JPH08206795A - 含Pb鋼の製造方法 - Google Patents

含Pb鋼の製造方法

Info

Publication number
JPH08206795A
JPH08206795A JP3453295A JP3453295A JPH08206795A JP H08206795 A JPH08206795 A JP H08206795A JP 3453295 A JP3453295 A JP 3453295A JP 3453295 A JP3453295 A JP 3453295A JP H08206795 A JPH08206795 A JP H08206795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten steel
tundish
steel
added
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3453295A
Other languages
English (en)
Inventor
Shizunori Hayakawa
静則 早川
Yoshio Inagaki
佳夫 稲垣
Hajime Amano
肇 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP3453295A priority Critical patent/JPH08206795A/ja
Publication of JPH08206795A publication Critical patent/JPH08206795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】連続鋳造を用いて含Pb鋼を製造するに当り、
溶鋼中でのPbの沈降を防止して鋳片への巨大Pb粒の
混入を防止し、品質を良好なものとする。 【構成】取鍋10からの溶鋼をタンディッシュ12で一
旦受けた後、タンディッシュ12より水冷鋳型14の上
端開放部より鋳型14内部に注入し、これを凝固させつ
つ鋳型14の下端開放部より鋳片16として連続的に引
き抜く連続鋳造を行って含Pb鋼を製造するに際し、P
b及び/又はPb化合物を鋳片16の引抜速度に対応し
た量でタンディッシュ12内に連続的に添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鉛快削鋼等の含Pb鋼
の製造方法に関し、詳しくは連続鋳造による含Pb鋼の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼の鋳造方法として連続鋳造方
法、即ち図2に示しているように取鍋100からの溶鋼
をタンディッシュ102で一旦受けた後、タンディッシ
ュ102内の溶鋼を水冷鋳型104の上端開放部より鋳
型104内部に注入し、これを凝固させつつ鋳型104
の下端開放部より鋳片106として連続的に引き抜く連
続鋳造方法が広く実施されている。
【0003】この連続鋳造方法を用いた含Pb鋼の製造
方法にあっては、従来、Pb及び/又はPb化合物の添
加を、溶解炉からの溶鋼を取鍋100に受けた段階で行
っていた。即ち取鍋100内の溶鋼に対してPb及び/
又はPb化合物の添加を行っていた。具体的には、取鍋
100の底部より不活性ガスを溶鋼中に吹き込んで撹拌
しながらPb及び/又はPb化合物の必要な全添加量を
溶鋼の上方より添加するか、又は取鍋内溶鋼の浴面下に
インジェクションランスを用いて不活性ガスとともにP
b及び/又はPb化合物を石灰等との混和物の形で添加
し、しかる後常法に従って連続鋳造するようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
従来の方法の場合、何れも取鍋100内の溶鋼に対して
必要な全量のPb及び/又はPb化合物を短時間でまと
めて添加するため、取鍋100底部へのPbの沈降が生
じ、このため一部を捨湯することが必要となって、この
ことが歩留まりのバラツキ,歩留まりの低下の問題を来
す他、場合によって次工程での連続鋳造において、鋳片
内部に巨大Pb粒が混入して品質上の問題を来すといっ
た不具合を生じていた。
【0005】特に被削性の向上の要請からPbを高濃度
に含有させる必要がある場合には上記傾向が顕著であ
り、高濃度Pb鋼の製造そのものが困難であった。
【0006】また上記の後者の方法、即ちPb及び/又
はPb化合物を石灰等との混和物の形で添加する方法に
あっては、石灰が吸湿性であるために水素欠陥が発生し
易いといった問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、取鍋からの溶鋼をタンディッシュで一旦受け
た後、該タンディッシュより水冷鋳型の上端開放部より
該鋳型内部に注入し、これを凝固させつつ該鋳型の下端
開放部より鋳片として連続的に引き抜く連続鋳造を行っ
て含Pb鋼を製造するに際し、Pb及び/又はPb化合
物を該鋳片の引抜速度に対応した量で該タンディッシュ
内に連続的に添加することを特徴とする。
【0008】
【作用及び発明の効果】以上のように本発明は、鋳造速
度を一定に保ちまた溶鋼を整流して鋳型内部に注入すべ
く、取鍋からの溶鋼を一旦受けたタンディッシュに対し
て、厳密にはタンディッシュ内の溶鋼に対してPb及び
/又はPbO等Pb化合物を一定量ずつ連続的に、即ち
連続鋳造速度に対応した量で連続的に添加(供給)する
ものである。
【0009】本発明では、1回の鋳造に必要な全量のP
b及び/又はPb化合物を短時間でまとめて溶鋼中に添
加せず、鋳片の引抜きと並行して少量ずつタンディッシ
ュ内の溶鋼に添加するものであるため、従来生じていた
溶鋼中でのPbの沈降や、鋳片への巨大Pb粒の混入と
いった問題を防止でき、従って含Pb鋼の品質向上と併
せて歩留まりのバラツキ,歩留まりの低下といった問題
を解決でき、ひいてはPbを高濃度(例えば含Pb%が
0.25%以上)で含有する高濃度Pb鋼の製造も容易
となる効果が得られる。
【0010】また本発明によれば添加したPb及び/又
はPb化合物を容易に溶鋼中に溶融させることができる
ことから、あえて石灰等との混和物の形で溶鋼中に添加
する必要がなく、従って石灰の吸湿に基づく水素欠陥の
問題も解決することができる。尚、添加するPb及び/
又はPb化合物は粉末状で添加し且つその粉粒迅速溶融
のために微粒である程望ましい。
【0011】本発明においては、全量のPb及び/又は
Pb化合物をタンディッシュ内の溶鋼中に連続添加する
こともできるし(請求項2)、又は予めその一部を取鍋
中の溶鋼に添加しておき、残りのものについてタンディ
ッシュ内の溶鋼中に連続添加するようにもできる(請求
項3)。
【0012】前者の場合には、取鍋へのPb及び/又は
Pb化合物の添加工程を省略することができ、また後者
の場合においては、Pbを鋼中に高濃度で含有させる場
合において、タンディッシュ内の溶鋼へのPb及び/又
はPb化合物の添加量が一定以上に多くなるのを回避す
ることができ、Pb,Pb化合物を効果的に溶鋼中に溶
融させることができる。
【0013】本発明においては、また、Pb及び/又は
Pb化合物をキャリヤガスによってタンディッシュ内の
溶鋼中に連続添加し、且つそのキャリヤガスの溶鋼中へ
の吹込みによって、タンディッシュ内の溶鋼を撹拌する
ことができる(請求項4)。このようにした場合、タン
ディッシュ内の溶鋼の撹拌によって、添加したPb及び
/又はPb化合物を効果的に溶鋼中に溶融させることが
でき、且つそのキャリヤガスを撹拌ガスとして有効に利
用できる。
【0014】請求項5の発明は、タンディッシュの底部
より撹拌ガスを別途に吹き込み、タンディッシュ内部に
添加したPb及び/又はPb化合物を溶融させるように
したもので、本方法によれば、タンディッシュ内部の溶
鋼を十分に撹拌することができ、Pb及び/又はPb化
合物の溶融能力を高めることができる。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1(A),(B)は本発明の各実施例方法
を示したものである。このうち(A)の方法は、取鍋1
0で受けた溶鋼をタンディッシュ12へと連続的に供給
するとともに、タンディッシュ12で受けた溶鋼を水冷
鋳型14内に連続的に注入し、これを凝固させつつ鋳片
16として連続的に引き抜くに際して、鉛吹込装置18
により耐火性ランスパイプ20を通じてPb及び/又は
Pb化合物(例えばPbO)をキャリヤガス(不活性ガ
ス)とともにタンディッシュ12内の溶鋼中に吹き込
み、そしてそのキャリヤガスの吹込みによって溶鋼を撹
拌しつつ、添加したPb及び/又はPb化合物の粉末を
溶解させるものである。尚、22はタンディッシュ12
内に設けた堰である。
【0016】他方(B)の方法は、タンディッシュ12
底部に設けたポーラスプラグ24を通じて溶鋼中に不活
性ガスを撹拌ガスとして吹き込みつつ、鉛吹込装置18
よりPb及び/又はPb化合物の粉粒をキャリヤガスと
ともに或いは粉粒単独でタンディッシュ12内の溶鋼中
に添加するものである。尚、何れの場合にもタンディッ
シュ12内の溶鋼への粉粒の添加量(添加速度)は、溶
鋼の鋳造速度(鋳片16の引抜速度)に対応したものと
する。
【0017】<実験例1>表1に示す組成の溶鋼80ト
ンを図1(A)又は(B)に示す方法に従い取鍋10内
に取って、これを容量20トンのタンディッシュ12内
に連続供給するとともに、タンディッシュ12で受けた
溶鋼を水冷鋳型14内に注入し、鋳片16を連続鋳造し
てS45CL鋼を製造した。
【0018】このとき鋳造速度を1.5トン/分とする
とともに、粒度3μm以下の純Pb粉粒を吹込速度4.
2kg/分でタンディッシュ12内の溶鋼中に吹き込ん
だ。得られた鋳片16の最終的な化学組成を表1に併せ
て示している。
【0019】
【表1】
【0020】<実験例2>表2に示しているように取鍋
10に取った溶鋼中に予めPb粉粒を所定量添加し
(0.15%程度の量であれば取鍋10中の溶鋼内にP
bを添加しても特に品質上の問題は生じない)、これを
上記と同様の条件の下で鋳片16に連続鋳造し、S45
CL鋼を製造した。尚、タンディッシュ12へのPb粉
粒の吹込速度は2.6kg/分とした。得られた鋳片1
6の化学組成を表2に併せて示している。
【0021】
【表2】
【0022】これら何れの実験例においても、溶鋼中で
のPbの沈降は特に生じず、Pbは良好に溶鋼中に溶融
した。また鋳片16への巨大Pb粒の混入も生じず、水
素欠陥も特に認められなかった。
【0023】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の含Pb鋼の製造方法の要部を示す図で
ある。
【図2】連続鋳造による従来の鋼の製造方法を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 取鍋 12 タンディッシュ 14 水冷鋳型 16 鋳片 18 鉛吹込装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取鍋からの溶鋼をタンディッシュで一旦
    受けた後、該タンディッシュより水冷鋳型の上端開放部
    より該鋳型内部に注入し、これを凝固させつつ該鋳型の
    下端開放部より鋳片として連続的に引き抜く連続鋳造を
    行って含Pb鋼を製造するに際し、Pb及び/又はPb
    化合物を該鋳片の引抜速度に対応した量で該タンディッ
    シュ内に連続的に添加することを特徴とする含Pb鋼の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記溶鋼へのPb及
    び/又はPb化合物の全添加量を前記タンディッシュ内
    に連続添加することを特徴とする含Pb鋼の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記溶鋼へのPb及
    び/又はPb化合物の全添加量の一部を予め前記取鍋中
    の溶鋼に添加しておくことを特徴とする含Pb鋼の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、前記Pb
    及び/又はPb化合物をキャリヤガスによって前記タン
    ディッシュ内の溶鋼中に連続的に添加し、且つ該キャリ
    ヤガスの該溶鋼への吹込みによって該タンディッシュ内
    の溶鋼を撹拌することを特徴とする含Pb鋼の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求1,2,3又は4において、前記タ
    ンディッシュへのPb及び/又はPb化合物の添加とと
    もに該タンディッシュの底部より撹拌ガスを吹き込み、
    該ガスによって該タンディッシュ内の溶鋼を撹拌するこ
    とを特徴とする含Pb鋼の製造方法。
JP3453295A 1995-01-30 1995-01-30 含Pb鋼の製造方法 Pending JPH08206795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3453295A JPH08206795A (ja) 1995-01-30 1995-01-30 含Pb鋼の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3453295A JPH08206795A (ja) 1995-01-30 1995-01-30 含Pb鋼の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08206795A true JPH08206795A (ja) 1996-08-13

Family

ID=12416892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3453295A Pending JPH08206795A (ja) 1995-01-30 1995-01-30 含Pb鋼の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08206795A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326115A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Sanyo Special Steel Co Ltd 鉛含有鋼の連続鋳造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326115A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Sanyo Special Steel Co Ltd 鉛含有鋼の連続鋳造方法
JP4521879B2 (ja) * 2006-06-06 2010-08-11 山陽特殊製鋼株式会社 鉛含有鋼の連続鋳造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08206795A (ja) 含Pb鋼の製造方法
KR100312128B1 (ko) 미니밀 연주기 침지노즐 막힘 방지를 위한 연속주조법
GB2069898A (en) Inoculation to a molten cast iron during pouring
KR101818155B1 (ko) 시드 조성물 및 이를 이용한 선재의 제조 방법
JPS5873713A (ja) 強脱酸元素添加鋼の製造方法
JPS6157372B2 (ja)
JPS6040653A (ja) 真空溶解連続鋳造法
KR101400053B1 (ko) 용강의 정련 방법
JPS62192237A (ja) 鉛快削鋼の製造方法
JPS5992151A (ja) 連続鋳造法による鉛快削鋼の製造方法
KR20010028401A (ko) 용강에 비스무스를 첨가하는 방법
KR200197013Y1 (ko) 전자기 교반에 의한 반응고 빌렛 수직 연주장치
JP4521879B2 (ja) 鉛含有鋼の連続鋳造方法
SU616042A1 (ru) Способ получени слитка
SU1541298A1 (ru) Модификатор
RU2123052C1 (ru) Способ выплавки стали
JPH04308021A (ja) 鉛含有鋼の製造方法
JPH0642985B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP3426383B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
KR100340810B1 (ko) 용강중 산소농도를 안정화시키기 위한 래들용강의 복합탈산방법
SU1503993A1 (ru) Способ изготовлени отливок из чугуна с шаровидным графитом
JPS62144865A (ja) 鋳造方法
SU988875A1 (ru) Способ обработки чугуна
SU990828A1 (ru) Способ производства азотсодержащей стали
JP2003236648A (ja) 再酸化防止用フラックスおよびそれを用いた連続鋳造方法