JPH08206993A - ホールソー - Google Patents

ホールソー

Info

Publication number
JPH08206993A
JPH08206993A JP1904095A JP1904095A JPH08206993A JP H08206993 A JPH08206993 A JP H08206993A JP 1904095 A JP1904095 A JP 1904095A JP 1904095 A JP1904095 A JP 1904095A JP H08206993 A JPH08206993 A JP H08206993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole saw
wall thickness
thickness
hole
tee joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1904095A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuto Sugiyama
和人 杉山
Atsushi Deguchi
敦 出口
Kazuo Uramatsu
和夫 浦松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP1904095A priority Critical patent/JPH08206993A/ja
Publication of JPH08206993A publication Critical patent/JPH08206993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 サービスティー継手をプラスチック製本管
に融着したのち、サービスティー継手に内蔵されるホー
ルソーで本管に低温環境下で穿孔する際のトルクを減少
させる。 【構 成】 刃先を備えた円筒部10に刃先より1〜3
mm離れた位置から根元方向に向かって一定区間、内径が
連続的に拡大する肉薄部分を設けて穿孔時のトルクを減
少させると共に、該部の内側に2条ネジを形成し、切取
られたプラスチック管の切片の保持力を増す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サービスティー継手を
融着したガス用プラスチック管にサービスティー継手を
通して穿孔する際に用いるホールソーに関する。
【0002】
【従来技術】サービスティー継手は、現にガスが通って
いる本管に、外部にガスを漏洩させることなく支管を接
続するために用いるもので、JIS K 6775にそ
の規格が定められている。図1は、この種サービスティ
ー継手について示すもので、サドル部1と、サドル部1
より突出形成される筒部2と、筒部2より側方に突出形
成され、枝管7が接続される接合部3と、筒部2に捩込
んで内挿されるホールソー4と、筒部2に被せて装着さ
れるキャップ5とよりなっており、プラスチック管本管
6に枝管7を接続するときには、サービスティー継手の
サドル部1を本管6に側方より当てがって融着し、つい
で枝管7を接合部2バット癒着またはソケット癒着等、
通常公知のプラスチック管の接合法にて融着したのち、
キャップ5を外してホールソー4を図示省略した工具を
用いて捩込み、押し回し切りにより本管6に穿孔する。
穿孔後はホールソー4を弛める方向に回して筒部上部ま
で引上げ、工具を外したのちキャップ5で蓋をする。
【0003】図2は、上記ホールソーの詳細を示すもの
で、外周に雄ネジ8を形成した本体9と、先端を刃先と
した円筒部10とよりなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のホールソーによ
るプラスチック管への穿孔は、弾性率の大きなプラスチ
ック管や、同じプラスチック管でも低温で弾性率が大き
くなると、穿孔時のトルクが大きくなる傾向がある。本
発明は、こうした弾性率の大きなプラスチック管でも低
いトルクで穿孔できるようなホールソーを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題の解決手段及び作用】本発明はそのため、刃先を
備えた円筒部と、外周に雄ネジを形成した本体よりな
り、サービスティー継手を融着したガス用プラスチック
管にサービスティー継手を通して押し回し切りにより穿
孔するためのホールソーであって、上記円筒部に刃先よ
り0.1〜10mm離れた位置から刃先より遠ざかる方
向、すなわち根元方向に向かって軸方向に肉厚が漸次、
好ましくは連続的に減少する部分を設けてなるもので、
肉厚が漸次減少する態様には、内径が漸次拡大するも
の、外径が漸次縮小するもの、或いはこれら両者の組合
わせ、すなわち内径が漸次拡大すると共に、外径が漸次
縮小するものなどが挙げられる。
【0006】この種のホールソーは一般に、円筒部が均
一な肉厚を有しているが、強度上の理由を考えると、む
しろ根元方向に向かって肉厚に形成するのが普通であ
る。本発明者らも当初、根元に向かって肉薄に形成する
のは、最も肉薄の部分に応力集中を生じて強度が低下す
る懸念を有していたが、実際に試しに根元方向に向かっ
て肉薄に形成した上記ホールソーを用いて低温のプラス
チック管に穿孔してみたところ、穿孔時のトルクが低下
し、強度上も何等問題がないことを見出した。穿孔時の
トルクが減少する原因としては、穿孔初期に刃先近くの
最大肉厚部分がプラスチック管内に圧入することによっ
て管が先ず押し拡げられ、ついで穿孔が進行するに従っ
て押し拡げられた部分に肉薄の部分が挿入されることに
より、管との摩擦抵抗が少なくなるためであろうと考え
られる。
【0007】ホールソーは穿孔が完了すると、引上げら
れるが、切り取られたプラスチック製の切片への保持力
が不十分であることに起因して、切片がホールソーより
脱落してプラスチック管内に残るおそれがある。この問
題を解決するには、円筒部の内側に凸部を設けてプラス
チック管の切片を摩擦保持できるようにするとよい。
【0008】凸部の形状には、例えば雌ネジ形、リング
形等が挙げられ、このなかでは雌ネジ形の凸部が好まし
い。雌ネジ形の凸部を設ける場合、雌ネジは1条ネジに
限らず、2条ネジや3条ネシなどの多条ネジとすること
ができるが、そのピッチは、ホールソー本体の外周に形
成される雄ネジと同一ピッチとすることが望ましい。好
ましい態様においては、円筒部分の内側に刃先より1〜
5mm、好ましくは1〜3mm離れた位置から根元方向、す
なわち刃先より遠ざかる方向に向かって軸方向に本体外
周の雄ネジと同一ピッチを有するネジ、好ましくは2条
ネジの凸部を長さ2〜20mm、とくに好ましくは5〜1
0mmの範囲にわたって形成し、かつネジ山間の溝の底部
の径を上記位置、すなわち刃先から1〜5mm、好ましく
は1〜3mm離れた位置から根元方向に向かって一定区
間、連続的に大きく形成してなるものである。
【0009】本発明に係わるホールソーは以上のよう
に、円筒部の刃先近くを最大内厚部分とし、それから根
元方向に向かって肉厚を漸次薄くしたものであるが、本
体と円筒部の接合部付近は、必ずしも上記最大肉厚部分
の肉厚より小さくしなくてもよい。本発明に係わる上述
する形状のホールソーは、通常の金属加工方法、例えば
旋盤加工によって形成することができ、その材質は、金
属材料であれば特に制限されないが、HS硬度30以上
の材料、例えばJIS G 4051に定めるS45C
などが低温で穿孔しても刃先が変形しない点で好まし
い。また、HS硬度30以上の材料を用いる場合でも、
円筒部の最小肉厚は0. 50mm以上あることが、低温で
穿孔しても刃先が変形しない点で好ましい。
【0010】
【実施例】
実施例1 図2の円筒部10の外径d1 =31. 0mmφ、外周に雄
ネジを形成した本体9の外径d2 =35. 8mmφ、円筒
部10の長さl1 =25. 5mm、全長l=58.5mm、
円筒部10の要部拡大図である図3の刃先の角度θ=3
0°、刃先近くの最大肉厚部10aの肉厚t1 =0.7
0mm、最大肉厚部10aから根元方向に向かって肉厚を
連続的に縮小し、最大肉厚部10aからlt =9.2mm
離れた箇所10bの肉厚t2 =0.55mm、円筒部の肉
厚t=0.70mmとしたホールソー4(材質JIS G
4051で定めるS45C)を旋盤加工により作成し
た。
【0011】次に上記ホールソー4の円筒部10の刃部
の内外側にグリースを塗布し、雌ネジ部に予めグリース
を塗布しておいたサービスティー継手(三井石油化学工
業株式会社製のエレクトロフュージョンサービスティー
継手、品番「EFST7530」)に捩込み装入した。
ついで上記ホールソー4を内蔵したサービスティー継手
をJIS K 6774に定める呼び径75のポリエチ
レン1号管に当てがい、三井石油化学工業株式会社製の
ガス用EFコントローラ(型番EFC−G150)を用
いて室温にて融着した。この状態でその後、−5℃の環
境温度で3時間以上放置したのち、前述した従来法によ
りホールソー4を捩込み、上記ポリエチレン管に押し回
し切りによる穿孔を行った。そして穿孔時の最大トルク
をトルクメータで測定したところ、320kgfcm であっ
た。
【0012】比較例1 円筒部10の肉厚を均一、すなわちt1 =0.70mm、
2 =0.70mmとする以外は、実施例1と同じサイズ
のホールソーを用い、実施例1と同じ条件でポリエチレ
ン管への穿孔を行った。この場合、トルクメータで計測
した穿孔時の最大トルクは420kgfcm であった。
【0013】比較例2 t1 =0.55mm、t2 =0.55mmとする以外は実施
例1と同じサイズのホールソーを用い、実施例1と同じ
条件でポリエチレン管への穿孔を行った。このときの最
大トルクは380kgfcm であった。以上の結果を表1に
示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1からも見られるように、実施例1のホ
ールソーを用いた場合、比較例1及び2のホールソーを
用いた場合と比べ、−5℃での穿孔時の最大トルクが減
少した。 実施例2 図4に示すように、円筒部10の内側にピッチ2mm、ネ
ジ山の角度α=45°、ネジ山頂までの厚みt3 =0.
90mmとした2条ネジ11を形成した以外は、実施例1
と同じサイズとしたホールソーを旋盤加工により形成し
た。次にこのホールソーを用い、実施例1と同じ条件で
ポリエチレン管への穿孔を行った。そして実施例1と同
様にして穿孔時のトルクを計測したところ、最大トルク
は370kgfcm であった。
【0016】次に実施例1と同様、刃部の内外側にグリ
ースを塗布したホールソーを実施例1のサービスティー
継手に挿入し、呼び径75のポリエチレン1号管と共に
40℃の環境温度に2時間放置したのち、実施例1のコ
ントローラを用いてサービスティー継手をポリエチレン
管に融着した。融着終了の10分後にホールソーによる
穿孔を行い、ついで−5℃の環境温度に1時間放置した
のち、プッシュブルゲージを用いてホールソーに嵌着す
るポリエチレン管の切片を押込み、その保持力を測定し
たところ、50kgf 以上の保持力を有していた。
【0017】比較例3 図4のt1 =0.70mm、t2 =0.70mmとする以外
は実施例2と同じサイズのホールソーを用い、実施例1
と同じ条件でポリエチレン管穿孔時のトルクを計測した
ところ、最大トルクは480kgfcm であった。また実施
例2と同じ条件で穿孔したのち、ホールソーに嵌着する
ポリエチレン管の切片の保持力をプッシュブルゲージで
測定したところ、50kgf 以上の保持力を有していた。
【0018】比較例4 図4のt1 =0.55mm、t2 =0.55mmとする以外
は実施例2と同じサイズのホールソーを用い、実施例1
と同じ条件でポリエチレン管に穿孔したところ、最大ト
ルク値は450kgfcm であった。また、実施例2と同じ
条件で穿孔後のポリエチレン管の切片の保持力を測定し
たところ、50kg以上の保持力を有していた。
【0019】以上の結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2からも見られるように、実施例2のホ
ールソーを用いた場合、比較例3及び4のホールソーを
用いた場合と比べ、−5℃での穿孔時の最大トルクが減
少し、穿孔後の切片の保持力も肉厚が均一なものと比
べ、変わりがなかった。
【0022】
【発明の効果】本発明のホールソーは以上のように構成
され、次のような効果を奏する。刃先近くの肉厚部分よ
り根元方向に向かって軸方向に肉厚を連続的に減少させ
るようにしたことにより、低温時におけるような弾性率
の大きなプラスチック管に対しても低いトルクで穿孔す
ることができる。
【0023】また円筒部の内径が漸次拡大する部分の内
側に凸部を設けることにより、プラスチック管切片の保
持力の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ホールソーを内蔵したサービスティー継手の
断面図。
【図2】 ホールソーの断面図。
【図3】 本発明に係るホールソーの要部の断面図。
【図4】 別の実施例の要部の断面図。
【符号の説明】
1・・サドル部 2・・筒部 3・・接合部 4・・ホールソー 5・・キャップ 6・・プラスチッ
ク製本管 7・・枝管 8・・雄ネジ 9・・本体 10・・円筒部 11・・2条ネジ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃先を備えた円筒部と、外周に雄ネジを
    形成した本体よりなり、サービスティー継手を融着した
    ガス用プラスチック管にサービスティー継手を通して押
    し回し切りにより穿孔するためのホールソーであって、
    上記円筒部に刃先より0.1〜10mm離れた位置から刃
    先より遠ざかる方向に向かって軸方向に肉厚が漸次減少
    する部分を設けてなるホールソー。
  2. 【請求項2】 肉厚の連続的な減少は、内径を連続的に
    拡大することによって形成される請求項1記載のホール
    ソー。
  3. 【請求項3】 肉厚の連続的な減少は、外径を連続的に
    縮小することによって形成される請求項1記載のホール
    ソー。
  4. 【請求項4】 肉厚の連続的な減少は、内径を連続的に
    拡大すると共に、外径を連続的に縮小することによって
    形成される請求項1記載のホールソー。
  5. 【請求項5】 肉厚が連続的に減少する部分の内側に凸
    部を形成してなる請求項2ないし4のいずれかの請求項
    に記載のホールソー。
  6. 【請求項6】 凸部は、本体外周の雄ネジと同一ピッチ
    で形成されるネジである請求項5記載のホールソー。
  7. 【請求項7】 ネジは2条ネジである請求項6記載のホ
    ールソー。
JP1904095A 1995-02-07 1995-02-07 ホールソー Pending JPH08206993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1904095A JPH08206993A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 ホールソー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1904095A JPH08206993A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 ホールソー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08206993A true JPH08206993A (ja) 1996-08-13

Family

ID=11988324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1904095A Pending JPH08206993A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 ホールソー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08206993A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002103147A (ja) * 2000-09-22 2002-04-09 Kawato Tekko Kk ホールソーの製造法
JP2020062739A (ja) * 2018-10-17 2020-04-23 鈴木 修 デッキプレート用ビット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002103147A (ja) * 2000-09-22 2002-04-09 Kawato Tekko Kk ホールソーの製造法
JP2020062739A (ja) * 2018-10-17 2020-04-23 鈴木 修 デッキプレート用ビット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4990042A (en) Self-drilling blind setting rivet
US4598445A (en) Two component cartridge case and method of assembly
JP4602984B2 (ja) 自己穿設式アンカー
TWI297750B (en) An improved blind rivet
US8806982B2 (en) Hollow drill and a production process for the same
AU2008290790B2 (en) Blind rivet
EP1864733A1 (en) Insert attaching/detaching type drill
CN101501384B (zh) 咬入式管接头、制冷装置和水加热装置
JPH06237808A (ja) ファスナーシーリングシステム
MXPA06010752A (es) Elemento receptor.
US20030136445A1 (en) Tapping valve
WO2013146236A1 (ja) ヘッド交換式切削工具
US3620245A (en) Perforator and apparatus for using same
US3734112A (en) Method of tapping a hole in a main through a fitting
US5626521A (en) Method of manufacturing a screw washer
JPH08206993A (ja) ホールソー
US6176664B1 (en) Fastening screw and method of forming same
JP3739667B2 (ja) サドル分水栓及びその穿孔方法
WO2020048553A1 (en) Self-drilling blind rivet
JP2007510871A (ja) 金属パイプとチュービングとの取付具
EP1184577A1 (en) Screw fastener with externally threaded anchoring ring
JPH10113714A (ja) かしめ方式プラグ
SU1046039A1 (ru) Способ изготовлени спиральных сверл с внутренними спиральными каналами дл подвода СОЖ
JP2001289320A (ja) ピストンロッドの製造方法、ピストンロッド及びシリンダ
JPH02142909A (ja) ドリル一体形リベツト