇行させて蛇行部分を形成
    するとともに、該蛇行部分の中央部の線幅を、該蛇行部
    分の側辺部の線幅より太く設定したことを特徴とする前
    記請求項1記載のセンサ用セラミックヒータ。
  3. 【請求項3】 前記発熱部を蛇行させて蛇行部分を形成
    するとともに、該蛇行部分の中央部の線間隔を、該蛇行
    部分の側辺部の線間隔より広く設定したことを特徴とす
    る前記請求項1又は2記載のセンサ用セラミックヒー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記発熱部における前記中央部の抵抗値
    を、前記側辺部の抵抗値の20〜80%の範囲に設定し
    たことを特徴とする前記請求項1又は2記載のセンサ用
    セラミックヒータ。
  5. 【請求項5】 前記発熱部における前記中央部の抵抗値
    を、前記側辺部の抵抗値の30〜70%の範囲に設定し
    たことを特徴とする前記請求項4記載のセンサ用セラミ
    ックヒータ。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜請求項5のいずれかのセ
    ンサ用セラミックヒータと、酸素濃度に対して抵抗値が
    変化する感ガス素子及び該感ガス素子から出力を取り出
    す出力取出部をセラミック基体に設けた検出部と、を積
    層してヒータ付き酸素センサ素子を形成し、該ヒータ付
    き酸素センサ素子を金属ケースに収納したことを特徴と
    する酸素センサ。
  7. 【請求項7】 前記発熱部と前記感ガス素子とが、前記
    セラミック基体の対応する位置の表裏面に各々形成され
    たことを特徴とする前記請求項6記載の酸素センサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0853239A2 (en) * 1997-01-13 1998-07-15 Kabushiki Kaisha Riken Gas sensor and heater unit
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