JPH08212821A

JPH08212821A - 小型ガス放電ランプ管ホルダー

Info

Publication number: JPH08212821A
Application number: JP7305209A
Authority: JP
Inventors: Charles M Coushaine; チャールズ・エム・クーシェイン; Robert J Schmitt Jr; ロバート・ジェイ・シュミット・ジュニア; Jr Frank P Kace; フランク・ポール・カーセ・ジュニア
Original assignee: Osram Sylvania Inc
Current assignee: Osram Sylvania Inc
Priority date: 1994-11-10
Filing date: 1995-10-31
Publication date: 1996-08-20
Also published as: EP0736728A3; CN1135029A; US5575558A; EP0736728A2

Abstract

(57)【要約】【課題】小型ガス放電ランプ管のための新規な管ホル
ダーを提供すること。【解決手段】細いガス放電ランプ管の両端間の中央部
分に弾発的に嵌合させることができる小型ガス放電ラン
プ管ホルダーを提供する。このホルダーは、ランプ管の
表面に接触して管を所定位置に保持するように配置され
た少くとも３つの接触点を有する弾性クランプと、該ク
ランプに連結されており、クランプのための固定支持体
を構成するようにランプハウジングの１部材に差し込み
連結することができる突出した杭部とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ランプのためのホ
ルダーに関し、特に、小型ガス放電ランプ管のための管
ホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】小型（ミニチュア）及び準小型（準ミニ
チュア）ガス放電ランプは、いろいろな目的のために作
られている。１つの用途は、自動車の停車灯であり、そ
の場合、５ｍｍ径のネオン管が尾灯又は停車警告灯とし
て用いられる。そのようなランプのうちのあるものは、
かなり長い長さに作られている。例えば、長さ１２２ｃ
ｍｍ（４８ｉｎ）×外径５ｍｍ（０．２ｉｎ）の寸法の
ランプが、作られている。ガス放電ランプ（単に「放電
ランプ」とも称する）は、一般に、跳ねたり、伸長した
り、切れたりするフィラメントがないので、自動車に使
用した場合優れた機能を発揮する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、長く
て、細いガス放電ランプ管（単に「ランプ管」又は
「管」とも称する）の場合は、それ自体が撓曲し易い。
例えば、長いランプ管は、横に揺動してその連結支持体
から脱落したり、衝撃を受けたとき破断することさえあ
る。そのようなランプの場合、管の全長に亙って支持す
る支持体を設ける必要がある。ガス放電ランプの支持体
は、ランプの放熱体としても機能する。その結果、放電
管に沿って黒いスポットが生じる。従って、ランプの作
動にできるだけ影響を与えないようなランプ支持体を設
ける必要がある。ランプは、点灯されると熱くなるの
で、熱膨脹する。従って、熱膨脹及び収縮に耐えること
ができるランプ支持体を設ける必要がある。ランプが切
れたときは交換しなければならない。従って、ランプの
挿入及び抜き取り操作に耐えることができるランプ支持
体を設ける必要がある。又、自動車用ランプは、相当大
きな、かつ、頻繁に生じる振動と衝撃に耐えなければな
らない。従って、それを助成するようなランプ支持体を
設ける必要がある。反射板に設置するためのランプは、
反射板に対して正確に保持しなければならない。従っ
て、ランプを適正位置に、特に焦点に対して正確に保持
するランプ支持体を設ける必要がある。本発明は、以上
のような必要性を充足することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、小型ガス放電ランプ管ホルダーであっ
て、ガス放電ランプ管の表面に接触して該管を所定位置
に保持するように配置された少くとも３つの接触点を有
する弾性クランプと、該クランプに連結されており、該
クランプのための固定支持体を構成するようにランプハ
ウジングの１部材に差し込み連結することができる突出
した杭部とから成る管ホルダーを提供する。一実施例に
おいては、本発明の小型ガス放電ランプ管ホルダーは、
単一のばねワイヤを撚りあわせることによって形成する
ことができる。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１を参照すると、本発明の小型
ガス放電ランプ管ホルダー１０の好ましい実施形態が示
されている。明細書中及び各図において同様な部品は同
じ参照番号で示されている。管ホルダー１０は、クラン
プ１２と杭部分１４から成っている。

【０００６】クランプ１２は、２つのアーム１６，１８
を有するヨークの形となるようにプラスチック又は金属
等の弾性材料で製造することができ、ガス放電ランプ管
２０の表面に接触するように配置された少くとも３つの
接触点を有する。これらの接触点は、ランプ管２０の動
きを拘束するように、例えば最大角が９０°以下の三角
形の形に配置する。図１には、単に例として３つの接触
点２２，２４，２６が示されているが、実際の接触点
は、クランプの製造上の都合によってアーム１４，１６
の内側面の周りのいろいろな異なる位置とすることがで
きる。原則的に接触点をほぼ等角度の間隔に配置すれ
ば、ランプ管２０の任意の点を通る直径の両側に少くと
も１つの接触点が存在するようにランプ管２０の周りに
接触点が配置される。ただし、この規定は、ランプ管が
円筒形であるということを前提としたものであり、円筒
形以外の形状のランプ管に対しては、接触点の配置を変
えることができる。

【０００７】要するに、これらの接触点は、ランプ管２
０を圧締めして保持することができる拘束手段を構成す
る。即ち、弾性のアーム１６と１８を拡開してランプ管
２０をクランプ１２内に嵌合させた後、アーム１６，１
８を放して弾発的に原位置に戻せば、アーム１６，１８
がランプ管２０の全周の一部を囲繞し、ランプ管を所定
位置に保持する。アーム１６，１８の両端を更に伸ばし
てランプ管２０の円周をより大きく囲繞するようにする
と、アームの冷却作用による大きな黒色スポットがラン
プ管の表面に生じることが判明した。一方、アーム１
６，１８がランプ管２０の円周の１８０°を多少越える
程度囲繞するようにアームの寸法を設計した場合は、ほ
とんど、あるいは全く黒色スポットが生じないことが判
明した。従って、それが好ましい設計である。

【０００８】杭部分１４は、クランプ１２をランプハウ
ジング２８に対して所定位置に保持するのに十分に剛性
の任意の材料で製造することができる。クランプ１２を
杭部分１４に結合してもよいが、好ましい実施形態で
は、両者を同じプラスチック又は金属材で単一部品とし
て一体に形成する。杭部分１４は、棒状体とすることが
好ましく、それをランプハウジング２８の壁に挿入した
場合杭部分１４をランプハウジング２８にしっかり係合
させる働きをする突起又は凹みを有するものとすること
ができる。杭部分１４は、ランプ反射板又はランプハウ
ジング２８のプラスチック製本体に差し込み（杭打ち
し）、溶融接合させることが好ましい。あるいは別法と
して、杭部分１４をランプ反射板又はランプハウジング
２８の壁に形成された穴内に圧入（プレス嵌め）する
か、あるいはねじ込むことができる。

【０００９】好ましい実施形態では、管ホルダー１０全
体を剛性のワイヤをＹ字の形に撚ることによって管ホル
ダー１０全体を形成する。Ｙ字の弾性アーム１６，１８
は、拡開した形とし、ランプ管２０の周りに弾発的に嵌
合させることができるように付形する。アーム１６，１
８の端部は、ガラス製のランプ管２０に嵌める際に管２
０の表面を引っ掻くおそれのある尖った縁をなくすため
に、巻き返された、又は丸められた端部３０，３２とす
ることができる。ランプ管２０の表面に引っ掻き傷があ
ると、破断し易くなる。ランプ管２０の周りに弾発的に
嵌合するアーム１６，１８は、１本のワイヤから成るも
のであってもよく、２本のワイヤ成るものであってもよ
いが、予想されるランプの作動状態中管２０をしっかり
保持するのに十分なばね常数を有するものとすべきであ
る。

【００１０】Ｙ字の基部、即ち垂直部分は、杭部分１４
を形成し、二重ワイヤらせん巻き部分３４として形成さ
れている。二重ワイヤらせん巻き部分３４は、ランプ反
射板又はランプハウジング２８の壁に形成された穴内に
圧入（プレス嵌め）するか、あるいは挿入することがで
きるようになされている。二重ワイヤらせん巻き部分３
４は、実効上剛性部材となるようにアーム１６、１８よ
り十分に強くされている。ランプ反射板又はランプハウ
ジング２８がプラスチック製である場合は、二重ワイヤ
らせん巻き部分３４を加熱して、直接プラスチック製の
ランプ反射板又はランプハウジング２８の壁内へ圧入さ
せることができる。二重ワイヤらせん巻き部分３４の凹
み部分に食い込んだランプ反射板又はハウジング２８の
壁のプラスチック材が硬化し、二重ワイヤらせん巻き部
分３４（杭部分１４）とランプ反射板又はハウジング２
８の壁を互いに掛止させる。別法として、二重ワイヤら
せん巻き部分３４をねじ付き部品として加工し、ランプ
反射板又はランプハウジング２８の壁に形成された穴内
へ螺入してもよい。図２は、図１のランプ管ホルダー１
０の側面図であり、ランプ管２０及びランプハウジング
又は反射板２８を一部破除して示している。

【００１１】図３及び４は、本発明の別の実施形態によ
る小型ガス放電ランプ管ホルダー１０' を示す。この管
ホルダー１０' は、扁平なプラスチック又は金属の一体
部材として、例えばＹ字形の単一部片として金型成形又
は型押し成形等によって製造することができる。Ｙ字の
アーム１６' と１８' の間に深いスロット３６を形成す
ることができる。スロット３６は、金型成形又は型押し
成形された部材のアームにより高い可撓性を付与する。
杭部分１４' を構成するＹ字の基部に「さかとげ」３８
を形成することができる。さかとげ３８は、杭部分１
４' をランプ反射板又はランプハウジングに固定するの
を助成する。アーム１６' ，１８' は、１８０°以上の
円弧状に形成することができる。

【００１２】

【実施例】本発明による小型ガス放電ランプ管ホルダー
１０を公称直径０．７６２ｍｍ（０．０３ｉｎ）のワイ
ヤで製造した。（０．２５４ｍｍから１．５２４ｍｍの
いろいろな直径のワイヤを用いることができる。）ステ
ンレス鋼ワイヤ又はめっきされた楽器用ワイヤが好適で
ある。このワイヤの両端間の中央部分を撚り合わせて長
さ７．８７ｍｍ（０．３１ｉｎ）の二重ワイヤらせん巻
き基部を有するＹ字形ヨークを形成した。次いで、ワイ
ヤの自由な両端を折り曲げ、ランプ管に嵌めないときで
合計約２７０°の円弧を占める弾性アーム１６，１８を
形成した。アーム１６，１８によって画定される円弧部
分の直径は、約６．９３ｍｍ（０．２７ｉｎ）であり、
直径５．０ｍｍの小型ガス放電ランプ管ホルダーに弾発
的に嵌合させることができるものとした。

【００１３】Ｙ字の二重ワイヤらせん巻き基部（杭部）
を加熱して、基部の長さの約２分の１をプラスチック製
反射板に圧入した。二重ワイヤらせん巻き基部の加熱
は、火炎、レーザー又は高周波加熱によって行うことが
できる。この加熱杭打ち工程は、ヨークの正確な位置づ
けを困難にしたり、反射板又はランプハウジングを傷め
たりするのを防止するために、基部の加熱が不十分に、
あるいは過度にならないように注意深く行わなければな
らない。溶融したプラスチックが硬化すると、ヨーク
は、反射板に堅固に係留され、細長い小型ガス放電ラン
プ管の両端間の中心部分を正確に保持することが認めら
れた。

【００１４】このヨークは、ランプ管の周りに嵌着され
ると、ランプ管に約１ポンド（０．４５ｋｇ）の締め付
け力を与えた。これは、振動及び衝撃テスト中ランプ管
を保持するのに十分な力であった。しかも、この締め付
け力は、ランプ管及びランプハウジングの熱膨脹及び熱
収縮に対応してランプ管が軸方向に摺動するのを許すこ
とが分かった。ヨークのアーム１６，１８の、ランプ管
の表面との接触面積は最小限にされているので、ランプ
管の表面には低温（黒色）スポットが全く発生せず、発
生したとしても極く小さいスポットであった。開放した
Ｙ字部分（アーム１６，１８）が上に（ランプの照射方
向に）向けられているので、投射光線を遮ることがな
く、上向き（ランプの照射方向）にほとんど、あるいは
全く影が生じなかった。

【００１５】

【発明の効果】叙上のように、本発明の管ホルダーの杭
部は、ランプハウジングに形成された穴に挿入してもよ
く、あるいは、直接、又は加熱してランプハウジングの
本体（壁）に圧入し、ランプハウジングにしっかり結合
することができる。本発明の管ホルダーは、ランプハウ
ジングに容易に取り付けることができ、しかもランプ管
を正確に保持することができる。本発明の管ホルダー
は、ランプ管を容易に抜き差しすることを可能にし、ラ
ンプの振動を減衰する働きをし、ランプ管及びランプハ
ウジングの熱膨脹及び熱収縮に対応してランプ管が軸方
向に摺動するのを許す。又、本発明の管ホルダーは、ラ
ンプ管に黒いスポットが生じるのを防止し、ランプから
投射される光を遮ることがない。

【００１６】以上、本発明を実施形態に関連して説明し
たが、本発明は、ここに例示した実施形態の構造及び形
状に限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲か
ら逸脱することなく、いろいろな実施形態が可能であ
り、いろいろな変更及び改変を加えることができること
を理解されたい。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の小型ガス放電ランプ管ホルダ
ーの好ましい実施形態の立面図である。

【図２】図２は、図１のランプ管ホルダーの側面図であ
り、ランプ管及びランプハウジング又は反射板を一部破
除して示している。

【図３】図３は、本発明の小型ガス放電ランプ管ホルダ
ーの別の実施形態の立面図である。

【図４】図４は、図３のランプ管ホルダーの側面図であ
る。

【符号の説明】

１０：放電ランプ管ホルダー１２：クランプ１４：杭部分１６，１８：アーム（ヨーク）２０：ガス放電ランプ管２２，２４，２６：接触点２８：ランプハウジング又は反射板３０，３２：巻き返された又は丸められた端部３４：二重ワイヤらせん巻き部分３６：深いスロット３８：さかとげ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者フランク・ポール・カーセ・ジュニアアメリカ合衆国ニューハンプシャー州アントリム、ボックス140ディー、ルート１

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】小型ガス放電ランプ管ホルダーであっ
て、 (a) ガス放電ランプ管の表面に接触して該管を所定位置
に保持するように配置された少くとも３つの接触点を有
する弾性クランプと、 (b) 該クランプに連結されており、該クランプのための
固定支持体を構成するようにランプハウジングの１部材
に差し込み連結することができる突出した杭部と、から
成る管ホルダー。
【請求項２】前記クランプは、ヨークを構成する２つ
のアームを有し、前記接触点は、該ヨークの２つのアー
ム上に配置されていることを特徴とする請求項１に記載
の管ホルダー。
【請求項３】前記杭部は、ランプハウジングに差し込
み連結されたとき該ランプハウジングに掛止する複数の
突起を有していることを特徴とする請求項１に記載の管
ホルダー。
【請求項４】前記杭部は、ランプハウジングに差し込
み連結されたとき該ランプハウジングの複数の突起を受
容するに複数の凹部を有していることを特徴とする請求
項１に記載の管ホルダー。
【請求項５】前記前記杭部は、ランプハウジングに差
し込み連結されたとき該ランプハウジングに掛止する少
くとも１つのさかとげを有していることを特徴とする請
求項１に記載の管ホルダー。
【請求項６】前記杭部は、ランプハウジングに差し込
み連結されたとき該ランプハウジングに掛止する複数の
突起を画定するらせん巻きワイヤで形成されていること
を特徴とする請求項１に記載の管ホルダー。
【請求項７】小型ガス放電ランプ管ホルダーであっ
て、 (a) ガス放電ランプ管の表面に接触して該管を所定位置
に保持するように配置された少くとも３つの接触点を有
する弾性クランプと、 (b) 該クランプに連結されたらせん巻きワイヤで形成さ
れており、ランプハウジングの１部材に差し込み連結す
ることができるように突出した杭部と、から成る管ホル
ダー。
【請求項８】前記クランプは、前記管に接触する尖っ
た縁をなくすために湾曲された端部を有することを特徴
とする請求項７に記載の管ホルダー。
【請求項９】小型ガス放電ランプ管ホルダーであっ
て、ワイヤで形成された弾性クランプ部分と、らせん巻きワ
イヤとして形成された杭部とを有する一体部片から成
り、該弾性クランプ部分は、ガス放電ランプ管の表面に
接触して該管を所定位置に保持するように配置された少
くとも３つの接触点を有し、該杭部は、ランプハウジン
グの１部材に差し込み連結することができるようになさ
れていることを特徴とする管ホルダー。
【請求項１０】前記クランプ部分は、前記管に接触す
る尖った縁をなくすために湾曲された端部を有すること
を特徴とする請求項９に記載の管ホルダー。
【請求項１１】小型ガス放電ランプ管ホルダーであっ
て、 (a) ヨークを構成する２つのアームを有し、ガス放電ラ
ンプ管の表面に接触して該管を所定位置に保持するよう
に該ヨークの２つのアーム上に配置された少くとも３つ
の接触点を有する弾性クランプと、 (b) 該クランプに連結されており、該クランプのための
固定支持体を構成するようにランプハウジングの１部材
に直接嵌合させることができる杭部と、から成る管ホル
ダー。