JPH08217332A - 糸のトラバース装置 - Google Patents

糸のトラバース装置

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JPH08217332A
JPH08217332A JP7053331A JP5333195A JPH08217332A JP H08217332 A JPH08217332 A JP H08217332A JP 7053331 A JP7053331 A JP 7053331A JP 5333195 A JP5333195 A JP 5333195A JP H08217332 A JPH08217332 A JP H08217332A
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JP
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magnet
guide
yarn
magnetic force
traverse
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Application number
JP7053331A
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Inventor
Yoshiyasu Maeda
喜康 真栄田
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/28Traversing devices; Package-shaping arrangements
    • B65H54/2833Traversing devices driven by electromagnetic means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2402/00Constructional details of the handling apparatus
    • B65H2402/50Machine elements
    • B65H2402/52Bearings, e.g. magnetic or hydrostatic bearings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2555/00Actuating means
    • B65H2555/10Actuating means linear
    • B65H2555/13Actuating means linear magnetic, e.g. induction motors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
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    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

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  • Electromagnetism (AREA)
  • Winding Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸ガイドのターン及び往復動の高速化が可能
な糸のトラバース装置を提供する。 【構成】 糸ガイド4と関連して動作する磁石3と、該
磁石3を往復動可能に案内する案内部材2と、該案内部
材2の両側に配置され、前記磁石3が前記糸ガイド4の
トラバース区間の各々の端部となる位置にさしかかると
該磁石3の対向側の磁極と同極の強力な磁力を発生する
磁力発生手段M1、M2とを備えたものである。また、
前記磁石3を往復動させる往復動用電磁石C1〜Cnを
設け、前記磁石3の該往復動用電磁石C1〜Cnによる
往復動と前記磁力発生手段M1、M2によるターンとを
一体的に制御してなるものとすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸条巻取機におけるト
ラバース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られているこの種の装置として
は、例えばシリンダー状のカムの表面に糸ガイドを係合
させる案内溝を設け、該カムを回転させて糸ガイドを往
復動させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置は、トラバース区間の端部、すなわちターン部におい
てカムの死点となり、糸ガイドの加速が十分行われない
ためパッケージの両端の径が大きくなるなどの問題点が
あった。また、トラバース装置が使用される糸条巻取機
は高速化が要請されているが、この装置は、回転運動を
カムで直線運動に変換するものであるため、高速化にも
限度があり、また、シリンダー状のカムを必要とするた
め装置の小型化にも限度があるという問題点があった。
【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、糸ガイドのターン及び往復動の高速化が可能な
糸のトラバース装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明における糸のトラバース装置は、糸ガイドと
関連して動作する磁石と、該磁石を往復動可能に案内す
る案内部材と、該案内部材の両側に配置され、前記磁石
が前記糸ガイドのトラバース区間の各々の端部となる位
置にさしかかると該磁石の対向側の磁極と同極の強力な
磁力を発生する磁力発生手段とを備えたものである。
【0006】また、前記磁石を往復動させる往復動用電
磁石を設け、前記磁石の該往復動用電磁石による往復動
と前記磁力発生手段によるターンとを一体的に制御して
なるものとすることができる。
【0007】また、前記磁石の前記案内部材に対する移
動抵抗を流体により低減する手段を設けたものとするこ
とができる。
【0008】また、前記磁石の前記案内部材に対する移
動抵抗を磁力により低減する手段を設けたものとするこ
とができる。
【0009】
【作用】糸ガイドを高速でターンさせるには、糸ガイド
をトラバース区間終端に可能な限り近い位置で強大な力
を反対方向に作用させて急速に減速するとともに該糸ガ
イドの進行方向と反対方向に急速に加速する必要があ
る。上記構成によれば、磁力発生手段によって、糸ガイ
ドと関連する磁石がトラバース区間の端部にさしかかっ
た時に該磁石の進行方向と逆方向に作用する強力な磁力
(例えば、該磁石にその進行方向と逆方向に衝撃的かつ
強大な反発力を作用させるような磁力)を発生させるこ
とができ、この強力な磁力により該磁石すなわち糸ガイ
ドを高速でターンさせることができる。
【0010】また、磁石を往復動させる往復動用電磁石
を設け、前記磁石の該往復動用電磁石による往復動と磁
力発生手段によるターンとを一体的に制御してなるもの
とすると、磁力発生手段は例えば電磁石で構成する等、
電気的に制御することができる。そこで、この磁力発生
手段を往復動用電磁石とともに電気的に制御すると両者
の一体制御が容易となる。また、一体的制御により、磁
石の往復動とターン間相互の移行の適切化を図ることが
でき、よりターンの高速化を図ることができる。
【0011】また、磁石の案内部材に対する移動抵抗を
流体により低減する手段を設けたものとすると、糸ガイ
ドの往復動を高速化することができる。
【0012】また、磁石の案内部材に対する移動抵抗を
磁力により低減する手段を設けたものとしても、糸ガイ
ドの往復動を高速化することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。まず、第1実施例を図1〜図9により説
明する。本実施例は、糸ガイドを動作させる磁石の浮上
手段として圧縮空気を用いた場合を示すものである。図
1は本発明の糸のトラバース装置の機器構成を示す上面
図、図2は案内部材の詳細を示す部分断面図、図3はト
ラバース装置の制御回路の構成を示すブロック図、図4
は励磁パターン出力回路の構成例を示す回路図、図5は
励磁パターン出力回路から出力される励磁パターンを示
すグラフ図、図6は磁石の加速動作を示す上面図、図7
はブレーキ制御回路の作動を示す方向転換コイルの電流
グラフ図、図8は本発明の効果を示す上面図、図9は案
内部材の変形例を示す断面図である。
【0014】まず構成を説明する。図1において、トラ
バース装置1は、案内部材2、磁石3、糸ガイド4、方
向転換コイルM1、M3、終端センサS1、S2、加速
用コイルC1〜Cnから主に構成される。すなわち、直
線状の案内部材2がパッケージPに平行に設けられ、該
案内部材2の中に永久磁石3が配置され、該磁石3には
糸ガイド4が一体的に設けられている。そして、案内部
材2の両側に方向転換用コイル(磁力発生手段)M1、
M2が配置され、該案内部材2の両端付近に終端センサ
F1、F2がそれぞれ配置されている。さらに、案内部
材2に沿ってその背後に加速用コイル(往復動用電磁
石)C1〜Cnが配置されている。また、糸ガイド4は
パッケージPに対し、トラバース区間Dの範囲を糸をト
ラバースするようになっている。そして、前記終端セン
サS1、S2は、糸ガイド4がこのトラバース区間Dの
両端付近、に位置したとき磁石3を検出する位置に
設置されている。終端センサS1、S2には例えば光電
管とフォトトランジスからなるフォトセンサが使用され
る。
【0015】磁石3は中央にヨーク3cを挟んで両端に
S極3aとN極3bを有している。一方、加速用コイル
C1〜Cnは、前記案内部材2に沿って所定のピッチ2
Lで所定幅Lを有して突設された磁極5と該磁極5の周
囲に設けられたコイル6とからなる。そして、磁石3は
ヨーク3cの長さが2L、S極3a及びN極3bの長さ
がそれぞれ2Lとなっている。従って、例えば図示する
ように、磁石3の一方の磁極3bが加速用コイルC2の
中央に位置すると、他方の磁極3aは1コイル飛んだ先
の2つの加速用コイルC4、C5に股がって位置するよ
うになっている。
【0016】つぎに、案内部材2を図2により詳説す
る。図2において、案内部材2は磁石3が走行する走行
部2aと圧縮空気が流通する空気供給部2bとが上下2
段に設けられている。すなわち、走行部2aは内部に矩
形断面を有する走行通路51が形成され、前面上部にス
リット7が開口し、背面に空気流出孔9、下面に空気流
入孔8が開口している。そして走行通路51に直方体状
の磁石3が該通路51との間に隙間を有して配置され、
該磁石3の前面上部に糸ガイド4が接続されており、該
糸ガイド4は前記スリット7から前方に突出している。
そして、前記走行部2aの下方に通路53を形成するよ
うに空気供給部2bが設けられ、該空気供給部2bの下
面に空気供給孔50が開口している。そして、該空気供
給孔50から圧縮空気52が供給され、供給された圧縮
空気50は通路53内を紙面厚み方向に流通し、流入孔
8から走行通路51内に流入し、矢印で示すように磁石
3と通路壁面との間を通ってスリット7及び流出孔9か
ら外部に流出するようになっている。この圧縮空気の流
れによる圧力で磁石3が浮上するようになっている。
【0017】つぎに、図3〜図7により制御回路を説明
する。図3において、11は綾振りコントローラであっ
てマイクロプロセッサを内蔵している。この綾振りコン
トローラ11に設定器10で糸速、ワインド数、綾角等
の綾振り条件が入力できるようになっている。また、綾
振りコントローラ11には終端センサS1、S2からの
信号が入力されている。そして、綾振りコントローラ1
1からはクロック信号及び正進・逆進信号が出力され、
励磁パターン出力回路12において、これらの信号に基
づき励磁パターン信号S1〜S4、N1〜N4が出力さ
れ、コイル駆動回路13において、この励磁パターン信
号S1〜S4、N1〜N4に基づき図1の加速用コイル
を4ブロック(C1、C5、C9・・・、C2、C6、
C10・・・、C3、C7、C11・・・、C4、C
8、C12・・・)に分けて励磁するようになってい
る。また、綾振りコントローラ11からはターン信号が
出力され、ブレーキ制御回路14において、このターン
信号に基づき通電信号S0 、N0 が出力され、方向転換
コイル駆動回路15において、この通電信号S0 、N0
に基づき図1の方向転換コイルM1、M2をPWM方式
等により励磁するようになっている。
【0018】図4は、上記励磁パターン出力回路12の
構成例を示したものである。図4において、第1フリッ
プフロップ回路61で、図3の綾振りコントローラ11
からのクロック信号CLKに基きデューティ比の1:1
の方形波71〜73を出力し、この方形波出力QA 〜Q
C を、OR/AND回路66で図5に示すようなデュー
ティ比1:5の方形波に変換して第2フリップフロップ
回路62に入力するとともに、第3フリップフロップ回
路63にはこの変換した方形波を反転して入力する。そ
して、第2、第3フリップフロップ回路62、63でク
ロック信号CLKの2パルス分づつ順次位相が遅れた方
形波81〜84、86〜89をそれぞれ出力する。第4
フリップフロップ回路64で、前記方形波81〜84を
1A〜4A端子にその順に入力し、1B〜4B端子に前
記1A〜4A端子と逆の順すなわち方形波84〜81の
順に入力し、図3の綾振りコントローラ11からの正進
・逆進信号によりこれら1A〜4Aの入力と1B〜4B
の入力とを選択して出力端子1Y〜4Yにその順に出力
する。そして、この出力端子1Y〜4Yからの出力が励
磁パターン信号S1〜S4となるようになっている。第
5フリップフロップ回路65でも同様に、正進・逆進信
号により1A〜4Aの入力と1B〜4Bの入力とを選択
して出力端子1Y〜4Yにその順に出力し、この出力端
子1Y〜4Yからの出力が励磁パターン信号N1〜N4
となるようになっている。
【0019】つぎに、この励磁パターンを図5により説
明する。図5において、励磁パターン信号は、各コイル
毎の信号がクロック信号CLKに対し、2パルス分の間
隔を置いて3パルスの間S極及びN極にそれぞれ励磁さ
れるようになっている。そして、コイルC1〜C4に対
し、2パルスづつ順次位相が遅れ、コイルC6以降はま
たこれを繰り返すようになっている。図示する励磁パタ
ーン信号は、図4で綾振りコントローラから正進信号が
入力された場合を表しており、逆進信号が入力された場
合はコイルCn・・・C1の順に順次位相が遅れるよう
になっている。
【0020】つぎに、図1、図5及び図6により磁石3
の往復動を説明する。図1において、磁石3のN極がコ
イルC2の中央に、S極がコイルC4、C5に股がって
位置し、コイルC2はS極に、コイルC4、C5はN極
にそれぞれ励磁されている。この図は、正進状態を表し
ており、図5のクロック信号CLKの2パルス目(2
P)の状態に相当する。つぎに、3パルス目になると、
図6(a)に示すように、コイルC4が消磁され、代わ
りにコイルC3が新たにS極に励磁され、これにより磁
石3のN極がこのコイルC3に吸引されて磁石3は図面
左方に移動する。つぎに、3パルス目になると、図6
(b)に示すように、コイルC2が消磁され、代わりに
コイルC6が新たにN極に励磁され、これにより磁石3
のS極がこのコイルC6に吸引されて磁石3は図面左方
に移動する。以下同様にして、磁石3はクロック信号C
LKの速さ(周波数)に応じた速度で順次左方に移動す
る。そして、図3の綾振りコントローラ11から逆進信
号が出力されると、磁石3は上記と全く逆の順序で図面
右方に移動する。
【0021】つぎに、ブレーキ制御回路及び方向転換コ
イル駆動回路の作動を図3、図7により説明する。図
3、図7において、ブレーキ制御回路は、綾振りコント
ローラ11からターン信号が入力されると、方向転換コ
イルM1又はM2に相対的に小さな停止用電流I1 を区
間t1の間流し、磁石を減速・停止させる。つぎに、区
間t2で相対的に大きな加速用電流I2 を流し、磁石を
逆方向に加速させる。なお、区間t1、t2の幅及び停
止用電流I1 、加速用電流I2 の大きさは、クロック信
号CLKの速さに応じて適宜変動できるようになってい
る。
【0022】つぎに、上記トラバース装置の作動を図8
により説明する。図8において、磁石3は、加速用コイ
ルC1〜Cnで加速されて所定の速度で正進している
が、トバース区間の端部となる位置にさしかかると
(二点鎖線)、終端センサS1が磁石3を検出し、これ
により、方向転換コイルM1がまず停止用電流I1 でS
極に励磁され、磁石3のS極との反発力により磁石3が
減速しトラバース区間の終端位置で停止する(実
線)。つぎに、方向転換コイルM1はI1 より大きな加
速用電流I2 で励磁されるが、この際、電流値はI1
らI2 へとステップ的に急激に増大するので、磁石3は
逆方向に衝撃的かつ強大な反発力で加速される。そし
て、加速用コイルCnの前方位置にさしかかると、該
コイルCn〜C1により所定の速度で逆進する。この
際、方向転換コイルM1による停止用、加速用の反発力
は、磁石が終端センサS1で検出されるまではOFFし
ているので、強大なレベルに設定されているため、糸ガ
イド4は高速でターンする。この結果、糸Yは図示する
ように、トラバース区間の終端において、従来のシリン
ダー状カムを用いた場合(点線)に比べて鋭い角度θで
ターンする。これにより、パッージPの径が両端におい
て大きくなるのが防止される。また、加速用コイルC1
〜Cn及び方向転換コイルM1がともに電気的に制御さ
れるので、このような磁石3の往復動とターン動作の切
換を容易に一体的に制御することができ、ターン動作の
高速化をより適切に図ることができる。
【0023】つぎに、案内部材の変形例を図9により説
明する。図9において、図2と異なる点は以下の通りで
ある。すなわち、案内部材は外筒22と内筒21とから
なる2重円筒で構成されており、内筒21内に円柱状の
磁石20が配置されている。そして、外筒22内に圧縮
空気が紙面厚み方向に流通しており、流入孔21aから
内筒21内に流入して該内筒21内を紙面厚み方向に流
通している。この圧縮空気の流れにより磁石20が浮上
するようになっている。また、外筒22の前面に軸方向
に沿ってスリット23aを有するガイド部23が突設さ
れ、該ガイド部23中に磁性材料からなる糸ガイド4が
遊嵌されている。また、上記内筒21、外筒22、ガイ
ド部23は非磁性材料で構成されている。従って、糸ガ
イド4は磁石20の磁力により、該磁石20に伴って移
動する。このような構成とすると、圧縮空気の流路が閉
回路となるので、圧縮空気源が小型化される。
【0024】つぎに、本発明の第2実施例を図10〜図
12により説明する。本実施例は磁石の浮上手段として
磁力を用いた場合を示すものである。図10は本発明の
トラバース装置の構成を示す背面図、図11は図11の
B−B断面図、図12は案内部材の変形例を示す断面図
である。
【0025】図10及び図11において、図1及び図2
と主に異なる点は案内部材32の下方に浮上用コイルC
101〜Cnが設けられた点と、案内部材32の断面形
状が異なる点である。すなわち、案内部材32の前後方
向(紙面厚み方向)には図1と同様にパケージP、加速
用コイルC1〜Cnが配置されている。そして、さらに
案内部材32の下方にその長手方向に沿って浮上用コイ
ルC101〜Cnが配置されている。そして、案内部材
32は前面にスリット32aを有する円筒部材32から
なり、該円筒部材32内に円柱状の磁石33が配置され
ている。そして、該磁石33の前面に糸ガイド4が前記
スリット32aから外部に突出するようにして突設され
ている。そして、磁石3と浮上用コイルC101〜Cn
の寸法及び位置関係は図1の加速用コイルC1〜Cnと
同様である。そして、磁石3のS極及びN極の下方に位
置するコイル(図示例ではC102、C104)がそれ
ぞれ同極となるように、該磁石3の進行に伴って順次励
磁される。これにより、磁石3は加速用コイルC1〜C
nとの反発力により浮上し、磁石3の移動抵抗が低減さ
れる。
【0026】つぎに、図12により案内部材の変形例を
説明する。図12において、図11と異なる点は、案内
部材45は円筒部材42からなり、該円筒部材42内に
円柱状の磁石33が配置されている。そして、円筒部材
42の前面に軸方向に沿ってスリット43aを有するガ
イド部43が突設され、該ガイド部43中に磁性材料か
らなる糸ガイド4が遊嵌されている。また、上記円筒部
材42、ガイド部43は非磁性材料で構成されている。
従って、糸ガイド4は磁石33の磁力により、該磁石3
3に伴って移動するようになっている。このような構成
としても糸ガイド4を磁石33により動作させることが
できる。
【0027】なお、上述の実施例では、磁力発生手段と
して、加速用コイルを用いたが、これに代えて、永久磁
石を用いることもできる。この場合は、例えば、図1に
おいて、加速用コイルM1、M2の代わりにこれらと同
極の2つの永久磁石を、その磁極の方向を90°回動自
在にそれぞれ設けるとともにその回動軸を別個のモータ
にそれぞれ接続し、それらのモータで前記の各永久磁石
を、常時は磁極の方向が案内部材2と直角方向に向き、
磁石3が終端センサS1、S2で検知されると案内部材
2と同方向を向き、所定時間経過すると元の直角方向を
向くように回動させることにより、上記と同様の効果を
得ることができる。
【0028】また、上述の実施例では、磁石の加速用コ
イルを設ける場合を説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、加速用コイルを設けず、案内部材の
両側に設けた方向転換コイルによる逆方向への加速のみ
で磁石を往復動させてもよい。このような構成とする
と、トラバース装置を簡略化することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の糸のトラバース装置は上述のよ
うに、糸ガイドと関連して動作する磁石と、該磁石を往
復動可能に案内する案内部材と、該案内部材の両側に配
置され、前記磁石が前記糸ガイドのトラバース区間の各
々の端部となる位置にさしかかると該磁石の対向側の磁
極と同極の強力な磁力を発生する磁力発生手段とを備え
たものであるので、糸ガイドを高速でターンさせること
が可能となる。また、従来のシリンダー状のカムを設け
る場合と比べると、糸ガイドの往復動が直接に直線駆動
されるので、高速化が図られ、且つカムが不要となる分
小型化される。
【0030】また、磁石を往復動させる往復動用電磁石
を設け、前記磁石の該往復動用電磁石による往復動と磁
力発生手段によるターンとを一体的に制御してなるもの
とすると、例えば磁力発生手段を電磁石で構成すること
により両者の一体制御が容易となる。また、一体的制御
により、磁石の往復動とターン間相互の移行の適切化を
図ることができ、よりターンの高速化を図ることができ
る。
【0031】また、磁石の案内部材に対する移動抵抗を
流体により又は磁力により低減する手段を設けたものと
すると、糸ガイドの往復動をより高速化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の糸のトラバース装置の機
器構成を示す上面図である。
【図2】案内部材の詳細を示す部分断面図である。
【図3】トラバース装置の制御回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】励磁パターン出力回路の構成例を示す回路図で
ある。
【図5】1励磁パターン出力回路から出力される励磁パ
ターンを示すグラフ図である。
【図6】磁石の加速動作を示す上面図である。
【図7】ブレーキ制御回路の作動を示す方向転換コイル
の電流グラフ図である。
【図8】本発明の効果を示す上面図である。
【図9】案内部材の変形例を示す断面図である。
【図10】本発明の第2実施例のトラバース装置の構成
を示す背面図である。
【図11】図11のB−B断面図である。
【図12】案内部材の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
C1〜Cn 加速用コイル(往復動用電磁石) C101〜Cn 浮上用コイル(浮上手段) M1、M2 方向転換コイル(磁力発生手段) 1 トラバース装置 2 案内部材 3 磁石 4 糸ガイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸ガイドと関連して動作する磁石と、該
    磁石を往復動可能に案内する案内部材と、該案内部材の
    両側に配置され、前記磁石が前記糸ガイドのトラバース
    区間の各々の端部となる位置にさしかかると該磁石の対
    向側の磁極と同極の強力な磁力を発生する磁力発生手段
    とを備えたことを特徴とする糸のトラバース装置。
  2. 【請求項2】 前記磁石を往復動させる往復動用電磁石
    を設け、前記磁石の該往復動用電磁石による往復動と前
    記磁力発生手段によるターンとを一体的に制御してなる
    請求項1に記載の糸のトラバース装置。
  3. 【請求項3】 前記磁石の前記案内部材に対する移動抵
    抗を流体により低減する手段を設けた請求項1又は2に
    記載の糸のトラバース装置。
  4. 【請求項4】 前記磁石の前記案内部材に対する移動抵
    抗を磁力により低減する手段を設けた請求項1又は2に
    記載の糸のトラバース装置。
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