JPH08211749A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH08211749A
JPH08211749A JP7015922A JP1592295A JPH08211749A JP H08211749 A JPH08211749 A JP H08211749A JP 7015922 A JP7015922 A JP 7015922A JP 1592295 A JP1592295 A JP 1592295A JP H08211749 A JPH08211749 A JP H08211749A
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JP
Japan
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peeling
transfer material
transfer
image
image forming
Prior art date
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Pending
Application number
JP7015922A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kawabata
隆 川端
Nobuo Momotake
信男 百武
Fumio Furusawa
文夫 古沢
Masaaki Tokunaga
雅彰 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP7015922A priority Critical patent/JPH08211749A/ja
Publication of JPH08211749A publication Critical patent/JPH08211749A/ja
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  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境変動等の条件変動があっても、転写材担
持体の表面を構成する転写フィルムを損傷したり、剥離
不良が発生するのを防止可能な画像形成装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 転写材担持体の外周面及び内周面の少なくと
も一方に所定のタイミングで当接して、当該転写材担持
体の表面を形成する転写フィルムを変形させ、転写材を
当該転写材担持体上から剥離する転写材剥離部材を備
え、この転写材剥離部材を、2種類以上の線膨張係数の
異なる材料を積層して構成するとともに、上記転写材剥
離部材を構成する2種類以上の材料を、高温高湿時に転
写材担持体の表面を形成する転写フィルムを変形させる
方向に当該転写材剥離部材が変形するように組み合わせ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、感光体ドラム上に順
次色の異なる複数のトナー像を形成し、感光体ドラム上
に形成された複数のトナー像を、転写ドラム上に担持さ
れた転写材上に順次重ね合わせた状態で転写することに
より画像を形成する電子写真式複写機やプリンタ等の画
像形成装置に関し、特に転写ドラム上に担持された転写
材を剥離するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の転写ドラムを使用した画
像形成装置としては、感光体ドラム上に順次シアン、マ
ゼンタ、イエロー、ブラック等の色の異なる複数のトナ
ー像を形成し、この感光体ドラム上に形成された複数の
トナー像を、転写ドラム上に担持された転写用紙等の転
写材上に順次重ね合わせた状態で転写することにより画
像を形成するように構成したものがある。そして、この
画像形成装置では、転写ドラムに吸着された転写材上に
所定数のトナー像を多重に転写した後、この転写材を転
写ドラムの表面から剥離して、定着器により転写材上に
トナー像を定着するようになっている。その際、この画
像形成装置では、転写材を転写ドラムの表面から確実に
剥離するために、先端部の鋭利な剥離フィンガーからな
る剥離装置が使用される。
【0003】この剥離装置としては、例えば、図12乃
至図14に示すように、金属製の幅の狭い板状部材から
なる先端部の鋭利な剥離フィンガー100を、所定のタ
イミングで転写ドラムの表面を形成する転写フィルム1
01に接触させ、剥離フィンガー100の鋭利な先端部
によって転写材102を転写フィルム101から剥離し
た後、転写材102を剥離フィンガー100の上側面に
よって持ち上げることにより、転写材102を転写ドラ
ムの表面から剥離するものが用いられる(特開平1−2
54986号公報)。また、上記剥離装置では、剥離フ
ィンガー100の剥離作用を補助するため、当該剥離フ
ィンガー100によって転写ドラムの表面から剥離され
た転写材102を浮き上がらせる複数の剥離ガイド部材
103が、剥離フィンガー100の両側に配設されてい
る。そして、これらの複数の剥離ガイド部材103は、
剥離フィンガー100と一体的に支持体に固定されてお
り、この支持体を所定のタイミングで回動させることに
より、剥離フィンガー100の先端部を転写フィルム1
01の表面に接触させるように構成されている。
【0004】しかし、上記従来の画像形成装置の場合に
は、複数の剥離ガイド部材103が剥離フィンガー10
0とともに回動するため、剥離フィンガー100が転写
材102をすくう際に、剥離ガイド部材103が必要以
上に転写ドラムへ接近してしまう。従って、剥離ガイド
部材103先端の位置は、剥離フィンガー100が転写
材102をすくう際には、転写ドラムとの干渉を避ける
位置に規制される。つまり、剥離フィンガー100が転
写材をすくうときに、剥離ガイド部材103が転写ドラ
ムに干渉しない位置にセットすると、剥離フィンガー1
00が転写材102をすくった後、もとの位置にもど
り、転写材102が剥離ガイド部材103によってすく
い上げられるときには、剥離ガイド部材103先端が、
転写材102の上側を通過し、転写材102をすくい上
げられなくなり、ジャムが発生するという問題点があ
る。
【0005】かかる問題点を解消するため、転写材10
2の転写フィルム101に対する静電吸着力を下げる手
段をとり、転写材102を剥離するポイントより若干上
流側に一対のコロナ帯電器105a、105bを設置
し、除電することにより転写材102と転写フィルム1
01間の静電吸着力を弱めることが考えられる。
【0006】しかしながら、この対策では十分でなく、
腰の弱い用紙においては、剥離ガイド部材103の先端
が転写材102の上流側を通過し、剥離不良が発生する
という問題点がやはり生じる。
【0007】そこで、本出願人は、かかる問題点を解決
するため、特開平5−61364号公報に示すようなも
のを既に提案している。この提案に係る画像形成装置の
剥離装置は、剥離爪として、やはり金属製の幅の狭い板
状部材からなる先端部の鋭利な剥離爪を使用したもので
あり、転写材を転写ドラム上の転写材担持体に支持し感
光体に形成されたトナー像を転写材に転写した後、転写
材を剥離装置により剥離する画像形成装置において、前
記剥離装置は、図15に示すように、転写材110の一
部を剥離させる剥離爪111と、剥離された転写材11
0を順次両サイド方向に剥離させてゆく剥離ガイド部材
112と、前記剥離爪111および剥離ガイド112を
それぞれ個別に回動させる回動機構とを備え、前記剥離
爪111が転写材110を剥離する位置にあるとき、前
記剥離ガイド部材112を転写ドラム113に近接する
位置に保持させるように構成したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記従来の画像形成装置の剥離装置の場合に
は、剥離爪111が金属製の薄板からなり、先端部が鋭
利に形成されているため、剥離爪111と転写フィルム
113との接触状態が変化すると、剥離爪111の鋭利
な先端部によって転写フィルム113の表面を傷付けた
り、極端な場合には、剥離爪111の鋭利な先端部が転
写フィルム113に突き刺さり、転写フィルム113を
損傷する虞れがあるという問題点があった。
【0009】かかる転写フィルムの損傷を少しでも防ぐ
ためには、図16に示すように、剥離爪111の先端部
近傍の下面に樹脂ローラー115を配設することも行わ
れている。なお、図16において、116は転写フィル
ム113を内側から半径方向外方に押圧して当該転写フ
ィルム113を変形させ、転写材110の剥離を容易と
するための剥離内押し部材である。
【0010】しかし、この場合でも、温度や湿度等の環
境変動により、次のような不具合が生じる。すなわち、
低温低湿時には、合成樹脂からなる転写フィルム113
が低温硬化により剛性が高まり、転写フィルム113の
変形量が減少して、転写材110の剥離時に鋭利な剥離
爪111の先端部及び剥離内押し部材116によって転
写フィルム113を傷付けてしまう場合がある。このよ
うに、転写フィルム113の内面又は外面に損傷が生じ
ると、当該転写フィルム113の帯電状態が部分的に変
化するため、転写フィルム113上に保持される転写材
110に転写されるトナー像が部分的に変化し、画質不
良が発生するという問題点が生じる。また、外側の剥離
爪111の取付け位置や作動位置にバラツキがあり、転
写フィルム113に近接しすぎていると、極端な場合に
は剥離爪111が転写フィルム113に突き刺さること
があり、装置の使用が不可能となるため、外側の剥離爪
111の取付け精度が非常に厳しく要求され、製造コス
トがアップするという問題点もあった。
【0011】一方、高温高湿の条件下においては、転写
フィルム113の剛性が弱まり、転写フィルム113が
膨張してしまい、転写材110の剥離に必要な転写フィ
ルム113の変形量が得られず、転写材110の剥離不
良が発生するという問題点があった。また、高温高湿の
条件下においては、転写材110としての転写用紙の腰
も低下するため、剥離爪111によって用紙110がよ
り剥離し難くなるという問題点もあった。
【0012】かかる高温高湿における転写材110の剥
離不良を防止可能な技術としては、特開平4−2844
77号公報等に開示されているものがある。この特開平
4−284477号公報に係る画像形成装置は、像担持
体に現像像を形成し、該現像像を転写装置に担持された
転写材に転写し、次いで該転写材を分離手段によって転
写装置より分離する画像形成装置において、前記分離手
段は、転写材を転写手段から分離するための複数の分離
部材と、該分離部材の前記転写装置に対する相対位置関
係を変えるための駆動手段とを有するように構成したも
のである。
【0013】しかし、上記特開平4−284477号公
報に係る画像形成装置の場合には、複数の分離部材の転
写装置に対する相対位置関係を変えるための駆動手段を
備えているため、環境変動等に応じて分離部材の転写装
置に対する相対位置関係を変えることによって、高温高
湿における転写材の剥離不良は、ある程度防止すること
ができるものの、低温低湿時には、少なくとも1つの分
離部材が転写装置の表面に接触する量が通常と変わらな
いため、転写装置の表面を構成する転写フィルムを損傷
してしまうという問題点が残る。
【0014】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、環境変動等の条件変動があっても、転写材担持
体の表面を構成する転写フィルムを損傷したり、剥離不
良が発生するのを防止可能な画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項第1項
に係る画像形成装置は、像担持体上に順次色の異なる複
数のトナー像を形成し、上記像担持体上に形成された複
数のトナー像を、転写材担持体上に担持された転写材上
に順次重ね合わせた状態で転写することにより画像を形
成する画像形成装置において、上記転写材担持体の外周
面及び内周面の少なくとも一方に所定のタイミングで当
接して、当該転写材担持体の表面を形成する転写フィル
ムを変形させ、転写材を当該転写材担持体上から剥離す
る転写材剥離部材を備え、この転写材剥離部材を、2種
類以上の線膨張係数の異なる材料を積層して構成すると
ともに、上記転写材剥離部材を構成する2種類以上の材
料を、高温高湿時に転写材担持体の表面を形成する転写
フィルムを変形させる方向に当該転写材剥離部材が変形
するように組み合わせたものである。
【0016】上記転写材剥離手段は、例えば、転写材担
持体の外周面及び内周面の両方に配置されるが、この転
写材剥離手段は、転写材担持体の外周面及び内周面の少
なくとも一方にのみ配置するように構成しても良い。
【0017】また、上記2種類以上の線膨張係数の異な
る材料としては、例えば、SUS等の金属とPET(ポ
リエチレンテレフタレート)等の合成樹脂を組み合わせ
たものが用いられるが、これらに限定されるものではな
く、図17及び図18に示すような種々の材料を組み合
わせて用いても良い。なお、その際、基本的には金属と
合成樹脂との組み合わせで使用される。
【0018】
【作用】この発明の請求項第1項に係る画像形成装置に
おいては、上記転写材担持体の外周面び内周面の少なく
とも一方に所定のタイミングで当接して、当該転写材担
持体の表面を形成する転写フィルムを変形させ、転写材
を当該転写材担持体上から剥離する転写材剥離部材を備
え、この転写材剥離部材を、2種類以上の線膨張係数の
異なる材料を積層して構成するとともに、上記転写材剥
離部材を構成する2種類以上の材料を、高温高湿時に転
写材担持体の表面を形成する転写フィルムを変形させる
方向に当該転写材剥離部材が変形するように組み合わせ
たので、転写材剥離部材を、当該転写材剥離部材を構成
する線膨張係数の異なる2種類以上の材料によって、高
温高湿時には転写フィルムをより変形させる方向に、低
温低湿時には転写フィルムの変形量を少なくする方向に
変形させることにより、転写材剥離部材によって転写材
担持体を構成する転写フィルムを損傷するのを防止する
ことができるとともに、剥離不良が発生するのを防止す
ることができ、転写材の剥離に対する信頼性が向上す
る。また、転写材剥離部材を構成する線膨張係数の異な
る2種類以上の材料の組合せによって実施することがで
きるため、極めて簡単な構成で実現できる。さらに、高
温高湿時の腰の弱い薄紙含水紙等の剥離不良が大幅に改
善でき、使用する用紙の種類が広くなる。
【0019】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0020】図6はこの発明に係る画像形成装置として
の多重転写方式のデジタルカラー画像形成装置の一実施
例を示すものである。
【0021】図6において、1はデジタルカラー画像形
成装置の本体を示すものであり、このデジタルカラー画
像形成装置本体1内の上端部には、原稿2の画像を読み
取る画像読取装置3(Image Input Ter
minal)が配置されている。この画像読取装置3
は、プラテンガラス4上にプラテンカバー5によって押
圧された状態で載置された原稿2の画像を光源6によっ
て照明し、原稿2の反射光像を第1、第2の走査ミラー
7、8及び結像レンズ9を介してCCDセンサー10に
走査露光して、このCCDセンサー10によって原稿2
の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドッ
ト/mm)で読み取るようになっている。
【0022】上記画像読取装置3によって読み取られた
原稿2の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑
(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率デ
ータとして画像処理装置12(Image Proce
ssing System)に送られ、この画像処理装
置12では、原稿2の反射率データに対して、シェーデ
イング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ
補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施さ
れる。
【0023】そして、上記の如く画像処理装置12で所
定の画像処理が施された画像データは、黒(K)、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)(各8bi
t)の3色の原稿色材階調データに変換されてROS1
5(Raster Output Scanner)に
送られ、このROS15では、原稿色材階調データに応
じてレーザー光による画像露光が行われる。
【0024】上記ROS15は、図6に示すように、半
導体レーザー16を原稿色材階調データ14に応じて変
調して、この半導体レーザー16からレーザー光LBを
階調データ14に応じて出射する。この半導体レーザー
16から出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡17
によって偏向走査され、反射ミラー18を介して感光体
ドラム20上に走査露光される。
【0025】上記ROS15によってレーザー光LBが
走査露光される感光体ドラム20は、図示しない駆動手
段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動され
るようになっている。この感光体ドラム20の表面は、
予め帯電コロトロン21によって所定の電位に帯電され
た後、原稿色材階調データに応じてレーザー光LBが走
査露光されることによって静電潜像が形成される。上記
感光体ドラム20上に形成された静電潜像は、黒
(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の4色の現像器22K、22Y、22M、22C
を備えたロータリー方式の現像装置22によって順次現
像され、所定の色のトナー像となる。
【0026】上記感光体ドラム20上に形成されたトナ
ー像は、当該感光体ドラム20に隣接して配置された転
写ドラム23上に保持された転写材としての転写用紙2
4上に、転写コロトロン25の帯電によって順次転写さ
れる。上記転写材24は、図6に示すように、画像形成
装置本体1内の下部に配置された複数の給紙カセット2
8、29、30から給紙ロール31によって給紙される
とともに、画像形成装置本体1外の側面に配置された手
差しトレイ38からも給紙可能となっており、給紙され
た転写材24は、搬送ローラ32によって転写ドラム2
3の表面までそれぞれ搬送される。そして、上記転写材
24は、帯電コロトロン33の帯電によって転写ドラム
23の表面に静電的に吸着された状態で、当該転写ドラ
ム23の表面に保持される。なお、上記手差しトレイ3
8からは、定形外の転写用紙以外にオーバーヘッドプロ
ジェクター用の透明なOHPシート等も給紙可能であ
り、OHPシート等にも画像を形成することができるよ
うになっている。また、上記手差しトレイ38からは、
片面に画像が形成された転写材24を裏返しにして給紙
することにより、両面コピーが可能となっている。
【0027】また、上記感光体ドラム20上から所定の
色数のトナー像が転写された転写材24は、剥離コロト
ロン34の帯電によって転写ドラム23の表面から剥離
された後、定着器35へ搬送され、この定着器35によ
って熱及び圧力によってトナー像が転写材24上に定着
され、排紙トレイ36上に排出されてカラー画像の形成
工程が終了する。
【0028】なお、図6中、37は転写ドラム23の除
電を行うための除電コロトロンを示している。
【0029】図7は上記多重転写方式のデジタルカラー
画像形成装置の画像形成部を示す構成図である。
【0030】図7において、20は上記感光体ドラムで
あり、この感光体ドラム20の表面に接触するように転
写材担持体としての転写ドラム23が配設されている。
上記転写ドラム23は、図示しない駆動機構によって感
光体ドラム20の周速と同一の速度で回転駆動されるよ
うになっている。この転写ドラム23は、図8に示すよ
うに、軸方向の両端部に配置される一対の円環状部材と
してのリング部材40、40と、これらのリング部材4
0、40を互いに連結する連結部材としてのタイバープ
レート41とを有するドラム状の枠体を備え、上記タイ
バープレート41にポリエチレンテレフタレートやポリ
フッ化ビニリデン等の誘電体フィルムからなる転写フィ
ルム42の円周方向の先端部を固定するとともに、両側
端部をリング部材40、40の外周面に沿わせて枠体に
巻き付け、転写フィルム42の円周方向の後端部をタイ
バープレート41に固定して中空円筒状に形成されてい
る。
【0031】上記転写ドラム23には、上述したよう
に、複数の給紙カセット28、29、30のうちいずれ
かのカセットから転写材24が供給され、この転写材2
4は、吸着ロール43によって転写ドラム23の表面に
押圧されるとともに、転写ドラム23の裏面側から吸着
用のコトロロン33によって帯電を請け、転写ドラム2
3の転写フィルム42上に静電的に吸着される。この転
写ドラム23上に吸着された転写材24には、感光体ド
ラム20上に順次形成される黒(K)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナー像が、
転写コロトロン25の帯電によって転写される。
【0032】そして、上記感光体ドラム20から所定の
色数のトナー像が転写された転写材24は、剥離装置4
4によって転写ドラム23の表面から剥離された後、搬
送ガイド45を介して定着器35に搬送されて、この定
着器35の定着ローラ35a及び圧力ローラ35bによ
ってトナー像が熱及び圧力により転写材24上に定着さ
れ、フューザ出口ロール46によって装置外部の排紙ト
レイ36上に排出される。
【0033】ところで、この実施例では、転写材担持体
の外周面び内周面の少なくとも一方に所定のタイミング
で当接して、当該転写材担持体の表面を形成する転写フ
ィルムを変形させ、転写材を当該転写材担持体上から剥
離する転写材剥離部材を備え、この転写材剥離部材を、
2種類以上の線膨張係数の異なる材料を積層して構成す
るとともに、上記転写材剥離部材を構成する2種類以上
の材料を、高温高湿時に転写材担持体の表面を形成する
転写フィルムを変形させる方向に当該転写材剥離部材が
変形するように組み合わせるように構成されている。
【0034】すなわち、上記転写ドラム23の表面に
は、図1及び図5に示すように、剥離フィンガー50が
所定のタイミングで予め定められた位置で接触するよう
に配置されているとともに、転写ドラム23の内部に
は、転写フィルム42を所定のタイミングで予め定めら
れた位置で内側から半径方向外方に押圧して当該転写フ
ィルム42を変形させ、転写材24の剥離を容易とする
ための剥離内押し部材51が配置されている。また、上
記転写ドラム23の剥離フィンガー50より上流側に
は、転写材24の除電を行い、当該転写材24の剥離を
容易とするための剥離コロトロン47が配置されてい
る。
【0035】上記剥離フィンガー50は、図2及び図3
に示すように、SUSとPETからなるマイラーフィル
ムのように、線膨張係数の異なる2種類の材料50a、
50bを互いに積層して構成されており、これらのSU
SとPETの材料は、先端部にいくに従って薄くなるよ
うにナイフエッジ状に形成されているとともに、その平
面形状は、基端部から途中までが同一幅で、途中から先
端部にいくに従って幅が狭くなるようにやはりナイフエ
ッジ状に形成され、剥離フィンガー50の先端部が変形
し易くなっている。上記剥離フィンガー50の上面側を
構成する材料50aは、SUS等の線膨張係数の相対的
に大きな材料が選択され、その下面側を構成する材料5
0bは、PET等の線膨張係数の相対的に小さな材料が
選択される。上記剥離フィンガー50は、当該剥離フィ
ンガー50を構成する材料の線膨張係数の違いにより、
温度や湿度等の環境変化に応じて、バイメタルと同様の
作用によって自ずから所定の方向に変形するように構成
されている。そのため、上記剥離フィンガー50は、構
成する材料の断面二次モーメントや体積が小さい方が、
2種以上の線膨張係数の異なる材料を積層配置した場合
に変形量が大きくなるため、剥離フィンガー50を構成
する材料の形状や体積等が適宜設定される。
【0036】また、上記剥離内押し部材51も、図4及
び図5に示すように、上記剥離フィンガー50と同様、
SUSとPETからなるマイラーフィルムのように、線
膨張係数の異なる2種類の材料(図17及び図18参
照)を互いに積層して構成されており、これらのSUS
とPETの材料は、先端部にいくに従って薄くなるよう
にナイフエッジ状に形成されているとともに、その平面
形状は、基端部から途中までが同一幅で、途中から先端
部にいくに従って幅が狭くなるようにやはりナイフエッ
ジ状に形成され、剥離内押し部材51の先端部が変形し
易くなっている。上記剥離内押し部材51の上面側を構
成する材料51aは、SUS等の線膨張係数の相対的に
大きな材料が選択され、その下面側を構成する材料51
bは、PET等の線膨張係数の相対的に小さな材料が選
択される。また、上記剥離内押し部材51は、当該剥離
内押し部材51を構成する材料の線膨張係数の違いによ
り、温度や湿度等の環境変化に応じて、バイメタルと同
様の作用によって自ずから所定の方向に変形するように
構成されている。そのため、上記剥離内押し部材51
は、構成する材料の断面二次モーメントや体積が小さい
方が、2種以上の線膨張係数の異なる材料を積層配置し
た場合に変形量が大きくなるため、剥離内押し部材51
を構成する材料の形状や体積等が適宜設定される。
【0037】さらに、上記剥離装置44の剥離フィンガ
ー50及び剥離内押し部材51は、2種以上の線膨張係
数の異なる材料が、高温高湿時に転写ドラム23の表面
を形成する転写フィルム42を変形させる方向に当該剥
離フィンガー50及び剥離内押し部材51が変形するよ
うに組み合わされている。
【0038】以上の構成において、この実施例に係る画
像形成装置では、次のようにして、環境変動等の条件変
動があっても、転写材担持体の表面を構成する転写フィ
ルムを損傷したり、剥離不良が発生するのを防止可能と
なっている。すなわち、この実施例に係る画像形成装置
では、図7に示すように、感光体ドラム20上に順次形
成された黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)のトナー像が、転写ドラム23上に吸着さ
れた転写材24上に、当該転写ドラム23の回転に伴っ
て順次多重転写された後、この所定の色数のトナー像が
転写された転写材24は、剥離装置44によって転写ド
ラム23の表面から剥離され、定着器35による定着処
理が行われる。
【0039】その際、上記剥離装置44の剥離フィンガ
ー50及び剥離内押し部材51は、図2及び図4に示す
ように、線膨張係数の異なる2種類の材料50a、50
b及び51a、51bを積層して構成されており、温度
及び湿度等の環境の変化に応じて、剥離フィンガー50
が所定の作用位置に移動した際に、当該転写フィルム4
2を変形させる量が自動的に変化するようになってい
る。
【0040】すなわち、この実施例では、環境変動に応
じて、剥離装置の転写材担持体の半径方向における移動
量が自動的に変化するようになっている。上記画像形成
装置内の温度及び湿度は、季節や使用環境等によって変
化する。例えば、上記温度及び湿度が、20〜25℃、
40〜60%RH程度の常温の環境下の場合には、剥離
装置44の剥離フィンガー50及び剥離内押し部材51
は、図1に示すように、当該剥離フィンガー50及び剥
離内押し部材51を構成する2種類の材料50a、50
b及び51a、51bの線膨張係数の違いによって、例
えば、図9に示すように、剥離フィンガー50及び剥離
内押し部材51が転写フィルム42を外側及び内側から
2mm程度変形させるように設定される。
【0041】また、上記温度及び湿度が、20℃未満、
40%RH未満程度の低温低湿の環境下の場合には、剥
離装置44の剥離フィンガー50及び剥離内押し部材5
1は、図1に示すように、当該剥離フィンガー50及び
剥離内押し部材51を構成する2種類の材料50a、5
0b及び51a、51bの線膨張係数の違いによって、
例えば、図10に示すように、剥離フィンガー50及び
剥離内押し部材51が転写フィルム42を外側及び内側
から1mm程度変形させるように設定される。
【0042】さらに、上記温度及び湿度が、25℃を越
え、40%RHを越える程度の高温高湿の環境下の場合
には、剥離装置44の剥離フィンガー50及び剥離内押
し部材51は、図1に示すように、当該剥離フィンガー
50及び剥離内押し部材51を構成する2種類の材料5
0a、50b及び51a、51bの線膨張係数の違いに
よって、例えば、図11に示すように、剥離フィンガー
50及び剥離内押し部材51が転写フィルム42を外側
及び内側から3mm程度変形させるように設定される。
【0043】なお、上記低温低湿及び高温高湿の環境下
における剥離フィンガー50及び剥離内押し部材51の
変形量は、上記の値に限定されるものではなく、適宜変
更してもよい。
【0044】このように、上記実施例では、転写ドラム
23の外周面び内周面に所定のタイミングで当接して、
当該転写ドラム23の表面を形成する転写フィルム42
を変形させ、転写材24を当該転写ドラム23上から剥
離する剥離フィンガー50及び剥離内押し部材51を備
え、これらの剥離フィンガー50及び剥離内押し部材5
1を、2種類の線膨張係数の異なる材料50a、50b
及び51a、51bを積層して構成するとともに、上記
剥離フィンガー50及び剥離内押し部材51を構成する
2種類の材料50a、50b及び51a、51bを、高
温高湿時に転写ドラム23の表面を形成する転写フィル
ム42を変形させる方向に当該剥離フィンガー50及び
剥離内押し部材51が変形するように組み合わせたの
で、剥離フィンガー50及び剥離内押し部材51を、当
該剥離フィンガー50及び剥離内押し部材51を構成す
る線膨張係数の異なる2種類の材料50a、50b及び
51a、51bによって、高温高湿時には転写フィルム
42をより変形させる方向に、低温低湿時には転写フィ
ルム42の変形量を少なくする方向に変形させることに
より、剥離フィンガー50及び剥離内押し部材51によ
って転写ドラム23を構成する転写フィルム42を損傷
するのを防止することができるとともに、剥離不良が発
生するのを防止することができ、転写材24の剥離に対
する信頼性が向上する。また、剥離フィンガー50及び
剥離内押し部材51を構成する線膨張係数の異なる2種
類の材料50a、50b及び51a、51bの組合せに
よって実施することができるため、極めて簡単な構成で
実現できる。さらに、高温高湿時の腰の弱い薄紙含水紙
等の剥離不良が大幅に改善でき、使用する用紙の種類が
広くなる。
【0045】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、請求項第1項及び第2項に係る画像形成装置
においては、転写材担持体の外周面び内周面の少なくと
も一方に所定のタイミングで当接して、当該転写材担持
体の表面を形成する転写フィルムを変形させ、転写材を
当該転写材担持体上から剥離する転写材剥離部材を備
え、この転写材剥離部材を、2種類以上の線膨張係数の
異なる材料を積層して構成するとともに、上記転写材剥
離部材を構成する2種類以上の材料を、高温高湿時に転
写材担持体の表面を形成する転写フィルムを変形させる
方向に当該転写材剥離部材が変形するように組み合わせ
たので、転写材剥離部材を、当該転写材剥離部材を構成
する線膨張係数の異なる2種類以上の材料によって、高
温高湿時には転写フィルムをより変形させる方向に、低
温低湿時には転写フィルムの変形量を少なくする方向に
変形させることにより、転写材剥離部材によって転写材
担持体を構成する転写フィルムを損傷するのを防止する
ことができるとともに、剥離不良が発生するのを防止す
ることができ、転写材の剥離に対する信頼性が向上す
る。また、転写材剥離部材を構成する線膨張係数の異な
る2種類以上の材料の組合せによって実施することがで
きるため、極めて簡単な構成で実現できる。さらに、高
温高湿時の腰の弱い薄紙含水紙等の剥離不良が大幅に改
善でき、使用する用紙の種類が広くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る画像形成装置の一実施
例の剥離装置を要部断面構成図である。
【図2】 図2は剥離フィンガーの先端部を示す断面図
である。
【図3】 図3は剥離フィンガーの先端部を示す平面図
である。
【図4】 図4は剥離用内押し部材の先端部を示す断面
図である。
【図5】 図5(a)(b)は剥離用内押し部材の先端
部をそれぞれ示す平面図である。
【図6】 図6はこの発明に係る画像形成装置の一実施
例を示す構成図である。
【図7】 図7はこの発明に係る画像形成装置の一実施
例を示す画像形成部の構成図である。
【図8】 図8は転写ドラムを示す斜視図である。
【図9】 図9は剥離フィンガー等の動作を示す断面構
成図である。
【図10】 図10は剥離フィンガー等の動作を示す断
面構成図である。
【図11】 図11は剥離フィンガー等の動作を示す断
面構成図である。
【図12】 図12は従来の画像形成装置における剥離
装置を示す斜視図である。
【図13】 図13(a)(b)は剥離装置の作用をそ
れぞれ示す断面構成図である。
【図14】 図14(a)(b)は剥離装置の作用をそ
れぞれ示す断面構成図である。
【図15】 図15(a)〜(c)は従来の画像形成装
置における剥離装置の動作をそれぞれ示す断面構成図で
ある。
【図16】 図16は従来の画像形成装置における他の
剥離装置を示す断面構成図である。
【図17】 図17は剥離フィンガー又は剥離用内押し
部材として使用可能な材料を示す図表である。
【図18】 図18は剥離フィンガー又は剥離用内押し
部材として使用可能な材料を示す図表である。
【符号の説明】
23 転写ドラム、24 転写材、42 転写フィル
ム、50 剥離フィンガー、51 剥離内押し部材、5
0a、50b 線膨張係数の異なる材料、51a、51
b 線膨張係数の異なる材料。
フロントページの続き (72)発明者 徳永 雅彰 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に順次色の異なる複数のトナ
    ー像を形成し、上記像担持体上に形成された複数のトナ
    ー像を、転写材担持体上に担持された転写材上に順次重
    ね合わせた状態で転写することにより画像を形成する画
    像形成装置において、 上記転写材担持体の外周面及び内周面の少なくとも一方
    に所定のタイミングで当接して、当該転写材担持体の表
    面を形成する転写フィルムを変形させ、転写材を当該転
    写材担持体上から剥離する転写材剥離部材を備え、この
    転写材剥離部材を、2種類以上の線膨張係数の異なる材
    料を積層して構成するとともに、上記転写材剥離部材を
    構成する2種類以上の材料を、高温高湿時に転写材担持
    体の表面を形成する転写フィルムを変形させる方向に当
    該転写材剥離部材が変形するように組み合わせたことを
    特徴とする画像形成装置。
JP7015922A 1995-02-02 1995-02-02 画像形成装置 Pending JPH08211749A (ja)

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JP7015922A JPH08211749A (ja) 1995-02-02 1995-02-02 画像形成装置

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