JPH08206956A - ペレット状の遊離研磨材 - Google Patents

ペレット状の遊離研磨材

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JPH08206956A
JPH08206956A JP4231695A JP4231695A JPH08206956A JP H08206956 A JPH08206956 A JP H08206956A JP 4231695 A JP4231695 A JP 4231695A JP 4231695 A JP4231695 A JP 4231695A JP H08206956 A JPH08206956 A JP H08206956A
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Daiji Seto
大司 瀬戸
Motomu Ueno
求 上野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼球、ボルト、ナットその他の機械部品の
汚れ落としのための研磨材として使用するごとができ、
コラーゲンの繊維屑が発生せず、ナイロン製に比して耐
久性に優れる。。 【構成】 皮革のペレット状裁断片からなり、合成樹
脂の含浸により硬化されており、かつ多孔質である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バレル加工用として
好適な皮革からなるペレット状の遊離研磨材に関し、タ
ンブラ等の回転容器に鋼球、ボルト、ナットその他の金
属製または合成樹脂製の機械部品と共に入れ、容器を回
転して研磨する際に使用される。
【0002】
【従来の技術】パチンコ玉の油汚れや錆汚れ等を落とす
ための方法として、直径3mm、長さ3mm程度のナイロン
ペレットを遊離研磨材として使用する方法が知られてい
る。すなわち、パチンコ玉を上記のナイロンペレットと
共にタンブラまたはバレル等の容器に入れ、この容器の
回転によって攪拌し、上記の汚れをナイロンペレットに
吸着させる方法である。しかしながら、ナイロンペレッ
トは、その汚れの吸着量が少ないため、比較的短時間で
交換したり、洗浄したりする必要があり、その交換作業
や洗浄作業が面倒であった。
【0003】そこで、上記の交換周期または洗浄周期を
延長するため、遊離研磨材としてナイロンペレットの代
わりに天然皮革を使用することが試みられた。すなわ
ち、天然皮革を5mm角程度に裁断して得られた皮革ペレ
ットを汚れたパチンコ玉と共に上記のタンブラまたはバ
レルに入れて攪拌する方法である。しかしながら、この
場合は、皮革ペレットから皮革を構成するコラーゲン繊
維が脱落してパチンコ玉に付着し、パチンコ玉が使用不
能になるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記鋼球
等の汚れ落としや研磨を目的として上記のタンブラやバ
レット等の容器にパチンコ玉などと共に入れて使用でき
る遊離研磨材であって、ナイロンペレットに比して交換
周期や洗浄周期を延長することができ、かつ従来の皮革
ペレットのようにコラーゲン繊維が脱落することのない
ペレット状の遊離研磨材を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るペレット
状の遊離研磨材は、皮革のペレット状裁断片からなり、
樹脂液の含浸により硬化され、かつ多孔質であることを
特徴とする。
【0006】この発明に使用する皮革は、天然皮革をな
めしたものであればよく、その本皮または床皮のいずれ
でも使用可能である。そして、上記の皮革がペレット状
に裁断され、得られたペレット状の裁断片に樹脂液が含
浸され、乾燥、硬化される。ただし、上記ペレット状裁
断片の大きさは、1mm角ないし7mm角が好ましく、この
大きさが1mm角よりも小さい場合は、粉末化して研磨効
果が得られなくなり、反対に7mmよりも大きい場合は、
重量に比して表面積が小さくなり、汚れの吸着量が減少
する。
【0007】使用する樹脂は、ナイロン、ポリエステ
ル、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂またはエポキシ樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬
化性樹脂等の合成樹脂であり、これらのいずれか一種が
単独で、または2種以上が混合して使用されるが、特に
エポキシ樹脂は入手が容易であり、かつ耐久性に優れる
点で好ましい。
【0008】上記の合成樹脂は、溶液または分散液の形
で上記皮革のペレット状裁断片に含浸される。この含浸
量(ただし、樹脂の固形分)は、皮革重量の15〜80
%が好ましく、樹脂の含浸量が15%未満では、鋼球等
の研磨中にコラーゲン繊維が脱落し易くなって樹脂液を
含浸した効果が得られず、反対に80%を超えた場合
は、皮革の多孔質という特性が失われて上記研磨時の汚
れ吸着力が低下し、研磨の目的が達成できなくなる。
【0009】
【作用】この発明のペレット状遊離研磨材を研磨対象の
鋼球、機械部品等と共に容器に入れ、容器自体または攪
拌翼を回転して遊離研磨材および鋼球等を攪拌すると、
鋼球等に付着している油汚れ、錆汚れ等の汚れが落とさ
れて上記ペレット状の遊離研磨材に移動し、吸収され
る。この場合、上記のペレット状遊離研磨材が多孔質で
あり、細くて長い屈曲した気孔を有しているため、この
気孔部分に上記の汚れが吸収、保持され、そのため汚れ
の吸着量が増大する。また、皮革を構成するコラーゲン
繊維相互の接触部が樹脂液で接着されているため、コラ
ーゲン繊維が脱落して鋼球等に付着することがない。
【0010】
【実施例】なめし加工の終了した厚み4mmの牛革シート
を4mm角に切断してペレット状の裁断片とした。一方、
エポキシ樹脂(サンプラス株式会社製、商品名「サンエ
ポレジンA」)100重量部、硬化用アミン(サンプラ
ス株式会社製、商品名「サンアミンB」)60重量部お
よび溶剤トルエン60重量部を混合し、40℃で攪拌し
て樹脂液を用意した。得られた樹脂液0.35kgおよび
上記のペレット状裁断片1kgを容器に入れて攪拌し、圧
力0.02Hgの圧力釜に入れて放置することにより真空
含浸を行い、15分後に取出し、トルエンで洗浄し、乾
燥し、しかるのち常温下に24時間放置して上記のエポ
キシ樹脂を硬化させ、実施例の遊離研磨材(樹脂含浸皮
革ペレット、樹脂含浸率25%)を得た。
【0011】上記実施例の遊離研磨材100gと油汚れ
の付着したパチンコ玉1kgとを容量2リットルのタンブ
ラに入れ、このタンブラを回転させてパチンコ玉を研磨
したところ、4時間の運転でパチンコ玉の油汚れが完全
に除去された。なお、この運転後に上記遊離研磨材表面
の付着樹脂の脱落が認められたが、芯部の樹脂が残って
いるため、コラーゲン繊維が脱落することは全くなかっ
た。そして、合計の運転時間が12時間に達しても、表
面樹脂のそれ以上の脱落はなく、むしろ表面樹脂の脱落
によって繊維が露出して汚れの吸着性が向上した。
【0012】上記実施例の遊離研磨材(樹脂含浸皮革ペ
レット)に代えてナイロンペレット(比較例1、直径3
mm、長さ3mm)を使用した場合は、4時間の運転で上記
同様に油汚れが除去された。また、上記樹脂液を含浸さ
せない未処理の皮革ペレット(比較例2)を遊離研磨材
として使用した場合は、10分間の運転でコラーゲン繊
維が脱落を始め、運転不能となった。
【0013】次に、上記の実施例(樹脂含浸皮革ペレッ
ト)および比較例1(ナイロンペレットについて、油汚
れの吸着性能を比較した。すなわち、実施例および比較
例1の遊離研磨材をそれぞれ500gずつ用意し、これ
らを個別に200gのマシン油に12時間浸漬し、かご
ですくって引き上げて2時間放置した後、上記マシン油
の吸収量を比較したところ、実施例が150g、比較例
1が50gで、実施例の油吸収量は比較例1の3倍であ
った。
【0014】
【発明の効果】上記のように、請求項1に記載した発明
は、皮革のペレット状裁断片からなり、樹脂液の含浸に
より硬化され、かつ多孔質であることを特徴とするペレ
ット状の遊離研磨材であるから、研磨の対象である鋼球
やボルト、ナット等の金属製または合成樹脂製の機械部
品等と共に容器に入れ、容器自体または攪拌翼を回転し
て攪拌すると、上記の鋼球等の汚れが落とされてこの発
明の遊離研磨材に吸収される。この場合、上記のペレッ
ト状遊離研磨材が多孔質であり、細くて長い屈曲した気
孔を有しているため、この気孔部分に上記の汚れが吸
収、保持される。したがって、汚れの吸着量が従来のナ
イロンペレットに比べて大きくなり、遊離研磨材が汚れ
た際の交換周期または洗浄周期が延長される。また、皮
革を構成するコラーゲン繊維相互の接触部が樹脂液で接
着されているため、樹脂含浸しないペレット状の皮革裁
断片を使用した場合のように皮革中のコラーゲン繊維が
脱落して鋼球等に付着することがなく、耐久性に優れて
いる。
【0015】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した発明において、ペレット状裁断片の大きさを1mm
角ないし7mm角に設定したものであるから、粉末化する
ことなく、長期にわたって良好な汚れ吸着性を維持す
る。
【0016】請求項3に記載した発明は、請求項1また
は2に記載された発明において、その樹脂にエポキシ樹
脂を使用したものであるから、特に耐久性に優れ、かつ
経済的である。
【0017】請求項4に記載した発明は、請求項1ない
し3のいずれかに記載した発明において、樹脂の含浸量
を皮革重量の15〜80%に設定したものであるから、
汚れの吸収性が特に良好であると共に耐久性に優れてい
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮革のペレット状裁断片からなり、樹脂
    液の含浸により硬化され、かつ多孔質であることを特徴
    とするペレット状の遊離研磨材。
  2. 【請求項2】 ペレット状裁断片の大きさが1mm角ない
    し7mm角である請求項1に記載されたペレット状の遊離
    研磨材。
  3. 【請求項3】 樹脂がエポキシ樹脂である請求項1また
    は2に記載されたペレット状の遊離研磨材。
  4. 【請求項4】 樹脂の含浸量が皮革重量の15〜80%
    である請求項1ないし3のいずれかに記載されたペレッ
    ト状の遊離研磨材。
JP4231695A 1995-02-06 1995-02-06 ペレット状の遊離研磨材 Expired - Lifetime JP2652527B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120247304A1 (en) * 2011-03-31 2012-10-04 Stuart Adam Jay Leather plectrum
CN103358217A (zh) * 2013-07-19 2013-10-23 中核(天津)机械有限公司 一种细长轴件的自动去毛刺机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120247304A1 (en) * 2011-03-31 2012-10-04 Stuart Adam Jay Leather plectrum
CN103358217A (zh) * 2013-07-19 2013-10-23 中核(天津)机械有限公司 一种细长轴件的自动去毛刺机

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