JPH08211451A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JPH08211451A
JPH08211451A JP7015794A JP1579495A JPH08211451A JP H08211451 A JPH08211451 A JP H08211451A JP 7015794 A JP7015794 A JP 7015794A JP 1579495 A JP1579495 A JP 1579495A JP H08211451 A JPH08211451 A JP H08211451A
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JP
Japan
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opening
electronic device
closing
closing member
barrier
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JP7015794A
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Yutaka Kikuchi
裕 菊池
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラ等の電子機器の開閉部材をしっかりと
閉じた位置と開いた位置に保持でき、特に開き位置では
強い付勢力を要することなく開閉部材を開き位置に保持
できる電子機器を提供することにある。 【構成】 電子機器本体1と、該電子機器本体1の使用
に際し支軸6を中心として回動することにより、該電子
機器に対して開閉される開閉部材2とを有する電子機器
において、該開閉部材2を閉じ位置において閉じ方向に
付勢する第1の付勢手段(4,7,8)と、該開閉部材
2の開き方向位置を規制する規制手段と、該開閉部材を
開き方向位置において開き方向に付勢する第2の付勢手
段(4,7,8)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、携帯電話、携
帯テレビ等の電子機器に係り、特に使用に際して開閉部
材の操作を行う形式の電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ、携帯電話、携帯テレビ等
の電子機器の発達が目覚ましく、操作性の向上、あるい
は外観形状に機能性を求めたものが種々提供されてい
る。
【0003】このような電子機器、例えばカメラにあっ
ては、カメラの前面にレンズバリアを開閉可能に設け、
該レンズバリアの開閉に応じてカメラのメインスイッチ
がオン・オフするようにしたものがある。
【0004】図11および図12は、カメラ本体に対
し、レンズバリアをヒンジ軸を回転中心として回動可能
とするレンズバリア開閉機構を示している。100はカ
メラ本体、101はバリア、102はヒンジ軸、103
はバリア開きバネ、104はラッチレバー、105はラ
ッチレバーバネ、106はカメラのメインスイッチ、1
07は撮影光学系である。
【0005】上記構成において、バリア101はヒンジ
軸102を介してカメラ本体100に連結されており、
ヒンジ軸102を回転中心として回転可能に嵌合してい
る。図11に示すようにバリアが閉じた状態では、バリ
ア101にスライド可能に保持されたラッチレバー10
4の係合爪104aは、ラッチレバーバネ105の力に
従ってカメラ本体100の凹部100bに係合してい
る。この時バリア開き方向に付勢されているバリア開き
バネ103はチャージされた状態にある。又、この時メ
インスイッチ106はOFFしているので撮影光学系1
07は沈胴状態である。この状態からラッチレバー10
4をラッチレバーバネ105の力に抗してスライドさ
せ、係合爪104aの係合が外れると、バリア開きバネ
103の力に従ってバリア101は開き方向に回転し、
図12に示すように、カメラ本体の当接部100aに当
接した位置で停止する。この時バリア101はバネ10
3の力で開き方向に付勢された状態にある。又、バリア
101が開き方向に回転して当接部100aに当接する
以前に、バリアの凸部101aがメインスイッチ106
の接片を押してスイッチをONさせ、撮影光学系107
は沈胴状態より繰り出す。逆にバリアが開いた状態から
閉じる時は、バリア101を手動によりバネ103をチ
ャージしつつ回転させ、係合爪104aが凹部100b
に係合する位置までバリア101を閉じ方向に押す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ラッチレバー104の爪104aがカメラ本
体の係合凹部100bに係合する際にラッチレバーバネ
105を縮める方向におけるラッチレバーの移動を考慮
している為、この移動を可能とするために図11に示し
ている隙間xが有り、従ってバリアが閉じられた状態に
あっても、手でバリア101を押した時に例えばパクパ
クするといった感触のガタつきが生じる。又、バリアが
開いた位置で保持される力は、バリア開きバネ103の
開き方向付勢力であるので、撮影の待機状態にある時に
バリアがバタつかないようにする為には強い開きバネ力
が必要である。このため、バリアが約180°開いた位
置にあるようなものでは、閉じの際にバリアを押して回
転させる手の力として大きな力を必要とし、操作性が良
くない。
【0007】更に、図11、12のようなタイプのメイ
ンスイッチではバリア101に形成されたスイッチ作動
部材をなす突部101aのような凸形状がバリア表側
(外観側)に必要となり、デザイン的見地から見ばえが
良くないという欠点があった。本出願に係る第1の発明
の目的は、カメラ等の電子機器の開閉部材をしっかりと
閉じた位置と開いた位置に保持でき、特に開き位置では
強い付勢力を要することなく開閉部材を開き位置に保持
できる電子機器を提供することにある。
【0008】本出願に係る第2の発明の目的は、第1の
発明の目的を達成した電子機器をカメラに適用し、良好
な操作性を得ることにある。
【0009】本出願に係る第3の発明の目的は、第1の
発明の目的を達成した電子機器を携帯電話や小型カメラ
等に適用し、良好な操作性を得ることにある。
【0010】本出願に係る第4の発明の目的は、上記し
た各発明の目的を達成した電子機器における開閉部材を
付勢する付勢手段の構成の簡素化を図ることにある。
【0011】本出願に係る第5の発明の目的は、カメラ
に適用した場合のカメラの保護を有効に図ることにあ
る。
【0012】本出願に係る第6の発明の目的は、上記し
た各発明の目的を達成した電子機器本体のメインスイッ
チのオン・オフ動作を自動的に行える電子機器を提供す
ることにある。
【0013】本出願に係る第7の発明の目的は、上記の
第6の発明の目的を達成した電子機器において、メイン
スイッチがオンとなった位置で開閉部材から手を離して
も、オフとはならない電子機器を提供することにある。
【0014】本出願に係る第8の発明の目的は、上記し
た第6、第7の発明の目的を達成した電子機器における
スイッチの小型化を図れ、同時に小さなスペースに配置
することができることにある。
【0015】本出願に係る第9の発明の目的は、太陽電
池を有効に配置することができる電子機器を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】本出願に係る
第1の発明の目的を実現する構成は、請求項1に記載の
ように、電子機器本体と、該電子機器本体の使用に際し
支軸を中心として回動することにより、該電子機器に対
して開閉される開閉部材とを有する電子機器において、
該開閉部材を閉じ位置において閉じ方向に付勢する第1
の付勢手段と、該開閉部材の開き方向位置を規制する規
制手段と、該開閉部材を開き方向位置において開き方向
に付勢する第2の付勢手段とを有することを特徴とする
電子機器にある。
【0017】この構成では、開閉部材が閉じている状態
および開いている状態の両方の状態において、開閉部材
は夫々の方向に付勢力が付与されているので、開閉部材
が閉じ位置および開き位置においてバタつくことがな
い。また、閉じ方向と開き方向の両方向の操作力をバラ
ンス良く設定することができるので、開閉部材の良好な
操作性が得られる。
【0018】本出願に係る第2の発明の目的を実現する
構成は、請求項2に記載のように、請求項1において、
電子機器本体はカメラで、開閉部材は該カメラの前面を
覆うバリアであることを特徴とする電子機器にある。
【0019】この構成では、カメラにおいて、バリアを
開かない限り撮影が行えず、このバリア開閉機構を有す
ることで、カメラの操作性が良好となり、また携帯時に
バリアがバタついたりすることがない。
【0020】本出願に係る第3の発明の目的を実現する
構成は、請求項3に記載のように、請求項1において、
電子機器本体は携帯電話、小型テレビ等であって、開閉
部材は機器本体の一部もしくは全体を覆う開閉カバーで
あることを特徴とする電子機器にある。
【0021】この構成では、携帯電話では通話のために
開閉カバーを開く必要があり、小型テレビでは画面を見
るために開閉カバーを開く必要があるので、この開閉カ
バー開閉機構を有することで、携帯電話や小型テレビの
操作性が良好となり、また携帯時に開閉カバーがバタつ
いたりすることがない。
【0022】本出願に係る第4の発明の目的を実現する
構成は、請求項4に記載のように、請求項1、2または
3において、第1の付勢手段と第2の付勢手段は、付勢
力を発生する部材が共通であることを特徴とする電子機
器にある。
【0023】この構成では、部材の共通化が図れるの
で、小型化、コストダウンが図れ、また第1の付勢手段
と第2の付勢手段の付勢力の共通化も容易に行える。
【0024】本出願に係る第5の発明の目的を実現する
構成は、請求項5に記載のように、請求項2において、
バリアはカメラの撮影レンズのみならず、ファインダー
の対物レンズ、オートフォーカス用の投受光レンズ、測
光レンズ、ストロボ発光部の前面を覆うことを特徴とす
る電子機器にある。
【0025】この構成では、バリアは撮影レンズのみな
らず、ファインダーの対物レンズやAF(オートフォー
カス)の投受光レンズ、測光レンズやストロボ発光部の
前面を覆う大きな譴責を有することにより、携帯時に各
々のレンズやレンズ直前にある保護窓等に不容易に指が
触れるのを防ぐことができ、またゴミやほこり等が付着
するのを防止できる。
【0026】本出願に係る第6の発明の目的を実現する
構成は、請求項6に記載のように、請求項1、2、3、
4または5において、開閉部材が閉じた状態で電子機器
本体のメインスイッチをオフとし、該開閉部材が開いた
状態で電子機器本体のメインスイッチをオンとするよう
に、該開閉部材の開閉動作に連動するスイッチ手段を有
することを特徴とする電子機器にある。
【0027】この構成では、開閉部材を開閉すれば、機
器本体のメインスイッチを自動的にオン・オフ動作させ
ることができ、例えばカメラに適用すれば操作性の向上
が図れ、シャッタチャンスを逃すことがない。
【0028】本出願に係る第7の発明の目的を実現する
構成は、請求項7に記載のように、請求項6において、
開閉部材は、スイッチ手段がオンとなる回動位置では、
第2の付勢手段による付勢力が付与されていることを特
徴とする電子機器にある。
【0029】この構成では、スイッチ手段がオンする位
置まで開閉部材を回動すれば、その後開閉部材から手を
離しても開閉部材は開き位置まで回動し、スイッチ手段
がオフすることはない。また、カメラに適用すれば、撮
影状態でバリアが確実に開いていることが保証される。
【0030】本出願に係る第8の発明の目的を実現する
構成は、請求項8に記載のように、請求項6または7に
おいて、スイッチ手段は、開閉部材の開閉動作に連動し
て該開閉部材の支軸方向に移動する部材をスイッチ作動
部材とすることを特徴とする電子機器にある。
【0031】この構成では、上記スイッチ手段はヒンジ
軸方向に摺動する構成とすれば、ヒンジ軸を取り囲む円
筒形状のヒンジ軸受け内にスイッチ切り換え手段を配置
することが可能である。したがって、小さなスペース内
にスイッチ切り換え手段を配置でき、カメラの小型化に
結びつくと共に、図11で示した101aのような突起
形状は不要なため、外観の見栄えに影響はない。
【0032】本出願に係る第9の発明の目的を実現する
構成は、請求項9に記載のように、請求項1、2、3、
4、5、6、7または8において、開閉部材の表面側に
は太陽電池が設けられていることを特徴とする電子機器
にある。
【0033】この構成では、太陽電池による発電電流を
2次電池に蓄えて、電子機器の電源として使用すること
が可能となり、従来の電子機器のような1次電池の電力
低下による電池交換が不要となる。大面積を要する太陽
電池は、バリア等の開閉部材に配置することが適してい
る。
【0034】
【実施例】
(第1の実施例)図1〜図6は本発明の第1の実施例を
示す。以下、図面に従って説明する。
【0035】図1は、本発明を適用したカメラの分解斜
視図であり、バリアカバーがグリップカバーに対して閉
じあるいは開き方向へ付勢される構成を示したものであ
る。図2は、同カメラのヒンジ軸中心を含む面の断面
図、図3は、同カメラのバリアカバーの付勢用カムの説
明図、図4は、同カメラの側面図で(a)は通常携帯時
のバリアカバーが閉じた状態を示し、(b)はバリアカ
バーが開かれて撮影可能状態を示す。図5は、同カメラ
のメインスイッチ部を含むカメラの縦断面図、図6は、
本カメラに適用した電源部分の回路図である。
【0036】これらの図において、1はカメラ本体で、
図1に破線で示す位置にリチウムイオン2次電池1aを
内蔵している。1bは撮影レンズ鏡筒である。2はバリ
アカバーでアモルファスの太陽電池セル3が5枚並んで
貼付けられており、図6に示すとおり、直列に配線され
ており、光が当たるとリチウムイオン2次電池1aに電
力を供給するように構成されている。
【0037】又、バリアカバー2は、撮影レンズ鏡筒1
bだけでなくカメラ本体1に設けられているファインダ
ー対物窓1cとAF投光レンズ1d、AF受光レンズ1
eの前面にある窓部材1fとストロボ発光部窓1g全て
を覆える大きさである。
【0038】4はグリップカバー、5は底カバーで、ヒ
ンジ部5a,5b,5cを有しており、ヒンジ軸6はバ
リアカバー2とグリップカバー4と底カバー5の3部品
を串刺しにして嵌装される。従って、バリアカバー2と
グリップカバー4はヒンジ軸6を回転中心として回転可
能に支持されている。しかし、通常グリップカバー4
は、図示しないラッチ機構により、カメラ本体1に一体
的に固定されている。バリアカバー2とグリップカバー
4をヒンジ軸6で軸支した底カバー5は、カメラ本体1
の底面にビスで固定されている。7はカムフォロワー
で、バリアカバー2に設けられた穴2aに嵌装されてお
り、キー7aがバリアカバー2のキー溝2bに嵌合され
回転止めされている。又、カムフォロワー7の貫通穴7
bはヒンジ軸6に対して回転及び軸方向摺動可能に嵌合
している。
【0039】8は圧縮バネで、カムフォロワー7のカム
当接部7cをグリップカバー4に一体に設けられたカム
面4a〜4cに押し付ける付勢力を有しており、カムフ
ォロワー7と共にバリアカバー2の穴2aの内部に収め
られている。バリアカバー2が閉じた位置(図4(a)
の状態)にある時は、カムフォロワー7のカム当接部7
cはカム面4aに押し付けられており、従ってバリアカ
バー2はグリップカバー4に対して閉じ方向(図4の
(a)に示す矢印A方向)に付勢されており、バリアカ
バー2の斜面2cはグリップカバー4の斜面4dに当接
して受けられている。
【0040】9はスイッチ駆動部材で、カムフォロワー
7と同様にヒンジ軸6に対して軸方向摺動可能に嵌合し
ている。10は圧縮バネで、スイッチ駆動部材9のカム
当接部9aをバリアカバー2に一体的に設けられたカム
面2dに押し付ける付勢力を有している。スイッチ駆動
部材9は、バリアカバー2の開き動作に従って図1にお
いて右方へ移動し、閉じ動作に従ってバネ力で左方へ移
動するものである。11はスイッチ板で、接片12と1
3を熱カシメで保持しており、係合部11aがスイッチ
駆動部材9の凹部9bに係合してスイッチ駆動部材9と
一体的に左右方向へ動作する。接片12と13は図示し
ないプリント配線基板のパターンに接触し、左右方向の
移動に応じて、電源ON/OFFの作用をする。
【0041】これは図6に示すメインスイッチ34に相
当するものである。
【0042】図6は本発明の機器に適した回路の電源部
分の構成図で、3は太陽電池、1aはリチウムイオン2
次電池、31は逆流防止用のダイオード、32は公知の
過充電防止回路、33はカメラ本体を動かすマイコン、
34は前記バリアカバー2を開くことによって入るメイ
ンスイッチである。
【0043】次に、上記構成において、本カメラの動作
を説明する。通常携帯時は図4の(a)に示すように、
バリアカバー2を閉じた状態にあり、外光を太陽電池セ
ル3で受けてリチウムイオン2次電池1aに充電され
る。
【0044】この時バリアカバー2の穴2a内部にある
カムフォロワー7のカム当接部7cはグリップカバー4
のカム面4aに押圧されて、バリアカバー2は図4の
(a)に示す矢印Aの閉じ方向に付勢されている。この
状態から撮影の為に手でバリアカバー2を開いていく
と、図3に示すように、カム当接部7cは圧縮バネ8を
チャージしつつカム面4aをのぼっていく。図3の範囲
aにおいてはバリアカバー2は閉じ方向に付勢力を有し
ているが、範囲bにおいては、閉じ方向及び開き方向の
いずれの付勢力もなく、カム当接部7cがカムの範囲c
に入ると、今度はバリアカバー2を開き方向へ付勢する
力が発生する。即ち、図4の(b)において、Eの範囲
はバリアカバー2が閉じ方向に付勢されている範囲で、
Fの範囲がいずれの付勢力もない範囲で、Gの範囲が開
き方向に付勢されている範囲である。図4の(b)に実
線で示すバリアカバー2の全開位置は、バリアカバー2
がカメラ本体1の当接部1hに当接した位置で規制され
ている。
【0045】従って、撮影可能なバリアカバー2が開き
きった位置においても開き方向付勢力(矢印B方向)が
有り、バリアカバー2のバタつきは抑えられている。バ
リアカバー2の開き動作に伴なってスイッチ駆動部材9
は、圧縮バネ10をチャージしつつバリアカバー2に一
体的に設けられたカム面2dをのぼっていき、図2にお
いて右方へ移動し、接片12に接触するプリント配線基
板のパターンの切換りに従ってメインスイッチをONす
る。メインスイッチのONに従って図4の(b)のよう
に撮影レンズ鏡筒は、沈胴状態より撮影待機位置まで繰
出し、撮影可能状態となる逆にバリアカバー2の閉じ動
作によって、スイッチ駆動部材9は圧縮バネ10のバネ
力で左方へ移動し、メインスイッチがOFFすることで
撮影レンズ鏡筒は沈胴する。なお、上述のような撮影の
為にバリアカバー2の動作が行なわれる際にも、グリッ
プカバー4はカメラ本体1に対して閉じ状態を維持され
ている。
【0046】また、メインスイッチがONするタイミン
グは、図4の(b)で示したバリアカバー2の開き方向
付勢が開始された後の「H」分の角度開いたところにあ
る。従って、メインスイッチがONした後すぐにバリア
カバー2の手動による開き力を解除してもカムフォロワ
ー7がカム面4cを押すバネ8の力で開いていく構成で
ある。
【0047】(第2の実施例)図7および図8は第2の
実施例を示し、図7は本発明を小型テレビに用いた例を
示す分解斜視図、図8は同小型テレビの開閉カバーが開
いてテレビ画面が見られる状態を示す図である。
【0048】これらの図において、21は小型テレビ本
体で、液晶画面21a及びリチウムイオンの2次電池2
1bを備えている。21cはチャンネルのアップ・ダウ
ンや音量の大・小を決定する操作ボタンである。22は
開閉カバーで、液晶画面21aを覆えるだけの面積を有
している。23は太陽電池セルで、開閉カバー22の表
側に備えられている。24はヒンジ軸で、開閉カバー2
2を小型テレビ本体21に対して回動可能に支持し、ヒ
ンジ軸受けの穴21eと21fを貫通している。25は
カムフォロワーで、開閉カバー22に設けられた穴22
aに嵌装されており、キー25aが開閉カバー22のキ
ー溝22bに嵌合して回転止めされている。又、カムフ
ォロワー25の貫通穴25bはヒンジ軸24に対して回
転及び軸方向摺動可能に嵌合している。26は圧縮バネ
でカムフォロワー25のカム当接部25cをテレビ本体
のヒンジ軸受け21dに設けられたカム面21g,21
h,21iへ押し付ける付勢力を有しており、カムフォ
ロワー25と共に開閉カバー22の穴22a内部に収め
られている。
【0049】27はスイッチ駆動部材で、カムフォロワ
ー25と同様にヒンジ軸24に対して軸方向摺動可能に
嵌合している。28は圧縮バネでスイッチ駆動部材27
のカム当接部27aを開閉カバー22に一体的に設けら
れたカム面(図示せず)に押し付ける付勢力を有してい
る。スイッチ駆動部材27は、開閉カバー22の開き動
作に従って図7において左方へ移動し閉じ動作に従って
バネ力で右方へ移動するものである。29はスイッチ板
で、接片30を熱カシメで保持しており、係合部29a
がスイッチ駆動部材27の凹部27bに係合してスイッ
チ駆動部材27と一体的に左右方向へ動作する。接片3
0は図示しないプリント配線基板のパターンに接触し、
左右方向の移動に応じて電源ON/OFFの作用をす
る。
【0050】次に、上記構成において本小型テレビの動
作を説明する。通常は、開閉カバー22を閉じた状態に
あり、外光を太陽電池セル23で受けてリチウムイオン
2次電池21bに充電される。この時開閉カバー22の
穴22aの内部にあるカムフォロワー25のカム当接部
25cはカメラ本体に形成されているカム面21gに押
圧されて、開閉カバー22は閉じ方向に付勢されてい
る。この状態からテレビ画面を見る為に開閉カバー22
を開いていくと、カム当接部25cは圧縮バネ26をチ
ャージしつつカム面21gをのぼっていき、カム面21
hを越えて、カム面21iに当接するようになると、今
度は開閉カバー22は、開き方向へ付勢する力が発生す
る。
【0051】開閉カバー22の開き動作に伴なってスイ
ッチ駆動部材27は、圧縮バネ28をチャージしつつ開
閉カバー22に一体的に設けられたカム面(図示せず)
をのぼっていき、図7において左方へ移動し、接片30
に接触するプリント配線基板のパターン切換りに従って
電源スイッチをONする。電源スイッチのONに従って
液晶画面上に画像が映し出される。図8に示すように、
特に屋外でテレビを見る時に、開閉カバー22は日さし
となって液晶画面21a上に直接外光が当たらないよう
な役割を果たすような角度で、開閉カバー22の開き角
度は規制される。逆に開閉カバー22の閉じ動作によっ
て、スイッチ駆動部材27は圧縮バネ28のバネ力で右
方へ移動し、電源スイッチがOFFすることで、画面上
の映像が消える。尚、電源スイッチがONするタイミン
グは、開閉カバー22が開き方向に付勢されている範囲
にある。
【0052】(第3の実施例)図9および図10は本発
明の第3の実施例を示し、本実施例は本発明を携帯電話
に用いた例を示すもので、図9は開閉カバーが閉じた状
態を示し、図10は同携帯電話の開閉カバーが開いた状
態を示す図である。
【0053】図において、41は機器本体で、ヒンジ部
41aに開閉カバー42を回転可能に支持している。開
閉カバー42の外側表面には太陽電池セル43を備え、
外光をこの太陽電池セル43で受けてリチウムイオン2
次電池41bに充電される。開閉カバー42のヒンジ部
42aには前記した第2の実施例における小型テレビで
説明したような開閉回転付勢機構及びスイッチ駆動機構
を備えるものであるが、この機構については同じなので
その説明を省略する。従って、図9のように開閉カバー
42が閉じている時には開閉カバー42は更に閉じる方
向に付勢力が有り、図10のように開閉カバー42が開
いている時には開閉カバーは開き角度が規制された状態
にあって、更に開き方向に付勢力が発生している。又開
閉カバー42が開く途中で通話スイッチがONして、送
話口42bより通話可能な状態となる。
【0054】(特許請求の範囲と実施例との対応関係)
特許請求の範囲における電子機器本体は、実施例におけ
るカメラ本体1、携帯電話本体41、小型テレビ本体2
1に相当し、支軸はヒンジ軸6に相当し、また開閉部材
はバリアカバー2、開閉カバー22,42に相当する。
【0055】特許請求の範囲における第1、第2の付勢
手段はカムフォロワー7、カム面21g,21h,21
i、圧縮バネ8,26に相当する。
【0056】特許請求の範囲におけるスイッチ手段は、
スイッチ駆動部材9、圧縮バネ10、スイッチ板11、
接片12,13に相当し、スイッチ作動部材はスイッチ
駆動部材9に相当する。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、開閉部
材が閉じている状態および開いている状態の両方の状態
において、開閉部材は夫々の方向に付勢力が付与されて
いるので、開閉部材が閉じ位置および開き位置において
バタつくことがない。また、閉じ方向と開き方向の両方
向の操作力をバランス良く設定することができるので、
開閉部材の良好な操作性が得られる。
【0058】請求項2に記載の発明によれば、カメラに
おいて、バリアを開かない限り撮影が行えず、このバリ
ア開閉機構を有することで、カメラの操作性が良好とな
り、また携帯時にバリアがバタついたりすることがな
い。
【0059】請求項3に記載の発明によれば、携帯電話
では通話のために開閉カバーを開く必要があり、小型テ
レビでは画面を見るために開閉カバーを開く必要がある
ので、この開閉カバー開閉機構を有することで、携帯電
話や小型テレビの操作性が良好となり、また携帯時に開
閉カバーがバタついたりすることがない。
【0060】請求項4に記載の発明によれば、部材の共
通化が図れるので、小型化、コストダウンが図れ、また
第1の付勢手段と第2の付勢手段の付勢力の共通化も容
易に行える。
【0061】請求項5に記載の発明によれば、バリアは
撮影レンズのみならず、ファインダーの対物レンズやA
F(オートフォーカス)の投受光レンズ、測光レンズや
ストロボ発光部の前面を覆う大きな譴責を有することに
より、携帯時に各々のレンズやレンズ直前にある保護窓
等に不容易に指が触れるのを防ぐことができ、またゴミ
やほこり等が付着するのを防止できる。
【0062】請求項6に記載の発明によれば、開閉部材
を開閉すれば、機器本体のメインスイッチを自動的にオ
ン・オフ動作させることができ、例えばカメラに適用す
れば操作性の向上が図れ、シャッタチャンスを逃すこと
がない。
【0063】請求項7に記載の発明によれば、スイッチ
手段がオンする位置まで開閉部材を回動すれば、その後
開閉部材から手を離しても開閉部材は開き位置まで回動
し、スイッチ手段がオフすることはない。また、カメラ
に適用すれば、撮影状態でバリアが確実に開いているこ
とが保証される。
【0064】請求項8に記載の発明によれば、例えば支
軸を取り囲む円筒形状の軸受部材の内にスイッチ作動部
材を配置することができ、小さなスペース内にスペース
作動部材を配置でき、カメラ等の電子機器の小型化が図
れ、従来のようにスイッチ作動部材を例えばバリアの表
面側に設ける必要がなく、外観形状も良くなる。
【0065】請求項9に記載の発明によれば、バリア等
の開閉部材の有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すカメラの分解斜視
図。
【図2】図1のヒンジ軸中心を含む断面図。
【図3】図1のバリアカバー付勢用カムとカムフォロワ
ーとの関係を示す図。
【図4】図1のカメラの側面図を示し、(a)はバリア
カバーの閉じ状態、(b)は開き状態を示す。
【図5】図1のカメラのメインスイッチを含む縦断面
図。
【図6】図1のカメラの電源部分の回路図。
【図7】第2の実施例を示す分解斜視図。
【図8】図7の小型テレビのカバー開き状態を示す斜視
図。
【図9】第3の実施例を示す分解斜視図。
【図10】図9の携帯テレビのカバー開き状態を示す斜
視図。
【図11】従来のカメラのバリア閉状態を示す断面図。
【図12】図11のカメラのバリア開状態を示す断面
図。
【符号の説明】 1…カメラ本体 1a…リチウム
イオン2次電池 2…バリアカバー 3…太陽電池セ
ル 4…グリップカバー 5…底カバー 6…ヒンジ軸 7…カムフォロ
ワー 8…圧縮バネ 9…スイッチ駆
動部材 10…圧縮バネ 11…スイッチ
板 12,13…接片 4a,4b,4
c…カム面 31…逆流防止用のダイオード 32…過充電防
止回路 33…マイコン 34…メインス
イッチ 21…小型テレビ本体 22…開閉カバ
ー 23…太陽電池セル 24…ヒンジ軸 25…カムフォロワー 26…圧縮バネ 27…スイッチ駆動部材 28…圧縮バネ 29…スイッチ板 30…接片 21g,21h,21i…カム面 41…携帯電話
本体 42…開閉カバー 43…太陽電池
セル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器本体と、該電子機器本体の使用
    に際し支軸を中心として回動することにより、該電子機
    器に対して開閉される開閉部材とを有する電子機器にお
    いて、 該開閉部材を閉じ位置において閉じ方向に付勢する第1
    の付勢手段と、該開閉部材の開き方向位置を規制する規
    制手段と、該開閉部材を開き方向位置において開き方向
    に付勢する第2の付勢手段とを有することを特徴とする
    電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、電子機器本体はカメ
    ラで、開閉部材は該カメラの前面を覆うバリアであるこ
    とを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、電子機器本体は携帯
    電話、小型テレビ等であって、開閉部材は機器本体の一
    部もしくは全体を覆う開閉カバーであることを特徴とす
    る電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、第1の
    付勢手段と第2の付勢手段は、付勢力を発生する部材が
    共通であることを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】 請求項2において、バリアはカメラの撮
    影レンズのみならず、ファインダーの対物レンズ、オー
    トフォーカス用の投受光レンズ、測光レンズ、ストロボ
    発光部の前面を覆うことを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5におい
    て、開閉部材が閉じた状態で電子機器本体のメインスイ
    ッチをオフとし、該開閉部材が開いた状態で電子機器本
    体のメインスイッチをオンとするように、該開閉部材の
    開閉動作に連動するスイッチ手段を有することを特徴と
    する電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項6において、開閉部材は、スイッ
    チ手段がオンとなる回動位置では、第2の付勢手段によ
    る付勢力が付与されていることを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、スイッチ手
    段は、開閉部材の開閉動作に連動して該開閉部材の支軸
    方向に移動する部材をスイッチ作動部材とすることを特
    徴とする電子機器。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8において、開閉部材の表面側には太陽電池が設けら
    れていることを特徴とする電子機器。
JP7015794A 1995-02-02 1995-02-02 電子機器 Pending JPH08211451A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009258600A (ja) * 2008-03-17 2009-11-05 Ricoh Co Ltd レンズキャップおよび撮像装置
JP2011055065A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Canon Inc 電子機器

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