JPH08209088A - ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents
ホットメルト接着剤組成物Info
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- JPH08209088A JPH08209088A JP27771595A JP27771595A JPH08209088A JP H08209088 A JPH08209088 A JP H08209088A JP 27771595 A JP27771595 A JP 27771595A JP 27771595 A JP27771595 A JP 27771595A JP H08209088 A JPH08209088 A JP H08209088A
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- Japan
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- vinyl acetate
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- ethylene
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、夏場などの雰囲気温度が高温
(35〜40℃)の場合でも速やかに粘着性が消失し、
熱活性により接着させる加熱温度(加熱プレス温度)が
低いホットメルト接着剤組成物に関する。 【構成】エチレン・酢酸ビニル共重合体、ロジンフェノ
ール、フィッシャー・トロプシュワックスもしくは炭素
数分布が28〜46のパラフィンワックスからなる反応
性ホットメルト接着剤組成物であって、上記エチレン・
酢酸ビニル共重合体が特定の酢酸ビニル含有量及び12
5℃、325g荷重におけるメルトフローレート及び融
点を有することを特徴とするホットメルト接着剤組成
物。
(35〜40℃)の場合でも速やかに粘着性が消失し、
熱活性により接着させる加熱温度(加熱プレス温度)が
低いホットメルト接着剤組成物に関する。 【構成】エチレン・酢酸ビニル共重合体、ロジンフェノ
ール、フィッシャー・トロプシュワックスもしくは炭素
数分布が28〜46のパラフィンワックスからなる反応
性ホットメルト接着剤組成物であって、上記エチレン・
酢酸ビニル共重合体が特定の酢酸ビニル含有量及び12
5℃、325g荷重におけるメルトフローレート及び融
点を有することを特徴とするホットメルト接着剤組成
物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐寒性に優れ、耐熱性
が改良されたホットメルト接着剤組成物に関する。
が改良されたホットメルト接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン・酢酸ビニル共重合体、粘着付
与樹脂からなるホットメルト接着剤は、包装、製本、合
板、木工等の分野においてその有用性が知られている。
例えば、特開平2−55783号公報には、紙、各種プ
ラスチックフィルム、アルミ箔等の接着にエチレン・酢
酸ビニル共重合体、ワックス、粘着付与樹脂からなるホ
ットメルト接着剤を使用する技術が開示されている。
与樹脂からなるホットメルト接着剤は、包装、製本、合
板、木工等の分野においてその有用性が知られている。
例えば、特開平2−55783号公報には、紙、各種プ
ラスチックフィルム、アルミ箔等の接着にエチレン・酢
酸ビニル共重合体、ワックス、粘着付与樹脂からなるホ
ットメルト接着剤を使用する技術が開示されている。
【0003】ワックスは、ホットメルト接着剤の耐熱接
着性を向上させるために配合され、例えば高融点及び低
融点ポリエチレン、などのワックスが挙げられる。
着性を向上させるために配合され、例えば高融点及び低
融点ポリエチレン、などのワックスが挙げられる。
【0004】しかしながら、高密度(高融点)ポリエチ
レンワックス配合ホットメルト接着剤は、耐寒接着性が
悪かったり、溶融粘度が高いなどの問題があり、また、
低密度(低融点)ポリエチレンワックス配合ホットメル
ト接着剤は、耐熱接着性と耐寒接着性のバランスが不十
分、接着剤塗布時に糸引きが生じる等の問題があった。
さらに、通常用いられるパラフィンワックス配合の、ホ
ットメルト接着剤でも、耐熱接着性の大幅な向上は達成
できなかった。
レンワックス配合ホットメルト接着剤は、耐寒接着性が
悪かったり、溶融粘度が高いなどの問題があり、また、
低密度(低融点)ポリエチレンワックス配合ホットメル
ト接着剤は、耐熱接着性と耐寒接着性のバランスが不十
分、接着剤塗布時に糸引きが生じる等の問題があった。
さらに、通常用いられるパラフィンワックス配合の、ホ
ットメルト接着剤でも、耐熱接着性の大幅な向上は達成
できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、耐寒接着性を保持しつつ、耐熱接着性に非常に優れ
たホットメルト接着剤組成物を提供することを目的とす
る。
み、耐寒接着性を保持しつつ、耐熱接着性に非常に優れ
たホットメルト接着剤組成物を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のホットメルト接
着剤組成物は、エチレン・酢酸ビニル共重合体100
重量部に対して、ロジンフェノール5〜200重量
部、フィッシャー・トロプシュワックス10〜200
重量部からなるホットメルト接着剤であって、上記エチ
レン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量〔V
A〕が5〜50重量%、125℃、325g荷重におけ
るメルトフローレート〔MFR〕が0.1〜200g/10
分、かつ融点〔mp〕が〔mp〕>112−5 log〔M
FR〕−1.4〔VA〕を満たすことを特徴とし(発明
1)、また、エチレン・酢酸ビニル共重合体100重
量部に対して、ロジンフェノール0〜200重量部、
炭素数分布が28〜46のノルマルパラフィンワック
ス10〜200重量部からなるホットメルト接着剤であ
って、上記エチレン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニ
ル含有量〔VA〕が5〜50重量%、125℃、325
g荷重におけるメルトフローレート〔MFR〕が0.1
〜200g/10分、かつ融点〔mp〕が〔mp〕>112
−5 log〔MFR〕−1.4〔VA〕を満たすことを特
徴とするホットメルト接着剤組成物からなることを特徴
(発明2)としている。
着剤組成物は、エチレン・酢酸ビニル共重合体100
重量部に対して、ロジンフェノール5〜200重量
部、フィッシャー・トロプシュワックス10〜200
重量部からなるホットメルト接着剤であって、上記エチ
レン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量〔V
A〕が5〜50重量%、125℃、325g荷重におけ
るメルトフローレート〔MFR〕が0.1〜200g/10
分、かつ融点〔mp〕が〔mp〕>112−5 log〔M
FR〕−1.4〔VA〕を満たすことを特徴とし(発明
1)、また、エチレン・酢酸ビニル共重合体100重
量部に対して、ロジンフェノール0〜200重量部、
炭素数分布が28〜46のノルマルパラフィンワック
ス10〜200重量部からなるホットメルト接着剤であ
って、上記エチレン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニ
ル含有量〔VA〕が5〜50重量%、125℃、325
g荷重におけるメルトフローレート〔MFR〕が0.1
〜200g/10分、かつ融点〔mp〕が〔mp〕>112
−5 log〔MFR〕−1.4〔VA〕を満たすことを特
徴とするホットメルト接着剤組成物からなることを特徴
(発明2)としている。
【0007】本発明1及び2において使用されるエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体は、VA=5〜50重量%、M
FR=0.1〜200g/10分、mp>112−5 log
〔MFR〕−1.4〔VA〕を満足する。
ン・酢酸ビニル共重合体は、VA=5〜50重量%、M
FR=0.1〜200g/10分、mp>112−5 log
〔MFR〕−1.4〔VA〕を満足する。
【0008】上記エチレン・酢酸ビニル共重合体は、一
般に、攪拌機付きオートクレーブ中もしくは管型反応器
中にてラジカル開始剤の存在下、エチレンと酢酸ビニル
を高圧・高温下でランダム共重合することにより得られ
る。上記酢酸ビニル含有量〔VA〕は、得られるエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体の融点に影響を及ぼし、VA<
5だと得られるホットメルト接着剤が硬くなり接着性に
劣り、VA>50だと、今度は柔らか過ぎて凝集力に劣
る。得られるエチレン・酢酸ビニル共重合体の融点は、
VAだけでなくエチレン・酢酸ビニル共重合体中の酢酸
ビニルのランダム性により影響度が異なる。このランダ
ム性は、上記共重合体の重合条件により異なり、例えば
攪拌機付きオートクレーブ中で得られる共重合体より
も、管型反応器中で得られる共重合体は融点は高くな
る。
般に、攪拌機付きオートクレーブ中もしくは管型反応器
中にてラジカル開始剤の存在下、エチレンと酢酸ビニル
を高圧・高温下でランダム共重合することにより得られ
る。上記酢酸ビニル含有量〔VA〕は、得られるエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体の融点に影響を及ぼし、VA<
5だと得られるホットメルト接着剤が硬くなり接着性に
劣り、VA>50だと、今度は柔らか過ぎて凝集力に劣
る。得られるエチレン・酢酸ビニル共重合体の融点は、
VAだけでなくエチレン・酢酸ビニル共重合体中の酢酸
ビニルのランダム性により影響度が異なる。このランダ
ム性は、上記共重合体の重合条件により異なり、例えば
攪拌機付きオートクレーブ中で得られる共重合体より
も、管型反応器中で得られる共重合体は融点は高くな
る。
【0009】上記MFRはJIS規格 K−7210に
従って125℃、325g荷重におけるメルトフローレ
ートを測定した値である。一般に、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体のメルトフローレートの測定で行われている
190℃、2160g荷重の条件では、100g/10分を
越えるようなホットメルト接着剤の場合、その測定誤差
が大きくなり、正確な値を知ることが困難となるため上
記方法を採用している。本発明はMFR=0.1〜20
0g/10分、好ましくは0.5〜100g/10分と限定して
される。MFRが0.1g/10分未満だと得られるホット
メルト接着剤が粘度が高くなり過ぎて、200g/10分を
越えると、得られるホットメルト接着剤が粘度が低くな
り過ぎる。上記範囲(0.1〜200g/10分)は190
℃、2160g荷重の条件の概ね10〜5,500g/10
分、上記範囲(0.5〜100g/10分)は35〜3,0
00g/10分に該当する。
従って125℃、325g荷重におけるメルトフローレ
ートを測定した値である。一般に、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体のメルトフローレートの測定で行われている
190℃、2160g荷重の条件では、100g/10分を
越えるようなホットメルト接着剤の場合、その測定誤差
が大きくなり、正確な値を知ることが困難となるため上
記方法を採用している。本発明はMFR=0.1〜20
0g/10分、好ましくは0.5〜100g/10分と限定して
される。MFRが0.1g/10分未満だと得られるホット
メルト接着剤が粘度が高くなり過ぎて、200g/10分を
越えると、得られるホットメルト接着剤が粘度が低くな
り過ぎる。上記範囲(0.1〜200g/10分)は190
℃、2160g荷重の条件の概ね10〜5,500g/10
分、上記範囲(0.5〜100g/10分)は35〜3,0
00g/10分に該当する。
【0010】上記mpは、エチレン・酢酸ビニル共重合
体の融点を示し、示差走査熱量計(DSC)に基づく最
大吸熱ピークを示す。上記mpは、mp>112−5 l
og〔MFR〕−〔VA〕のように、〔MFR〕及び1.
4〔VA〕との関係で上記範囲に限定され、mp≦11
2−5 log〔MFR〕−1.4〔VA〕となると、得ら
れるホットメルト接着剤の耐熱性が低下してしまう。
体の融点を示し、示差走査熱量計(DSC)に基づく最
大吸熱ピークを示す。上記mpは、mp>112−5 l
og〔MFR〕−〔VA〕のように、〔MFR〕及び1.
4〔VA〕との関係で上記範囲に限定され、mp≦11
2−5 log〔MFR〕−1.4〔VA〕となると、得ら
れるホットメルト接着剤の耐熱性が低下してしまう。
【0011】なお、上記範囲は通常用いられているエチ
レン・酢酸ビニル共重合体の〔MFR〕及び〔VA〕に
対応する融点よりも高くなっており、上記範囲に限定す
ることにより、特に耐熱接着性に優れたホットメルト接
着剤を得ることが可能となる。
レン・酢酸ビニル共重合体の〔MFR〕及び〔VA〕に
対応する融点よりも高くなっており、上記範囲に限定す
ることにより、特に耐熱接着性に優れたホットメルト接
着剤を得ることが可能となる。
【0012】上記mp>112−5 log〔MFR〕−
1.4〔VA〕を満たすエチレン・酢酸ビニル共重合体
は、重合条件を選択することにより得ることができる。
例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体の製造の際に、
連鎖移動剤として従来から使用されているプロピレン、
イソブテン等のオレフィン類に代えてメタノール、エタ
ノール等のアルコール類、アセトアルデヒド、アセトン
等のカルボニル化合物等を使用することにより得ること
ができる。
1.4〔VA〕を満たすエチレン・酢酸ビニル共重合体
は、重合条件を選択することにより得ることができる。
例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体の製造の際に、
連鎖移動剤として従来から使用されているプロピレン、
イソブテン等のオレフィン類に代えてメタノール、エタ
ノール等のアルコール類、アセトアルデヒド、アセトン
等のカルボニル化合物等を使用することにより得ること
ができる。
【0013】本発明1及び2において使用されるロジン
フェノールは、粘着付与樹脂の一種でロジンで変性され
たフェノール樹脂を示し、好ましくは軟化点145〜1
60℃の高軟化点ロジンフェノールが挙げられる。他
に、例えば、テルペンフェノールが挙げられるが特に限
定はされない。上記ロジンフェノールは、エチレン・酢
酸ビニル共重合体100重量部に対して、5〜200重
量部、好ましくは10〜50重量部配合される。上記ロ
ジンフェノールの配合比率が5重量部未満だと、得られ
るホットメルト接着剤の耐熱接着性の向上が見られず、
200重量部を越えると耐寒接着性が悪くなる。
フェノールは、粘着付与樹脂の一種でロジンで変性され
たフェノール樹脂を示し、好ましくは軟化点145〜1
60℃の高軟化点ロジンフェノールが挙げられる。他
に、例えば、テルペンフェノールが挙げられるが特に限
定はされない。上記ロジンフェノールは、エチレン・酢
酸ビニル共重合体100重量部に対して、5〜200重
量部、好ましくは10〜50重量部配合される。上記ロ
ジンフェノールの配合比率が5重量部未満だと、得られ
るホットメルト接着剤の耐熱接着性の向上が見られず、
200重量部を越えると耐寒接着性が悪くなる。
【0014】本発明1において使用されるフィッシャー
・トロプシュワックスとは、フィッシャー・トロプシュ
法によって得られる合成ワックスのことを示し、比較的
高融点のワックスである。上記フィッシャー・トロプシ
ュワックスは、エチレン・酢酸ビニル共重合体100重
量部に対して、10〜200重量部、好ましくは20〜
150重量部配合される。上記フィッシャー・トロプシ
ュワックスの配合比率が10重量部未満だと、得られる
ホットメルト接着剤の耐熱接着性が低下し、200重量
部を越えると耐熱接着性の向上は認められるが耐寒接着
性が低下する。
・トロプシュワックスとは、フィッシャー・トロプシュ
法によって得られる合成ワックスのことを示し、比較的
高融点のワックスである。上記フィッシャー・トロプシ
ュワックスは、エチレン・酢酸ビニル共重合体100重
量部に対して、10〜200重量部、好ましくは20〜
150重量部配合される。上記フィッシャー・トロプシ
ュワックスの配合比率が10重量部未満だと、得られる
ホットメルト接着剤の耐熱接着性が低下し、200重量
部を越えると耐熱接着性の向上は認められるが耐寒接着
性が低下する。
【0015】本発明2において使用される炭素数分布が
28〜46のノルマルパラフィンワックスとは、炭素数
が28〜46であり、かつその炭素数の分布が28〜4
6においてピークを持つノルマルパラフィンワックスの
ことを示し、好ましくは炭素数分布の幅の狭い、高純度
精製ワックスである。例えば、炭素数36のノルマルパ
ラフィンワックスの純度が90%以上の高純度精製ノル
マルパラフィンワックスが挙げられる。上記炭素数分布
が28〜46のノルマルパラフィンワックスは、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、10〜
200重量部、好ましくは20〜150重量部配合され
る。上記炭素数分布が28〜46のパラフィンワックス
の配合比率が10重量部未満だと、得られるホットメル
ト接着剤の耐熱接着性の効果や固化速度が低下し、20
0重量部を越えると、接着性が劣る。
28〜46のノルマルパラフィンワックスとは、炭素数
が28〜46であり、かつその炭素数の分布が28〜4
6においてピークを持つノルマルパラフィンワックスの
ことを示し、好ましくは炭素数分布の幅の狭い、高純度
精製ワックスである。例えば、炭素数36のノルマルパ
ラフィンワックスの純度が90%以上の高純度精製ノル
マルパラフィンワックスが挙げられる。上記炭素数分布
が28〜46のノルマルパラフィンワックスは、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、10〜
200重量部、好ましくは20〜150重量部配合され
る。上記炭素数分布が28〜46のパラフィンワックス
の配合比率が10重量部未満だと、得られるホットメル
ト接着剤の耐熱接着性の効果や固化速度が低下し、20
0重量部を越えると、接着性が劣る。
【0016】本発明のホットメルト接着剤組成物には、
必要に応じて顔料、染料、酸化防止剤、各種安定剤、可
塑剤、無機充填剤等を配合することができる。また、本
発明のホットメルト接着剤組成物には、性能に影響を及
ぼさない程度に汎用のエチレン・酢酸ビニル共重合体、
フィッシャー・トロプシュワックスもしくは炭素数分布
が28〜46のパラフィンワックス以外のワックス成分
を一部追加することができる。
必要に応じて顔料、染料、酸化防止剤、各種安定剤、可
塑剤、無機充填剤等を配合することができる。また、本
発明のホットメルト接着剤組成物には、性能に影響を及
ぼさない程度に汎用のエチレン・酢酸ビニル共重合体、
フィッシャー・トロプシュワックスもしくは炭素数分布
が28〜46のパラフィンワックス以外のワックス成分
を一部追加することができる。
【0017】
【実施例】以下に製造例及び実施例を掲げて本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。なお、実施例及び比較例において
用いられた原料樹脂及び配合物、組成物の調製方法、試
験方法等は次の通りである。
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。なお、実施例及び比較例において
用いられた原料樹脂及び配合物、組成物の調製方法、試
験方法等は次の通りである。
【0018】(1)原料樹脂及び配合物 〔エチレン・酢酸ビニル共重合体〕 EVA−1; VA=28重量% MFR=8.5g/10分(190 ℃、2160g荷重条件の概ね
400g/10分) mp=73℃(>112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=68.2) EVA−2; エバフレックス210(三井・デュポンケミカル社製) VA=28重量% MFR=8.5g/10分(190 ℃、2160g荷重条件の概ね
400g/10分) mp=62℃(<112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=68.2) EVA−3; VA=28重量% MFR=2.7g/10分(190 ℃、2160g荷重条件の概ね
150g/10分) mp=71℃(>112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=70.6) EVA−4; エバフレックス220(三井・デュポンケミカル社製) VA=28重量% MFR=2.7g/10分(190 ℃、2160g荷重条件の概ね
150g/10分) mp=65℃(<112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=70.6) EVA−5; VA=25重量% MFR=8.5g/10分(190 ℃、2160g荷重条件の概ね
400g/10分) mp=77℃(>112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=72.4) EVA−6; エバフレックス310(三井・デュポンケミカル社製) VA=25重量% MFR=8.5g/10分(190 ℃、2160g荷重条件の概ね
400g/10分) mp=67℃(<112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=72.4)
400g/10分) mp=73℃(>112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=68.2) EVA−2; エバフレックス210(三井・デュポンケミカル社製) VA=28重量% MFR=8.5g/10分(190 ℃、2160g荷重条件の概ね
400g/10分) mp=62℃(<112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=68.2) EVA−3; VA=28重量% MFR=2.7g/10分(190 ℃、2160g荷重条件の概ね
150g/10分) mp=71℃(>112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=70.6) EVA−4; エバフレックス220(三井・デュポンケミカル社製) VA=28重量% MFR=2.7g/10分(190 ℃、2160g荷重条件の概ね
150g/10分) mp=65℃(<112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=70.6) EVA−5; VA=25重量% MFR=8.5g/10分(190 ℃、2160g荷重条件の概ね
400g/10分) mp=77℃(>112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=72.4) EVA−6; エバフレックス310(三井・デュポンケミカル社製) VA=25重量% MFR=8.5g/10分(190 ℃、2160g荷重条件の概ね
400g/10分) mp=67℃(<112−5 log〔MFR〕−1.4
〔VA〕=72.4)
【0019】〔ロジンフェノール〕 タマノール803L(荒川化学社製) 軟化点145℃
【0020】〔石油樹脂〕 脂環族飽和炭化水素樹脂 アルコンM135 (荒川化学社製) 軟化点135℃
【0021】〔ワックス〕 ワックス−1;フィッシャー・トロプシュワックス サゾールワックスH1(サゾール社製) 軟化点108
℃ ワックス−2;パラフィンワックス パラフィンワックス155(日本精蝋社製) 融点69
℃(155°F) ワックス−3;炭素数が28〜42、ピーク36のパラ
フィンワックス HNP−9 (日本精蝋社製) 軟化点75℃
℃ ワックス−2;パラフィンワックス パラフィンワックス155(日本精蝋社製) 融点69
℃(155°F) ワックス−3;炭素数が28〜42、ピーク36のパラ
フィンワックス HNP−9 (日本精蝋社製) 軟化点75℃
【0022】〔酸化防止剤〕 ヒンダードフェノール系酸化防止剤; イルガノックス1010 (チバガイギー社製)
【0023】(2)ホットメルト接着剤の調製方法 エチレン・酢酸ビニル共重合体、ロジンフェノール、ワ
ックス、酸化防止剤を所定量で配合した混合物1,00
0gを2リットルのビーカーに仕込み、これを180℃
×1時間溶融攪拌混合を行った。
ックス、酸化防止剤を所定量で配合した混合物1,00
0gを2リットルのビーカーに仕込み、これを180℃
×1時間溶融攪拌混合を行った。
【0024】(3)試験方法 1,溶融粘度 得られたホットメルト接着剤組成物をブルックフィール
ド型粘度計にて、180℃、回転数6min-1の条件に
て溶融粘度を測定した。
ド型粘度計にて、180℃、回転数6min-1の条件に
て溶融粘度を測定した。
【0025】2,環球法軟化点 得られたホットメルト接着剤組成物をJAI 7−19
91に準拠して測定をした。
91に準拠して測定をした。
【0026】3,接着試片の作成 得られたホットメルト接着剤組成物をホットメルトオー
プンタイムテスター(旭化学合成社製)を用いて、溶工
温度180℃、塗布量0.03g/cm、溶工速度7.5
m/min、オープンタイム3.5秒、セットタイム
2.0秒の条件にてビード状にて溶工し、汎用の段ボー
ル(3mm厚)を用いてクロス状に重ね合わせて貼合わ
せの接着試片(サイズ;50mm× 100mm)を作成した。こ
の接着試片を25mm× 100mmサイズに切断し、接着性(耐
熱接着性、耐寒接着性)評価サンプルとした。
プンタイムテスター(旭化学合成社製)を用いて、溶工
温度180℃、塗布量0.03g/cm、溶工速度7.5
m/min、オープンタイム3.5秒、セットタイム
2.0秒の条件にてビード状にて溶工し、汎用の段ボー
ル(3mm厚)を用いてクロス状に重ね合わせて貼合わ
せの接着試片(サイズ;50mm× 100mm)を作成した。こ
の接着試片を25mm× 100mmサイズに切断し、接着性(耐
熱接着性、耐寒接着性)評価サンプルとした。
【0027】4,耐熱接着性(剥離接着破壊温度) 上記作成の接着試片をT型剥離状態の基材として、 300
g/25mm荷重を吊るし、昇温速度 24℃/時 条件でセ
ットさせたオーブン(クリープテスター)中において、
基材の接着剤が錘に耐えかねて接着破壊する温度を剥離
接着破壊温度として評価を実施した。
g/25mm荷重を吊るし、昇温速度 24℃/時 条件でセ
ットさせたオーブン(クリープテスター)中において、
基材の接着剤が錘に耐えかねて接着破壊する温度を剥離
接着破壊温度として評価を実施した。
【0028】5,耐熱接着性(剥離接着破壊時間) 上記作成の接着試片をT型剥離状態の基材として、 300
g/25mm荷重を吊るし、50℃にセットオーブン(クリー
プテスター)中において、基材の接着剤が錘に耐えかね
て接着破壊する時間を剥離接着破壊時間として評価を実
施した。
g/25mm荷重を吊るし、50℃にセットオーブン(クリー
プテスター)中において、基材の接着剤が錘に耐えかね
て接着破壊する時間を剥離接着破壊時間として評価を実
施した。
【0029】6,耐寒接着性 上記作成の接着試片をT型剥離状態の基材として、−10
℃及び0℃の温度雰囲気条件下において基材を手で強制
剥離した際、接着部分の材料(段ボール表面)の破壊率
を目視にて判定評価した。
℃及び0℃の温度雰囲気条件下において基材を手で強制
剥離した際、接着部分の材料(段ボール表面)の破壊率
を目視にて判定評価した。
【0030】7,低温可撓性の測定方法 得られたホットメルト接着剤組成物をJAI 7−19
91に準拠して測定をした。
91に準拠して測定をした。
【0031】8,引張り強度(降伏点応力、破断点応
力)の測定方法 得られたホットメルト接着剤組成物をJIS K−63
01に準拠して測定をした。(測定雰囲気温度23℃)
力)の測定方法 得られたホットメルト接着剤組成物をJIS K−63
01に準拠して測定をした。(測定雰囲気温度23℃)
【0032】9,剪断接着破壊温度の測定方法 得られたホットメルト接着剤組成物を0.2 mm厚のシート
にして75g/m2のクラフト紙に挟み、120℃の温度で
ヒートシールを実施して資料を作成し、JIS K−6
844に準拠して荷重1kg、昇温温度24℃/時間の測定
条件にて剪断接着破壊温度を測定した。
にして75g/m2のクラフト紙に挟み、120℃の温度で
ヒートシールを実施して資料を作成し、JIS K−6
844に準拠して荷重1kg、昇温温度24℃/時間の測定
条件にて剪断接着破壊温度を測定した。
【0033】実施例1〜6 及び比較例1〜13 表1に示すようにEVA/ロジンフェノールもしくは石
油樹脂/ワックス/酸化防止剤=40/40/20/
0.1の重量比で配合した混合物1,000gを、上記
方法にてホットメルト接着剤組成物を調製した。得られ
たホットメルト接着剤組成物を上記方法にて評価した。
結果を表1及び表2に示す。
油樹脂/ワックス/酸化防止剤=40/40/20/
0.1の重量比で配合した混合物1,000gを、上記
方法にてホットメルト接着剤組成物を調製した。得られ
たホットメルト接着剤組成物を上記方法にて評価した。
結果を表1及び表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、耐寒性を低下させるこ
となく耐熱接着性に優れたホットメルト接着剤組成物を
得ることが可能である。このような特徴を生かし、本発
明のホットメルト接着剤組成物は、ホットメルトコーテ
ィング材として包装、製本、合板、木工等の分野におい
て活用される。
となく耐熱接着性に優れたホットメルト接着剤組成物を
得ることが可能である。このような特徴を生かし、本発
明のホットメルト接着剤組成物は、ホットメルトコーテ
ィング材として包装、製本、合板、木工等の分野におい
て活用される。
Claims (2)
- 【請求項1】 エチレン・酢酸ビニル共重合体100重
量部に対して、ロジンフェノール5〜200重量部、フ
ィッシャー・トロプシュワックス10〜200重量部か
らなるホットメルト接着剤であって、上記エチレン・酢
酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量〔VA〕が5〜5
0重量%、125℃、325g荷重におけるメルトフロ
ーレート〔MFR〕が0.1〜200g/10分、かつ融点
〔mp〕が次式を満たすことを特徴とするホットメルト
接着剤組成物。 〔mp〕>112−5 log〔MFR〕−1.4〔VA〕 - 【請求項2】 エチレン・酢酸ビニル共重合体100重
量部に対して、ロジンフェノール5〜200重量部、炭
素数分布が28〜46のノルマルパラフィンワックス1
0〜200重量部からなるホットメルト接着剤であっ
て、上記エチレン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含
有量〔VA〕が5〜50重量%、125℃、325g荷
重におけるメルトフローレート〔MFR〕が0.1〜2
00g/10分、かつ融点〔mp〕が次式を満たすことを特
徴とするホットメルト接着剤組成物。 〔mp〕>112−5 log〔MFR〕−1.4〔VA〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27771595A JPH08209088A (ja) | 1994-11-01 | 1995-10-25 | ホットメルト接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26874794 | 1994-11-01 | ||
JP6-268747 | 1994-11-01 | ||
JP27771595A JPH08209088A (ja) | 1994-11-01 | 1995-10-25 | ホットメルト接着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209088A true JPH08209088A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=26548460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27771595A Pending JPH08209088A (ja) | 1994-11-01 | 1995-10-25 | ホットメルト接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08209088A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023166720A (ja) * | 2022-05-10 | 2023-11-22 | 株式会社メタルカラー | 積層体、ptp包装体、積層体の製造方法 |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP27771595A patent/JPH08209088A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023166720A (ja) * | 2022-05-10 | 2023-11-22 | 株式会社メタルカラー | 積層体、ptp包装体、積層体の製造方法 |
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