JPH08216422A - インクジェットプリンタのインク供給装置 - Google Patents
インクジェットプリンタのインク供給装置Info
- Publication number
- JPH08216422A JPH08216422A JP2268495A JP2268495A JPH08216422A JP H08216422 A JPH08216422 A JP H08216422A JP 2268495 A JP2268495 A JP 2268495A JP 2268495 A JP2268495 A JP 2268495A JP H08216422 A JPH08216422 A JP H08216422A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- float
- jet printer
- supply device
- atmosphere
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
- B41J2/175—Ink supply systems ; Circuit parts therefor
- B41J2/17566—Ink level or ink residue control
- B41J2002/17576—Ink level or ink residue control using a floater for ink level indication
Abstract
(57)【要約】
【目的】 反応界面となるインク液面をフロートで覆い
大気と遮断する、または蒸発するインク蒸気を補集し液
面上に充満させることで大気と遮断する方法により、イ
ンクの酸化による変色あるいは酸化生成物によるプリン
トヘッド構成材料の腐食を実用上問題ない程度に低減す
る。 【構成】 インクジェットプリンタのインク溜め内にお
いて、大気と接するインク液面5上にフロート8を設置
することにより、大気と直接触れるインク液面面積を少
なくする。
大気と遮断する、または蒸発するインク蒸気を補集し液
面上に充満させることで大気と遮断する方法により、イ
ンクの酸化による変色あるいは酸化生成物によるプリン
トヘッド構成材料の腐食を実用上問題ない程度に低減す
る。 【構成】 インクジェットプリンタのインク溜め内にお
いて、大気と接するインク液面5上にフロート8を設置
することにより、大気と直接触れるインク液面面積を少
なくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱、溶融して使用す
る固体インクの酸化による変質を防止したインクジェッ
トプリンタのインク供給装置に係るものである。
る固体インクの酸化による変質を防止したインクジェッ
トプリンタのインク供給装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、室温では固体のインクを加熱溶融
して液状にて使用するソリッドインクジェットプリンタ
においては、100〜150℃にインクを加熱する。こ
のため、インクは液面で空気中の酸素と反応し酸化によ
るインクの劣化が生じる。この酸化劣化は単にインクの
粘性、色調を変化させるのみでなく、インクと接触する
プリントヘッドの材料も腐食させるという問題点をもっ
ていた。
して液状にて使用するソリッドインクジェットプリンタ
においては、100〜150℃にインクを加熱する。こ
のため、インクは液面で空気中の酸素と反応し酸化によ
るインクの劣化が生じる。この酸化劣化は単にインクの
粘性、色調を変化させるのみでなく、インクと接触する
プリントヘッドの材料も腐食させるという問題点をもっ
ていた。
【0003】このため、従来ではインクに酸化防止剤を
添加したり、不活性気体を封入したインク供給手段が提
案されている。
添加したり、不活性気体を封入したインク供給手段が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、イン
クの酸化による退色あるいは生成する反応物によるプリ
ントヘッドの腐食等を防止するために、インクと酸素の
接触を遮断することである。
クの酸化による退色あるいは生成する反応物によるプリ
ントヘッドの腐食等を防止するために、インクと酸素の
接触を遮断することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】インクと酸素の接触を遮
断するために、本発明では、(1)インク液面に直接接す
る蓋体を設け、大気との接触面積を低減すること、(2)
インク液面上のある厚さの空間をインク液面から蒸発す
る気体で覆い、大気のインク面への拡散を防止する手
段、即ちインク液面上でのインク蒸気と大気との撹拌混
合を防止できる手段を設置することにより課題の解決を
図った。
断するために、本発明では、(1)インク液面に直接接す
る蓋体を設け、大気との接触面積を低減すること、(2)
インク液面上のある厚さの空間をインク液面から蒸発す
る気体で覆い、大気のインク面への拡散を防止する手
段、即ちインク液面上でのインク蒸気と大気との撹拌混
合を防止できる手段を設置することにより課題の解決を
図った。
【0006】
【作用】インク液面上に設置した蓋体として設けられた
フロートは一定面積だけインクと大気との接触を遮断
し、かつ残りの未遮断面での単位当りのインク蒸発量を
増加させ、液面上での存在可能な酸素量を低減し、イン
クの高温酸化を防止する。
フロートは一定面積だけインクと大気との接触を遮断
し、かつ残りの未遮断面での単位当りのインク蒸発量を
増加させ、液面上での存在可能な酸素量を低減し、イン
クの高温酸化を防止する。
【0007】
〔実施例1〕本発明に採用したインク部の断面を図1に
示す。記録ヘッドの前方にノズル部1があり、その後方
には液溜め部2がある。この液溜め部2はプリントヘッ
ドに直接取り付けられても、分離されていてもよい。液
溜め部2にはヒータ部3、溶融したインク4があり、大
気と接する液面5が形成されている。固形インクは開閉
可能な蓋6より挿入される。また、溶融したインク4は
フィルタ(図示せず)等を通してしかるべき駆動力によ
りインク液滴7としてノズルから噴射される。
示す。記録ヘッドの前方にノズル部1があり、その後方
には液溜め部2がある。この液溜め部2はプリントヘッ
ドに直接取り付けられても、分離されていてもよい。液
溜め部2にはヒータ部3、溶融したインク4があり、大
気と接する液面5が形成されている。固形インクは開閉
可能な蓋6より挿入される。また、溶融したインク4は
フィルタ(図示せず)等を通してしかるべき駆動力によ
りインク液滴7としてノズルから噴射される。
【0008】図2には、蓋体として金属フロート8を複
数個設けたインク溜め部2を示す。金属フロート8は、
印字によりインクが消耗し液面が低下しても、これに追
従出来る。加えて金属フロート8はインク溜め部2に設
けられたスイッチ12と連動させることにより液面検出
器としての効果が期待出来る。
数個設けたインク溜め部2を示す。金属フロート8は、
印字によりインクが消耗し液面が低下しても、これに追
従出来る。加えて金属フロート8はインク溜め部2に設
けられたスイッチ12と連動させることにより液面検出
器としての効果が期待出来る。
【0009】本発明では、全液面積と金属フロート8で
被覆される液面との面積比を種々変えて、インクの酸素
による劣化を検討した。その結果を図3に示す。インク
の温度は150℃である。インクの劣化は油脂の劣化評
価に一般的に採用されている”酸価(acid value)”を指
標とした。本結果から、程度の差はあるが面積比で30
%から酸価が抑制される傾向がみられる。要求される酸
価のレベルはそれぞれのプリンタの設計仕様により異な
るので一概には決められないが、より安定に保つために
は、少なくとも前述の30%程度以上が必要である。ま
た、ここで注目すべき点は必ずしも完全密閉構造でなく
ても効果があるということである。このことは、次のよ
うに推察される。インクが大気と接する面積が少なけれ
ばその面から単位時間当たりに蒸発するインク成分の蒸
発量が多くなり、インク液面上での酸素の存在量を低減
できる。この考えを積極的に利用したのが次の実施例で
ある。
被覆される液面との面積比を種々変えて、インクの酸素
による劣化を検討した。その結果を図3に示す。インク
の温度は150℃である。インクの劣化は油脂の劣化評
価に一般的に採用されている”酸価(acid value)”を指
標とした。本結果から、程度の差はあるが面積比で30
%から酸価が抑制される傾向がみられる。要求される酸
価のレベルはそれぞれのプリンタの設計仕様により異な
るので一概には決められないが、より安定に保つために
は、少なくとも前述の30%程度以上が必要である。ま
た、ここで注目すべき点は必ずしも完全密閉構造でなく
ても効果があるということである。このことは、次のよ
うに推察される。インクが大気と接する面積が少なけれ
ばその面から単位時間当たりに蒸発するインク成分の蒸
発量が多くなり、インク液面上での酸素の存在量を低減
できる。この考えを積極的に利用したのが次の実施例で
ある。
【0010】〔実施例2〕図4に具体例を示す。フード
11を設けたフロート9の下端13をインク面5に接触
させ、フロート9内のインクから発生する蒸発物10を
集めて、蒸気排出口14から大気中に放出させるように
し、排出口からの空気の流入を防止し、フード内11を
無酸素あるいは酸化劣化が実用上無視できる程度の低酸
素状態に保つ。フード11をフラスコ型にするのは、少
量の蒸発量で高速気流を蒸気排出口14で形成させるた
めである。
11を設けたフロート9の下端13をインク面5に接触
させ、フロート9内のインクから発生する蒸発物10を
集めて、蒸気排出口14から大気中に放出させるように
し、排出口からの空気の流入を防止し、フード内11を
無酸素あるいは酸化劣化が実用上無視できる程度の低酸
素状態に保つ。フード11をフラスコ型にするのは、少
量の蒸発量で高速気流を蒸気排出口14で形成させるた
めである。
【0011】なお、本発明の趣旨を実現するためには実
施例1及び2を組み合わせた構造でも良い。また、これ
らに用いる材料はインクと反応しない物質であれば、金
属、セラミックス、有機材料のいずれでもよい。本発明
の様に完全密閉でなく、一部を開放させておく利点はイ
ンク溜め内の大気圧とノズル先端部での圧力差を小さく
出来るために、ノズル先端部で形成されるインクメニス
カスの形状に特別注意を払う必要がないという点であ
る。即ち、インクの消耗前後でメニスカス形成条件を一
定に保ことが可能である。
施例1及び2を組み合わせた構造でも良い。また、これ
らに用いる材料はインクと反応しない物質であれば、金
属、セラミックス、有機材料のいずれでもよい。本発明
の様に完全密閉でなく、一部を開放させておく利点はイ
ンク溜め内の大気圧とノズル先端部での圧力差を小さく
出来るために、ノズル先端部で形成されるインクメニス
カスの形状に特別注意を払う必要がないという点であ
る。即ち、インクの消耗前後でメニスカス形成条件を一
定に保ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリントヘッド部の縦断面図
【図2】フロート付きインク溜めの縦断面図
【図3】インクの酸価と加熱時間の関係を示すグラフ
【図4】フード型フロート付きインク溜めの縦断面図
1はノズル、2はインク溜め、3はヒータ、4は溶融イ
ンク、5はインク液面、6は蓋、7は噴射されたインク
液滴、8はフロート、9はフロート、10はインク蒸発
物、11はフード、12はスイッチ、13はフード下
端、14は蒸気排出口である。
ンク、5はインク液面、6は蓋、7は噴射されたインク
液滴、8はフロート、9はフロート、10はインク蒸発
物、11はフード、12はスイッチ、13はフード下
端、14は蒸気排出口である。
Claims (5)
- 【請求項1】プリントヘッドノズルに接続され、高温で
液体状のインクを供給するインク供給部を有するインク
ジェットプリンタにおいて、インク液滴溜め部の液面上
方に外気の少なくとも一部を遮断する蓋体が設けられて
いることを特徴とするインクジェットプリンタのインク
供給装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記蓋体をフロートと
して形成したことを特徴とするインクジェットプリンタ
のインク供給装置。 - 【請求項3】請求項1において、蓋体により液面上方の
外気を遮断する面積比は30%〜100%であることを
特徴とするインクジェットプリンタのインク供給装置。 - 【請求項4】請求項2において、フロートの一部に蒸気
排出孔が設けられていることを特徴とするインクジェト
プリンタのインク供給装置。 - 【請求項5】請求項1において、フロートにインク液面
検出機能が付加されていることを特徴とするインクジェ
ットプリンタのインク供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2268495A JPH08216422A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | インクジェットプリンタのインク供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2268495A JPH08216422A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | インクジェットプリンタのインク供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08216422A true JPH08216422A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12089700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2268495A Withdrawn JPH08216422A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | インクジェットプリンタのインク供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08216422A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019142189A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
JP2020023126A (ja) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置、及び、インクジェット記録装置の制御方法 |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP2268495A patent/JPH08216422A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019142189A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
CN110181946A (zh) * | 2018-02-23 | 2019-08-30 | 佳能株式会社 | 喷墨打印设备和储存器 |
US10596820B2 (en) | 2018-02-23 | 2020-03-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Inkjet printing apparatus and tank |
CN110181946B (zh) * | 2018-02-23 | 2021-11-30 | 佳能株式会社 | 喷墨打印设备和储存器 |
US11203204B2 (en) | 2018-02-23 | 2021-12-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Inkjet printing apparatus and tank |
CN114179519A (zh) * | 2018-02-23 | 2022-03-15 | 佳能株式会社 | 喷墨打印设备和储存器 |
CN114179519B (zh) * | 2018-02-23 | 2023-07-25 | 佳能株式会社 | 喷墨打印设备和储存器 |
US11807018B2 (en) | 2018-02-23 | 2023-11-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Inkjet printing apparatus and tank |
JP2020023126A (ja) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置、及び、インクジェット記録装置の制御方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020507 |