JPH08212816A - 太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・保持装置 - Google Patents
太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・保持装置Info
- Publication number
- JPH08212816A JPH08212816A JP4143695A JP4143695A JPH08212816A JP H08212816 A JPH08212816 A JP H08212816A JP 4143695 A JP4143695 A JP 4143695A JP 4143695 A JP4143695 A JP 4143695A JP H08212816 A JPH08212816 A JP H08212816A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prism
- pressing
- daylighting
- daylighting prism
- roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 太陽光採光装置における採光プリズムの駆動
・保持装置の実用的な装置を製作する。 【構成】 太陽光採光装置において、採光プリズム20
を太陽の高度・方位等に対応する所定の制御指令に基づ
いて回動する駆動ローラ21を備えた駆動手段と、採光
プリズム20を一方側から弾性的に押圧する押圧手段
と、押圧手段の他方側から採光プリズム20を回動自在
に支承する支承手段とを備えるように構成した。この場
合、上記押圧手段は固定部に支持されるばね7aの弾性
力により採光プリズム20に一方側から押圧力を付与す
る1個の押えローラ7より成り、上記支承手段は押えロ
ーラ7の他方側の対向位置に配置され、上記採光プリズ
ムの回動に伴って所定位置を保って連れ回りして上記押
えローラ7の押圧力を支承するようにした少なくとも1
対の従動ローラ8a、8bより構成する等の各種の構成
が考えられる。
・保持装置の実用的な装置を製作する。 【構成】 太陽光採光装置において、採光プリズム20
を太陽の高度・方位等に対応する所定の制御指令に基づ
いて回動する駆動ローラ21を備えた駆動手段と、採光
プリズム20を一方側から弾性的に押圧する押圧手段
と、押圧手段の他方側から採光プリズム20を回動自在
に支承する支承手段とを備えるように構成した。この場
合、上記押圧手段は固定部に支持されるばね7aの弾性
力により採光プリズム20に一方側から押圧力を付与す
る1個の押えローラ7より成り、上記支承手段は押えロ
ーラ7の他方側の対向位置に配置され、上記採光プリズ
ムの回動に伴って所定位置を保って連れ回りして上記押
えローラ7の押圧力を支承するようにした少なくとも1
対の従動ローラ8a、8bより構成する等の各種の構成
が考えられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽光を室内へ導く太
陽光採光装置における採光プリズムの駆動・保持装置の
改良に関する。
陽光採光装置における採光プリズムの駆動・保持装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図6により太陽光採光装置の基本
構成を説明する。同図において、1は建物の屋根、2a
乃至2dは建物の壁である。3a及び3bは窓、4は建
物の部屋の中に設けられている電灯である。また、5は
太陽光採光装置、6は太陽光採光装置5で採光した太陽
光を室内へ導くダクトである。また、20は太陽光採光
装置5の採光部の主要構成となる採光プリズムである。
上記構成において、太陽光を太陽光採光装置5で採光
し、ダクト6を介して室内へ太陽光を導いていた。とこ
ろで、採光部に設けられる採光プリズム20の具体的な
構成としては、例えば、特開昭61−180217号公
報に記載されているような構成が知られている。同公報
に記載のものは、図7(A)及び(B)に示すように、
表面にプリズム作用を行う細かい凹凸をつけた透明板い
わゆるプリズム板(フレネルプリズム)P1、P2を2枚
重ねた状態において、少なくとも一方のプリズム板P1
(又はP2)を回転させることによって太陽からの直射
光線を太陽の位置にかかわらず一定方向に送り出すよう
に構成されている。
構成を説明する。同図において、1は建物の屋根、2a
乃至2dは建物の壁である。3a及び3bは窓、4は建
物の部屋の中に設けられている電灯である。また、5は
太陽光採光装置、6は太陽光採光装置5で採光した太陽
光を室内へ導くダクトである。また、20は太陽光採光
装置5の採光部の主要構成となる採光プリズムである。
上記構成において、太陽光を太陽光採光装置5で採光
し、ダクト6を介して室内へ太陽光を導いていた。とこ
ろで、採光部に設けられる採光プリズム20の具体的な
構成としては、例えば、特開昭61−180217号公
報に記載されているような構成が知られている。同公報
に記載のものは、図7(A)及び(B)に示すように、
表面にプリズム作用を行う細かい凹凸をつけた透明板い
わゆるプリズム板(フレネルプリズム)P1、P2を2枚
重ねた状態において、少なくとも一方のプリズム板P1
(又はP2)を回転させることによって太陽からの直射
光線を太陽の位置にかかわらず一定方向に送り出すよう
に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の太陽
光採光装置における採光プリズムの駆動・保持装置につ
いては、次のような問題点があった。 (1)このプリズム板の構成では、太陽の運行に対応し
て各プリズム板のプリズム角が適正となるように駆動す
ることは分かるが、その駆動をどのように行うのか、ま
た、その場合のプリズム板をどのように保持するのか、
換言すれば、採光プリズムの駆動・保持装置の構成が明
確でなく、この従来技術によっては実用装置の製作が困
難である。 (2)例えば、この従来技術の説明から見て図7(A)
及び(B)の各プリズム板P1及びP2を回転させ、保持
させるための手段として、その中心軸Cに軸を設け、こ
の軸を回動自在に保持すると共に電動機等のトルクを付
与する構成が考えられるが、そのような構成とすると、
上記軸とその支承部分が採光プリズムに影となって太陽
光の採光効果を大幅に低下させる。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決するよ
うにした太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・
保持装置を提供することを目的とする。
光採光装置における採光プリズムの駆動・保持装置につ
いては、次のような問題点があった。 (1)このプリズム板の構成では、太陽の運行に対応し
て各プリズム板のプリズム角が適正となるように駆動す
ることは分かるが、その駆動をどのように行うのか、ま
た、その場合のプリズム板をどのように保持するのか、
換言すれば、採光プリズムの駆動・保持装置の構成が明
確でなく、この従来技術によっては実用装置の製作が困
難である。 (2)例えば、この従来技術の説明から見て図7(A)
及び(B)の各プリズム板P1及びP2を回転させ、保持
させるための手段として、その中心軸Cに軸を設け、こ
の軸を回動自在に保持すると共に電動機等のトルクを付
与する構成が考えられるが、そのような構成とすると、
上記軸とその支承部分が採光プリズムに影となって太陽
光の採光効果を大幅に低下させる。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決するよ
うにした太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・
保持装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽光採光装置
における採光プリズムの駆動・保持装置では、上記課題
を解決するために、採光部に回転自在に採光プリズムを
1枚配置するか又は複数枚の採光プリズムを所定の間隔
をおいて配置し、これらの採光プリズムの回転角を太陽
の高度・方位に応じて制御し、上記採光プリズムにより
屈折した太陽光が常に一定方向に出射するようにした太
陽光採光装置において、上記採光プリズムを太陽の高度
・方位等に対応する所定の制御指令に基づいて回動する
駆動ローラを備えた駆動手段と、上記採光プリズムを一
方側から弾性的に押圧する押圧手段と、上記押圧手段の
他方側から上記採光プリズムを回動自在に支承する支承
手段とを備えるように構成した。この場合、上記押圧手
段は固定部に支持されるばねの弾性力により上記採光プ
リズムに一方側から押圧力を付与する1個の押えローラ
より成り、上記支承手段は上記押えローラの他方側の対
向位置に配置され、上記採光プリズムの回動に伴って所
定位置を保って連れ回りして上記押えローラの押圧力を
支承するようにした少なくとも1対の従動ローラより構
成することができる。また、上記押圧手段は夫々固定部
に支持される各別のばねの弾性力により上記採光プリズ
ムに一方側から押圧力を付与する1対又は複数対の押え
ローラより成り、上記支承手段は上記1対又は複数対の
押えローラの他方側の略対向位置に配置され、上記採光
プリズムの回動に伴って所定位置を保って連れ回りして
上記押えローラの押圧力を支承するようにした少なくと
も1対の従動ローラより構成するようにしても良い。さ
らに、上記押圧手段は夫々固定部に支持される各別のば
ねの弾性力により上記採光プリズムに一方側から押圧力
を付与する主押えローラと、この主押えローラの両側に
配置される1対又は複数対の補助ローラとより成り、上
記支承手段は上記主押えローラの他方側の対向位置に配
置され、上記採光プリズムの回動に伴って所定位置を保
って連れ回りして上記押えローラの押圧力を支承するよ
うにした少なくとも1対の従動ローラより構成すること
もできる。なお、上記駆動手段は駆動ローラに回転力を
直接又は間接的に付与する電動機と、太陽の高度・方位
等の太陽の運行状態を検出する太陽光状態検出装置と、
この太陽光状態検出装置の信号を受け上記電動機に制御
指令を与えるマイクロコンピュータ等の設定装置とを備
えて構成するのが望ましい。また、上記駆動手段は駆動
ローラの外周に歯車等の第1のトルク伝達手段と、上記
採光プリズムの外周又は採光プリズムに一体的に設けら
れる同心状のリングの外周に上記第1のトルク伝達手段
のトルクを伝達される歯車等の第2のトルク伝達手段と
を備え、上記駆動手段に付与される制御指令により上記
採光プリズムを駆動するように構成しても良い。
における採光プリズムの駆動・保持装置では、上記課題
を解決するために、採光部に回転自在に採光プリズムを
1枚配置するか又は複数枚の採光プリズムを所定の間隔
をおいて配置し、これらの採光プリズムの回転角を太陽
の高度・方位に応じて制御し、上記採光プリズムにより
屈折した太陽光が常に一定方向に出射するようにした太
陽光採光装置において、上記採光プリズムを太陽の高度
・方位等に対応する所定の制御指令に基づいて回動する
駆動ローラを備えた駆動手段と、上記採光プリズムを一
方側から弾性的に押圧する押圧手段と、上記押圧手段の
他方側から上記採光プリズムを回動自在に支承する支承
手段とを備えるように構成した。この場合、上記押圧手
段は固定部に支持されるばねの弾性力により上記採光プ
リズムに一方側から押圧力を付与する1個の押えローラ
より成り、上記支承手段は上記押えローラの他方側の対
向位置に配置され、上記採光プリズムの回動に伴って所
定位置を保って連れ回りして上記押えローラの押圧力を
支承するようにした少なくとも1対の従動ローラより構
成することができる。また、上記押圧手段は夫々固定部
に支持される各別のばねの弾性力により上記採光プリズ
ムに一方側から押圧力を付与する1対又は複数対の押え
ローラより成り、上記支承手段は上記1対又は複数対の
押えローラの他方側の略対向位置に配置され、上記採光
プリズムの回動に伴って所定位置を保って連れ回りして
上記押えローラの押圧力を支承するようにした少なくと
も1対の従動ローラより構成するようにしても良い。さ
らに、上記押圧手段は夫々固定部に支持される各別のば
ねの弾性力により上記採光プリズムに一方側から押圧力
を付与する主押えローラと、この主押えローラの両側に
配置される1対又は複数対の補助ローラとより成り、上
記支承手段は上記主押えローラの他方側の対向位置に配
置され、上記採光プリズムの回動に伴って所定位置を保
って連れ回りして上記押えローラの押圧力を支承するよ
うにした少なくとも1対の従動ローラより構成すること
もできる。なお、上記駆動手段は駆動ローラに回転力を
直接又は間接的に付与する電動機と、太陽の高度・方位
等の太陽の運行状態を検出する太陽光状態検出装置と、
この太陽光状態検出装置の信号を受け上記電動機に制御
指令を与えるマイクロコンピュータ等の設定装置とを備
えて構成するのが望ましい。また、上記駆動手段は駆動
ローラの外周に歯車等の第1のトルク伝達手段と、上記
採光プリズムの外周又は採光プリズムに一体的に設けら
れる同心状のリングの外周に上記第1のトルク伝達手段
のトルクを伝達される歯車等の第2のトルク伝達手段と
を備え、上記駆動手段に付与される制御指令により上記
採光プリズムを駆動するように構成しても良い。
【0005】
【作用】本発明の太陽光採光装置における採光プリズム
の駆動・保持装置では、太陽の高度・方位等に対応する
所定の制御指令により採光プリズムを回動する駆動ロー
ラを備えた駆動手段と、上記採光プリズムを一方側から
弾性的に押圧力を付与する押えローラ等の押圧手段と、
上記採光プリズムの他方側から上記採光プリズムを回動
自在に支承する従動ローラ等の支承手段から成るから、
採光プリズムは上記押圧手段と支承手段によって円滑に
保持され、上記駆動手段により太陽の運行に対応した所
要の駆動を行う。この場合、採光プリズムは上記の押圧
手段と支承手段によって円滑に保持されるから、採光プ
リズムの製作上の歪みや周囲温度等による膨張又は収縮
等の変形に対応して安定に保持することができる。従っ
て、採光プリズムを上記の変形等に備えて裕度をもって
保持するようにした結果、使用中に採光プリズムにガタ
を生じた場合にも、採光プリズムと駆動ローラとの心合
せ(アライメント)に支障を生じることはなく、採光プ
リズムを円滑に回動できる。
の駆動・保持装置では、太陽の高度・方位等に対応する
所定の制御指令により採光プリズムを回動する駆動ロー
ラを備えた駆動手段と、上記採光プリズムを一方側から
弾性的に押圧力を付与する押えローラ等の押圧手段と、
上記採光プリズムの他方側から上記採光プリズムを回動
自在に支承する従動ローラ等の支承手段から成るから、
採光プリズムは上記押圧手段と支承手段によって円滑に
保持され、上記駆動手段により太陽の運行に対応した所
要の駆動を行う。この場合、採光プリズムは上記の押圧
手段と支承手段によって円滑に保持されるから、採光プ
リズムの製作上の歪みや周囲温度等による膨張又は収縮
等の変形に対応して安定に保持することができる。従っ
て、採光プリズムを上記の変形等に備えて裕度をもって
保持するようにした結果、使用中に採光プリズムにガタ
を生じた場合にも、採光プリズムと駆動ローラとの心合
せ(アライメント)に支障を生じることはなく、採光プ
リズムを円滑に回動できる。
【0006】
【実施例】以下図1乃至図4に示す第1乃至第4の各実
施例によって本発明を具体的に説明する。なお、本発明
の採光プリズムの駆動・保持装置は、例えば従来例で説
明した図6に示した太陽光採光装置に適用するものであ
る。 第1の実施例:図1は本発明の第1の実施例を示す採光
プリズムの駆動・保持装置の平面図である。同図におい
て、20は例えば、平板プリズム等の採光プリズム、2
1は駆動ローラで、この駆動ローラ21は例えば、図示
のようにパルスモータ等の電動機22のトルクを直接又
はウォームギア(図示せず)を介して間接的に受けて駆
動される。なお、図示しないが、採光プリズム20と駆
動ローラ21の各外周部には歯車が形成されており、両
者の歯車が互いに噛合するように配置されている。ま
た、Oは採光プリズム20の回転の略中心位置となる位
置を示す。23は電動機22の制御装置で、例えば電動
機22がパルスモータの場合は位相をそろえた制御パル
ス信号を与える。24はこの制御装置23に制御指令を
与える設定装置である。この設定装置24は、例えばマ
イクロコンピュータ等の演算制御記憶手段により構成さ
れており、同装置24内には各日時における太陽の高度
・方位に対応した最適なプリズム角とするような採光プ
リズム20の回転角のデータがインプットされているも
のとする。25は光軸センサ又は/及び光量センサ等の
太陽の高度・方位等の状態を検出する太陽光状態検出装
置で、この検出出力が設定装置24に付与されるように
なっている。従って、設定装置24の駆動指令により電
動機22を介して駆動ローラ21を回転し、このトルク
によって行う採光プリズム20の回動制御は常にその日
時における太陽光を最適に採光するためになされるもの
である。7は押えローラで、この押えローラ7は採光プ
リズム20に対して一方側(図面では上方側)から押圧
力を付与するものである。このため、例えば駆動ローラ
21に対向した位置に配置され、固定部Kよりばね7a
によって採光プリズム20に押圧力を付与している。な
お、この押えローラ7に付属するばね7aは、いわゆる
片持ち支持のばねとしても、また、両持ち支持のばねと
しても良い。なお、押えローラ7の外周には歯車は形成
されていない。8a及び8bは、夫々第1及び第2の従
動ローラで、これらの従動ローラ8a、8bは図示のよ
うに相互に水平方向で対向し、かつ、上記押えローラ7
とも対向する他方側位置であって駆動ローラ21との関
係位置も適正になる位置(例えば、図示のように駆動ロ
ーラ21の両側の位置)で採光プリズム20に接するよ
うに配置され、図示しない支持部に対して固定されてお
り、採光プリズム20の回動に従動して回動(連れ回
り)自在となっている。なお、これらの従動ローラ8
a、8bにも外周には歯車は形成されていない。また、
採光プリズム20に対する押えローラ7及び従動ローラ
8a、8bの接触位置は、採光プリズム20の製作上の
歪みや設置場所の周囲温度等による膨張又は収縮等の変
形に対応して採光プリズム20を円滑に保持することが
できるように裕度をもった接触となるようにしているも
のとする(これは本実施例のほか、以下の実施例の場合
も同様とする)。上記構成において、押えローラ7が採
光プリズム20の中心方向に押圧力を加えるが、この押
圧力Fを従動ローラ8a、8bの一方の分力F1a、F1b
の両者で打ち消し、また従動ローラ8a、8bの他方の
分力F2a、F2bは相互に相殺することで、採光プリズム
20を支持するようにしている。従って、駆動ローラ2
1は、採光プリズム20に対して余分な力を加えること
なく採光プリズム20の外周部に形成された歯車と噛み
合い、トルクを伝えて回転させることができる。採光プ
リズム20が回転中に多少のガタを生じても、押えロー
ラ7のばね7aによりそのガタを吸収し、採光プリズム
20を柔軟に保持することができる。本実施例は、本発
明の最も基本的な構造を示したもので、押えローラの数
が最も少ない点に構成上の特徴がある。しかし、本実施
例のものでは、押えローラ7の微妙な位置や採光プリズ
ム20の中心に加える力の微妙な方向によっては、採光
プリズム20にガタを生じた場合、採光プリズム20と
駆動ローラ21との心合せが狂い易くなるので、この点
を改良した以下の実施例が考えられる。
施例によって本発明を具体的に説明する。なお、本発明
の採光プリズムの駆動・保持装置は、例えば従来例で説
明した図6に示した太陽光採光装置に適用するものであ
る。 第1の実施例:図1は本発明の第1の実施例を示す採光
プリズムの駆動・保持装置の平面図である。同図におい
て、20は例えば、平板プリズム等の採光プリズム、2
1は駆動ローラで、この駆動ローラ21は例えば、図示
のようにパルスモータ等の電動機22のトルクを直接又
はウォームギア(図示せず)を介して間接的に受けて駆
動される。なお、図示しないが、採光プリズム20と駆
動ローラ21の各外周部には歯車が形成されており、両
者の歯車が互いに噛合するように配置されている。ま
た、Oは採光プリズム20の回転の略中心位置となる位
置を示す。23は電動機22の制御装置で、例えば電動
機22がパルスモータの場合は位相をそろえた制御パル
ス信号を与える。24はこの制御装置23に制御指令を
与える設定装置である。この設定装置24は、例えばマ
イクロコンピュータ等の演算制御記憶手段により構成さ
れており、同装置24内には各日時における太陽の高度
・方位に対応した最適なプリズム角とするような採光プ
リズム20の回転角のデータがインプットされているも
のとする。25は光軸センサ又は/及び光量センサ等の
太陽の高度・方位等の状態を検出する太陽光状態検出装
置で、この検出出力が設定装置24に付与されるように
なっている。従って、設定装置24の駆動指令により電
動機22を介して駆動ローラ21を回転し、このトルク
によって行う採光プリズム20の回動制御は常にその日
時における太陽光を最適に採光するためになされるもの
である。7は押えローラで、この押えローラ7は採光プ
リズム20に対して一方側(図面では上方側)から押圧
力を付与するものである。このため、例えば駆動ローラ
21に対向した位置に配置され、固定部Kよりばね7a
によって採光プリズム20に押圧力を付与している。な
お、この押えローラ7に付属するばね7aは、いわゆる
片持ち支持のばねとしても、また、両持ち支持のばねと
しても良い。なお、押えローラ7の外周には歯車は形成
されていない。8a及び8bは、夫々第1及び第2の従
動ローラで、これらの従動ローラ8a、8bは図示のよ
うに相互に水平方向で対向し、かつ、上記押えローラ7
とも対向する他方側位置であって駆動ローラ21との関
係位置も適正になる位置(例えば、図示のように駆動ロ
ーラ21の両側の位置)で採光プリズム20に接するよ
うに配置され、図示しない支持部に対して固定されてお
り、採光プリズム20の回動に従動して回動(連れ回
り)自在となっている。なお、これらの従動ローラ8
a、8bにも外周には歯車は形成されていない。また、
採光プリズム20に対する押えローラ7及び従動ローラ
8a、8bの接触位置は、採光プリズム20の製作上の
歪みや設置場所の周囲温度等による膨張又は収縮等の変
形に対応して採光プリズム20を円滑に保持することが
できるように裕度をもった接触となるようにしているも
のとする(これは本実施例のほか、以下の実施例の場合
も同様とする)。上記構成において、押えローラ7が採
光プリズム20の中心方向に押圧力を加えるが、この押
圧力Fを従動ローラ8a、8bの一方の分力F1a、F1b
の両者で打ち消し、また従動ローラ8a、8bの他方の
分力F2a、F2bは相互に相殺することで、採光プリズム
20を支持するようにしている。従って、駆動ローラ2
1は、採光プリズム20に対して余分な力を加えること
なく採光プリズム20の外周部に形成された歯車と噛み
合い、トルクを伝えて回転させることができる。採光プ
リズム20が回転中に多少のガタを生じても、押えロー
ラ7のばね7aによりそのガタを吸収し、採光プリズム
20を柔軟に保持することができる。本実施例は、本発
明の最も基本的な構造を示したもので、押えローラの数
が最も少ない点に構成上の特徴がある。しかし、本実施
例のものでは、押えローラ7の微妙な位置や採光プリズ
ム20の中心に加える力の微妙な方向によっては、採光
プリズム20にガタを生じた場合、採光プリズム20と
駆動ローラ21との心合せが狂い易くなるので、この点
を改良した以下の実施例が考えられる。
【0007】第2の実施例:図2は本発明の第2の実施
例を示す採光プリズムの駆動・保持装置の平面図で、第
1の実施例と同等の構成については図1と同一の符号を
付し、その説明を省略する。なお、図示しないが、駆動
ローラ21を駆動するための手段、即ち、図1に示した
電動機22、制御装置23、設定装置24及び太陽光状
態検出装置25が本実施例のものでも設けられているも
のとする。9及び10は夫々第1及び第2の押えローラ
で、夫々第1及び第2の従動ローラ8a及び8bに対向
する位置(図中の採光プリズム20の上部)に配置さ
れ、固定部(図示せず)に支持されたばね9a、10a
の弾性力によって採光プリズム20に押圧力を付与する
ようにしている本実施例では、2個の従動ローラ8a及
び8bと2個の押えローラ9及び10の4点において、
前者の各押圧力と後者の各支承力とが矢印で示すように
相殺し、採光プリズム20をバランスよく保持する点に
構成上の特徴があり、第1の実施例に比べて採光プリズ
ム20にガタが生じても、採光プリズム20と駆動ロー
ラ21との心合せはより良く保持される。なお、本実施
例のものでは、2個の押えローラ9及び10の採光プリ
ズム20に対する押圧力を均等にする必要がある。
例を示す採光プリズムの駆動・保持装置の平面図で、第
1の実施例と同等の構成については図1と同一の符号を
付し、その説明を省略する。なお、図示しないが、駆動
ローラ21を駆動するための手段、即ち、図1に示した
電動機22、制御装置23、設定装置24及び太陽光状
態検出装置25が本実施例のものでも設けられているも
のとする。9及び10は夫々第1及び第2の押えローラ
で、夫々第1及び第2の従動ローラ8a及び8bに対向
する位置(図中の採光プリズム20の上部)に配置さ
れ、固定部(図示せず)に支持されたばね9a、10a
の弾性力によって採光プリズム20に押圧力を付与する
ようにしている本実施例では、2個の従動ローラ8a及
び8bと2個の押えローラ9及び10の4点において、
前者の各押圧力と後者の各支承力とが矢印で示すように
相殺し、採光プリズム20をバランスよく保持する点に
構成上の特徴があり、第1の実施例に比べて採光プリズ
ム20にガタが生じても、採光プリズム20と駆動ロー
ラ21との心合せはより良く保持される。なお、本実施
例のものでは、2個の押えローラ9及び10の採光プリ
ズム20に対する押圧力を均等にする必要がある。
【0008】第3の実施例:図3は本発明の第3の実施
例を示す採光プリズムの駆動・保持装置の平面図で、第
1及び第2の各実施例と同等の構成については図1及び
図2の各図と同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、図示しないが、駆動ローラ21を駆動するための
手段、即ち、図1に示した電動機22、制御装置23、
設定装置24及び太陽光状態検出装置25が本実施例の
ものでも設けられているものとする。7Bは主押えロー
ラで、この主押えローラ7Bは固定部(図示せず)に支
持されるばね7bにより採光プリズム20に対して主と
なる押圧力を付与する。11及び12は夫々第1及び第
2の補助押えローラで、これらの補助押えローラ11及
び12は主押えローラ7Bの採光プリズム20に対する
押圧力を左、右の対称位置から補助的に押圧する機能を
有し、図示のような位置に配置され、固定部(図示せ
ず)に支持されるばね11a、12aによる補助的な押
圧力を採光プリズム20に付与するようになっている。
従って、図示のものでは、各補助押えローラ11、12
の径とばね圧が主押えローラ7B及びそのばね7bのも
のと同等の場合を示しているが、各押えローラの機能か
ら見て、各補助押えローラ11、12の径は主押えロー
ラ7Bと異なっても良く、また各ばね11a、12aの
ばね圧もばね7bのばね圧と異なっても良い。本実施例
のものは、矢印で示すように主押えローラ7Bと補助押
えローラ11及び12が付与する押圧力を対向側に配置
した2個の従動ローラ8a及び8bで分担して相殺し支
承するようにして、採光プリズム20を保持した点に構
成上の特徴がある。即ち、本実施例のものでは、第1及
び第2の各実施例に比べ採光プリズム20にガタが生じ
ても、採光プリズム20には、ばね7bによるばね圧に
加えて、ばね11a、12aによるばね圧も作用するか
ら、採光プリズム20は主押えローラ7B、補助押えロ
ーラ11、12及び従動ローラ8a、8bにより安定に
保持される。従って、採光プリズム20にガタを生じて
も、採光プリズム20は駆動ローラ21との心合せをよ
り良く保持して安定に駆動することができる。
例を示す採光プリズムの駆動・保持装置の平面図で、第
1及び第2の各実施例と同等の構成については図1及び
図2の各図と同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、図示しないが、駆動ローラ21を駆動するための
手段、即ち、図1に示した電動機22、制御装置23、
設定装置24及び太陽光状態検出装置25が本実施例の
ものでも設けられているものとする。7Bは主押えロー
ラで、この主押えローラ7Bは固定部(図示せず)に支
持されるばね7bにより採光プリズム20に対して主と
なる押圧力を付与する。11及び12は夫々第1及び第
2の補助押えローラで、これらの補助押えローラ11及
び12は主押えローラ7Bの採光プリズム20に対する
押圧力を左、右の対称位置から補助的に押圧する機能を
有し、図示のような位置に配置され、固定部(図示せ
ず)に支持されるばね11a、12aによる補助的な押
圧力を採光プリズム20に付与するようになっている。
従って、図示のものでは、各補助押えローラ11、12
の径とばね圧が主押えローラ7B及びそのばね7bのも
のと同等の場合を示しているが、各押えローラの機能か
ら見て、各補助押えローラ11、12の径は主押えロー
ラ7Bと異なっても良く、また各ばね11a、12aの
ばね圧もばね7bのばね圧と異なっても良い。本実施例
のものは、矢印で示すように主押えローラ7Bと補助押
えローラ11及び12が付与する押圧力を対向側に配置
した2個の従動ローラ8a及び8bで分担して相殺し支
承するようにして、採光プリズム20を保持した点に構
成上の特徴がある。即ち、本実施例のものでは、第1及
び第2の各実施例に比べ採光プリズム20にガタが生じ
ても、採光プリズム20には、ばね7bによるばね圧に
加えて、ばね11a、12aによるばね圧も作用するか
ら、採光プリズム20は主押えローラ7B、補助押えロ
ーラ11、12及び従動ローラ8a、8bにより安定に
保持される。従って、採光プリズム20にガタを生じて
も、採光プリズム20は駆動ローラ21との心合せをよ
り良く保持して安定に駆動することができる。
【0009】第4の実施例:図4は本発明の第4の実施
例を示す採光プリズムの駆動・保持装置の平面図で、第
1乃至第3の各実施例と同等の構成については図1乃至
図3の各図と同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、図示しないが、駆動ローラ21を駆動するための
手段、即ち、図1に示した電動機22、制御装置23、
設定装置24及び太陽光状態検出装置25が本実施例の
ものでも設けられているものとする。本実施例では、矢
印で示すように第1乃至第4の押えローラ9、10、1
3及び14で押圧力を与え、これを対向側に配置した2
個の従動ローラ8a及び8bにより分担して相殺し採光
プリズム20を保持するようにした点に構成上の特徴が
ある。この場合、第3及び第4の押えローラ13及び1
4は第3の実施例の第1、第2の補助押えローラ11、
12と同等の位置に配置すれば良い。なお、13a及び
14aは夫々ばねで、これらのばねは第3及び第4の押
えローラ13及び14に付属し、採光プリズム20に押
圧力を付与するための固定部(図示せず)に支持されて
いる。本実施例のように、押えローラを増やすことによ
って採光プリズム20にガタを生じることがあっても、
駆動ローラとの心合せをさらに良く保持するから、採光
プリズム20をより安定に保持して駆動することができ
る。
例を示す採光プリズムの駆動・保持装置の平面図で、第
1乃至第3の各実施例と同等の構成については図1乃至
図3の各図と同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、図示しないが、駆動ローラ21を駆動するための
手段、即ち、図1に示した電動機22、制御装置23、
設定装置24及び太陽光状態検出装置25が本実施例の
ものでも設けられているものとする。本実施例では、矢
印で示すように第1乃至第4の押えローラ9、10、1
3及び14で押圧力を与え、これを対向側に配置した2
個の従動ローラ8a及び8bにより分担して相殺し採光
プリズム20を保持するようにした点に構成上の特徴が
ある。この場合、第3及び第4の押えローラ13及び1
4は第3の実施例の第1、第2の補助押えローラ11、
12と同等の位置に配置すれば良い。なお、13a及び
14aは夫々ばねで、これらのばねは第3及び第4の押
えローラ13及び14に付属し、採光プリズム20に押
圧力を付与するための固定部(図示せず)に支持されて
いる。本実施例のように、押えローラを増やすことによ
って採光プリズム20にガタを生じることがあっても、
駆動ローラとの心合せをさらに良く保持するから、採光
プリズム20をより安定に保持して駆動することができ
る。
【0010】本発明は上記の各実施例の構成に限定され
るものではなく、次のような各種の変形が考えられる。
例えば、各実施例で従動ローラは1対で2個の従動ロー
ラ8a及び8bにより構成される場合で説明したが、さ
らに1対の従動ローラを追加し、2対で4個の従動ロー
ラとしても良い。また、第2及び第4の各実施例におい
ては、押えローラはいずれも同格な押えローラとした
が、第3の実施例のように、主押えローラと補助押えロ
ーラに分けて押圧力を付与するようにし、そのため、第
3の実施例に示したように主押えローラ7Bをさらに追
加するようにしても良い。また、駆動ローラ21は、第
1及び第3の各実施例で示したように、採光プリズム2
0における押えローラ7の対向位置及び主押えローラ7
Bの対向位置、又は第2及び第4の各実施例で示すよう
に押えローラ9、10の中心軸の対向位置に配置するの
が望ましい。しかし、この駆動ローラ21の位置は、こ
の駆動ローラ21を挟んで配置される従動ローラ8a、
8bとの関係位置を選択することにより、対向側に配置
される押えローラの押圧力をバランス良く支承する位置
を設定すれば、上記位置より若干ずれた位置に配置する
ことも可能である。また、上記各実施例では、採光プリ
ズムの外周に直接、歯車を形成し、駆動ローラの外周に
形成した歯車と噛合することにより、駆動ローラから与
えられる回転トルクによって採光プリズムを回転させる
構成であったが、この構成は次のような変形が可能であ
る。即ち、図5に示すように採光プリズム(図示せず)
に対して、これと同心的位置に採光プリズムと一体的に
連結される回転リング30を設け、この回転リング30
の外周に歯車30Gを形成し、この歯車30Gに噛合す
る歯車21Gを有する駆動ローラ21と、この駆動ロー
ラ21と同軸に設けられるウォームホイル31と噛合す
るウォーム32、このウォーム32に回転力を与える電
動機33(図1の電動機22に相当する)を備え、さら
にこの駆動ローラ21の両側に固定部(図示せず)に対
して支持台34a、34b及び回転リング外れ止め板3
5a、35bを介して支承される従動ローラ8a、8b
を配置し、回転リング30を介して採光プリズムを支承
するように構成することができる。なお、この場合、電
動機33とウォーム32との中間に必要に応じて継ぎ手
(図示せず)を設けるようにしても良いまた、上記実施
例では採光プリズムと駆動ローラの両側に歯車を形成し
て両者の歯車を噛合する方式のトルク伝達手段を示した
が、これに代えて、ベルト駆動方式のトルク伝達手段に
しても良く、また、一方の外周に等間隔に複数個の突起
を設け、他方にはこれらの突起と嵌合する等間隔の穴を
設けることにより、一方の駆動力を伝達するようなフィ
ルムの駒送りに類似したトルク伝達手段にしても良い。
また、上記実施例では、採光プリズムを水平方向に回転
自在に配置し、保持する場合を示したが、採光プリズム
は、太陽光採光装置を適用する建物における設置条件等
によっては、図6に実線で示した水平方向に配置した採
光プリズム20を有する太陽光採光装置5に代えて、例
えば、図6に2点鎖線で示すように、建物の屋根1に対
して斜め方向に配置される採光プリズム20Aを備えた
太陽光採光装置5A、又は壁2aの部分に垂直方向に配
置される採光プリズム20Bを備えた太陽光採光装置5
Bとしても良く、これらの場合に、採光プリズム20A
又は20Bを回転自在に保持する必要が生じるが、本発
明はこのような場合の各採光プリズム20A又は20B
に対しても適用可能であることは勿論である。また、簡
単のため上記の各実施例では、採光プリズムが1枚の場
合の駆動・保持装置の構成を示しているが、採光プリズ
ムを複数枚用いるときは夫々の各採光プリズムに対して
上記各実施例の構成を備えるようにすれば良い。
るものではなく、次のような各種の変形が考えられる。
例えば、各実施例で従動ローラは1対で2個の従動ロー
ラ8a及び8bにより構成される場合で説明したが、さ
らに1対の従動ローラを追加し、2対で4個の従動ロー
ラとしても良い。また、第2及び第4の各実施例におい
ては、押えローラはいずれも同格な押えローラとした
が、第3の実施例のように、主押えローラと補助押えロ
ーラに分けて押圧力を付与するようにし、そのため、第
3の実施例に示したように主押えローラ7Bをさらに追
加するようにしても良い。また、駆動ローラ21は、第
1及び第3の各実施例で示したように、採光プリズム2
0における押えローラ7の対向位置及び主押えローラ7
Bの対向位置、又は第2及び第4の各実施例で示すよう
に押えローラ9、10の中心軸の対向位置に配置するの
が望ましい。しかし、この駆動ローラ21の位置は、こ
の駆動ローラ21を挟んで配置される従動ローラ8a、
8bとの関係位置を選択することにより、対向側に配置
される押えローラの押圧力をバランス良く支承する位置
を設定すれば、上記位置より若干ずれた位置に配置する
ことも可能である。また、上記各実施例では、採光プリ
ズムの外周に直接、歯車を形成し、駆動ローラの外周に
形成した歯車と噛合することにより、駆動ローラから与
えられる回転トルクによって採光プリズムを回転させる
構成であったが、この構成は次のような変形が可能であ
る。即ち、図5に示すように採光プリズム(図示せず)
に対して、これと同心的位置に採光プリズムと一体的に
連結される回転リング30を設け、この回転リング30
の外周に歯車30Gを形成し、この歯車30Gに噛合す
る歯車21Gを有する駆動ローラ21と、この駆動ロー
ラ21と同軸に設けられるウォームホイル31と噛合す
るウォーム32、このウォーム32に回転力を与える電
動機33(図1の電動機22に相当する)を備え、さら
にこの駆動ローラ21の両側に固定部(図示せず)に対
して支持台34a、34b及び回転リング外れ止め板3
5a、35bを介して支承される従動ローラ8a、8b
を配置し、回転リング30を介して採光プリズムを支承
するように構成することができる。なお、この場合、電
動機33とウォーム32との中間に必要に応じて継ぎ手
(図示せず)を設けるようにしても良いまた、上記実施
例では採光プリズムと駆動ローラの両側に歯車を形成し
て両者の歯車を噛合する方式のトルク伝達手段を示した
が、これに代えて、ベルト駆動方式のトルク伝達手段に
しても良く、また、一方の外周に等間隔に複数個の突起
を設け、他方にはこれらの突起と嵌合する等間隔の穴を
設けることにより、一方の駆動力を伝達するようなフィ
ルムの駒送りに類似したトルク伝達手段にしても良い。
また、上記実施例では、採光プリズムを水平方向に回転
自在に配置し、保持する場合を示したが、採光プリズム
は、太陽光採光装置を適用する建物における設置条件等
によっては、図6に実線で示した水平方向に配置した採
光プリズム20を有する太陽光採光装置5に代えて、例
えば、図6に2点鎖線で示すように、建物の屋根1に対
して斜め方向に配置される採光プリズム20Aを備えた
太陽光採光装置5A、又は壁2aの部分に垂直方向に配
置される採光プリズム20Bを備えた太陽光採光装置5
Bとしても良く、これらの場合に、採光プリズム20A
又は20Bを回転自在に保持する必要が生じるが、本発
明はこのような場合の各採光プリズム20A又は20B
に対しても適用可能であることは勿論である。また、簡
単のため上記の各実施例では、採光プリズムが1枚の場
合の駆動・保持装置の構成を示しているが、採光プリズ
ムを複数枚用いるときは夫々の各採光プリズムに対して
上記各実施例の構成を備えるようにすれば良い。
【0011】
【発明の効果】本発明の太陽光採光装置における採光プ
リズムの駆動・保持装置は、上記のように構成されるか
ら、次のような優れた効果を有する。 (1)弾性手段により支持される1個又は複数個の押え
ローラにより、当該採光プリズムの一方側から押圧力を
与えると共に、他方側には上記の押圧力を受けるように
少なくとも1対の従動ローラを設けることにより採光プ
リズムを保持してバランスをとった状態で採光プリズム
を駆動ローラで回動させるようにしているので、採光プ
リズムの製作上の歪みや使用中の温度による膨張又は収
縮による変形などにも対応して採光プリズムを円滑に保
持しながら所定の回動を行うことができる。即ち、採光
プリズムを上記変形等に備えて裕度をもって保持するよ
うにした結果、採光プリズムにガタを生じる場合があっ
ても、採光プリズムと駆動ローラとの心合せは安定に保
持され、採光プリズムが太陽の運行に対応して行う所要
の回動に支障を生じることはない。 (2)採光プリズムの中心に回転軸を設ける構成ではな
いから、このような回転軸を設けて保持・駆動する構成
の場合に、必然的に採光プリズムに生じる回転軸とその
支承部分の影は生ぜず、従って採光プリズムに採光上の
影響を及ぼすことはない。 (3)押えローラの数を増やすことで、各ローラの配置
にも自由度が増し、天窓に採光プリズムを組み込む場
合、できるだけ影を生じないように各ローラを配置する
ことができる。
リズムの駆動・保持装置は、上記のように構成されるか
ら、次のような優れた効果を有する。 (1)弾性手段により支持される1個又は複数個の押え
ローラにより、当該採光プリズムの一方側から押圧力を
与えると共に、他方側には上記の押圧力を受けるように
少なくとも1対の従動ローラを設けることにより採光プ
リズムを保持してバランスをとった状態で採光プリズム
を駆動ローラで回動させるようにしているので、採光プ
リズムの製作上の歪みや使用中の温度による膨張又は収
縮による変形などにも対応して採光プリズムを円滑に保
持しながら所定の回動を行うことができる。即ち、採光
プリズムを上記変形等に備えて裕度をもって保持するよ
うにした結果、採光プリズムにガタを生じる場合があっ
ても、採光プリズムと駆動ローラとの心合せは安定に保
持され、採光プリズムが太陽の運行に対応して行う所要
の回動に支障を生じることはない。 (2)採光プリズムの中心に回転軸を設ける構成ではな
いから、このような回転軸を設けて保持・駆動する構成
の場合に、必然的に採光プリズムに生じる回転軸とその
支承部分の影は生ぜず、従って採光プリズムに採光上の
影響を及ぼすことはない。 (3)押えローラの数を増やすことで、各ローラの配置
にも自由度が増し、天窓に採光プリズムを組み込む場
合、できるだけ影を生じないように各ローラを配置する
ことができる。
【図1】本発明の採光プリズムの駆動・保持装置の第1
の実施例を示す平面図で、駆動手段の回路構成も記載し
てある。
の実施例を示す平面図で、駆動手段の回路構成も記載し
てある。
【図2】本発明の採光プリズムの駆動・保持装置の第2
の実施例の要部を示す平面図である。
の実施例の要部を示す平面図である。
【図3】本発明の採光プリズムの駆動・保持装置の第3
の実施例の要部を示す平面図である。
の実施例の要部を示す平面図である。
【図4】本発明の採光プリズムの駆動・保持装置の第4
の実施例の要部を示す平面図である。
の実施例の要部を示す平面図である。
【図5】採光プリズムの駆動・保持装置の他の変形実施
例を示す要部正面図である。
例を示す要部正面図である。
【図6】本発明及び従来の採光プリズムの駆動・保持装
置が適用される太陽光採光装置の一適用例を示す概略縦
断正面図である。
置が適用される太陽光採光装置の一適用例を示す概略縦
断正面図である。
【図7】従来の採光プリズムの構成を示すもので、同図
(A)は斜視図、同図(B)は縦断正面図である。
(A)は斜視図、同図(B)は縦断正面図である。
7、9、10、13、14:押えローラ 7B:主押えローラ 7a、7b、9a、10a、11a、12a、13a、
14a:ばね 8a、8b:従動ローラ 11、12:補助押えローラ 21:駆動ローラ 22、33:電動機 23:制御装置 24:設定装置 25:太陽光状態検出装置
14a:ばね 8a、8b:従動ローラ 11、12:補助押えローラ 21:駆動ローラ 22、33:電動機 23:制御装置 24:設定装置 25:太陽光状態検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 27/00 G02B 27/00 U
Claims (6)
- 【請求項1】 採光部に回転自在に採光プリズムを1枚
配置するか又は複数枚の採光プリズムを所定の間隔をお
いて配置し、これらの採光プリズムの回転角を太陽の高
度・方位に応じて制御し、上記採光プリズムにより屈折
した太陽光が常に一定方向に出射するようにした太陽光
採光装置において、 上記採光プリズムを太陽の高度・方位等に対応する所定
の制御指令に基づいて回動する駆動ローラを備えた駆動
手段と、 上記採光プリズムを一方側から弾性的に押圧する押圧手
段と、 上記押圧手段の他方側から上記採光プリズムを回動自在
に支承する支承手段とを備えるようにしたことを特徴と
する太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・保持
装置。 - 【請求項2】 上記押圧手段は固定部に支持されるばね
の弾性力により上記採光プリズムに一方側から押圧力を
付与する1個の押えローラより成り、 上記支承手段は上記押えローラの他方側の対向位置に配
置され、上記採光プリズムの回動に伴って所定位置を保
って連れ回りして上記押えローラの押圧力を支承するよ
うにした少なくとも1対の従動ローラより成る請求項1
記載の太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・保
持装置。 - 【請求項3】 上記押圧手段は夫々固定部に支持される
各別のばねの弾性力により上記採光プリズムに一方側か
ら押圧力を付与する1対又は複数対の押えローラより成
り、 上記支承手段は上記1対又は複数対の押えローラの他方
側の略対向位置に配置され、上記採光プリズムの回動に
伴って所定位置を保って連れ回りして上記押えローラの
押圧力を支承するようにした少なくとも1対の従動ロー
ラより成る請求項1記載の太陽光採光装置における採光
プリズムの駆動・保持装置。 - 【請求項4】 上記押圧手段は夫々固定部に支持される
各別のばねの弾性力により上記採光プリズムに一方側か
ら押圧力を付与する主押えローラと、この主押えローラ
の両側に配置される1対又は複数対の補助ローラとより
成り、 上記支承手段は上記主押えローラの他方側の対向位置に
配置され、上記採光プリズムの回動に伴って所定位置を
保って連れ回りして上記押えローラの押圧力を支承する
ようにした少なくとも1対の従動ローラより成る請求項
1記載の太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・
保持装置。 - 【請求項5】 上記駆動手段は駆動ローラに回転力を直
接又は間接的に付与する電動機と、太陽の高度・方位等
の太陽の運行状態を検出する太陽光状態検出装置と、こ
の太陽光状態検出装置の信号を受け上記電動機に制御指
令を与えるマイクロコンピュータ等の設定装置とを備え
て成る請求項1乃至4のいずれかに記載の太陽光採光装
置における採光プリズムの駆動・保持装置。 - 【請求項6】 上記駆動手段は駆動ローラの外周に歯車
等の第1のトルク伝達手段と、上記採光プリズムの外周
又は採光プリズムに一体的に設けられる同心状のリング
の外周に上記第1のトルク伝達手段のトルクを伝達され
る歯車等の第2のトルク伝達手段とを備え、上記駆動手
段に付与される制御指令により上記採光プリズムを駆動
するようにした請求項5記載の太陽光採光装置における
採光プリズムの駆動・保持装置。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4143695A JPH08212816A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・保持装置 |
AU20382/95A AU689873B2 (en) | 1994-05-31 | 1995-05-18 | Solar lighting apparatus and controller for controlling the solar lighting apparatus |
ES95304078T ES2210276T3 (es) | 1994-05-31 | 1995-05-26 | Aparato de iluminacion solar y controlador para dicho aparato. |
EP95304078A EP0685681B1 (en) | 1994-05-31 | 1995-05-26 | Solar lighting apparatus and controller for said apparatus |
DE69532058T DE69532058T2 (de) | 1994-05-31 | 1995-05-26 | Vorrichtung zum Beleuchten mittels Sonnenlicht und Steuereinrichtung für eine solche Vorrichtung |
CN95107312A CN1086786C (zh) | 1994-05-31 | 1995-05-30 | 太阳光采光装置 |
KR1019950013801A KR100397099B1 (ko) | 1994-05-31 | 1995-05-30 | 태양광채광장치및이태양광채광장치를제어하는태양광채광제어장치 |
SG1995000547A SG41914A1 (en) | 1994-05-31 | 1995-05-31 | Solar lighting apparatus and controller for controlling the solar lighting apparatus |
US08/831,182 US5729387A (en) | 1899-02-17 | 1997-04-02 | Solar lighting apparatus and controller for controlling the solar lighting apparatus |
CNB011394749A CN1201111C (zh) | 1994-05-31 | 2001-11-27 | 太阳光采光控制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4143695A JPH08212816A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・保持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08212816A true JPH08212816A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=12608331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4143695A Pending JPH08212816A (ja) | 1899-02-17 | 1995-02-07 | 太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08212816A (ja) |
-
1995
- 1995-02-07 JP JP4143695A patent/JPH08212816A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR950033323A (ko) | 태양광 채광 장치 및 이 태양광 채광 장치를 제어하는 태양광 채광 제어 장치 | |
US4572161A (en) | Solar ray collector device | |
CA2084946A1 (en) | Resonant mirror and method of manufacture | |
KR20030026901A (ko) | 투광율 조절식 패널 유닛 | |
JPH08212816A (ja) | 太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・保持装置 | |
JP3981244B2 (ja) | 太陽電池モジュール | |
JPS63311319A (ja) | 波長可変フィルタ | |
JPH08211279A (ja) | 太陽光採光装置における採光プリズムの保持装置 | |
JP2000075237A (ja) | 太陽光採光装置 | |
JPS6126003A (ja) | 光減衰機能を備えた光受光器 | |
JPH0738894Y2 (ja) | 太陽光採光装置 | |
JPH08270156A (ja) | 太陽光採光装置 | |
JP3086593B2 (ja) | 太陽光採光装置 | |
JPH0338591Y2 (ja) | ||
JPH08227605A (ja) | 太陽光採光装置における原点位置検出装置 | |
CN221098138U (zh) | 同步驱动二个光电设备的监视器传动机构 | |
JPH08286095A (ja) | 太陽光採光装置における採光プリズムの駆動・保持装置 | |
JPH06125486A (ja) | カメラの姿勢制御装置 | |
JPH01285910A (ja) | 太陽光収集装置 | |
JPH0614217Y2 (ja) | 透過型プロジエクタ | |
JPH11293866A (ja) | 太陽光採光装置 | |
JPS63294604A (ja) | 太陽光伝送装置 | |
JPH0355806B2 (ja) | ||
JP3321975B2 (ja) | プラネタリウムの補助投映装置 | |
JPH1144861A (ja) | 採光装置 |