JPH08217527A - 粘土瓦の製造設備 - Google Patents

粘土瓦の製造設備

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JPH08217527A
JPH08217527A JP2503695A JP2503695A JPH08217527A JP H08217527 A JPH08217527 A JP H08217527A JP 2503695 A JP2503695 A JP 2503695A JP 2503695 A JP2503695 A JP 2503695A JP H08217527 A JPH08217527 A JP H08217527A
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stage
crushing
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clay
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JP2503695A
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Inventor
Kazutoshi Hisaie
和利 久家
Mitsuru Ikeda
充 池田
Yasubumi Nakao
泰文 中尾
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性に優れた粉砕工程を有し、均一な高
品質の粘土瓦を製造する生産性の高い粘土瓦製造設備を
提供する。 【構成】 原料の粉砕工程に竪型ローラミルを備え、調
湿・混練工程として皿型造粒機および/または2軸混練
機を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粘土瓦の製造設備に係
り、特に成形工程に送られる原料の含有水分を適正な範
囲に調湿したうえ十分混練して均一な含有水分組成とし
て、安定な良好な品質の粘土瓦を製造することを企図し
た粘土瓦の製造設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘土瓦の製造方法は、図10に示
すように、原料となる粘土を採掘後に約1ケ月程度野積
して放置し、自然乾燥して水分の均一化を図ってから、
ロールクラッシャなどの破砕機で、例えば、250μm
パス95%程度(すなわち、最大粒子径は500〜70
0μm)に破砕する破砕工程の後、水を加えてスクリー
ンフィーダなどの混練機で混練する加水・混練工程を経
て、再び前述したと同一の粒子径となるようロールクラ
ッシャで再破砕する破砕工程を実施する。その後、2軸
のスクリュで加圧して縁端のダイス・スリットより押出
す押出機により連続した平板状の成形体を形成する成形
工程を経て、所要の瓦寸法に切断し、屋根瓦形状に湾曲
成形する切断・プレス工程を施工し、トンネル型の連続
乾燥機内を通過させて所要の含有水分になるよう乾燥工
程の後、液体状の釉薬が入った貯槽内を懸架して浸漬し
たまま移動する自動施釉機を通過したあと、焼成炉に入
れて1200〜1300℃の高温で焼成する焼成工程を
経て、製品としての屋根瓦が製造され、検査工程により
曲げ試験その他の検査の後、合格品は出荷される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法においては2回の破砕工程で使用されるロール
クラッシャは、図11の平面図に見られるように、水平
で平行な2つのロール間の間隙に原料を通過せしめて原
料を該間隙以下の粒度に破砕する機構となっており、一
方、原料の粘土成分の中には硅石が混じっているために
ロールの摩耗が激しく、かつ、原料は主として中央部を
流れるためロールの中央部の摩耗が縁端の摩耗よりも大
きくなって所定の間隙が平行でなく中ぶくれとなり、原
料の破砕後の粒度が不均一となる。このため、約1週間
に1度ロールを取り替えて新製のものや摩耗補修したも
のに変更する必要があり、煩雑であり、かつ、生産性を
阻害していた。また、このような従来の製造方法や製造
設備では、原料水分を均一化するため1ケ月程度の長期
間の間自然乾燥した後、第1段の破砕工程と第2段の破
砕工程との間で所望の原料水分となるようにスクリーン
フィーダなどの混練機で加水・混練して原料水分を調湿
する方法を採っており、原料粘土の自然乾燥期間を長く
必要とし、生産性を阻害するとともに、混練機で調湿後
の原料水分が望ましい原料水分の許容範囲に必ずしも入
っておらず、成形品である粘土瓦の品質面に悪影響を与
えていた。すなわち、好ましい粘土の原料水分は経験値
によれば18〜20%(WB)とされ、成形工程時の原
料水分がこの値よりも多い時には、成形や切断・プレス
後の変形を招きやすくJISで指定されている公差を満
足せず不良品となり製品歩留りの低下を来たし、原料水
分がこの値よりも少ない時には、成形時に隅角部にひび
割れを生じて強度の低下した不良品となり、同様に歩留
り低下を招くという結果となっていた。本発明では、以
上の難点を解消し、かつ、原料粘土を水分の多少に関係
なく、しかも自然乾燥することなく即座に操業に使用す
るとともに、成形工程に送られる原料の原料水分を所要
の含有水分に調湿するようにして、安定した成形品品質
の維持と歩留り向上を企図したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明においては、原料の粉砕工程と調湿・混練
工程と成形工程と施釉工程と焼成工程を備えた粘土瓦の
製造設備であって、該粉砕工程には原料を微粉砕する竪
型ローラミルを備え、該調湿・混練工程には皿型造粒機
および/または2軸混練機を備えた構成とした。また、
第2の発明では、さらに、皿型造粒機の直後に原料水分
を測定する赤外線水分計を配設するとともに、測定され
た原料の含有水分に応じて該皿型造粒機へ供給する水分
量を調節する制御装置を備えた構成とした。
【0005】
【作用】本発明では、従来のロールクラッシャによる2
段の破砕工程を廃止し、それに代わるものとして竪型ロ
ーラミルによる粉砕工程により原料を粉砕する。その結
果、粉砕ローラやテーブルライナなど竪型ローラミルの
摩耗材の寿命は約2000時間と飛躍的に延びるから、
従来実施してきた週単位のロールクラッシャ・ロールの
取り替えが不要となり生産性が向上する。また、粉砕後
の粒度も大幅に細かくなるから均一で表面肌理の優れた
粘土瓦が得られる。また、粉砕工程と成形工程に調湿・
混練工程を付加して水分調整をし、かつ、水分や混練状
態の均一化を図ることにより、焼成後の製品瓦の強度が
増大し品質が向上する。調湿・混練工程において、皿型
造粒機や2軸混練機を採用すると、単一の機械で能率よ
く所望の含有水分を持ったペレット状粒状物が得られ、
最終製品の品質が向上する。第2の発明では、皿型造粒
機以後の原料水分を刻々計測して原料水分が所望の値に
なるよう皿型造粒機に供給する水分量を調整するフィー
ドバック制御を行っているから、原料の水分調整が一層
正確に実施される。
【0006】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例の詳細に
ついて説明する。図1〜図9は本発明の実施例に係り、
図1は粘土瓦製造設備のフローシート、図2は粘土瓦製
造設備の全体構成図、図3は竪型ローラミルの全体縦断
面図、図4は皿型造粒機の正面図、図5は皿型造粒機の
縦断面図、図6は2軸混練機の縦断面図、図7は2軸混
練機の平面図、図8は赤外線水分計の原理説明図、図9
は赤外線水分計の使用例を示す斜視図である。
【0007】本発明においては、図1に示すように、採
掘された瓦原料となる粘土類は、粉砕工程の効率を高め
るため予備乾燥された後、竪型ローラミルによる粉砕工
程を経て微粉砕される。微粉砕された粉砕産物は一般に
乾燥状態となっており、次工程の成形を行う前にあらか
じめ原料微粉にバインダなどの結合剤を入れて混練する
とともに、水分を添加して混練する調湿・混練工程に送
られる。調湿・混練工程では、皿型造粒機か2軸混練機
のいずれかで水分を添加して混練するか、あるいは皿型
造粒機および2軸混練機がともに設備された工程で調湿
と混練がなされ均一な水分含有組成の原料とされる。粉
砕産物の粒度は74μmパス90〜95%(最大粒子径
75〜100μm)程度とし、調湿・混練工程における
添加水分含有量は18〜28%(WB)が望ましい。次
に、これらの粒状原料は押出機70へ供給され、水平平
行2軸のスクリュによって加圧成形されて連続した板状
成形体に形成されて押出機(2軸スクリュ押出機)70
より排出される。成形工程を終えた板状成形体は瓦寸法
に合致する規定寸法に裁断され、プレス成形されて所定
の瓦形状となり、乾燥工程と施釉工程とを経て焼成さ
れ、瓦製品となる。図1の成形工程以降は従来工程と同
一である。
【0008】図2は粘土瓦製造設備300の実施例を示
したもので、1は原料ホッパ、2はベルトフィーダ、5
(5A、5B)はベルトコンベヤ、6は供給ゲート、7
は乾燥機、8は熱風炉、9はバケットエレベータ、10
は熱風ダストコレクタ、20はミル前ホッパ、30は竪
型ローラミル、40はバッグフィルタ、42はスクリュ
コンベヤ、44はバケットエレベータ、50は微粉ホッ
パ、52は局部集塵用のバッグフィルタ、54は微粉切
出機、60は皿型造粒機、60Mは2軸混練機、67は
ベルトコンベヤ、68と69はベルトコンベヤ、70は
押出機、80は切断機、90は成形プレス、100は連
続乾燥機、110は自動施釉機、120は焼成炉(窯
炉)、200は赤外線水分計、210は制御装置、22
0は電動バルブである。図2において、原料ホッパ1に
貯えられた瓦原料はベルトフィーダ2により切り出さ
れ、供給ゲート6を経て乾燥機7へ移送される。乾燥機
7は熱風炉8によって供給された熱風を室内に導入され
て乾燥するパドル式ドライヤやベルト式ドライヤが使用
される。予備乾燥された原料はミル前ホッパ20で一旦
貯蔵されたうえ竪型ローラミル30へ投入されて微粉砕
される。竪型ローラミル30の構造や作用については後
述する。竪型ローラミル30で粉砕後の粉砕産物は空気
搬送され、バッグフィルタ40で集塵され微粉ホッパ5
0へ貯蔵される。粉砕産物は従来技術の破砕機(例えば
図11に示すロールクラッシャ)よりもはるかに小さな
粒度に粉砕され、74μmパス90〜95%程度とされ
る。
【0009】このようにして得られた微粉状態の乾燥さ
れた原料は、そのままでは瓦形状への成形が困難である
ので、バインダなどの結合剤を加えるか、あるいは適正
な水分添加をして混練する。本発明においては、粉砕工
程と成形工程との間に調湿・混練工程を設け、使用する
機械としては、皿型造粒機60を単独使用するか、ある
いは2軸混練機60Mを単独使用するか、あるいは皿型
造粒機60と2軸混練機60Mの両方を使用する場合が
あり、両方使用する場合が均一混練の観点から望まし
い。図2は両方を使用する場合を示している。図2の場
合について述べると、微粉ホッパ50の原料微粉末は、
微粉切出機54で切り出されて皿型造粒機60へ供給さ
れ、スプレイノズルにより水分を注水され混練され数m
m程度のペレットに造粒され、2軸混練機60Mへ送ら
れてさらに十分混練され均一水分含有状態にされる。皿
型造粒機60の構造については後述する。皿型造粒機6
0後のベルトコンベヤ67には図6〜図7に示すような
赤外線水分計200が設置され、造粒後の原料水分を計
測したうえ、前述したように、含有水分を所望の18〜
20%(WB)となるように制御装置210で比較し、
測定水分と設定範囲との差異を調整するため電動バルブ
220へバルブ開度調整指令を発して注水量を制御す
る。このようにして、調湿・混練工程で軟い固形物とさ
れた原料は、次に押出機70へ装入され水平平行な2軸
スクリュで混練され加圧されて前方のダイスより長尺の
板状の成形体となって押し出され、切断機(カッタ)8
0で所要寸法に裁断されたあと、成形プレス90によっ
て所要の瓦形状に成形される。成形体はトンネル型の連
続乾燥機100を通過する間に含有水分を約1%程度に
蒸発乾燥され、釉薬の入った貯槽内を上方の吊具に懸架
され浸漬されたまま移動する自動施釉機110で釉薬
(うわぐすり)を表面に塗布される。その後、焼成炉1
20で1100〜1200℃に加熱され、焼成されて最
終製品の瓦製品となる。これらの瓦製品は外観検査や曲
げ試験などの強度試験を行い、合格品が製品として梱包
され出荷される。
【0010】次に竪型ローラミル30の構造と作用につ
いて説明する。石灰石やスラグ、セメント原料などの原
料を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種として、図3
に示すように、回転テーブルと粉砕ローラとを備えた竪
型ローラミル30が広く用いられている。この種の粉砕
機は、円筒状ケーシング31の下部において電動機32
Aにより減速機32Bで駆動されて低速回転する円盤状
の回転テーブル33と、その上面外周部を円周方向へ等
分する箇所に油圧などで圧接されて従動回転する複数個
の粉砕ローラ34とを備えている。粉砕ローラ34はケ
ーシング31に軸34Bによって揺動自在に軸支された
アーム34Aとアーム34Cを介して油圧シリンダ34
Dのピストンロッド34Eに連結されており、油圧シリ
ンダ34Dを作動させることにより、粉砕ローラ34を
回転テーブル33上に押圧して原料への粉砕圧力を与え
ている。33Sは回転テーブル33の外周縁に設けられ
原料層厚を調整するダムリング、33Aは回転テーブル
33周囲のガス吹上用環状空間通路、33Bはガス供給
路、35は羽根35Aにより粉砕された原料を分級する
回転式セパレータ、37はガスとともに製品を取り出す
排出口、36は原料投入シュートである。
【0011】このように構成された竪型ローラミル30
において、調合原料は回転テーブル33の中央部へ原料
投入シュート36より供給され、回転テーブル33の回
転によりテーブル半径方向の遠心力を受けて回転テーブ
ル33上を滑る時に回転テーブル33により回転方向の
力を受け、回転テーブル33との間で滑って回転テーブ
ル33の回転数よりいくらか遅い回転を行う。以上2つ
の力、すなわち、半径方向と回転方向の力とが合成さ
れ、原料は回転テーブル33上を渦巻状の軌跡を描いて
回転テーブル33の外周部へ移動する。この外周部に
は、ローラが圧接されて回転しているので、渦巻線を描
いた原料は粉砕ローラ34と回転テーブル33との間へ
ローラ軸方向とある角度をなす方向から進入して噛込ま
れて粉砕される。
【0012】一方、ケーシング31の基部には熱風ダク
ト38によって乾燥機7を通過した後の熱風などのガス
が導かれており、このガスが回転テーブル33の外周面
とケーシングの内周面との間の環状空間通路33Aから
吹き上がることにより、粉砕された微粉体はガスに同伴
されてケーシング31内を上昇し、上部に位置するセパ
レータ35の羽根35Aにより分級作用を受け、所定粒
度の微粉末はガスとともに排出口37から排出され次の
工程(バッグフィルタ40)へ送られる。粉砕産物の粒
度はセパレータ35の回転数を変更することにより簡単
容易に調整できる。このように、竪型ローラミル30
は、従来の粘土瓦製造設備に使用されていた2段のロー
ルクラッシャでは到底不可能であった粒度にまで大量
に、かつ、連続的に微粉砕できるばかりでなく、摩耗性
の強い原料に対しても十分耐久性を備えている。すなわ
ち、粉砕に寄与し原料と常時接触する粉砕ローラ34の
周面や回転テーブル33上面のテーブルライナ33Lは
耐摩耗性に強い高マンガン鋼鋳鋼を使用しており、寿命
が長く通常粘土系の原料に対しては約2000〜250
0時間の使用に耐える。高マンガン鋼鋳鋼は、11〜1
4%Mn、0.90〜1.3%Coを含み、他の鋼種に
見られない極めて大きい靱性と著しい加工硬化能をもっ
ている。したがって、この特長を発揮させるため、粉砕
ローラ34やテーブルライナ33Lの製造に際しては、
1320°Kに加熱して炭化物をオーステナイト中へ固
溶させ、均一オーステナイト組織とする。また、この場
合の焼入れは、硬化が目的でなく靱性の付与が目的であ
り、水靱処理と呼ばれている。この状態では表面の硬さ
がHB200程度と軟かいが、実操業の運転によって表
面に衝撃的荷重をうけるとHB550程度の加工硬化層
が形成され、すぐれた耐摩耗性を発揮する。したがっ
て、常に表面に打撃を受けるような粉砕機構を有する竪
型ローラミル30のような粉砕機には耐摩耗性について
好適である。
【0013】次に、皿型造粒機60の構造と作用につい
て説明する。皿型造粒機60は、図4〜図5に示すよう
に、フレーム61上にハンドル61Aによって傾動自在
な皿型のパン62を配設し、電動機60Aによりパン6
2を回転駆動した状態で、微粉原料をパン62内へ供給
する。パン62内の微粉原料はスプレによる水分の添加
とともに図4の2点鎖線で示した軌跡を描いてパン62
の底面および側内面を転動し、次第に造粒されてペレッ
ト状の粒体となる。粒体の含有水分は添加する水分量と
バッチ運転時間によって制御される。皿型造粒機60は
以上のように微粉原料に所要の含有水分を与えて調湿お
よび混練を行い均一な所要の粒径の粒体を形成する。な
お、皿型造粒機60にはパン62の底面や側内面への微
粉の付着を防止するため、アーム63に直交して張設し
たビーム63Aに付着物を剥離させるサイドスクレーパ
64やサイドレーキ65を配設して側内面の付着防止を
図るとともに、ビーム63Aを移動自在な移動レーキ6
6によって底面付着物の除去を行っている。
【0014】次に2軸混練機60Mの構造と作用につい
て説明する。2軸混練機60Mは、図6〜図7に示すよ
うに、共通ベース60a上に設置されたケーシング60
b内に周囲にスパイラル状のスクリュ羽根が周設された
平行な2本のスクリュ60fが配設され、減速電動機6
0dによって1本のスクリュ60fが回転駆動されると
ともに他の1本はギヤボックス60e中の同期歯車60
xを介して逆回転方向に回転駆動され、入口シュート6
0cより投入された原料を2本のスクリュ60f、60
f間で混練されつつ前方へ移送し、ケーシング60bの
縁端に設けたダイス60gに設けた多数のスリット孔よ
り押圧排出され、ダイス60gの外側に回転自在に設け
たカッタ60hにより、所定の大きさに切断され、出口
シュート60jを経由して排出される。2軸混練機60
Mを従来から使用されているパドルミキサなどの混練機
に代えてもよい。ベルトコンベヤ67の途中には、図
8、図9に示すように、赤外線水分計200が設置さ
れ、輸送中の原料水分を連続的に測定する。赤外線水分
計200の原理は、水の近赤外線域に1.2μm、1.
45μm、1.94μm、2.94μmの4つの波長の
吸収帯があり、これらの波長光を物質にあてた場合に、
その物質の含有水分に応じて光が吸収され、その減衰量
を見ることによって水分を測定するものである。吸収波
長のみの計測では、物質の表面状態や粒子の大きさ、色
彩などの影響を受け安定した測定ができないので、水に
影響を受けない近赤外線(比較波長)を別に設定し、吸
収波長と比較波長を等しくあて、反射してくる両波長光
のエネルギの比較を求め水分値に換算するようにしてい
る。赤外線水分計200は水分計センサ202とパーソ
ナルコンピュータ204とで構成される。
【0015】以上説明したように、本発明の粘土瓦の製
造設備は、従来設備のように、週1回必要としていたロ
ールクラッシャの取り替えなどの面倒な作業を不要とす
る、耐摩耗性に優れる竪型ローラミル30を使用して、
大量に、かつ、連続的に操業できるばかりでなく、原料
粉末の粒度がこれまでの破砕工程では得られなかった微
粉領域となっているため、瓦製品の強度が約1.5倍に
アップし、表面光沢のよい高品質の製品が得られる。ま
た、原料粒子が微細化されている分単位重量当りの比表
面積が増大しているから、燃焼効率がよく50〜100
℃程度焼成温度が低減されるので省エネルギ効果があ
る。また、粉砕工程と成形工程に調湿・混練工程を設け
て、成形工程へ入る原料粘土の含有水分を望ましい値に
調湿したうえ十分混練して均一水分含有状態としている
ので、成形工程後の変形が少なく寸法公差を逸脱する不
良品の発生が減少し、焼成後の強度低下の少ない安定し
た均質な成形品を得ることができる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
メンテナンス性が改善され、生産性が向上するととも
に、安定した均一な高品質の粘土瓦を連続安定的に生産
できるばかりでなく、製品歩留りを向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る粘土瓦製造設備のフロー
シートである。
【図2】本発明の実施例に係る粘土瓦製造設備の全体構
成図である。
【図3】本発明の実施例に係る竪型ローラミルの全体縦
断面図である。
【図4】本発明の実施例に係る皿型造粒機の正面図であ
る。
【図5】本発明の実施例に係る皿型造粒機の縦断面図で
ある。
【図6】本発明の実施例に係る2軸混練機の縦断面図で
ある。
【図7】本発明の実施例に係る2軸混練機の平面図であ
る。
【図8】本発明の実施例に係る赤外線水分計の原理説明
図である。
【図9】本発明の実施例に係る赤外線水分計の使用例を
示す斜視図である。
【図10】従来の粘土瓦製造設備のフローシートであ
る。
【図11】従来の破砕工程に使用されるロールクラッシ
ャの平面図である。
【符号の説明】
1 原料ホッパ 2 ベルトフィーダ 5A ベルトコンベヤ 5B ベルトコンベヤ 6 供給ゲート 7 乾燥機 8 熱風炉 9 バケットエレベータ 10 熱風ダストコレクタ 20 ミル前ホッパ 30 竪型ローラミル 31 ケーシング 32A 電動機 32B 減速機 33 回転テーブル 33A 環状空間通路 33B ガス供給路 33L テーブルライナ 33S ダムリング 34 粉砕ローラ 34A アーム 34B 軸(回転軸) 34C アーム 34D 油圧シリンダ 34E ピストンロッド 35 セパレータ 35A セパレータ羽根 36 原料投入シュート 37 排出口 38 熱風ダクト 40 バッグフィルタ 42 スクリュコンベヤ 44 バケットエレベータ 50 微粉ホッパ 52 バッグフィルタ 54 微粉切出機 60 皿型造粒機 60A 電動機 60M 2軸混練機 60a 共通ベース 60b ケーシング 60c 入口シュート 60d 減速電動機 60e ギヤボックス 60f スクリュ 60g ダイス 60h カッタ 60j 出口シュート 60x 同期歯車 61 フレーム 61A ハンドル 62 パン 63 アーム 63A ビーム 64 サイドスクレーパ 65 サイドレーキ 66 移動レーキ 67 ベルトコンベヤ 68 ベルトコンベヤ 69 ベルトコンベヤ 70 押出機(2軸スクリュ押出機) 80 切断機(カッタ) 90 成形プレス 100 連続乾燥機 110 自動施釉機 120 焼成炉(窯炉) 130 ロールクラッシャ 132 原料供給口 134 ロール 200 赤外線水分計 202 水分計センサ 204 パーソナルコンピュータ 210 制御装置 220 電動バルブ 300 粘土瓦製造設備

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料の粉砕工程と調湿・混練工程と成形
    工程と施釉工程と焼成工程を備えた粘土瓦の製造設備で
    あって、該粉砕工程には原料を微粉砕する竪型ローラミ
    ルを備え、該調湿・混練工程には皿型造粒機および/ま
    たは2軸混練機を備えた粘土瓦の製造設備。
  2. 【請求項2】 皿型造粒機の直後に原料水分を測定する
    赤外線水分計を配設するとともに、測定された原料の含
    有水分に応じて該皿型造粒機へ供給する水分量を調節す
    る制御装置を備えた請求項1記載の粘土瓦の製造設備。
JP2503695A 1995-02-14 1995-02-14 粘土瓦の製造設備 Pending JPH08217527A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016024076A (ja) * 2014-07-22 2016-02-08 株式会社東芝 放射性廃棄物の固化体の製造方法およびその製造装置
WO2018029091A1 (de) * 2016-08-08 2018-02-15 Monier Roofing Gmbh Verfahren und anlage zur herstellung eines dachziegels sowie dachziegel
CN117124461A (zh) * 2023-08-02 2023-11-28 安徽金鹏绿色建筑产业集团有限公司 一种预应力叠合板立模生产设备

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