JPH08211900A - ディジタル音声圧縮方式 - Google Patents

ディジタル音声圧縮方式

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JPH08211900A
JPH08211900A JP7037663A JP3766395A JPH08211900A JP H08211900 A JPH08211900 A JP H08211900A JP 7037663 A JP7037663 A JP 7037663A JP 3766395 A JP3766395 A JP 3766395A JP H08211900 A JPH08211900 A JP H08211900A
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JP
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quantized
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quantizer
value
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JP7037663A
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Susumu Imai
奨 今井
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 量子化ビット数が少ない場合でも量子化誤差
が制限される音声圧縮方式を提供すること。 【構成】 予測符号化技術を用いた音声圧縮方式におい
て、原音デ−タと予測値との差分値と、予め設定された
しきい値とを比較して、原音デ−タと予測値との差分値
の方が大きい場合には原音デ−タそのものを被量子化デ
−タとして量子化し、予め設定されたしきい値の方が大
きい場合には原音デ−タと予測値との差分値を被量子化
デ−タとして量子化することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル音声圧縮方式
に係わり、さらに詳しくは圧縮原理として予測符号化技
術を用いた音声圧縮方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル音声信号の圧縮方式として
は、ディジタル音声が近接するサンプル間で高い相関を
もつという性質を利用した方式が多く提案されている。
この性質を利用し、かつ比較的簡単な処理で音声圧縮を
行う従来技術としては、予測符号化技術を挙げることが
できる。予測符号化技術の応用としては、例えば、DP
CM(Differential Pulse Code Modulation)方式やA
DPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulat
ion)方式等がよく知られている。DPCM方式とADP
CM方式では、実際の音声と予測値との差分値を量子化
することで音声圧縮を図っている。
【0003】予測符号化技術は、量子化誤差の蓄積によ
りオ-バ-フロ-等が生じる、といった問題点がある。こ
れを解決するための特許として、特開平02−2172
8が公知である。特開平02−21728は、入力され
た音声デ−タの一部を抽出しこの音声デ−タを使用して
予測処理中に生じるオ−バ−フロ−の回避や演算精度の
確保を実現することにより、入力レベルの大小にかかわ
らず正しく線形予測処理が行え、かつ計算機の演算誤差
の影響を最小限におさえられるようにした音声符号化装
置が開示されている。
【0004】また、特開平01−123300として、
最適レベルからの偏差をバッファリングされている音声
信号に対して乗じ、オ−バ−フロ−を生じた際には、重
み係数を乗じ音声デ−タが平均値近傍となるよう圧縮す
る構成にすることにより、入力レベルに依存しない音声
符号化装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術は次に述べる問題点があった。即ち、量子化ビ
ット数を削減するにつれて、聴覚的に無視できなくなる
ほど量子化誤差が大きくなることである。前掲の特開平
01−123300及び特開平02−21728では、
オ−バ−フロ−を生じるような量子化誤差を補正するこ
とは可能であるが、オ−バ−フロ−を生じない部分の量
子化誤差を補正することはできなかった。
【0006】本発明は、上記従来技術が持っていた、量
子化ビット数を削減するにつれて、聴覚的に無視できな
くなるほど量子化誤差が大きくなるといった欠点を解決
する手法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めには、量子化ビット数が少ない場合でも量子化誤差が
制限されている必要がある。そのためには、原音デ−タ
と予測値との差分値と、予め設定されたしきい値とを比
較して、原音デ−タと予測値との差分値の方が大きい場
合には原音デ−タそのものを被量子化デ−タとして量子
化し、予め設定されたしきい値の方が大きい場合には原
音デ−タと予測値との差分値を被量子化デ−タとして量
子化することによって音声圧縮処理を行えばよい。
【0008】但し量子化された後のデ−タ以外に何の情
報も加えないと、被量子化デ−タが原音デ−タそのもの
だったのか、あるいは原音デ−タと予測値との差分値で
あったのかが区別できず、圧縮デ−タを伸長する際に不
都合である。そこで被量子化デ−タが原音デ−タそのも
のか否かを表す情報を圧縮デ−タの中に含むようにすれ
ばよい。
【0009】なお、本特許の中で述べるリフレッシュと
は、予測符号化方式で圧縮する際に初期値を設定するこ
とを指す。また、本特許の中で述べるリフレッシュビッ
トマップとは、被量子化デ−タが原音デ−タそのものか
否かを表す情報を指す。リフレッシュビットマップの一
例として、それぞれのサンプルで被量子化デ−タが原音
デ−タそのものか否かを1ビットで表現した情報を挙げ
ることができる。
【0010】
【作用】本発明にあっては、予測符号化技術を用いた音
声圧縮方式において、原音デ−タと予測値との差分値
と、予め設定されたしきい値とを比較して、原音デ−タ
と予測値との差分値の方が大きい場合には原音デ−タそ
のものを被量子化デ−タとして量子化し、予め設定され
たしきい値の方が大きい場合には原音デ−タと予測値と
の差分値を被量子化デ−タとして量子化することによっ
て音声圧縮処理を行うという構成をとったため、量子化
ビット数が少ない場合でも量子化誤差が制限される。ま
た、被量子化デ−タが原音デ−タそのものか否かを表す
情報を圧縮デ−タの中に含む構成をとったため、被量子
化デ−タが原音デ−タそのものだったのか、あるいは原
音デ−タと予測値との差分値であったのかを区別して圧
縮デ−タを伸長することが可能となる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を説明する。本例では、第
1図に示す圧縮部分で原音デ−タ1を圧縮デ−タ10へ
と圧縮し、第2図に示す伸長部分で圧縮デ−タ21を伸
長デ−タ27へと伸長する。
【0012】まず圧縮部分の構成に関して説明する。圧
縮部分は、第1図に示すようにリフレッシュ判定器2、
量子化器(Q1)3、逆量子化器(DQ1)4、量子化
器(Q2)5、逆量子化器(DQ2)6、予測器入力用
デ−タ選択器7、予測器8、圧縮デ−タ形成器9で構成
される。
【0013】次に圧縮部分の各構成部の関係を説明す
る。原音デ−タ1と予測器8から出力された予測値との
差分値を用いて、リフレッシュ判定器2でリフレッシュ
する必要の有無を判定し、リフレッシュ判定情報を圧縮
デ−タ形成器9に入力し、圧縮デ−タ10の一部とす
る。リフレッシュする必要がある場合は、原音デ−タ1
そのものを量子化器(Q2)5に入力して量子化する。
リフレッシュする必要がない場合は、原音デ−タ1と予
測器8から出力された予測値との差分値を、量子化器
(Q1)3に入力して量子化する。量子化器(Q1)3
あるいは量子化器(Q2)5で量子化された後の数値
は、圧縮デ−タ形成器9に入力され、圧縮デ−タ10の
一部となる。一方、量子化器(Q1)3あるいは量子化
器(Q2)5で量子化された後の数値は、予測値を得る
ためにも使用される。量子化器(Q1)3で量子化され
た後の数値は、逆量子化器(DQ1)4で逆量子化され
る。量子化器(Q2)5で量子化された後の数値は、逆
量子化器(DQ2)6で逆量子化される。逆量子化器
(DQ1)4で逆量子化された後の数値と、逆量子化器
(DQ2)6で逆量子化された後の数値は、予測器入力
用デ−タ選択器7で一方を選択され、予測器8に入力さ
れる。予測器入力用デ−タ選択器7での選択は、リフレ
ッシュ判定器2からのリフレッシュ判定情報に応じて行
う。予測器8では、入力された数値を用いて、予測値を
出力する。
【0014】次に圧縮部分の各構成部で行う処理を更に
説明する。リフレッシュ判定器2で行う処理は、入力さ
れた差分値の大きさによって、リフレッシュする必要の
有無を判定することである。具体的には、予め設定して
おいたしきい値に比較して入力された差分値が大きけれ
ば、リフレッシュする必要があると判定する。予め設定
しておいたしきい値に比較して入力された差分値が小さ
い場合は、リフレッシュする必要なしと判定する。
【0015】量子化器(Q1)3では、原音デ−タと予
測器8から出力される予測値との差分値を量子化する。
差分値はある程度かたよった分布を統計的に持つことが
多いので、量子化器(Q1)3としては非線形量子化器
が好ましい。統計分布から、非線形量子化器を作成する
ためのアルゴリズムは、J.Maxの論文”Quant
ization for minimum disto
rtion”, IRE Transactions
on Information Theory6,7−
12,1960で述べられている。
【0016】逆量子化器(DQ1)4で行う処理は、量
子化器(Q1)3で量子化されたデ−タを用いて、逆量
子化することである。量子化器(Q1)3が非線形量子
化器が好ましかったのに対応して、逆量子化器(DQ
1)4も非線形逆量子化器が好ましい。前述のJ.Ma
xの論文によるアルゴリズムを用いることで、差分値の
統計分布に最適な非線形逆量子化器を作成できる。
【0017】量子化器(Q2)5で行う処理は、リフレ
ッシュにあたって原音デ−タ1を再現もしくは近似する
ことを目的とする。そのため量子化器(Q2)5では、
線形量子化器を用いるのが簡単である。あるいは量子化
器(Q2)5では原音デ−タ1に全く処理をしないこと
でも構わないが、圧縮部分全体としての圧縮率はその分
低下する。
【0018】逆量子化器(DQ2)6で行う処理は、量
子化器(Q2)5で量子化されたデ−タを用いて、逆量
子化することである。逆量子化器(DQ2)6では、量
子化器(Q2)5における量子化に対応した逆量子化を
行う。
【0019】予測器入力用デ−タ選択器7で行う処理
は、逆量子化器(DQ1)4で逆量子化された後の数値
と、逆量子化器(DQ2)6で逆量子化された後の数値
の一方を、予測器8に入力される数値として選択するこ
とである。予測器入力用デ−タ選択器7での選択は、リ
フレッシュ判定器2からのリフレッシュ判定情報に応じ
て行う。即ち、リフレッシュする必要がある場合には逆
量子化器(DQ2)6で逆量子化された後の数値を選択
し、リフレッシュする必要がない場合には逆量子化器
(DQ1)4で逆量子化された後の数値を選択する。
【0020】予測器8で行う処理は、予測器入力用デ−
タ選択器7で選択されたデ−タを用いて予測値を得るこ
とである。オ−バ−フロ−あるいはアンダ−フロ−等の
際の補正処理も予測器8で行われる。最も簡単な予測器
8の例としては、入力されたデ−タを1サンプル分遅延
して出力するだけというものがある。一般的には、予測
器8として線形予測器を用いるが、非線形予測器を用い
ても構わない。
【0021】圧縮デ−タ形成器9では、リフレッシュビ
ットマップ、逆量子化器(DQ1)23で逆量子化され
るデ−タ、逆量子化器(DQ2)24で逆量子化される
デ−タから、圧縮デ−タ21を構成する。圧縮デ−タ2
1のデ−タ構造については後述する。
【0022】次に、伸長部分の構成に関して第2図を用
いながら説明する。伸長部分は、圧縮デ−タ分解器2
2、逆量子化器(DQ1)23、逆量子化器(DQ2)
24、予測器入力用デ−タ選択器25、予測器26で構
成される。
【0023】次に伸長部分の各構成部の関係を説明す
る。圧縮デ−タ21を、圧縮デ−タ分解器22で分解
し、リフレッシュビットマップ、逆量子化器(DQ1)
23で逆量子化されるデ−タ、逆量子化器(DQ2)2
4で逆量子化されるデ−タを得る。逆量子化器(DQ
1)23で逆量子化されるデ−タは逆量子化器(DQ
1)23へと、逆量子化器(DQ2)24で逆量子化さ
れるデ−タは逆量子化器(DQ2)24へと、それぞれ
入力され、逆量子化される。逆量子化器(DQ1)23
で逆量子化された後のデ−タに予測器26から出力され
た予測値を加えたデ−タと、逆量子化器(DQ2)24
で逆量子化された後のデ−タの内、一方が予測器入力用
デ−タ選択器25で選択され、伸長デ−タ27として出
力される。更に、出力された伸長デ−タ27と等しい数
値のデ−タが、予測器26に入力され、予測演算を行
い、予測値を出力する。
【0024】伸長部分の構成要素の一部である逆量子化
器(DQ1)23、逆量子化器(DQ2)24、予測器
入力用デ−タ選択器25、予測器26は、圧縮部分の構
成要素の一部である逆量子化器(DQ1)4、逆量子化
器(DQ2)6、予測器入力用デ−タ選択器7、予測器
8とそれぞれ全く等しい機能を有する。
【0025】次にデ−タ構造について第3図を用いなが
ら説明する。ここでは原音デ−タをORG_1,ORG
_2,...,ORG_nのようにnサンプルずつで圧
縮していくことを想定する。原音デ−タは単位サンプル
あたりmビットとする。nサンプルの原音デ−タのデ−
タ量はm×nビットとなる。この原音デ−タを、既に説
明した圧縮部分を用いて圧縮デ−タを形成していく。圧
縮デ−タは、リフレッシュビットマップとENC_1,
ENC_2,...,ENC_nより構成される。
【0026】リフレッシュビットマップは、ENC_
1,ENC_2,...,ENC_nを得るために用い
た被量子化デ−タが原音デ−タそのものか否かを表す情
報である。リフレッシュビットマップの一例として、そ
れぞれのサンプルで被量子化デ−タが原音デ−タそのも
のか否かを1ビットで表現する場合について以下述べ
る。この場合、nサンプルずつで圧縮していく場合には
nビットのデ−タで表すことになる。例えばn=8でE
NC_3が被量子化デ−タが原音デ−タである以外は全
て被量子化デ−タが原音デ−タでない場合には、(00
100000)2などで表現する。
【0027】ENC_1,ENC_2,...,ENC
_nは、単位サンプルあたりm’<mなる整数mビット
として圧縮を図る。
【0028】以上説明した圧縮デ−タを、既に説明した
伸長部分を用いて伸長デ−タを形成していく。伸長デ−
タは、DEC_1,DEC_2,...,DEC_nの
nサンプルから構成される。伸長デ−タは、原音デ−タ
同様に単位サンプルあたりmビットであるため、nサン
プルの伸長デ−タのデ−タ量はm×nビットとなる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、予測
符号化技術を用いた音声圧縮方式において、原音デ−タ
と予測値との差分値と、予め設定されたしきい値とを比
較して、原音デ−タと予測値との差分値の方が大きい場
合には原音デ−タそのものを被量子化デ−タとして量子
化し、予め設定されたしきい値の方が大きい場合には原
音デ−タと予測値との差分値を被量子化デ−タとして量
子化することによって音声圧縮処理を行い、被量子化デ
−タが原音デ−タそのものか否かを表す情報を圧縮デ−
タの中に含むという構成をとったため、量子化ビット数
が少ない場合でも量子化誤差が制限されるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた一実施例の圧縮部分を説明する
説明図である。
【図2】本発明を用いた一実施例の伸長部分を説明する
説明図である。
【図3】原音デ−タ、圧縮デ−タ、伸長デ−タのデ−タ
構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 原音デ−タ 2 リフレッシュ判定器 3 量子化器(Q1) 4 逆量子化器(DQ1) 5 量子化器(Q2) 6 逆量子化器(DQ2) 7 予測器入力用デ−タ選択器 8 予測器 9 圧縮デ−タ形成器 10 圧縮デ−タ 21 圧縮デ−タ 22 圧縮デ−タ分解器 23 逆量子化器(DQ1) 24 逆量子化器(DQ2) 25 予測器入力用デ−タ選択器 26 予測器 27 伸長デ−タ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予測符号化技術を用いた音声圧縮方式に
    おいて、原音デ−タと予測値との差分値と、予め設定さ
    れたしきい値とを比較して、原音デ−タと予測値との差
    分値の方が大きい場合には原音デ−タそのものを被量子
    化デ−タとして量子化し、予め設定されたしきい値の方
    が大きい場合には原音デ−タと予測値との差分値を被量
    子化デ−タとして量子化することによって音声圧縮処理
    を行い、かつ被量子化デ−タが原音デ−タそのものか否
    かを表す情報を圧縮デ−タの中に含むことを特徴とする
    ディジタル音声圧縮方式。
  2. 【請求項2】 前記原音デ−タと予測値との差分値と、
    予め設定されたしきい値とを比較して、原音デ−タと予
    測値との差分値の方が大きい場合には原音デ−タそのも
    のを被量子化デ−タとして量子化する場合に、非線形量
    子化技術を用いることを特徴とする請求項1記載のディ
    ジタル音声圧縮方式。
JP7037663A 1995-02-01 1995-02-01 ディジタル音声圧縮方式 Pending JPH08211900A (ja)

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