JPH08206730A - 鍛接部高強度及び高品質鍛接鋼管の製造方法 - Google Patents

鍛接部高強度及び高品質鍛接鋼管の製造方法

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JPH08206730A
JPH08206730A JP1491895A JP1491895A JPH08206730A JP H08206730 A JPH08206730 A JP H08206730A JP 1491895 A JP1491895 A JP 1491895A JP 1491895 A JP1491895 A JP 1491895A JP H08206730 A JPH08206730 A JP H08206730A
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JP
Japan
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nozzle
forged
welding
oxygen
tubular
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JP1491895A
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English (en)
Inventor
Shinya Sakamoto
真也 坂本
Daigo Sumimoto
大吾 住本
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍛接部高強度及び高品質鍛接鋼管の製造方法
を提供すること。 【構成】 材料となる鋼帯を加熱炉で加熱された鋼帯を
管状に熱間成形後、管状スケルプのエッジ部の鍛接面に
鍛接直前のウェルディングホーンのノズルから管状スケ
ルプの進行方向と同方向に酸素ブローをし、鍛接する鍛
接鋼管の製造において、鍛接直前のウェルディングホー
ンを成形ロールと鍛接ロールの中間へ設置し管状スケル
プの進行方向と同方向に向けたノズルと進行方向に対し
て逆方向に向けたノズルを取り付け、それぞれのノズル
から酸素、空気または不活性ガスをブローすることを特
徴とする鍛接部高強度及び高品質鍛接鋼管の製造方法。 【効果】 本発明の方法を適用することにより管状スケ
ルプのエッジ部の鍛接面から完全にスケールが除去さ
れ、また吹き飛ばされたスケールが鍛接点付近に侵入し
鍛接面に噛み込むことも完全に無くなり、鍛接部のスケ
ール噛み込みの問題点が解消され鍛接部高強度、高品質
の鍛接鋼管の製造が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍛接部高強度及び高品
質鍛接鋼管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来法による鍛接鋼管の製造工程を図2
に示す。鍛接鋼管は、材料となる鋼帯を連続的に加熱炉
2で1200℃〜1300℃に加熱し成形ロール3,4
で成形し、ウェルディングホーン5のノズル7から管状
スケルプ1のエッジ部の鍛接面に酸素ブローをし鍛接す
る。その後、絞りロールで順次絞り、圧延を加えて所定
の外径、肉厚の鍛接鋼管を連続的に造管する。この時、
ウェルディングホーン5のノズルA7からの酸素ブロー
方向は、管状スケルプ1の進行方向と同方向であり、ノ
ズルA7から管状スケルプ1のエッジ部の鍛接面に酸素
をブローする位置は鍛接直前である。このため、除去さ
れなかった管状スケルプのエッジ部付近のスケールおよ
び吹き飛ばされ鍛接点付近に侵入したスケールが鍛接部
の夾雑物となり、これらの夾雑物は鍛接部の強度を著し
く低下させる。鍛接部の強度、品質を向上させるため、
特開昭53−90148号公報のようにウェルディング
ホーンを成形ロールと鍛接ロールとのほぼ中間に設置し
管状スケルプのエッジ部の鍛接面に管状スケルプの進行
方向に対して逆方向に酸素および空気をブローする方法
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図2に示すように、従
来法のウェルディングホーン5のノズル7からの酸素ブ
ローする位置は鍛接直前で、しかも管状スケルプ1の進
行方向と同方向である。このため、除去されなかった管
状スケルプ1のエッジ部付近のスケールおよび吹き飛ば
され管状スケルプ1のエッジ部の鍛接点付近に侵入した
スケールが鍛接面に噛み込み夾雑物となり、鍛接部の強
度を著しく低下させる原因となる。このような従来法の
欠点を解消するため図1に示すように、ノズルA7と別
に新たにノズルB8を取り付けたウェルディングホーン
5を成形ロール3と鍛接ロール6の中間に設置する。
【0004】この時、ノズルA7は従来通り管状スケル
プ1の進行方向と同方向に、ノズルB8は管状スケルプ
1の進行方向に対して逆方向に取り付けそれぞれ酸素、
空気または不活性ガスをブローする。熱間成形安定化の
ために設置した成形ロール4はエッジ座屈、ねじれの成
形に起因する品質不良を激減しているが、設置していな
い場合もある。設置していない場合のウェルディングホ
ーン5の設置位置は成形ロール3と鍛接ロール6の中間
にする。その結果、2ケ所でスケールをブローすること
から管状スケルプのエッジ部の鍛接点付近のスケールは
完全に除去され、またノズルBにより管状スケルプのエ
ッジ部付近に付着していたスケールが鍛接点と逆方向の
遠方へ吹き飛ばされるためスケールが鍛接面に噛み込ん
で夾雑物となることが完全に無くなる。本発明の方法を
適用することにより鍛接部高強度及び高品質鍛接鋼管が
製造できる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、材料となる鋼
帯を加熱炉で加熱し、加熱された鋼帯を管状に熱間成形
後鍛接直前で管状スケルプのエッジ部の鍛接面にウェル
ディングホーンのノズルから酸素ブローをし、鍛接する
鍛接鋼管の製造において、図1に示すようにノズルA7
と別に新たにノズルB8を取り付けたウェルディングホ
ーン5を成形ロール3と鍛接ロール6の中間に設置し、
ノズルA7は従来通り管状スケルプ1の進行方向と同方
向に取り付けるが新たに取り付けたノズルB8は管状ス
ケルプ1の進行方向に対して逆方向に取り付けそれぞれ
酸素、空気または不活性ガスをブローすることを特徴と
する鍛接部高強度及び高品質鍛接鋼管の製造方法であ
る。
【0006】以下、本発明を図1に基ずき詳細に説明す
る。本発明の特徴はノズルA7と別に新たにノズルB8
を取り付けたウェルディングホーン5を成形ロール3と
鍛接ロール6の中間に設置し、ノズルA7は従来通り管
状スケルプ1の進行方向と同方向に取り付け、新たに取
り付けたノズルB8は管状スケルプ1の進行方向に対し
て逆方向に取り付けそれぞれ酸素または空気または不活
性ガスをブローすることにある。ウェルディングホーン
5のそれぞれのノズルからガス媒体として酸素および空
気および不活性ガスを選んだ理由は以下の通りである。
酸素および空気は量を調整することにより管状スケルプ
1のエッジ部の鍛接面の温度をより適正な温度に維持す
ることができ、その結果、鍛接点での温度低下や温度過
多といった原因による鍛接部不良の発生を解消できる。
不活性ガスは還元性のため酸素との反応による新たな酸
化物の生成が抑制されるからである。
【0007】従来法のウェルディングホーンのノズルか
らの酸素ブローする位置は鍛接直前で、しかも管状スケ
ルプの進行方向と同方向であるため管状スケルプのエッ
ジ部の鍛接点付近のスケールは完全に除去されず、また
吹き飛ばされたスケールが鍛接点付近に侵入し鍛接面に
噛み込み夾雑物となって鍛接部の強度を著しく低下させ
るという問題点がある。ノズルA7とノズルB8を取り
付けたウェルディングホーン5を成形ロール3と鍛接ロ
ール6の中間に設置し、ノズルAは従来通り管状スケル
プの進行方向と同方向に取り付け、ノズルBは管状スケ
ルプの進行方向に対して逆方向に取り付けそれぞれ酸素
および空気および不活性ガスをブローする。2ケ所でス
ケールをブローすることにより管状スケルプのエッジ部
の鍛接点付近のスケールは完全に除去され、またノズル
B8ではブローする方向は管状スケルプの進行方向と逆
方向のため吹き飛ばされたスケールが鍛接点付近に侵入
することが完全に無くなる。ノズルB8を新たにウェル
ディングホーン5に取り付け2ケ所でスケールをブロー
することによりスケールが鍛接部に噛み込むことが完全
に解消される。
【0008】従来法の鍛接直前でのウェルディングホー
ンのノズルからの酸素ブローは、管状スケルプのエッジ
部の鍛接面のスケールブローアウトとFeO生成熱によ
り鍛接面を瞬時に昇温するという二つの効果を同時に満
たされなければならない。特開昭53−90148号公
報のようにウェルディングホーンを成形ロールと鍛接ロ
ールのほぼ中間に設置しノズルからの酸素ブローする方
向を管状スケルプの進行方向に対して逆方向にし管状ス
ケルプのエッジ部付近に付着していたスケールを遠方へ
吹き飛ばし鍛接面でのスケール噛み込みを防止する方法
があるが、この場合、鍛接直前の酸素ブローでないた
め、鍛接点付近では温度が下降し十分な鍛接温度が保持
できず鍛接不良という問題点がある。
【0009】新たにノズルB8をウェルディングホーン
5に取り付けたことによりノズルA7からの酸素ブロー
は鍛接直前での管状スケルプのエッジ部の鍛接面を昇温
する昇温効果の目的で使用可能となり、ノズルB8から
の酸素および空気および不活性ガスのブローは管状スケ
ルプのエッジ部付近のスケールをブローするスケールブ
ローアウト効果の目的で使用可能となることから鍛接条
件の各種設定が容易になる。
【0010】その結果十分な鍛接温度の保持が可能とな
り、また管状スケルプのエッジ部の鍛接面にスケール残
留および鍛接部にスケールが吹き飛ばされてスケール噛
み込みが完全になくなり鍛接部高強度、高品質な鍛接鋼
管を容易に製造することができる。以上のことから本発
明を適用することによって、鍛接部高強度、高品質の鍛
接鋼管が製造可能となる。
【0011】
【実施例】従来法による鋼管と本発明法による鋼管との
試験結果を表1〜表5に示す。すなわち、表1は従来法
で製造された鍛接鋼管の試験結果であり、また、表2〜
表5に本発明法で製造された鍛接鋼管の試験結果を示
し、ウェルディングホーンのノズルBからのガスの媒体
を表2では酸素、表3では空気、表4ではアルゴン、表
5では窒素とした時の試験結果である。これらの表か
ら、本発明法による鍛接鋼管は従来法による鍛接鋼管に
比べ鍛接部の夾雑物も完全に無くなり、偏平率、押し拡
げ率が高く鍛接部高強度、高品質の鍛接鋼管を製造する
ことができる。たゞし、偏平率及び押し拡げ率は次の式
で表示した。 偏平率(%)=(1−H/D)×100 D:素管の外径 H:偏平高さ 押し拡げ率=D′/D D:素管の外径 D′:押し拡げ後の外径
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】
【表5】
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の方法を適用
することにより、管状スケルプのエッジ部の鍛接面から
完全にスケールが除去され、また吹き飛ばされたスケー
ルが鍛接点付近に侵入し鍛接面に噛み込むことも完全に
無くなり、鍛接部のスケール噛み込みの問題点が解消さ
れ鍛接部高強度、高品質の鍛接鋼管の製造が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鍛接鋼管の製造工程を示す図であ
る。
【図2】従来法による鍛接鋼管の製造工程を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 管状スケルプ 2 加熱炉 3 成形ロール 4 成形ロール 5 ウェルディングホーン 6 鍛接ロール 7 ノズルA 8 ノズルB

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料となる鋼帯を加熱炉で加熱し、加熱
    された鋼帯を管状に熱間成形後、管状スケルプのエッジ
    部の鍛接面に鍛接直前のウェルディングホーンのノズル
    から管状スケルプの進行方向と同方向に酸素ブローを
    し、鍛接する鍛接鋼管の製造において、成形ロールと鍛
    接ロールの中間に鍛接直前のウェルディングホーンを設
    置し管状スケルプの進行方向と同方向に向けたノズルと
    進行方向に対して逆方向に向けたノズルを装着し、それ
    ぞれのノズルから酸素、空気または不活性ガスをブロー
    することを特徴とする鍛接部高強度及び高品質鍛接鋼管
    の製造方法。
JP1491895A 1995-02-01 1995-02-01 鍛接部高強度及び高品質鍛接鋼管の製造方法 Pending JPH08206730A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4577451B1 (ja) * 2009-12-03 2010-11-10 Jfeスチール株式会社 フレア加工後の面が良好な鍛接鋼管

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4577451B1 (ja) * 2009-12-03 2010-11-10 Jfeスチール株式会社 フレア加工後の面が良好な鍛接鋼管
JP2011115820A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Jfe Steel Corp フレア加工後の面が良好な鍛接鋼管

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A02 Decision of refusal

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Effective date: 20010116