JPH08209189A - 低刺激性洗浄剤組成物 - Google Patents
低刺激性洗浄剤組成物Info
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- JPH08209189A JPH08209189A JP1803395A JP1803395A JPH08209189A JP H08209189 A JPH08209189 A JP H08209189A JP 1803395 A JP1803395 A JP 1803395A JP 1803395 A JP1803395 A JP 1803395A JP H08209189 A JPH08209189 A JP H08209189A
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- alkali metal
- lauryl ether
- polyoxyethylene lauryl
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明の低刺激性洗浄剤組成物は、ラウリン
酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオキシ
エチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩とを9:11
〜5:1の重量比で含有することを特徴としている。 【効果】 本発明の洗浄剤組成物は、非常に安全性が高
いと共に、良好な使用感を有しており、乳幼児、老人、
過敏症の人など皮膚の耐性の低い者が使用しても皮膚疾
患等を引き起こすことがない。
酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオキシ
エチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩とを9:11
〜5:1の重量比で含有することを特徴としている。 【効果】 本発明の洗浄剤組成物は、非常に安全性が高
いと共に、良好な使用感を有しており、乳幼児、老人、
過敏症の人など皮膚の耐性の低い者が使用しても皮膚疾
患等を引き起こすことがない。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、乳幼児あるいは過敏性皮
膚疾患を有する者のように皮膚の耐性の低い者の体を清
拭するのに特に適した洗浄剤組成物に関する。さらに詳
しくは本発明は、乳幼児あるいは皮膚疾患者のように皮
膚の耐性の低い者に使用しても安全性の高いことは勿
論、使用感のよい洗浄剤組成物、特に洗浄成分が残留し
やすい頭髪を洗浄するのに特に適した組成物に関する。
膚疾患を有する者のように皮膚の耐性の低い者の体を清
拭するのに特に適した洗浄剤組成物に関する。さらに詳
しくは本発明は、乳幼児あるいは皮膚疾患者のように皮
膚の耐性の低い者に使用しても安全性の高いことは勿
論、使用感のよい洗浄剤組成物、特に洗浄成分が残留し
やすい頭髪を洗浄するのに特に適した組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】乳幼児や過敏性皮膚疾患者は、皮
膚に異物が付着した状態が続くとかぶれや湿疹の原因に
なることから常に皮膚を常に清潔に保つ必要がある。し
かし、乳幼児や過敏性皮膚疾患者のように過敏性の人
は、一般人と異なり、皮膚の耐性が低く、皮膚を清潔に
保つために使用される洗浄剤等によっても皮膚疾患を引
き起こされやすい。特に頭髪の洗浄の際には、充分にす
すぎ洗いを行ったとしても洗浄剤が残留しやすく、こう
してわずかに残留した洗浄剤によっても皮膚疾患等が引
き起こされることがある。
膚に異物が付着した状態が続くとかぶれや湿疹の原因に
なることから常に皮膚を常に清潔に保つ必要がある。し
かし、乳幼児や過敏性皮膚疾患者のように過敏性の人
は、一般人と異なり、皮膚の耐性が低く、皮膚を清潔に
保つために使用される洗浄剤等によっても皮膚疾患を引
き起こされやすい。特に頭髪の洗浄の際には、充分にす
すぎ洗いを行ったとしても洗浄剤が残留しやすく、こう
してわずかに残留した洗浄剤によっても皮膚疾患等が引
き起こされることがある。
【0003】こうした過敏性の人特有の状況を考慮し
て、より安全性の高い乳幼児用の洗浄剤が多数市販され
ている。洗浄剤の安全性のみを考慮するのであれば、毒
性や皮膚残留特性が低く、蛋白質変性作用の低い界面活
性剤を使用すればよく、こうした発想に基づく乳幼児用
洗浄剤も既に市販されている。
て、より安全性の高い乳幼児用の洗浄剤が多数市販され
ている。洗浄剤の安全性のみを考慮するのであれば、毒
性や皮膚残留特性が低く、蛋白質変性作用の低い界面活
性剤を使用すればよく、こうした発想に基づく乳幼児用
洗浄剤も既に市販されている。
【0004】ところが、従来から低刺激性の洗浄剤は、
安全性はある程度確保されているものの、使用感が悪い
という問題がある。ここで使用感とは、泡立ち、泡のき
め細かさ、洗浄時の頭髪のきしみ感、洗い終わった後の
清浄感等をいう。なお、乳幼児は、当然にこうした使用
感について明確な表現力は持ち合わせていないが、乳幼
児に対して毎日のようにこうした洗浄剤を使用する両
親、保母等は、乳幼児の態度等を通して、乳幼児が感ず
る使用感を体感することができる。
安全性はある程度確保されているものの、使用感が悪い
という問題がある。ここで使用感とは、泡立ち、泡のき
め細かさ、洗浄時の頭髪のきしみ感、洗い終わった後の
清浄感等をいう。なお、乳幼児は、当然にこうした使用
感について明確な表現力は持ち合わせていないが、乳幼
児に対して毎日のようにこうした洗浄剤を使用する両
親、保母等は、乳幼児の態度等を通して、乳幼児が感ず
る使用感を体感することができる。
【0005】本発明者は、蛋白質の一種である卵白の変
性度が少なく、皮膚への残留度の低い種々の界面活性剤
を組み合わせて乳幼児が満足するような使用感の洗浄剤
は、こうした単に安全性が高いとされている界面活性剤
を使用するだけでは得られないとの知見を得、特定の界
面活性剤を組み合わせて使用することにより、使用者が
充分に満足する使用感の洗浄剤組成物を得ることがで
き、しかもこの組み合わせの洗浄剤は、皮膚耐性の低い
乳幼児あるいは過敏性の人に対する安全性もきわめて高
いとことを見出し本発明を完成するに至った。
性度が少なく、皮膚への残留度の低い種々の界面活性剤
を組み合わせて乳幼児が満足するような使用感の洗浄剤
は、こうした単に安全性が高いとされている界面活性剤
を使用するだけでは得られないとの知見を得、特定の界
面活性剤を組み合わせて使用することにより、使用者が
充分に満足する使用感の洗浄剤組成物を得ることがで
き、しかもこの組み合わせの洗浄剤は、皮膚耐性の低い
乳幼児あるいは過敏性の人に対する安全性もきわめて高
いとことを見出し本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の目的】本発明は乳幼児や過敏性皮膚疾患者のよ
うな皮膚の耐性の低い者が使用したとしても安全性が高
く、しかも使用感のよい低刺激性の洗浄剤組成物を提供
することを目的としている。
うな皮膚の耐性の低い者が使用したとしても安全性が高
く、しかも使用感のよい低刺激性の洗浄剤組成物を提供
することを目的としている。
【0007】さらに詳しくは本発明は、乳幼児や皮膚疾
患者等の抵抗力の弱い者に対しても安全性が高く、皮膚
疾患等を引き起こすことがなく、なおかつ非常に使用感
がよく乳幼児あるいは皮膚の弱い人が満足する洗浄剤組
成物を提供することを目的としている。
患者等の抵抗力の弱い者に対しても安全性が高く、皮膚
疾患等を引き起こすことがなく、なおかつ非常に使用感
がよく乳幼児あるいは皮膚の弱い人が満足する洗浄剤組
成物を提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明の低刺激性洗浄剤組成物は、ラウ
リン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオ
キシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩とを9:
11〜5:1の重量比で含有することを特徴としてい
る。
リン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオ
キシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩とを9:
11〜5:1の重量比で含有することを特徴としてい
る。
【0009】ラウリン酸アミドプロピルベタインは、皮
膚残存性が低く安全性の高い界面活性剤として知られて
いるが、このラウリン酸アミドドデシルベタインだけで
は、泡立ちが悪く、満足すべき使用感は得られない。他
方、カルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルアルカリ金属塩は、発泡性の高い界面活性剤である
が、これ単独では、泡の量が多すぎると共に泡のきめが
荒く、満足すべき使用感は得られず、さらに皮膚に対す
る残留度も高い。
膚残存性が低く安全性の高い界面活性剤として知られて
いるが、このラウリン酸アミドドデシルベタインだけで
は、泡立ちが悪く、満足すべき使用感は得られない。他
方、カルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルアルカリ金属塩は、発泡性の高い界面活性剤である
が、これ単独では、泡の量が多すぎると共に泡のきめが
荒く、満足すべき使用感は得られず、さらに皮膚に対す
る残留度も高い。
【0010】ところが、両者を特定の割合で配合するこ
とにより、極めて良好な使用感を得ることができると共
に、両者を特定の比率で組み合わせた洗浄剤組成物の安
全性は、ラウリン酸アミドプロピルベタインの有する卓
越した安全性とほとんど同等であり、カルボキシル化ポ
リオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩を使
用することによってもその安全性はほとんど低下しない
のである。
とにより、極めて良好な使用感を得ることができると共
に、両者を特定の比率で組み合わせた洗浄剤組成物の安
全性は、ラウリン酸アミドプロピルベタインの有する卓
越した安全性とほとんど同等であり、カルボキシル化ポ
リオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩を使
用することによってもその安全性はほとんど低下しない
のである。
【0011】
【発明の具体的説明】次に本発明の低刺激性洗浄剤組成
物について具体的に説明する。本発明の低刺激性洗浄剤
組成物は、ラウリン酸アミドプロピルベタインとカルボ
キシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ
金属塩とを特定の重量比で含有している。ここで使用さ
れるカルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルアルカリ金属塩としてはナトリウム塩およびカリウム
塩を使用することができるが特にナトリウム塩が好まし
い。またカルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテルアルカリ金属塩におけるエチレンオキサイドの付
加量は、一分子あたり1〜10モルの範囲内にあること
が好ましく特に2〜7モルのエチレンオキサイドが付加
したものが好適である。
物について具体的に説明する。本発明の低刺激性洗浄剤
組成物は、ラウリン酸アミドプロピルベタインとカルボ
キシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ
金属塩とを特定の重量比で含有している。ここで使用さ
れるカルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルアルカリ金属塩としてはナトリウム塩およびカリウム
塩を使用することができるが特にナトリウム塩が好まし
い。またカルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテルアルカリ金属塩におけるエチレンオキサイドの付
加量は、一分子あたり1〜10モルの範囲内にあること
が好ましく特に2〜7モルのエチレンオキサイドが付加
したものが好適である。
【0012】本発明で使用するラウリン酸アミドプロピ
ルベタインとカルボキシル化ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテルアルカリ金属塩(POE3モル付加物)につい
て、頭皮への付着量を調べるために、次のようにして吸
着特性を調べた。
ルベタインとカルボキシル化ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテルアルカリ金属塩(POE3モル付加物)につい
て、頭皮への付着量を調べるために、次のようにして吸
着特性を調べた。
【0013】まず、界面活性剤の50ミリモル水溶液を
調製した。ガラススピッツに各試料を10gとったもの
をA液とし、ガラススピッツに各試料10gおよび0.
2gのハイドパウダーをとったものをB液とし、各液を
5時間インキュベーション(40℃、150回/分振と
う)した後、2000rpmの回転速度で20分間遠心分
離し、上澄み液を0.45μmのメンブランフィルター
で濾過する。
調製した。ガラススピッツに各試料を10gとったもの
をA液とし、ガラススピッツに各試料10gおよび0.
2gのハイドパウダーをとったものをB液とし、各液を
5時間インキュベーション(40℃、150回/分振と
う)した後、2000rpmの回転速度で20分間遠心分
離し、上澄み液を0.45μmのメンブランフィルター
で濾過する。
【0014】濾過後のA液をイニシャル液とし、B液を
吸着液とする。下記の条件に設定した高速液体クロマト
グラフィー(HPLC)を用いて、予め作成した検量線
から吸着量を測定した。
吸着液とする。下記の条件に設定した高速液体クロマト
グラフィー(HPLC)を用いて、予め作成した検量線
から吸着量を測定した。
【0015】HPLC条件 ・カラム・・・資生堂 CAPCELL PAC UG120 C18(4.5mmφ×2
50mm) ・移動相・・・メタノール/水=2/1+0.25モルN
aClO4(PH2.5 with H3PO4) メタノール/水=7/3+0.25モルNaClO4(PH
2.5 with H3PO4) メタノール/水=17/3+0.25モルNaClO4(P
H2.5 with H3PO4) ・温度・・・50℃ ・流量・・・1.0ml/min ・注入量・・・10μl ・検出器・・・島津製作所(株)製 RI (RID-6A) RAN
GE 64×10-6RIU 上記装置を用いてラウリン酸アミドプロピルベタイン
(LB)についての吸着量はの移動相を使用し、カル
ボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカ
リ金属塩(POE3モル付加物)(CE)についての吸着量
はの移動相を使用し、さらに参考のために一般の洗浄
剤として汎用されているラウリル硫酸ナトリウム(SD
S)についての吸着量もの移動相を用いて検出した。
結果を下表1に示す。
50mm) ・移動相・・・メタノール/水=2/1+0.25モルN
aClO4(PH2.5 with H3PO4) メタノール/水=7/3+0.25モルNaClO4(PH
2.5 with H3PO4) メタノール/水=17/3+0.25モルNaClO4(P
H2.5 with H3PO4) ・温度・・・50℃ ・流量・・・1.0ml/min ・注入量・・・10μl ・検出器・・・島津製作所(株)製 RI (RID-6A) RAN
GE 64×10-6RIU 上記装置を用いてラウリン酸アミドプロピルベタイン
(LB)についての吸着量はの移動相を使用し、カル
ボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカ
リ金属塩(POE3モル付加物)(CE)についての吸着量
はの移動相を使用し、さらに参考のために一般の洗浄
剤として汎用されているラウリル硫酸ナトリウム(SD
S)についての吸着量もの移動相を用いて検出した。
結果を下表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】註)上記吸着量は試料の30%水溶液を調
製して行った。なお、ラウリン酸ナトリウムの純度は9
5%である。上記の表1記載の吸着量から明らかなよう
に、ラウリン酸アミドプロピルベタインおよびカルボキ
シル化ポリオキシエチレンラウリルエーテルナトリウム
は、ラウリル硫酸ナトリウムとの比較から明らかなよう
に、残留性が低い界面活性剤である。殊にラウリン酸ア
ミドプロピルベタインの吸着量は、極めて低く、上記表
に記載した以外の界面活性剤と比較しても非常に残留性
は著しく低い。従って、乳幼児や過敏症の人が使用する
シャンプー等の洗浄剤として、このラウリン酸アミドプ
ロピルベタインは好適である。しかしながら、界面活性
剤成分としてこのラウリン酸アミドプロピルベタインを
単独で使用したのでは、泡立ちが悪く、また頭髪を洗浄
していて頭髪がきしむような感じを受ける。
製して行った。なお、ラウリン酸ナトリウムの純度は9
5%である。上記の表1記載の吸着量から明らかなよう
に、ラウリン酸アミドプロピルベタインおよびカルボキ
シル化ポリオキシエチレンラウリルエーテルナトリウム
は、ラウリル硫酸ナトリウムとの比較から明らかなよう
に、残留性が低い界面活性剤である。殊にラウリン酸ア
ミドプロピルベタインの吸着量は、極めて低く、上記表
に記載した以外の界面活性剤と比較しても非常に残留性
は著しく低い。従って、乳幼児や過敏症の人が使用する
シャンプー等の洗浄剤として、このラウリン酸アミドプ
ロピルベタインは好適である。しかしながら、界面活性
剤成分としてこのラウリン酸アミドプロピルベタインを
単独で使用したのでは、泡立ちが悪く、また頭髪を洗浄
していて頭髪がきしむような感じを受ける。
【0018】一方、カルボキシル化ポリオキシエチレン
ラウリルエーテルナトリウムは、ラウリン酸アミドプロ
ピルベタインと比較すると皮膚への残留性が高い界面活
性剤であるが、非常に泡立ちが良いという特性を有して
いる。しかし、このカルボキシル化ポリオキシエチレン
ラウリルエーテルナトリウムを単独で使用したのでは、
皮膚耐性の低い者に許容される程度まで残留性を低下さ
せることができないと共に、泡が立ちすぎて、泡立ちの
少ないラウリン酸アミドプロピルベタインを単独で使用
した場合とは異なる意味で使用感が悪くなる。
ラウリルエーテルナトリウムは、ラウリン酸アミドプロ
ピルベタインと比較すると皮膚への残留性が高い界面活
性剤であるが、非常に泡立ちが良いという特性を有して
いる。しかし、このカルボキシル化ポリオキシエチレン
ラウリルエーテルナトリウムを単独で使用したのでは、
皮膚耐性の低い者に許容される程度まで残留性を低下さ
せることができないと共に、泡が立ちすぎて、泡立ちの
少ないラウリン酸アミドプロピルベタインを単独で使用
した場合とは異なる意味で使用感が悪くなる。
【0019】上記のように単独で使用したのでは良好な
使用感を得られない上記ラウリン酸アミドプロピルベタ
インとカルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエー
テルアルカリ金属塩とを、特定の比率で配合することに
より、ラウリン酸アミドプロピルベタインの有する安全
性が損なわれることなく、カルボキシル化ポリオキシエ
チレンラウリルエーテルアルカリ金属塩の有する泡立ち
を適度に抑えて良好な使用感を有する本発明の低刺激性
洗浄剤組成物が形成されるのである。
使用感を得られない上記ラウリン酸アミドプロピルベタ
インとカルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエー
テルアルカリ金属塩とを、特定の比率で配合することに
より、ラウリン酸アミドプロピルベタインの有する安全
性が損なわれることなく、カルボキシル化ポリオキシエ
チレンラウリルエーテルアルカリ金属塩の有する泡立ち
を適度に抑えて良好な使用感を有する本発明の低刺激性
洗浄剤組成物が形成されるのである。
【0020】本発明の低刺激性洗浄剤組成物において上
記ラウリン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化
ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩と
は、9:11〜5:1の範囲内の重量比で配合することが
必要である。上記のような量で両者を配合することによ
り、低刺激性洗浄剤組成物の安全性および良好な使用感
の両者のバランスをとることができる。従って、上記
5:1の範囲を逸脱してラウリン酸アミドプロピルベタ
インが多いかあるいはカルボキシル化ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテルアルカリ金属塩が少ないと、洗浄剤
組成物の泡立ちが悪く、また泡の感触も悪くなる。ま
た、カルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルアルカリ金属塩が、上記9:11の範囲を逸脱して多
いかあるいはラウリン酸アミドプロピルベタインが少な
いと、泡立ちは良くなる反面、泡の極めが粗くなるな
ど、かえって使用感が低下する。また、皮膚への界面活
性剤の残留量の多くなる傾向がある。
記ラウリン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化
ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩と
は、9:11〜5:1の範囲内の重量比で配合することが
必要である。上記のような量で両者を配合することによ
り、低刺激性洗浄剤組成物の安全性および良好な使用感
の両者のバランスをとることができる。従って、上記
5:1の範囲を逸脱してラウリン酸アミドプロピルベタ
インが多いかあるいはカルボキシル化ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテルアルカリ金属塩が少ないと、洗浄剤
組成物の泡立ちが悪く、また泡の感触も悪くなる。ま
た、カルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルアルカリ金属塩が、上記9:11の範囲を逸脱して多
いかあるいはラウリン酸アミドプロピルベタインが少な
いと、泡立ちは良くなる反面、泡の極めが粗くなるな
ど、かえって使用感が低下する。また、皮膚への界面活
性剤の残留量の多くなる傾向がある。
【0021】そして、本発明では、特にラウリン酸アミ
ドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテルアルカリ金属塩とを1:1〜3:1の
重量比で配合することにより、例えば低刺激性シャンプ
ーあるいは乳幼児用シャンプーとしての使用感と安全性
が充分に確保される。
ドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテルアルカリ金属塩とを1:1〜3:1の
重量比で配合することにより、例えば低刺激性シャンプ
ーあるいは乳幼児用シャンプーとしての使用感と安全性
が充分に確保される。
【0022】本発明の低刺激性洗浄剤組成物は、ラウリ
ン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオキ
シエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩とを上記の
ような重量比で含有することにより、使用感と安全性と
確保しているのであり、組成物中におけるラウリン酸ア
ミドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオキシエチ
レンラウリルエーテルアルカリ金属塩との合計の含有率
は、本発明の組成物の使用形態に適合させて選定するこ
とができる。例えば、本発明の低刺激性洗浄剤組成物を
固形石鹸のような使用形態を採る場合には、この固形石
鹸中における上記両成分の合計の含有率は比較的高くな
り、例えばシャンプーのように液状の使用形態を採る場
合には、上記両成分の合計の含有率は比較的低くなる。
ン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオキ
シエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩とを上記の
ような重量比で含有することにより、使用感と安全性と
確保しているのであり、組成物中におけるラウリン酸ア
ミドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオキシエチ
レンラウリルエーテルアルカリ金属塩との合計の含有率
は、本発明の組成物の使用形態に適合させて選定するこ
とができる。例えば、本発明の低刺激性洗浄剤組成物を
固形石鹸のような使用形態を採る場合には、この固形石
鹸中における上記両成分の合計の含有率は比較的高くな
り、例えばシャンプーのように液状の使用形態を採る場
合には、上記両成分の合計の含有率は比較的低くなる。
【0023】本発明の低刺激性洗浄剤組成物中における
前記ラウリン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル
化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩
との合計の含有率が通常は1〜40重量%の範囲内にあ
り、好ましくは1〜30重量%である。特に本発明の組
成物をシャンプーのような液体状態でそのまま使用する
場合には、このシャンプーのような液状の組成物中にお
けるラウリン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル
化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩
との合計の含有率を1〜20重量%の範囲内にすること
が好ましい。
前記ラウリン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル
化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩
との合計の含有率が通常は1〜40重量%の範囲内にあ
り、好ましくは1〜30重量%である。特に本発明の組
成物をシャンプーのような液体状態でそのまま使用する
場合には、このシャンプーのような液状の組成物中にお
けるラウリン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル
化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩
との合計の含有率を1〜20重量%の範囲内にすること
が好ましい。
【0024】本発明の低刺激性洗浄剤組成物には、上記
ラウリン酸アミドプロピルベタインおよびカルボキシル
化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩
の他に、他の成分を配合することができる。
ラウリン酸アミドプロピルベタインおよびカルボキシル
化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩
の他に、他の成分を配合することができる。
【0025】本発明で使用することができる他の成分と
しては、ビルダー、pH値の調整剤、防腐剤、アルコー
ル、他の界面活性剤などである。本発明では低刺激性の
ビルダーを使用することができる。具体的には、本発明
ではビルダーとして、有機酸塩、特にアルカリ金属塩が
好ましく使用される。
しては、ビルダー、pH値の調整剤、防腐剤、アルコー
ル、他の界面活性剤などである。本発明では低刺激性の
ビルダーを使用することができる。具体的には、本発明
ではビルダーとして、有機酸塩、特にアルカリ金属塩が
好ましく使用される。
【0026】このような有機酸塩の例としては、クエン
酸三ナトリウム、乳酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウ
ム、アスコルビン酸ナトリウム、L-アルギニンL-グルタ
ミン酸塩、5'-イノシン酸ナトリウム、5'-ウラジル酸ナ
トリウム、5'-グアニン酸ナトリウム、L-グルタミン酸
ナトリウム、コハク酸一ナトリウム、コハク酸二ナトリ
ウム、酢酸ナトリウム、5'ーシチジン酸ナトリウム、d-
酒石酸ナトリウム、dl-酒石酸ナトリウム、5'ーリボヌク
レオチドナトリウム、カチオン化セルロース、EDTA
2NaおよびEDTA4Naを挙げることができる。
酸三ナトリウム、乳酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウ
ム、アスコルビン酸ナトリウム、L-アルギニンL-グルタ
ミン酸塩、5'-イノシン酸ナトリウム、5'-ウラジル酸ナ
トリウム、5'-グアニン酸ナトリウム、L-グルタミン酸
ナトリウム、コハク酸一ナトリウム、コハク酸二ナトリ
ウム、酢酸ナトリウム、5'ーシチジン酸ナトリウム、d-
酒石酸ナトリウム、dl-酒石酸ナトリウム、5'ーリボヌク
レオチドナトリウム、カチオン化セルロース、EDTA
2NaおよびEDTA4Naを挙げることができる。
【0027】さらに上記のような有機酸塩の他、リン酸
二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、ピロリン酸ナトリ
ウムおよびポリリン酸ナトリウムのようなリン酸アルカ
リ金属塩、並びに、炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナト
リウムのような炭酸アルカリ金属塩などの無機ビルダー
を用いることもできる。
二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、ピロリン酸ナトリ
ウムおよびポリリン酸ナトリウムのようなリン酸アルカ
リ金属塩、並びに、炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナト
リウムのような炭酸アルカリ金属塩などの無機ビルダー
を用いることもできる。
【0028】上記のようなビルダーの中ではカチオン化
セルロース、クエン酸ナトリウム、EDTA2Naおよ
びEDTA4Naが特に好ましい。上記のようなビルダ
ーは、通常は上記酸塩を形成する酸と併用される。例え
ばビルダーとしてクエン酸三ナトリウムを使用する場
合、クエン酸を併用する。このクエン酸はpH値の調整
剤として作用する。
セルロース、クエン酸ナトリウム、EDTA2Naおよ
びEDTA4Naが特に好ましい。上記のようなビルダ
ーは、通常は上記酸塩を形成する酸と併用される。例え
ばビルダーとしてクエン酸三ナトリウムを使用する場
合、クエン酸を併用する。このクエン酸はpH値の調整
剤として作用する。
【0029】本発明では低刺激性の防腐剤が使用され
る。このような防腐剤の例としては、安息香酸、安息香
酸ナトリウム、o-フェニルフェノール、o-フェニルフェ
ノールナトリウム、ジフェニル、ソルビン酸、ソルビン
酸カリウム、チアベンダゾール、デヒドロ酢酸、デヒド
ロ酢酸ナトリウム、p-オキシ安息香酸イソブチル、p-オ
キシ安息香酸イソプロピル、p-オキシ安息香酸メチル、
p-オキシ安息香酸エチル、p-オキシ安息香酸ブチル、p-
オキシ安息香酸プロピル、プロピオン酸カルシウムおよ
びプロピオン酸ナトリウムを挙げることができる。これ
らの防腐剤は単独であるいは組み合わせて使用すること
ができる。このような防腐剤の中でも特にp-オキシアル
キル安息香酸あるいはこのナトリウム塩、安息香酸ナト
リウムが好ましい。
る。このような防腐剤の例としては、安息香酸、安息香
酸ナトリウム、o-フェニルフェノール、o-フェニルフェ
ノールナトリウム、ジフェニル、ソルビン酸、ソルビン
酸カリウム、チアベンダゾール、デヒドロ酢酸、デヒド
ロ酢酸ナトリウム、p-オキシ安息香酸イソブチル、p-オ
キシ安息香酸イソプロピル、p-オキシ安息香酸メチル、
p-オキシ安息香酸エチル、p-オキシ安息香酸ブチル、p-
オキシ安息香酸プロピル、プロピオン酸カルシウムおよ
びプロピオン酸ナトリウムを挙げることができる。これ
らの防腐剤は単独であるいは組み合わせて使用すること
ができる。このような防腐剤の中でも特にp-オキシアル
キル安息香酸あるいはこのナトリウム塩、安息香酸ナト
リウムが好ましい。
【0030】本発明では低刺激性のアルコール類を使用
することが好ましく、このアルコール類は多価アルコー
ルであってもモノアルコールであってもよい。ここで多
価アルコールの例としては、グリセリン、プロピレング
リコール、エチレングリコールおよびブチレングリコー
ルを挙げることができる。またモノアルコールの例とし
ては、エタノールを挙げることができる。これらのアル
コール類は単独であるいは組み合わせて使用することが
できる。さらにアルコール類としてはホホバアルコール
等を使用することができる。
することが好ましく、このアルコール類は多価アルコー
ルであってもモノアルコールであってもよい。ここで多
価アルコールの例としては、グリセリン、プロピレング
リコール、エチレングリコールおよびブチレングリコー
ルを挙げることができる。またモノアルコールの例とし
ては、エタノールを挙げることができる。これらのアル
コール類は単独であるいは組み合わせて使用することが
できる。さらにアルコール類としてはホホバアルコール
等を使用することができる。
【0031】特に本発明ではアルコール類としてエタノ
ール、グリセリン、エチレングリコール、ブチレングリ
コールおよび/またはホホバアルコールを使用すること
が好ましい。このように上記エタノール、グリセリン、
エチレングリコール、ブチレングリコールあるいはホホ
バアルコールなどのアルコールを使用することにより液
の安定性が良好になる。
ール、グリセリン、エチレングリコール、ブチレングリ
コールおよび/またはホホバアルコールを使用すること
が好ましい。このように上記エタノール、グリセリン、
エチレングリコール、ブチレングリコールあるいはホホ
バアルコールなどのアルコールを使用することにより液
の安定性が良好になる。
【0032】本発明は、上記のように界面活性剤として
ラウリン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化ポ
リオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩を特
定の比率で使用するので他の界面活性剤を使用すること
を特に必要とするものではないが、本発明の低刺激性洗
浄剤組成物の特性を損なわない範囲内で他の界面活性剤
を配合することもできる。ここで使用される他の界面活
性剤は低刺激性であることが好ましく、このような界面
活性剤の例としては、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン、コンド
ロイチン硫酸アルカリ金属塩、ラウリン酸ジエタノール
アミドのような高級脂肪酸のアルカノールアミン塩、2-
アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミ
ダゾリウムベタインおよびグリチルリチン酸ジカリウム
などを挙げることができる。
ラウリン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化ポ
リオキシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩を特
定の比率で使用するので他の界面活性剤を使用すること
を特に必要とするものではないが、本発明の低刺激性洗
浄剤組成物の特性を損なわない範囲内で他の界面活性剤
を配合することもできる。ここで使用される他の界面活
性剤は低刺激性であることが好ましく、このような界面
活性剤の例としては、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン、コンド
ロイチン硫酸アルカリ金属塩、ラウリン酸ジエタノール
アミドのような高級脂肪酸のアルカノールアミン塩、2-
アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミ
ダゾリウムベタインおよびグリチルリチン酸ジカリウム
などを挙げることができる。
【0033】なお、本発明では洗浄剤組成物のH.L.
B.価を調整するための界面活性剤を配合することもで
きる。このようなH.L.B.価を有する界面活性剤の具
体的な例をポリグリセリン脂肪酸エステルを例にして示
すと、テトラグリセリンモノラウレート、ヘキサグリセ
リンモノオレエート、ヘキサグリセリンモノステアレー
ト、デカグリセリンモノオレエート、ヘキサグリセリン
セスキステアレート、デカグリセリンモノオレエート、
デカグリセリンモノラウレート、デカグリセリンモノカ
プレートおよびデカグリセリンモノステアレートを挙げ
ることができる。
B.価を調整するための界面活性剤を配合することもで
きる。このようなH.L.B.価を有する界面活性剤の具
体的な例をポリグリセリン脂肪酸エステルを例にして示
すと、テトラグリセリンモノラウレート、ヘキサグリセ
リンモノオレエート、ヘキサグリセリンモノステアレー
ト、デカグリセリンモノオレエート、ヘキサグリセリン
セスキステアレート、デカグリセリンモノオレエート、
デカグリセリンモノラウレート、デカグリセリンモノカ
プレートおよびデカグリセリンモノステアレートを挙げ
ることができる。
【0034】本発明においてラウリン酸アミドプロピル
ベタインおよびカルボキシル化ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルアルカリ金属塩以外の成分で、使用される
ことが許容される成分は、低刺激性のものであり、通常
はクローズドパッチテストにより測定される刺激指数が
30以下、好ましくは20以下のものが使用される。
ベタインおよびカルボキシル化ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルアルカリ金属塩以外の成分で、使用される
ことが許容される成分は、低刺激性のものであり、通常
はクローズドパッチテストにより測定される刺激指数が
30以下、好ましくは20以下のものが使用される。
【0035】本発明において、ラウリン酸アミドプロピ
ルベタインおよびカルボキシル化ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテルアルカリ金属塩以外の成分の配合量は以
下の通りである。
ルベタインおよびカルボキシル化ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテルアルカリ金属塩以外の成分の配合量は以
下の通りである。
【0036】本発明の低刺激性洗浄剤組成物100重量
部中に、ビルダーは通常は0.01〜5重量部、好まし
くは0.1〜3重量部、さらに好ましくは0.2〜1重量
部の量で配合され、防腐剤は通常は0.2〜10重量
部、好ましくは0.5〜7重量部、さらに好ましくは1
〜5重量部の量で配合され、アルコール類は通常は0.
5〜20重量部、好ましくは1〜10重量部、さらに好
ましくは2〜8重量部の量で配合される。さらに、pH
値の調整剤は、組成物のpH値が7近傍になるような量
で配合され、具体的には0.001〜5重量部、好まし
くは0.005〜3重量部の量で配合される。なお、1
00重量部から上記成分の合計の配合量を減じた残部は
水である。
部中に、ビルダーは通常は0.01〜5重量部、好まし
くは0.1〜3重量部、さらに好ましくは0.2〜1重量
部の量で配合され、防腐剤は通常は0.2〜10重量
部、好ましくは0.5〜7重量部、さらに好ましくは1
〜5重量部の量で配合され、アルコール類は通常は0.
5〜20重量部、好ましくは1〜10重量部、さらに好
ましくは2〜8重量部の量で配合される。さらに、pH
値の調整剤は、組成物のpH値が7近傍になるような量
で配合され、具体的には0.001〜5重量部、好まし
くは0.005〜3重量部の量で配合される。なお、1
00重量部から上記成分の合計の配合量を減じた残部は
水である。
【0037】本発明の低刺激性洗浄剤組成物は、通常の
洗浄剤組成物と同様に製造することができる。本発明の
低刺激性洗浄剤組成物は、皮膚残存性が低いと共に刺激
性が著しく低く、仮に皮膚に残存していたとしても皮膚
(即ち蛋白質)が変性されにくい。この皮膚への刺激性
は、以下に示すように、本発明の洗浄剤組成物と卵白と
を混合した際の卵白の変性度によって測定することがで
きる。
洗浄剤組成物と同様に製造することができる。本発明の
低刺激性洗浄剤組成物は、皮膚残存性が低いと共に刺激
性が著しく低く、仮に皮膚に残存していたとしても皮膚
(即ち蛋白質)が変性されにくい。この皮膚への刺激性
は、以下に示すように、本発明の洗浄剤組成物と卵白と
を混合した際の卵白の変性度によって測定することがで
きる。
【0038】この卵白変性試験は次のようにして行う。
まず新鮮な鶏卵を多数用意して卵白と卵黄とを分離し、
卵白を集めて攪拌して均一にした後に14メッシュの篩
で異物(殻、カラザ)等を除去する。
まず新鮮な鶏卵を多数用意して卵白と卵黄とを分離し、
卵白を集めて攪拌して均一にした後に14メッシュの篩
で異物(殻、カラザ)等を除去する。
【0039】次いで、この卵白を容量50mlのビーカー
に20gづつ分取し、この卵白に界面活性剤としての有
効成分換算で0.03gの洗浄剤組成物を添加する。ス
ターラーにてこの卵白と洗浄剤組成物との混合物を2分
間攪拌し、1分間整地した後、色差計でブランク(洗浄
剤組成物を配合しなかった卵白)との色差(ΔE)を測
定する。なお、色差計は日本電色工業(株)製,Model Z-1
001DPを使用し、10mmのセルを用いて透過光をハウン
ター等色空間(L,a,b)法により測定する。
に20gづつ分取し、この卵白に界面活性剤としての有
効成分換算で0.03gの洗浄剤組成物を添加する。ス
ターラーにてこの卵白と洗浄剤組成物との混合物を2分
間攪拌し、1分間整地した後、色差計でブランク(洗浄
剤組成物を配合しなかった卵白)との色差(ΔE)を測
定する。なお、色差計は日本電色工業(株)製,Model Z-1
001DPを使用し、10mmのセルを用いて透過光をハウン
ター等色空間(L,a,b)法により測定する。
【0040】この結果、ラウリル硫酸ナトリウムを配合
したときの卵白の色差(ΔE)を100とすると、本発
明の低刺激性洗浄剤組成物を添加した卵白の色差(Δ
E)は、他の成分にもよるが、通常は25以下という非
常に低い値を示す。通常は低刺激性洗浄剤組成物の色差
(ΔE)が、45を下回れば安全性が非常に高く低刺激
性であるとされていることからして、色差(ΔE)が、
多くの場合30以下、好適には25以下になる本発明の
洗浄剤組成物は非常に安全性が高く低刺激性である。な
お、市販されている低刺激性洗浄剤について同様にして
測定した色差(ΔE)は最も低いものでも45程度、多
くの場合50〜90程度である。
したときの卵白の色差(ΔE)を100とすると、本発
明の低刺激性洗浄剤組成物を添加した卵白の色差(Δ
E)は、他の成分にもよるが、通常は25以下という非
常に低い値を示す。通常は低刺激性洗浄剤組成物の色差
(ΔE)が、45を下回れば安全性が非常に高く低刺激
性であるとされていることからして、色差(ΔE)が、
多くの場合30以下、好適には25以下になる本発明の
洗浄剤組成物は非常に安全性が高く低刺激性である。な
お、市販されている低刺激性洗浄剤について同様にして
測定した色差(ΔE)は最も低いものでも45程度、多
くの場合50〜90程度である。
【0041】本発明の低刺激性洗浄剤組成物は、乳幼児
用の固形石鹸、液状のボディーソープ、シャンプー等と
して使用することができる。さらに、乳幼児に限らず、
過敏性皮膚疾患等の皮膚疾患患者や老人等皮膚の耐性の
低い人のための洗浄剤として使用することも可能であ
る。さらに、優れた使用感を有し、皮膚残量が少なく、
低刺激性であることから一般の人の皮膚、頭髪等の洗浄
にも使用し得ることは勿論である。
用の固形石鹸、液状のボディーソープ、シャンプー等と
して使用することができる。さらに、乳幼児に限らず、
過敏性皮膚疾患等の皮膚疾患患者や老人等皮膚の耐性の
低い人のための洗浄剤として使用することも可能であ
る。さらに、優れた使用感を有し、皮膚残量が少なく、
低刺激性であることから一般の人の皮膚、頭髪等の洗浄
にも使用し得ることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】本発明の低刺激性洗浄剤組成物は、ラウ
リン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオ
キシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩とを特定
の比率で含有している。このようにラウリン酸アミドプ
ロピルベタインとカルボキシル化ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテルアルカリ金属塩とを特定の割合で配合す
ることにより、極めて良好な使用感を得ることができる
と共に、両者を特定の比率で組み合わせた洗浄剤組成物
の安全性は、ラウリン酸アミドプロピルベタインの有す
る卓越した安全性とほとんど同等である。
リン酸アミドプロピルベタインとカルボキシル化ポリオ
キシエチレンラウリルエーテルアルカリ金属塩とを特定
の比率で含有している。このようにラウリン酸アミドプ
ロピルベタインとカルボキシル化ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテルアルカリ金属塩とを特定の割合で配合す
ることにより、極めて良好な使用感を得ることができる
と共に、両者を特定の比率で組み合わせた洗浄剤組成物
の安全性は、ラウリン酸アミドプロピルベタインの有す
る卓越した安全性とほとんど同等である。
【0043】従って、本発明の洗浄剤組成物は、皮膚耐
性の低い乳幼児や過敏症の人あるいは老人等のように皮
膚の耐性が低い者に使用しても皮膚疾患等を引き起こす
ことがなく、また非常に優れた使用感を有している。
性の低い乳幼児や過敏症の人あるいは老人等のように皮
膚の耐性が低い者に使用しても皮膚疾患等を引き起こす
ことがなく、また非常に優れた使用感を有している。
【0044】
【実施例】次に本発明の実施例を示して本発明の低刺激
性洗浄剤組成物についてさらに詳細に説明するが、本発
明はこれらによって限定的に解釈されるべきではない。
性洗浄剤組成物についてさらに詳細に説明するが、本発
明はこれらによって限定的に解釈されるべきではない。
【0045】
【実施例1〜4、比較例1〜2】次表2に示すようにラ
ウリン酸アミドプロピルベタイン(LB)とカルボキシ
ル化ポリオキシエチレンラウリルエーテルナトリウム
(CE)との合計を30重量部とし、3.0重量部のラ
ウリン酸ジエタノールアミド、2重量部の濃グリセリ
ン、1.0重量部のdl−PCA−Na、0.1重量部のホ
ホバアルコール、0.05重量部のグリチルリチン酸ジ
カリウム、0.35重量部のp-オキシ安息香酸ナトリウ
ム(パラペン)、pH値の調整剤として適量のクエン酸
および全体量が100重量部になるように水を加えて液
状の洗浄剤組成物を調製した。
ウリン酸アミドプロピルベタイン(LB)とカルボキシ
ル化ポリオキシエチレンラウリルエーテルナトリウム
(CE)との合計を30重量部とし、3.0重量部のラ
ウリン酸ジエタノールアミド、2重量部の濃グリセリ
ン、1.0重量部のdl−PCA−Na、0.1重量部のホ
ホバアルコール、0.05重量部のグリチルリチン酸ジ
カリウム、0.35重量部のp-オキシ安息香酸ナトリウ
ム(パラペン)、pH値の調整剤として適量のクエン酸
および全体量が100重量部になるように水を加えて液
状の洗浄剤組成物を調製した。
【0046】上記のようにして製造した洗浄剤組成物を
用いて、前述の方法で卵白の色差を求めた。その結果を
表2に併せて記載する。
用いて、前述の方法で卵白の色差を求めた。その結果を
表2に併せて記載する。
【0047】
【表2】
【0048】上記のようにして得られた洗浄剤組成物を
用いて、A,B,C,D,Eの五人のモニターに頭髪を洗浄
させ泡立ち感および泡の感触を、次のような基準で評価
した。
用いて、A,B,C,D,Eの五人のモニターに頭髪を洗浄
させ泡立ち感および泡の感触を、次のような基準で評価
した。
【0049】・評価 2・・・大変よい 1・・・よい 0・・・普通 −1・・・悪い −2・・・非常に悪い 結果を次表3に示す。
【0050】
【表3】
【0051】上記表2に記載した色差(ΔE)は実施例
1〜4および比較例2のが良好な結果を示す。しかしな
がら、表3に示すように比較例2の組成は使用感が良く
ない。さらに比較例1の組成も色差(ΔE)の値が高い
と共に使用感もそれほど良好ではない。
1〜4および比較例2のが良好な結果を示す。しかしな
がら、表3に示すように比較例2の組成は使用感が良く
ない。さらに比較例1の組成も色差(ΔE)の値が高い
と共に使用感もそれほど良好ではない。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】ラウリン酸アミドプロピルベタインは、皮
膚残存性が低く安全性の高い界面活性剤として知られて
いるが、このラウリン酸アミドプロピルベタインだけで
は、泡立ちが悪く、満足すべき使用感は得られない。他
方、カルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルアルカリ金属塩は、発泡性の高い界面活性剤である
が、これ単独では、泡の量が多すぎると共に泡のきめが
荒く、満足すべき使用感は得られず、さらに皮膚に対す
る残留度も高い。
膚残存性が低く安全性の高い界面活性剤として知られて
いるが、このラウリン酸アミドプロピルベタインだけで
は、泡立ちが悪く、満足すべき使用感は得られない。他
方、カルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルアルカリ金属塩は、発泡性の高い界面活性剤である
が、これ単独では、泡の量が多すぎると共に泡のきめが
荒く、満足すべき使用感は得られず、さらに皮膚に対す
る残留度も高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1:90) (72)発明者 矢 作 一 朗 東京都千代田区神田富山町5番地1 ピジ ョン株式会社内 (72)発明者 今 津 郁 子 神奈川県相模原市相武台団地1−4−1− 12 (72)発明者 土 井 信 幸 神奈川県座間市ひばりが丘3−666−71
Claims (5)
- 【請求項1】 ラウリン酸アミドプロピルベタインとカ
ルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアル
カリ金属塩とを9:11〜5:1の重量比で含有すること
を特徴とする低刺激性洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 ラウリン酸アミドプロピルベタインとカ
ルボキシル化ポリオキシエチレンラウリルエーテルアル
カリ金属塩とを1:1〜3:1の重量比で含有することを
特徴とする請求項第1項記載の低刺激性洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 カルボキシル化ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルアルカリ金属塩中におけるエチレンオキサ
イドの付加量が1〜10モルの範囲内にあることを特徴
とする請求項第1項記載の低刺激性洗浄剤組成物。 - 【請求項4】 組成物中におけるラウリン酸アミドプロ
ピルベタインとカルボキシル化ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルアルカリ金属塩との合計の含有率が5〜4
0重量%の範囲内にあることを特徴とする請求項第1項
記載の低刺激性洗浄剤組成物。 - 【請求項5】 上記組成物が、乳幼児の頭髪の洗浄に用
いられるシャンプーであることを特徴とする請求項第1
項記載の低刺激性洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1803395A JPH08209189A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 低刺激性洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1803395A JPH08209189A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 低刺激性洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209189A true JPH08209189A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11960365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1803395A Pending JPH08209189A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 低刺激性洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08209189A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1072325A (ja) * | 1996-08-29 | 1998-03-17 | Sunstar Inc | 毛髪用洗浄剤組成物 |
WO2008123115A1 (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Uni-Charm Corporation | 清拭ウェットシート用薬液およびそれを含む清拭ウェットシート |
-
1995
- 1995-02-06 JP JP1803395A patent/JPH08209189A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1072325A (ja) * | 1996-08-29 | 1998-03-17 | Sunstar Inc | 毛髪用洗浄剤組成物 |
WO2008123115A1 (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Uni-Charm Corporation | 清拭ウェットシート用薬液およびそれを含む清拭ウェットシート |
EA017223B1 (ru) * | 2007-03-30 | 2012-10-30 | Юни-Чарм Корпорейшн | Жидкая композиция для предварительно увлажненного очищающего изделия для протирания и изделие для протирания |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040609 |