JPH08214316A - 移動映像面予測方法及び装置 - Google Patents

移動映像面予測方法及び装置

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JPH08214316A
JPH08214316A JP7169414A JP16941495A JPH08214316A JP H08214316 A JPH08214316 A JP H08214316A JP 7169414 A JP7169414 A JP 7169414A JP 16941495 A JP16941495 A JP 16941495A JP H08214316 A JPH08214316 A JP H08214316A
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movement vector
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JP7169414A
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Touradj Ebrahimi
エブラヒミ トーラジ
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AT&T Corp
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/20Contour coding, e.g. using detection of edges
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/51Motion estimation or motion compensation
    • H04N19/537Motion estimation other than block-based
    • H04N19/543Motion estimation other than block-based using regions
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/20Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using video object coding

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 移動の予測をともなう予測コード化のための
改善された方法および装置を提供する。 【解決手段】 移動ベクトル更新ルーチンの最初のステ
ップは、考慮中の現在の領域に割り当てられた最初の移
動ベクトルを用いてマッチングエラーが算出される。現
在の領域に割り当てられた最初の移動ベクトルは、移動
映像面メモリ部215から検索されて、メモリ部220
のファイル221に一時的に記憶される。前記ステップ
内で得られたマッチングエラーがメモリ部240内のフ
ァイル241−250のひとつに記憶される。次に、移
動予測技法は、考慮中の領域に関して行われる。移動予
測技法は、予測またはマッチングエラーを最少にするこ
とにより移動ベクトルが更新されるところの領域に最初
に割り当てられた移動ベクトルを改良しようとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、一般的に、できるだけ少ない
情報で現在のフレームを表現するため、ビデオ受信機に
すでにある情報を用いて予測コード化するための方法お
よび装置に関する。特に、本発明は、フレームに描写さ
れた映像(image)内の移動により生じるフレームからフ
レームへの変更を、ビデオ受信機への送信のために、検
出しコード化するところの移動の予測をともなう予測コ
ード化のための改善された方法および装置に関する。
【0002】
【発明の背景】移動の予測および修正の技術は、デジタ
ルの映像シーケンスの伝送および記憶において注目を集
めている。いくつかのデジタルビデオアプリケーション
においては、映像シーケンスにおける潜在的一時的ピク
セル冗長度減少のように、移動圧縮方法を用いて高圧縮
率を達成した。このような技法では、移動映像面は、エ
ンコーダで予測される。移動映像面(motion field)は、
現在のフレーム内の新たな位置に対するシーケンスの直
前のフレーム内のオブジェクト位置と関係する。直前の
および現在のフレームのピクセル強度は、予測された移
動映像面を算出するために用いられる。この移動映像面
の予測は、現在のフレームにおけるピクセルの強度を用
いることなくデコーダで再構築されるものである。
【0003】従来技術における周知の移動映像面予測の
原理は、図1を参照してよりよく理解されるであろう。
図1は、直前のフレームと現在のフレームとを示すもの
である。直前のフレームでポイントA’に位置したオブ
ジェクトは、現在のフレームではポイントBに動かされ
ている。2次元置換または移動ベクトルVは、直前のフ
レームにおけるポイントA’から直前のフレームのポイ
ントB’に計算される。このポイントB’は、現在のフ
レームのポイントBに対応する。ポイントBにおける信
号I'(r)の代わりにポイントA’における信号I'(r+v)
は、移動補正予測信号として用いられ、ポイントBにお
ける信号I(r)から引いて予測エラー信号I(r)-I'(r+v)を
得る。ここで、rは、ビデオスクリーン上の与えられた
位置を示す位置ベクトルである。移動補正コード化にお
いて、予測エラー信号I(r)-I'(r+v)は、予測エラー信号
I(r)-I'(r)よりも小さい。したがって、前者の予測エラ
ー信号は、移動するオブジェクトを有する映像信号をコ
ード化するのに効果的に用いられる。
【0004】ブロックベースの技法は、移動補正方法の
1タイプを示す。エンコーダで移動ベクトルを算出し、
移動映像面が構築されるデコーダにそれらを送信する。
米国特許第4,307,420号 に記述されたようなブロックベ
ースのビデオコード化技法では、フレームは、N×Nピ
クセルの非重複ブロックまたは領域に分割される。デコ
ーダに伝送される情報量を制限するために、ブロックベ
ースの方法はピクセルのブロックが一定の移動性の動き
で移動すると仮定する。各ブロックの最良の組合せは予
め伝送されたフレームで決定される。ここにおける基準
は、一般的に2つのブロックの強度間の平均絶対誤差で
ある。現在のブロックおよび直前のフレームにおける合
致したブロック間の位置における相対誤差は移動ベクト
ルである。合致したブロックの強度は置換フレーム誤差
(DFD)を得るために現在のブロックの強度から引か
れる。特定のフレームについてすべての移動ベクトルの
集合が移動映像面を形成する。そして、移動映像面およ
び置換フレーム誤差はエンコーダからデコーダへ伝送さ
れる。この伝送された情報および一連の映像内の前の映
像に基づいて新たな映像を予測する。
【0005】ブロックマッチング技法におけるある潜在
的問題は、移動が与えられたどのブロック内でも一定で
あるとする予測が原因で生じる。特定のブロックにおけ
るオブジェクトが異なった速度で移動する場合、得られ
た移動ベクトルは、ブロック内のオブジェクトのたった
ひとつに対応、または全く対応しないであろう。ブロッ
クのサイズが減少すると予測はさらに有効となる。しか
しながら、置換または移動情報の算出および伝送のオー
バーヘッドは増加する。
【0006】ビデオ技術のための回路およびシステムに
おけるIEEEビデオ技術のための回路及びシステムに
関する会報(IEEE Transactions on Circuits and Syst
emsfor Video Technology)第3巻(1993年2月)
「映像シーケンスコード化のための予測移動映像面セグ
メンテーション(Predictive Motion-Field Segmentati
on For Image Sequence Coding)」においてM.T.オ
ーシャード(M.T.Orchard) により提案された移動予測お
よび補正を改善するための方法は、次々とフレームの移
動映像面をセグメント化し、現在のフレームにおける移
動映像面不連続性の位置を予測するためセグメンテーシ
ョンを用いることを含む。各セグメント化された領域の
移動予測は、予測エラーを最小とする移動ベクトルに基
づいて最も近い隣接する領域の移動ベクトルから選択さ
れる。そして、予め解読されたフレームから算出された
デコーダにおいてセグメンテーションを予測するために
スキームが与えられる。
【0007】移動推測およびセグメンテーションの似た
ような技法が、SPIE視覚的通信および映像処理(SP
IE Visual Communications and Image Processing) 第
181巻、リウ(Liu)等の「ビデオコード化のため
の移動映像面をセグメント化するための簡単な方法(A
Simple Method To Segment Motion Field For VideoCod
ing)」第542頁乃至第551頁(1992年)に開
示されている。16×16ピクセルのブロックの移動ベ
クトルは、4×4ピクセルの16のサブブロックに分割
される。予測エラーが最小となるように、大きなブロッ
クおよび隣接するブロックの移動ベクトルから各サブブ
ロックごとに移動ベクトルが選択される。
【0008】
【発明の概要】本発明は、フレームに描写された映像内
の移動により生じるフレームからフレームへの変更を、
ビデオ受信機への送信のために、検出しコード化すると
ころの移動の予測をともなう予測コード化のための改善
された方法および装置を開示する。本発明の移動予測の
技法は、移動ベクトル更新ルーチンがフレームの徐々に
小さくなる領域の多数のレベルに関して行われる階層化
手法を用いる。移動ベクトル更新ルーチンは、より小さ
な領域に割り当てられた最初の移動ベクトルと、隣接す
る領域の移動ベクトルと、そのより小さな領域について
ブロックマッチング技法を行うことにより得た合致した
移動ベクトルとから選択された最良の移動ベクトルを割
り当てることにより、そのより小さな領域の移動ベクト
ルを更新する。各領域のための最良移動ベクトルは優先
方式および所定のしきい値に従って選択される。本発明
の他の特徴および利点は、次の詳細な説明および添付の
図面を参照することによって容易に明らかとなる。
【0009】
【発明の詳細な記述】移動映像面予測およびセグメンテーション 図2は、本発明にしたがって、直前のフレーム内のピク
セルもしくはピクセルのグループに関して現在のフレー
ムにおけるピクセルもしくはピクセルのグループの移動
ベクトルを決定する移動予測およびセグメンテーション
部200のブロック図である。移動予測およびセグメン
テーション部200は、いくつかの読取り/書込みメモ
リ部205、210、215、220および240を有
する。前の解読済みのフレームメモリ部205は、直前
のフレームにおける各ピクセルに対応するモノクロ強度
を記憶するための十分なメモリを有する。同様に、現在
のフレームメモリ部210は、現在のフレームにおける
各ピクセルに対応するモノクロ強度を記憶するための十
分なメモリを有する。フレーム内の各ピクセルは、水平
および垂直の座標(x,y)で示される。たとえば、フ
レームの左上角におけるピクセルは座標(1、1)を有
し、フレームの右下角におけるピクセルは、合計で(M
×N)ピクセルを有するフレームにおいて、座標(M,
N)を有するものとなる。移動映像面メモリ部215
は、現在のフレームにおける各ピクセルに対応する計算
された2次元移動ベクトルを記憶するための十分なメモ
リを有する。
【0010】候補移動ベクトルメモリ部250は、本発
明の方法にしたがって、現在のフレーム内の特定の領域
もしくはピクセルのブロックに対応する移動ベクトルの
値を精製もしくは更新するための候補である移動ベクト
ルの値を記憶する。特に、メモリ部220は、移動ベク
トルが更新されるところの領域に最初に割り当てられた
移動ベクトルの値を記憶するためのファイル221を有
する。メモリ部220もまた、後述するように、移動ベ
クトルが更新されるところの領域に隣接する複数の領域
に割り当てられた移動ベクトルを記憶するための8つの
ファイル222−229を有する。メモリ部220は移
動映像面メモリ部215に連結しており、移動ベクトル
が更新されるところの領域に最初に割り当てられた移動
ベクトルの値と同様、隣接する領域の移動ベクトルも受
け取ることができる。最後に、メモリ部220は、移動
改良部260により算出された移動ベクトルを改良する
ためのファイル230を有する。
【0011】移動改良部260は、前の解読されたフレ
ームメモリ部205、現在のフレームメモリ部210お
よび移動映像面メモリ部215からデータを受信する。
移動改良部260は、以下に規定するように予測または
マッチングエラーを最小とすることにより、移動ベクト
ルが更新されるところの領域に最初に割り当てられた移
動ベクトルを改良しようとする移動予測技法を行う従来
の適切ないかなる装置またはシステムでもよい。そのよ
うな移動予測技法は、当業界で周知のものであり、たと
えば米国特許第4,307,420号 に記述されたもののような
ブロックマッチング方法およびそれらのインプリメンテ
ーションを含む。移動改良部260は、前のフレームに
おける領域に対する現在のフレームにおける領域に関す
る2次元移動ベクトルである合致した移動ベクトルを提
供する。
【0012】マッチングエラーメモリ部240は、メモ
リ部220に記憶された移動ベクトルそれぞれに対応す
るマッチングエラーを記憶する。マッチングエラーは、
ハードウエアもしくはソフトウエアで実行されるマッチ
ングエラー計算部255で算出される。一般に、マッチ
ングエラーは現在のフレームのモノクル強度b(z,t)を予
測するように前のフレームのモノクロ強度b(z-D,t-t')
および特定の2次元移動ベクトルDを用いて生成された
予測におけるエラーの表示である。ここで、zは、空間
的位置の2次元ベクトルであり、t'は、2つのフレーム
間の時間的間隔である。マッチングエラーまたは予測エ
ラーは、考慮中の領域ΣN(b(z,t)-b(z-D,t-t'))内のす
べての位置にわたる合計として規定されてもよい。ここ
で、Nは、次数や平方関数のような距離である。マッチ
ングエラーを算出するためのいくつかの簡素化が文献で
提案されてきた。そのうちのいくつかは、A.N.Netraval
iおよびB.J.Haskell(プレナムプレス1991)による
本文、デジタル画像表現(Digital Pictures Represent
ation)の5.2.3項に要約されている。この発行物
の内容およびここで参照されるすべての他の特許および
発行物は、この明細書に参照によって組み込まれる。マ
ッチングエラー計算部255は、たとえば、マンハッタ
ン加算器をともなうアキュームレータを有し、上述の規
定にまたは上記の簡素化のうちのひとつに従ってマッチ
ングエラーを算出する電気回路である。
【0013】マッチングエラー計算部255は、前のフ
レームメモリ部205、現在のフレームメモリ部210
および候補移動メモリ部220から入力データを受け取
る。ある実施例では、マッチングエラー計算部255は
また、移動改良部260から直接移動ベクトルを受信す
る。しかしながら、別の実施例では、移動改良部260
により算出された移動ベクトルは、メモリ部220内の
ファイル230から検索される。ファイル221−23
0に記憶された移動ベクトルのひとつについて算出され
た各マッチングエラーはマッチングエラーメモリ部24
0内の複数の対応するファイル241−250のうちの
ひとつに記憶される。
【0014】移動予測部200はまた、ファイル241
−250内に記憶されたマッチングエラーから最も小さ
な値を決定する最小検出部270を有する。最小検出部
270は、例えばコンパレータを有する電気回路であっ
てもよい。最小検出部270は最良移動ベクトル選択部
280に連結する。最良移動ベクトル選択部280は、
メモリユニット220に記憶された移動ベクトルが更新
されるところの領域またはブロックの移動ベクトルを更
新または改良するための最良移動ベクトルであるかを決
定する。選択部280は、適切なソフトウエアを有する
一般目的のコンピュータとしてまたは電気回路として実
行され、後でさらに説明する所定のしきい値および優先
方式に基づいた上記の決定を行う。
【0015】選択部280はまた、マッチングエラーメ
モリ部240および候補移動ベクトルメモリ部220か
ら入力を受け取る。ある実施例では、選択部280はま
た、移動改良部260から算出された移動ベクトルを受
け取る。しかしながら、別の実施例では、移動改良部2
60により算出された移動ベクトルはメモリ部220内
のファイル230から検出される。選択部280の出力
は、移動映像面メモリ部215における更新されたまた
は改良された移動ベクトルとして記憶される移動ベクト
ルである。
【0016】制御部290は、移動予測およびセグメン
テーション部200とは無関係でもよく、移動予測およ
びセグメンテーション部200における他の構成要素の
それぞれと連結している。制御部290は、たとえば移
動予測およびセグメンテーション部200内の他の装置
およびそれらの相互作用を制御する中央処理装置(CP
U)または処理要素でもよい。
【0017】図3−5は、本発明に従った移動予測、セ
グメンテーションおよびコード化のステップを示したフ
ローチャートである。本発明に従った移動予測およびセ
グメンテーションの方法は、移動ベクトル更新ルーチン
がフレームのだんだんと小さくなる領域の多数のレベル
に関して行われる階層化手法を含む。フレームを処理す
る方法は、ステップ300にて開始し、この時点では、
現在のフレームが予測されるものに関して直前のフレー
ムが存在すると仮定される。ステップ305では、現在
のフレームは、所定の形状のより小さな領域にセグメン
ト化または分解される。このセグメンテーションは、第
1のセグメンテーションレベルを示す。所定の形状は、
任意でも、三角形でも、矩形でもよいが、現在のところ
好ましい所定形状は、矩形である。所定計量が矩形の場
合、フレームは、所定の等しいサイズの多数の領域に分
割される。より小さな領域の所定サイズは、いくつかの
要因に依存している。サイズが大きければ大きいほど、
特定の領域が異なる方向へ移動するいくつかのオブジェ
クトを含むようになる。ステップ305における領域の
サイズの選択もまた、移動が検出されるための画面内の
最も小さな移動するオブジェクトのサイズに依存してい
る。16×16または、32×32のピクセルサイズの
領域は、クオータコモン中間フォーマット(QCIF:
quarter Common Intermediate Format)の映像に適する
ように表示される。しかしながら、64×64ピクセル
のようなより大きなサイズであっても、あるアプリケー
ションにおいては適切である。ステップ310では、ス
テップ305で生じたより小さな領域それぞれに最初の
移動ベクトルが割り当てられる。
【0018】好ましい実施例では、ステップ310が実
行される最初の時、小さな領域それぞれに割り当てられ
た最初の移動ベクトルは、ゼロの値を有する移動ベクト
ルである。フレーム400の第1レベルのセグメンテー
ションが図6に例示される。フレーム400は、多数の
領域に分割され、その各々が矩形であり、ゼロの最初の
移動ベクトルを有する。ゼロの値をともなう最初の移動
ベクトルの選択は、ノイズを生じる可能性を少なくす
る。
【0019】それぞれのより小さな領域の移動ベクトル
は、後述する移動ベクトル更新ルーチンにしたがって更
新される。次のステップは、ステップ320に示された
ように、現在のセグメンテーションレベルにおけるすべ
ての領域が移動ベクトル更新ルーチンにしたがって処理
されたか否かに依存する。すべての領域が処理されてい
ない場合は、ステップ325に示されたように、残りの
領域が順次処理される。第1のセグメンテーションレベ
ルにおける領域は、いかなる特別なシーケンスにおいて
も処理される必要がない。しかしながら、今のところ好
ましいシーケンスは、現在のフレームの左上に対応する
領域のような角の領域から開始する。そして、シーケン
スは、上部の列を横切って、現在のフレームの右上に対
応する領域へ進む。領域の各連続する列は、現在のフレ
ームの右下に対応する列が処理されるまで左から右へと
処理される。
【0020】移動ベクトル更新ルーチンの最初のステッ
プは、ステップ330に示され、考慮中の現在の領域に
ついて、その領域に割り当てられた最初の移動ベクトル
を用いてマッチングエラーが算出される。現在の領域に
割り当てられた最初の移動ベクトルは、移動映像面メモ
リ部215から検索されて、メモリ部220のファイル
221に一時的に記憶される。ステップ332におい
て、ステップ330内で得られたマッチングエラーがメ
モリ部240内のファイル241−250のひとつに記
憶される。次に、ステップ335に示されたように、移
動予測技法は、考慮中の領域に関して行われる。移動予
測技法は、予測またはマッチングエラーを最小にするこ
とにより移動ベクトルが更新されるところの領域に最初
に割り当てられた移動ベクトルを改良しようとする、従
来技術において既知の技法もしくはそれと同様の技法で
ある。ステップ335は、移動改良部260により実行
されてもよい。
【0021】ステップ335で用いられるに適した移動
予測技法のひとつには、当業界で周知のブロックマッチ
ング方法がある。いくつかのブロックマッチング方法が
上述したA.N.NetravaliおよびB.J.H
askellによる本文の5.2.3項に記述されてい
る。これら方法には、フルサーチ、2次元対数サーチ、
3ステップサーチおよび変更共役方向サーチがある。こ
れらすべては、ステップ335におけるブロックマッチ
ング移動予測を行うに適したものである。ブロックマッ
チング移動予測技法は、考慮中の領域について実行さ
れ、所定のサーチ領域内の直前のフレームにおける最も
合致した領域を探し出す。非常に低いビット伝送速度の
アプリケーションについては、±7および±15のピク
セルの間のサーチ領域が適切である。ステップ335で
実行されるブロックマッチング技法は、考慮中の特定の
領域の移動ベクトルを改良または更新するための候補の
ひとつとして使用される合致した移動ベクトルを生じ
る。合致した移動ベクトルは、現在の領域の位置と直前
のフレーム内の最も合致した領域の位置との間の距離を
示す2次元ベクトルである。
【0022】次に、ステップ340に示されたように、
ステップ335から得られた移動ベクトルは、メモリ部
220のファイル230に記憶される。また、ステップ
342に示されたように、ステップ335で得られファ
イル230に記憶された移動ベクトルを現在の領域に割
り当てることにより、マッチングエラーが算出される。
ステップ344では、ステップ342で算出されたマッ
チングエラーは、メモリ部240で記憶される。
【0023】次のステップは、図7を参照してより良く
理解されるであろう。図7は、より小さな領域にすでに
分割されたフレーム500を示すものである。図7にお
いて、領域内のひし形の存在は、移動ベクトル更新ルー
チンがその領域についてすでに実行されたことを示す。
X’を含む領域は、現在考慮中の領域であり、その移動
ベクトルは更新されるところである。最後に、小さな丸
を含む領域は、考慮中の領域に隣接する領域である。領
域の多くは、隣接する領域を8つ有する。なお、フレー
ムの側辺に沿った領域は、隣接する領域を5つのみ有
し、角の領域は、単に3つの隣接する領域を有する。
【0024】ステップ345では、、隣接する領域それ
ぞれの移動ベクトルを現在の領域に割り当てることによ
りマッチングエラーを算出する。隣接する領域の移動ベ
クトルは、移動映像面メモリ部215から検索されてメ
モリ部220のファイル222−229に一時的に記憶
されてもよい。図7における考慮中の領域について、い
くつかの隣接する領域の移動ベクトルは、すでに更新さ
れており、その他の隣接する領域の移動ベクトルはまだ
更新されていないことがわかる。いずれにしても、隣接
する領域それぞれの現在の移動ベクトルは、ステップ3
45で使用されている。次に、ステップ347では、ス
テップ345で算出されたマッチングエラーがメモリ部
240に記憶される。
【0025】最高10個のマッチングエラーが考慮中の
領域に関して算出されたことがわかるであろう。これら
のマッチングエラーは、現在の領域に割り当てられた最
初の移動ベクトルを使用することによって得られたマッ
チングエラーと、ブロックマッチング技法から得られた
合致した移動ベクトルを現在の領域に割り当てることに
よって算出されたマッチングエラーと、隣接する領域の
移動ベクトルを現在の領域に割り当てることにより得ら
れる最高8つのマッチングエラーとを含む。ステップ3
50では、最小検出回路270は、たとえば、上で列挙
されたマッチングエラーから最も小さいマッチングエラ
ーを決定する。ステップ355では、図8を参照してさ
らに後述するように、所定しきい値に従い、且つ、優先
方式に従って候補移動ベクトルメモリ部220に現在記
憶されている移動ベクトルから現在の領域についての最
良の移動ベクトルが選択される。メモリ部220に現在
記憶されている移動ベクトルは、現在の領域に割り当て
られた最初の移動ベクトルと、ステップ355で得られ
た合致した移動ベクトルと、隣接する領域の最高8つの
移動ベクトルとを含む。最後に、ステップ357では、
ステップ355で選択された最良の移動ベクトルが現在
の領域に割り当てられ、移動映像面メモリ部215に記
憶される。ステップ357は、現在の領域に関する移動
ベクトル更新ルーチンにおける最後のステップである。
この方法のプロセスは、ステップ320につながる。
【0026】最良移動ベクトルの選択 図8は、ステップ355で最良の移動ベクトルを選択す
るプロセスを示す。図8に示されたステップは、たとえ
ば、図2における最良移動ベクトル選択部280により
行われる。現在の領域のサイズの関数およびフレーム内
のノイズの量を反映するファクターとして選択される所
定のしきい値は、どのように現在の領域の移動ベクトル
が変化し更新されるかを決定するために用いられる。基
本概念は、合致した移動ベクトルまたは隣接する領域の
移動ベクトルのうちのひとつを最初の移動ベクトルと置
き換えることが、マッチングエラーにおける著しい改良
を生じる場合に限り、そのような置き換えを行う。改良
の重要性は、所定のしきい値に対して計られ、移動映像
面の滑らかさに寄与するものであり、最も小さなマッチ
ングエラーに対して最良の移動ベクトルとして特定の移
動ベクトルを割り当てることにより得られる改良の量を
反映するものである。
【0027】図8に示されたプロセスはまた、現在の領
域に割り当てられた最初の移動ベクトルを現在の領域に
再度割り当てることに関する優先権を示す。この優先権
は、完全にフラットな背景に動きのない映像を考えるこ
とによって、よりよく理解される。前のフレームからフ
ラットな部分のいかなる領域も、ステップ335のブロ
ックマッチング技法の間、現在の領域を予測するのに用
いられる。しかしながら、実際は、常にフラットな部分
にいくらかのノイズが加えられる。ノイズは、各領域の
合致した移動ベクトルとして割り当てられるべき任意の
値を生じる。注意しなければ、フラットな部分は、ノイ
ズが多くなるであろう。ゼロの値を有する移動ベクトル
の最初の割り当てと組合わさったしきい値の使用は、最
初の移動ベクトルの優先権と同様に、ノイズの発生を防
止する。加えて、図8に示されたプロセスは、映像内の
空間的密度を計算するために合致した移動ベクトルにわ
たる隣接する領域の移動ベクトルのための優先権を示
す。
【0028】最小のマッチングエラー(MIN)がステ
ップ350で決定すると、ステップ355に全体的に示
されたように、最良の移動ベクトルの選択が図8のステ
ップ600において開始する。ステップ605では、最
初の移動ベクトル(PV)から得られたマッチングエラ
ー(PE)と最小のマッチングエラー(MIN)との間
の誤差の絶対値が所定のしきい値以下であるか否かを決
定する。ステップ605における絶対値がしきい値以下
である場合は、この決定は、隣接する移動ベクトルのう
ちのひとつまたは合致した移動ベクトルを移動ベクトル
の現在の値と置き換えることがマッチングエラーにおけ
る著しい改良をもたらさないことを示す。したがって、
ステップ610に示されたように、最初の移動ベクトル
(PV)は、最良の移動ベクトルとして選択され、最良
移動ベクトル選択部280の出力として使われる。よっ
て、ルーチンは、ステップ357に進む。
【0029】しかしながら、ステップ605における絶
対値が、しきい値以下でない場合は、プロセスは、ステ
ップ615につながる。ステップ615およびステップ
625、635、645、655、665、675およ
び685それぞれでは、隣接する領域のひとつの移動ベ
クトルを現在の領域に割り当てることにより得られるマ
ッチングエラーの一つと、最小のマッチングエラー(M
IN)との誤差の絶対値が所定のしきい値(THR)以
下であるか否かを決定する。ステップ615、625、
635、645、655、665、675および685
では、記号E0、E1、E2、E3、E4、E5、E6
およびE7は、それぞれ、隣接する領域の異なる移動ベ
クトルのを現在の領域に割り当てることにより得られた
異なるマッチングエッラーを示す。また、図8では、マ
ッチングエラーE0、E1、E2、E3、E4、E5、
E6およびE7に対応する移動ベクトルは、それぞれ、
V0、V1、V2、V3、V4、V5、V6およびV7
である。
【0030】隣接する領域およびそれらに対応する移動
ベクトルとマッチングエラーのシーケンスでプロセスが
進んだが、好ましいシーケンスは、現在の領域の左上に
対する隣接する領域で開始し、上で示したように移動ベ
クトル更新ルーチンが行われるのと同じ順番で進む。そ
のようにすると、V0は、左上の隣接する領域の移動ベ
クトルであり、E0は、現在の領域にV0を割り当てる
ことにより得られるマッチングエラーとなる。同様に、
V7は、右下の隣接する領域の移動ベクトルであり、E
7は、現在の領域にV7を割り当てることにより得られ
るマッチングエラーとなる。隣接する領域が8つ以下の
場合、存在する隣接する領域に対応するステップのみが
実行される。あるいは、最初の移動ベクトルから得られ
たマッチングエラー(PE)は、追加のステップのマッ
チングエラーに用いられてもよい。
【0031】ステップ615、625、635、64
5、655、665、675および685それぞれにお
いて、マッチングエラーと最小のマッチングエラー(M
IN)との誤差の絶対値が所定のしきい値(THR)以
下である場合、そのマッチングエラーに対応する移動ベ
クトルは、ステップ610、620、630、640、
650、660、670、680および690にそれぞ
れ示されたように最良の移動ベクトルとして選択され
る。一方、ステップ615、625、635、645、
655、665および675それぞれにおいて、マッチ
ングエラーと最小のマッチングエラー(MIN)との誤
差の絶対値が所定のしきい値(THR)以下でない場
合、プロセスは、シーケンス内の次のマッチングエラー
を評価する。移動ベクトルが最良の移動ベクトルとして
選択されると、方法は、ステップ357につながる。
【0032】プロセスがステップ385まで続き、且つ
マッチングエラーE7と最小のマッチングエラー(MI
N)との誤差の絶対値が所定のしきい値(THR)以下
でない場合は、この決定は、合致した移動ベクトル(N
V)を現在の領域に割り当てることにより得られたマッ
チングエラーは、最小のマッチングエラー(MIN)で
あり、合致した移動ベクトル(NV)を用いることはマ
ッチングエラーにおいて著しい改良をもたらすことを示
す。ステップ695に示されたように、合致した移動ベ
クトル(NV)は、最良の移動ベクトルとして選択さ
れ、最良移動ベクトル選択部の出力として用いられる。
方法は、ステップ357につながる。
【0033】次のセグメンテーションレベルの処理 第1のセグメンテーションレベルにおけるすべての領域
が移動ベクトル更新ルーチンにしたがって処理される
と、ステップ380に示したように、停止条件が満たさ
れたか否かを評価することにより、本発明の方法が進
む。停止条件は、たとえば、移動ベクトル更新ルーチン
が実行されたことに関する所定数のセグメンテーション
レベルである。同様に、停止条件は、現在のフレームの
マッチングまたは予測エラーの合計の所定の値であって
もよい。あるいは、停止条件は、移動ベクトル更新ルー
チンが実行されることに関して領域のサイズにおけるよ
り下限であってもよい。好ましい実施例では、最小の領
域のサイズが4×4ピクセルである場合に、停止条件が
満たされる。マッチングエラーを最小にすることと解読
のための受信機にできるだけ少ない情報を送信すること
との競合する目標間のよい釣り合いを示すように4×4
ピクセルの領域が表示される。いずれにおいても、更新
ルーチンが実行されることに関する領域のサイズにおい
て、2×2ピクセルの絶対的な下限がおかれる。その下
限は、更新ルーチンを連続して行うことにより生じた領
域は、少なくとも2×2ピクセルよりも大きいという制
限と同等である。この絶対的な下限を選択する理由は、
後述するように、合体した領域の形状を示す好ましい方
法について明らかとされる。
【0034】停止条件が満たされなかった場合、ステッ
プ385に示されたように、方法は、前のセグメンテー
ションレベルからの各領域を所定の形状およびサイズの
さらに小さな領域へ分割することにより進む。一般的
に、より小さな領域に分割される大きな領域は、親領域
として参照されてもよい。ステップ305に示されたよ
うに、各親領域は、所定の形状へ分割されてもよい。ス
テップ385における領域の所定の形状は、ステップ3
05を実行することにより得られた領域の所定の形状と
同じでも異なっていてもよい。しかしながら、ステップ
385における好ましい所定形状もまた、矩形である。
したがって、各親領域は、同サイズの4つのより小さい
矩形領域に分割される。図9は、フレーム700の第2
のセグメンテーションレベルを示す。ここにおける実線
は、ステップ305を実行することにより得られる親領
域を区切るものであり、点線は、ステップ385を実行
することにより得られるより小さな領域を区切るもので
ある。
【0035】ステップ310に示されたように、親領域
から分割されたより小さな領域は、それぞれ最初のベク
トルが割り当てられる。第2のセグメンテーションレベ
ルおよび次のセグメンテーションレベルで各小さな領域
に割り当てられた最初の移動ベクトルは、ステップ38
5でそれらが分割された親領域の移動ベクトルである。
最初の移動ベクトルの割り当ては、ステップ310が初
めて実行される時に、第1のセグメンテーションレベル
における各領域の値ゼロの最初の移動ベクトルの割り当
てと対照させる。
【0036】最初の移動ベクトルが第2のセグメンテー
ションレベルにおける各領域に割り当てられると、本発
明の方法は、第2のセグメンテーションレベルにおける
より小さな領域それぞれについてステップ320から3
57を実行することにより移動ベクトル更新ルーチンを
実行するように進む。この結果、第2のセグメンテーシ
ョンレベルにおける各領域の移動ベクトルは、改良また
は更新される。第2のセグメンテーションレベルにおけ
るすべての領域が処理された時点で、停止条件が満たさ
れていない場合、ステップ385に示されたように、第
2のセグメンテーションレベルにおける各領域をさらに
小さな領域に分割することにより第3のセグメンテーシ
ョンレベルが作り出される。第3のセグメンテーション
レベルにおける各領域は、第2のセグメンテーションレ
ベルからその親領域の移動ベクトルに等しい最初の移動
ベクトルが割り当てられる。この領域をセグメント化
し、こうして生じたより小さな領域へ直前のセグメンテ
ーションレベルから親領域の移動ベクトルに等しい最初
の移動ベクトルを割り当て、直前のセグメンテーション
レベルにおける各領域に関する移動ベクトル更新ルーチ
ンを実行するプロセスは、ステップ380に示されるよ
うに、停止条件を満たすまで続けられる。したがって、
移動ベクトルが引き続いて改良および更新される多数の
セグメンテーションレベルが存在することが明らかとな
る。
【0037】第2およびそれに続くセグメンテーション
レベル内の矩形領域について移動ベクトル更新ルーチン
を実行するために現在のところ好ましいシーケンスは、
図9に示されるように、第1のセグメンテーションレベ
ルにおける領域を処理するに現在のところ好ましいシー
ケンスと同様である。図9では、領域内のひし形の存在
は、その領域がすでに処理されたことを示す。「X」
は、改良され更新される移動ベクトルを有する次の領域
にマークをつける。領域内の丸の存在は、改良され更新
される移動ベクトルを有する領域に隣接する領域を示
す。なお、第2およびそれに続くセグメンテーションレ
ベルにおける領域は、本発明の方法にしたがっていかな
る順番で処理されてもよい。
【0038】上記で詳しく述べた移動予測およびセグメ
ンテーション技法のひとつの特徴は、マッチングまたは
予測エラーを減らし、同時に、移動映像面の滑らかさま
たは空間的密度を増加するようにすることである。上述
の移動予測技法の他の特徴は、移動映像面へ導かれたノ
イズの量を減らすようにし、ノイズの多い画面に対して
さらに屈強であることである。本発明のさらなる特徴
は、移動映像面コード化に関して以下に詳しく述べられ
る。
【0039】領域の組み合わせおよび輪郭コード化 移動ベクトル更新ルーチンが現在のセグメンテーション
レベルにおけるすべての領域について行われ、停止条件
が満たされると、現在のフレーム内の各ピクセルのため
の移動ベクトルが受信機(図示せず)への伝送のため処
理される。しかしながら、受信機に実際に送られるべき
情報の量は最小にするのが好ましい。ビデオフレーム内
の映像の移動映像面をコード化する技法は、いくつか知
られている。本発明の移動予測プロセスと連結すること
により特に有利である移動映像面をコード化する好まし
い方法は、図5に示されている。
【0040】ステップ390に示されたように、組み合
わせプロセスは、同様の移動ベクトルを有する隣接の領
域を組み合わせ、組み合わせ領域を形成するように実行
される。好ましい実施例では、辺を共有し同じ移動ベク
トルを有する隣接する矩形の領域は、組み合わさり、組
み合わせ領域を形成する。図10は、組み合わせ領域
A、B、CおよびOを有するフレーム800を例示す
る。図10では、点線は、個々のピクセルを区切るもの
であり、フレーム800内の実線は、組み合わせ領域
A、B、CおよびOを画定する。
【0041】現在のフレーム内の各組み合わせ領域の形
状および位置は、たとえばその輪郭により表現される。
組み合わせ領域の輪郭は、組み合わせ領域の形状および
位置は、受信機で独自に再構築されるように十分な情報
を提供する方法で表示または表現されるべきである。好
ましい実施例では、輪郭は受信機に送られるべき情報の
量を最小にする方法で表現される。
【0042】ステップ391に示されたように、現在の
フレーム内の各ピクセルは、組み合わせ領域にそれが属
することを示す領域ラベルが割り当てられる。次に、領
域形状表現ルーチンがフレーム内のピクセルそれぞれに
ついて実行される。ピクセルは、フレームの左上のピク
セルから始まり、ステップ392に示されるように現在
のフレーム内のすべてのピクセルが処理されるまで、左
から右へラインごとにスキャンされる。領域形状表現ル
ーチンが実行されていないピクセルがある場合、ステッ
プ393に示されたようにプロセスは次のピクセルにつ
ながる。
【0043】ステップ394に示されたように、考慮中
の現在のピクセルの領域ラベルは、3つの隣接するピク
セルの特定されたグループ内の各ピクセルの領域ラベル
と比較される。3つの隣接するピクセルの特定されたグ
ループは、考慮中のピクセルの左側に隣接するピクセル
と、考慮中のピクセルの上側に隣接するピクセルと、考
慮中のピクセルの左斜め上のピクセルとを含む。しかし
ながら、フレームの左上のピクセルには上記で規定した
ような隣接するピクセルがないことがわかる。したがっ
て、左上のピクセルは、このルーチンでは輪郭ピクセル
として表示されることはない。フレームの上の辺および
左の辺に沿ったピクセルは、上記で規定したような隣接
するピクセルを単にひとつしか持たない。そのほかのす
べてのピクセルは、3つの隣接するピクセルを有する。
現在のピクセルの領域ラベルが特定されたグループ内の
隣接するピクセルそれぞれと同じ場合、プロセスは、ス
テップ392につながる。しかしながら、ステップ39
6に示されるように、3つの隣接するピクセルの特定さ
れたグループのうち少なくともひとつのその領域ラベル
とは違う領域ラベルを有するピクセルは、それぞれ輪郭
ピクセルとして表示される。そして、プロセスは、ステ
ップ392につながる。したがって、領域形状表現ルー
チンは、ステップ392−394および396を含む。
【0044】図11は、図10の各ピクセルについて領
域形状表現ルーチンを実行することにより得られるフレ
ーム900を示す。図11内の「X」でマークされたピ
クセルは、輪郭ピクセルを示す。受信機におけるデコー
ダでは、領域形状表現ルーチンの逆を実行し、組み合わ
せ領域内で各ピクセルに対応する領域ラベルを回復す
る。デコーダで輪郭ピクセルに割り当てられた領域ラベ
ルは、右の、右下のまたは下の隣接する非輪郭ピクセル
に割り当てられたラベルと同じである。他のピクセルに
対応する領域ラベルは、既知の充填アルゴリズムで解読
されてもよい。そのような充填アルゴリズムは、たとえ
ば、J.Foley、A.VanDam、S.Feiner およびJ.Hughes(Addis
on-WesleyPublishing社1987年) により編集されたコン
ピュータグラフィックス:原理と実施(Computer Graph
ics: Principles and Practice)、およびD.H.Ballard
およびC.M.Brownのコンピュータビジョン(Computer Vi
sion)(PrenticHall社1982年) により詳しく記述されて
いる。この解読技法は、ステップ385を実行すること
により得られる最も小さくセグメント化された領域が2
×2ピクセルであるという仮定に匹敵する最高で3つの
輪郭ピクセルをどの2×2ピクセルのブロックも含む
と、仮定する。
【0045】組み合わせ領域を独自に画定する輪郭ピク
セルは、ステップ398で示されたようにコード化され
てもよい。輪郭ピクセルをコード化する最もポピュラー
な方法は、連鎖コーディングとして知られており、その
隣接するピクセルに対してピクセルの位置をコード化す
ることを含む。連鎖コーディングは、H.Freemanの「任
意の幾何学形状のコード化について(On the Encoding
of Arbitrary Geometric Configurations)」IRE Tran
s.on Elec.Comp.,EC-10,260-268ページ(1961年)(以
下、フリーマンの連鎖コーディング)に詳しく記述され
ており、ここに参照により組み込まれる。この連鎖コー
ディング技法と同様この技法の既知の変形は、ステップ
398に用いるのに適している。輪郭コード化のステッ
プ398が実行されると、現在のフレームについての移
動映像面の移動予測およびコード化は、ステップ399
に示されたように完了する。
【0046】本発明の移動予測技法とあわせて特に有利
な、輪郭コード化の好ましい技法が、図12に示されて
いる。ステップ1000で開始する図12の輪郭コード
化ルーチンは、フリーマンの連鎖コーディング技法の変
形である。各ピクセルは、たとえば、ステップ1010
に示されたように左上から右下まですべての輪郭ピクセ
ルがコード化されるまで次々とスキャンされる。コード
化されていない輪郭ピクセルがある場合は、ステップ1
020に示されたように、プロセスは、次の残された輪
郭ピクセルへと続く。
【0047】他の連鎖コーディング技術では、図12に
示された輪郭コーディングルーチンの概念は、いかにし
て輪郭が方向を変更する前に特定された方向につながる
かを特定することにより、また輪郭がつながる方向を特
定する、またはエントポイントに到達したか否かを特定
することにより、輪郭のまっすぐなセグメントを連結す
ることである。
【0048】次のステップは、図13−15を参照して
より良く理解されるであろう。図13−15は、輪郭コ
ード化ルーチンの種々の段階中のフレームを例示してい
る。図13−15では、実線は個々のピクセルを区切っ
ており、番号がふられたピクセルは、輪郭ピクセルを示
す。ステップ1030に示されたように、輪郭ピクセル
1のような最初の輪郭ピクセルの座標(x,y)は、メ
モリ内に記憶される。ステップ1035では、最初の輪
郭ピクセルは、残った隣接する輪郭ピクセルが2つ以下
の場合は、輪郭コード化ルーチンの連続するステップの
考慮から外される。次に、ステップ1040では、隣接
する輪郭ピクセルのセグメントが連続する方向が、メモ
リに記憶される。特別のセグメントのコード化が連続す
る方向について決定が行われるべきとき、次の好ましい
順番は、右、下、左または上が用いられてもよい。しか
しながら、別の順番も本発明に一貫して用いられてもよ
い。方向が特定されると、後述するように、次のピクセ
ルがコード化されておらず外されてもいない輪郭ピクセ
ルであるである限り、輪郭は、その方向で連続する。ス
テップ1045に示されたように、最初のセグメントの
長さは、輪郭が特定された方向に連続するピクセルの数
を特定することにより記憶される。レーメル(Laemme
l) のコード化は、セグメントのさまざまな長さをコー
ド化するのに都合良く用いられる。しかしながら、他の
適切なランの長さコード化もセグメントのさまざまな長
さをコード化するのに用いられてもよい。
【0049】次に、ステップ1050に示されたよう
に、コード化され、且つ、残っている隣接する輪郭ピク
セルが3つよりも少ない輪郭ピクセルは、輪郭コード化
ルーチンの連続するステップにおける考慮から外され
る。言い替えれば、2つの輪郭が交差するピクセルを表
示するそれらの輪郭ピクセルは、たとえすでに一度コー
ド化されたものであっても、輪郭コード化ルーチンの次
のループにおける考慮からまだ外されていない。
【0050】特定の輪郭は、その開始点に戻る場合、ま
たは、コード化される隣接する輪郭ピクセルがもうない
場合、終了する。ステップ1060に示されたように、
特定の輪郭が終了しない場合、輪郭が連続する次の方向
がステップ1070に示されたようにメモリに記憶され
る。ステップ1070で特定された方向は、前の方向に
関して2つの選択に限られる。プロセスは、1045に
つながる。ステップ1050−1070は、輪郭が終了
するまで繰り返される。ピクセルが特定の最後のピクセ
ルを示すという事は、ステップ1080に示されたよう
に追加の情報を記憶することによりコード化される。た
とえば、直前の方向を次の方向符号として記憶すること
により最後にピクセルが特定されてもよい。しかしなが
ら、好ましくは、最後にピクセルは、ゼロのセグメント
長さを記憶することによって特定される。
【0051】図13を参照すると、図12に示された輪
郭コード化ルーチンによりコード化された第1の輪郭
は、ピクセル1−44を含む。この第1の輪郭は、情
報:ピクセル1の絶対座標、方向「右」および2の長さ
と;方向「下」および2の長さと;方向「右」および1
0の長さと;方向「下」および8の長さと;方向「左」
および12の長さと;方向「上」および10の長さと、
を記憶することによってコード化される。最後のピクセ
ルは、次の方向として方向「上」を記憶することによっ
て、または、ゼロのセグメント長さを記憶することによ
って表示されてもよい。図14は、残っていて、図13
のピクセルに関する輪郭コード化ルーチンの第1のルー
プを行ったあとにコード化されるべき輪郭ピクセルを示
す。なお、最初の輪郭ピクセル1は、方向「上」および
10の長さを記憶することによりそれが第2の時間がコ
ード化される後まで、考慮から外される。
【0052】残りの隣接する輪郭ピクセルが3つより少
ない輪郭ピクセルのみを外した理由は、以下により詳し
く説明されるように、輪郭コード化ルーチンの4番目の
ループが図13で示されたピクセルに関して実行される
場合に明らかとなる。ループの第2の実行は、輪郭ピク
セル7、45−51および31をコード化し、ピクセル
7、45−47、49−51および31を考慮から外
す。ループの第3の実行は、輪郭ピクセル11、52−
60および25をコード化し、ピクセル11、52−5
4、56−60および25を考慮から外す。
【0053】図15は、残っていて、図13におけるピ
クセルに関して輪郭コード化ルーチンの3つのループ後
にコード化するべき輪郭ピクセルを示している。残って
いる輪郭ピクセル39、61−63、48、64−6
6、55、67−69および19は、輪郭コード化ルー
チンの最後にループを実行することによってコード化さ
れる。逆に、すでに与えられたループでコード化された
すべての輪郭ピクセルは、輪郭コード化ルーチンの次の
ループにおいて考慮から外される。フリーマンの連鎖コ
ーディング技法の少なくとも6つのループが図13にお
ける輪郭ピクセルすべてをコード化するために必要とな
る。ループの数が増えると、受信機に送るべき情報の量
も増加する。それは、各ループの最初の輪郭ピクセルの
座標がステップ1030で示されたように伝送のために
記憶されるためである。しかしながら、座標を記憶しお
よび伝送することは、送るべき情報の量によって損失の
大きいものである。したがって、上述した輪郭コード化
は、コード化プロセスの効果を改善する。
【0054】前述した移動予測の実行により生じた最小
の領域のサイズに基づいて、最初の輪郭ピクセルの座標
と輪郭のセグメントの長さとを正規化することによって
コード化プロセスにさらなる改良を加えることができ
る。たとえば、最小の領域が2×2ピクセルのサイズを
有する場合、コード化の前に座標の値とセグメントの長
さを2で割ることにより、コード化プロセスの効果をさ
らに改善するであろう。すべての輪郭ピクセルがコード
化されると、ステップ1090に示されたように、輪郭
コードルーチンは終了する。
【0055】最後に、各組み合わせ領域の輪郭と各組み
合わせ領域に関した移動ベクトルとを含むコード化され
た情報は、ビデオ受信機内のデコーダに送られる。ここ
で、その情報は、前のフレーム情報とともに用いられ、
現在のフレームにおける映像を予測する。移動ベクトル
は、デコーダにそれらの情報を送る前に2進符号にコー
ド化されてもよい。
【0056】なお、他の移動予測技法で、上述した移動
予測技法は、映像の予めカバーされた部分の出現または
映像の予めカバーされていない部分の消滅を考慮する必
要はなくなる。しかしながら、移動予測技法が1つまた
は複数の特定の領域について誤りと考えられる事に対し
て警報を出すデコーダに信号が提供されてもよい。たと
えば、組み合わせステップ390の直前に、各領域のマ
ッチングエラーが算出されてもよい。領域について算出
されたマッチングエラーが特定のしきい値を超えた場
合、移動予測がそれらの領域の誤りと考えられる事を示
す特別なラベルをその領域に割り当てる。組み合わせス
テップ390の間、特別なラベルが割り当てられた隣接
する領域は、他の領域が組み合わされるのと同じ方法で
組み合わせられる。領域形状表現ルーチンおよび輪郭コ
ード化ルーチンは、上述したのと同じ方法で適用されて
もよい。
【0057】図16は、本発明に従った移動予測、セグ
メンテーションおよびコード化を組み込むシステム12
00のブロック図である。システム1200は、すでに
上記で詳しく述べた移動予測部200を含む。移動予測
部200は、組み合わせおよびラベル付け部1210に
接続されている。組み合わせおよびラベル付け部121
0は、ピクセルの領域に割り当てられ移動予測部200
の移動映像面メモリ215に記憶された移動ベクトルを
受け取る。組み合わせラベル付け部1210は、同様の
移動ベクトルを有する隣接する領域を組み合わせ、組み
合わせ領域を形成する。組み合わせおよびラベル付け部
1210はまた、組み合わせ領域にそれが属することを
示す領域ラベルを現在のフレーム内の各ピクセルへ割り
当てる。組み合わせラベル付け部1210は、たとえ
ば、専用の論理回路、もしくは、組み合わせおよびラベ
リング機能を行うようソフトウエアにプログラムされた
一般使用のプロセッサでもよい。
【0058】組み合わせおよびラベル付け部1210
は、2つの読み取り/書き込みメモリ部と接続される。
第1の領域ラベルメモリ部1220は、各組み合わせ領
域に関する移動ベクトルを記憶する。第2の領域ラベル
メモリ部1230は、現在のフレーム内の各ピクセルに
割り当てられた領域ラベルを記憶する。第1の領域ラベ
ルメモリ部1220は、移動ベクトルコード化部126
0に接続されてもよい。移動ベクトルコード化部126
0は、受信機(図示せず)への伝送のために2進符号へ
メモリ部1220に記憶された移動ベクトルを変換す
る。移動ベクトルコード化部1260は、たとえば、2
進符号へ移動ベクトルを変換するように設計された特別
な目的のための回路、もしくは、変換を行うようにプロ
グラムされた一般使用のプロセッサでもよい。
【0059】第2領域ラベルメモリ部1230は、上述
した領域形状表現ルーチンを行う領域形状表現部124
0に接続される。領域形状表現部1240は、独自で組
み合わせ領域を画定する一組の輪郭ピクセルを形成す
る。領域形状表現部1240は、論理回路でも、領域形
状表現ルーチンを行うようにプログラムされた一般使用
のプロセッサでもよい。領域形状表現部1240は、上
述した輪郭コード化ルーチンに従って輪郭ピクセルをコ
ード化する輪郭コード化部1250に接続される。輪郭
コード化部1250は、たとえば、専用の回路でも、輪
郭コード化ルーチンを実行するようにプログラムされた
一般使用のプロセッサでもよい。
【0060】システム1200はまた、システム120
0内の他の構成要素のそれぞれに接続される制御部12
70を有する。制御部1270は、たとえば、中央演算
装置(CPU)でも、システム1200内の他の構成要
素およびそれらの相互作用を制御する処理エレメントで
あってもよい。また、制御部1270および制御部29
0両者は、同じCPUまたは同じ処理部内に取り入れら
れている。最後に、輪郭コード化部1250および移動
ベクトルコード化部1260は、受信機(図示せず)に
直接または間接的に接続され、コード化された輪郭ピク
セルおよび2進符号移動ベクトルが現在のフレームの解
読および予測のため受信機に伝送されてもよい。
【0061】非常に低いビット伝送速度アプリケーショ
ンは、デコーダに送られるべきサイド情報の量を減少す
ることが重要な要因であるため、上述したシステムは、
非常に低いビット伝送速度アプリケーションにおいて特
に有利である。非常に低いビット伝送速度におけるコー
ド化された移動映像面の伝送に適したアプリケーション
は、たとえば、視聴覚可動通信システム、監視システム
およびある種のマルチメディアシステムを含む。
【0062】シュミレーションの結果 シュミレーションは、本発明の移動予測/セグメンテー
ション/コード化方法で得られた結果を、ビデオコード
化の国際的な推薦のH.261のシンタックスを用いる
フルサーチのブロックマッチング技法で得られたものと
比較して行われた。QCIFの「ミス・アメリカ」のシ
ーケンスからのフレームがこのシュミレーションに用い
られ、オリジナルの5フレーム間隔で移動映像面が算出
された。非常に低いビット伝送速度において使用された
典型的状態に相当する4フレーム飛ばしが選択された。
【0063】図17は、移動映像面予測の質をグラフで
示す。横軸はフレーム番号を示し、縦軸はデシベル(d
B)の単位でノイズ対ピークピーク信号の割合(PSN
R:peak-to-peak signal to noise ratio)を示す。移
動映像面予測の質は3つの状況について示してある。
H.261推薦および8×8ピクセルのブロックを用い
て得られた移動映像面予測の質は、実線で示されてい
る。本発明の移動予測の方法を用いて2つのケースにつ
いて得られた移動映像面予測の質は、それぞれ点線およ
び波線で示されている。後者の2ケースでは、ブロック
マッチング移動予測技法には、±7ピクセルのサーチ範
囲が用いられた。点線で示されたケースでは、移動ベク
トルが実行される最小の範囲は、4×4ピクセルのサイ
ズを有する。
【0064】図17により分かるように、予測の質は、
本発明の移動予測方法が4×4ピクセルのサイズを有す
る範囲に用いられた場合、フルサーチ技法を用いて得ら
れた質と比較して平均0.5dB向上する。
【0065】フルサーチ技法における質の向上は必要と
されない場合がある。しかしながら、図18を参照して
明らかとなるように、本発明の移動予測方法は、質にお
ける向上が必要とされない場合でさえもフルサーチ技法
に他の利点を提供する。図18は、移動映像面情報を伝
送するために要求されたフレームごとのバイト数をグラ
フで示している。横軸はフレームの数を示し、縦軸は必
要とされるバイト数を示す。5つのケースが図18のグ
ラフに示されている。第1のケースでは、結果として生
じた領域の移動ベクトルをコード化すると同時にフルサ
ーチ移動補正を実行するためにH.261シンタックス
が用いられた。第2のケースでは、最小の領域が8×8
ピクセルのサイズを有する状態で、本発明の移動補正方
法が用いられた。しかしながら、H.261シンタック
スを用いて、伝送のために移動ベクトル情報がコード化
された。また、移動ベクトル情報は、組み合わせステッ
プ、領域形状表現ルーチンおよび輪郭コード化ルーチン
を用いてコード化された。第3のケースでは、最小の領
域で8×8ピクセルのサイズを有する状態で、本発明の
移動予測方法が用いられた。移動ベクトル情報は、組み
合わせステップ、領域形状表現ルーチンおよび輪郭コー
ド化ルーチンを用いてコード化された。第4のケースで
は、最小の領域で4×4ピクセルのサイズを有する状態
で、本発明の移動予測方法が用いられた。H.261シ
ンタックスを用いて、伝送のために移動ベクトル情報が
コード化された。第5のケースでも、最小の領域で4×
4ピクセルのサイズを有する状態で、本発明の移動予測
方法が用いられた。しかしながら、移動ベクトル情報
は、組み合わせステップ、領域形状表現ルーチンおよび
輪郭コード化ルーチンを用いてコード化された。
【0066】移動ベクトル情報を伝送するために必要な
バイト数が本発明の移動予測方法を用いることによって
著しく減少されることは、図17および18から明らか
である。たとえば、第1のケースで送られるべき情報の
量と比較すると第2のケースでは50%以上の減少を成
しえた。ただし、この減少は、図17から明白なよう
に、予測の質においては平均で1dBを犠牲としてい
る。しかしながら、第1および第2のケースから得られ
た予測されたフレームを連続的に表示することによって
得られる視覚的な質は、実質上区別がつかない。したが
って、予測の質に向上が必要とされない場合でさえも、
本発明の移動予測方法を用いることには著しい利点があ
る。
【0067】また、図18の第3および第5のケースで
示されたように、移動映像面情報をコード化する好まし
い方法を用いることは、受信機に送るべき情報の量をか
なり減らす結果となる。好ましいコード化技法と合わせ
た本発明の移動予測方法は、現在使用されているフルサ
ーチのブロックマッチングおよび移動映像面コード化技
法よりも目覚ましい向上を生じることができる。
【0068】本発明の特定の実施例を詳しく記述した
が、本発明の趣旨および範囲内で、他の応用および組み
合わせは当業者によって容易に明らかであろう。したが
って、本発明は、添付のクレームによってのみ制限され
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレームからフレームへの移動映像面予測の原
理を示す説明図である。
【図2】本発明に従った移動予測およびセグメンテーシ
ョン部のブロック図である。
【図3】本発明の方法に従った移動予測、セグメンテー
ションおよびコード化のステップを示したフローチャー
トである。
【図4】本発明の方法に従った移動予測、セグメンテー
ションおよびコード化のステップを示したフローチャー
トである。
【図5】本発明の方法に従った移動予測、セグメンテー
ションおよびコード化のステップを示したフローチャー
トである。
【図6】ビデオフレームの第1レベルのセグメンテーシ
ョンを例示する説明図である。
【図7】その移動ベクトルが現在更新されている領域を
示すビデオフレームの第1レベルのセグメンテーション
を例示する説明図である。
【図8】本発明の方法に従った考慮中の領域についての
最良の移動ベクトルを選択するためのステップを示すフ
ローチャートである。
【図9】ビデオフレームの第2レベルのセグメンテーシ
ョンを例示する説明図である。
【図10】合体された領域を有するフレームを例示する
説明図である。
【図11】図10のフレーム内のすべてのピクセルのた
めの領域形状表現ルーチンを実行することにより生じる
輪郭ピクセルを示す説明図である。
【図12】本発明に従った輪郭コード化ルーチンのステ
ップを示すフローチャートである。
【図13】輪郭コード化ルーチンのさまざまなステージ
間のフレームを例示する説明図である。
【図14】輪郭コード化ルーチンのさまざまなステージ
間のフレームを例示する説明図である。
【図15】輪郭コード化ルーチンのさまざまなステージ
間のフレームを例示する説明図である。
【図16】本発明に従った移動予測とセグメンテーショ
ンとコード化を組み込むシステムのブロック図である。
【符号の説明】
200 移動予測およびセグメンテーション部 205 前のコード化済みフレームメモリ部 210 現在のフレームメモリ部 215 移動映像面メモリ部 220 メモリ部 240 マッチングエラーメモリ部 250 候補移動ベクトルメモリ部 255 マッチングエラー計算部 260 移動改良部 270 最小検出部 280 最良移動ベクトル選択部 1200 セグメンテーションおよびコード化を組み
込むシステム 1210 組み合わせおよびラベル付け部 1220 第1の領域ラベルメモリ部 1230 第2の領域ラベルメモリ部 1240 領域形状表現部 1250 輪郭コード化部 1260 移動ベクトルコード化部 1270 制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】フレームからフレームへの移動映像面予測の原
理を示す説明図である。
【図2】本発明に従った移動予測およびセグメンテーシ
ョン部のブロック図である。
【図3】本発明の方法に従った移動予測、セグメンテー
ションおよびコード化のステップを示したフローチャー
トである。
【図4】本発明の方法に従った移動予測、セグメンテー
ションおよびコード化のステップを示したフローチャー
トである。
【図5】本発明の方法に従った移動予測、セグメンテー
ションおよびコード化のステップを示したフローチャー
トである。
【図6】ビデオフレームの第1レベルのセグメンテーシ
ョンを例示する説明図である。
【図7】その移動ベクトルが現在更新されている領域を
示すビデオフレームの第1レベルのセグメンテーション
を例示する説明図である。
【図8】本発明の方法に従った考慮中の領域についての
最良の移動ベクトルを選択するためのステップを示すフ
ローチャートである。
【図9】ビデオフレームの第2レベルのセグメンテーシ
ョンを例示する説明図である。
【図10】合体された領域を有するフレームを例示する
説明図である。
【図11】図10のフレーム内のすべてのピクセルのた
めの領域形状表現ルーチンを実行することにより生じる
輪郭ピクセルを示す説明図である。
【図12】本発明に従った輪郭コード化ルーチンのステ
ップを示すフローチャートである。
【図13】輪郭コード化ルーチンのさまざまなステージ
間のフレームを例示する説明図である。
【図14】輪郭コード化ルーチンのさまざまなステージ
間のフレームを例示する説明図である。
【図15】輪郭コード化ルーチンのさまざまなステージ
間のフレームを例示する説明図である。
【図16】本発明に従った移動予測とセグメンテーショ
ンとコード化を組み込むシステムのブロック図である。
【図17】本発明に従った移動映像予測の質を示した図
である。
【図18】移動映像面情報を伝送するために要求された
フレームごとのバイト数を示した図である。
【符号の説明】 200 移動予測およびセグメンテーション部 205 前のコード化済みフレームメモリ部 210 現在のフレームメモリ部 215 移動映像面メモリ部 220 メモリ部 240 マッチングエラーメモリ部 250 候補移動ベクトルメモリ部 255 マッチングエラー計算部 260 移動改良部 270 最小検出部 280 最良移動ベクトル選択部 1200 セグメンテーションおよびコード化を組み
込むシステム 1210 組み合わせおよびラベル付け部 1220 第1の領域ラベルメモリ部 1230 第2の領域ラベルメモリ部 1240 領域形状表現部 1250 輪郭コード化部 1260 移動ベクトルコード化部 1270 制御部

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動補正されたフレームからフレームへ
    の予測コード化に用いられる改善された移動映像面予測
    方法において、 第1のセグメンテーションレベルを形成するために、複
    数のピクセルを有するフレームを複数のより小さな領域
    に分割する工程と、 前記複数のより小さな領域にそれぞれ最初の移動ベクト
    ルを割り当てる工程と、 前記複数のより小さな領域それぞれについて、移動ベク
    トル更新ルーチンを行う工程とからなり、 前記移動ベクトル更新ルーチンは、より小さな移動ベク
    トルに割り当てられた前記最初の移動ベクトルと、前記
    より小さな領域についてブロックマッチング技法を実行
    することにより得られた合致した移動ベクトルと、前記
    より小さな移動ベクトルに隣接する領域の移動ベクトル
    とから選択された最良の移動ベクトルを割り当てること
    により、前記より小さな領域の移動ベクトルを更新し、 前記最良移動ベクトルは、優先方式と所定のしきい値に
    従って選択され、 前記しきい値は、特定の移動ベクトルを最良移動ベクト
    ルとして割り当てることにより得られる改良の量を、最
    小マッチングエラーに反映させることを特徴とする移動
    映像面予測方法。
  2. 【請求項2】 前記移動ベクトルルーチンは、 (a)前記より小さな領域に割り当てられた前記最初の
    移動ベクトルと、 (b)前記より小さな領域についてブロックマッチング
    技法を実行することにより得られた前記合致した移動ベ
    クトルと、 (c)前記より小さな領域に隣接する領域の移動ベクト
    ルとをそれぞれ前記より小さな領域に割り当てることに
    より得られるマッチングエラーから最小のマッチングエ
    ラーを決定する工程と、 前記最小マッチングエラーと前記最初の移動ベクトルを
    用いることにより得られたマッチングエラーとの誤差の
    絶対値が前記所定のしきい値よりも小さい場合に、前記
    最良の移動ベクトルとして前記最初の移動ベクトルを選
    択する工程と、 (a)前記最小のマッチングエラーと前記最初の移動ベ
    クトルを用いることによって得られたマッチングエラー
    との誤差の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さくな
    く、且つ(b)前記最小のマッチングエラーと、前記隣
    接する領域の移動ベクトルを前記より小さな領域に割り
    当てることによって得られたマッチングエラーとの誤差
    の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さい場合に、 前記隣接する領域のうちのひとつの領域の移動ベクトル
    を前記最良の移動ベクトルとして選択する工程と、 (a)前記最小のマッチングエラーと前記最初の移動ベ
    クトルを用いることによって得られたマッチングエラー
    との誤差の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さくな
    く、且つ(b)前記最小のマッチングエラーと、前記隣
    接する領域うちひとつの領域の移動ベクトルを前記より
    小さな領域に割り当てることによって得られた各マッチ
    ングエラーとの誤差の絶対値が前記所定のしきい値より
    も小さくない場合に、 前記合致した移動ベクトルを前記最良の移動ベクトルと
    して選択する工程とを含むことを特徴とする請求項1の
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のセグメンテーションレベルに
    おけるより小さな領域それぞれに割り当てられた前記最
    初の移動ベクトルは、値ゼロを有することを特徴とする
    請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 (a)前記前のセグメンテーションレベ
    ルにおける各前記より小さな領域を所定形状およびサイ
    ズの複数のより小さな領域に分割し、次のセグメンテー
    ションレベルを形成する工程と、 (b)前記次のセグメンテーションレベル内の前記複数
    のより小さな領域それぞれに、その親領域の移動ベクト
    ルと等しい最初の移動ベクトルを割り当てる工程と、 (c)前記次のセグメンテーションレベル内の前記複数
    のより小さな領域それぞれについて、前記移動ベクトル
    更新ルーチンを実行する工程とをさらに有することを特
    徴とする請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 停止条件が満たされるまで、請求項4で
    特定した工程(a)と(b)と(c)とを繰り返し実行
    する工程をさらに有することを特徴とする請求項4の方
    法。
  6. 【請求項6】 より小さな領域の形状は、それぞれ矩形
    であることを特徴とする請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 より小さな領域のサイズは、特定のセグ
    メンテーションレベルにおけるより小さな領域それぞれ
    について同じであることを特徴とする請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 前記停止条件は、前記より小さな領域の
    サイズにおける下限であることを特徴とする請求項7の
    方法。
  9. 【請求項9】 前記停止条件は、フレームに関する合計
    のマッチングエラーの所定の値であることを特徴とする
    請求項7の方法。
  10. 【請求項10】 前記停止条件は、移動ベクトル更新ル
    ーチンが実行されることに関するセグメンテーションレ
    ベルの所定数であることを特徴とする請求項7の方法。
  11. 【請求項11】 同様の移動ベクトルを有する隣接領域
    を組み合わせる工程と、 前記複数のピクセルそれぞれに、領域ラベルを割り当て
    る工程と、 前記複数のピクセルそれぞれについて、領域形状表現ル
    ーチンを実行し、複数の輪郭ピクセルを画定する工程
    と、 前記複数の輪郭ピクセルそれぞれをコード化するため
    に、輪郭コード化ルーチンを実行する工程とをさらに有
    する請求項7の方法。
  12. 【請求項12】 前記領域形状表現ルーチンは、 ピクセルの前記領域ラベルを3つの隣接するピクセルの
    特定されたグループの領域ラベルと比較する工程と、 その領域ラベルが、前記3つの隣接するピクセルの特定
    されたグループの前記領域ラベルのうちの少なくともひ
    とつと異なる場合、前記ピクセルを輪郭ピクセルとして
    ラベル付けする工程とからなることを特徴とする請求項
    11の方法。
  13. 【請求項13】 前記輪郭コード化ルーチンは、連鎖コ
    ーディング技法を用いることを特徴とする請求項12の
    方法。
  14. 【請求項14】 前記輪郭コード化ルーチンは、 (a)最初の輪郭ピクセルの座標を記憶する工程と、 (b)残りの隣接輪郭ピクセルが2つより少ない場合、
    輪郭コード化ルーチンの一連の工程において前記最初の
    輪郭ピクセルを考慮から外す工程と、 (c)隣接輪郭ピクセルのセグメントが連続する方向を
    記憶する工程と、 (d)前記セグメントの長さを記憶する工程と、 (e)コード化され、且つ残りの隣接輪郭ピクセルが3
    つより少ない前記輪郭ピクセルを輪郭コード化ルーチン
    の一連の工程において考慮から外す工程と、 (f)直前にコード化されたピクセルに隣接し、考慮か
    ら外されたことのない輪郭ピクセルが存在しなくなるま
    で、方向を記憶する工程と、長さを記憶する工程と、輪
    郭ピクセルを考慮から外す工程とを繰り返す工程と、 (g)輪郭の終点を示すために情報を記憶する工程と、 (h)前記複数の輪郭ピクセルをそれぞれコード化する
    まで、上記工程(a)から(g)までを繰り返す工程と
    からなることを特徴とする請求項13の方法。
  15. 【請求項15】 置換ベクトルは、現在のフレームの各
    領域についてビデオ受信機のデコーダへ伝送され、前記
    置換ベクトルを選択するための改良は、前記現在のフレ
    ームにおけるピクセルのグループに対応し、前記ピクセ
    ルのグループは、移動ベクトルを有する大きな領域から
    セグメント化されたところの移動補正したフレームから
    フレームへの予測コード化の方法において、前記改良
    は、 前記ピクセルのグループに前記大きい領域の移動ベクト
    ルと等しい最初の移動ベクトルを割り当る工程と、 前記ピクセルのグループに前記最初のベクトルを割り当
    てることによって得られたマッチングエラーを算出する
    工程と、 前記ピクセルのグループに関してブロックマッチング移
    動予測技法を実行し、合致した移動ベクトルを供給する
    工程と、 前記合致した移動ベクトルを前記ピクセルのグループに
    割り当てることにより得られるマッチングエラーを算出
    する工程と、 隣接する領域の移動ベクトルを前記ピクセルのグループ
    に割り当てることにより得られるマッチングエラーを算
    出する工程と、 前記最初の移動ベクトルと、前記隣接する領域の移動ベ
    クトルと、前記合致した移動ベクトルとから選択された
    最良の移動ベクトルを前記ピクセルのグループに割り当
    てる工程とからなり、 前記最良の移動ベクトルは、優先方式および所定のしき
    い値に従って選択され、前記しきい値は、特定の移動ベ
    クトルを前記最良移動ベクトルとして割り当てることに
    より得られる改良の量を、最小マッチングエラーに反映
    させることを特徴とする移動補正したフレームからフレ
    ームへの予測コード化の方法。
  16. 【請求項16】 前記最良移動ベクトルを割り当てる工
    程は、 前記算出されたマッチングエラーから最小のマッチング
    エラーを決定する工程と、 前記最小マッチングエラーと前記最初の移動ベクトルを
    用いることにより得られたマッチングエラーとの誤差の
    絶対値が前記所定のしきい値よりも小さい場合に、前記
    最良の移動ベクトルとして前記最初の移動ベクトルを選
    択する工程と、 (a)前記最小のマッチングエラーと前記最初の移動ベ
    クトルを用いることによって得られたマッチングエラー
    との誤差の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さくな
    く、且つ(b)前記最小のマッチングエラーと、前記隣
    接する領域の移動ベクトルを前記ピクセルのグループに
    割り当てることによって得られたマッチングエラーとの
    誤差の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さい場合
    に、 前記隣接する領域のうちのひとつの領域の移動ベクトル
    を前記最良の移動ベクトルとして選択する工程と、 (a)前記最小のマッチングエラーと前記最初の移動ベ
    クトルを用いることによって得られたマッチングエラー
    との誤差の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さくな
    く、且つ(b)前記最小のマッチングエラーと、前記隣
    接する領域うちひとつの領域の移動ベクトルを前記ピク
    セルのグループに割り当てることによって得られた各マ
    ッチングエラーとの誤差の絶対値が前記所定のしきい値
    よりも小さくない場合に、 前記合致した移動ベクトルを前記最良の移動ベクトルと
    して選択する工程とをさらに含むことを特徴とする請求
    項15の方法。
  17. 【請求項17】 ビデオ映像の改良された移動映像面予
    測に用いられる装置において、 直前のフレーム内のピクセルそれぞれについてモノクロ
    強度を記憶する前の解読済みフレームメモリ部と、 現在ののフレーム内のピクセルそれぞれについてモノク
    ロ強度を記憶する現在のフレームメモリ部と、 前記現在のフレーム内のピクセルそれぞれについて移動
    ベクトルを記憶する移動映像面メモリ部と、 前記現在のフレーム内のピクセルのブロックについてブ
    ロックマッチング技法を実行し、合致した移動ベクトル
    を提供する移動改良部と、 前記ピクセルのブロックの移動ベクトルを更新するため
    の候補である移動ベクトルを記憶する候補移動ベクトル
    メモリ部と、 ここにおける前記候補移動ベクトルメモリ部は、前記ピ
    クセルのブロックに割り当てられた最初の移動ベクトル
    と、前記ピクセルのブロックに隣接する領域の移動ベク
    トルとを受信し、記憶するため、前記移動映像面メモリ
    部に接続され、さらに前記候補移動ベクトルメモリ部
    は、前記合致した移動ベクトルを受信し、記憶するため
    前記移動改良部に接続されるものであり、 前記候補移動ベクトルメモリ部に記憶された移動ベクト
    ルを前記ピクセルのブロックに割り当てることにより得
    られるマッチングエラーを算出するマッチングエラー計
    算部と、 前記マッチングエラー計算部により算出された前記マッ
    チングエラーを記憶するマッチングエラーメモリ部と、 前記マッチングエラーメモリ部に記憶された前記マッチ
    ングエラーより最小のマッチングエラーの値を決定する
    最小検出部と、 前記移動映像面メモリ部に接続されており、優先方式お
    よび所定のしきい値に従って、前記ピクセルのブロック
    の移動ベクトルを改良するため最良の移動ベクトルを決
    定する最良移動ベクトル選択部と、 ここにおける前記最良移動ベクトルは、候補移動ベクト
    ルメモリ部に記憶された移動ベクトルから選択されるも
    のであり、 他の部およびそれらの相互作用を制御する制御部とから
    なり、 前記制御部は、前記装置内の他の部それぞれに接続され
    ることを特徴とする装置。
  18. 【請求項18】 前記最良移動ベクトル選択部は、 前記最小マッチングエラーと前記最初の移動ベクトルを
    用いることにより得られたマッチングエラーとの誤差の
    絶対値が前記所定のしきい値よりも小さい場合に、前記
    最良の移動ベクトルとして前記最初の移動ベクトルを選
    択する機能と、 (a)前記最小のマッチングエラーと前記最初の移動ベ
    クトルを用いることによって得られたマッチングエラー
    との誤差の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さくな
    く、且つ(b)前記最小のマッチングエラーと、前記隣
    接する領域の移動ベクトルを前記より小さな領域に割り
    当てることによって得られたマッチングエラーとの誤差
    の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さい場合に、 前記隣接する領域のうちのひとつの領域の移動ベクトル
    を前記最良の移動ベクトルとして選択する機能と、 (a)前記最小のマッチングエラーと前記最初の移動ベ
    クトルを用いることによって得られたマッチングエラー
    との誤差の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さくな
    く、且つ(b)前記最小のマッチングエラーと、前記隣
    接する領域うちひとつの領域の移動ベクトルを前記より
    小さな領域に割り当てることによって得られた各マッチ
    ングエラーとの誤差の絶対値が前記所定のしきい値より
    も小さくない場合に、 前記合致した移動ベクトルを前記最良の移動ベクトルと
    して選択する機能とを行うことを特徴とする請求項17
    の方法。
  19. 【請求項19】 ビデオ映像の移動映像面予測およびコ
    ード化を実行するシステムにおいて、 複数の候補移動ベクトルから選択された最良の移動ベク
    トルを現在のフレームにおけるピクセルのブロックに割
    り当てることにより、前記ピクセルのブロックに割り当
    てられた移動ベクトルを改良する移動予測部と、 ここにおける前記最良の移動ベクトルは、優先方式およ
    び所定のしきい値に従って選択され、前記しきい値は、
    前記最良の移動ベクトルとして特定の移動ベクトルを割
    り当てることにより得られる改良の量を、最小の移動ベ
    クトルに反映させるものであり、前記複数の候補移動ベ
    クトルは、前記ピクセルのブロックに割り当てられた最
    初の移動ベクトルと、前記ピクセルのブロックについて
    ブロックマッチング技法を実行することにより得られた
    合致した移動ベクトルと、前記ピクセルのブロックに隣
    接する移動ベクトルとを含むものであり、 同様の移動ベクトルを有する前記現在のフレームの隣接
    領域を組み合わせ、組み合わせ領域を形成し、且つ、前
    記現在のフレーム内の各ピクセルに領域ラベルを割り当
    てる組み合わせおよびラベル付け部と、 各組み合わせ領域に関して移動ベクトルを記憶する第1
    の領域ラベルメモリ部と、 前記現在のフレーム内の各ピクセルに割り当てられた領
    域ラベルを記憶する第2の領域ラベルメモリ部と、 前記組み合わせ領域を画定する一組のの輪郭ピクセルを
    形成する領域形状表現部と、 前記一組の輪郭ピクセルをコード化する輪郭コード化部
    と、 他の部およびそれらの相互作用を制御する制御部とから
    なり、 前記制御部は、前記システムの他の部それぞれに接続さ
    れることを特徴とするシステム。
  20. 【請求項20】 前記移動予測部は、 直前のフレーム内のピクセルそれぞれについてモノクロ
    強度を記憶する前の解読済みフレームメモリ部と、 現在のフレーム内のピクセルそれぞれについてモノクロ
    強度を記憶する現在のフレームメモリ部と、 前記現在のフレーム内のピクセルそれぞれについて移動
    ベクトルを記憶する移動映像面メモリ部と、 前記現在のフレーム内のピクセルのブロックについてブ
    ロックマッチング技法を実行し、合致した移動ベクトル
    を提供する移動改良部と、 前記ピクセルのブロックの移動ベクトルを更新するため
    の候補である移動ベクトルを記憶する候補移動ベクトル
    メモリ部と、 ここにおける前記候補移動ベクトルメモリ部は、前記ピ
    クセルのブロックに割り当てられた最初の移動ベクトル
    と、前記ピクセルのブロックに隣接する領域の移動ベク
    トルとを受信し、記憶するため、前記移動映像面メモリ
    部に接続され、さらに前記候補移動ベクトルメモリ部
    は、前記合致した移動ベクトルを受信し、記憶するため
    前記移動改良部に接続されるものであり、 前記候補移動ベクトルメモリ部に記憶された移動ベクト
    ルを前記ピクセルのブロックに割り当てることにより得
    られるマッチングエラーを算出するマッチングエラー計
    算部と、 前記マッチングエラー計算部により算出された前記マッ
    チングエラーを記憶するマッチングエラーメモリ部と、 前記マッチングエラーメモリ部に記憶された前記マッチ
    ングエラーより最小のマッチングエラーの値を決定する
    最小検出部と、 前記移動映像面メモリ部に接続されており、優先方式お
    よび所定のしきい値に従って、前記ピクセルのブロック
    の移動ベクトルを改良するため最良の移動ベクトルを決
    定する最良移動ベクトル選択部とからなり、 前記最良移動ベクトルは、候補移動ベクトルメモリ部に
    記憶された移動ベクトルから選択されることを特徴とす
    る請求項19のシステム。
  21. 【請求項21】 前記最良移動ベクトル選択部は、 前記最小マッチングエラーと前記最初の移動ベクトルを
    用いることにより得られたマッチングエラーとの誤差の
    絶対値が前記所定のしきい値よりも小さい場合に、前記
    最良の移動ベクトルとして前記最初の移動ベクトルを選
    択する機能と、 (a)前記最小のマッチングエラーと前記最初の移動ベ
    クトルを用いることによって得られたマッチングエラー
    との誤差の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さくな
    く、且つ(b)前記最小のマッチングエラーと、前記隣
    接する領域の移動ベクトルを前記より小さな領域に割り
    当てることによって得られたマッチングエラーとの誤差
    の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さい場合に、 前記隣接する領域のうちのひとつの領域の移動ベクトル
    を前記最良の移動ベクトルとして選択する機能と、 (a)前記最小のマッチングエラーと前記最初の移動ベ
    クトルを用いることによって得られたマッチングエラー
    との誤差の絶対値が前記所定のしきい値よりも小さくな
    く、且つ(b)前記最小のマッチングエラーと、前記隣
    接する領域うちひとつの領域の移動ベクトルを前記より
    小さな領域に割り当てることによって得られた各マッチ
    ングエラーとの誤差の絶対値が前記所定のしきい値より
    も小さくない場合に、 前記合致した移動ベクトルを前記最良の移動ベクトルと
    して選択する機能とを行うことを特徴とする請求項20
    の方法。
  22. 【請求項22】 前記領域形状表現部は、 ピクセルの領域ラベルを3つの隣接するピクセルの特定
    されたグループの領域ラベルと比較する機能と、 その領域ラベルが前記3つの隣接するピクセルの特定さ
    れたグループの領域ラベルのうち少なくともひとつと異
    なる場合、前記ピクセルを輪郭ピクセルとしてラベル付
    けする機能とを行うことを特徴とする請求項21のシス
    テム。
  23. 【請求項23】 前記輪郭コード化部は、連鎖コーディ
    ング技法を実行することを特徴とする請求項22のシス
    テム。
  24. 【請求項24】 前記輪郭コード化部は、 (a)最初の輪郭ピクセルの座標を記憶する工程と、 (b)残りの隣接輪郭ピクセルが2つより少ない場合、
    輪郭コード化ルーチンの一連の工程において前記最初の
    輪郭ピクセルを考慮から外す工程と、 (c)隣接輪郭ピクセルのセグメントが連続する方向を
    記憶する工程と、 (d)前記セグメントの長さを記憶する工程と、 (e)コード化され、且つ残りの隣接輪郭ピクセルが3
    つより少ない前記輪郭ピクセルを輪郭コード化ルーチン
    の一連の工程において考慮から外す工程と、 (f)直前にコード化されたピクセルに隣接し、考慮か
    ら外されたことのない輪郭ピクセルが存在しなくなるま
    で、方向を記憶する工程と、長さを記憶する工程と、輪
    郭ピクセルを考慮から外す工程とを繰り返す工程と、 (g)輪郭の終点を示すために情報を記憶する工程と、 (h)前記複数の輪郭ピクセルをそれぞれコード化する
    まで、上記工程(a)から(g)までを繰り返す工程と
    を行うことを特徴とする請求項21のシステム。
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