JPH08211900A - ディジタル音声圧縮方式 - Google Patents
ディジタル音声圧縮方式Info
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- JPH08211900A JPH08211900A JP7037663A JP3766395A JPH08211900A JP H08211900 A JPH08211900 A JP H08211900A JP 7037663 A JP7037663 A JP 7037663A JP 3766395 A JP3766395 A JP 3766395A JP H08211900 A JPH08211900 A JP H08211900A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 量子化ビット数が少ない場合でも量子化誤差
が制限される音声圧縮方式を提供すること。 【構成】 予測符号化技術を用いた音声圧縮方式におい
て、原音デ−タと予測値との差分値と、予め設定された
しきい値とを比較して、原音デ−タと予測値との差分値
の方が大きい場合には原音デ−タそのものを被量子化デ
−タとして量子化し、予め設定されたしきい値の方が大
きい場合には原音デ−タと予測値との差分値を被量子化
デ−タとして量子化することを特徴とする。
が制限される音声圧縮方式を提供すること。 【構成】 予測符号化技術を用いた音声圧縮方式におい
て、原音デ−タと予測値との差分値と、予め設定された
しきい値とを比較して、原音デ−タと予測値との差分値
の方が大きい場合には原音デ−タそのものを被量子化デ
−タとして量子化し、予め設定されたしきい値の方が大
きい場合には原音デ−タと予測値との差分値を被量子化
デ−タとして量子化することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル音声圧縮方式
に係わり、さらに詳しくは圧縮原理として予測符号化技
術を用いた音声圧縮方式に関する。
に係わり、さらに詳しくは圧縮原理として予測符号化技
術を用いた音声圧縮方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル音声信号の圧縮方式として
は、ディジタル音声が近接するサンプル間で高い相関を
もつという性質を利用した方式が多く提案されている。
この性質を利用し、かつ比較的簡単な処理で音声圧縮を
行う従来技術としては、予測符号化技術を挙げることが
できる。予測符号化技術の応用としては、例えば、DP
CM(Differential Pulse Code Modulation)方式やA
DPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulat
ion)方式等がよく知られている。DPCM方式とADP
CM方式では、実際の音声と予測値との差分値を量子化
することで音声圧縮を図っている。
は、ディジタル音声が近接するサンプル間で高い相関を
もつという性質を利用した方式が多く提案されている。
この性質を利用し、かつ比較的簡単な処理で音声圧縮を
行う従来技術としては、予測符号化技術を挙げることが
できる。予測符号化技術の応用としては、例えば、DP
CM(Differential Pulse Code Modulation)方式やA
DPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulat
ion)方式等がよく知られている。DPCM方式とADP
CM方式では、実際の音声と予測値との差分値を量子化
することで音声圧縮を図っている。
【0003】予測符号化技術は、量子化誤差の蓄積によ
りオ-バ-フロ-等が生じる、といった問題点がある。こ
れを解決するための特許として、特開平02−2172
8が公知である。特開平02−21728は、入力され
た音声デ−タの一部を抽出しこの音声デ−タを使用して
予測処理中に生じるオ−バ−フロ−の回避や演算精度の
確保を実現することにより、入力レベルの大小にかかわ
らず正しく線形予測処理が行え、かつ計算機の演算誤差
の影響を最小限におさえられるようにした音声符号化装
置が開示されている。
りオ-バ-フロ-等が生じる、といった問題点がある。こ
れを解決するための特許として、特開平02−2172
8が公知である。特開平02−21728は、入力され
た音声デ−タの一部を抽出しこの音声デ−タを使用して
予測処理中に生じるオ−バ−フロ−の回避や演算精度の
確保を実現することにより、入力レベルの大小にかかわ
らず正しく線形予測処理が行え、かつ計算機の演算誤差
の影響を最小限におさえられるようにした音声符号化装
置が開示されている。
【0004】また、特開平01−123300として、
最適レベルからの偏差をバッファリングされている音声
信号に対して乗じ、オ−バ−フロ−を生じた際には、重
み係数を乗じ音声デ−タが平均値近傍となるよう圧縮す
る構成にすることにより、入力レベルに依存しない音声
符号化装置が開示されている。
最適レベルからの偏差をバッファリングされている音声
信号に対して乗じ、オ−バ−フロ−を生じた際には、重
み係数を乗じ音声デ−タが平均値近傍となるよう圧縮す
る構成にすることにより、入力レベルに依存しない音声
符号化装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術は次に述べる問題点があった。即ち、量子化ビ
ット数を削減するにつれて、聴覚的に無視できなくなる
ほど量子化誤差が大きくなることである。前掲の特開平
01−123300及び特開平02−21728では、
オ−バ−フロ−を生じるような量子化誤差を補正するこ
とは可能であるが、オ−バ−フロ−を生じない部分の量
子化誤差を補正することはできなかった。
従来技術は次に述べる問題点があった。即ち、量子化ビ
ット数を削減するにつれて、聴覚的に無視できなくなる
ほど量子化誤差が大きくなることである。前掲の特開平
01−123300及び特開平02−21728では、
オ−バ−フロ−を生じるような量子化誤差を補正するこ
とは可能であるが、オ−バ−フロ−を生じない部分の量
子化誤差を補正することはできなかった。
【0006】本発明は、上記従来技術が持っていた、量
子化ビット数を削減するにつれて、聴覚的に無視できな
くなるほど量子化誤差が大きくなるといった欠点を解決
する手法を提供することを目的とする。
子化ビット数を削減するにつれて、聴覚的に無視できな
くなるほど量子化誤差が大きくなるといった欠点を解決
する手法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めには、量子化ビット数が少ない場合でも量子化誤差が
制限されている必要がある。そのためには、原音デ−タ
と予測値との差分値と、予め設定されたしきい値とを比
較して、原音デ−タと予測値との差分値の方が大きい場
合には原音デ−タそのものを被量子化デ−タとして量子
化し、予め設定されたしきい値の方が大きい場合には原
音デ−タと予測値との差分値を被量子化デ−タとして量
子化することによって音声圧縮処理を行えばよい。
めには、量子化ビット数が少ない場合でも量子化誤差が
制限されている必要がある。そのためには、原音デ−タ
と予測値との差分値と、予め設定されたしきい値とを比
較して、原音デ−タと予測値との差分値の方が大きい場
合には原音デ−タそのものを被量子化デ−タとして量子
化し、予め設定されたしきい値の方が大きい場合には原
音デ−タと予測値との差分値を被量子化デ−タとして量
子化することによって音声圧縮処理を行えばよい。
【0008】但し量子化された後のデ−タ以外に何の情
報も加えないと、被量子化デ−タが原音デ−タそのもの
だったのか、あるいは原音デ−タと予測値との差分値で
あったのかが区別できず、圧縮デ−タを伸長する際に不
都合である。そこで被量子化デ−タが原音デ−タそのも
のか否かを表す情報を圧縮デ−タの中に含むようにすれ
ばよい。
報も加えないと、被量子化デ−タが原音デ−タそのもの
だったのか、あるいは原音デ−タと予測値との差分値で
あったのかが区別できず、圧縮デ−タを伸長する際に不
都合である。そこで被量子化デ−タが原音デ−タそのも
のか否かを表す情報を圧縮デ−タの中に含むようにすれ
ばよい。
【0009】なお、本特許の中で述べるリフレッシュと
は、予測符号化方式で圧縮する際に初期値を設定するこ
とを指す。また、本特許の中で述べるリフレッシュビッ
トマップとは、被量子化デ−タが原音デ−タそのものか
否かを表す情報を指す。リフレッシュビットマップの一
例として、それぞれのサンプルで被量子化デ−タが原音
デ−タそのものか否かを1ビットで表現した情報を挙げ
ることができる。
は、予測符号化方式で圧縮する際に初期値を設定するこ
とを指す。また、本特許の中で述べるリフレッシュビッ
トマップとは、被量子化デ−タが原音デ−タそのものか
否かを表す情報を指す。リフレッシュビットマップの一
例として、それぞれのサンプルで被量子化デ−タが原音
デ−タそのものか否かを1ビットで表現した情報を挙げ
ることができる。
【0010】
【作用】本発明にあっては、予測符号化技術を用いた音
声圧縮方式において、原音デ−タと予測値との差分値
と、予め設定されたしきい値とを比較して、原音デ−タ
と予測値との差分値の方が大きい場合には原音デ−タそ
のものを被量子化デ−タとして量子化し、予め設定され
たしきい値の方が大きい場合には原音デ−タと予測値と
の差分値を被量子化デ−タとして量子化することによっ
て音声圧縮処理を行うという構成をとったため、量子化
ビット数が少ない場合でも量子化誤差が制限される。ま
た、被量子化デ−タが原音デ−タそのものか否かを表す
情報を圧縮デ−タの中に含む構成をとったため、被量子
化デ−タが原音デ−タそのものだったのか、あるいは原
音デ−タと予測値との差分値であったのかを区別して圧
縮デ−タを伸長することが可能となる。
声圧縮方式において、原音デ−タと予測値との差分値
と、予め設定されたしきい値とを比較して、原音デ−タ
と予測値との差分値の方が大きい場合には原音デ−タそ
のものを被量子化デ−タとして量子化し、予め設定され
たしきい値の方が大きい場合には原音デ−タと予測値と
の差分値を被量子化デ−タとして量子化することによっ
て音声圧縮処理を行うという構成をとったため、量子化
ビット数が少ない場合でも量子化誤差が制限される。ま
た、被量子化デ−タが原音デ−タそのものか否かを表す
情報を圧縮デ−タの中に含む構成をとったため、被量子
化デ−タが原音デ−タそのものだったのか、あるいは原
音デ−タと予測値との差分値であったのかを区別して圧
縮デ−タを伸長することが可能となる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を説明する。本例では、第
1図に示す圧縮部分で原音デ−タ1を圧縮デ−タ10へ
と圧縮し、第2図に示す伸長部分で圧縮デ−タ21を伸
長デ−タ27へと伸長する。
1図に示す圧縮部分で原音デ−タ1を圧縮デ−タ10へ
と圧縮し、第2図に示す伸長部分で圧縮デ−タ21を伸
長デ−タ27へと伸長する。
【0012】まず圧縮部分の構成に関して説明する。圧
縮部分は、第1図に示すようにリフレッシュ判定器2、
量子化器(Q1)3、逆量子化器(DQ1)4、量子化
器(Q2)5、逆量子化器(DQ2)6、予測器入力用
デ−タ選択器7、予測器8、圧縮デ−タ形成器9で構成
される。
縮部分は、第1図に示すようにリフレッシュ判定器2、
量子化器(Q1)3、逆量子化器(DQ1)4、量子化
器(Q2)5、逆量子化器(DQ2)6、予測器入力用
デ−タ選択器7、予測器8、圧縮デ−タ形成器9で構成
される。
【0013】次に圧縮部分の各構成部の関係を説明す
る。原音デ−タ1と予測器8から出力された予測値との
差分値を用いて、リフレッシュ判定器2でリフレッシュ
する必要の有無を判定し、リフレッシュ判定情報を圧縮
デ−タ形成器9に入力し、圧縮デ−タ10の一部とす
る。リフレッシュする必要がある場合は、原音デ−タ1
そのものを量子化器(Q2)5に入力して量子化する。
リフレッシュする必要がない場合は、原音デ−タ1と予
測器8から出力された予測値との差分値を、量子化器
(Q1)3に入力して量子化する。量子化器(Q1)3
あるいは量子化器(Q2)5で量子化された後の数値
は、圧縮デ−タ形成器9に入力され、圧縮デ−タ10の
一部となる。一方、量子化器(Q1)3あるいは量子化
器(Q2)5で量子化された後の数値は、予測値を得る
ためにも使用される。量子化器(Q1)3で量子化され
た後の数値は、逆量子化器(DQ1)4で逆量子化され
る。量子化器(Q2)5で量子化された後の数値は、逆
量子化器(DQ2)6で逆量子化される。逆量子化器
(DQ1)4で逆量子化された後の数値と、逆量子化器
(DQ2)6で逆量子化された後の数値は、予測器入力
用デ−タ選択器7で一方を選択され、予測器8に入力さ
れる。予測器入力用デ−タ選択器7での選択は、リフレ
ッシュ判定器2からのリフレッシュ判定情報に応じて行
う。予測器8では、入力された数値を用いて、予測値を
出力する。
る。原音デ−タ1と予測器8から出力された予測値との
差分値を用いて、リフレッシュ判定器2でリフレッシュ
する必要の有無を判定し、リフレッシュ判定情報を圧縮
デ−タ形成器9に入力し、圧縮デ−タ10の一部とす
る。リフレッシュする必要がある場合は、原音デ−タ1
そのものを量子化器(Q2)5に入力して量子化する。
リフレッシュする必要がない場合は、原音デ−タ1と予
測器8から出力された予測値との差分値を、量子化器
(Q1)3に入力して量子化する。量子化器(Q1)3
あるいは量子化器(Q2)5で量子化された後の数値
は、圧縮デ−タ形成器9に入力され、圧縮デ−タ10の
一部となる。一方、量子化器(Q1)3あるいは量子化
器(Q2)5で量子化された後の数値は、予測値を得る
ためにも使用される。量子化器(Q1)3で量子化され
た後の数値は、逆量子化器(DQ1)4で逆量子化され
る。量子化器(Q2)5で量子化された後の数値は、逆
量子化器(DQ2)6で逆量子化される。逆量子化器
(DQ1)4で逆量子化された後の数値と、逆量子化器
(DQ2)6で逆量子化された後の数値は、予測器入力
用デ−タ選択器7で一方を選択され、予測器8に入力さ
れる。予測器入力用デ−タ選択器7での選択は、リフレ
ッシュ判定器2からのリフレッシュ判定情報に応じて行
う。予測器8では、入力された数値を用いて、予測値を
出力する。
【0014】次に圧縮部分の各構成部で行う処理を更に
説明する。リフレッシュ判定器2で行う処理は、入力さ
れた差分値の大きさによって、リフレッシュする必要の
有無を判定することである。具体的には、予め設定して
おいたしきい値に比較して入力された差分値が大きけれ
ば、リフレッシュする必要があると判定する。予め設定
しておいたしきい値に比較して入力された差分値が小さ
い場合は、リフレッシュする必要なしと判定する。
説明する。リフレッシュ判定器2で行う処理は、入力さ
れた差分値の大きさによって、リフレッシュする必要の
有無を判定することである。具体的には、予め設定して
おいたしきい値に比較して入力された差分値が大きけれ
ば、リフレッシュする必要があると判定する。予め設定
しておいたしきい値に比較して入力された差分値が小さ
い場合は、リフレッシュする必要なしと判定する。
【0015】量子化器(Q1)3では、原音デ−タと予
測器8から出力される予測値との差分値を量子化する。
差分値はある程度かたよった分布を統計的に持つことが
多いので、量子化器(Q1)3としては非線形量子化器
が好ましい。統計分布から、非線形量子化器を作成する
ためのアルゴリズムは、J.Maxの論文”Quant
ization for minimum disto
rtion”, IRE Transactions
on Information Theory6,7−
12,1960で述べられている。
測器8から出力される予測値との差分値を量子化する。
差分値はある程度かたよった分布を統計的に持つことが
多いので、量子化器(Q1)3としては非線形量子化器
が好ましい。統計分布から、非線形量子化器を作成する
ためのアルゴリズムは、J.Maxの論文”Quant
ization for minimum disto
rtion”, IRE Transactions
on Information Theory6,7−
12,1960で述べられている。
【0016】逆量子化器(DQ1)4で行う処理は、量
子化器(Q1)3で量子化されたデ−タを用いて、逆量
子化することである。量子化器(Q1)3が非線形量子
化器が好ましかったのに対応して、逆量子化器(DQ
1)4も非線形逆量子化器が好ましい。前述のJ.Ma
xの論文によるアルゴリズムを用いることで、差分値の
統計分布に最適な非線形逆量子化器を作成できる。
子化器(Q1)3で量子化されたデ−タを用いて、逆量
子化することである。量子化器(Q1)3が非線形量子
化器が好ましかったのに対応して、逆量子化器(DQ
1)4も非線形逆量子化器が好ましい。前述のJ.Ma
xの論文によるアルゴリズムを用いることで、差分値の
統計分布に最適な非線形逆量子化器を作成できる。
【0017】量子化器(Q2)5で行う処理は、リフレ
ッシュにあたって原音デ−タ1を再現もしくは近似する
ことを目的とする。そのため量子化器(Q2)5では、
線形量子化器を用いるのが簡単である。あるいは量子化
器(Q2)5では原音デ−タ1に全く処理をしないこと
でも構わないが、圧縮部分全体としての圧縮率はその分
低下する。
ッシュにあたって原音デ−タ1を再現もしくは近似する
ことを目的とする。そのため量子化器(Q2)5では、
線形量子化器を用いるのが簡単である。あるいは量子化
器(Q2)5では原音デ−タ1に全く処理をしないこと
でも構わないが、圧縮部分全体としての圧縮率はその分
低下する。
【0018】逆量子化器(DQ2)6で行う処理は、量
子化器(Q2)5で量子化されたデ−タを用いて、逆量
子化することである。逆量子化器(DQ2)6では、量
子化器(Q2)5における量子化に対応した逆量子化を
行う。
子化器(Q2)5で量子化されたデ−タを用いて、逆量
子化することである。逆量子化器(DQ2)6では、量
子化器(Q2)5における量子化に対応した逆量子化を
行う。
【0019】予測器入力用デ−タ選択器7で行う処理
は、逆量子化器(DQ1)4で逆量子化された後の数値
と、逆量子化器(DQ2)6で逆量子化された後の数値
の一方を、予測器8に入力される数値として選択するこ
とである。予測器入力用デ−タ選択器7での選択は、リ
フレッシュ判定器2からのリフレッシュ判定情報に応じ
て行う。即ち、リフレッシュする必要がある場合には逆
量子化器(DQ2)6で逆量子化された後の数値を選択
し、リフレッシュする必要がない場合には逆量子化器
(DQ1)4で逆量子化された後の数値を選択する。
は、逆量子化器(DQ1)4で逆量子化された後の数値
と、逆量子化器(DQ2)6で逆量子化された後の数値
の一方を、予測器8に入力される数値として選択するこ
とである。予測器入力用デ−タ選択器7での選択は、リ
フレッシュ判定器2からのリフレッシュ判定情報に応じ
て行う。即ち、リフレッシュする必要がある場合には逆
量子化器(DQ2)6で逆量子化された後の数値を選択
し、リフレッシュする必要がない場合には逆量子化器
(DQ1)4で逆量子化された後の数値を選択する。
【0020】予測器8で行う処理は、予測器入力用デ−
タ選択器7で選択されたデ−タを用いて予測値を得るこ
とである。オ−バ−フロ−あるいはアンダ−フロ−等の
際の補正処理も予測器8で行われる。最も簡単な予測器
8の例としては、入力されたデ−タを1サンプル分遅延
して出力するだけというものがある。一般的には、予測
器8として線形予測器を用いるが、非線形予測器を用い
ても構わない。
タ選択器7で選択されたデ−タを用いて予測値を得るこ
とである。オ−バ−フロ−あるいはアンダ−フロ−等の
際の補正処理も予測器8で行われる。最も簡単な予測器
8の例としては、入力されたデ−タを1サンプル分遅延
して出力するだけというものがある。一般的には、予測
器8として線形予測器を用いるが、非線形予測器を用い
ても構わない。
【0021】圧縮デ−タ形成器9では、リフレッシュビ
ットマップ、逆量子化器(DQ1)23で逆量子化され
るデ−タ、逆量子化器(DQ2)24で逆量子化される
デ−タから、圧縮デ−タ21を構成する。圧縮デ−タ2
1のデ−タ構造については後述する。
ットマップ、逆量子化器(DQ1)23で逆量子化され
るデ−タ、逆量子化器(DQ2)24で逆量子化される
デ−タから、圧縮デ−タ21を構成する。圧縮デ−タ2
1のデ−タ構造については後述する。
【0022】次に、伸長部分の構成に関して第2図を用
いながら説明する。伸長部分は、圧縮デ−タ分解器2
2、逆量子化器(DQ1)23、逆量子化器(DQ2)
24、予測器入力用デ−タ選択器25、予測器26で構
成される。
いながら説明する。伸長部分は、圧縮デ−タ分解器2
2、逆量子化器(DQ1)23、逆量子化器(DQ2)
24、予測器入力用デ−タ選択器25、予測器26で構
成される。
【0023】次に伸長部分の各構成部の関係を説明す
る。圧縮デ−タ21を、圧縮デ−タ分解器22で分解
し、リフレッシュビットマップ、逆量子化器(DQ1)
23で逆量子化されるデ−タ、逆量子化器(DQ2)2
4で逆量子化されるデ−タを得る。逆量子化器(DQ
1)23で逆量子化されるデ−タは逆量子化器(DQ
1)23へと、逆量子化器(DQ2)24で逆量子化さ
れるデ−タは逆量子化器(DQ2)24へと、それぞれ
入力され、逆量子化される。逆量子化器(DQ1)23
で逆量子化された後のデ−タに予測器26から出力され
た予測値を加えたデ−タと、逆量子化器(DQ2)24
で逆量子化された後のデ−タの内、一方が予測器入力用
デ−タ選択器25で選択され、伸長デ−タ27として出
力される。更に、出力された伸長デ−タ27と等しい数
値のデ−タが、予測器26に入力され、予測演算を行
い、予測値を出力する。
る。圧縮デ−タ21を、圧縮デ−タ分解器22で分解
し、リフレッシュビットマップ、逆量子化器(DQ1)
23で逆量子化されるデ−タ、逆量子化器(DQ2)2
4で逆量子化されるデ−タを得る。逆量子化器(DQ
1)23で逆量子化されるデ−タは逆量子化器(DQ
1)23へと、逆量子化器(DQ2)24で逆量子化さ
れるデ−タは逆量子化器(DQ2)24へと、それぞれ
入力され、逆量子化される。逆量子化器(DQ1)23
で逆量子化された後のデ−タに予測器26から出力され
た予測値を加えたデ−タと、逆量子化器(DQ2)24
で逆量子化された後のデ−タの内、一方が予測器入力用
デ−タ選択器25で選択され、伸長デ−タ27として出
力される。更に、出力された伸長デ−タ27と等しい数
値のデ−タが、予測器26に入力され、予測演算を行
い、予測値を出力する。
【0024】伸長部分の構成要素の一部である逆量子化
器(DQ1)23、逆量子化器(DQ2)24、予測器
入力用デ−タ選択器25、予測器26は、圧縮部分の構
成要素の一部である逆量子化器(DQ1)4、逆量子化
器(DQ2)6、予測器入力用デ−タ選択器7、予測器
8とそれぞれ全く等しい機能を有する。
器(DQ1)23、逆量子化器(DQ2)24、予測器
入力用デ−タ選択器25、予測器26は、圧縮部分の構
成要素の一部である逆量子化器(DQ1)4、逆量子化
器(DQ2)6、予測器入力用デ−タ選択器7、予測器
8とそれぞれ全く等しい機能を有する。
【0025】次にデ−タ構造について第3図を用いなが
ら説明する。ここでは原音デ−タをORG_1,ORG
_2,...,ORG_nのようにnサンプルずつで圧
縮していくことを想定する。原音デ−タは単位サンプル
あたりmビットとする。nサンプルの原音デ−タのデ−
タ量はm×nビットとなる。この原音デ−タを、既に説
明した圧縮部分を用いて圧縮デ−タを形成していく。圧
縮デ−タは、リフレッシュビットマップとENC_1,
ENC_2,...,ENC_nより構成される。
ら説明する。ここでは原音デ−タをORG_1,ORG
_2,...,ORG_nのようにnサンプルずつで圧
縮していくことを想定する。原音デ−タは単位サンプル
あたりmビットとする。nサンプルの原音デ−タのデ−
タ量はm×nビットとなる。この原音デ−タを、既に説
明した圧縮部分を用いて圧縮デ−タを形成していく。圧
縮デ−タは、リフレッシュビットマップとENC_1,
ENC_2,...,ENC_nより構成される。
【0026】リフレッシュビットマップは、ENC_
1,ENC_2,...,ENC_nを得るために用い
た被量子化デ−タが原音デ−タそのものか否かを表す情
報である。リフレッシュビットマップの一例として、そ
れぞれのサンプルで被量子化デ−タが原音デ−タそのも
のか否かを1ビットで表現する場合について以下述べ
る。この場合、nサンプルずつで圧縮していく場合には
nビットのデ−タで表すことになる。例えばn=8でE
NC_3が被量子化デ−タが原音デ−タである以外は全
て被量子化デ−タが原音デ−タでない場合には、(00
100000)2などで表現する。
1,ENC_2,...,ENC_nを得るために用い
た被量子化デ−タが原音デ−タそのものか否かを表す情
報である。リフレッシュビットマップの一例として、そ
れぞれのサンプルで被量子化デ−タが原音デ−タそのも
のか否かを1ビットで表現する場合について以下述べ
る。この場合、nサンプルずつで圧縮していく場合には
nビットのデ−タで表すことになる。例えばn=8でE
NC_3が被量子化デ−タが原音デ−タである以外は全
て被量子化デ−タが原音デ−タでない場合には、(00
100000)2などで表現する。
【0027】ENC_1,ENC_2,...,ENC
_nは、単位サンプルあたりm’<mなる整数mビット
として圧縮を図る。
_nは、単位サンプルあたりm’<mなる整数mビット
として圧縮を図る。
【0028】以上説明した圧縮デ−タを、既に説明した
伸長部分を用いて伸長デ−タを形成していく。伸長デ−
タは、DEC_1,DEC_2,...,DEC_nの
nサンプルから構成される。伸長デ−タは、原音デ−タ
同様に単位サンプルあたりmビットであるため、nサン
プルの伸長デ−タのデ−タ量はm×nビットとなる。
伸長部分を用いて伸長デ−タを形成していく。伸長デ−
タは、DEC_1,DEC_2,...,DEC_nの
nサンプルから構成される。伸長デ−タは、原音デ−タ
同様に単位サンプルあたりmビットであるため、nサン
プルの伸長デ−タのデ−タ量はm×nビットとなる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、予測
符号化技術を用いた音声圧縮方式において、原音デ−タ
と予測値との差分値と、予め設定されたしきい値とを比
較して、原音デ−タと予測値との差分値の方が大きい場
合には原音デ−タそのものを被量子化デ−タとして量子
化し、予め設定されたしきい値の方が大きい場合には原
音デ−タと予測値との差分値を被量子化デ−タとして量
子化することによって音声圧縮処理を行い、被量子化デ
−タが原音デ−タそのものか否かを表す情報を圧縮デ−
タの中に含むという構成をとったため、量子化ビット数
が少ない場合でも量子化誤差が制限されるという効果が
ある。
符号化技術を用いた音声圧縮方式において、原音デ−タ
と予測値との差分値と、予め設定されたしきい値とを比
較して、原音デ−タと予測値との差分値の方が大きい場
合には原音デ−タそのものを被量子化デ−タとして量子
化し、予め設定されたしきい値の方が大きい場合には原
音デ−タと予測値との差分値を被量子化デ−タとして量
子化することによって音声圧縮処理を行い、被量子化デ
−タが原音デ−タそのものか否かを表す情報を圧縮デ−
タの中に含むという構成をとったため、量子化ビット数
が少ない場合でも量子化誤差が制限されるという効果が
ある。
【図1】本発明を用いた一実施例の圧縮部分を説明する
説明図である。
説明図である。
【図2】本発明を用いた一実施例の伸長部分を説明する
説明図である。
説明図である。
【図3】原音デ−タ、圧縮デ−タ、伸長デ−タのデ−タ
構造を示す説明図である。
構造を示す説明図である。
1 原音デ−タ 2 リフレッシュ判定器 3 量子化器(Q1) 4 逆量子化器(DQ1) 5 量子化器(Q2) 6 逆量子化器(DQ2) 7 予測器入力用デ−タ選択器 8 予測器 9 圧縮デ−タ形成器 10 圧縮デ−タ 21 圧縮デ−タ 22 圧縮デ−タ分解器 23 逆量子化器(DQ1) 24 逆量子化器(DQ2) 25 予測器入力用デ−タ選択器 26 予測器 27 伸長デ−タ
Claims (2)
- 【請求項1】 予測符号化技術を用いた音声圧縮方式に
おいて、原音デ−タと予測値との差分値と、予め設定さ
れたしきい値とを比較して、原音デ−タと予測値との差
分値の方が大きい場合には原音デ−タそのものを被量子
化デ−タとして量子化し、予め設定されたしきい値の方
が大きい場合には原音デ−タと予測値との差分値を被量
子化デ−タとして量子化することによって音声圧縮処理
を行い、かつ被量子化デ−タが原音デ−タそのものか否
かを表す情報を圧縮デ−タの中に含むことを特徴とする
ディジタル音声圧縮方式。 - 【請求項2】 前記原音デ−タと予測値との差分値と、
予め設定されたしきい値とを比較して、原音デ−タと予
測値との差分値の方が大きい場合には原音デ−タそのも
のを被量子化デ−タとして量子化する場合に、非線形量
子化技術を用いることを特徴とする請求項1記載のディ
ジタル音声圧縮方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7037663A JPH08211900A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | ディジタル音声圧縮方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7037663A JPH08211900A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | ディジタル音声圧縮方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08211900A true JPH08211900A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=12503881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7037663A Pending JPH08211900A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | ディジタル音声圧縮方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08211900A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008072670A1 (ja) | 2006-12-13 | 2008-06-19 | Panasonic Corporation | 符号化装置、復号装置、およびこれらの方法 |
JP2009171250A (ja) * | 2008-01-16 | 2009-07-30 | Toyota Motor Corp | データ送信装置、電子制御ユニット及びデータ伝送装置 |
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JP2014519044A (ja) * | 2011-04-21 | 2014-08-07 | サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | 線形予測係数量子化方法、サウンド符号化方法、線形予測係数逆量子化方法、サウンド復号化方法、その記録媒体及び電子機器 |
-
1995
- 1995-02-01 JP JP7037663A patent/JPH08211900A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10229692B2 (en) | 2011-04-21 | 2019-03-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method of quantizing linear predictive coding coefficients, sound encoding method, method of de-quantizing linear predictive coding coefficients, sound decoding method, and recording medium and electronic device therefor |
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