JPH08207198A - 鋼 板 - Google Patents

鋼 板

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Publication number
JPH08207198A
JPH08207198A JP1961895A JP1961895A JPH08207198A JP H08207198 A JPH08207198 A JP H08207198A JP 1961895 A JP1961895 A JP 1961895A JP 1961895 A JP1961895 A JP 1961895A JP H08207198 A JPH08207198 A JP H08207198A
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JP
Japan
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layer
chemical conversion
coat layer
coating layer
plating layer
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Pending
Application number
JP1961895A
Other languages
English (en)
Inventor
Senichi Okuyama
専一 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸性を示すフェノールフォームと接着して使
用しても、密着性に優れ、長期間使用しても剥離を生じ
ない鋼板に係るものである。 【構成】 鉄板2の少なくとも裏面側にアルミニウム3
%、亜鉛97%からなる合成鍍金層3を施した基材1を
使用し、その裏面に化成処理被膜層4を形成した後にエ
ポキシ系の塗膜からなるサービスコート層5を施した鋼
板8を提案するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強い酸性を示すフェノ
ールフォームと接着して使用する、強耐酸性の裏面層を
有する鋼板に係るものである。
【0002】
【従来の技術】鋼板を酸性のフェノールフォームと密着
して使用する際には、鉄板の両面にアルミニウム0.2
%、亜鉛99.8%からなる鍍金を施した基材に化成処
理を行った後、エポキシメラニン或いはエポキシウレタ
ン等の、フェノールフォームとの密着性に優れた塗膜で
あるサービスコート層を施した鋼板を使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構造による鋼板を
用いて、フェノールフォームと密着させて長期間使用す
るとフェノールフォームの成分中の酸性を示す硬化剤に
よって化成処理被膜層、サービスコート層を貫通して合
成鍍金層を腐食し、鉄板と、フェノールフォームと密着
したサービスコート層間に剥離を生じ、製品全体に欠陥
を生じるという重大な欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題点を鑑み、鉄板の少なくとも裏面に施されたアルミニ
ウム3%、亜鉛97%からなる合成鍍金層と、合成鍍金
層に化成処理を施してなる化成処理被膜層と、化成処理
被膜層上に施されるエポキシ系の物質で成形されるサー
ビスコート層とから構成した、フェノールフォームとの
密着性、耐酸性共に優れた鋼板を提案することを目的と
するものである。
【0005】
【作用】本発明は上記のように構成されているために耐
酸性に優れ、フェノールフォームと密着して使用する際
に密着性が良く、かつフェノールフォームの持つPH
4.5程度の酸性中で長期間使用しても腐食せず、鋼板
の層間において剥離を生じることのない、耐久性に優れ
かつ安価な鋼板となるものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明に係る鋼板の代表的な例を示す
断面図である。8は鋼板で、鉄板2と鉄板2の裏表に施
された裏鍍金層3a、表鍍金層3bよりなる合成鍍金層
3とから構成される基材1と、裏化成処理被膜層4aと
表化成処理被膜層4bよりなる化成処理被膜層4と、裏
鍍金層3a上に施される裏化成処理被膜層4aと、この
裏化成処理被膜層4上に施されるサービスコート層5
と、表鍍金層3b上に施される表化成処理被膜層4b
と、表化成処理被膜層4bの表面に施したプライマーコ
ート層6と、プライマーコート層6の上面に施したトッ
プコート層7とから構成されるものである。
【0007】更に説明を加えると、鉄板2は0.25〜
0.8mm厚のものを使用する。裏鍍金層3a、表鍍金
層3bはアルミニウム3%、亜鉛97%からなる合成鍍
金層3で、片面あたり75〜100g/m2 程度の割合
で均等な厚みをもって鉄板2の両面に塗布され、安価に
て耐酸性に優れた基材1とするものである。
【0008】裏化成書留被膜層4a、表化成処理被膜層
4bはそれぞれ裏鍍金層3a、表鍍金層3b表面に施さ
れるもので、りん酸及び可溶性りん酸塩を主体とする水
溶液で処理しその表面に不溶性被膜を生成するりん酸塩
処理や、クロム塩酸またはクロム酸に硫酸を混じた水溶
液によって処理するクロメート処理等を行うものであ
る。裏化成処理被膜層4a、表化成処理被膜層4bは
0.5〜3μ程度の厚みを有し、基材1の錆止め効果を
向上させる役割をもつものである。
【0009】サービスコート層5は裏化成処理被膜層4
a表面に設けられ、2〜10μ程度の厚みを有するエポ
キシフェノールからなる層で、外部からの酸性物質が基
材1に浸入するのを防ぐと同時に、後記するフェノール
フォーム9と密着して使用するには密着性を向上させ、
鋼板8とフェノールフォーム9との剥離を防止するのに
有効なものである。
【0010】プライマーコート層6はエポキシメラミ
ン、アクリル等からなり、膜厚2〜20μ程度で表化成
処理被膜層4b表面に施されるもので、基材1と後記す
るトップコート層7との接着を促進するものである。
【0011】トップコート層7は主に外観に表れる塗料
の層であり、主に変性フッ素メタリックからなる塗料を
施し、鋼板8の外観を美しく仕上げると同時に鋼板8を
保護する役割を持ち、耐候性、耐汚染性等に優れ、鋼板
8にエンボス加工等を施す場合もあり、伸び強度にも優
れるものである。
【0012】鋼板8は、例えば図2に示すようにフェノ
ールフォーム9と共にサンドイッチパネル10の構成材
として使用されるものである。勿論、鋼板8のフェノー
ルフォーム9に接する側にはサービスコート層5が位置
するものである。サンドイッチパネル10は、例えば図
4(a)〜(f)、図5(a)〜(f)に示すような形
状とするものである。
【0013】フェノールフォーム9はレジン、塩化メチ
レン等の発泡剤、硬化剤、中和剤、グラファイトやポリ
リン酸アンモニウム、水酸化アルミニウム等の難燃材、
水等を混合、発泡、硬化させて形成するものである。硬
化剤として使用されるフェノールスルホン酸或いはナフ
タレンスルホン酸は、PH4.5程度の酸性を示す物質
である。なお、鋼板8は化粧面側のみに施し、裏面側に
はアスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、
金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、
ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラ
ス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネートし
たもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシート等か
らなるものを施したサンドイッチパネル10とすること
もできる。
【0014】以上説明したのは本発明に係る鋼板の一実
施例にすぎず、表鍍金層3bの成分比をアルミニウムを
0.2%、亜鉛を99.8%として鋼板8のコストを削
減することもできる。また、図3(a)に示すように裏
化成処理被膜層4aとサービスコート層5の間に、5μ
厚程度のプライマーコート層6を設け、基板1とサービ
スコート層5の密着性を更に向上させることもできる。
更に、図3(b)に示すようにプライマーコート層6と
トップコート層7の代わりにサービスコート層5を施
し、強酸性の環境の中で機能する部材に加工することも
できる。なお、図3(c)に示すように、サービスコー
ト層5の表面に、1〜5μ厚のエポキシメラミンの層か
らなる上部サービスコート層11を施してフェノールフ
ォーム9との密着強度をを更に向上させることもでき
る。
【0015】
【発明の効果】上述したような本発明に係る鋼板によれ
ば、合成鍍金層が腐食に極めて強いため、強酸性の環
境の中でも塗膜剥離を防止することができる。フェノ
ールフォームとの密着性、耐久性に優れる。合成鍍金
層の成分比をアルミ3%、亜鉛97%とアルミの含有率
が低いにも係わらず、高い防錆性をもつ低コストな鋼板
となる。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋼板の積層状態を示す説明図であ
る。
【図2】本発明の鋼板を使用したサンドイッチパネルの
説明図である。
【図3】本発明に係る鋼板の積層状態のその他の例を示
す説明図である。
【図4】本発明の鋼板を使用したサンドイッチパネルの
その他の例を示す説明図である。
【図5】本発明の鋼板を使用したサンドイッチパネルの
その他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基材 2 鉄板 3 合成鍍金層 3a 裏鍍金層 3b 表鍍金層 4 化成処理被膜層 4a 裏化成処理被膜層 4b 表化成処理被膜層 5 サービスコート層 6 プライマーコート層 7 トップコート層 8 鋼板 9 フェノールフォーム 10 サンドイッチパネル 11 上部サービスコート層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄板の少なくとも裏面に施されたアルミ
    ニウム3%、亜鉛97%からなる合成鍍金層と、該合成
    鍍金層に化成処理を施してなる化成処理被膜層と、該化
    成処理被膜層上に施されるエポキシ系の物質で成形され
    るサービスコート層とから構成されていることを特徴と
    する鋼板。
JP1961895A 1995-02-08 1995-02-08 鋼 板 Pending JPH08207198A (ja)

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JP1961895A JPH08207198A (ja) 1995-02-08 1995-02-08 鋼 板

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011529160A (ja) * 2008-07-25 2011-12-01 シーカ・テクノロジー・アーゲー 相互接続されたフォーム又は接着剤層

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011529160A (ja) * 2008-07-25 2011-12-01 シーカ・テクノロジー・アーゲー 相互接続されたフォーム又は接着剤層
JP2015108447A (ja) * 2008-07-25 2015-06-11 ジーカ テクノロジー アクチェンゲゼルシャフト 相互接続されたフォーム又は接着剤層

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