JPH08214856A - シガレット製造機の刻みたばこ給送装置 - Google Patents

シガレット製造機の刻みたばこ給送装置

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JPH08214856A
JPH08214856A JP7028502A JP2850295A JPH08214856A JP H08214856 A JPH08214856 A JP H08214856A JP 7028502 A JP7028502 A JP 7028502A JP 2850295 A JP2850295 A JP 2850295A JP H08214856 A JPH08214856 A JP H08214856A
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24CMACHINES FOR MAKING CIGARS OR CIGARETTES
    • A24C5/00Making cigarettes; Making tipping materials for, or attaching filters or mouthpieces to, cigars or cigarettes
    • A24C5/14Machines of the continuous-rod type
    • A24C5/18Forming the rod

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  • Manufacturing Of Cigar And Cigarette Tobacco (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻紙上に刻みたばこを包み込んでいきながら
シガレットロッドを連続的に製造するシガレット製造機
において、シガレットの生産量の増加に伴い刻みたばこ
給送装置の巻紙上への刻みたばこ供給速度が高速化して
も、良好なシガレット品質を維持するように図る。 【構成】 刻みたばこ給送装置内の給送通路に達した刻
みたばこは、その給送方向で間隔を存して設けられた複
数の風送手段(36,40,42,44,54)から所定の吹出し角度
(θ) をもって吹き出されるエア(白抜き矢印)により
生起される風送流によって加速され(実線矢印)、その
所定の吹出し角度を維持したままにコンベアベルトのベ
ルト表面に向け吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シガレット製造機に係
り、詳しくは巻紙上までの刻みたばこの搬送に使用され
るコンベアベルトに向けて、刻みたばこを給送する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】シガレット製造機は、主に刻みたばこの
給送装置と巻上げ装置とからなっている。給送装置は、
巻上げ装置に向けて刻みたばこを搬送するベルトコンベ
アと、このベルトコンベアに向けて刻みたばこをエアの
流れとともに導く給送通路とを備えており、ベルトコン
ベアのベルトは、複数の微細孔を有するメッシュ構造を
有した吸着式のたばこバンド(コンベアベルト)からな
っている。
【0003】給送通路内を流れる刻みたばこは、たばこ
バンドに層状に吸着され、たばこバンドの走行に伴い、
巻上げ装置に向けて搬送される。なお、公知の如く、ベ
ルトコンベアの終端に達した刻みたばこは、巻上げ装置
を通過する巻紙上に供給され、そして、巻紙の走行に伴
い巻紙に連続的に包み込まれてシガレットロッドに成形
される。この後、シガレットロッドは個々のシガレット
に切断される。
【0004】ところで、シガレット製造機は大量のシガ
レットを生産することが要求されていることから、ベル
トコンベアによる刻みたばこの搬送速度は非常に速くな
っている。従って、刻みたばこの搬送速度に比べ、給送
通路からベルトコンベアへの刻みたばこの給送速度が遅
いと、たばこバンドは刻みたばこを十分に吸着できな
い。このため、ベルトコンベアにより搬送される単位時
間当たりの刻みたばこの量が少なくなり、巻上げ装置に
て成形されるシガレットロッドの良好な品質が確保され
なくなる。
【0005】そこで、刻みたばこの給送装置には、第1
に給送通路内のエアの流速を高速化することにより、刻
みたばこの供給量を増加させ、第2にたばこバンドによ
る刻みたばこの吸着性を向上させることが要求される。
例えば、特開昭62−65763号公報には、前記第2
の要求を満たす手段を備えたシガレット製造機が開示さ
れている。この公知のシガレット製造機の手段は、給送
通路の出口付近に配置されたルーバ(整流板)を備えて
おり、このルーバは、給送通路の出口にて、刻みたばこ
の流れを偏向させ、たばこバンドに向かう刻みたばこに
そのベルトコンベアの搬送方向に沿い且つベルトコンベ
アの搬送速度に略等しい速度成分を与える機能を有して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、シガ
レット製造機の生産能力をさらに増強することが望まれ
ており、これに伴い、ベルトコンベアの搬送速度及び給
送通路内での刻みたばこの流速は極めて高速になってい
る。それ故、給送通路の出口にルーバが配置されていて
も、その出口からの刻みたばこの流れは急激に偏向でき
ず、刻みたばこにベルトコンベアの搬送方向に沿う所望
の速度成分を与えることはできない。このため、給送通
路からベルトコンベアに到達した刻みたばこは、その一
部分がたばこバンドに衝突して跳ね返され、たばこバン
ドへの刻みたばこの吸着量、即ち、ベルトコンベアによ
る刻みたばこの搬送量が減少することになる。この結
果、シガレットロッド内の刻みたばこの充填率が下が
り、シガレットの品質が低下する虞がある。
【0007】本発明は、上述した事情に基づきなされた
もので、その目的とするところは、シガレット製造機の
生産能力の増強に伴い、ベルトコンベアの搬送速度が高
速化されても、たばこバンドへの刻みたばこの吸着を安
定させてシガレットの品質を維持可能なシガレット製造
機の刻みたばこ給送装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1の発明は、巻紙上に供給された刻みた
ばこを、巻紙に包み込んでいきながらシガレットロッド
を連続的に製造するシガレット製造機において、刻みた
ばこを吸着可能なベルト表面を有し、このベルト表面に
層状に吸着した刻みたばこを前記巻紙上まで搬送するコ
ンベアベルトと、前記コンベアベルトの下側に配置さ
れ、前記コンベアベルトのベルト表面に向けて湾曲して
延びる給送面を有し、この給送面に沿って刻みたばこを
導く給送通路と、前記給送通路に刻みたばこの給送方向
に間隔を存して順次設けられた複数のエア吹出し口領域
を有し、各エア吹出し口領域から前記コンベアベルトの
搬送方向前方に所定の吹出し角度を存してエアを吹き出
し、前記各エア吹出し口領域からのエアの吹出し流を順
次合流させながら前記給送面に沿った風送流を生起さ
せ、前記給送面上に供給された刻みたばこを前記風送流
により加速しながら前記コンベアベルトのベルト表面に
向けて斜めに風送する風送手段とを備えたことを特徴と
する。
【0009】また、請求項2の発明では、前記所定の吹
出し角度は、前記各エア吹出し口領域の全てについて同
一であることを特徴とする。また、請求項3の発明で
は、前記所定の吹出し角度は、前記複数のエア吹出し口
領域のうち上流側のエア吹出し口領域から順に所定の変
化率をもって徐々に増大するよう設定されていることを
特徴とする。
【0010】また、請求項4の発明では、前記所定の吹
出し角度は、前記コンベアベルトの搬送速度に応じて変
更可能であることを特徴とする。また、請求項5の発明
では、前記風送手段は、前記各エア吹出し口領域に着脱
可能に設けられ、前記所定の吹出し角度に設定された複
数の偏向板を有する偏向器を備え、前記所定の吹出し角
度の変更は、前記偏向板の角度設定の異なる偏向器との
交換により達成されることを特徴とする。
【0011】また、請求項6の発明では、前記給送通路
は、前記所定の吹出し角度を存して吹き出されるエアと
同一方向に延びて前記給送面上に立設され、刻みたばこ
を導く一対のサイドガイド板を含むことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1のシガレット製造機の刻みたばこ給送
装置によれば、刻みたばこを導く給送通路上には、刻み
たばこの給送方向に間隔を存して複数のエア吹出し口領
域が順次設けられており、各エア吹出し口領域からはコ
ンベアベルトの搬送方向前方に所定の吹出し角度を存し
てエアが吹き出され、これら各エア吹出し口領域からの
エアの吹出し流が順次合流することで給送面に沿った風
送流が発生し、給送面上に供給された刻みたばこは、こ
の風送流により加速されながらコンベアベルトのベルト
表面に向けコンベアベルトの搬送方向と同じ方向の速度
成分をもって斜めに風送され、跳ね返りなくベルト表面
に良好に吸着する。
【0013】また、請求項2のシガレット製造機の刻み
たばこ給送装置によれば、各エア吹出し口領域の全てに
ついてそのエア吹出し方向が同一であるため、風送流の
流れ方向は所定の吹出し角度で安定することになり、刻
みたばこは、この風送流とともに確実に所定の吹出し角
度でもって風送され、コンベアベルトの搬送方向の速度
成分をもって良好に吹きつけられる。
【0014】また、請求項3のシガレット製造機の刻み
たばこ給送装置によれば、所定の吹出し角度は、上流側
に位置するエア吹出し口領域から順に所定の変化率をも
って増大するため、風送流も徐々に角度を変えることに
なり、コンベアベルトの搬送方向で給送通路に長さ制限
があるような場合でも、刻みたばこはコンベアベルトの
搬送方向に所望の速度成分を有して良好にベルト表面に
吹きつけられ、また、刻みたばこのコンベアベルトに対
して垂直方向の速度成分が容易にして小さく抑えられ
る。
【0015】また、請求項4のシガレット製造機の刻み
たばこ給送装置によれば、コンベアベルトの搬送速度に
応じて所定の吹出し角度は変更されるため、風送される
刻みたばこは、その搬送方向の速度成分を好適に増減さ
せられることになり、コンベアベルトがいかなる搬送速
度であってもベルト表面に良好に吸着する。また、請求
項5のシガレット製造機の刻みたばこ給送装置によれ
ば、各エア吹出し口領域には、所定の吹出し角度に設定
された複数の偏向板を有する偏向器を着脱可能に備えて
いるため、この偏向器は偏向板の角度設定の異なる他の
偏向器と交換されることで所定の吹出し角度が容易に変
更される。
【0016】また、請求項6のシガレット製造機の刻み
たばこ給送装置によれば、刻みたばこは、給送通路の給
送面上に設けられた一対のサイドガイド板間において乱
れることなく風送流とともに良好に風送される。
【0017】
【実施例】図1を参照すると、シガレット製造機は、刻
みたばこの給送装置1と、刻みたばこ給送装置1の左側
に隣接する巻上げ機2とを備えている。給送装置1は、
その上部に供給口10を有し、この供給口10を通じて
刻みたばこTの供給を受けることができる。供給された
刻みたばこTは、給送装置1の内部でその大きさが揃え
られる。また、給送装置1は吸着式のベルトコンベア7
0を備えており、このベルトコンベア70の無端状のた
ばこバンド(コンベアベルト)72は刻みたばこTを層
状に吸着し、この吸着した刻みたばこTを巻上げ機2ま
で搬送し、巻上げ機2に準備された巻紙P上に供給す
る。
【0018】巻上げ機2は、糊付け器を含む巻上げ装置
86、乾燥装置88、切断装置90及び高速で走行する
ガニチャベルト80等を備えている。このガニチャベル
ト80は、巻紙Pを伴いながら巻上げ装置86を通過
し、この際、巻紙P上の刻みたばこTはその巻紙Pに包
み込まれ、シガレットロッドに成形される。より詳しく
は、巻上げ装置86内にて、巻紙Pは先ずガニチャベル
ト80とともにU字形に形成され、糊付け器は、巻紙P
の一方の側縁に糊を塗布する。この後、U字形の巻紙P
はその両側縁が順次曲成されることにより互いに糊付け
されて、シガレットロッドが成形される。シガレットロ
ッドは乾燥装置88を通過するとき、その糊付け部分が
乾燥され、そして、切断装置を通過するとき、個々のシ
ガレットに切断される。この巻上げ機2は公知であるた
め、ここではその詳細な説明は省略する。
【0019】尚、このシガレット製造機は、シガレット
の生産量を適宜段階的あるいは連続的に変更できるよう
になっており、対応可能な単位時間(1min )あたりの
最大生産量、即ち生産能力は、例えば、従来機の生産量
の2倍の量の16,000(本/min )となっている。
図2を参照すると、給送装置1の供給口10の下端部に
は、刻みたばこTを貯留するスルイス機構11が形成さ
れており、スルイス機構11からは、送り管12がディ
ストリビュータ14内に延びている。送り管12は風送
装置(図示せず)に接続されており、この風送装置は、
ディストリビュータ14内に蓄積した刻みたばこTの量
に応じて作動し、スルイス機構11内の刻みたばこTを
送り管12を通して適宜ディストリビュータ14内に風
送する。ここでは、例えば、光電センサ16等によって
ディストリビュータ14内の刻みたばこTの蓄積量が検
出され、この検出された蓄積量に基づき風送装置の作動
制御が行われて、刻みたばこTがディストリビュータ1
4内に補充される。
【0020】ディストリビュータ14内に蓄えられた刻
みたばこTは、羽根付きの送りローラ18と、送りロー
ラ18に対して逆回転するよう平行に設けられた補助ロ
ーラ19とによりほぐされながらストレージ20に送ら
れる。ストレージ20にも上記の光電センサ16と同様
の光電センサ21が設けられており、この光電センサ2
1がストレージ20内の刻みたばこTの蓄積量を検出す
ることによって、送りローラ18及び補助ローラ19の
作動が制御され、これにより、ストレージ20に補充さ
れる刻みたばこTの量が調整される。また、送りローラ
18の上流には回動自在にして遮断フラップ17が設け
られており、この遮断フラップ17は、送りローラ18
及び補助ローラ19が良好に作動するよう刻みたばこT
の流量を制限する働きをしている。
【0021】ストレージ20の下端からは上方に向けて
フィン付きコンベア22が延びており、ストレージ20
に蓄積された刻みたばこTは、フィン付きコンベア22
により矢印方向に掻き上げられる。このフィン付きコン
ベア22は、エンドレスのコンベアベルトに取付けられ
た多数のフィン23を有しており、各フィン23はコン
ベアベルトの長手方向に一定の間隔(ピッチ)を存して
且つその幅方向に延びている。なお、フィン付きコンベ
ア22は、モータ(図示せず)により駆動される。
【0022】このフィン付きコンベア22は、シガレッ
トの生産量、即ち吸着式のベルトコンベア70の搬送速
度VC に応じて、その走行速度が変化される。コンベア
22全てのフィン23の高さ及び取付けピッチは一定で
あることから、コンベア22により単位時間当たり掻き
揚げられる刻みたばこTの量は、同一走行速度のもとで
常に一定量となる。また、フィン付きコンベア22の近
傍には、コンベア22の幅方向に平行に延びるパドルロ
ーラ24が設けられており、このパドルローラ24は、
フィン23の先端からはみ出して掻き揚げられる刻みた
ばこTを振り落とす働きをする。これにより、一個のフ
ィン23によって掻き揚げられる刻みたばこTの量がよ
り均一化される。
【0023】フィン付きコンベア22によって一定量ず
つ掻き揚げられた刻みたばこTは、コンベア22の頂点
22aを通過すると、重力によりフィン付きコンベア2
2から解放され、第1シュート26内を下方に移動す
る。この第1シュート26の中間部には、スプレッドロ
ーラ28が設けられており、このスプレッドローラ28
は、刻みたばこTを第1シュート26の幅方向に均等な
層厚で広げる働きをする。
【0024】また、第1シュート26の下端部には、ニ
ードルローラ30とピッカーローラ32とが互いに平行
に設けられており、これらは互いに逆回転し、協働して
刻みたばこTを第1シュート26から第2シュート34
に向けて送り出す。ニードルローラ30の外周面には多
数のニードル30aが放射状に突設されており、湿気等
により絡み合った刻みたばこTは、これらニードルロー
ラ30とピッカーローラ32間を通過する際に、ニード
ル30aによって強制的に解きほぐされる。
【0025】このようにしてニードルローラ30とピッ
カーローラ32間を通過した刻みたばこTは、第2シュ
ート34内を自然落下する。そして、第2シュート34
内を落下する刻みたばこTは、第2シュート34から加
速領域35に流入し、エア吹出し口36から吹き出され
る高速のブローエアによって、加速領域35のベッド3
8側に導かれる。即ち、加速領域35の入口にて、刻み
たばこTは、その送出し方向が垂直方向から略水平方向
に変えられ、ベッド38の加速面38a上に向けて勢い
よく吹き飛ばされることになる(風送手段)。
【0026】エア吹出し口36は第2シュート34の下
方に位置し、エアライン(図3中に符号100で示す)
を介してブローファン(図3中に符号64で示す)の吐
出口に接続されている。エア吹出し口36から噴出され
るエアの流速Va は、フィン付きコンベア22と同様に
シガレットの生産量に応じて調節されるが、詳細は後述
する。
【0027】図3を参照すると、加速領域35の詳細が
示されており、以下、図3に基づいて加速領域35につ
いて説明する。尚、図3中白抜き矢印はエアの流れを、
また、実線矢印は刻みたばこTの流れを示している。ベ
ッド38の加速面38aは、上方に向けて湾曲してい
る。従って、エア吹出し口36から噴出されたエアによ
り水平方向に吹き飛ばされた刻みたばこTは、ベッド3
8の加速面38a上に押し付けられながら、その加速面
38aに沿ってエアとともに流れる。最終的に刻みたば
こTの流れ方向は、上方向に変えられ、刻みたばこT
は、加速面38aの上端、即ち、刻みたばこTの吐出口
43から吐出される。吐出口43は上方に向けて開口し
ており、前述したベルトコンベア70のたばこバンド7
2は、吐出口43の上方を延びている。
【0028】ベッド38の内部には、刻みたばこTの流
れ方向に向きエア吹出し口40、42、44が設けられ
ている。これらエア吹出し口40、42、44は、エア
ライン102及びエアライン100を介して上述のブロ
ーファン64に接続されている。これらのエア吹出し口
40、42、44は、刻みたばこTの流れ方向でみて、
その下流側から間隔を存して順次配置されている。エア
吹出し口44は、ベッド38の上端部、即ち、刻みたば
こTの吐出口43と同一のレベル位置にあり、ベルトコ
ンベア70のたばこバンド72に向けてエアを吹き出
す。
【0029】これらのエア吹出し口40、42、44か
らは、エア吹出し口36と同様にブローファン64から
供給された吹出し速度Va の高速のエアが吹き出すよう
になっており(風送手段)、これにより、刻みたばこT
は加速されて吐出口43から吐出されることになる。よ
り詳しくは、エア吹出し口36からのエアによってベッ
ド38に向けて風送された刻みたばこTは、エア吹出し
口40、42、44から吹き出されるエアによって順次
加速され、刻みたばこTが最終的に吐出口43から吐出
される。
【0030】ベッド38の加速面38a上には、一対の
サイドボード(サイドガイド板)58,58が立設され
ており、これら加速面38a及び一対のサイドボード5
8,58は、刻みたばこTの給送通路を形成している。
一対のサイドボード58,58については後述する。ま
た、ベッド38の下端部は、メンテナンス性を考慮して
支軸66に回動自在に支持されており、ベッド38と給
送装置1のハウジングとは、エアシリンダ67により相
互に接続されている。図3に示す状態からエアシリンダ
67のピストンロッドが収縮されると、ベッド38は支
軸66を中心として下方に回動し、前述した給送通路、
即ち、加速面38a上へのアクセスが可能となる。
【0031】ところで、第2シュート34の下端から排
出された刻みたばこTのうちで、大きな刻みたばこT、
つまり、重い刻みたばこTは、エア吹出し口36からの
エアの噴出によっても水平に吹き飛ばされず、第2シュ
ート34の下方に配置された第3シュート46内に落下
する。第3シュート46の下端部には羽根付きローラ4
8が配置されており、また、その下端開口は第4シュー
ト50の上端に接続され、その下端開口の直下には回収
コンベア56が配置されている。回収コンベア56は供
給口10に接続されており、その途中には裁刻装置(図
示せず)が介装されている。
【0032】第3シュート46内を落下した刻みたばこ
Tは、羽根付きローラ48によって第4シュート50に
送られる。そして、特に重い刻みたばこTは、さらに第
4シュート50内を落下し、回送コンベア56上に堆積
する。この回送コンベア56上の刻みたばこTは、裁刻
装置に運ばれて裁刻装置にて適度な大きさに再び刻まれ
た後供給口10に供給される。
【0033】一方、第4シュート50の上部からはスロ
ート52が延びており、このスロート52は上述したベ
ッド38の加速面38aの始端に臨んで開口している。
そして、スロート52の中間部には、エア吹出し口54
が設けられている。このエア吹出し口54はエアライン
100を介してブローファン64に接続されており、ブ
ローファン64から供給される吹出し速度Va の高速の
エアを上方向、つまり、加速面38aに向けて吹き出す
ことができる(風送手段)。これにより、羽根付きロー
ラ48によって第4シュート50内に送り出された刻み
たばこTのうち比較的小さく軽量のものは、エア吹出し
口54から吹き出されるエアによって吸引されて上昇
し、スロート52を介してベッド38の加速面38aに
向けて導かれる。従って、第3シュート46に落下した
刻みたばこTのうち、比較的軽量の刻みたばこTは、前
述のエア吹出し口36からのエアにより直接加速面38
a上に吹き飛ばされた刻みたばこTと再び合流し、ベッ
ド38の加速面38a上を風送されて吐出口43から吐
出されることになる。
【0034】このようにして、ベッド38の吐出口43
から高速で吹出した刻みたばこTは、前述した刻みたば
こ吸着式のベルトコンベア70のたばこバンド72に吹
き付けられる。このたばこバンド72は、例えば、繊維
を編んだメッシュ形態のものであり、その表面上には、
刻みたばこTは通さないが裏面まで貫通した多数の微細
孔が設けられている。そして、たばこバンド72の裏面
側には、サクション室73を形成するサクションカバー
74が配置されており、このサクション室73はサクシ
ョンファン76に連通されている。サクションカバー7
4はたばこバンド72の裏面に接するようにしてたばこ
バンド72に沿って延びている。従って、吐出口43か
ら吹出した刻みたばこTは、このサクション室73の吸
引力によってたばこバンド72の表面に層状にして吸い
着くことになる。
【0035】図3に示されているように、ベッド38の
上方には、サクションカバー74からベッド38の始端
に向けて円弧状に延びるフィルタケーシング62が配置
されており、このフィルタケーシング62内には、チャ
ンバ60が形成されている。フィルタケーシング62
は、刻みたばこTを貫通させない程度の微細孔を多数形
成した領域を有しており、この領域は前述したブローフ
ァン64の吸い込み口にエアライン104を介して接続
されている。
【0036】従って、たばこバンド72に吸着されずに
チャンバ60内に流れ込んだ一部の刻みたばこTは、再
びベッド38の加速面38a上に戻される一方、各エア
吹出し口から吹き出されたエアはフィルタケーシング6
2の微細孔を介してブローファン64の吸い込み口に還
流する。ところで、図3から明らかなように、たばこバ
ンド72は、ベッド38の吐出口43に対し上下に離間
対向した状態を維持しつつ高速で走行している。それ
故、ベッド38の加速面38a上を流れる刻みたばこT
が吐出口43からたばこバンド72に対し垂直に吹き付
けられると、刻みたばこTはたばこバンド72の走行方
向に沿い且つたばこバンド72の搬送速度VC に等しい
方向の速度成分VTH(図7参照)を全く有していないた
め、一部の刻みたばこTはたばこバンド72の搬送速度
VC に追従できず、たばこバンド72に吸着されること
なく跳ね返される。
【0037】そこで、この実施例の給送装置1では、エ
ア吹出し口36、40、42、44、54からのエア吹
出し方向を全てたばこバンド72の走行方向に向けて傾
け、刻みたばこTにたばこバンド72の搬送速度VC と
同じ方向の速度成分VTHを予め与えるようにし、刻みた
ばこTがたばこバンド72にスムースかつ確実に吸着さ
れるようにしている。
【0038】図4には、ベッド38の平面を示してあ
る。同図に示すように、ベッド38の加速面38a上に
は、前述した一対のサイドボード58,58が互いに平
行に配置されており、これらサイドボード58,58
は、エアをたばこバンド72の表面に垂直に導く方向か
ら搬送方向前方に導く方向に向けて所定の角度θ(例え
ば、45°)だけ傾斜している。従って、これらのサイ
ドボード58,58によって給送通路が決定され刻みた
ばこTの流れ方向が規制される。
【0039】そして、各エア吹出し口36、40、4
2、44、54は、一対のサイドボード58,58間に
亘って延びている。ところで、エア吹出し口36、4
0、42、44、54には、たばこバンド72の走行方
向に延びる整流プレート(偏向器)36a、40a、4
2a、44a、54aが設けられている。これらの整流
プレート36a、40a、42a、44a、54aは、
その長手方向に間隔を存して形成され、エアの流れ方向
を整えるための多数の整流フィン(偏向板)を有してい
る。より具体的には、これらの整流プレート36a、4
0a、42a、44a、54aは、多数の整流フィンを
備えた櫛状の整流プレートになっており、各エア吹出し
口は、隣接する整流フィン間にて形成される個々の口か
ら構成されている。そして、これら整流プレート36
a、40a、42a、44a、54aの整流フィンの向
きによって、エアの吹出し方向が決定される。尚、これ
ら整流プレート36a、40a、42a、44a、54
aは、その長手方向がベッド38の幅と略同一の長さを
有しており、上記の各吹出し口の範囲以外は塞がれてエ
アが吹き出さないようになっている。
【0040】図5は、整流プレート40aの平面の一部
を示している。同図に示すように、整流プレート40a
に櫛状に形成された薄肉(例えば、1mm)の各整流フィ
ン40bは、互いに所定の間隔(例えば、5mm)を有
し、その全てがサイドボード58,58の傾きと同様
に、エアがたばこバンド72の表面に垂直に吹き出す方
向から搬送方向前方に吹き出す方向(以下、単にベルト
搬送方向前方という)に向けて所定の角度(所定の吹出
し角度)θ(例えば、45°)だけ傾いている。尚、整
流プレート40aには、取付け孔40eが複数設けられ
ており、整流プレート40aは、これらの取付け孔40
eにボルト等の締結具(図6中符号40f)を貫通させ
ることによりベッド38に固定される。
【0041】図6は、図4中VI−VI線に沿う断面図であ
り、図5に示した整流プレート40aがベッド38に取
付けられた状態を示している。同図に示すように、整流
プレート40aは、整流フィン40bの上端部40cが
整流フィン40bの上部の加速面38aを形成するベッ
ド上面プレート38bの下面に当接するようにしてボル
ト40fによりベッド38に取付けられている。従っ
て、ブローファン64によって送られる高速のエアは、
隣接する整流フィン40b,40bとベッド上面プレー
ト38b間でトンネル状に形成されたエア通路40d内
を通過する。このとき、各エア通路40d内を通過する
エアは、整流フィン40bによってベルト搬送方向前方
に所定の角度θ(例えば、45°)向けられて加速面3
8a上に吹き出される。
【0042】また、図示しないが、整流プレート36
a、42a、44a、54aについてもこの整流プレー
ト40aと同様にして複数の整流フィンが平行に設けら
れている。これらの整流フィンは、全てベルト搬送方向
前方に所定の角度θ(例えば、45°)だけ傾けて形成
されており、その整流フィンの形成方法や作用等は上記
整流プレート40aと同様であるため、ここでは説明を
省略する。
【0043】以上のように構成されたエア吹出し口3
6、40、42、44、54を備えた刻みたばこ給送装
置1では、刻みたばこTを最初に風送するエア吹出し口
36において、そのエアは既に吹出し方向が所定の角度
θ(例えば、45°)となっている(図中に白抜き矢印
で示す)。従って、第2シュート34を経て自重で落下
してエア吹出し口36に達する刻みたばこTは、エア吹
出し口36からのエアにより、実線矢印で示したよう
に、エア吹出し口の全領域に渡って最初からベルト搬送
方向前方に所定の角度θ(例えば、45°)だけ偏向さ
れて風送されることになる。
【0044】エア吹出し口36からのエアによって風送
された刻みたばこTは、同じく所定の角度θ(例えば、
45°)の方向に吹き出されるエア吹出し口40、42
からのエアにより、方向をそのままにさらに加速される
(実線矢印の長さでその大きさを示す)。そして、刻み
たばこTは、最終的にエア吹出し口44から吹き出すエ
アによってベルト搬送方向前方に確実に所定の角度θ
(例えば、45°)傾けて風送され、この状態でベルト
コンベア70のたばこバンド72の表面に向けて吐出さ
れることになる。
【0045】また、エア吹出し口54からのエアも同様
にして所定の角度θ(例えば、45°)偏向されて吹き
出されるため、一旦第3シュート46に落下し、スロー
ト52を経由してベッド38の加速面38a上に戻され
る刻みたばこTも、ベルト搬送方向前方に所定の角度θ
(例えば、45°)偏向されて風送される。ところで、
前述したように、ブローファン64から供給されるエア
の吹出し速度Va は、シガレットの生産能力、つまりベ
ルトコンベア70の搬送速度VC に応じて変化すること
になるが、実際には、刻みたばこTの給送装置1からの
吐出速度VT のうち、たばこバンド72の搬送方向の速
度成分VTHが搬送速度VC に近づくようにブローファン
64の出力、即ち吹出し速度Va の値が調節される。こ
の搬送速度VC と速度成分VTHに対応する吹出し速度V
a との関係は、上記各エア吹出し口が所定の角度θ(例
えば、45°)傾けられた状態での実験結果に基づいて
予めマップ(図示せず)に設定されており、この関係は
給送装置1の運転を司る制御装置(図示せず)に記憶さ
れている。従って、シガレットの生産量が変化し、搬送
速度VC が変化すると、これに応じて吹出し速度Va は
適切な速度に制御される。このとき、フィン付きコンベ
ア22の走行速度も合わせて制御され、適量の刻みたば
こTが加速領域35に供給されることになる。
【0046】図7は、ベルトコンベア70の搬送速度V
C と吐出口43からの刻みたばこTの吐出速度VT とそ
の速度成分( ベルトコンベア70の搬送方向速度成分V
TH及びベルトコンベア70に対し垂直な方向の垂直速度
成分VTV)とを合わせて示したベクトル図であるが、吐
出口43からベルト搬送方向前方に所定の角度θ(例え
ば、45°)をもって所定速度VT で吐出された刻みた
ばこTは、同図に示すように、良好にベルトコンベア7
0の搬送方向と同じ方向の速度成分VTHを持つことにな
り、たばこバンド72との相対速度差が小さくなる。こ
れにより、刻みたばこTは、たばこバンド72に充分追
従でき、たばこバンド72の表面に跳ね返り少なく良好
に吸着することになる。
【0047】以上、詳細に説明したように、刻みたばこ
Tに初期加速を与えるエア吹出し口36を含む全ての吹
出し口40、42、44、54からのエアの吹出し方向
を、最終的に刻みたばこTを吐出させる方向、つまり刻
みたばこTをベルト搬送方向前方に所定の角度θ(例え
ば、45°)偏角させる方向に向けるようにし、風送開
始時点から刻みたばこTにベルトコンベア70の搬送方
向と同じ方向の速度成分VTHを持たせるようにしたの
で、吐出口43から吐出される刻みたばこTは、たばこ
バンド72に確実に追従できることになり、跳ね返りも
少なく良好にたばこバンド72表面に吸着する。従っ
て、吐出口43から吐出した刻みたばこTをたばこバン
ド72の表面に安定して吸着させられることになり、常
に一様な層厚の刻みたばこTを巻上げ機2に送り続ける
ことができ、巻紙Pに包み込む刻みたばこTの充填率を
常に一定にしてシガレット品質を良好に維持できる。
【0048】尚、上記実施例では、エア吹出し口36、
40、42、44、54に設けた各整流プレート36
a、40a、42a、44a、54aの整流フィンの所
定の角度θを例えば45°に固定したが、これに限られ
るものではなく、シガレットの生産量、つまりベルトコ
ンベア70の搬送速度VC に応じてこの所定の角度θの
設定値を変化させてもよい。シガレットの生産量が非常
に多く、ベルトコンベア70の搬送速度VC が非常に速
い場合には、例えば、各整流プレートを整流フィンの所
定の角度θの大きいものと交換し、これにより刻みたば
こTの速度成分VTHの大きさをベルトコンベア70の搬
送速度VC の大きさに近づけるようにしてもよい。この
とき、上記エアの吹出し速度Va の調節と合わせて実施
することで、垂直速度成分VTVを一定にしたままに、充
分刻みたばこTの速度成分VTHの大きさをベルトコンベ
ア70の搬送速度VC の大きさに近づけることができ
る。尚、この場合には、刻みたばこTの給送通路を形成
するサイドボード58,58の取り付け角度も変わるた
め、各エア吹出し口領域の位置は、これらサイドボード
58,58に応じて移動する。
【0049】また、上記実施例では、エア吹出し口3
6、40、42、44、54に設けた各整流プレート3
6a、40a、42a、44a、54aの整流フィンの
所定の角度θを全て同一角度(例えば、45°)に設定
したが、これに限られず、最も上流側のエア吹出し口3
6から徐々にその角度θを増大させるようなものにして
もよい。例えば、他の実施例として図8に示すように、
エア吹出し口36の整流プレート36aの整流フィンの
所定の角度θは角度θ1 に、エア吹出し口54の整流フ
ィンについては角度θ2 に、エア吹出し口40の整流フ
ィンについては角度θ3 に、エア吹出し口42の整流フ
ィンについては角度θ4 に、エア吹出し口44の整流フ
ィンについては角度θ5 に設定する(θ1 <θ2 <θ3
<θ4 <θ5 <90°) 。これらの角度θ1,θ2,θ3,θ4,
θ5 は予め設定された所定の変化率をもって角度θ1 か
ら角度θ5 まで順次増加した値となっている。このと
き、刻みたばこTの給送通路を形成するサイドボード5
8,58の取り付け角度も各エア吹出し口からのエアの
吹出し方向に合わせて滑らかに湾曲したものとなる。
【0050】このように各エア吹出し口からの吹出し角
度を徐々に増加させると、ベッド38の長手方向に制限
があり、その全長を長くできないような場合でも、同図
に示すように、最終的な刻みたばこTの速度成分VTHを
ベルトコンベア70の搬送方向に良好に近づけることが
できる。この場合、所定の変化率を変え、エア吹出し口
44の整流フィンの角度θ5 をより大きくしてやれば、
ベッド38の限られた全長の中で刻みたばこTの速度成
分VTHをより大きくできる一方、垂直速度成分VTVを小
さくでき、これにより、刻みたばこTのたばこバンド7
2との衝突による破砕を好適に防止することも可能とな
る。
【0051】また、上記実施例では、所定の角度θを変
更するため各整流プレートを交換するようにしたが、所
定の角度θを自在に変えられるような回動手段を各整流
フィンに設け、これにより各整流フィンの向きを変更し
て所定の角度θを各整流プレート毎に手動または自動で
任意に設定できるようにしてもよい。また、上記実施例
では、エア吹出し口領域をエア吹出し口36、40、4
2、44、54の5箇所としたが、何箇所設定してもよ
く、例えば、エア吹出し口36、54をそのままにし
て、ベッド38上のエア吹出し口の数を変えた設定とし
てもよい。さらに、その位置についても上記実施例に示
した位置に限られることはなく、刻みたばこTを風送す
るのに好適な位置であればよい。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
のシガレット製造機の刻みたばこ給送装置によれば、巻
紙上に供給された刻みたばこを、巻紙に包み込んでいき
ながらシガレットロッドを連続的に製造するシガレット
製造機において、刻みたばこを吸着可能なベルト表面を
有し、このベルト表面に層状に吸着した刻みたばこを巻
紙上まで搬送するコンベアベルトと、コンベアベルトの
下側に配置され、コンベアベルトのベルト表面に向けて
湾曲して延びる給送面を有し、この給送面に沿って刻み
たばこを導く給送通路と、給送通路に刻みたばこの給送
方向に間隔を存して順次設けられた複数のエア吹出し口
領域を有し、各エア吹出し口領域からコンベアベルトの
搬送方向前方に所定の吹出し角度を存してエアを吹き出
し、各エア吹出し口領域からのエアの吹出し流を順次合
流させながら給送面に沿った風送流を生起させ、給送面
上に供給された刻みたばこを風送流により加速しながら
コンベアベルトのベルト表面に向けて斜めに風送する風
送手段とを備えるようにしたので、刻みたばこが確実に
コンベアベルトの搬送方向と同じ方向の速度成分を持つ
ようにでき、刻みたばこをコンベアベルトのベルト表面
に良好に吸着させて、常に充填率の安定した良好な品質
のシガレットを生産し続けることができる。
【0053】また、請求項2のシガレット製造機の刻み
たばこ給送装置によれば、所定の吹出し角度は、各エア
吹出し口領域の全てについて同一であるようにしたの
で、コンベアベルトのベルト表面に向けて吐出される刻
みたばこの吐出方向を確実に所定の吹出し角度に一致さ
せることができる。また、請求項3のシガレット製造機
の刻みたばこ給送装置によれば、所定の吹出し角度は、
複数のエア吹出し口領域のうち上流側のエア吹出し口領
域から順に所定の変化率をもって徐々に増大するよう設
定されているので、コンベアベルトの搬送方向で給送通
路に長さ制限があるような場合でも、刻みたばこをコン
ベアベルトの搬送方向に所望の速度成分を持つようにし
てベルト表面に吸着させることができ、また、コンベア
ベルトに対して垂直方向の速度成分を容易に小さくで
き、コンベアベルトとの衝突による刻みたばこの破砕を
防止できる。
【0054】また、請求項4のシガレット製造機の刻み
たばこ給送装置によれば、所定の吹出し角度は、コンベ
アベルトの搬送速度に応じて変更可能であるので、シガ
レットの生産量に応じてコンベアベルトの搬送速度が変
化しても、刻みたばこをベルト表面に良好に吸着させる
ことができる。また、請求項5のシガレット製造機の刻
みたばこ給送装置によれば、風送手段は、各エア吹出し
口領域に着脱可能に設けられ、所定の吹出し角度に設定
された複数の偏向板を有する偏向器を備え、所定の吹出
し角度の変更は、偏向板の角度設定の異なる偏向器との
交換により達成されるようにしたので、シガレット生産
量に応じて偏向器の交換を行うことで、容易且つ確実に
所定の吹出し角度を変更することができる。
【0055】また、請求項6の発明では、給送通路は、
所定の吹出し角度を存して吹き出されるエアと同一方向
に延びて給送面上に立設され、刻みたばこを導く一対の
サイドガイド板を含むようにしたので、刻みたばこを乱
れなく風送流とともに良好にコンベアベルトに風送でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】シガレット製造機の刻みたばこ給送装置と巻上
げ機を示す全体図である。
【図2】図1のII−II線に沿う刻みたばこ給送装置の縦
断面図である。
【図3】図2の加速領域を示す詳細図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿い、ベッドの平面図を含む
刻みたばこ給送装置の横断面図である。
【図5】整流プレートを示す平面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿い、整流プレートの取付け
状態を示すベッドの断面図である。
【図7】ベルトコンベア(たばこバンド)の搬送速度V
C と刻みたばこ給送装置から吐出される刻みたばこの吐
出速度VT 及びその速度成分VTHとの関係を示したベク
トル図である。
【図8】図3のIV−IV線に沿い、ベッドの平面図を含む
刻みたばこ給送装置の他の実施例を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 刻みたばこ給送装置 2 巻上げ機 36 エア吹出し口 36a 整流プレート 38 ベッド 38a 加速面 40 エア吹出し口 40a 整流プレート 40b 整流フィン 42 エア吹出し口 42a 整流プレート 43 吐出口 44 エア吹出し口 44a 整流プレート 54 エア吹出し口 54a 整流プレート 58 サイドボード(サイドガイド板) 64 ブローファン 70 ベルトコンベア 72 たばこバンド(コンベアベルト) 73 サクション室 100 エアライン 102 エアライン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻紙上に供給された刻みたばこを、巻紙
    に包み込んでいきながらシガレットロッドを連続的に製
    造するシガレット製造機において、 刻みたばこを吸着可能なベルト表面を有し、このベルト
    表面に層状に吸着した刻みたばこを前記巻紙上まで搬送
    するコンベアベルトと、 前記コンベアベルトの下側に配置され、前記コンベアベ
    ルトのベルト表面に向けて湾曲して延びる給送面を有
    し、この給送面に沿って刻みたばこを導く給送通路と、 前記給送通路に刻みたばこの給送方向に間隔を存して順
    次設けられた複数のエア吹出し口領域を有し、各エア吹
    出し口領域から前記コンベアベルトの搬送方向前方に所
    定の吹出し角度を存してエアを吹き出し、前記各エア吹
    出し口領域からのエアの吹出し流を順次合流させながら
    前記給送面に沿った風送流を生起させ、前記給送面上に
    供給された刻みたばこを前記風送流により加速しながら
    前記コンベアベルトのベルト表面に向けて斜めに風送す
    る風送手段と、を備えたことを特徴とするシガレット製
    造機の刻みたばこ給送装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の吹出し角度は、前記各エア吹
    出し口領域の全てについて同一であることを特徴とす
    る、請求項1記載のシガレット製造機の刻みたばこ給送
    装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の吹出し角度は、前記複数のエ
    ア吹出し口領域のうち上流側のエア吹出し口領域から順
    に所定の変化率をもって徐々に増大するよう設定されて
    いることを特徴とする、請求項1記載のシガレット製造
    機の刻みたばこ給送装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の吹出し角度は、前記コンベア
    ベルトの搬送速度に応じて変更可能であることを特徴と
    する、請求項1乃至3のいずれか記載のシガレット製造
    機の刻みたばこ給送装置。
  5. 【請求項5】 前記風送手段は、前記各エア吹出し口領
    域に着脱可能に設けられ、前記所定の吹出し角度に設定
    された複数の偏向板を有する偏向器を備え、前記所定の
    吹出し角度の変更は、前記偏向板の角度設定の異なる偏
    向器との交換により達成されることを特徴とする、請求
    項4記載のシガレット製造機の刻みたばこ給送装置。
  6. 【請求項6】 前記給送通路は、前記所定の吹出し角度
    を存して吹き出されるエアと同一方向に延びて前記給送
    面上に立設され、刻みたばこを導く一対のサイドガイド
    板を含むことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか
    記載のシガレット製造機の刻みたばこ給送装置。
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DE69616106T2 (de) 2002-05-29

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