JPH08209516A - 目付の均一な不織シートの製造方法 - Google Patents
目付の均一な不織シートの製造方法Info
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- JPH08209516A JPH08209516A JP7019461A JP1946195A JPH08209516A JP H08209516 A JPH08209516 A JP H08209516A JP 7019461 A JP7019461 A JP 7019461A JP 1946195 A JP1946195 A JP 1946195A JP H08209516 A JPH08209516 A JP H08209516A
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- woven sheet
- woven
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 幅方向に関して均一な目付の不織シートの製
造。 【構成】 熱可塑性合成高分子の繊維からなる不織シー
トを環状の拘束ベルトと加熱ロールの周面とで挾持して
搬送する間に前記不織シートを加熱し、不織シートの表
面層を構成する繊維の少くとも一部を融着させる不織シ
ートの製造方法であって、加熱された不織シートを、環
状の拘束ベルトの拘束が解かれた直後に、積極的に冷却
する手段を設けることにより急冷する。 【効果】 不織シートの幅方向の熱収縮を小さくでき、
不織シート内側端の品質が高まる。
造。 【構成】 熱可塑性合成高分子の繊維からなる不織シー
トを環状の拘束ベルトと加熱ロールの周面とで挾持して
搬送する間に前記不織シートを加熱し、不織シートの表
面層を構成する繊維の少くとも一部を融着させる不織シ
ートの製造方法であって、加熱された不織シートを、環
状の拘束ベルトの拘束が解かれた直後に、積極的に冷却
する手段を設けることにより急冷する。 【効果】 不織シートの幅方向の熱収縮を小さくでき、
不織シート内側端の品質が高まる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性高分子の繊維
からなる目付の均一な不織シートに関するものである。
からなる目付の均一な不織シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】不透明性が高く、且つ、高度な平坦性を
有する熱可塑性合成高分子の繊維からなる不織シートの
製法としては、従来からテンター法や、熱ロール法、フ
ェルトカレンダー法等がある。一方、熱処理時のシート
の幅方向での収縮を防止するためには、熱ロール上のシ
ートをフェルトで拘束するフェルトカレンダー法が好ま
しいとされている。更に、特公昭４３−２１１１２号公
報によれば、冷却固化過程におけるシートの幅方向での
収縮を防止できるとされている。しかしながら、処理さ
れた不織シートを詳細に検討すると、これら従来方法の
ものは、幅方向、特に不織シート両端部の収縮が異常に
大きく、物性が不均一であることが問題となっていた。
従来は、この異常収縮部はカットされ製品とはされてい
なかった。
有する熱可塑性合成高分子の繊維からなる不織シートの
製法としては、従来からテンター法や、熱ロール法、フ
ェルトカレンダー法等がある。一方、熱処理時のシート
の幅方向での収縮を防止するためには、熱ロール上のシ
ートをフェルトで拘束するフェルトカレンダー法が好ま
しいとされている。更に、特公昭４３−２１１１２号公
報によれば、冷却固化過程におけるシートの幅方向での
収縮を防止できるとされている。しかしながら、処理さ
れた不織シートを詳細に検討すると、これら従来方法の
ものは、幅方向、特に不織シート両端部の収縮が異常に
大きく、物性が不均一であることが問題となっていた。
従来は、この異常収縮部はカットされ製品とはされてい
なかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のフェ
ルトカレンダー法を用いた場合の冷却固化課程で発生す
る熱可塑性合成高分子からなる不織シートの端部異常収
縮を防止し、製品の取得率を向上させると共に均一な高
不透明度及び高度な平坦性があり、幅方向に関して目付
の均一な不織布シートを提供することを目的とする。
ルトカレンダー法を用いた場合の冷却固化課程で発生す
る熱可塑性合成高分子からなる不織シートの端部異常収
縮を防止し、製品の取得率を向上させると共に均一な高
不透明度及び高度な平坦性があり、幅方向に関して目付
の均一な不織布シートを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性合成
高分子の繊維からなる不織シートを環状の拘束ベルトと
加熱ロール周面で挾持して搬送する間に前記不織シート
を構成する繊維を加熱することによる表面層構成繊維の
少くとも一部が融着した表面を有する不織繊維シートの
製造方法において、前記不織シートを前記拘束ベルトに
よる拘束が解かれた直後に少くともシート端部を積極的
に冷却せしめることを特徴とする熱可塑性合成高分子の
繊維からなる不織シートの製造方法である。
高分子の繊維からなる不織シートを環状の拘束ベルトと
加熱ロール周面で挾持して搬送する間に前記不織シート
を構成する繊維を加熱することによる表面層構成繊維の
少くとも一部が融着した表面を有する不織繊維シートの
製造方法において、前記不織シートを前記拘束ベルトに
よる拘束が解かれた直後に少くともシート端部を積極的
に冷却せしめることを特徴とする熱可塑性合成高分子の
繊維からなる不織シートの製造方法である。
【０００５】以下、本発明の不織シートの製造方法につ
いて、添付図を参照して詳述する。本発明の不織シート
の製造方法は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン、ポリアミド、ポリエステル等熱可塑性高分
子の繊維ウエブから所望目付、厚さに調製された不織シ
ートを、好適にはいわゆるフェルトカレンダーに通し、
フェルトカレンダーの加熱帯域を離れた直後の不織シー
トに冷却作用を与えることによって実施することができ
る。
いて、添付図を参照して詳述する。本発明の不織シート
の製造方法は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン、ポリアミド、ポリエステル等熱可塑性高分
子の繊維ウエブから所望目付、厚さに調製された不織シ
ートを、好適にはいわゆるフェルトカレンダーに通し、
フェルトカレンダーの加熱帯域を離れた直後の不織シー
トに冷却作用を与えることによって実施することができ
る。
【０００６】図１は、本発明の方法で使用される不織シ
ートの処理装置の一つの実施態様を示す。所望の目付、
厚さに調製された不織シート（７）は、遊びロール（３
1 ）、（３2 ）を経てフェルト等の材料で製作される該
シートよりも幅方向に幅の広い環状帯（２）と蒸気、電
熱等で内部加熱されるシリンダーロール（１）に挾持さ
れ、動きを拘束されたまま遊びロール（３8 ）の位置ま
で搬送される。この間、不織シート（７）は、シリンダ
ーロール（１）の周面に接する面部が熱可塑性重合体の
融着に必要な温度に熱せられ、シリンダーロール（１）
の周面に接する面部を構成する熱可塑性重合体繊維の少
くとも表面が溶融し繊維相互間の融着が起る。シリンダ
ーロール（１）は、不織シートの構成繊維の少くとも表
面を軟化若しくは溶融する温度に加熱されている。シリ
ンダーロール（１）の表面温度は、不織シートを構成す
る繊維を形成する熱可塑性重合体の種類、不織シートに
所望される柔軟性、機械的性質、加工の速度等によって
任意に選択することができる。（３3 ），（３4 ），
（３5 ），（３6 ），（３7 ）は、他の遊びロールであ
り、前記の環状帯（２）を適宜偏向させる働きが与えら
れている。（８）はベルト圧着調整装置であり、環状帯
（２）をシリンダーロール（１）に圧着し、不織シート
の動きを拘束せしめる働きを与える。前述のごとく加熱
された不織シート（７）は、遊びロール（３8 ）とシリ
ンダーロール（１）のニップ線を通過し、環状帯（２）
による拘束から解放され、冷却ロール（４）を経て遊び
ロール（３9 ）で偏向された後、図示してはいない巻取
装置上に製品の不織シート（７′）として巻取られる。
遊びロール（３8 ）とシリンダーロール（１）のニップ
線の直ぐ下流には、冷却流体噴射ノズル（５）が設置さ
れ、前記ニップ線を通過した直後の位置（Ａ）で不織シ
ート（７）に積極的な冷却作用が与えられる。この冷却
流体噴射ノズル（５）は、図２に示すように不織シート
（７）の幅方向の両端縁から各々１０〜４０cm内側に冷
却作用が及ぶよう複数個設けられている。冷却流体噴射
ノズル（５）から噴射する流体は、不織シート（７）に
対して化学的に不活性であり、不織シートの外観を損な
わないものであれば、冷却媒体の種類は何れにてもよ
く、室温以下の空気、液化ガス、水等が用いられる。不
織シートの冷却は、前記ニップ線を通過した直後の位置
（Ａ）で不織シートの幅方向の中央部と両端部の温度が
同じとなるように、望ましくは幅方向の中央部より両端
部の温度が２℃〜４℃低くなるように設定する。冷却ロ
ール（４）は、遊びロール（３7 ）とシリンダーロール
（１）のニップ線から約３００mm〜７００mmの位置に設
置される。この冷却ロールは、表面をゴム類、紙等の摩
擦係数０．５以上の材質の材料で被覆し内部を冷却水を
通したものであり、不織シート（７）の幅方向の収縮率
のより小さい、又幅方向に沿う各部位間の収縮性差の小
さい製品を得ることができる。
ートの処理装置の一つの実施態様を示す。所望の目付、
厚さに調製された不織シート（７）は、遊びロール（３
1 ）、（３2 ）を経てフェルト等の材料で製作される該
シートよりも幅方向に幅の広い環状帯（２）と蒸気、電
熱等で内部加熱されるシリンダーロール（１）に挾持さ
れ、動きを拘束されたまま遊びロール（３8 ）の位置ま
で搬送される。この間、不織シート（７）は、シリンダ
ーロール（１）の周面に接する面部が熱可塑性重合体の
融着に必要な温度に熱せられ、シリンダーロール（１）
の周面に接する面部を構成する熱可塑性重合体繊維の少
くとも表面が溶融し繊維相互間の融着が起る。シリンダ
ーロール（１）は、不織シートの構成繊維の少くとも表
面を軟化若しくは溶融する温度に加熱されている。シリ
ンダーロール（１）の表面温度は、不織シートを構成す
る繊維を形成する熱可塑性重合体の種類、不織シートに
所望される柔軟性、機械的性質、加工の速度等によって
任意に選択することができる。（３3 ），（３4 ），
（３5 ），（３6 ），（３7 ）は、他の遊びロールであ
り、前記の環状帯（２）を適宜偏向させる働きが与えら
れている。（８）はベルト圧着調整装置であり、環状帯
（２）をシリンダーロール（１）に圧着し、不織シート
の動きを拘束せしめる働きを与える。前述のごとく加熱
された不織シート（７）は、遊びロール（３8 ）とシリ
ンダーロール（１）のニップ線を通過し、環状帯（２）
による拘束から解放され、冷却ロール（４）を経て遊び
ロール（３9 ）で偏向された後、図示してはいない巻取
装置上に製品の不織シート（７′）として巻取られる。
遊びロール（３8 ）とシリンダーロール（１）のニップ
線の直ぐ下流には、冷却流体噴射ノズル（５）が設置さ
れ、前記ニップ線を通過した直後の位置（Ａ）で不織シ
ート（７）に積極的な冷却作用が与えられる。この冷却
流体噴射ノズル（５）は、図２に示すように不織シート
（７）の幅方向の両端縁から各々１０〜４０cm内側に冷
却作用が及ぶよう複数個設けられている。冷却流体噴射
ノズル（５）から噴射する流体は、不織シート（７）に
対して化学的に不活性であり、不織シートの外観を損な
わないものであれば、冷却媒体の種類は何れにてもよ
く、室温以下の空気、液化ガス、水等が用いられる。不
織シートの冷却は、前記ニップ線を通過した直後の位置
（Ａ）で不織シートの幅方向の中央部と両端部の温度が
同じとなるように、望ましくは幅方向の中央部より両端
部の温度が２℃〜４℃低くなるように設定する。冷却ロ
ール（４）は、遊びロール（３7 ）とシリンダーロール
（１）のニップ線から約３００mm〜７００mmの位置に設
置される。この冷却ロールは、表面をゴム類、紙等の摩
擦係数０．５以上の材質の材料で被覆し内部を冷却水を
通したものであり、不織シート（７）の幅方向の収縮率
のより小さい、又幅方向に沿う各部位間の収縮性差の小
さい製品を得ることができる。
【０００７】図３は、本発明方法の他の実施態様を示
す。図３の実施態様は、水などの気化性液体を付与する
気化性液体供給ノズル（６）を設け、被加工不織シート
（７）がシリンダーロール（１）の表面と環状帯（２）
に挾持される以前に予め環状帯（２）の不織シートの接
する面側に付与する方法である。環状帯（２）に予め付
与された水をどの気化性液体は、遊びロール（３8 ）の
位置まで、環状帯（２）とシリンダーロール（１）の間
に閉じ込められたまま加熱加圧状態で搬送され、遊びロ
ール（３8 ）とシリンダーロール（１）のニップ線を通
過すると同時に気化し、その蒸発潜熱の作用により、不
織シート（７）に冷却作用を与える。この気化性液体供
給ノズル（６）は、図１で示した態様と同様、被加工不
織シート（７）の幅方向両端部に設置される。図１、図
２、及び図３は、不織シートの端部を積極的に冷却する
ことによって、不織シートの端部の異常収縮を抑制する
態様を示したが、端部のみでなく、端部を中央部より冷
却強化した状態で、シート全幅に亘って、同様に強制的
に冷却することで、端部の異常収縮の低減と共にシート
全幅の収縮率を軽減することもできる。
す。図３の実施態様は、水などの気化性液体を付与する
気化性液体供給ノズル（６）を設け、被加工不織シート
（７）がシリンダーロール（１）の表面と環状帯（２）
に挾持される以前に予め環状帯（２）の不織シートの接
する面側に付与する方法である。環状帯（２）に予め付
与された水をどの気化性液体は、遊びロール（３8 ）の
位置まで、環状帯（２）とシリンダーロール（１）の間
に閉じ込められたまま加熱加圧状態で搬送され、遊びロ
ール（３8 ）とシリンダーロール（１）のニップ線を通
過すると同時に気化し、その蒸発潜熱の作用により、不
織シート（７）に冷却作用を与える。この気化性液体供
給ノズル（６）は、図１で示した態様と同様、被加工不
織シート（７）の幅方向両端部に設置される。図１、図
２、及び図３は、不織シートの端部を積極的に冷却する
ことによって、不織シートの端部の異常収縮を抑制する
態様を示したが、端部のみでなく、端部を中央部より冷
却強化した状態で、シート全幅に亘って、同様に強制的
に冷却することで、端部の異常収縮の低減と共にシート
全幅の収縮率を軽減することもできる。
【０００８】尚、本発明でいう不織シートの端部とは、
シートの端部分で中央部の幅方向の収縮率よりも約１％
以上に収縮率が高い部分を意味し、不織シート端からお
よそ３０cmまでの部分である。したがって、不織シート
のこの部位に特に積極的に冷却媒体を適用することによ
り不織シートの品位を効率的に高めることが可能であ
る。
シートの端部分で中央部の幅方向の収縮率よりも約１％
以上に収縮率が高い部分を意味し、不織シート端からお
よそ３０cmまでの部分である。したがって、不織シート
のこの部位に特に積極的に冷却媒体を適用することによ
り不織シートの品位を効率的に高めることが可能であ
る。
【０００９】本発明の不織シートの製造方法は、対象が
熱可塑性の高分子重合体の繊維の不織シートである限
り、被処理不織シートはどのような方法で調製されるも
のであってもよい。不織シートの調製にあたって用いら
れるウエブ形成方法としては湿式法、乾式法（ケミカル
ボンド、サーマルボンド、エアレイ法）スパンレース
法、スパンボンド法、メルトブロー法、ニトルパンチ
法、スティッチボンド、フラッシュ紡糸の何れであって
もよい。これらの方法で調製した。ウエブを所望目付、
厚さに調整することにより得られる不織シートに、本発
明の製造方法を好ましく適用することができる。
熱可塑性の高分子重合体の繊維の不織シートである限
り、被処理不織シートはどのような方法で調製されるも
のであってもよい。不織シートの調製にあたって用いら
れるウエブ形成方法としては湿式法、乾式法（ケミカル
ボンド、サーマルボンド、エアレイ法）スパンレース
法、スパンボンド法、メルトブロー法、ニトルパンチ
法、スティッチボンド、フラッシュ紡糸の何れであって
もよい。これらの方法で調製した。ウエブを所望目付、
厚さに調整することにより得られる不織シートに、本発
明の製造方法を好ましく適用することができる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、これは本発明を制限するものではない。実施例の
説明に先立ち、実施例及び比較例において言及する不織
シートの評価方法を説明する。
るが、これは本発明を制限するものではない。実施例の
説明に先立ち、実施例及び比較例において言及する不織
シートの評価方法を説明する。
【００１１】（１）収縮率の評価方法 シートの幅方向の収縮率の測定は、熱処理前のシートの
幅方向に５cm間隔で線を引き、熱処理後の線の間隔を測
定して収縮率を算出した。 幅方向の収縮率（％）＝｛１−（処理後の間隔の長さ／
処理前の間隔の長さ）｝×１００
幅方向に５cm間隔で線を引き、熱処理後の線の間隔を測
定して収縮率を算出した。 幅方向の収縮率（％）＝｛１−（処理後の間隔の長さ／
処理前の間隔の長さ）｝×１００
【００１２】（２）平坦性の評価方法 シートの平坦性の評価は、シートを１ｍ×１ｍサイズに
カットして平面上に置き、シートの起伏の大きさを測定
する方法で実施した。
カットして平面上に置き、シートの起伏の大きさを測定
する方法で実施した。
【００１３】（３）不透明性の評価方法 シートの不透明性の評価は、シートを１０cm×１０cmサ
イズにカットしてフォーメーションテスター（光源；タ
ングステンランプ）で光の透過率を測定する方法で実施
した。 透過率（％）＝（シートを置いた時の透過光量／シート
なしの時の透過光量）×１００
イズにカットしてフォーメーションテスター（光源；タ
ングステンランプ）で光の透過率を測定する方法で実施
した。 透過率（％）＝（シートを置いた時の透過光量／シート
なしの時の透過光量）×１００
【００１４】〔実施例１〕図１に示したフェルトカレン
ダー処理機で、高密度ポリエチレン（ＭＩ値＝０．９
６）をトリクロロフルオロメタンに高温高圧下で溶解
し、相分離させた後、大気にフラッシュさせて作成した
シート（目付６０ｇ／ｍ2 、厚さ０．２４mm、幅１２０
０mm）を、蒸気で１４０℃に加熱されたシリンダーロー
ル（１）とシートを拘束するフェルト環状帯（２）の間
に挿入して表面融着させた。その後、シートがフェルト
環状帯（２）の拘束から解放される位置（Ａ）に於い
て、エアードライヤーにより冷却された圧縮空気を口径
１mmを数１０個配した複数個のノズルにより、シートの
端から幅方向の内側に約２００mmまでと、幅方向の外側
に約１００mmまでの間に吹き付けた。その後、シートは
摩擦係数１．０３のニトリルブタジエンゴムで被覆され
内部に水を通した冷却ロールで冷却固化した。この結
果、得られた不織シート（７′）は、幅方向の端部の収
縮率が実施例１の方法のうち（Ａ）の位置で圧縮空気を
吹き付けない比較例の方法で得られた不織シートの幅方
向の端部の収縮率に比べ、小さくなり、カットする端部
の異常収縮部分の量が減り、製品取得率が向上した。
ダー処理機で、高密度ポリエチレン（ＭＩ値＝０．９
６）をトリクロロフルオロメタンに高温高圧下で溶解
し、相分離させた後、大気にフラッシュさせて作成した
シート（目付６０ｇ／ｍ2 、厚さ０．２４mm、幅１２０
０mm）を、蒸気で１４０℃に加熱されたシリンダーロー
ル（１）とシートを拘束するフェルト環状帯（２）の間
に挿入して表面融着させた。その後、シートがフェルト
環状帯（２）の拘束から解放される位置（Ａ）に於い
て、エアードライヤーにより冷却された圧縮空気を口径
１mmを数１０個配した複数個のノズルにより、シートの
端から幅方向の内側に約２００mmまでと、幅方向の外側
に約１００mmまでの間に吹き付けた。その後、シートは
摩擦係数１．０３のニトリルブタジエンゴムで被覆され
内部に水を通した冷却ロールで冷却固化した。この結
果、得られた不織シート（７′）は、幅方向の端部の収
縮率が実施例１の方法のうち（Ａ）の位置で圧縮空気を
吹き付けない比較例の方法で得られた不織シートの幅方
向の端部の収縮率に比べ、小さくなり、カットする端部
の異常収縮部分の量が減り、製品取得率が向上した。
【００１５】〔実施例２〕実施例１と同様、図に示した
フェルトカレンダー処理機で、高密度ポリエチレン（Ｍ
Ｉ値＝０．９６）をトリクロロフルオロメタンに高温高
圧下で溶解し、相分離させた後、大気にフラッシュさせ
て作成したシート（目付６０ｇ／ｍ2 、厚さ０．２４m
m、幅１２００mm）を、１４０℃に加熱されたシリンダ
ーロール（１）とシートを拘束するフェルト環状帯
（２）の間に挿入して表面融着させた。予め、フェルト
環状帯（２）に対し、シート（７）の端から１００mmに
接する部分に（Ｂ）の位置でスプレーノズルで、圧縮空
気により噴霧状になった水を吹き付けた。熱処理後のシ
ートは実施例１と同様、（Ａ）に於いて、シートの端か
ら約２００mmまでの間に冷却された圧縮空気を吹き付
け、その後、ニトリルブタジエンゴムで被覆され内部に
水を通した冷却ロールで冷却固化した。この結果、得ら
れた不織シート（７′）は幅方向の端部の収縮率が実施
例１で得られた不織シートの幅方向の端部の収縮率より
も小さくなり、カットする端部の異常収縮部分の量が減
り、製品取得率が向上した。
フェルトカレンダー処理機で、高密度ポリエチレン（Ｍ
Ｉ値＝０．９６）をトリクロロフルオロメタンに高温高
圧下で溶解し、相分離させた後、大気にフラッシュさせ
て作成したシート（目付６０ｇ／ｍ2 、厚さ０．２４m
m、幅１２００mm）を、１４０℃に加熱されたシリンダ
ーロール（１）とシートを拘束するフェルト環状帯
（２）の間に挿入して表面融着させた。予め、フェルト
環状帯（２）に対し、シート（７）の端から１００mmに
接する部分に（Ｂ）の位置でスプレーノズルで、圧縮空
気により噴霧状になった水を吹き付けた。熱処理後のシ
ートは実施例１と同様、（Ａ）に於いて、シートの端か
ら約２００mmまでの間に冷却された圧縮空気を吹き付
け、その後、ニトリルブタジエンゴムで被覆され内部に
水を通した冷却ロールで冷却固化した。この結果、得ら
れた不織シート（７′）は幅方向の端部の収縮率が実施
例１で得られた不織シートの幅方向の端部の収縮率より
も小さくなり、カットする端部の異常収縮部分の量が減
り、製品取得率が向上した。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【発明の効果】本発明製造方法により、熱可塑性合成重
合体の繊維からなる不織シートの幅方向の端部における
熱収縮を小さくすることができ、不織シートの幅方向の
端部と中央部の熱収縮差の小さい不織シートを製造する
ことができる。本発明による不織シートの製造方法は幅
方向端部の熱収縮を小さくすることができるので、異常
に熱収縮する端部をカットする量が減り、製品の取得率
が向上する。
合体の繊維からなる不織シートの幅方向の端部における
熱収縮を小さくすることができ、不織シートの幅方向の
端部と中央部の熱収縮差の小さい不織シートを製造する
ことができる。本発明による不織シートの製造方法は幅
方向端部の熱収縮を小さくすることができるので、異常
に熱収縮する端部をカットする量が減り、製品の取得率
が向上する。
【図１】本発明による不織シートの製造方法に用いる装
置の例を示す図である。
置の例を示す図である。
【図２】図１の装置の平面略図を示す。
【図３】本発明による不織シートの製造法に用いる装置
の他の例を示す図である。
の他の例を示す図である。
１…シリンダーロール ２…環状帯 ３1 〜３9 …遊びロール ４…冷却ロール ５…冷却流体噴射ノズル ６…気化性液体噴射ノズル ７…不織シート ８…ベルト圧着調整装置
Claims (3)
- 【請求項１】 熱可塑性合成高分子の繊維からなる不織
シートを環状の拘束帯と加熱ロール周面で形成される拘
束帯域に挾持して搬送する間に前記不織シートを構成す
る繊維を加熱することにより表面層構成繊維の少くとも
一部が融着した表面を有する不織繊維シートの製造方法
において、前記不織シートを前記拘束帯による拘束が解
かれた直後に少くともシート端部を積極的に冷却せしめ
ることを特徴とする熱可塑性合成高分子の繊維からなる
不織シートの製造方法。 - 【請求項２】 拘束が解かれた直後の不織シートに冷媒
を吹きつけることを特徴とする請求項１記載の熱可塑性
合成高分子の繊維からなる不織シートの製造方法。 - 【請求項３】 環状の拘束帯に不織シートが拘束帯域に
供給される以前に予め気化性液体を付与し拘束帯域に閉
じ込め前記不織シートが拘束帯域を離れる位置で前記気
化性液体の蒸気を膨張噴出せしめ不織シートを冷却せし
めることを特徴とする請求項１記載の熱可塑性合成高分
子の繊維からなる不織シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7019461A JPH08209516A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 目付の均一な不織シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7019461A JPH08209516A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 目付の均一な不織シートの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08209516A true JPH08209516A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11999972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7019461A Withdrawn JPH08209516A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 目付の均一な不織シートの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08209516A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999037846A1 (fr) * | 1998-01-27 | 1999-07-29 | Shikokuizumisenni, Ltd. | Procede et appareil de stabilisation de tissu, et procede de fabrication de tissu |
-
1995
- 1995-02-07 JP JP7019461A patent/JPH08209516A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999037846A1 (fr) * | 1998-01-27 | 1999-07-29 | Shikokuizumisenni, Ltd. | Procede et appareil de stabilisation de tissu, et procede de fabrication de tissu |
| US6702862B1 (en) | 1998-01-27 | 2004-03-09 | Shikokuizumisenni, Ltd | Method and apparatus for stabilizing cloth, and method of manufacturing cloth |
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