JPH08206947A - 取付型切削加工装置 - Google Patents

取付型切削加工装置

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Publication number
JPH08206947A
JPH08206947A JP1809195A JP1809195A JPH08206947A JP H08206947 A JPH08206947 A JP H08206947A JP 1809195 A JP1809195 A JP 1809195A JP 1809195 A JP1809195 A JP 1809195A JP H08206947 A JPH08206947 A JP H08206947A
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JP
Japan
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cutting
flange
fixed
carriage
flange surface
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Pending
Application number
JP1809195A
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English (en)
Inventor
Shiyouichi Okisawa
正一 沖澤
Tadashi Washitsuka
正 鷲塚
Hideo Motoki
英夫 元木
Seishirou Araya
政志朗 荒谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】粉塵の発生を防止し、砥石より大きな切込量を
得て短時間に加工が行え、加工中の監視および切込量の
調整操作を不要とする。 【構成】機器を取り付けるフランジ面7aを有する被加
工物7が固定された状態でフランジ面7aを切削加工す
る切削手段10と、この切削手段10を回転駆動させる
回転駆動手段20と、この回転駆動と同時に切削手段1
0をフランジ面7aの法線方向へ移動させる移動手段3
0と、被加工物7に隣接するフランジに固定され被加工
物7のフランジ面7aに対して切削手段10の切込量を
設定する固定支持手段2とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば沸騰水型原子炉
において制御棒駆動機構(以下、CRDという。)ハウ
ジングを圧力容器下部へ溶接により据付け、各種配管が
取り付けられた後に、フランジ面の加工に使用される取
付型切削加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CRDハウジングを圧力容器下部へ溶接
により据付け、各種配管が取り付けられた後、フランジ
面を加工するには、作業スペースや被加工物の寸法の制
約などから、特公昭57−12658号公報に開示され
た専用の取付型研削装置を用いて研削加工していた。
【0003】この従来の取付型研削装置は、図12およ
び図13に示すように構成されている。すなわち、被加
工物101の内面には図12に示すように装置取付具1
02が固定され、グラインダ103の主軸104が回転
しながら、被加工面101aに沿って旋回する。この旋
回面の軸になるのが装着固定部105に設けられたシャ
フト106で、図13に示すように旋回胴107と軸受
108とで連結され、旋回モータ109、主軸ギヤ11
0が装置固定部ギヤ111をけることによって旋回動作
が得られる。
【0004】グラインダ103を加工動作のため被加工
物101に対し、出入りさせる出入り機構112は旋回
胴107にガイドフレーム113が取り付けられてい
て、ハンドル114を回すことによって、ねじ軸115
が回転し、この回転力にてグラインダ103が取り付け
られている送りブラケット116がガイドフレーム11
3際を出入りすることにより成り立っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の取付型研削装置では、研削加工中における
グラインダ103の砥石の砥粒やフランジからの切粉が
粉塵となって空気中に散乱するため、作業環境が悪化す
るだけでなく、これら粉塵の回収が困難であるため、研
削加工後の機器取付作業の際に空気中に残留している粉
塵が、取付面と噛み合って損傷するだけでなく、フラン
ジや取付機器とパッキンとの間に入り込み、シール効果
を低下させるおそれがある。その結果、フランジ面や周
辺部を清掃するために多くの時間を必要としていた。
【0006】また、砥石を使用しているため、研削加工
中は、砥石の摩耗に合わせて作業者は常に砥石がフラン
ジに均一に当接するように監視し、切込量を調整操作し
なければならなかった。
【0007】さらに、研削加工の切込量が少ないため、
必要とする加工面を得るためには、多くの加工時間を必
要としていることから、工期が長期化するという問題が
あった。この問題を解決するために、設備台数を増加し
たとしても、設備の増加量に対応させた作業員を増加さ
せなければならない問題が新たに発生する。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、粉塵の発生を防止し、砥石より大きな切込量を
得て短時間に加工が行え、加工中の監視および切込量の
調整操作を不要とした取付型切削加工装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、機器を取り付けるフラン
ジ面を有する被加工物が固定された状態で上記フランジ
面を切削加工する切削手段と、この切削手段を回転駆動
させる回転駆動手段と、この回転駆動と同時に上記切削
手段を上記フランジ面の法線方向へ移動させる移動手段
と、上記被加工物に隣接するフランジに固定され被加工
物のフランジ面に対して上記切削手段の切込量を設定す
る固定支持手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2は、固定支持手段が旋回可能に構
成されたことを特徴とする。
【0011】請求項3は、回転駆動手段がインバータ制
御機能を有することを特徴とする。
【0012】請求項4は、請求項1記載の取付型切削加
工装置において、切削手段を所定のフランジ位置へ移動
させる台車と、この台車が走行するレール架台とを備
え、上記切削手段の位置決め後に切削手段と上記台車と
が分離可能に構成されたことを特徴とする。
【0013】請求項5は、請求項1または4記載の取付
型切削加工装置において、切削手段、固定支持手段およ
び台車は、それぞれ互いに分離可能に構成されたことを
特徴とする。
【0014】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1において
は、機器を取り付けるフランジ面を有する被加工物が固
定された状態でフランジ面を切削手段にて切削加工する
ことにより、砥石にて研削するより大きな切込量を設定
することができ、短時間に加工が行える。そして、切削
加工中に粉塵が発生せずに切削作業が可能となり、切粉
が短時間で容易に処理可能となる。また、切込量を調整
操作することが不要になるので、切削加工中に監視・調
整操作をなくすことができる。
【0015】請求項2においては、固定支持手段が旋回
可能に構成されたことにより、固定支持手段を移動せず
に、隣接するフランジ面を加工することができる。
【0016】請求項3においては、回転駆動手段がイン
バータ制御機能を有することにより、切削開始時から終
了時まで同一の切削速度で加工することができる。
【0017】請求項4においては、切削手段の位置決め
後に切削手段と台車とが分離可能に構成されたことによ
り、切削加工中に台車を通して切削手段に与える外乱を
未然に防止することができる。
【0018】請求項5においては、切削手段、固定支持
手段および台車は、それぞれ互いに分離可能に構成され
たことにより、ユニット単位で人手による搬送が可能で
あるとともに、梱包も容易になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0020】図1は本発明に係る取付型切削加工装置の
一実施例を示す全体構成図である。図1に示すように、
取付型切削加工装置は加工ヘッド部1およびこの加工ヘ
ッド部1を支持する固定支持部2からなる加工装置部3
と、この加工装置部3を昇降駆動させる昇降部4が取り
付けられレール架台5上を車輪により走行可能な台車部
6とから大略構成されている。
【0021】加工ヘッド部1は、図2に示すように、C
RDハウジングを圧力容器下部へ溶接により据付け、各
種配管が取り付けられた後、被加工物である被加工フラ
ンジ7の被加工面(フランジ面)7aを切削加工する切
削手段としてのスローアウェイチップ10と、このスロ
ーアウェイチップ10を固定するチップホルダ11と、
このチップホルダ11が取り付けられるホルダブロック
12と、このホルダブロック12を保持するフェーシン
グユニット13とを備えている。
【0022】このフェーシングユニット13には回転軸
14が固定され、この回転軸14はベアリング15およ
びベアリングホルダ16から構成されるスピンドルユニ
ット17により回転可能に保持されている。また、フェ
ーシングユニット13の回転軸14には、切粉の巻き込
み防止用のスカート状のカバー18が取り付けられてい
るとともに、加工ヘッド部1の周囲には、周辺への切粉
飛散防止用として着脱可能なカバー19が取り付けられ
ている。
【0023】回転軸14の下部には、スローアウェイチ
ップ10を回転駆動させる回転駆動手段としての減速機
付きモータ20が配置され、この減速機付きモータ20
はスピンドルユニット取付板21に固定されているとと
もに、インバータにより回転数を制御することで、加工
中における被加工面7aの径方向の切削速度を一定に保
持している。
【0024】この取付板21は、その周方向に複数取り
付けられたジャッキボルト22およびナット23により
加工ヘッドフレーム24に固定されている。したがっ
て、各ジャッキボルト22に取り付けられているナット
23の位置を調整することにより、スピンドルユニット
取付板21を傾斜させて被加工フランジ7の被加工面7
aに対するホルダブロック12のずれを吸収可能として
いる。
【0025】フェーシングユニット13は、図3に示す
ように減速機付きモータ20によりa方向に回転駆動さ
れると同時に、法線方向bへの移動が可能である。この
法線方向bへの移動量は、フェーシングユニット13の
1回転当たりの移動量に基づいて設定および変更するこ
とができる。
【0026】すなわち、フェーシングユニット13を法
線方向bへ移動させるには、例えば図4に示すような移
動手段としての送り機構30が用いられる。フェーシン
グユニット13は、ユニット本体31を有し、このユニ
ット本体31にはあり溝31aが形成され、このあり溝
31aにスライダ32が移動可能に装着され、このスラ
イダ32内にはラック33が収納されている。
【0027】また、ユニット本体31の下部には、送り
調整リング34、保持リング35、カラー36および回
転軸14に固定されるテーパシャンク37が順次取り付
けられる一方、ユニット本体31の内部にはラック33
と噛合するピニオン38と、このピニオン38と噛合し
星型部39aを有する送りねじ39が収納されている。
【0028】そして、送り調整リング34の外周には、
径方向に対して複数の孔が穿設され、この孔からピン4
0が調整リング34の中心に向かって突出して取り付け
られる。そして、保持リング35にはストッパ41が取
り付けられ、このストッパ41が固定支持部2に固定さ
れている。したがって、ユニット本体31、カラー36
およびテーパシャンク37は回転軸14により回転する
一方、送り調整リング34が保持リング35に固定さ
れ、これらは回転軸14による回転力を受けないように
なっている。
【0029】上記の構成において、回転軸14の回転に
より、ユニット本体31を回転させると、送りねじ39
が回転する。すると、送りねじ39の星型部39aは、
固定状態にある送り調整リング34に取り付けたピン4
0により1ピッチ分回転される。この送りねじ39が回
転することで、ピニオン38を介してラック33を移動
させてスライダ32をユニット本体31に対して移動さ
せる。なお、送り調整リング34に取り付けるピン40
の数を増減することにより、回転軸14の回転によるス
ライダ32の移動量を変更することができる。
【0030】加工ヘッド部1を支持する固定支持部2
は、図1に示すように被加工フランジ7に隣接する固定
フランジ42を保持する旋回固定軸43と、この旋回固
定軸43を中心として回転する旋回フレーム44と、加
工ヘッド部1の切込み・逃げの動作を行う上下部45と
を備えている。また、固定支持部2は、CRDハウジン
グ内径部に挿入されるガイドコーン46およびフランジ
取付部47により、被加工フランジ7に隣接する固定フ
ランジ42に固定されている。フランジ取付部47の下
部には旋回固定軸43が配置され、この旋回固定軸43
の周囲に旋回フレーム44が取り付けられている。
【0031】旋回フレーム44には、図5(A)に示す
ように旋回固定ハンドル48が取り付けられ、この旋回
固定ハンドル48を緩めることにより、旋回フレーム4
4が旋回固定軸43に対して旋回可能となる。このよう
に構成することにより、図5(B)に示すように固定支
持部2を固定フランジ42に固定した状態で、被加工フ
ランジ7を含め、計4つの隣接フランジ50を切削加工
することができる。
【0032】上下部45は、図6および図7(A),
(B)に示すように、旋回フレーム44の摺動部に沿っ
て加工ヘッドフレーム24が上下動し、このフレーム2
4の側面には取付ブロック51が固定され、この取付ブ
ロック51に台形ねじ杆52が螺合している。この台形
ねじ杆52の下端部にはウォームギア53が取り付けら
れ、このギア53はハンドル54により回転するウォー
ム55と噛合している。そして、旋回フレーム44には
図1に示すように上下固定ハンドル56が設けられてい
る。
【0033】したがって、上下固定ハンドル56を緩
め、ハンドル54を回転させると、ウォーム55が回転
してウォームギア53を回転させる。すると、台形ねじ
杆52が回転して取付ブロック51を移動させ、加工ヘ
ッドフレーム24が上下動する。これにより、スローア
ウェイチップ10による被加工面7aへの切込量が設定
される。そして、加工ヘッドフレーム24の上下位置が
決定した後は、上下固定ハンドル56を締め込み固定す
る。
【0034】ところで、被加工フランジ7と、加工装置
部3の固定に用いられる隣接する固定フランジ42と
は、設計寸法からずれて据え付けられた場合でも、フラ
ンジ矯正治具60により固定フランジ42に合わせて矯
正するため、被加工面7aは固定フランジ42を基準と
した設計値に基づいて加工することができる。
【0035】すなわち、図8はフランジ矯正治具60を
示す分解斜視図である。図8に示すように、フランジ矯
正治具60は、半円状に形成され被加工フランジ7に取
り付けられるバンド61と、このバンド61と旋回固定
軸43とを連結する一対の連結具62,62と、加工さ
れるフランジと固定フランジ42との間に配設される押
え駒63とから構成される。バンド61の両端にはガイ
ドピン61a,61aが突出して設けられ、このガイド
ピン61a,61aが一対の連結具62,62のバンド
止め具64,64に形成された孔に係合する。
【0036】また、一対の連結具62,62は、それぞ
れ固定軸止め具65,65を有し、これらの止め具6
5,65に形成された孔に旋回固定軸43に取り付けら
れたガイドピン66,66が係合する。そして、連結具
62,62はその長さ方向を伸縮可能とするためにター
ンバックル式のナット67,67がバンド止め具64と
固定軸止め具65との間に設けられている。
【0037】上記の構成において、加工されるフランジ
にバンド61を装着し、このバンド61のガイドピン6
1a,61aをバンド止め具64,64の孔に引っ掛け
るとともに、ガイドピン66,66を固定軸止め具6
5,65の孔に引っ掛けた後、ナット67,67で締め
込む。その後、加工されるフランジと旋回固定軸43と
の間を押え駒63で押し拡げて基準とした設計寸法に矯
正する。
【0038】図9(A),(B)は台車部6の構成を示
す正面図,側面図である。図9(A),(B)に示すよ
うに、旋回固定軸43の下部には台車の昇降部4のガイ
ド68が設けられ、このガイド68が台車側のガイド受
70に嵌り込むようになっている。ガイド68およびガ
イド受70にはそれぞれ同位置に孔が穿設され、ガイド
68がガイド受70に嵌り込んだ後、相対回転しないよ
うに上記双方の孔にピン71が挿着される。
【0039】また、ガイド受70の昇降駆動は、台車部
6内に装備された油圧ジャッキ72と、このジャッキ7
2を駆動する油圧ポンプ73により行われ、この油圧ポ
ンプ73はレバー74を操作することにより作動する。
ガイド受70は昇降ガイド75に沿って昇降する。
【0040】したがって、ガイド受70の上昇は、油圧
ポンプ73のレバー74を操作することにより、油圧ジ
ャッキ72が昇降ガイド75に沿ってガイド受70を押
し上げる。一方、ガイド受70の下降は、油圧ポンプ7
3の圧抜きバルブ76を緩めると、油圧ジャッキ72内
の圧力が低下し、台車部6側のガイド受70の自重によ
り下降する。
【0041】さらに、台車部6は走行用車輪77により
レール架台5上を移動し、この走行移動中、横方向押え
車輪78によりレール架台5に対する横方向のずれが防
止されるとともに、転倒防止用車輪79により転倒が防
止される。また、台車部6は位置決めのためのクランプ
部80が装備されている。
【0042】このクランプ部80は、図10に示すよう
にロッド81を有し、このロッド81にはリンク82が
取り付けられ、このリンク82の下部にパッド83が固
定されているとともに、上部が台車部6の本体に軸着さ
れている。また、ロッド81の端部には操作レバー84
およびカム機構を備えたカラー85が取り付けられ、こ
の操作レバー84を回転させると、カラー85も同時に
回転する。そして、リンク82のほぼ中間にはばね86
が取り付けられ、このばね86はパッド83をレール架
台5に対して離反するように付勢している。
【0043】上記の構成において、操作レバー84を回
転させると、同時にカラー85も回転し、その先端に形
成されたカムがロッド81を引っ張る状態となり、リン
ク82を閉じ、パッド83でレール架台5を挟み込むこ
とにより、台車部6が位置決めされる。なお、台車部6
の位置決めを解除するには、操作レバー84を上記と逆
方向に回転させればよい。
【0044】次に、本実施例の作用を説明する。
【0045】図1に示すように、加工ヘッド部1および
固定支持部2から構成される加工装置部3は、加工され
るフランジまで移動し、クランプ部80により位置決め
された後、加工装置部3を加工位置まで昇降するための
昇降部4を備えた台車部6上にセットされる。次いで、
図9(A),(B)に示すように油圧ポンプ73のレバ
ー74を操作することにより、油圧ジャッキ72が昇降
ガイド75に沿ってガイド受70を押し上げ、ガイド受
70がガイド68に嵌り込んだ後、相対回転しないよう
に孔にピン71が挿入される。
【0046】そして、図6および図7(A),(B)に
示す上下部45により、スローアウェイチップ10によ
る被加工面7aへの切込量を設定する。その後、フェー
シングユニット13を図3に示すように減速機付きモー
タ20によりa方向に回転駆動すると同時に、法線方向
bへの移動させて、被加工フランジ7の被加工面7を切
削加工する。
【0047】このように本実施例によれば、被加工フラ
ンジ7の被加工面7をスローアウェイチップ10により
切削加工するので、砥石にて研削する場合より大きな切
込量を設定することができ、短時間に加工が行える。そ
して、切削加工中に粉塵が発生せずに切削作業が可能と
なり、切粉が短時間で容易に処理可能となる。また、切
込量を調整操作することが不要になるので、切削加工中
に監視・調整操作をなくすことができる。さらに、スロ
ーアウェイチップ10を用いたことにより、バイトを使
用した場合と比較して刃具の交換が容易になる。
【0048】また、減速機付きモータ20の回転数をイ
ンバータにより制御したことにより、切削開始時から終
了時まで同一の切削速度で加工することができる。さら
に、加工装置部3と台車部6とを分離可能に構成したこ
とにより、切削加工中に台車部6を通して加工装置部3
に与える外乱を未然に防止することができる。
【0049】さらにまた、加工前にフランジ矯正治具6
0を取り付けることにより、固定支持部2と平行なフラ
ンジ加工面を高精度に得られることとなり、圧力容器へ
溶接据付けした後でも、工場内で単品を旋盤などで加工
した場合と同程度の加工面が得られる。そして、固定支
持部2を旋回可能に構成したことにより、固定支持部2
を移動させなくても隣接するフランジ面の切削加工が可
能になる。
【0050】図11は本発明に係る取付型切削加工装置
の他の実施例を示す全体構成図である。なお、前記実施
例と同一の部分には同一の符号を付して説明する。この
実施例では、加工ヘッド部1、固定支持部2および台車
部6にそれぞれアイボルト90が複数取り付けられ、加
工ヘッド部1、固定支持部2および台車部6はそれぞれ
互いに分離・分解が可能に構成されている。このように
構成したことにより、ユニット単位で人手による搬送が
可能であるとともに、梱包も容易になる。その他の構成
および作用は前記実施例と同様であるのでその説明を省
略する。
【0051】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ことなく、種々の変更が可能である。例えば、スローア
ウェイチップ10のように固定されている刃物部分に、
エア供給機構およびエアモータや、集電装置および電動
モータなどにより、自転して切削可能な機構を取り付け
ることにより、フライスベッドや砥石の取付けも可能と
なり、一段と高速且つ高精度の加工面が得られる。
【0052】また、前記実施例では回転駆動手段として
減速機付きモータ20を用いたが、これに限らずエアモ
ータや油圧モータなどの流体圧モータも使用可能であ
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、機器を取り付けるフランジ面を有する被加工
物が固定された状態でフランジ面を切削手段にて切削加
工することにより、砥石にて研削するより大きな切込量
を設定することができ、短時間に加工が行える。そし
て、切削加工中に粉塵が発生せずに切削作業が可能とな
るため、良好な作業環境を維持でき、切粉が短時間で容
易に処理可能となる。また、切込量を調整操作すること
が不要になるので、切削加工中に監視・調整操作をなく
すことができ、作業性を大幅に向上させることができ
る。
【0054】請求項2によれば、固定支持手段が旋回可
能に構成されたことにより、固定支持手段を移動せず
に、隣接するフランジ面を加工することができる。
【0055】請求項3によれば、回転駆動手段がインバ
ータ制御機能を有することにより、切削開始時から終了
時まで同一の切削速度で加工することができる。
【0056】請求項4によれば、切削手段の位置決め後
に切削手段と台車とが分離可能に構成されたことによ
り、切削加工中に台車を通して切削手段に与える外乱を
未然に防止することができる。
【0057】請求項5によれば、切削手段、固定支持手
段および台車は、それぞれ互いに分離可能に構成された
ことにより、ユニット単位で人手による搬送が可能であ
るとともに、梱包も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取付型切削加工装置の一実施例を
示す全体構成図。
【図2】図1の加工ヘッド部を示す部分断面構成図。
【図3】図1のフェーシングユニットの動作を示す説明
図。
【図4】図1のフェーシングユニットの内部構成を示す
分解斜視図。
【図5】(A),(B)は図1の加工ヘッド部の旋回動
作を示す概略図。
【図6】図1の上下部を示す斜視図。
【図7】(A),(B)は図1の上下部を示す正面図,
平面図。
【図8】フランジ矯正治具を示す分解斜視図。
【図9】(A),(B)は台車部の構成を示す正面図,
側面図。
【図10】台車部に設けられたクランプ部を示す斜視
図。
【図11】本発明に係る取付型切削加工装置の他の実施
例を示す全体構成図。
【図12】従来の取付型研削装置を示す縦断面図。
【図13】図12の装着固定部を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 加工ヘッド部 2 固定支持部(固定支持手段) 3 加工装置部 4 昇降部 5 レール架台 6 台車部 7 被加工フランジ(被加工物) 7a 被加工面 10 スローアウェイチップ(切削手段) 11 チップホルダ 12 ホルダブロック 13 フェーシングユニット 14 回転軸 20 減速機付きモータ(回転駆動手段) 21 スピンドルユニット取付板 22 ジャッキボルト 23 ナット 24 加工ヘッドフレーム 30 送り機構(移動手段) 31 ユニット本体 32 スライダ 33 ラック 34 送り調整リング 35 保持リング 36 カラー 37 テーパシャンク 38 ピニオン 39 送りねじ 40 ピン 41 ストッパ 42 固定フランジ 43 旋回固定軸 44 旋回フレーム 45 上下部 46 ガイドコーン 47 フランジ取付部 48 旋回固定ハンドル48 50 隣接フランジ 60 フランジ矯正治具 61 バンド 62 連結具 63 押え駒 64 バンド止め具 65 固定軸止め具 70 ガイド受 72 油圧ジャッキ 73 油圧ポンプ 75 昇降ガイド 80 クランプ部 81 ロッド 82 リンク 83 パッド 84 操作レバー 90 アイボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒谷 政志朗 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器を取り付けるフランジ面を有する被
    加工物が固定された状態で上記フランジ面を切削加工す
    る切削手段と、この切削手段を回転駆動させる回転駆動
    手段と、この回転駆動と同時に上記切削手段を上記フラ
    ンジ面の法線方向へ移動させる移動手段と、上記被加工
    物に隣接するフランジに固定され被加工物のフランジ面
    に対して上記切削手段の切込量を設定する固定支持手段
    とを備えたことを特徴とする取付型切削加工装置。
  2. 【請求項2】 固定支持手段は、旋回可能に構成された
    ことを特徴とする請求項1記載の取付型切削加工装置。
  3. 【請求項3】 回転駆動手段は、インバータ制御機能を
    有することを特徴とする請求項1記載の取付型切削加工
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の取付型切削加工装置にお
    いて、切削手段を所定のフランジ位置へ移動させる台車
    と、この台車が走行するレール架台とを備え、上記切削
    手段の位置決め後に切削手段と上記台車とが分離可能に
    構成されたことを特徴とする取付型切削加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または4記載の取付型切削加工
    装置において、切削手段、固定支持手段および台車は、
    それぞれ互いに分離可能に構成されたことを特徴とする
    取付型切削加工装置。
JP1809195A 1995-02-06 1995-02-06 取付型切削加工装置 Pending JPH08206947A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190067471A (ko) * 2017-12-07 2019-06-17 주식회사 포스코 표면 연마 장치
CN112123114A (zh) * 2020-09-21 2020-12-25 宁化金德利家居有限公司 一种竹制品磨削装置

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KR20190067471A (ko) * 2017-12-07 2019-06-17 주식회사 포스코 표면 연마 장치
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