JPH08209720A - 建物の不同沈下対策基礎構造および不同沈下修正方法 - Google Patents

建物の不同沈下対策基礎構造および不同沈下修正方法

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JPH08209720A
JPH08209720A JP3765395A JP3765395A JPH08209720A JP H08209720 A JPH08209720 A JP H08209720A JP 3765395 A JP3765395 A JP 3765395A JP 3765395 A JP3765395 A JP 3765395A JP H08209720 A JPH08209720 A JP H08209720A
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JP
Japan
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foundation
sand
layer
differential settlement
building
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JP3765395A
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English (en)
Inventor
Shigeyoshi Hirata
茂良 平田
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Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 住宅等の建物に応用され、低コストで不同沈
下の修正を可能とする。 【構成】 地盤Gに掘削された基礎埋込み凹部1内にU
字状断面のコンクリートの底盤2を設ける。この底盤2
内に砂の層3を設け、この砂の層3に布基礎等の基礎4
を一部を埋め込み状態に設ける。不同沈下が生じた場合
は、沈下の少ない基礎部分の周辺の砂をバイブレータ7
で攪拌して流動化させることにより、その基礎部分を沈
下させる。なお、底盤2に代えて、ジオテキスタイルや
モルタルの吹付け層等からなる周辺土砂分離層を設けて
も良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、住宅等の建物の不同
沈下対策基礎構造およびその不同沈下修正方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、埋立地盤等の大きな沈下が予想さ
れる地域では、図4に示すように、地盤に直接に基礎5
0を施工し、不同沈下が生じた場合の修正対策として、
柱51の下方等に、予めピット52を設けておいて、レ
ベル調整用のジャッキ53を設置しておく方法が採られ
ている。あるいは、後からジャッキ53を設置し易い構
造に基礎50を構築しておく方法が採られている。この
他に、杭基礎を設けて不同沈下を防止する構成も採られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】大型の建物の場合は、
前記の従来の修正対策構造でも良いが、住宅等の小規模
の建物では、コストの制約や納まりの問題等で前記の従
来構造が採用し難いというのが実情である。杭基礎を設
ける場合は、さらにコスト高になる。
【0004】この発明の目的は、安価な材料を用いて簡
易な構造で不同沈下の修正が行える低コストの不同沈下
対策基礎構造、およびその不同沈下修正方法を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の建物の
不同沈下対策基礎構造は、地盤の基礎埋込み凹部内に設
けたU字状断面の底盤と、この底盤上に設けた砂の層
と、この砂の層に一部を埋め込んで前記砂の層上に設け
た基礎とを備えたものである。前記底盤はコンクリート
等からなる。請求項2の発明の建物の不同沈下対策基礎
構造は、請求項1の構成において、前記底盤に代えて、
地盤の基礎埋込み凹部内にシート状または吹付け材層の
周辺土砂分離層を設けたものである。この発明の建物の
不同沈下修正方法は、この発明の前記基礎構造における
修正方法であって、基礎構築後の地盤の不同沈下で前記
基礎に傾きが生じた場合に、沈下の少ない基礎部分の周
辺の砂をバイブレータで攪拌して流動化させることによ
りその基礎部分を沈下させる方法である。
【0006】
【作用】この構成の基礎構造によると、基礎が砂の層に
載っているため、砂の層を流動させること等で、基礎を
容易に沈下させることができる。そのため、不同沈下が
生じた場合に、沈下が少なくて相対的に高レベルとなっ
ている基礎部分の周辺の砂を流動させることにより、そ
の高レベルの基礎部分を人為的に沈下させて建物全体の
基礎レベルを均等に戻すことができる。なお、基礎が砂
の層を介して地盤に載っていても、人為的な流動化等を
行わなければ、基礎は安定して地盤上に支持される。こ
の発明方法では、バイブレータで砂を攪拌するため、砂
の流動化が簡単に行える。前記底盤および分離層は、長
年の間に内部の砂が周辺の土砂と混ざって流動化し難く
なることを防止する。また、前記のようにU字状断面の
底盤を設け、その中に砂の層を設ける場合は、U字状断
面の底盤を基礎のフーチングとして機能させるように設
計することも可能であり、基礎のコンクリート使用量の
増加を最小限として不同沈下の修正が容易な基礎構造と
できる。底盤の代わりにシート状または吹付け材状の周
辺土砂分離層を設けた場合は、一層低コスト化できる。
【0007】
【実施例】この発明の一実施例を図1に基づいて説明す
る。この実施例は住宅の布基礎に適用した例である。図
1(A)はこの基礎構造の断面を示す。地盤Gに基礎埋
込み凹部1を掘削し、その内部にU字状断面の底盤2を
設け、底盤2内に砂の層3を設けて、この砂の層3の上
に基礎4を一部埋め込み状態に設けてある。基礎埋込み
凹部1は、底盤2よりも大きく掘削し、底盤の周囲は埋
め戻す。基礎4は鉄筋5を埋め込んだ基礎梁となる布基
礎であり、住宅となる建物本体9(図1(B))の外壁
部の全周に連続したものとされている。底盤2は、鉄筋
6を埋め込んだコンクリート層からなり、基礎4のフー
チングを兼ねるものとされる。底盤2も外壁部の全周に
連続した溝状のものとされ、また基礎4に中基礎を設け
る場合はその中基礎部分にも対応して設けられる。底盤
2は、上端部が地盤Gの表面レベルよりも若干低い高さ
とされ、底盤2および砂の層3の上は、地盤Gと同レベ
ルに埋め戻した土砂で覆ってある。なお、ここで言う砂
は、土粒子の粒径が大部分7μないし2.4mmの間から
なるものであり、川砂、海砂、山砂のいずれであっても
良い。
【0008】上記構成の作用および不同沈下修正方法を
説明する。長年の間に、地盤Gの不同沈下で図1(B)
のように基礎4が水平面GL に対して傾き、基礎4の両
端A,B間にδのレベル差が生じたとする。この際、基
礎4の沈下の少ない基礎部分(端部Bの付近)の周辺の
砂を図1(D)のようにバイブレータ7で攪拌して流動
化させることで、その基礎4の部分を人為的に下げる。
図4(D)のαはこの人為的沈下量を示す。このように
沈下させて建物全体の基礎レベルを均等に戻すことがで
きる。砂の流動化は、前記のようにバイブレータ7で砂
を攪拌することで容易に行える。砂の層3が長年の間に
周辺の土砂と混ざって流動化し難くなることは、底盤2
で周辺土砂と分離されることによって防止される。ま
た、このコンクリートからなるU字状の底盤2は、フー
チングとしての機能も生じ、そのため基礎4に別途にフ
ーチングを設ける必要がなく、コンクリート使用量を削
減できる。
【0009】図2はこの発明の他の実施例を示す。この
例は、図1の実施例における底盤2に代えて、周辺土砂
分離層8を設けたものである。周辺土砂分離層8にはジ
オテキスタイル等の布または孔明き樹脂シート等のシー
ト状材が用いられ、基礎埋込み凹部1の底面に敷かれ
る。その他の構成は図1の実施例と同じである。この構
成の場合も、不同沈下が生じた場合に、砂の層4を流動
化させて高レベル部分を人為的に沈下させることで、不
同沈下の修正が行える。また、周辺土砂分離層8によ
り、砂の層3が周辺の土砂と混合することが防止され、
砂の層3の流動性を長年に渡って良好に維持できる。な
お、周辺土砂分離層8は、基礎埋込み凹部1の内面に吹
き付けられたモルタルまたはコンクリートの吹付け層、
あるいは捨てコンクリートからなる層等であっても良
い。
【0010】図3はさらに他の実施例を示す。この例
は、図2の実施例において、基礎4をフーチング4aを
有する形状とした例である。地盤Gの基礎埋込み凹部1
の断面形状は、この例では図2の例に比べて横幅が広が
る形状としてあるが、基礎埋込み凹部1の断面形状は図
2の例においても、また図3の例においても種々の条件
に応じて適宜設定される。その他の構成は図2の実施例
と同じである。なお、前記各実施例は布基礎に4aに適
用した場合につき説明したが、この発明は独立基礎にも
適用することができる。
【0011】
【発明の効果】この発明の建物の不同沈下対策基礎構造
は、地盤の基礎埋込み凹部内にU字状断面の底盤を設
け、あるいはシート状または吹付け層状の周辺土砂分離
層を設け、これら底盤または分離層の上に砂の層を設け
てその上に一部埋め込み状態に基礎を設けたものである
ため、安価な材料を用いて簡易な構造で不同沈下の修正
が行え、低コストの不同沈下対策基礎構造とできる。ま
た、この発明の不同沈下修正方法は、この発明の上記不
同沈下対策基礎構造において、バイブレータで攪拌して
砂を流動化させるため、砂の流動化による同沈下修正が
簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例にかかる建物の不
同沈下対策基礎構造の断面図、(B)〜(C)はその不
同沈下修正方法の説明図である。
【図2】この発明の他の実施例にかかる建物の不同沈下
対策基礎構造の断面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例かかる建物の不同
沈下対策基礎構造の断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…基礎埋込み凹部、2…底盤、3…砂の層、4…基
礎、7…バイブレータ、周辺土砂分離層、G…地盤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】(A)はこの発明の一実施例にかかる建物の不
同沈下対策基礎構造の断面図、(B)〜(D)はその不
同沈下修正方法の説明図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤の基礎埋込み凹部内に設けたU字状
    断面の底盤と、この底盤上に設けた砂の層と、この砂の
    層に一部を埋め込んで前記砂の層上に設けた基礎とを備
    えた建物の不同沈下対策基礎構造。
  2. 【請求項2】 地盤の基礎埋込み凹部内に施したシート
    状または吹付け層状の周辺土砂分離層と、この周辺土砂
    分離層上に設けた砂の層と、この砂の層に一部を埋め込
    んで前記砂の層上に設けた基礎とを備えた建物の不同沈
    下対策基礎構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の建物の不
    同沈下対策基礎構造における不同沈下修正方法であっ
    て、基礎構築後に地盤の不同沈下が生じた場合に、沈下
    の少ない基礎部分の周辺の砂をバイブレータで攪拌して
    流動化させることによりその基礎部分を沈下させる建物
    の基礎の不同沈下修正方法。
JP3765395A 1995-02-01 1995-02-01 建物の不同沈下対策基礎構造および不同沈下修正方法 Pending JPH08209720A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101320578B1 (ko) * 2012-01-12 2013-10-23 세원금속 (주) 단조 프레스 설치용 진동 방지 구조
CN104846856A (zh) * 2015-05-18 2015-08-19 中国化学工程第三建设有限公司 一种倾斜独立排架柱水平顶推校正的方法

Cited By (3)

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