JPH08217602A - 有害生物除去方法 - Google Patents

有害生物除去方法

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JPH08217602A
JPH08217602A JP7045032A JP4503295A JPH08217602A JP H08217602 A JPH08217602 A JP H08217602A JP 7045032 A JP7045032 A JP 7045032A JP 4503295 A JP4503295 A JP 4503295A JP H08217602 A JPH08217602 A JP H08217602A
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solution
pest
mist
biologically active
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Tadashi Tanaka
廉 田中
Yoshiko Ichikawa
市川淑子
Teruo Ichikawa
市川照雄
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Rohm and Haas Co
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    • A01N25/18Vapour or smoke emitting compositions with delayed or sustained release
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短期間で防除処理を完結し、かつメチルブロ
マイド剤の代替可能な、簡便で安全性が高く、施用に際
してもまた施用後においても、人体、有用生物、および
地球環境にも害作用を残さない、より効率的な方法を提
供すること。 【構成】 生物活性のある化合物の溶液をミスト化し、
加熱し、活性成分をガス化させ、ガス状活性成分を有害
生物と接触させる有害生物除去方法、並びに生物活性の
ある化合物の溶液をミスト化し、加熱し、非加熱の場合
と比較して増加したガス状活性成分を生じさせ、有害生
物と接触させる有害生物除去方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有害生物の効率的な防
除方法に係わり、更に詳しくは生物活性のある化合物の
溶液をミスト化し、加熱し、活性成分をガス化させ、ガ
ス状活性成分を有害生物と接触させる有害生物除去方
法、および生物活性のある化合物の溶液をミスト化し、
加熱し、非加熱の場合と比較して増加したガス状活性成
分を生じさせ、ガス状活性成分を有害生物と接触させる
有害生物除去方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から、農園芸用施
設内の有害生物の防除に対し、殺菌、殺虫、殺線虫、除
草剤等の薬剤が、密閉されたハウス内に充分に拡散され
るように散布適用されている。これらの適用にあたって
は、各種の方法が採用されていて、具体的には、動力噴
霧機、くん煙機、蒸散機、煙霧機、FD(フローダス
ト)剤散布機等が用いられている。またこのような農園
芸用施設密閉系とは別に、密閉系処理として、密閉系内
で適用部位、例えば土壌、輸入農作物、木材その他物品
に薬剤を散布適用すること、または適用部位をビニール
等の被覆材で被覆密閉し、有害生物を防除している。そ
の一例として、モノメチルジチオカルバミン酸塩を用い
て農園芸施設に適用し、その環境を改善する方法(特開
昭60−169409号公報)、或は木材の劣化防止方
法(特開平1−206002号公報)が知られ、有害生
物の防除に有用に利用されている。このような方法にお
いて、より一層の経済性、安全性に優れていることばか
りでなく、更には短期間内に効率的に防除を完遂し得る
方法の確立が望まれている。なぜなら、防除作業は特定
の好適な時期に限って行われるものではなく、必要の都
度或いは作業の都合に合わせて、各種環境条件のもとで
適宜行われるのが通例である。例えば、冬季の低温条件
のもとで行われることも往々で、このような場合、処理
後長期間にわたり密封することが必要となる。このた
め、農園芸の現場にあっては、播種、定植等の作業面、
圃場利用の効率面を含む時期的な都合から、より短期間
における防除処理の完結が望まれている。更に、輸入農
産物、木材等においても、従来から用いられてきたメチ
ルブロマイド剤にオゾン破壊の問題が提起され、地球環
境の保全のため地球規模での使用規制が進められ、同時
にその代替剤の開発提供が強く望まれている。本発明は
このような不都合を解決し、かつメチルブロマイド剤の
代替としての要望に応える、簡便で安全性が高く、施用
に際してもまた施用後においても、人体、有用生物、お
よび地球環境にも有害作用を残さない、より効率的な方
法を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】従来、密閉系処理におい
て、液剤の噴霧散布において噴霧粒子を細かくしていっ
た場合、また気温すなわち搬送風の温度が高くなるにし
たがって、噴霧粒子からの蒸散が大きくなって、損失が
増大するので好ましくないことが指摘されていた。また
直接薬剤が適用植物体や適用部位上に飛散し、汚損等の
障害の原因となるために、それを防止することも所望さ
れていた。本発明者らは、生物活性のある化合物の溶液
をミスト化し、次いでミストを加熱して温度を上げるこ
とにより、従来からの通説では予想だにされなかった効
果を上げ得ることを見いだし本発明を完成するにいたっ
た。すなわち、本発明は、生物活性のある化合物の溶液
をミスト化し、加熱し、活性成分をガス化させ、ガス状
活性成分を有害生物と接触させる有害生物除去方法に関
する。本発明の方法は上記の問題点を解決し、簡便、安
全、かつ極めて効率的な有害生物除去方法である。
【0004】本発明において用いられる生物活性のある
化合物とは有害生物防除作用を有する物であり、具体例
を示すと、モノアルキルジチオカルバミン酸の水溶性
塩、好ましくは、モノメチルジチオカルバミン酸やモノ
エチルジチオカルバミン酸のナトリウム塩(Vapa
m)、アンモニウム塩(NCS)、カリウム塩、カルシ
ウム塩およびマグネシウム塩等、アルキレンビスジチオ
カルバミン酸の水溶性塩、好ましくはエチレンビスジチ
オカルバミン酸のナトリウム塩(Nabam)、アンモ
ニウム塩(Ambam)、カリウム塩、カルシウム塩お
よびマグネシウム塩等、プロピレンビスジチオカルバミ
ン酸のナトリウム塩、アンモニウム塩、カリウム塩、カ
ルシウム塩およびマグネシウム塩等、ジアルキルジチオ
カルバミン酸の水溶性塩、好ましくはジメチルジチオカ
ルバミン酸、ジエチルジチオカルバミン酸およびジブチ
ルジチオカルバミン酸等のナトリウム塩、アンモニウム
塩、カリウム塩、カルシウム塩、およびマグネシウム塩
等、メチルイソチオシアネート(MITC)、ジメチル
メチルカルバモイルエチルチオエチルホスホロエート
(バミドチオン)、O,S−ジメチル−N−アセチルホ
スホロアミドチオエート(アセフェート)、ジメチル−
2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホスホ
ネート(DPE)、(RS)−α−シアノ−3−フェノ
キシベンジル−(S)−2−(4−ジフルオロメトキシ
フェニル)−3−メチルブチラート(フルシトリネー
ト)、1,3−ビス(カルバモイルチオ)−2−(N,
N−ジメチルアミノ)プロパン塩酸塩(カルタップ)、
L−2−アミノ−4−〔(ヒドロキシ)(メチルホスフ
ィノイル)ブチリル−L−アラニル−L−アラニンナト
リウム塩(ビアラホス),トランス−1,4,5,6−
テトラヒドロ−1−メチル−2〔2−(3−メチル−2
−チエニル)ビニル〕ピリミジン酒石酸塩(酒石酸モラ
ンテル)、(−)−(S)−2,3,5,6−テトラヒ
ドロ−6−フェニルイミダゾ〔2,1−b〕チアゾール
塩酸塩(塩酸レバミゾール)、カスガマイシン塩酸塩
(カスガマイシン)、ポリオキシン複合体(ポリオキシ
ン)、バリダマイシンA(バリダマイシンA)、ストレ
プトマイシン塩(ストレプトマイシン)、ミルディオマ
イシン、1,1′−イミニオジ(オクタメチレン)ジグ
アニジニウムトリアセテート(イミノクタジン酢酸
塩)、2−メチル−4−クロルフェノキシ(MPC)、
2−メチル−4−クロロフェノキシ酪酸(MCPB)等
が挙げられる。好ましい化合物は、モノアルキルジチオ
カルバミン酸の水溶性塩、またはメチルイソチオシアネ
ートであり、より好ましくは、モノメチルジチオカルバ
ミン酸の水溶性塩、たとえばモノメチルジチオカルバミ
ン酸のナトリウム塩、アンモニウム塩、カリウム塩、カ
ルシウム塩、およびマグネシウム塩であり、最も好まし
くはモノメチルジチオカルバミン酸のナトリウム塩、お
よびアンモニウム塩である。また、生物活性のある化合
物ミストを加熱して得られるガス状活性成分は、好まし
くはメチルイソチオシアネートである。生物活性のある
化合物の溶液は、適用処理が容易であり、また安全に使
用できるため好ましくは液剤として、特に好ましくは水
溶液として供給されうる。本発明で好適に使用されるモ
ノメチルジチオカルバミン酸の水溶性塩は、毒物劇物取
締法上普通物に分類され、魚類に対する毒性も低く、安
全な化合物であり、農園芸施設用として、または輸入木
材や伐倒木の処理に使用する場合には、山地や山間地あ
るいは集積所や市街地においても容易に利用でき、かつ
小量の薬量を散布すればよく、大規模に実施することも
できる。
【0005】生物活性のある化合物の溶液のミスト化
は、公知のミスト発生装置により行うことができる。ミ
ストの粒径は、ミスト発生装置の種類、運転条件により
決定される。引き続く加熱、および有害生物との接触工
程において支障がないように、粒径を調節することが望
ましい。また、溶液の粘度によってもミストの粒径は異
なる。たとえば、本発明で好適に使用されるモノメチル
ジチオカルバミン酸の水溶性塩は、一般には、濃厚なる
水溶液の状態で保存、貯蔵されるので、効率よくミスト
化するためには、所望の濃度、好ましくは0.1−50
重量%、より好ましく1−40重量%に希釈して使用さ
れる。加熱方法としては、熱源と接触または非接触の方
法を使用することができる。たとえば、ヒーター上を接
触または非接触下にミストを移動させる方法、熱交換に
よる加熱、温風と接触させる方法等が使用できる。加熱
し過ぎると分解副生成物の増加、活性成分の生成量の減
少、などの現象が起こる場合もあるので、使用する化合
物に応じて熱源の温度、接触時間などの加熱条件を調節
することが好ましい。加熱は、好ましくは温風との接触
により行われ、モノアルキルジチオカルバミン酸の水可
溶性塩を使用した場合、好ましくは70−150℃、よ
り好ましくは80−130℃の温風との接触により行わ
れる。
【0006】ガス状活性成分は、好ましくは10−1
0,000ppm、より好ましくは、100−10,0
00ppmの濃度で有害生物と接触される。接触は、好
ましくは適用対象の存在する密閉容器内にガス状活性成
分を導入することにより行われる。たとえば、有害生物
を有する木材や作物を入れた倉庫やハウスに、ガス状活
性成分を、好ましくは10−10,000ppmの濃度
となるように導入すれば良い。これにより、木材中に生
息する有害生物も短時間で除去することができる。木材
処理の場合には、例えばモノメチルジチオカルバミン酸
水溶性塩は、従来は処理木に散布され、10から14日
放置されていたが、本発明の方法によれば1から10
日、所望の場合には1から3日程度でその効果が発揮さ
れる。また、モノメチルジチオカルバミン酸水溶性塩を
使用した場合、従来の方法では活性成分として木材の空
間容積1m3 当たり150から500グラムの割合で処
理されていたが、本発明の方法によれば、0.05から
500グラム、好ましくは0.05から200グラム、
最も好ましくは0.1から100グラムの割合で処理す
ることができる。本発明方法により除去できる有害生物
は、使用する化合物の種類により異なるが、それぞれの
化合物の効果はすでに公知であるので、除去したい生物
の種類に応じて適当な化合物を選択すればよい。たとえ
ば、農園芸用施設内であれば、有用生物や施設のガラ
ス、ビニールや収穫後の植物体等に付着した昆虫、線
虫、ダニ類、菌、バクテリヤ等や、収穫後の植物体、土
壌中であれば、昆虫、線虫、ダニ類、菌、バクテリヤ、
雑草、雑草種子等であり、輸入農作物、木材等の処理で
あれば、昆虫、線虫、ダニ類、菌、雑草、バクテリヤ、
けっ歯動物類等の防除目的に応じて化合物を選択すれば
よい。例えば、本発明で好適に用いられる、モノアルキ
ルジチオカルバミン酸の水溶性塩、またはメチルイソチ
オシアネートを使用した場合には、農園芸施設内に適用
するのであれば、収穫後の植物体や施設内のガラス、ビ
ニール等に付着したダニ類、害虫、線虫、菌、バクテリ
ヤ等、収穫後の植物体、土壌中や植物体の残骸中の害
虫、菌、バクテリヤ、ダニ類、線虫、雑草、雑草種子の
防除に効果があり、また輸入農作物、輸入木材、伐倒木
の処理であれば、昆虫、ダニ類、線虫、雑草、菌、バク
テリヤ等の除去に効果があり、特にマツノマダラカミキ
リ、スギカミキリ、スギノアカネトラカミキリ、トゲヒ
ゲトラカミキリ、マツノゼイセンチュウ、マツ青変菌に
対しては卓越した効果が得られる。化合物の溶液中に展
着剤、乳化剤、安定剤等他の配合添加剤を含有せしめる
ことも可能である。更に、目的によっては、他の殺菌
剤、殺虫剤、消毒剤等の公知の薬剤と混合して同時に処
理施用することも可能である。また、ハウスなどに導入
されたガスを循環させることも好ましく行われる。
【0007】本発明はその一態様として、生物活性のあ
る化合物の溶液をミスト化し、加熱し、非加熱の場合と
比較して増加したガス状活性成分を生じさせ、ガス状活
性成分と有害生物とを接触させる有害生物除去方法を提
供する。本発明においては、加熱することによりガス状
の活性成分を生成する化合物が好適に使用されるが、こ
のような化合物を使用した場合には、加熱により、非加
熱の場合と比較してより多量のガス状活性成分が得られ
るので、本発明の一態様として上記の有害生物除去方法
が提供される。
【0008】また、本発明は、本発明の有害生物除去方
法を実施するのに好適な、溶液タンク、溶液タンク中の
溶液をミスト化させる装置、ミスト加熱装置、ガス化さ
れた活性成分を搬送する導管を有する有害生物除去用装
置を提供する。溶液タンクには、生物活性を有する化合
物の溶液が投入されるが、化合物によっては腐食性を示
すので、タンクなどの化合物の接触する部分の材質はこ
れを考慮して適宜選択されなければならない。たとえ
ば、モノメチルジチオカルバミン酸塩は、鉄に対して腐
食性を有するので、ステンレスや合成樹脂を使用するこ
とが好ましい。ミスト化装置としては、一般に入手可能
なミスト発生装置、例えば、機構的には衝突板型、衝突
網型、プロペラ型、吹き返し型、空気噴射型、超音波
型、あるいはこれらの組み合わせた型等の発生装置を任
意に用いることができる。ミスト加熱装置も公知の加熱
手段を使用することができる。好ましくは送風機と加熱
装置の任意の組み合わせが使用できる。温風の温度およ
び風量は、発生するミストの量、およびミスト粒と温風
との接触時間に応じて適宜決定される。ガス化された活
性成分を搬送する導管は、その内部でミスト粒を温風と
接触させ、発生したガス状活性成分を適用対象まで搬送
するためのものである。その形状、配置、長さは導入さ
れるハウス形状などに応じて適宜調節される。以下に実
施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこ
れらの実施例によりなんらの制限も受けるものではな
い。
【0009】実施例 1 プラスチック容器(50×40×30cm)に、長さ4
0cmに切断したマツノザイセンチュウ並びにマツノマ
ダラカミキリ被害アカマツ材を5本あて収容して蓋を
し、側面に開口してミスト導入管を設置した。しかる
後、生物活性を有する化合物の溶液を超音波ミスト発生
機によりミスト化し、これを80℃に加熱した搬送風に
より上記導入管を通してプラスチック容器内に施用し
た。従来法は所定量を散布により施用した。施用後、各
区とも開口部を密封し、1日後に開封し、マツノザイセ
ンチュウについては全被害材から径10mmのドリルを
用いて各区10gの木屑を抜き取りベールマン法により
線虫の検出を行い、乾燥重g 当たりの線虫数を算出し
た。マツノマダラカミキリについては割材により幼虫の
生死を調べた。
【0010】
【表1】
【0011】表中薬剤 A:N-モノメチルジチオカルバ
ミン酸ナトリウム B:N-モノメチルジチオカルバミン酸アンモニウム *補正死虫率は次式により算出した。 補正死虫率(%)=(1 - Ta/Tb x Cb/Ca)× 100 Ta:処理区の処理後線虫数 Tb:処理区の処理前線虫数 Ca:無処理区の処理後線虫数 Cb:無処理区の処理前線虫数 **補正死虫率は次式により算出した。 補正死虫率(%)=(q0 - q)/ q0 × 100 q0:無処理区の生存率(%) q :処理区の生存率(%)
【0012】実施例 2 マツ被害を1mの長さに玉切りし、材積が0.5m3
なるよう積み重ね、ビニールシートにより被覆した。し
かる後、側面に開口してミスト導入管を設置し、生物活
性を有する化合物の溶液を超音波ミスト発生機によりミ
スト化し、これを70℃に加熱した搬送風により上記導
入管を通してビニールシート被覆内に施用した。従来法
は所定量を散布により施用した。施用後、各区とも開口
部を密封し、2日後に開封し、マツノザイセンチュウに
ついては全被害材から径10mmのドリルを用いて各区
10gの木屑を抜き取りベールマン法により線虫の検出
を行い、乾燥重g当たりの線虫数を算出した。マツノマ
ダラカミキリについては割材により幼虫の生死を調べ
た。
【0013】
【表2】
【0014】表中薬剤 A:N-モノメチルジチオカルバ
ミン酸ナトリウム B:N-モノメチルジチオカルバミン酸アンモニウム *補正死虫率は次式により算出した。 補正死虫率(%)=(1 - Ta/Tb x Cb/Ca)× 100 Ta:処理区の処理後線虫数 Tb:処理区の処理前線虫数 Ca:無処理区の処理後線虫数 Cb:無処理区の処理前線虫数 **補正死虫率は次式により算出した。 補正死虫率(%)=(q0 - q)/ q0 × 100 q0:無処理区の生存率(%) q :処理区の生存率(%)
【0015】実施例 3 小型ビニールハウスを用いて処理試験を行った。生物活
性を有する化合物の溶液を超音波型ミスト発生機により
ミスト化し、これを70℃に加熱した搬送風により上記
導入管を通して小型ビニールハウスに施用した。ビニー
ルハウスには、予め効果の指標として鉢植えのきゅう
り、雑草(スズメノカタビラ)、コガネムシ幼虫(各区
5頭供試)、アブラムシ(鉢植えきゅうりに寄生)を搬
入し設置した。調査は、施用終了後密封24時間の後、
害虫類については指標上における生死を確認して死虫率
を算出し(アブラムシについては補正死虫率を算出)、
植物については指標のきゅうり、雑草の枯死程度(%)
を読みとった。
【0016】
【表3】
【0017】表中薬剤 A:N-モノメチルジチオカルバ
ミン酸ナトリウム B:N-モノメチルジチオカルバミン酸アンモニウム 補正死虫率は次式により算出した。 補正死虫率(%)=(q0 - q)/ q0 × 100 q0:無処理区の生存率(%) q :処理区の生存率(%)
【0018】実施例4 小型ビニールハウス(5m3 )の側面に開口部を設けて
ミスト導入管を設置した。N−モノメチルジチオカルバ
ミン酸アンモニウム水溶液(17%)200mlを、ミ
スト発生機として超音波型加湿器を用いてミスト化し、
これを搬送機(ドライヤー、搬送出口温度80℃および
15℃(常温)により搬送風でミストをハウス内に導入
した。。施用通送終了1分後に、ハウスの側面より、気
体採取器を入れ、5mlの気体を採取し、ただちに冷却
したエタノールに回収し、FPD付きのガスクロマトグ
ラフィー(日立製作製)を用いて、分解ガス濃度(メチ
ルイソチオシアネイト(MITC量))を測定した。そ
の結果を下表に示す。
【0019】 薬 剤 搬送風温度 MITC量 N−モノメチルジチオカルバミン酸 80℃ 1187ppm アンモニウム 〃 15℃ 210ppm
【0020】
【効果】本発明にかかる方法により、短期間で防除処理
を完結し、かつメチルブロマイド剤の代替可能な、簡便
で安全性が高く、施用に際してもまた施用後において
も、人体、有用生物、および地球環境にも害作用を残さ
ない、より効率的な方法が得られる。また、本発明の処
理方法によれば、適用植物体や適用物品上に直接的に飛
散するので、これらに対する汚損、例えばしみ等の障害
は全く見られない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 47/46 A01N 47/46 B27K 3/36 BBA B27K 3/36 BBA

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物活性のある化合物の溶液をミスト化
    し、加熱し、活性成分をガス化させ、ガス状活性成分を
    有害生物と接触させる有害生物除去方法。
  2. 【請求項2】 生物活性のある化合物の溶液をミスト化
    し、加熱し、非加熱の場合と比較して増加したガス状活
    性成分を生じさせ、ガス状活性成分を有害生物と接触さ
    せる有害生物除去方法。
  3. 【請求項3】 生物活性のある化合物が、モノアルキル
    ジチオカルバミン酸の水可溶性塩、またはメチルイソチ
    オシアネートである、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 生物活性のある化合物が、モノメチルジ
    チオカルバミン酸ナトリウム、またはモノメチルジチオ
    カルバミン酸アンモニウムである、請求項1または2記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 ガス状活性成分がメチルイソチオシアネ
    ートである、請求項1または2記載の方法。
  6. 【請求項6】 生物活性のある化合物の溶液が水溶液で
    ある、請求項1または2記載の方法。
  7. 【請求項7】 加熱が温風との接触により行われる、請
    求項1または2記載の方法。
  8. 【請求項8】 有害生物が木材中に存在する請求項1ま
    たは2記載の方法。
  9. 【請求項9】 有害生物が密閉系農園芸用施設内部及び
    その土壌中に存在する請求項1または2記載の方法。
  10. 【請求項10】 溶液タンク、溶液タンク中の溶液をミ
    スト化させる装置、ミスト加熱装置、およびガス化され
    た活性成分を搬送する導管を有する有害生物除去用装
    置。
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