JPH08211287A - 結像光学系 - Google Patents

結像光学系

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JPH08211287A
JPH08211287A JP7015286A JP1528695A JPH08211287A JP H08211287 A JPH08211287 A JP H08211287A JP 7015286 A JP7015286 A JP 7015286A JP 1528695 A JP1528695 A JP 1528695A JP H08211287 A JPH08211287 A JP H08211287A
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JP
Japan
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roof
lens
image forming
optical system
reflecting surface
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7015286A
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English (en)
Inventor
Naoki Hiji
直樹 氷治
Kenichi Kobayashi
健一 小林
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、面状あるいは線状の被写体を、複数
個の単位光学系を使用して分割結像を行う結像光学系に
関し、被写体の面積が広くても高い生産性を得る。 【構成】被写体面ghと平行に広がるルーフプリズムア
レイ100,200とレンズアレイ300を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機や画像読取装置
に用いられる小型の結像光学系に関するものであり、詳
細には、面状あるいは線状の被写体を、複数個の単位光
学系を使用して分割結像を行う結像光学系に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、面状あるいは線状の複写体を、複
数個の単位光学系を使用して分割結像を行うための小型
結像光学系として、特公昭61−19972号公報や特
公昭51−4766号公報に記載された、第2種のポロ
プリズムを用いた小型結像光学系が知られている。ポロ
プリズムは、倒立像を正立像に変換するためのプリズム
として知られており、図13のように2個の単位プリズ
ムを組み合せたものは第1種のポロプリズムとして、図
14のように3個の単位プリズムを組み合せたものは第
2種のポロプリズムとして知られている(早水良定;光
学技術コンタクトvol.21.No.5,44−57
(1983)参照)。
【0003】特公昭61−19972号公報には、図1
5に示すように、左右対称な形状を有する2種類の第2
種のポロプリズムアレイを構成単位として、これを半周
期ずらしてアレイ状に組合せた小型結像光学系が開示さ
れている。また、特公昭51−4766号公報には、2
つに分割されたポロプリズムを構成単位として、これを
図16に示すようにアレイ状に組合せて面状の被写体を
結像する小型結像光学系が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来提案
された小型結像光学系は、まず光学系の構成要素を製造
し、次に複数の構成要素を面状あるいは線状のアレイ状
に組合せて所望の光学系を構成するものである。この場
合、用いられる構成要素の数は、被写体の面積が広くな
るほど増加し、したがって被写体面積が広くなるほど組
立のための工数が増して生産性が低下するという問題が
ある。
【0005】本発明は、被写体の面積が広くても高い生
産性が得られる結像光学系を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の結像光学系は、以下に説明する、 (1)第1のルーフ反射体 (2)第2のルーフ反射体 (3)結像体 を備えたことを特徴とするものである。
【0007】このうち、上記(1)の第1のルーフ反射
体は、 (1−1)互いに直交する方向に広がるとともに、互い
の交差により形成される交差線が所定の第1の方向に延
びる2つの平面上それぞれに配置された、その第1の方
向とは直角の第2の方向に進行する物体光を、その第1
および第2の方向双方に直角の第3の方向に反射する第
1の反射面 (1−2)その第1の反射面で反射し上記第3の方向に
進む物体光を、上記第2の方向とは反対向きの第4の方
向に反射する第2の反射面を有する。
【0008】また、上記(2)の第2のルーフ反射体
は、 (2−1)互いに直交する方向に広がるとともに、互い
の交差により形成される交差線が上記第3の方向に延び
る2つの平面上それぞれに配置された、上記第2の反射
面で反射し上記第4の方向に進む物体光を上記第1の方
向に反射する第3の反射面 (2−2)その第3の反射面で反射し上記第1の方向に
進む物体光を、上記第2の方向に反射する第4の反射面
を有する。
【0009】さらに、上記(3)の結像体は、所定の被
写体面から出発した物体光が、順次、上記第1、第2、
第3および第4の反射面で反射して所定の結像面に至る
迄の、その物体光の光路中に配置された、上記被写体面
を上記結像面に結像するものである。ここで、上記第1
のルーフ反射体複数個が一体的に形成されてなる第1の
ブロック体と、上記第2のルーフ反射体複数個が一体的
に形成されてなる第2のブロック体とが、互いに別体に
あるいは互いに一体に形成されてなり、さらに、上記結
像体を構成する少なくとも一部の要素が、上記結像体複
数個にわたって一体的に形成されてなるとともに、上記
第1および第2のブロック体とは別体の第3のブロック
体として形成され、あるいは上記第1および第2のブロ
ック体の少なくとも一方と一体に形成されてなることが
好ましい。
【0010】
【作用】本発明の結像光学系の、上記(1)の第1のル
ーフ反射体は、(1−1)の第1の反射面と(1−2)
の第2の反射面とを有するものであり、この第1のルー
フ反射体を複数の結像光学系にわたってアレイ状に配置
し、被写体面に平行に広がる1つのルーフ反射体アレイ
(第1のブロック体)として形成することができる。
【0011】また、上記(2)の第2のルーフ反射体に
ついても同様であり、この第2のルーフ反射体は、(2
−1)の第3の反射面と(2−4)の第4の反射面とを
有するものであり、この第2のルーフ反射体を複数の結
像光学系にわたってアレイ状に配置し、複写体面に平行
に広がる1つのルーフ反射体(第2のブロック体)とし
て形成することができる。
【0012】さらに上記(3)の結像体についても、複
数の結像光学系にわたってアレイ状に配置し、1つの結
像体アレイ(第3のブロック体)として形成することが
できる。またこの複数の結像光学系にわたる結像体を、
上記第1のブロック体あるいは上記第2のブロック体と
一体的に形成したり、あるいは結像体の要素を2分し、
複数の結像光学系にわたる一方の要素を第1のブロック
体と一体に形成し、複数の結像光学系にわたる他方の要
素を第2のブロック体と一体に形成することもできる。
【0013】第1のルーフ反射体アレイ、第2のルーフ
反射体アレイは、例えば光学樹脂を射出成型するなどの
公知の方法で容易に大面積のものを作成することができ
る。また、結像体アレイも、光学樹脂を射出成型する方
法や、ガラス基板へ不純物拡散するなどの方法で容易に
大面積のものを作製することができる。このように、本
発明の結像光学系は、被写体の面積に拘らず、例えば3
つのブロック体で多数の結像光学系を形成することがで
きる。このため被写体の面積が広くても部品の数を増加
させる必要がなく、その製作の手間、組立ての手間が少
なくて済み、生産性の向上、コストの低減が図られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の結像光学系1つ分の一構成例を示す模式
的斜視図である。この結像光学系は、被写体面ghと結
像面g′h′との間に配置されており、第1のルーフ反
射体1、第2のルーフ反射体2、および結像レンズ3よ
り構成されている。
【0015】第1のルーフ反射体1は、被写体面ghお
よび結像面g′h′に対し45°傾いた2つの反射面1
1,12を有しており、これら2つの反射面11,12
は互いに直交する方向に広がっている。またこれら2つ
の反射面11,12の交差により形成される交差線1a
はg軸方向(本発明にいう第1の方向)に延びている。
尚、この第1のルーフ反射体1において、2つの反射面
11,12自体は交差している必要はなく、これら2つ
の反射面11,12は、ここで説明した位置関係にある
2つの仮想的な平面上それぞれに配置されていればよ
い。
【0016】また、第2のルーフ反射体2は、やはり、
被写体面ghおよび結像面g′h′に対し45°傾いた
2つの反射面21,22を有しており、これら2つの反
射面21,22は互いに直交する方向に広がっている。
またこれら2つの反射面21,22の交差により形成さ
れる交差線2aは、h軸方向(本発明にいう第3の方
向)に延びている。尚、この第2のルーフ反射体2につ
いても、上述の第1のルーフ反射体1と同様、2つの反
射面21,22自体は交差している必要はなく、これら
2つの反射面21,22は、ここで説明した位置関係に
ある2つの仮想的な平面上それぞれに配置されていれば
よい。
【0017】また、結像レンズ3は、本発明にいう結像
体の一例であり、被写体面ghを結像面g′h′上に写
像する役割りをなす。この図1では単レンズとして描か
れているが、単レンズである必要はなく複数のレンズ等
で構成されていてもよい。被写体面ghからこれに直交
するi軸方向(本発明にいう第2の方向)に発した物体
光は、第2のルーフ反射体2の脇を通り、第1のルーフ
反射体1を構成する第1の反射面11に入射してh軸方
向に反射される。この第1の反射面11で反射した物体
光はh軸方向に進み、第2の反射面12で−i軸方向
(本発明にいう第4の方向)に反射される。
【0018】第2の反射面12により−i軸方向に反射
した物体光は、結像レンズ3を経由した後、今度は第2
のルーフ反射体2を構成する第3の反射面21によりg
軸方向に反射され、さらに第4の反射面22によりi軸
方向に反射されて結像面g′h′上に達する。次にこの
結像光学系の結像作用を説明する。
【0019】反射面11と反射面12は直角に交わった
2面鏡であるため、いわゆるルーフミラーとして働き、
h軸方向に像を逆転する。反射面21と反射面22も同
様にルーフミラーとして働き、g軸方向に像を逆転す
る。結像レンズ3は、g軸方向、h軸方向双方に像を逆
転する。すなわち、この結像光学系ではg軸方向,h軸
両方向の双方に関して2回ずつ像が逆転するため、被写
体面gh上の被写体は、結像面g′h′上に正立像とし
て結像される。したがってこのような結像光学系複数を
一次元方向または二次元方向に繰り返し隣接して配置す
ることによって、線状あるいは面状の被写体を、結像面
g′h′上に結像することができる。
【0020】図2は、本発明の結像光学系1つ分の他の
構成例を示す模式的斜視図である。図1に示す結像光学
系と同一の構成要素には、図1に付した符号と同一の符
号を付して示し、相違点のみについて説明する。図2に
示す結像光学系では、図1に示す結像光学系における結
像レンズ3に代わり、第2のルーフ反射体2よりも被写
体面gh寄り、および第1のルーフ反射体1よりも結像
面g′h′寄りに、それぞれ結像レンズ35,36が備
えられている。
【0021】これらの結像レンズ35,36は、双方を
合わせて図1の結像レンズ3と等価な作用をなす。この
ように、本発明における結像体は、全体として、被写体
面hgを結像面g′h′に倒立像として写像しさえすれ
ばよく、(第1および第2ルーフ反射体によりさらに像
が逆転されるため、結像面g′h′に正立像が形成され
る)複数に分割されそれぞれ別々の位置に配置されてい
てもよい。
【0022】(実施例1)図3は、図1に示した結像光
学系を、具体的に構成した実施例1を示す斜視図であ
る。図1における反射面11と反射面12とからなる第
1のルーフ反射体1は、図3においてルーフプリズム1
0として具体的に構成されている。同様に、図1におけ
る反射面21と反射面22とからなる第2のルーフ反射
体2は、ルーフプリズム20として具体的に構成されて
いる。また、図1における結像レンズ3はレンズブロッ
ク30として具体的に構成されている。本実施例による
結像光学系は、図4に示すように、被写体面ghに平行
に複数のルーフプリズム10が配列されてなるルーフプ
リズムアレイ100、被写体面ghに平行に複数のルー
フプリズム20が配列されてなるルーフプリズムアレイ
200、および被写体面ghに平行に複数のレンズブロ
ック30が配列されてなるレンズアレイ300とからな
る。レンズアレイ300は、ルーフプリズムアレイ10
0とルーフプリズムアレイ200との間に配置される。
また、図4には、後述する説明の都合上、被写体面gh
を照射する光源5も示されている。
【0023】図3を用いて単位光学系について説明す
る。ルーフプリズム10,20は、それぞれ反射面1
1,12、反射面21,22を有し、これらのルーフプ
リズム10,20はそれらの稜線10a,20aが互い
に直交するように配置され、これらのルーフプリズム1
0,20の組合せにより、第1種のポロプリズムが構成
されている。レンズブロック30は透光性の基板からな
り、その一部にレンズ31と遮光面32を有している。
レンズ31は反射面12と反射面21との間に設けられ
る。遮光面32は、レンズ板30をi軸方向から見た時
に、反射面11,12,21,22と重ならない部分を
覆うように設けられている。これは、被写体面ghから
所望の光路を経ずに結像面g′h′へ到達する光線を遮
蔽するためである。
【0024】次に図3に示す実施例における結像作用を
説明する。本実施例による結像光学系は、たとえば複写
機のように、被写体が自らは発光せず、かつ光反射性を
有する場合に用いられる。被写体面ghは、光源5(図
4参照)により、結像光学系の側方から照明される。被
写体面ghで散乱された光線は、ルーフプリズム20の
窓部23およびレンズプリズム30のレンズ31および
遮光面32以外の部分を順次透過し、ルーフプリズム1
0に入射する。反射面11,12で反射された後、レン
ズプリズム30の、レンズ31を透過し、ルーフプリズ
ム20へ入射する。ルーフプリズム20へ入射した光線
は、ルーフプリズム20の反射面21,22で反射され
た後、レンズプリズム30の、レンズ31および遮光面
32以外の部分、およびルーフプリズム10の窓部13
を透過して、結像面g′h′へ到達する。
【0025】図5は、図3の実施例の等価レンズ配置図
である。ただしプリズムへの入射面および出射面での屈
折は無視して作図してある。レンズ31の焦点距離を
f、直径をDとすると、等倍結像するためには、被写体
面ghからレンズ31までの光路長と、レンズ31から
結像面g′h′までの光路長とを等しく、いずれも2f
にする必要がある。
【0026】図6は、図6に示す実施例の変形例の、等
価レンズ配置図である。レンズプリズム30は必ずしも
ルーフプリズム10,20と別に設ける必要はなく、た
とえば、図6に示すように、ルーフプリズム10の出射
面、およびルーフプリズム20の入射面をそれぞれ凸レ
ンズ状に加工してレンズ31′,31″を形成し、レン
ズ31に代えてもよい。この場合には部品点数を削減で
き、さらに生産性を向上できる。
【0027】ところで、ルーフプリズム20の窓部23
(図3参照)によってケラレが生ずるため、図4に示す
ようにアレイ状に配置したときに、レンズとレンズの中
間に当たる部分で光量減少が生ずる。これによる光量分
布を改善するために、図7に示すように、隣接するレン
ズ31,31の像が適度に重なり合うように、焦点距離
およびレンズ31,31のピッチを設定する必要があ
る。本実施例では1つの単位光学系による像の光量分布
は図7に示すように台形になる。したがって、図7に示
すように、ある1つの台形の上辺の端部が、隣接する台
形の下辺の端部と重なる時、光量ムラは最小となる。こ
のような重なり合いを生ずるためには、レンズ31の焦
点距離fを、レンズ径Dのおよそ2倍(2D)に設定す
るとよい。
【0028】次に各部材の材質および製法について説明
する。ルーフプリズム100,200は、ポリメチルメ
タクリレートなどの光学樹脂を射出成型するか、または
ガラスを研磨加工することにより形成することができ
る。反射面11,12;21,22はそのまま全反射鏡
として用いることができるが、蒸着などの方法で誘電体
多層膜や金属膜を設けてもよい。全反射鏡や誘電体多層
膜は高反射率であるため明るさの点で有利であるが、入
射角度によっては光線が透過し、不要な迷光を生ずるこ
とがある。金属膜は反射率は前者ほど高くないが、あら
ゆる方向からの光線を反射するため、上記の問題は生じ
ない。
【0029】反射面11,12;21,22は、必ずし
も図3に示すような内面鏡とする必要はなく、図8に示
すような外面鏡でもよい。外面鏡は全反射鏡とならない
ため、誘電体多層膜または金属膜を設ける必要がある。
金属膜を用いる場合、内面鏡より外面鏡の方が反射率が
高いため、明るさの点で有利である。また、外面鏡とす
ると、反射面11,12;21,22の支持体10′,
20′がブロック状の形状を有するために、レンズ31
と被写対面ghとの距離、およびレンズ31と結像面
g′h′との距離を一定に保つのに都合がよい。
【0030】レンズアレイ300は、光学樹脂を射出成
型する方法や、ガラス基板へ不純物拡散法するなどの方
法で大面積のものを作製することができる。ルーフプリ
ズム100,200とレンズアレイ300の表面反射に
よる光量損失を防止するために、反射防止膜を設けた
り、これらのルーフプリズム100,200やレンズア
レイ300を、マッチングオイルや接着剤で、互いに光
学的に接合してもよい。
【0031】遮光面32はレンズアレイ300上に遮光
部材を設けることにより形成できる。遮光部材としては
顔料や染料を含む黒色インクや、酸化クロム薄膜などの
黒色無機膜や、Ag,Al,Crなどの金属膜などが利
用でき、印刷やフォトエッチング法などを用いて所望の
位置に所望の形状で形成することができる。遮光面32
は被写体面ghから所望の光路を経ずに結像面g′h′
へ到達する光線を遮光するために設けられるものである
から、必ずしもレンズアレイ300上に設ける必要はな
く、例えば、ルーフプリズム100またはルーフプリズ
ム200の対応する位置に設けてもよい。また、ポリエ
ステルなどの薄い透光性樹脂フィルムの上に印刷された
遮光パターンをレンズアレイ300に重ねたり、貼り合
わせたりして用いることもできる。
【0032】本実施例のレンズの諸元設定例を示すと次
のようになる。 プリズムの材質:ポリメチルメタクリレート(屈折率n
=1.461) D=3.0mm f=6.0mm F=2 物像距離:4.9mm ここでF=f/D、物像距離は光学系の先端から被写体
面ghまでの距離である。
【0033】次に照明方法について説明する。光源とし
ては公知の発光体、例えば、蛍光管、陰極管、ハロゲン
ランプ、LED、ELなどが用いられる。これらの光源
は被写体面ghの近傍に配置してもよいが、被写体面g
hから比較的離れた位置に配置して、光ファイバーや導
光板などを用いて照明してもよい。このような配置とす
ることにより、広い被写体面ghを均一に照明したり、
光源より発するノイズの影響を軽減できるなどの効果が
ある。
【0034】被写体面ghは、必ずしも光学系の側方か
ら照明される必要はなく、例えば、遮光面32の上に発
光体を設けて照明を行うこともできる。この場合、発光
体としては面状発光体が好ましく、分散型EL、薄膜型
ELなどのEL発光素子などが好適に利用できる。発光
体は遮光面32上に直に設けてもよいが、別の支持板上
に形成したものを遮光面32上に重ねたり、貼り合わせ
たりして用いることもできる。
【0035】また、レンズアレイ300の側方に光源を
配置し、レンズアレイ300を導光板として照明を行う
こともできる。例えば、光源とし冷陰極管をレンズアレ
イ300の側方に配置し、ルーフプリズム100の相当
する位置に遮光体を設けて、遮光面32を光拡散体に置
換して照明を行うこともできる。冷陰極管から発した光
線はレンズアレイ300内を導光し、光拡散体で拡散さ
れて被写体面ghを照明する。光拡散体は、白色顔料を
印刷して設けることができるが、レンズアレイ300が
光学樹脂を射出成型することによって形成する場合に
は、あらかじめ金型に凹凸を設けるか、エンボス加工す
るなどして表面に凹凸を設けることにより、光拡散体を
得ることができる。レンズアレイ300がガラスよりな
る場合にも、サンドプラストなど公知の方法で光拡散性
を付与することができる。このような照明方法は、広い
被写体面を均一に照明するのに役立つ。
【0036】(実施例2)図9は図2に示した結像光学
系を、具体的に構成した実施例2を示す斜視図である。
図2における反射面11と反射面12とからなる第1の
ルーフ反射体1は、図9においてルーフプリズム50と
して具体的に構成されている。同様に、図2における反
射面21と反射面22とからなる第2のルーフ反射体2
は、図9においてルーフプリズム60として具体的に構
成されている。また図2におけるレンズ35,36はル
ーフプリズム60の入射窓、およびルーフプリズム50
の出射窓を凸レンズ状に加工することによって具体的に
構成されている。したがってルーフプリズムとは別にレ
ンズブロックを準備する必要はなく生産性が極めて向上
する。
【0037】本実施例では、この図9に示す2つのルー
フプリズム50,60がそれぞれアレイ状に配列され、
2枚のルーフプリズムアレイが形成されている。図10
に図9の構成の等価レンズ配置図を示す。ただしプリズ
ムへの入射面および出射面での屈折は無視して作図して
ある。レンズ35,36の焦点距離をf、直径をDとす
ると、等倍結像するためには被写体面ghからレンズ3
5までの光路長と、レンズ36から結像面g′h′まで
の光路長とを等しくいずれもfにする必要がある。
【0038】次に図10を用いて本実施例の結像作用に
ついて説明する。被写体面ghから発した光線は、レン
ズ35で平行光線となり、ルーフプリズム50,60内
部を反射面11,12;21,22の順に反射されなが
ら進行する。そしてレンズ36で集光されて結像面g′
h′へ到達する。本実施例ではルーフプリズム50,6
0内部を平行光線が透過するため、収束光線および発散
光線が透過する実施例1と比較して、非点収差を小さく
できる。
【0039】レンズ35,36はルーフプリズム50,
60と必ずしも一体に形成する必要はなく、図11に示
すように、別に用意してもよい。また、レンズ35,3
6を配置することに代わり、反射面11と反射面22、
または反射面12と反射面21、または反射面11と反
射面12と反射面21と反射面22を凹面鏡として、レ
ンズ35,36の作用を兼ねさせてもよい。
【0040】本実施例においてもルーフプリズムとレン
ズの配置の仕方によっては遮光面52が形成されている
ことが好ましいが、ルーフプリズムとレンズの相互配置
を変更することによって不要にすることもできる。図1
2は、2つのルーフプリズム50,50からなるルーフ
プリズムアレイ500、および2つのルーフプリズム6
0,60からなるルーフプリズムアレイ600を示した
斜視図であるが、この図12に示す配置の場合、遮光面
は不要である。このような配置の変更は、図1のレンズ
の配置の場合にも同様に行うことができる。
【0041】本実施例2の場合、ルーフプリズム50,
60内部を平行光線が透過するため、実施例1と比較し
て‘ケラレ’が生じやすく、本実施例では1つの単位光
学系による像の光量分布は二等辺三角形になる。したが
ってある単位光学系による像の光量分布の二等辺三角形
の頂点が、隣接する単位光学系による像の光量分布の二
等辺三角形の底辺の端部と重なる時、光量ムラは最小と
なる。このような重なり合いを生ずるためには、fをお
よそ6Dに設定するとよい。
【0042】本実施例のレンズの諸元設定例を示すと次
のようになる。 プリズムの材質:ポリメチルメタクリレート(屈折率n
=1.461) D=3.0mm f=18.0mm F=6 物像距離:18.0mm ここでF=f/D、物像距離は光学系の先端から被写体
面ghまでの距離である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被写体の面積が広くても、構成部品を増加させる必要が
なく、少ない部品点数で済み、生産性が高い結像光学系
を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結像光学系1つ分の一構成例を示す模
式的斜視図である。
【図2】本発明の結像光学系1つ分の他の構成例を示す
模式的斜視図である。
【図3】図1に示した結像光学系を、具体的に構成した
実施例1を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例1を示す斜視図である。
【図5】図3の実施例の等価レンズ配置図である。
【図6】本発明の実施例1の変形例の、等価レンズ配置
図である。
【図7】実施例1の結像光学系の等価レンズ配置図と、
光量分布の説明図である。
【図8】本発明の実施例1の他の変形例を示す斜視図で
ある。
【図9】図2に示した結像光学系を、具体的に構成した
実施例2を示す斜視図である。
【図10】図9の構成の等価レンズ配置図である。
【図11】本発明の実施例2の変形例の、等価レンズ配
置図である。
【図12】本発明の実施例2の他の変形例を示す斜視図
である。
【図13】第1種のポロプリズムの斜視図である。
【図14】第2種のポロプリズムの斜視図である。
【図15】従来の結像光学系の斜視図である。
【図16】従来の結像光学系の斜視図である。
【符号の説明】
1,2 ルーフ反射体 3 結像レンズ 11,12,21,22 反射面 10,20,50,60 ルーフプリズム 10a,20a 交差線 30 レンズブロック 31,35,36 レンズ 32,52 遮光面 100,200,500,600 ルーフプリズムアレ
イ 300 レンズアレイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する方向に広がるとともに、
    互いの交差により形成される交差線が所定の第1の方向
    に延びる2つの平面上それぞれに配置された、該第1の
    方向とは直角の第2の方向に進行する物体光を、該第1
    および第2の方向双方に直角の第3の方向に反射する第
    1の反射面と、該第1の反射面で反射し前記第3の方向
    に進む物体光を、前記第2の方向とは反対向きの第4の
    方向に反射する第2の反射面とを有する第1のルーフ反
    射体、 互いに直交する方向に広がるとともに、互いの交差によ
    り形成される交差線が前記第3の方向に延びる2つの平
    面上それぞれに配置された、前記第2の反射面で反射し
    前記第4の方向に進む物体光を前記第1の方向に反射す
    る第3の反射面と、該第3の反射面で反射し前記第1の
    方向に進む物体光を、前記第2の方向に反射する第4の
    反射面とを有する第2のルーフ反射体、および所定の被
    写体面から出発した物体光が、順次、前記第1、第2、
    第3および第4の反射面で反射して所定の結像面に至る
    迄の、該物体光の光路中に配置された、前記被写体面を
    前記結像面に結像する結像体を備えたことを特徴とする
    結像光学系。
  2. 【請求項2】 前記第1のルーフ反射体複数個が一体的
    に形成されてなる第1のブロック体と、前記第2のルー
    フ反射体複数個が一体的に形成されてなる第2のブロッ
    ク体とが、互いに別体にあるいは互いに一体に形成され
    てなり、さらに、 前記結像体を構成する少なくとも一部の要素が、該結像
    体複数個にわたって一体的形成されてなるとともに、前
    記第1および第2のブロック体とは別体の第3のブロッ
    ク体として形成され、あるいは前記第1および第2のブ
    ロック体の少なくとも一方と一体に形成されてなること
    を特徴とする請求項1記載の結像光学系。
JP7015286A 1995-02-01 1995-02-01 結像光学系 Withdrawn JPH08211287A (ja)

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