JPH08217494A - ガラス被覆材及びガラス被覆材の着色方法 - Google Patents

ガラス被覆材及びガラス被覆材の着色方法

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JPH08217494A
JPH08217494A JP2635295A JP2635295A JPH08217494A JP H08217494 A JPH08217494 A JP H08217494A JP 2635295 A JP2635295 A JP 2635295A JP 2635295 A JP2635295 A JP 2635295A JP H08217494 A JPH08217494 A JP H08217494A
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JP
Japan
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glass
glass coating
coating layer
ion
ion exchange
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JP2635295A
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English (en)
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Tomoharu Maeseto
智晴 前背戸
Yasuo Sato
保夫 佐藤
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Shinko Pantec Co Ltd
Original Assignee
Shinko Pantec Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C21/00Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface
    • C03C21/008Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface in solid phase, e.g. using pastes, powders
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C21/00Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface
    • C03C21/001Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface in liquid phase, e.g. molten salts, solutions
    • C03C21/005Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface in liquid phase, e.g. molten salts, solutions to introduce in the glass such metals or metallic ions as Ag, Cu

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の部分に着色して、容易にガラス被覆層
表面に着色された部分と着色されていない部分とを含む
任意の模様が付与されたガラス被覆材を提供することを
目的とするものである。 【構成】 イオン交換阻害剤を部分的に含むガラス被覆
層の表面に金属塩を含む塗布剤が塗布され、ガラス被覆
層のイオン交換阻害剤を含まない部分で、ガラス被覆層
中のイオンと前記塗布剤中の金属塩からの金属イオンが
イオン交換されることによってイオン交換阻害剤を含ま
ない部分が着色されていることを構成上の要旨とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グラスライニングやほ
うろう等のガラス被覆材を部分的に着色して、任意の模
様を付すことができるガラス被覆材及びガラス被覆材の
着色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基材の表面にガラスを融着し被覆
するグラスライニング等のガラス被覆材は、耐蝕性が要
求される化学工業機器や、表面の美的処理を要求される
建材や日用品等に広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に、建材や家庭用品
の場合には、被施工体の見た目の美しさも必要とされる
ため、ガラス被覆層に着色し、模様等を設けることが望
まれることがあった。
【0004】このようなガラス被覆層に着色させる方法
としては、例えば、特殊な混合方法等で複数の種類のガ
ラス粉末を混合したものを焼き付ける等の方法が採用さ
れていたが、このような方法の場合には、ガラス粉末の
混合の制御が難しく、思いどおりの着色が困難であると
いう問題が生じていた。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、任意の部分に着色して、容易にガ
ラス被覆層表面に着色された部分と着色されていない部
分とを含む任意の模様が付与されたガラス被覆材を提供
することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためにガラス被覆材及びガラス被覆材の着
色方法としてなされたもので、そのガラス被覆材として
の特徴は、イオン交換阻害剤を部分的に含むガラス被覆
層の表面に金属塩を含む塗布剤が塗布され、ガラス被覆
層のイオン交換阻害剤を含まない部分で、ガラス被覆層
中のイオンと前記塗布剤中の金属塩からの金属イオンが
イオン交換されることによってイオン交換阻害剤を含ま
ない部分が着色されていることにある。
【0007】また、ガラス被覆材の着色方法としての特
徴は、イオン交換阻害剤を部分的に含むガラス被覆層の
表面に金属塩を含む塗布剤を塗布し、加熱してガラス被
覆層のイオン交換阻害剤を含まない部分に、ガラス被覆
層中のアルカリイオンと前記塗布剤中の金属塩からの金
属イオンをイオン交換させることによって、前記イオン
交換阻害剤を含まない部分を着色することにある。
【0008】
【作用】本発明のガラス被覆材は、ガラス被覆層に予め
部分的にイオン交換阻止剤を含有させておき、ガラス被
覆層の一部分にイオン交換によって金属イオンを含有さ
せて着色するため、任意の部分のみを容易に着色するこ
とができ、その結果、着色された部分と着色されていな
い部分とを含む任意の模様をガラス被覆材に付与する加
飾作業を簡単に行うことができる。
【0009】また、金属イオンとして銀イオンを使用し
た場合には、銀イオンの抗菌性によって黄色に着色され
たガラス被覆層の部分に抗菌性が付与されるため、ガラ
ス被覆材の表面へ加飾すると同時に抗菌性を与えること
ができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。ま
ず、軟鋼等の基材、例えば家庭用品や建材等の外面側等
にガラス被覆材を施工する方法から説明する。
【0011】熱膨張係数が100 ×10-7/°Cの無色透明
なソーダライムガラスを基材にガラス被覆層として施工
するため粉砕し、該ガラス粉末に酸化チタンをミル添加
したものと、酸化セリウムをミル添加したものと2種類
のガラス粉末を製造する。この時の2種類のガラス粉末
の混合比や混合状態を調節することによって模様を変化
させることができる。
【0012】酸化チタンはガラス成分に混合した場合
に、透明ガラスを白色に着色することができる。また酸
化セリウムをガラス成分に混合した場合には、該酸化セ
リウムの存在するガラス部分には銀等の金属イオンが置
換されず、従って該酸化セリウムを混合されたガラス成
分の部分はイオン交換によっては着色されない部分とな
る。但し、酸化セリウムも酸化チタンと同様にガラス成
分に混合することによってガラスを白色に乳濁させる。
【0013】上記のような2種類のガラス粉末を適量ず
つ混合し、該混合ガラス粉末を基材表面にスプレー等に
よって塗布してから、乾燥後に約800 °Cの炉内で焼成
することを2〜3回繰り返すことによって一定の厚みを
有するガラス被覆層を形成する。
【0014】次に、該ガラス被覆層の表面に、金属塩と
しての硫化銀を含むペースト状の塗布剤を塗布して乾燥
させた後、ガラス被覆層のガラス成分のガラス転移温度
よりやや高めの温度、本実施例の場合にはガラス転移点
が470 °Cであるので、約500 °Cの温度で2時間熱処
理を行う。
【0015】この温度より高い温度で熱処理を行った場
合には、ガラス被覆層が変形してしまうおそれがあり、
またこの温度より低い温度で熱処理を行った場合には、
イオン交換によるイオンの置換が起きにくいため、ガラ
ス転移点から約50°C程度高い温度までの範囲で熱処
理を行うことが好ましい。
【0016】熱処理によって塗布剤中の金属塩からの銀
イオンが、ガラス被覆層の酸化セリウムを含まない部分
の表面からある一定の厚さまで、ガラス被覆層中のガラ
ス成分のアルカリイオンと置換される。尚、塗布剤中に
混合される金属塩としては、硫化銀に限定されるもので
はなく、この他硝化銀、塩化銀等の金属塩を適宜使用す
ることができる。また、イオン交換される金属イオンの
種類も塗布剤中の金属塩の種類によって、銀イオンの他
の金属イオンも適宜選択できる。
【0017】熱処理後、冷却し、ガラス被覆層表面に付
着した残存した塗布剤を水洗し、ガラス被覆層表面を洗
浄する。
【0018】このような処理が施されたガラス被覆層に
は、銀イオンが置換されたガラス被覆層の部分はチタン
の粒子と銀イオンの作用で白濁した黄色に着色され、且
つ前記酸化セリウムが含まれた部分は、酸化セリウムの
イオン交換阻害作用によって銀イオンが置換されず、白
色のまま残る。従って、黄色と白色の斑模様が表面全体
に付けられたガラス被覆材が形成される。
【0019】この黄色と白色の模様の状態は上記のよう
に2種類のガラス粉末の混合状態を変えることで調節す
ることができ、さらに、黄色の色の濃さは塗布剤の熱処
理時間や塗布剤中の硫化銀の濃度によって調節すること
ができる。
【0020】さらに、銀イオンは抗菌性を有するため、
銀イオンが含有されたガラス被覆層の着色部分には抗菌
性があり、例えば食品の容器等に該ガラス被覆層が施工
されたガラス被覆材の場合には、容器に菌や藻等が発生
することを防止できる。
【0021】尚、上記実施例ではガラス被覆層中のガラ
ス成分に酸化チタンを混合したが、このような酸化チタ
ンをガラス成分中に混合することは条件ではない。酸化
チタンをガラスに混合しない場合には、無色透明ガラス
のガラス被覆層が形成されるため、銀イオンを置換させ
た部分には透明な黄色に着色されたガラス被覆層が得ら
れる。
【0022】また、上記実施例では、斑模様をガラス被
覆材の表面に施したが、この他の模様を施工したガラス
被覆材を形成することもできる。この他の模様を施工す
る方法としては、例えば、酸化セリウム等のイオン交換
阻止剤を含むガラス層を任意の形状のガラス被覆層に形
成し、該イオン交換阻止剤を含むガラス層以外の部分に
はイオン交換阻止剤を含まないガラス被覆層を形成す
る。その後、硫化銀を含む塗布剤をガラス被覆層の表面
全面に塗布して熱処理することによってイオン交換阻止
剤入りのガラス被覆層の部分以外に硫化銀からの銀イオ
ンを置換させて黄色い色をつけ、白抜き模様を形成する
こともでき、任意の模様が付されたガラス被覆材を形成
することができる。
【0023】さらに、上記実施例では塗布剤に金属塩を
含む塗布剤を使用したが、該塗布剤には金属塩の他の物
質、例えば、イオン交換助剤や塗布剤の分離、沈殿等を
防止するための分散剤等が混合されていてもよい。
【0024】また、上記実施例では軟鋼をガラス被覆層
を施工する基材として使用したが、基材としては軟鋼の
他、ステンレスやアルミニウム、銅、マグネシウム、セ
ラミック等、ガラス被覆が施工可能なものであればすべ
て使用できる。
【0025】さらに、上記実施例では、単層のガラス被
覆層を形成したが、例えば、下引きガラス層と上引きガ
ラス層とからなる2層構造のガラス被覆層であってもよ
く、要は金属イオンと置換されるイオンを含み、且つ金
属イオンを含有させることで着色できるガラス成分によ
って形成されたガラス被覆層であればガラスの種類、構
造等は問わない。
【0026】また、このような銀イオン以外の金属イオ
ンを使用した場合には、その金属イオンに対してイオン
交換を阻止できるようなイオン交換阻止剤を使用する必
要がある。
【0027】また、上記実施例では銀イオンを使用する
ことで、イオン交換された部分を黄色に着色したが、他
の金属イオンを使用する場合には、黄色以外の色にも着
色することができる。
【0028】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、着色された部
分と着色されていない部分とを含む任意の模様をガラス
被覆層表面に容易に付すことができるため、外観に美的
な装飾が施されたガラス被覆材を施工することが簡単に
できる。
【0029】また、金属イオンとして銀イオンや銅イオ
ン等の抗菌性をもつ金属イオンを使用することで、着色
と同時にガラス被覆材に抗菌性を付与することができ、
特に、見た目の美しさと同時に清潔さも要求される家庭
用品や食品や薬品用の容器等に最適なガラス被覆材を容
易かつ経済的に得ることができる。
【0030】さらに、着色と抗菌処理が一度に行え、工
程が簡略化されるため、上記のようなガラス被覆材の加
飾及び抗菌処理を簡易且つ経済的に行うことができると
いう効果も得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換阻害剤を部分的に含むガラス
    被覆層の表面に金属塩を含む塗布剤が塗布され、ガラス
    被覆層のイオン交換阻害剤を含まない部分で、ガラス被
    覆層中のイオンと前記塗布剤中の金属塩からの金属イオ
    ンがイオン交換されることによってイオン交換阻害剤を
    含まない部分が着色されていることを特徴とするガラス
    被覆材。
  2. 【請求項2】 前記イオン交換阻害剤が酸化セリウムで
    ある請求項1に記載のガラス被覆材。
  3. 【請求項3】 前記金属イオンが銀イオンである請求項
    1又は請求項2に記載のガラス被覆材。
  4. 【請求項4】 イオン交換阻害剤を部分的に含むガラス
    被覆層の表面に金属塩を含む塗布剤を塗布し、加熱して
    ガラス被覆層のイオン交換阻害剤を含まない部分に、ガ
    ラス被覆層中のアルカリイオンと前記塗布剤中の金属塩
    からの金属イオンをイオン交換させることによって、前
    記イオン交換阻害剤を含まない部分を着色することを特
    徴とするガラス被覆の着色方法。
JP2635295A 1995-02-15 1995-02-15 ガラス被覆材及びガラス被覆材の着色方法 Pending JPH08217494A (ja)

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