JPH082044B2 - Fm多重放送送出装置およびfm多重放送受信装置 - Google Patents
Fm多重放送送出装置およびfm多重放送受信装置Info
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- JPH082044B2 JPH082044B2 JP63120673A JP12067388A JPH082044B2 JP H082044 B2 JPH082044 B2 JP H082044B2 JP 63120673 A JP63120673 A JP 63120673A JP 12067388 A JP12067388 A JP 12067388A JP H082044 B2 JPH082044 B2 JP H082044B2
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- multiplex
- level
- multiplex broadcast
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- Stereo-Broadcasting Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、FM多重放送送出装置およびFM多重放送受信
装置に関するものである。
装置に関するものである。
[発明の概要] 本発明は、現行FMステレオ信号の所定周波数領域(53
kHz)より高い周波数領域を使用して、アナログあるい
はディジタル音声信号やディジタルデータを多重して放
送するFM多重放送送出装置に関するもので、多重信号と
しては、振幅の大小に拘らないFMディジタル信号または
FMアナログ信号を使用し、多重信号の多重レベルをステ
レオ信号の(L−R)の変調度に応じて変化させるよう
にしたものである。
kHz)より高い周波数領域を使用して、アナログあるい
はディジタル音声信号やディジタルデータを多重して放
送するFM多重放送送出装置に関するもので、多重信号と
しては、振幅の大小に拘らないFMディジタル信号または
FMアナログ信号を使用し、多重信号の多重レベルをステ
レオ信号の(L−R)の変調度に応じて変化させるよう
にしたものである。
[従来の技術] 現行のFMステレオ放送の電波により、各種のディジタ
ル符号化した情報を多重して送出するようにした新しい
放送方式として、FM多重放送が検討されている。
ル符号化した情報を多重して送出するようにした新しい
放送方式として、FM多重放送が検討されている。
これにより、現在の2チャンネルステレオ音声放送の
他にもう1チャンネルの音声放送あるいは、データ放送
により例えば放送局名,番組名などFM放送番組の受信に
役立つ情報や、天気予報などのFM番組とは独立した簡単
な情報を同時に提供することが可能となる。
他にもう1チャンネルの音声放送あるいは、データ放送
により例えば放送局名,番組名などFM放送番組の受信に
役立つ情報や、天気予報などのFM番組とは独立した簡単
な情報を同時に提供することが可能となる。
このようなFM多重放送の例としては、データ放送とし
てヨーロッパで開発されたRDS(Radio Data System)に
よるものがある。
てヨーロッパで開発されたRDS(Radio Data System)に
よるものがある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このようなFM多重放送では多重レベル
の制御が行われていなかったため、マルチパス歪がひど
い地域では、ステレオ副チャンネルの2倍の高調波歪成
分がステレオ信号帯域外の多重信号のある帯域に飛び込
み、ステレオ副チャンネルのレベルが大となると、多重
信号のビット誤り率を悪化させるという欠点が生じる。
の制御が行われていなかったため、マルチパス歪がひど
い地域では、ステレオ副チャンネルの2倍の高調波歪成
分がステレオ信号帯域外の多重信号のある帯域に飛び込
み、ステレオ副チャンネルのレベルが大となると、多重
信号のビット誤り率を悪化させるという欠点が生じる。
また、ステレオ信号の変調が浅いと、受信側におい
て、多重信号を多重することよるメインチャネルへの漏
話が問題になることも有り得る。
て、多重信号を多重することよるメインチャネルへの漏
話が問題になることも有り得る。
さらに、振幅が一定でないQPSK,BPSK,ASKなどのディ
ジタル変調信号あるいはAM系統のアナログ信号では、多
重レベルを変化させた場合、受信側でAGC処理を施す必
要があり、AGC処理における時定数の設定および調整に
技術的困難が伴うという欠点がみられる。
ジタル変調信号あるいはAM系統のアナログ信号では、多
重レベルを変化させた場合、受信側でAGC処理を施す必
要があり、AGC処理における時定数の設定および調整に
技術的困難が伴うという欠点がみられる。
よって本発明の目的は、上述の点に鑑み、多重信号の
ビット誤り率を改善し得るよう構成したFM多重放送送出
装置およびFM多重放送受信装置を提供することにある。
ビット誤り率を改善し得るよう構成したFM多重放送送出
装置およびFM多重放送受信装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] かかる目的を達成するために本発明では、ステレオ信
号の差信号(L−R)のレベルに応じて、FM多重信号の
多重レベルを制御する手段を具備する。
号の差信号(L−R)のレベルに応じて、FM多重信号の
多重レベルを制御する手段を具備する。
[作 用] 本発明においては、多重信号として振幅が一定である
FM変調系統の信号(FMアナログ信号,MSK,GMSK,4値FM
等)を採用し、副チャネルの信号が大の場合には多重レ
ベルを上げ、副チャネルの信号が小の場合には多重レベ
ルを下げるようにし、受信側では常に十分な振幅制限器
を使用することによって、多重信号のビット誤り率を改
善し、両立性も損なわないようにした。また、FM系統の
信号なので、AGC回路も不要となる。
FM変調系統の信号(FMアナログ信号,MSK,GMSK,4値FM
等)を採用し、副チャネルの信号が大の場合には多重レ
ベルを上げ、副チャネルの信号が小の場合には多重レベ
ルを下げるようにし、受信側では常に十分な振幅制限器
を使用することによって、多重信号のビット誤り率を改
善し、両立性も損なわないようにした。また、FM系統の
信号なので、AGC回路も不要となる。
[実施例] 本発明の一実施例について、図面を参照して説明す
る。
る。
第1図は、FM多重放送のスペクトルを示す。本図にお
いて、101は(L+R)和信号である。102は19kHzのパ
イロット信号、103は(L−R)差信号を38kHz副搬送波
によって平衡変調した信号、104はFM系の変調をかけた
多重信号である。この多重信号104は、副搬送波周波数
として67kHz,76kHzなどを有する。
いて、101は(L+R)和信号である。102は19kHzのパ
イロット信号、103は(L−R)差信号を38kHz副搬送波
によって平衡変調した信号、104はFM系の変調をかけた
多重信号である。この多重信号104は、副搬送波周波数
として67kHz,76kHzなどを有する。
第2図は本発明を適用したFM多重放送送出装置の一実
施例として、多重信号にMSKディジタル変調信号を用い
た場合のブロック構成図を示す。本図において、dnは入
力信号であり、1ビットの周期をTとすると、直並列変
換回路2により2T周期の並列信号an,bnに振り分ける。
次に1/4Tの周波数の信号を副搬送波として(cosωRt,si
nωRt)、データを平衡変調する。各々の信号は、さら
に副搬送波角周波数ωCによって平衡変調し、結合回路
16で加算し変調出力信号Cnを発生する。
施例として、多重信号にMSKディジタル変調信号を用い
た場合のブロック構成図を示す。本図において、dnは入
力信号であり、1ビットの周期をTとすると、直並列変
換回路2により2T周期の並列信号an,bnに振り分ける。
次に1/4Tの周波数の信号を副搬送波として(cosωRt,si
nωRt)、データを平衡変調する。各々の信号は、さら
に副搬送波角周波数ωCによって平衡変調し、結合回路
16で加算し変調出力信号Cnを発生する。
一方、ステレオ信号発生器からのL−R信号は、一定
の遮断周波数の低域通過フィルタ(LPE)20を通し、前
記変調出力信号Cnのレベルを制御する。この低域通過フ
ィルタ20の遮断周波数は1kHz,5kHz,10kHz,15kHz等のフ
ィルタであり、プログラム内容によって使い分けてもよ
い。
の遮断周波数の低域通過フィルタ(LPE)20を通し、前
記変調出力信号Cnのレベルを制御する。この低域通過フ
ィルタ20の遮断周波数は1kHz,5kHz,10kHz,15kHz等のフ
ィルタであり、プログラム内容によって使い分けてもよ
い。
前記変調出力信号Cnの多重レベルの制御は、レベル制
御回路18においてLPF20の出力のレベルによって行う。
ただし、ここでいうLPFは通常のLPFのみによるもの、ピ
ーク検波後LPFを通したもの等も含むものとし、また、
多重レベルの下限と上限ならびにレベル制御特性をたと
えば第3図のように定める。ここで、下限はFM主音声が
無音声時にFM多重信号がFM主音声に妨害を与えない多重
レベルとする。また、上限はFM多重信号によるFM主搬送
波の所定最大周波数偏移により定める。L−R信号のレ
ベルの増大に応じて、多重レベルを前記下限と前記上限
との間で増大させる。
御回路18においてLPF20の出力のレベルによって行う。
ただし、ここでいうLPFは通常のLPFのみによるもの、ピ
ーク検波後LPFを通したもの等も含むものとし、また、
多重レベルの下限と上限ならびにレベル制御特性をたと
えば第3図のように定める。ここで、下限はFM主音声が
無音声時にFM多重信号がFM主音声に妨害を与えない多重
レベルとする。また、上限はFM多重信号によるFM主搬送
波の所定最大周波数偏移により定める。L−R信号のレ
ベルの増大に応じて、多重レベルを前記下限と前記上限
との間で増大させる。
受信側においては、周波数検波した信号のうち多重信
号について、十分増幅して振幅制限器(図示せず)を設
け、MSK検波すればよい。振幅一定の周波数変調信号な
ので、多重レベルの大小を制御するAGC回路は不要であ
る。
号について、十分増幅して振幅制限器(図示せず)を設
け、MSK検波すればよい。振幅一定の周波数変調信号な
ので、多重レベルの大小を制御するAGC回路は不要であ
る。
以上はディジタル変調のMSKについて述べたが、アナ
ログFM等についても同様である。また、複数の副搬送波
を多重する場合も同様である。
ログFM等についても同様である。また、複数の副搬送波
を多重する場合も同様である。
[発明の効果] 本発明を実施することにより、マルチパス妨害のひど
い地点でのFM多重信号のビット誤り率を改善することが
できる。ことに、主音声の変調度が小の場合には、多重
レベルを最低レベルまで下げられるので、ステレオ放送
との両立性の面からも改善がなされる。
い地点でのFM多重信号のビット誤り率を改善することが
できる。ことに、主音声の変調度が小の場合には、多重
レベルを最低レベルまで下げられるので、ステレオ放送
との両立性の面からも改善がなされる。
また、主音声の番組内容によって、多重レベル制御の
感度と上限を変えることができるようにしたので、多重
放送のサービスエリアを増大することが可能となる。
感度と上限を変えることができるようにしたので、多重
放送のサービスエリアを増大することが可能となる。
さらに、受信側においては、従来のMSKデコーダを変
えることなく受信機を構成できる。
えることなく受信機を構成できる。
なお、アナログのFM信号を多重するときにも同様な効
果を得ることができる。
果を得ることができる。
また、マルチパス妨害除去の方法も各種提案されてい
るが、本発明によればその必要もなくなる。
るが、本発明によればその必要もなくなる。
第1図はFM多重放送周波数スペクトルを示す図、 第2図は本発明を適用したFM多重放送送出装置の一実施
例を示すブロック図、 第3図は多重レベルの制御について説明した図である。 101……(L+R)和信号、 102……パイロット信号、 103……(L−R)差信号を副搬送波によって平衡変調
した信号、 104……多重信号、 2……直並列変換回路、 4,6……位相器、 8,10,12,14……乗算器、 16……結合回路、 18……レベル制御回路、 20……LPF、 22……ステレオ信号発生器。
例を示すブロック図、 第3図は多重レベルの制御について説明した図である。 101……(L+R)和信号、 102……パイロット信号、 103……(L−R)差信号を副搬送波によって平衡変調
した信号、 104……多重信号、 2……直並列変換回路、 4,6……位相器、 8,10,12,14……乗算器、 16……結合回路、 18……レベル制御回路、 20……LPF、 22……ステレオ信号発生器。
Claims (3)
- 【請求項1】ステレオ信号の差信号(L−R)のレベル
に応じて、FM多重信号の多重レベルを制御する手段を具
備したことを特徴とするFM多重放送送出装置。 - 【請求項2】前記FM多重信号として、振幅一定のFM系の
例えばMSK(Minimum Shift Keying)信号、FMアナロ
グ音声信号等を用いたことを特徴とする請求項1記載の
FM多重放送送出装置。 - 【請求項3】請求項2における前記振幅一定のFM系信号
を多重したFM多重信号を、振幅制限器を使用することに
よって復号することを特徴とするFM多重放送受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63120673A JPH082044B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | Fm多重放送送出装置およびfm多重放送受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63120673A JPH082044B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | Fm多重放送送出装置およびfm多重放送受信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01291536A JPH01291536A (ja) | 1989-11-24 |
JPH082044B2 true JPH082044B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=14792102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63120673A Expired - Lifetime JPH082044B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | Fm多重放送送出装置およびfm多重放送受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082044B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2559904B2 (ja) * | 1990-11-27 | 1996-12-04 | 日本放送協会 | Fm多重放送信号送出装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5879349A (ja) * | 1981-11-05 | 1983-05-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | デ−タ放送方式 |
JPS5892161A (ja) * | 1981-11-28 | 1983-06-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Fmデ−タ多重放送方法 |
-
1988
- 1988-05-19 JP JP63120673A patent/JPH082044B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5879349A (ja) * | 1981-11-05 | 1983-05-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | デ−タ放送方式 |
JPS5892161A (ja) * | 1981-11-28 | 1983-06-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Fmデ−タ多重放送方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01291536A (ja) | 1989-11-24 |
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JPS6315777B2 (ja) |
Legal Events
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