JPH08208426A - 化粧品基材 - Google Patents
化粧品基材Info
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- JPH08208426A JPH08208426A JP3901395A JP3901395A JPH08208426A JP H08208426 A JPH08208426 A JP H08208426A JP 3901395 A JP3901395 A JP 3901395A JP 3901395 A JP3901395 A JP 3901395A JP H08208426 A JPH08208426 A JP H08208426A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- carbon atoms
- general formula
- hydrocarbon
- hydrocarbon group
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】少なくとも1個の−SiH基を有するオルガノ
ポリシロキサンと、少なくとも1個の二重結合を有し、
かつ二重結合に隣接する炭素に活性水素を有しないアル
ケニルポリオキシアルキレンエーテルの反応によって得
られる変性シリコーン化合物を含んでなる化粧品基材。 【効果】本発明の化粧品基材に含まれる変性シリコーン
化合物は、−SiH基を有するシリコーン化合物と、二
重結合に隣接する炭素に活性水素を有しない反応性ポリ
オキシアルキレン化合物との反応により得られるので、
変性シリコーン化合物から臭気を発する物質が発生する
ことがない。
ポリシロキサンと、少なくとも1個の二重結合を有し、
かつ二重結合に隣接する炭素に活性水素を有しないアル
ケニルポリオキシアルキレンエーテルの反応によって得
られる変性シリコーン化合物を含んでなる化粧品基材。 【効果】本発明の化粧品基材に含まれる変性シリコーン
化合物は、−SiH基を有するシリコーン化合物と、二
重結合に隣接する炭素に活性水素を有しない反応性ポリ
オキシアルキレン化合物との反応により得られるので、
変性シリコーン化合物から臭気を発する物質が発生する
ことがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧品基材に関する。
さらに詳しくは、本発明は、ポリオキシアルキレン基と
シリコーン基を有し、使用上の障害となる臭気を発生す
ることがない変性シリコーン化合物を含んでなる化粧品
基材に関する。
さらに詳しくは、本発明は、ポリオキシアルキレン基と
シリコーン基を有し、使用上の障害となる臭気を発生す
ることがない変性シリコーン化合物を含んでなる化粧品
基材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポリエーテル基やポリオキシ
アルキレン基とシリコーン基の両方を分子中に有する化
合物は、その特性、例えば、すべり性、のび性、光沢
性、他の化合物との相溶性や分散性などの点から、広く
化粧品分野や繊維分野で使用されている。例えば、化粧
品分野では、シャンプー、リンス、ハンドクリーム、メ
ーキャップの材料などに使われている。例えば、特開昭
60−126209号公報、特開昭61−218509
号公報、特開平1−143812号公報、特開平2−8
8513号公報、特開平2−258710号公報、特開
平4−261111号公報、特開平5−70335号公
報などには、化粧料を構成する成分としてポリオキシア
ルキレン−ポリシロキサンブロック共重合体が開示され
ている。ポリオキシアルキレン化合物としては、分子の
末端にオレフィン基を有するものがポリシロキサンとの
反応に使用されているが、そのほとんどがアリル基であ
り、その結果、結合基としてはトリメチレン基の形でポ
リオキシアルキレン基とシリコーン基とを結合している
ものである。また、特公昭51−8440号公報には、
シロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体の
製造方法が開示されている。その用途はポリウレタンフ
ォームの安定化剤であり、ポリオキシアルキレン化合物
はアリル基以外のオレフィン基を有するオレフィン性化
合物である。従来、ポリオキシアルキレン化合物とシリ
コーン化合物との反応は、アリル基を有するポリオキシ
アルキレン化合物と、分子中に−SiH基を有するシリ
コーン化合物との付加反応によって行われていた。その
際、反応触媒として白金系の触媒、例えば、塩化白金
酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィ
ンとのコンプレックス、白金黒、あるいはアルミナ、シ
リカなどの担体に白金を担持させたものなどの触媒が用
いられる。しかし、このような方法によって製造された
変性シリコーン化合物が化粧品基材として用いられる場
合、触媒の影響によって発生する臭気が問題となる。変
性シリコーン化合物の臭気の対策としては、次のような
技術が提案されている。すなわち、 (1)一般的な吸着剤処理、水蒸気脱臭処理などの方法、
窒素ガスで置換する方法。 (2)トコフェロールを添加する方法(特公昭55−41
210号公報)とフィチン酸を添加する方法(特公昭6
3−9531号公報)。 (3)希塩酸処理し、ピロピオンアルデヒドを意図的に発
生させ、ついでその発生を停止する方法(粧技誌、第2
7巻第3号297〜303頁)。 (4)ポリオキシアルキレン基とシリコーン化合物との間
にカルボキシエチル基を隣接させるエステル型の構造の
化合物(特開平2−115110号公報)。 しかし、これらの方法などによっても、ポリオキシアル
キレン−シリコーンブロック共重合体の臭気を完全に防
除することはできず、このような化合物を化粧品基材と
して使用する上で大きな障害となっていた。
アルキレン基とシリコーン基の両方を分子中に有する化
合物は、その特性、例えば、すべり性、のび性、光沢
性、他の化合物との相溶性や分散性などの点から、広く
化粧品分野や繊維分野で使用されている。例えば、化粧
品分野では、シャンプー、リンス、ハンドクリーム、メ
ーキャップの材料などに使われている。例えば、特開昭
60−126209号公報、特開昭61−218509
号公報、特開平1−143812号公報、特開平2−8
8513号公報、特開平2−258710号公報、特開
平4−261111号公報、特開平5−70335号公
報などには、化粧料を構成する成分としてポリオキシア
ルキレン−ポリシロキサンブロック共重合体が開示され
ている。ポリオキシアルキレン化合物としては、分子の
末端にオレフィン基を有するものがポリシロキサンとの
反応に使用されているが、そのほとんどがアリル基であ
り、その結果、結合基としてはトリメチレン基の形でポ
リオキシアルキレン基とシリコーン基とを結合している
ものである。また、特公昭51−8440号公報には、
シロキサン−ポリオキシアルキレンブロック共重合体の
製造方法が開示されている。その用途はポリウレタンフ
ォームの安定化剤であり、ポリオキシアルキレン化合物
はアリル基以外のオレフィン基を有するオレフィン性化
合物である。従来、ポリオキシアルキレン化合物とシリ
コーン化合物との反応は、アリル基を有するポリオキシ
アルキレン化合物と、分子中に−SiH基を有するシリ
コーン化合物との付加反応によって行われていた。その
際、反応触媒として白金系の触媒、例えば、塩化白金
酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィ
ンとのコンプレックス、白金黒、あるいはアルミナ、シ
リカなどの担体に白金を担持させたものなどの触媒が用
いられる。しかし、このような方法によって製造された
変性シリコーン化合物が化粧品基材として用いられる場
合、触媒の影響によって発生する臭気が問題となる。変
性シリコーン化合物の臭気の対策としては、次のような
技術が提案されている。すなわち、 (1)一般的な吸着剤処理、水蒸気脱臭処理などの方法、
窒素ガスで置換する方法。 (2)トコフェロールを添加する方法(特公昭55−41
210号公報)とフィチン酸を添加する方法(特公昭6
3−9531号公報)。 (3)希塩酸処理し、ピロピオンアルデヒドを意図的に発
生させ、ついでその発生を停止する方法(粧技誌、第2
7巻第3号297〜303頁)。 (4)ポリオキシアルキレン基とシリコーン化合物との間
にカルボキシエチル基を隣接させるエステル型の構造の
化合物(特開平2−115110号公報)。 しかし、これらの方法などによっても、ポリオキシアル
キレン−シリコーンブロック共重合体の臭気を完全に防
除することはできず、このような化合物を化粧品基材と
して使用する上で大きな障害となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、臭気を発生
することがないポリオキシアルキレン基とシリコーン基
を有する変性シリコーン化合物を含んでなる化粧品基材
を提供することを目的としてなされたものである。
することがないポリオキシアルキレン基とシリコーン基
を有する変性シリコーン化合物を含んでなる化粧品基材
を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、二重結合に隣接
する炭素に活性水素を有しないポリオキシアルキレン化
合物は、シリコーン基との反応の際に前記の触媒を用い
ても、臭気の原因であるプロピオンアルデヒドを発生し
ないことを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、(1)下記一般式
[1]
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、二重結合に隣接
する炭素に活性水素を有しないポリオキシアルキレン化
合物は、シリコーン基との反応の際に前記の触媒を用い
ても、臭気の原因であるプロピオンアルデヒドを発生し
ないことを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、(1)下記一般式
[1]
【化4】 (ただし、式中、R1は炭素数1〜10の炭化水素基で
あり、R2およびR3は水素原子または炭素数1〜10の
炭化水素基であり、aは0〜1000であり、bは0〜
1000であり、R2のすべてが炭化水素基またはb=
0のときはR3の少なくとも1個は水素原子である。)
で示されるシリコーン化合物と、下記一般式[2] XO−(AO)mY …[2] (ただし、式中、Xは少なくとも1個の二重結合を有
し、二重結合に隣接する炭素に活性水素を有しない炭素
数5〜30の一価の炭化水素基であり、AOは炭素数2
〜8のオキシアルキレン基であり、1種または2種以上
でもよく、2種以上の場合はブロック状でもランダム状
でもよく、Yは水素原子、炭素数1〜24の炭化水素基
または炭素数2〜24のアシル基であり、mは1〜10
00である。)で示されるポリオキシアルキレン化合物
との反応生成物である変性シリコーン化合物を含んでな
る化粧品基材、および、(2)下記一般式[3]
あり、R2およびR3は水素原子または炭素数1〜10の
炭化水素基であり、aは0〜1000であり、bは0〜
1000であり、R2のすべてが炭化水素基またはb=
0のときはR3の少なくとも1個は水素原子である。)
で示されるシリコーン化合物と、下記一般式[2] XO−(AO)mY …[2] (ただし、式中、Xは少なくとも1個の二重結合を有
し、二重結合に隣接する炭素に活性水素を有しない炭素
数5〜30の一価の炭化水素基であり、AOは炭素数2
〜8のオキシアルキレン基であり、1種または2種以上
でもよく、2種以上の場合はブロック状でもランダム状
でもよく、Yは水素原子、炭素数1〜24の炭化水素基
または炭素数2〜24のアシル基であり、mは1〜10
00である。)で示されるポリオキシアルキレン化合物
との反応生成物である変性シリコーン化合物を含んでな
る化粧品基材、および、(2)下記一般式[3]
【化5】 (ただし、式中、R1は炭素数1〜10の炭化水素基で
あり、R4は炭素数1〜10の炭化水素基またはZであ
り、aは0〜1000であり、bは0〜1000であ
り、b=0のときはR4の少なくとも1個はZであり、
Zは一般式[4]
あり、R4は炭素数1〜10の炭化水素基またはZであ
り、aは0〜1000であり、bは0〜1000であ
り、b=0のときはR4の少なくとも1個はZであり、
Zは一般式[4]
【化6】 (ただし、R5は炭素数1〜20の二価の炭化水素基で
あり、R6は炭素数1〜10の炭化水素基であり、AO
は炭素数2〜8のオキシアルキレン基であり、1種また
は2種以上でもよく、2種以上の場合はブロック状でも
ランダム状でもよく、Yは水素原子、炭素数1〜24の
炭化水素基または炭素数2〜24のアシル基であり、m
は1〜1000であり、nは0または1である。)で示
される基である。)で示される変性シリコーン化合物を
含んでなる化粧品基材、を提供するものである。
あり、R6は炭素数1〜10の炭化水素基であり、AO
は炭素数2〜8のオキシアルキレン基であり、1種また
は2種以上でもよく、2種以上の場合はブロック状でも
ランダム状でもよく、Yは水素原子、炭素数1〜24の
炭化水素基または炭素数2〜24のアシル基であり、m
は1〜1000であり、nは0または1である。)で示
される基である。)で示される変性シリコーン化合物を
含んでなる化粧品基材、を提供するものである。
【0005】本発明においては、一般式[1]
【化7】 (ただし、式中、R1は炭素数1〜10の炭化水素基で
あり、R2およびR3は水素原子または炭素数1〜10の
炭化水素基であり、aは0〜1000であり、bは0〜
1000であり、R2のすべてが炭化水素基またはb=
0のときはR3の少なくとも1個は水素原子である。)
で示されるシリコーン化合物を使用する。一般式[1]
において、R1は炭素数1〜10の炭化水素基であり、
同一であっても異なっていてもよく、R2およびR3は水
素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、同一
であっても異なっていてもよい。R1、R2およびR3で
示される炭素数1〜10の炭化水素基としては、直鎖状
または分岐状、飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基、
脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基などがあり、この
ような炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘ
キシル基、イソヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オ
クチル基、イソノニル基、デシル基、シクロヘキシル
基、フェニル基、トリル基、ベンジル基、クミル基、t
−ブチルフェニル基などを挙げることができる。これら
の中で、メチル基およびフェニル基が好ましく、メチル
基が特に好ましい。R1、R2またはR3で示される炭化
水素基の炭素数が10を超えると、ポリオキシアルキレ
ン化合物との反応生成物である変性シリコーン化合物の
疎水性が強くなりすぎる。一般式[1]において、aは
0〜1000であり、好ましくは1〜800であり、よ
り好ましくは2〜150である。また、一般式[1]に
おいて、bは0〜1000であり、好ましくは0〜50
0であり、より好ましくは0〜10である。aが100
0を超えても、bが1000を超えても、ポリオキシア
ルキレン化合物との反応生成物である変性シリコーン化
合物の粘度が高くなりすぎる。一般式[1]において、
R2のすべてが炭化水素基であるとき、あるいは、b=
0であるときは、R3の少なくとも1個は水素原子であ
る。すなわち、一般式[1]で示されるシリコーン化合
物は、少なくとも1個の−SiH基を有する。本発明に
おいて、一般式[1]で示されるシリコーン化合物に
は、a=0かつb=0であるペンタオルガノジシロキサ
ンも含まれる。さらに、一般式[1]で示されるシリコ
ーン化合物の具体的な例としては、ペンタメチルジシロ
キサン、1,1,1−トリメチル−3,3−ジフェニルジ
シロキサン、1,1,1,3−テトラメチル−3−フェニ
ルジシロキサン、さらに高分子量のポリシロキサンなど
を挙げることができる。
あり、R2およびR3は水素原子または炭素数1〜10の
炭化水素基であり、aは0〜1000であり、bは0〜
1000であり、R2のすべてが炭化水素基またはb=
0のときはR3の少なくとも1個は水素原子である。)
で示されるシリコーン化合物を使用する。一般式[1]
において、R1は炭素数1〜10の炭化水素基であり、
同一であっても異なっていてもよく、R2およびR3は水
素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、同一
であっても異なっていてもよい。R1、R2およびR3で
示される炭素数1〜10の炭化水素基としては、直鎖状
または分岐状、飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基、
脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基などがあり、この
ような炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘ
キシル基、イソヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オ
クチル基、イソノニル基、デシル基、シクロヘキシル
基、フェニル基、トリル基、ベンジル基、クミル基、t
−ブチルフェニル基などを挙げることができる。これら
の中で、メチル基およびフェニル基が好ましく、メチル
基が特に好ましい。R1、R2またはR3で示される炭化
水素基の炭素数が10を超えると、ポリオキシアルキレ
ン化合物との反応生成物である変性シリコーン化合物の
疎水性が強くなりすぎる。一般式[1]において、aは
0〜1000であり、好ましくは1〜800であり、よ
り好ましくは2〜150である。また、一般式[1]に
おいて、bは0〜1000であり、好ましくは0〜50
0であり、より好ましくは0〜10である。aが100
0を超えても、bが1000を超えても、ポリオキシア
ルキレン化合物との反応生成物である変性シリコーン化
合物の粘度が高くなりすぎる。一般式[1]において、
R2のすべてが炭化水素基であるとき、あるいは、b=
0であるときは、R3の少なくとも1個は水素原子であ
る。すなわち、一般式[1]で示されるシリコーン化合
物は、少なくとも1個の−SiH基を有する。本発明に
おいて、一般式[1]で示されるシリコーン化合物に
は、a=0かつb=0であるペンタオルガノジシロキサ
ンも含まれる。さらに、一般式[1]で示されるシリコ
ーン化合物の具体的な例としては、ペンタメチルジシロ
キサン、1,1,1−トリメチル−3,3−ジフェニルジ
シロキサン、1,1,1,3−テトラメチル−3−フェニ
ルジシロキサン、さらに高分子量のポリシロキサンなど
を挙げることができる。
【0006】本発明においては、一般式[2] XO−(AO)mY …[2] (ただし、式中、Xは少なくとも1個の二重結合を有
し、二重結合に隣接する炭素に活性水素を有しない炭素
数5〜30の一価の炭化水素基であり、AOは炭素数2
〜8のオキシアルキレン基であり、1種または2種以上
でもよく、2種以上の場合はブロック状でもランダム状
でもよく、Yは水素原子、炭素数1〜24の炭化水素基
または炭素数2〜24のアシル基であり、mは1〜10
00である。)で示されるポリオキシアルキレン化合物
を使用する。一般式[2]において、Xは少なくとも1
個の二重結合を有し、二重結合に隣接する炭素に活性水
素を有しない炭素数5〜30の一価の炭化水素基であ
る。このような炭化水素基としては、例えば、1,1−
ジメチル−2−プロペニル基、2,2−ジメチル−3−
ブテニル基、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル
基、2,2,3−トリメチル−3−ブテニル基などを挙げ
ることができる。Xの炭素数が30を超えると、シリコ
ーン化合物との反応生成物の疎水性が強くなりすぎる。
一般式[2]において、AOは炭素数2〜8のオキシア
ルキレン基であり、1種または2種以上でもよく、2種
以上の場合はブロック状でもランダム状でもよい。この
ようなオキシアルキレン基を与える原料としては、例え
ば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレン
オキシド、オキセタン、テトラヒドロフラン、スチレン
オキシドなどの環状化合物を挙げることができる。入手
性からは、炭素数2〜4のエチレンオキシド、プロピレ
ンオキシド、ブチレンオキシドが好ましい。AOの炭素
数が1であると、分解によって有害なホルムアルデヒド
を発生するおそれがあり、AOの炭素数が8を超える
と、疎水性が強くなりすぎる。一般式[2]において、
AOは1種のみであってもよく、2種以上であってもよ
く、さらにAOが2種以上である場合は、その付加の形
態はブロック状であってもランダム状であってもよい。
AOが1種のみである場合は、XOHなる構造を有する
アルコールに、1種のアルキレンンオキシドなどの環状
化合物を付加し、AOが2種以上で付加形態がブロック
状の場合は、XOHなる構造を有するアルコールに1種
のアルキレンオキシドなどの環状化合物を付加したのち
逐次他のアルキレンオキシドなどの環状化合物を付加
し、AOが2種以上で付加形態がランダム状の場合は、
XOHなる構造を有するアルコールに同時に2種以上の
アルキレンオキシドなどの環状化合物の混合物を加えて
付加する。一般式[2]において、mは1〜1000で
あり、好ましくは1〜50である。mが1000を超え
ると、粘度が高くなり製造しにくくなる。
し、二重結合に隣接する炭素に活性水素を有しない炭素
数5〜30の一価の炭化水素基であり、AOは炭素数2
〜8のオキシアルキレン基であり、1種または2種以上
でもよく、2種以上の場合はブロック状でもランダム状
でもよく、Yは水素原子、炭素数1〜24の炭化水素基
または炭素数2〜24のアシル基であり、mは1〜10
00である。)で示されるポリオキシアルキレン化合物
を使用する。一般式[2]において、Xは少なくとも1
個の二重結合を有し、二重結合に隣接する炭素に活性水
素を有しない炭素数5〜30の一価の炭化水素基であ
る。このような炭化水素基としては、例えば、1,1−
ジメチル−2−プロペニル基、2,2−ジメチル−3−
ブテニル基、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル
基、2,2,3−トリメチル−3−ブテニル基などを挙げ
ることができる。Xの炭素数が30を超えると、シリコ
ーン化合物との反応生成物の疎水性が強くなりすぎる。
一般式[2]において、AOは炭素数2〜8のオキシア
ルキレン基であり、1種または2種以上でもよく、2種
以上の場合はブロック状でもランダム状でもよい。この
ようなオキシアルキレン基を与える原料としては、例え
ば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレン
オキシド、オキセタン、テトラヒドロフラン、スチレン
オキシドなどの環状化合物を挙げることができる。入手
性からは、炭素数2〜4のエチレンオキシド、プロピレ
ンオキシド、ブチレンオキシドが好ましい。AOの炭素
数が1であると、分解によって有害なホルムアルデヒド
を発生するおそれがあり、AOの炭素数が8を超える
と、疎水性が強くなりすぎる。一般式[2]において、
AOは1種のみであってもよく、2種以上であってもよ
く、さらにAOが2種以上である場合は、その付加の形
態はブロック状であってもランダム状であってもよい。
AOが1種のみである場合は、XOHなる構造を有する
アルコールに、1種のアルキレンンオキシドなどの環状
化合物を付加し、AOが2種以上で付加形態がブロック
状の場合は、XOHなる構造を有するアルコールに1種
のアルキレンオキシドなどの環状化合物を付加したのち
逐次他のアルキレンオキシドなどの環状化合物を付加
し、AOが2種以上で付加形態がランダム状の場合は、
XOHなる構造を有するアルコールに同時に2種以上の
アルキレンオキシドなどの環状化合物の混合物を加えて
付加する。一般式[2]において、mは1〜1000で
あり、好ましくは1〜50である。mが1000を超え
ると、粘度が高くなり製造しにくくなる。
【0007】一般式[2]において、Yは水素原子、炭
素数1〜24の炭化水素基または炭素数2〜24のアシ
ル基である。Yで示される炭素数1〜24の炭化水素基
としては、直鎖状または分岐状、飽和または不飽和の脂
肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基
などがあり、このような炭化水素基としては、例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t
−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2−エチルヘ
キシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシ
ル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘ
キサデシル基、イソセチル基、オクタデシル基、イソス
テアリル基、オレイル基、イコシル基、ドコシル基、テ
トラコシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ベンジ
ル基、トリル基、ブチルフェニル基、ジブチルフェニル
基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、ドデシル
フェニル基、ジオクチルフェニル基、ジノニルフェニル
基、スチレン化フェニル基などを挙げることができる。
Xで示される炭化水素基の炭素数が24を超えると、疎
水性が強くなりすぎる。一般式[1]において、Xで示
される炭素数2〜24のアシル基としては、例えば、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、カプ
リル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソ
パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、イソステ
アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、アクリル酸、メタク
リル酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、
リノレン酸、エルカ酸、安息香酸などに由来するアシル
基を挙げることができる。Xで示されるアシル基の炭素
数が24を超えると、疎水性が強くなりすぎる。
素数1〜24の炭化水素基または炭素数2〜24のアシ
ル基である。Yで示される炭素数1〜24の炭化水素基
としては、直鎖状または分岐状、飽和または不飽和の脂
肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基
などがあり、このような炭化水素基としては、例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t
−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2−エチルヘ
キシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシ
ル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘ
キサデシル基、イソセチル基、オクタデシル基、イソス
テアリル基、オレイル基、イコシル基、ドコシル基、テ
トラコシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ベンジ
ル基、トリル基、ブチルフェニル基、ジブチルフェニル
基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、ドデシル
フェニル基、ジオクチルフェニル基、ジノニルフェニル
基、スチレン化フェニル基などを挙げることができる。
Xで示される炭化水素基の炭素数が24を超えると、疎
水性が強くなりすぎる。一般式[1]において、Xで示
される炭素数2〜24のアシル基としては、例えば、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、カプ
リル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソ
パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、イソステ
アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、アクリル酸、メタク
リル酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、
リノレン酸、エルカ酸、安息香酸などに由来するアシル
基を挙げることができる。Xで示されるアシル基の炭素
数が24を超えると、疎水性が強くなりすぎる。
【0008】本発明において、一般式[1]で示される
シリコーン化合物と一般式[2]で示されるポリオキシ
アルキレン化合物を溶媒の存在下あるいは無溶媒におい
て、公知の方法により反応させ、下記一般式[3]
シリコーン化合物と一般式[2]で示されるポリオキシ
アルキレン化合物を溶媒の存在下あるいは無溶媒におい
て、公知の方法により反応させ、下記一般式[3]
【化8】 (ただし、式中、R1は炭素数1〜10の炭化水素基で
あり、R4は炭素数1〜10の炭化水素基またはZであ
り、aは0〜1000であり、bは0〜1000であ
り、b=0のときはR4の少なくとも1個はZであり、
Zは一般式[4]
あり、R4は炭素数1〜10の炭化水素基またはZであ
り、aは0〜1000であり、bは0〜1000であ
り、b=0のときはR4の少なくとも1個はZであり、
Zは一般式[4]
【化9】 〔ただし、R5は炭素数1〜20の二価の炭化水素基で
あり、R6は炭素数1〜10の炭化水素基であり、AO
は炭素数2〜8のオキシアルキレン基であり、1種また
は2種以上でもよく、2種以上の場合はブロック状でも
ランダム状でもよく、Yは水素原子、炭素数1〜24の
炭化水素基または炭素数2〜24のアシル基であり、m
は1〜1000であり、nは0または1である。〕で示
される基である。)で示される変性シリコーン化合物を
得る。本発明において、一般式[1]で示されるシリコ
ーン化合物と一般式[2]で示されるポリオキシアルキ
レン化合物との反応比は、一般式[1]で示されるシリ
コーン化合物の−SiH基当量と一般式[2]で示され
るポリオキシアルキレン化合物の二重結合の当量の比が
0.9:1〜1.1:1であることが好ましく、1:1で
あることが特に好ましい。一般式[1]で示されるシリ
コーン化合物の−SiH基当量が、一般式[2]で示さ
れるポリオキシアルキレン化合物の二重結合の当量に対
し0.9未満であると、シリコーン基の含有率が低下
し、一般式[1]で示されるシリコーン化合物の−Si
H基当量が、一般式[2]で示されるポリオキシアルキ
レン化合物の二重結合の当量に対し1.1を超えると、
未反応の−SiH基が多量に残存する。また、一般式
[2]で示されるポリオキシアルキレン化合物の分子
量、mの値すなわちオキシアルキレン基の付加量および
Yの種類を適当に選択することにより、得られる一般式
[3]で示される変性シリコーン化合物の分子量および
シリコーン基の含有率を調節することができる。一般式
[2]で示されるポリオキシアルキレン化合物中には、
一般式[1]で示されるシリコーン化合物の−SiH基
と反応するために、少なくとも1個の二重結合が必要で
ある。
あり、R6は炭素数1〜10の炭化水素基であり、AO
は炭素数2〜8のオキシアルキレン基であり、1種また
は2種以上でもよく、2種以上の場合はブロック状でも
ランダム状でもよく、Yは水素原子、炭素数1〜24の
炭化水素基または炭素数2〜24のアシル基であり、m
は1〜1000であり、nは0または1である。〕で示
される基である。)で示される変性シリコーン化合物を
得る。本発明において、一般式[1]で示されるシリコ
ーン化合物と一般式[2]で示されるポリオキシアルキ
レン化合物との反応比は、一般式[1]で示されるシリ
コーン化合物の−SiH基当量と一般式[2]で示され
るポリオキシアルキレン化合物の二重結合の当量の比が
0.9:1〜1.1:1であることが好ましく、1:1で
あることが特に好ましい。一般式[1]で示されるシリ
コーン化合物の−SiH基当量が、一般式[2]で示さ
れるポリオキシアルキレン化合物の二重結合の当量に対
し0.9未満であると、シリコーン基の含有率が低下
し、一般式[1]で示されるシリコーン化合物の−Si
H基当量が、一般式[2]で示されるポリオキシアルキ
レン化合物の二重結合の当量に対し1.1を超えると、
未反応の−SiH基が多量に残存する。また、一般式
[2]で示されるポリオキシアルキレン化合物の分子
量、mの値すなわちオキシアルキレン基の付加量および
Yの種類を適当に選択することにより、得られる一般式
[3]で示される変性シリコーン化合物の分子量および
シリコーン基の含有率を調節することができる。一般式
[2]で示されるポリオキシアルキレン化合物中には、
一般式[1]で示されるシリコーン化合物の−SiH基
と反応するために、少なくとも1個の二重結合が必要で
ある。
【0009】一般式[1]で示されるシリコーン化合物
と一般式[2]で示されるポリオキシアルキレン化合物
との反応において、−SiH基と炭素−炭素の二重結合
とを容易に反応させ、高収率で一般式[3]で示される
変性シリコーン化合物を得るためには、触媒を使用する
ことが好ましい。使用する触媒に特に制限はないが、ニ
ッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウ
ム、白金などの第VIII族遷移金属あるいはそれらの化
合物を好適に使用することができる。このような化合物
の具体的な例としては、第VIII族遷移金属のクロロ錯
体、オレフィン錯体、アルデヒド錯体、ケトン錯体、ホ
スフィン錯体、スルフィド錯体、ニトリル錯体などを挙
げることができる。これらのうち、白金黒、塩化白金
酸、あるいは、白金のオレフィン錯体、アルデヒド錯
体、ケトン錯体などの白金系触媒が好ましく、塩化白金
酸が特に好ましい。塩化白金酸は入手しやすく、また、
塩化白金酸のアルコール溶液は均一系となるため取り扱
いが容易であり、しかも反応の収率がよい。本発明にお
いて、一般式[1]で示されるシリコーン化合物と一般
式[2]で示されるポリオキシアルキレン化合物の反応
温度は特に限定されないが、20〜160℃で反応する
ことが好ましく、60〜120℃で反応することがさら
に好ましい。反応温度が20℃未満であると反応時間が
長くなり、反応温度が160℃を超えると反応時の圧力
が高くなり操作が煩雑になる。本発明において、一般式
[1]で示されるシリコーン化合物と一般式[2]で示
されるポリオキシアルキレン化合物の反応時間は、化合
物の構造、仕込みモル比、反応温度などにより異なる
が、30分〜40時間の範囲で行うのが通常である。ま
た、反応圧力は反応温度にもよるが、通常は常圧で行う
ことが好ましい。
と一般式[2]で示されるポリオキシアルキレン化合物
との反応において、−SiH基と炭素−炭素の二重結合
とを容易に反応させ、高収率で一般式[3]で示される
変性シリコーン化合物を得るためには、触媒を使用する
ことが好ましい。使用する触媒に特に制限はないが、ニ
ッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウ
ム、白金などの第VIII族遷移金属あるいはそれらの化
合物を好適に使用することができる。このような化合物
の具体的な例としては、第VIII族遷移金属のクロロ錯
体、オレフィン錯体、アルデヒド錯体、ケトン錯体、ホ
スフィン錯体、スルフィド錯体、ニトリル錯体などを挙
げることができる。これらのうち、白金黒、塩化白金
酸、あるいは、白金のオレフィン錯体、アルデヒド錯
体、ケトン錯体などの白金系触媒が好ましく、塩化白金
酸が特に好ましい。塩化白金酸は入手しやすく、また、
塩化白金酸のアルコール溶液は均一系となるため取り扱
いが容易であり、しかも反応の収率がよい。本発明にお
いて、一般式[1]で示されるシリコーン化合物と一般
式[2]で示されるポリオキシアルキレン化合物の反応
温度は特に限定されないが、20〜160℃で反応する
ことが好ましく、60〜120℃で反応することがさら
に好ましい。反応温度が20℃未満であると反応時間が
長くなり、反応温度が160℃を超えると反応時の圧力
が高くなり操作が煩雑になる。本発明において、一般式
[1]で示されるシリコーン化合物と一般式[2]で示
されるポリオキシアルキレン化合物の反応時間は、化合
物の構造、仕込みモル比、反応温度などにより異なる
が、30分〜40時間の範囲で行うのが通常である。ま
た、反応圧力は反応温度にもよるが、通常は常圧で行う
ことが好ましい。
【0010】本発明において、一般式[1]で示される
シリコーン化合物と一般式[2]で示されるポリオキシ
アルキレン化合物の反応に際して溶媒は特に必要としな
いが、原料や製品の化合物の粘度を下げて撹拌を容易に
したり、取り扱いやすくしたりして、反応をより円滑に
行うため溶媒を用いることができる。使用する溶媒には
特に制限はなく、例えば、メタノール、エタノール、1
−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノールな
どの脂肪族アルコール系溶媒、トルエン、キシレンなど
の芳香族系溶媒、ジクロロエタン、クロロホルムなどの
ハロゲン系溶媒、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトンなどのケトン系溶媒、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンなどのエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド
系溶媒、ジメチルスルホキシドなどの含硫黄溶媒などを
使用することができる。これらの溶媒を使用する場合、
必要な溶媒の量は、反応温度、一般式[1]で示される
シリコーン化合物および一般式[2]で示されるポリオ
キシアルキレン化合物の構造、溶媒の種類などにより異
なるので特に限定できないが、多すぎると精製に時間が
かかるため、通常一般式[1]で示されるシリコーン化
合物と一般式[2]で示されるポリオキシアルキレン化
合物の合計量に対して0〜500重量%の範囲であるこ
とが好ましい。本発明において得られる変性シリコーン
化合物は、一般式[1]におけるR1、R2、R3、a、
b、一般式[2]におけるX、Y、AO、m、一般式
[3]におけるZ、R4、および一般式[4]における
R5、R6およびnの数を適当に選択することにより、低
粘度から高粘度、低融点から高融点、油溶性から水溶性
など種々の特性を有する化合物とすることができ、化粧
品基材のみならずさまざまな用途に使用することができ
る。この変性シリコーン化合物は、同一分子内にポリオ
キシアルキレン基部分とシリコーン基部分を有し、しか
もこれらの比を自由に調節ことができるので、種々の物
性を有する化合物とすることができる。また、一般式
[2]で示されるポリオキシアルキレン化合物は、二重
結合に隣接する炭素に活性水素を有しないため、臭気を
有する物質を発生することがなく安定であり、特に化粧
品基材として有用である。なお、必要によっては、洗浄
剤、乳化分散剤、建材シーリング用原料、医療用原料、
繊維処理剤、塗料添加剤、インク用添加剤、プラスチッ
ク添加剤、防曇剤、消泡剤、潤滑剤などに利用すること
も可能である。
シリコーン化合物と一般式[2]で示されるポリオキシ
アルキレン化合物の反応に際して溶媒は特に必要としな
いが、原料や製品の化合物の粘度を下げて撹拌を容易に
したり、取り扱いやすくしたりして、反応をより円滑に
行うため溶媒を用いることができる。使用する溶媒には
特に制限はなく、例えば、メタノール、エタノール、1
−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノールな
どの脂肪族アルコール系溶媒、トルエン、キシレンなど
の芳香族系溶媒、ジクロロエタン、クロロホルムなどの
ハロゲン系溶媒、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトンなどのケトン系溶媒、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンなどのエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド
系溶媒、ジメチルスルホキシドなどの含硫黄溶媒などを
使用することができる。これらの溶媒を使用する場合、
必要な溶媒の量は、反応温度、一般式[1]で示される
シリコーン化合物および一般式[2]で示されるポリオ
キシアルキレン化合物の構造、溶媒の種類などにより異
なるので特に限定できないが、多すぎると精製に時間が
かかるため、通常一般式[1]で示されるシリコーン化
合物と一般式[2]で示されるポリオキシアルキレン化
合物の合計量に対して0〜500重量%の範囲であるこ
とが好ましい。本発明において得られる変性シリコーン
化合物は、一般式[1]におけるR1、R2、R3、a、
b、一般式[2]におけるX、Y、AO、m、一般式
[3]におけるZ、R4、および一般式[4]における
R5、R6およびnの数を適当に選択することにより、低
粘度から高粘度、低融点から高融点、油溶性から水溶性
など種々の特性を有する化合物とすることができ、化粧
品基材のみならずさまざまな用途に使用することができ
る。この変性シリコーン化合物は、同一分子内にポリオ
キシアルキレン基部分とシリコーン基部分を有し、しか
もこれらの比を自由に調節ことができるので、種々の物
性を有する化合物とすることができる。また、一般式
[2]で示されるポリオキシアルキレン化合物は、二重
結合に隣接する炭素に活性水素を有しないため、臭気を
有する物質を発生することがなく安定であり、特に化粧
品基材として有用である。なお、必要によっては、洗浄
剤、乳化分散剤、建材シーリング用原料、医療用原料、
繊維処理剤、塗料添加剤、インク用添加剤、プラスチッ
ク添加剤、防曇剤、消泡剤、潤滑剤などに利用すること
も可能である。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 製造例1−1(一般式[2]で示される化合物の製造) 温度計、窒素ガス吹き込み管、かき混ぜ機を付した5リ
ットルステンレス製オートクレーブに、原料として第1
表に示した化合物(A)2−メチル−3−ブテン−2−
オール258g(3モル)と、ナトリウムメトキシド
2.6g(原料アルコールに対し1重量%)を仕込み、
系内を窒素で置換した後、かき混ぜながら100℃まで
昇温した。次いで、あらかじめ計量槽に計り取ったエチ
レンオキシド1211g(27.5モル)を、温度10
0〜130℃、圧力5kg/cm2以下の条件を保ちつつ、
8時間かけて圧入して反応した。さらに1時間熱成を続
けたのち、窒素を通じながら減圧下(100mmHg)で3
0分、未反応のエチレンオキシドおよび未反応の原料ア
ルコールを除去し、60℃まで冷却した。その後、1
7.5重量%の塩酸で中和し、温度90〜100℃、圧
力30mmHg以下の条件で2時間脱水を行った。さらに、
系に窒素を吹き込みながら2時間減圧した。系を80℃
まで冷却し、吸着剤[キョーワード#600;協和化学
(株)製、商品名]を用い、析出した塩をろ別して化合物
(A−1)1168gを得た(収率79.5%)。得ら
れた化合物(A−1)の水酸基価は91.3mgKOH/g、
不飽和度は1.33meq/gであった。用いた原料、反応
条件、分析の結果を第1表および第2表に示した。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 製造例1−1(一般式[2]で示される化合物の製造) 温度計、窒素ガス吹き込み管、かき混ぜ機を付した5リ
ットルステンレス製オートクレーブに、原料として第1
表に示した化合物(A)2−メチル−3−ブテン−2−
オール258g(3モル)と、ナトリウムメトキシド
2.6g(原料アルコールに対し1重量%)を仕込み、
系内を窒素で置換した後、かき混ぜながら100℃まで
昇温した。次いで、あらかじめ計量槽に計り取ったエチ
レンオキシド1211g(27.5モル)を、温度10
0〜130℃、圧力5kg/cm2以下の条件を保ちつつ、
8時間かけて圧入して反応した。さらに1時間熱成を続
けたのち、窒素を通じながら減圧下(100mmHg)で3
0分、未反応のエチレンオキシドおよび未反応の原料ア
ルコールを除去し、60℃まで冷却した。その後、1
7.5重量%の塩酸で中和し、温度90〜100℃、圧
力30mmHg以下の条件で2時間脱水を行った。さらに、
系に窒素を吹き込みながら2時間減圧した。系を80℃
まで冷却し、吸着剤[キョーワード#600;協和化学
(株)製、商品名]を用い、析出した塩をろ別して化合物
(A−1)1168gを得た(収率79.5%)。得ら
れた化合物(A−1)の水酸基価は91.3mgKOH/g、
不飽和度は1.33meq/gであった。用いた原料、反応
条件、分析の結果を第1表および第2表に示した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】なお、水酸基価はJIS K 1557 6.
4(1970)に、不飽和度はJIS K 1557 6.
7(1970)に準じて測定した。また、得られた化合
物の構造は、赤外吸収スペクトルおよび1H−核磁気共
鳴スペクトルにより確認した。赤外吸収スペクトルによ
る測定結果は次のとおりであった。 1120cm-1 C−O−C 1649cm-1 C=C 3480cm-1 −OH1 H−核磁気共鳴スペクトルによる測定結果は次のとお
りであった。 σ=5.2 =CH2 σ=5.9 −CH= 分析結果より、化合物(A−1)は次式[5]に示す化
合物であると推定した。
4(1970)に、不飽和度はJIS K 1557 6.
7(1970)に準じて測定した。また、得られた化合
物の構造は、赤外吸収スペクトルおよび1H−核磁気共
鳴スペクトルにより確認した。赤外吸収スペクトルによ
る測定結果は次のとおりであった。 1120cm-1 C−O−C 1649cm-1 C=C 3480cm-1 −OH1 H−核磁気共鳴スペクトルによる測定結果は次のとお
りであった。 σ=5.2 =CH2 σ=5.9 −CH= 分析結果より、化合物(A−1)は次式[5]に示す化
合物であると推定した。
【化10】 製造例1−2(一般式[2]で示される化合物の製造) 温度計、窒素ガス吹き込み管、かき混ぜ機を付した5リ
ットルステンレス製オートクレーブに、原料として第1
表に示した化合物(A)2−メチル−3−ブテン−2−
オール258g(3モル)と、ナトリウムメトキシド
2.6g(原料アルコールに対し1重量%)を仕込み、
系内を窒素で置換した後、かき混ぜながら100℃まで
昇温した。次いで、あらかじめ計量槽に計り取ったエチ
レンオキシド673g(15.3モル)を、温度100
〜130℃、圧力5kg/cm2以下の条件を保ちつつ、6
時間かけて圧入して反応した。さらに1時間熱成を続け
たのち、窒素を通じながら減圧下(100mmHg)で30
分、未反応のエチレンオキシドおよび未反応の原料アル
コールを除去し、60℃まで冷却した。次に、水酸化カ
リウム420g(7.5モル)を仕込み、系内を窒素で
置換した後、かき混ぜながら塩化メチル252.5g
(5モル)を、温度80〜130℃、圧力5kg/cm2以
下の条件を保ちつつ圧入して5時間反応した。その後、
窒素を通じながら減圧下(100mmHg)で30分未反応
の塩化メチルを除去した後、60℃まで冷却した。その
後、17.5重量%の塩酸で中和し、温度90〜100
℃、圧力30mmHg以下で2時間脱水を行った。さらに窒
素を吹き込みながら、2時間減圧した。系を80℃まで
冷却し、吸着剤[キョーワード#600;協和化学(株)
製、商品名]を用い、析出した塩をろ別して化合物(A
−2)729gを得た(収率74.9%)。得られた化
合物(A−2)の水酸基価は0.52mgKOH/g、不飽和
度は1.88meq/gであった。分析結果より、化合物
(A−2)は次式[6]に示す化合物であると推定し
た。
ットルステンレス製オートクレーブに、原料として第1
表に示した化合物(A)2−メチル−3−ブテン−2−
オール258g(3モル)と、ナトリウムメトキシド
2.6g(原料アルコールに対し1重量%)を仕込み、
系内を窒素で置換した後、かき混ぜながら100℃まで
昇温した。次いで、あらかじめ計量槽に計り取ったエチ
レンオキシド673g(15.3モル)を、温度100
〜130℃、圧力5kg/cm2以下の条件を保ちつつ、6
時間かけて圧入して反応した。さらに1時間熱成を続け
たのち、窒素を通じながら減圧下(100mmHg)で30
分、未反応のエチレンオキシドおよび未反応の原料アル
コールを除去し、60℃まで冷却した。次に、水酸化カ
リウム420g(7.5モル)を仕込み、系内を窒素で
置換した後、かき混ぜながら塩化メチル252.5g
(5モル)を、温度80〜130℃、圧力5kg/cm2以
下の条件を保ちつつ圧入して5時間反応した。その後、
窒素を通じながら減圧下(100mmHg)で30分未反応
の塩化メチルを除去した後、60℃まで冷却した。その
後、17.5重量%の塩酸で中和し、温度90〜100
℃、圧力30mmHg以下で2時間脱水を行った。さらに窒
素を吹き込みながら、2時間減圧した。系を80℃まで
冷却し、吸着剤[キョーワード#600;協和化学(株)
製、商品名]を用い、析出した塩をろ別して化合物(A
−2)729gを得た(収率74.9%)。得られた化
合物(A−2)の水酸基価は0.52mgKOH/g、不飽和
度は1.88meq/gであった。分析結果より、化合物
(A−2)は次式[6]に示す化合物であると推定し
た。
【化11】 製造例1−3〜1−7(一般式[2]で示される化合物
の製造) 製造例1−1または製造例1−2と同様の手法により、
第1表に示す原料アルコールを用いて、第2表に示す化
合物(A−3)、(B−1)、(B−2)、(C−1)
および(D−1)を得た。これらの化合物の分析値を併
せて第2表に示す。 製造例2−1(一般式[3]で示される化合物の製造) 1リットル容四ツ口フラスコに撹拌装置、冷却管、滴下
漏斗、窒素導入管を取り付け、製造例1−1の化合物
(A−1)150g(0.2モル)、2−プロパノール
96gおよび塩化白金酸の2−プロパノール溶液(1×
10-3モル/リットル)8.9mlを仕込んだ。窒素雰囲
気下で撹拌しつつ80℃まで昇温し、第3表に示すシリ
コーン化合物(S−1)、すなわち片末端−SiH基の
ポリジメチルシロキサン(−SiH基当量=1087g
/モル)220g(0.2モル)を2時間かけて滴下し
た。滴下終了後、80℃で4時間反応を行った。反応終
了後、酸吸着剤[キョーワード#300;協和化学工業
(株)製、商品名]2.0gを加えてから揮発分を減圧留
去し、続いて吸着剤をろ別することによって化合物(2
−1)330gを得た。得られた化合物(2−1)の水
酸基価は29.6mgKOH/g、不飽和度は0.01meq/g
であった。反応条件、分析値、得られた変性シリコーン
化合物の構造を第3表、第4表、第5表に示す。
の製造) 製造例1−1または製造例1−2と同様の手法により、
第1表に示す原料アルコールを用いて、第2表に示す化
合物(A−3)、(B−1)、(B−2)、(C−1)
および(D−1)を得た。これらの化合物の分析値を併
せて第2表に示す。 製造例2−1(一般式[3]で示される化合物の製造) 1リットル容四ツ口フラスコに撹拌装置、冷却管、滴下
漏斗、窒素導入管を取り付け、製造例1−1の化合物
(A−1)150g(0.2モル)、2−プロパノール
96gおよび塩化白金酸の2−プロパノール溶液(1×
10-3モル/リットル)8.9mlを仕込んだ。窒素雰囲
気下で撹拌しつつ80℃まで昇温し、第3表に示すシリ
コーン化合物(S−1)、すなわち片末端−SiH基の
ポリジメチルシロキサン(−SiH基当量=1087g
/モル)220g(0.2モル)を2時間かけて滴下し
た。滴下終了後、80℃で4時間反応を行った。反応終
了後、酸吸着剤[キョーワード#300;協和化学工業
(株)製、商品名]2.0gを加えてから揮発分を減圧留
去し、続いて吸着剤をろ別することによって化合物(2
−1)330gを得た。得られた化合物(2−1)の水
酸基価は29.6mgKOH/g、不飽和度は0.01meq/g
であった。反応条件、分析値、得られた変性シリコーン
化合物の構造を第3表、第4表、第5表に示す。
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】
【0019】
【表7】
【0020】
【表8】
【0021】製造例2−2〜2−13(一般式[3]で
示される化合物の製造) 製造例2−1と同様にして、第2表に示すポリオキシア
ルキレン化合物および第3表に示すシリコーン化合物を
第4表に示す条件にしたがって反応し、第4表および第
5表に示す変性シリコーン化合物(2−2)〜(2−1
3)を得た。 参考例2−14 製造例2−1と同様にして、アリルアルコールのエチレ
ンオキシド9モル付加物(H−1)と、第3表に示すシ
リコーン化合物(S−1)を第4表に示す条件にしたが
って反応し、第4表および第5表に示す変性シリコーン
化合物(2−14)を得た。 参考例2−15 参考例2−14のアリルアルコールのエチレンオキシド
9モル付加物の代わりに、3−メチル−3−ブテン−1
−オールのエチレンオキシド9モル付加物(H−2)を
用いて参考例2−14と同じ操作を繰り返し、第4表お
よび第5表に示す変性シリコーン化合物(2−15)を
得た。 実施例1 第5表に示した変性シリコーン化合物(2−1)を、容
量100mlのサンプルビンに50g計りとり、密栓して
50℃の恒温槽に入れ、48時間後、および10日後の
臭気の官能試験をパネラー5名により行った。48時間
後においても、10日後においても、5名のパネラーす
べてが変性シリコーン化合物(2−1)については臭気
なしと判定した。 実施例2〜13 第5表に示した変性シリコーン化合物(2−2)〜(2
−13)を用い、実施例1と全く同様にして臭気の官能
試験を行った。なお、判定は下記の基準にしたがった。 臭気なし :5名のパネラーがすべて臭気なしと判定
した。 やや臭気あり:5名中1〜2名が臭気ありと判定した。 臭気あり :5名中3〜5名が臭気ありと判定した。 結果を第6表に示す。48時間後においても、10日後
においても、5名のパネラーすべてが変性シリコーン化
合物(2−2)〜(2−13)については臭気なしと判
定した。
示される化合物の製造) 製造例2−1と同様にして、第2表に示すポリオキシア
ルキレン化合物および第3表に示すシリコーン化合物を
第4表に示す条件にしたがって反応し、第4表および第
5表に示す変性シリコーン化合物(2−2)〜(2−1
3)を得た。 参考例2−14 製造例2−1と同様にして、アリルアルコールのエチレ
ンオキシド9モル付加物(H−1)と、第3表に示すシ
リコーン化合物(S−1)を第4表に示す条件にしたが
って反応し、第4表および第5表に示す変性シリコーン
化合物(2−14)を得た。 参考例2−15 参考例2−14のアリルアルコールのエチレンオキシド
9モル付加物の代わりに、3−メチル−3−ブテン−1
−オールのエチレンオキシド9モル付加物(H−2)を
用いて参考例2−14と同じ操作を繰り返し、第4表お
よび第5表に示す変性シリコーン化合物(2−15)を
得た。 実施例1 第5表に示した変性シリコーン化合物(2−1)を、容
量100mlのサンプルビンに50g計りとり、密栓して
50℃の恒温槽に入れ、48時間後、および10日後の
臭気の官能試験をパネラー5名により行った。48時間
後においても、10日後においても、5名のパネラーす
べてが変性シリコーン化合物(2−1)については臭気
なしと判定した。 実施例2〜13 第5表に示した変性シリコーン化合物(2−2)〜(2
−13)を用い、実施例1と全く同様にして臭気の官能
試験を行った。なお、判定は下記の基準にしたがった。 臭気なし :5名のパネラーがすべて臭気なしと判定
した。 やや臭気あり:5名中1〜2名が臭気ありと判定した。 臭気あり :5名中3〜5名が臭気ありと判定した。 結果を第6表に示す。48時間後においても、10日後
においても、5名のパネラーすべてが変性シリコーン化
合物(2−2)〜(2−13)については臭気なしと判
定した。
【0022】
【表9】
【0023】比較例1 第5表に示した変性シリコーン化合物(2−14)を用
い、実施例1と全く同様にして臭気の官能試験を行っ
た。48時間後において、4名のパネラーが臭気ありと
判定し、10日後において、5名のパネラーすべてが臭
気ありと判定した。 比較例2 第5表に示した変性シリコーン化合物(2−15)を用
い、実施例1と全く同様にして臭気の官能試験を行っ
た。48時間後において、2名のパネラーが臭気ありと
判定し、10日後において、4名のパネラーが臭気あり
と判定した。
い、実施例1と全く同様にして臭気の官能試験を行っ
た。48時間後において、4名のパネラーが臭気ありと
判定し、10日後において、5名のパネラーすべてが臭
気ありと判定した。 比較例2 第5表に示した変性シリコーン化合物(2−15)を用
い、実施例1と全く同様にして臭気の官能試験を行っ
た。48時間後において、2名のパネラーが臭気ありと
判定し、10日後において、4名のパネラーが臭気あり
と判定した。
【0024】
【発明の効果】本発明の化粧品基材に含まれる変性シリ
コーン化合物は、−SiH基を有するシリコーン化合物
と、二重結合に隣接する炭素に活性水素を有しない反応
性ポリオキシアルキレン化合物との反応により得られる
ので、変性シリコーン化合物から臭気を発する物質が発
生することがない。
コーン化合物は、−SiH基を有するシリコーン化合物
と、二重結合に隣接する炭素に活性水素を有しない反応
性ポリオキシアルキレン化合物との反応により得られる
ので、変性シリコーン化合物から臭気を発する物質が発
生することがない。
Claims (2)
- 【請求項1】下記一般式[1] 【化1】 (ただし、式中、R1は炭素数1〜10の炭化水素基で
あり、R2およびR3は水素原子または炭素数1〜10の
炭化水素基であり、aは0〜1000であり、bは0〜
1000であり、R2のすべてが炭化水素基またはb=
0のときはR3の少なくとも1個は水素原子である。)
で示されるシリコーン化合物と、下記一般式[2] XO−(AO)mY …[2] (ただし、式中、Xは少なくとも1個の二重結合を有
し、二重結合に隣接する炭素に活性水素を有しない炭素
数5〜30の一価の炭化水素基であり、AOは炭素数2
〜8のオキシアルキレン基であり、1種または2種以上
でもよく、2種以上の場合はブロック状でもランダム状
でもよく、Yは水素原子、炭素数1〜24の炭化水素基
または炭素数2〜24のアシル基であり、mは1〜10
00である。)で示されるポリオキシアルキレン化合物
との反応生成物である変性シリコーン化合物を含んでな
る化粧品基材。 - 【請求項2】下記一般式[3] 【化2】 (ただし、式中、R1は炭素数1〜10の炭化水素基で
あり、R4は炭素数1〜10の炭化水素基またはZであ
り、aは0〜1000であり、bは0〜1000であ
り、b=0のときはR4の少なくとも1個はZであり、
Zは一般式[4] 【化3】 (ただし、R5は炭素数1〜20の二価の炭化水素基で
あり、R6は炭素数1〜10の炭化水素基であり、AO
は炭素数2〜8のオキシアルキレン基であり、1種また
は2種以上でもよく、2種以上の場合はブロック状でも
ランダム状でもよく、Yは水素原子、炭素数1〜24の
炭化水素基または炭素数2〜24のアシル基であり、m
は1〜1000であり、nは0または1である。)で示
される基である。)で示される変性シリコーン化合物を
含んでなる化粧品基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3901395A JPH08208426A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 化粧品基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3901395A JPH08208426A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 化粧品基材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08208426A true JPH08208426A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=12541229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3901395A Pending JPH08208426A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 化粧品基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08208426A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0995771A2 (en) * | 1998-10-21 | 2000-04-26 | Dow Corning Corporation | High purity oxyalkylene-modified organopolysiloxanes |
US6355845B1 (en) | 1999-07-09 | 2002-03-12 | The Dow Chemical Company | Polymerization of alkylene oxides using metal cyanide catalysts and unsaturated initiator compounds |
US6429342B1 (en) | 1999-07-09 | 2002-08-06 | Dow Global Technologies Inc. | Polymerization of ethylene oxide using metal cyanide catalysts |
US6642423B2 (en) | 1999-07-09 | 2003-11-04 | Dow Global Technologies, Inc. | Polymerization of ethylene oxide using metal cyanide catalysts |
US6987157B2 (en) * | 2001-01-08 | 2006-01-17 | Dow Corning Corporation | Certain silicone polyethers, methods for making them and uses |
WO2014104257A1 (ja) | 2012-12-28 | 2014-07-03 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 高純度有機ケイ素化合物の製造方法 |
-
1995
- 1995-02-03 JP JP3901395A patent/JPH08208426A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0995771A2 (en) * | 1998-10-21 | 2000-04-26 | Dow Corning Corporation | High purity oxyalkylene-modified organopolysiloxanes |
EP0995771A3 (en) * | 1998-10-21 | 2001-02-14 | Dow Corning Corporation | High purity oxyalkylene-modified organopolysiloxanes |
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WO2014104257A1 (ja) | 2012-12-28 | 2014-07-03 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 高純度有機ケイ素化合物の製造方法 |
US10066060B2 (en) | 2012-12-28 | 2018-09-04 | Dow Corning Toray Co., Ltd. | Production method for high-purity organosilicon compound |
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