JPH08204290A - フレキシブル基板および光学機器 - Google Patents

フレキシブル基板および光学機器

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JPH08204290A
JPH08204290A JP812595A JP812595A JPH08204290A JP H08204290 A JPH08204290 A JP H08204290A JP 812595 A JP812595 A JP 812595A JP 812595 A JP812595 A JP 812595A JP H08204290 A JPH08204290 A JP H08204290A
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apex angle
board
prism
flexible substrate
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JP812595A
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Kazuhiro Noguchi
野口和宏
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレキシブル基板の使用時の形状を考慮しつ
つ、シートからの切り出し形状をできるかぎり矩形に近
づけ、歩留りを上げてコストを下げることにある。 【構成】 可変頂角プリズム1は、撮影光学系の前面に
配置され、固定面側は固定枠4に、可動面側は可動枠6
に取り付けられる。固定枠4と可動枠6には、可変頂角
プリズム1の可動面を駆動する駆動手段と可変頂角プリ
ズム1の頂角を検出する頂角センサが取り付けられてお
り、像ぶれを角速度センサで検出して、頂角センサの指
示のもとに可変頂角プリズム1を駆動し、像ぶれを防止
している。該駆動手段の構成部材であるコイル7p,7
yと該頂角センサを構成する発光素子10p,10y及
びPSD11p,11yはフレキシブル基板12に接続
あるいは固定され、給電を受けると共に信号の伝達を行
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の電子機器に組み込
まれる、信号処理用の例えばハード基板と電子部品とを
電気的に接続するフレキシブル基板およびフレキシブル
基板を配線板等に用いた光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキシブル基板はその可撓
性を利用し、引っ張り負荷のかかる部分の配線板として
数多く使用されている。例えば、フレキシブル基板を使
った光学機器としては、既に光線偏角装置が本出願人に
より提案されている。この従来の装置では可変頂角プリ
ズムの片面のみを駆動させて、手ぶれ補正を行なうシス
テムが説明されている。
【0003】従来の手ぶれ補正システムは、可変頂角プ
リズムの片面を偏角させる為の駆動手段および頂角検出
手段がたて振れ(ピッチ)および横振れ(ヨ−)方向に
互いに90°の角度で配置され、該駆動手段の構成部材
である、コイルへの給電および頂角検出手段の構成部材
であるホール素子への給電とホール素子からの出力信号
が制御用の基板にフレキシブル基板を介して伝達されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、図10に示す様にフレキシブル基板のシート
から、切り出した展開形状は、ピッチおよびヨー方向の
90°をなす駆動手段および頂角検出手段への給電と、
信号の伝達を行なうが為に、ピッチ用基板部Aおよびヨ
ー用基板部Bが略90°をなす形状となる。更にピッチ
用基板部Aおよびヨー用基板部Bは、ピッチ用変形部
A’およびヨー用変形部B’を有し、その両側を相対移
動する部材に固定されている為に、相対移動時の不要な
負荷が出来るだけ小さくなる様、ピッチ用変形部A’と
ヨー用変形部B’を長めにとる必要がある。又、Cは固
い基板と該フレキシブル基板を接続するコネクタの差し
込み部である。
【0005】したがって、該フレキシブル基板の全体の
形状は出張りの多い形となり、シートから多数切り出す
際に不要となって捨てる部分が増え、結果としてフレキ
シブル基板のコストが高くなるという問題があった。
【0006】本出願に係る第1の発明の目的は、フレキ
シブル基板を元シートから歩留り良く切り出すことにあ
る。
【0007】本出願に係る第2の発明の目的は、互いに
直交する同等の構成からなる二つの電子部材の配線板と
してのフレキシブル基板を、元シートから歩留り良く切
り出すことにある。
【0008】本出願に係る第3の発明の目的は、折り曲
げにより起こる反撥力を抑え、フレキシブル基板を安定
した状態で使用することにある。
【0009】本出願に係る第4の発明の目的は、フレキ
シブル基板を元シートから効率良くかつ歩留り良く切り
出しコストを下げることにある。
【0010】本出願に係る第5の発明の目的は、互いに
直交する同等の構成からなる二つの電子部材を有する光
学機器に用いるフレキシブル基板を元シートから効率良
くかつ歩留り良く切り出しコストを下げることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため、本出願に係る第1の発明のフレキシブル基
板は、第1の基板部と、第2の基板部と、該第1の基板
部と該第2の基板部を連接する連接部とを有し、該連接
部に設けた折れ線に沿って該第1の基板部と該第2の基
板部とが略対称に折れることを特徴とする。
【0012】これにより、フレキシブル基板を元シート
から歩留り良く切り出すことができる。
【0013】上記目的を達成するため、本出願に係る第
2の発明のフレキシブル基板は、請求項1において、前
記連接部に有する前記折れ線で前記第1の基板部と前記
第2の基板部を折り重ね、さらに前記連接部の前記第2
の基板部側に有する第2の折れ線で前記第2の基板部を
折り返すことにより前記第1の基板部と前記第2の基板
部が平面略L型形状をなすことを特徴とする。
【0014】これにより、互いに直交する同等の構成か
らなる二つの電子部材の配線板としてのフレキシブル基
板を、元シートから歩留り良く切り出すことができる。
【0015】上記目的を達成するため、本出願に係る第
3の発明のフレキシブル基板は、請求項1または2にお
いて、前記連接部には前記第2の基板部側に切り欠き部
を有する係合シート部を有し、前記連接部の前記第1の
基板部側にも該切り欠き部に対応して切り欠き部を有
し、前記折れ線で前記第1の基板部と前記第2の基板部
を折り重ねたときに前記二つの切り欠き部を互いに係合
させて該係合シート部が元に戻らないように固定するこ
とを特徴とする。
【0016】これにより、折り曲げにより起こる反撥力
を抑え、フレキシブル基板を安定した状態で使用でき
る。
【0017】上記目的を達成するため、本出願に係る第
4の発明のフレキシブル基板は、請求項1、2または3
に記載のフレキシブル基板において、前記第1の基板部
と前記第2の基板部及び前記連接部が平面略矩形形状に
形成されていることを特徴とする。
【0018】これにより、フレキシブル基板を元シート
から効率良くかつ歩留り良く切り出せコストを下げるこ
とができる。
【0019】上記目的を達成するため、本出願に係る第
5の発明の光学機器は、請求項1、2、3、または4に
記載のフレキシブル基板を配線板として用いることを特
徴とする。
【0020】これにより、互いに直交する同等の構成か
らなる二つの電子部材を有する光学機器に用いるフレキ
シブル基板を元シートから効率良くかつ歩留り良く切り
出せコストを下げることができる。
【0021】
【実施例】
(第1の実施例)図1および図2は本発明をビデオカメ
ラの手振れ補正装置に適用した場合の図であり、図1は
各部品の分解斜視図、図2は主要部断面図であり、両図
の同一部材には同一番号を付してある。
【0022】1は可変頂角プリズムであり、ガラス等の
透明板である1−1fおよび1−1m、透明板1−1f
および1−1mを支持する支持枠1−2fおよび1−2
m、支持枠1−2fおよび1−2mを連結している可撓
性を有する蛇腹状フィルム1−3およびこれらにより形
成された内部空間に満たされた図示しない高屈折率の透
明液体より構成されている。部材番号の添字fおよびm
は、それぞれ固定を意味するfixedおよび可動を意
味するmovableの頭文字をとってつけてある。尚
透明板1−1f,1−1mと支持枠1−2f,1−2m
は接着剤で接着され、支持枠1−2f,1−2mと蛇腹
状フィルム1−3および蛇腹をなすフィルムどうしは熱
溶着されており、封入された透明液体は完全に密閉され
ている。2は可変頂角プリズムを用いた光線偏角装置を
組み込む光学系のレンズ鏡筒の一部であり、3a,3
b,3cは該光学系のレンズ群の一部である。
【0023】4は可変頂角プリズム1の固定側を取り付
ける固定枠であり、支持枠1−2fは固定枠4に回転バ
ヨネット式で固定される。すなわち固定枠4には、図2
の面aと面bで示す2面間で周上に光軸方向の溝部をな
し、それに対し支持枠1−2fには、周上につば部をも
ち可変頂角プリズム1は図2の右側より固定枠4に落し
込まれ、その位置から回転させることにより、支持枠1
−2fのつば部は固定枠4に挟み込まれ固定される。
【0024】5は、支持枠1−2fの固定枠4に対する
相対角度位置を決める前カバーであり、外周が固定枠4
に嵌合しており、4ヶ所の爪部5−2a,5−2b,5
−2c,5−2dにより固定枠4を抱え込んでおり、突
起部5−1が支持枠1−2fの外周の2つのつば部によ
って形成される溝部1fにはまり込んで固定枠4に対し
て支持枠1−2fの角度を決め、同時に3ヶ所の突起部
5−3a,5−3b,5−3cの弾性変形によって支持
枠1−2fをラジアル方向に3方向から押さえ付けて、
固定枠4と支持枠1−2fと前カバー5のラジアル方向
のガタを片寄せしている。3方向から押しているので、
ガタの片寄せ方向は支持枠1−2fの角度基準部1f方
向であり、可変頂角プリズム1も全体として同方向へ片
寄せされている。
【0025】6は可変頂角プリズム1の可動面に取り付
けられる可動枠である。支持枠1−2mと可動枠6はラ
ジアル方向に嵌合し、スラスト方向へは、はさみ込み部
により結合している。6a,6b,6cは弾性変形可能
な爪部であり、6mは可動枠6と支持枠1−2mの組み
込み時の相対角度を決めるための角度基準部である。6
a,6b,6cおよび6mは図2のc面およびd面によ
り形成される溝部を有し、支持枠1−2mの外周に設け
られたつば部が、この溝部に挟まれて可動枠6は支持枠
1−2mに固定される。支持枠1−2mには外周に設け
られた2つのつば部によって形成される溝部1mがあ
り、可動枠1−2mの角度基準である6m部が支持枠1
−2mの溝部1mにはまり込んで角度が決められる。
【0026】図3(a),(b),(c)は可動枠6が
支持枠1−2mに取り付けられる過程を示している。図
3(a)で可動枠6の角度基準部6mを支持枠1−2m
の角度基準部1mに位置決めし、支持枠1−2mに設け
られた外周のつば部を可動枠6のc面とd面で形成され
るすき間にはめ込む。ここで可動枠6に設けられた爪部
6a,6b,6cが支持枠1−2mの外周に設けられた
つば部を挟み込むための溝部の寸法をb1 、支持枠1−
2mのつば部の寸法をb2 とすると、b1 <b2 になる
様に寸法設定してある。この状態から矢印E方向へ可動
枠6を押し込んだ状態を示しているのが図3(b)であ
る。可動枠6の爪部6a,6b,6c(6a,6cは不
図示)は支持枠1−2mの外周のつば部に弾性変形して
乗り上げている。このとき爪部は寸法b1 より角度δを
なして広がった形状になり、支持枠1−2mのつば部の
幅b2 よりすき間が広がった状態となっている。図3
(c)は図3(b)から更に可動枠6を押し込み、可動
枠6と支持枠1−2mが完全に結合した状態を示してい
る。
【0027】前述した様に可動枠6の爪部6a,6b,
6cは支持枠1−2mのつば部をかかえ込む様にして結
合状態となる為にスラスト方向はb1 およびb2 の寸法
設定によりガタが片寄せされる。ラジアル方向の嵌合ガ
タは可動枠6の爪部6a,6b,6cが可動枠6を支持
枠1−2mに対して矢印Fの方向へ片寄せさせる。これ
により、可動枠6は可変頂角プリズム1に対して角度基
準部1mとは反対方向へガタが付勢される。
【0028】ところで、図1で示す様に支持枠1−2m
の角度基準部1mを成す溝部の両側のつば部が、可動枠
6の溝部に嵌合寸法で挟み込まれる部分は、駆動手段の
構成部材であるコイル7pおよび7yの中間に位置して
いる為に落下等の衝撃による慣性力が働いた場合にも可
動枠6が支持枠1−2mよりはずれにくいようになって
いる。また、固定枠4と支持枠1−2fの結合と可動枠
6と支持枠1−2mの結合において、それぞれの嵌合ガ
タの片寄せ方向は、可変頂角プリズム1に対して逆方向
に行なっているので可動枠6は固定枠4に対してより理
想的な位置への取り付けが可能となっている。なお、部
材番号の添字pおよびyは、それぞれたて振れを意味す
るpitchおよびよこ振れを意味するyawの頭文字
をとってつけてある。
【0029】可動枠6には、可変頂角プリズム1の駆動
手段の構成部材であるピッチおよびヨ−方向の駆動コイ
ル7pおよび7yがそれぞれ押さえ部材8pおよび8y
によって結合されている。詳細は後述する。
【0030】9pおよび9yは、可変頂角プリズム1の
駆動手段の構成部材である。それぞれピッチおよびヨ−
方向の磁界発生器であり、該磁界発生器9p,9yの形
成する磁路のギャップ中に配置された駆動コイル7pお
よび7yに電圧を印加することにより、可変頂角プリズ
ム1の頂角を変化させる為の駆動力を発生させる。可変
頂角プリズム1の可動面は、ピッチおよびヨー方向の2
つの駆動手段に発生した力の合力によって揺動すること
になる。
【0031】9p−1,9y−1は2極に着磁された永
久磁石、9p−2,9y−2および9p−3,9y−3
は永久磁石9p−1,9y−1の磁束を閉じて磁気回路
を形成する強磁性を有する継鉄であり、9p−3,9y
−3には中央に穴が明いている。9p−4,9y−4は
永久磁石9p−1,9y−1と継鉄9p−3,9y−3
の間にギャップを保つ為のスペーサである。スペーサ9
p−4,9y−4には位置決め用のボス部9p−4a,
9p−4b,9p−4c,9y−4a,9y−4b,9
y−4c(9p−4b,9p−4c,9y−4b,9y
−4cは不図示)があり、9p−4b,9y−4bおよ
び9p−4c,9y−4cによって磁界発生器9p,9
yはそれぞれ固定枠4に位置決めされる。
【0032】10pおよび10yは発光素子であるiR
ED、11pおよび11yは受光素子であって、その受
光位置に比例した位置信号を出力するPSDであり、i
RED10pおよび10yが発した赤外光は固定枠4に
設けられたスリット部4pおよび4y部によって絞られ
それぞれPSD11pおよび11yに照射される。これ
らの部材により、可変頂角プリズム1のピッチおよびヨ
ー方向の頂角を検出する頂角センサを構成している。
【0033】iRED10p、スリット部4p、PSD
11pとiRED10y、スリット部4y、PSD11
yは可変頂角プリズム1の初期位置、すなわち固定面と
可動面が平行で頂角0の状態では、可変頂角プリズム1
の中心面内の近傍にラジアル方向にそれぞれ略一直線上
に配置される。図4に示す様に駆動手段により、可動枠
6が揺動し、可変頂角プリズム1のピッチ方向の頂角が
αとなると、iRED10pの発する赤外光の固定枠4
のスリット部4pを透過する光束は、斜め方向に受光素
子PSD11pに照射し、その位置は、初期位置からX
離れた距離となり、PSDより可変頂角プリズム1の頂
角に比例した信号が得られる。
【0034】なお、ピッチおよびヨーの頂角センサの検
出軸、すなわち初期位置でのiRED10p、スリット
部4p、PSD11pの配置されている直線方向とiR
ED10y、スリット部4y、PSD11yの配置され
ている直線方向は90°の角度をなしている。
【0035】12は、駆動コイル7pおよび7y、発光
素子であるiRED10pおよび10y、受光素子であ
るPSD11pおよび11yそれぞれと、図示しない制
御用基板とを電気的に接続する為のフレキシブル基板で
ある。駆動コイル7pおよび7yは、それぞれフレキシ
ブル基板12の切り込み部12−pa,12−pbおよ
び12−ya,12−ybにコイルの端部をはさみ込ん
で仮止めしてからハンダ付けされる。iRED10pお
よび10y、PSD11pおよび11yは、フレキシブ
ル基板12上に直接ハンダ付けされる。フレキシブル基
板12は、穴部12−pcおよび12−ycをそれぞれ
可動枠6に設けられた凸部6pおよび6yに挿入し固定
される。
【0036】13は、固定枠4とレンズ鏡筒2とを結合
する連結部材であり、一部に設けられた溝部13a(不
図示)と固定枠4に設けられた突出部4aを嵌合して角
度の精度を保ちながら、ビス14a,14b,14cに
よって固定枠4に固定される。磁界発生器9pおよび9
yのスペーサ9p−4および9y−4に設けられたダボ
部9p−4aおよび9y−4aは連結部材13に設けら
れた穴部に挿入されて位置が決まり前記のビス止めによ
り結果として磁界発生器9pおよび9yは固定枠4と連
結部材13とによって光軸方向に挟み込まれて固定され
る。
【0037】フレキシブル基板12は、穴部12−pd
および12−ydが固定枠4に設けられたダボ部により
位置決めされ、連結部材13により挟み込まれて固定枠
4に固定される。フレキシブル基板12の12−pe部
および12−ye部は一方の端を可動枠6、他方の端を
固定枠4に固定されており、可動枠6が揺動する時に負
荷にならない様に長さを可能な程度に長く取り、尚か
つ、途中で2回略90°表裏に折り返す部分を設けるこ
とにより、可動枠6のピッチおよびヨー方向の任意の揺
動運動に対して、動きを吸収できる構造としている。フ
レキシブル基板12はコネクタ差し込み部12−pfお
よび12−yf部で不図示の制御基板とコネクタを介し
て接続されている。
【0038】次に可動枠6に固定される、駆動コイル7
pおよび7y、iRED10pおよび10yの固定方法
について、図5(a),(b),(c),(d)によっ
て説明する。図5(a)において、iRED10pおよ
び10yはそれぞれフレキシブル基板12にハンダ付け
されており、それぞれが可動枠6の凹部6dおよび6e
にはめ込まれる。図中矢印Zで示すiRED10p,1
0yの幅の方向に凹部6dおよび6eの両側がはめ込ま
れやすいように弾性変形可能な形状となっており、かつ
凹部6d,6eの幅をiRED10p,10yの幅より
狭くする事によりiRED10pおよび10yは凹部6
dおよび6e部に圧入される。図5(b)はiRED1
0pおよび10yが圧入された状態を表わしている。
【0039】更に、この状態から駆動コイル7pおよび
7yがフレキシブル基板12を押さえ付けながら可動枠
6に取り付けられ、図5(c)の状態となる。このとき
駆動コイル7p,7yは図中矢印Gで示す駆動方向に対
して、多少のガタを有している。この状態から押さえ部
材8pおよび8yの弾性変形によって、iRED10p
および10y、駆動コイル7pおよび7yが可動枠6に
固定される。iRED10pは押さえ部材8pによって
矢印H方向に可動枠6に押し付けられると共にJ方向に
も押されて所定の位置に固定され、iRED10yも同
様に固定される。駆動コイル7pは押さえ部材8pによ
って、矢印H方向へすなわち可動枠6へ押さえ付けられ
る。
【0040】また、駆動コイル7pの矢印G方向のガタ
は、押さえ部材8pが可動枠6を挟み込むと同時に駆動
コイル7pの内側の壁へ突張ることにより駆動コイル7
pが可動枠6に固定されて吸収される。駆動コイル7y
も同様に固定される。図5(d)は上記部材がすべて可
動枠6に固定された状態を表わしている。
【0041】次にPSD11pおよび11yの固定枠4
への固定方法について図1および図2で説明する。図1
において、PSD11pは、固定枠4のスリット4pを
有する凹部4dへはめ込まれるが、矢印Qで示すPSD
11pの幅方向については固定枠4の凹部4dの両側の
部材が矢印Q方向に対し弾性変形可能な形状となってお
り、PSD11pは凹部4dに圧入される。同様に、P
SD11yも凹部4eに圧入される。
【0042】また、ラジアル方向へは連結部材13の1
3pで示す部分のPSD11p側に設けられた2つの4
5°の斜面(不図示)でPSD11pを押し、ビス14
pにより、締め付け固定すると共に、光軸方向の位置決
めと固定も同時に行なわれる。PSD11yについても
同様に固定枠4に固定される。又、連結部材13を固定
枠4に取り付ける際には、固定枠4に設けられた突起4
bおよび4cを目印に、圧入されたPSD11pおよび
11yの上まで連結部材13の13pおよび13y部を
位置し設定してから13pおよび13y部の弾性変形を
利用しつつ上記の固定動作を行う。
【0043】次に頂角検出の方法について説明する。ま
ず、先に述べたピッチおよびヨー方向の2つの駆動手段
の合力が可変頂角プリズム1に働いた場合に可動面側が
どの様に動くかを図6により説明する。可変頂角プリズ
ム1の片面を固定し、他方の面を可動とするとき可変頂
角プリズム1の中心面内で光軸に垂直な直交する軸を軸
Xおよび軸Yとし光軸をZ軸とすると可動面の動きの自
由度は各軸方向への平行移動とそれぞれの軸まわりの回
転の6自由度が考えられる。
【0044】ここで、可動面は固定面に対してZ軸方向
への伸縮性の高い構造の蛇腹状フィルム1−3により結
合され、尚かつその内部に液体が封入されている。した
がってX軸およびY軸方向への平行移動は蛇腹状フィル
ムの構造により動きを規制され、Z軸方向への平行移動
は密封された液体の非圧縮性と蛇腹状フィルムの面内方
向の張力により動きを規制されている。
【0045】またZ軸まわりの回転ロール(roll)
の自由度も蛇腹状フィルムにより動きを規制されている
ので、結局、可動面が固定面に対して容易に運動可能な
自由度はX軸まわりの回転ピッチ(pitch)とY軸
まわりの回転ヨー(yaw)の2自由度に限定される。
その回転軸は可変頂角プリズム1の蛇腹形状が対称形状
をしている場合には、可変頂角プリズム1の中心面の近
傍に存在する。従って、可動面の自由度は2であること
から2つの駆動手段と2つの頂角検出手段によって、可
変頂角プリズム1のプリズム頂角を任意の方向に制御可
能であることがわかる。
【0046】次に2つの頂角検出手段の独立性について
図7で説明する。図7においてX軸およびY軸は図6と
同じ定義である。ピッチおよびヨー方向の頂角は×印で
示す、中心よりrの距離の点の紙面垂直方向の移動量に
比例する。X軸およびY軸は可変頂角プリズム1の回転
軸の存在する面内にあるのでX軸まわりの回転またはY
軸まわりの回転のみが生じた場合、回転している軸上の
点は紙面垂直方向に移動しない事より片方のみの頂角出
力が変化することは明白である。そこで、今、X−Y面
上でY軸から反時計回りにφの角度回転した揺動軸を中
心に矢印の方向に角度θだけ回転した場合について考え
る。
【0047】この時ピッチおよびヨー方向の頂角αおよ
びβは α=θ・sinΦ , β=θ・cosΦ である。ピッチおよびヨー方向の×点の紙面垂直方向の
移動量はそれぞれ r・sinΦ・sinθ , r・cosΦ・si
nθ である。θがθ≪1の場合にはθ≒sinθであるので r・sinΦ・sinθ≒r・θ・sinΦ=r・α r・cosΦ・sinθ≒r・θ・cosΦ=r・β となり、すなわちピッチおよびヨー方向の頂角に比例す
る。したがって×点の紙面垂直方向の移動量を検出する
ことでピッチおよびヨー方向の頂角を独立に検出するこ
とが可能となる。この紙面垂直方向の移動は、図2およ
び図4のiRED10p,10yの動きに対応してお
り、前に説明した様にiRED10p,10yの動きは
固定枠4に設けられたスリット4p,4yを介してPS
D11p,11yより頂角信号として得られる。
【0048】次にフレキシブル基板12の形状について
更に説明する。図8(a)はフレキシブル基板12をシ
ートより切り出した時の使用状態にする前の展開形状で
ある。説明をわかりやすくする為にiRED10p,1
0yおよびPSD11p,11yが実装されていない状
態を示している。
【0049】図8(a)のフレキシブル基板12を横か
ら見た形状が図8(b)である。破線で示す折れ線Lお
よび折れ線Mは折り曲げ部であり、互いに約45°の角
度を成している。実線は、カッターにより切り抜かれて
いることを示している。この状態から、折れ線Lに沿っ
てフレキシブル基板12を折った形状が図8(c)およ
び(d)である。ここから折れ線Mに沿って折れ線Lと
は逆方向へ折り返えした形状が図8(e)および(f)
である。
【0050】係合部Nは折り返えした部分がもとにもど
らないように、フレキシブル基板12の一部に図8
(a)の実線Pに沿って切られた切り欠き部を有する係
合シート部12−1を設け、被係合シート部12−2に
も切り欠き部を設けて、互いの切り欠き部どうしを引っ
かける構造としてある。なお、図8(e)より破線で示
した折れ線Oをそれぞれ略90°折り曲げた形状が図1
および図5で説明した組み込み時の形状である。
【0051】使用時のフレキシブル基板12の図8
(e)の形状は、約90°に配置された駆動手段および
頂角検出手段に対応して90°の角度をなしてL字形の
形状となっているが、これに対して180°をなす折れ
線Lと45°をなす折れ線Mで折り返えす前のシートか
ら切り出した図8(a)の形状は、ピッチおよびヨーに
対応する部分が折れ線Lで対称形状をしており出張り部
の少ない形状となっていることがわかる。
【0052】最後に図9で像ぶれ補正装置の制御ブロッ
ク図を示す。1は可変頂角プリズム、20は可変頂角プ
リズム1をその最前部に配置する撮影光学系である。2
1は振動ジャイロで構成される角速度センサであり、装
置の固定部にその検出軸が可変頂角プリズム1の可動面
の駆動軸と一致する様に固定されており、装置の角速度
に比例した信号を出力する。角速度信号は信号処理回路
22によりフィルター等の処理を受け積分器23により
積分され装置の角度信号aとなる。24は前述の可変頂
角プリズム1の頂角を検出する頂角センサであり、可変
頂角プリズム1の形成する頂角に比例した信号を出力す
る。この信号は信号処理回路25により増幅、フィルタ
ー処理等を受けた頂角信号bとなる。
【0053】加算器26では装置の角度信号aと可変頂
角プリズム1の頂角信号bが逆極性で加算され差信号c
が得られる。信号cは増幅器27で増幅され駆動回路2
8で駆動信号に変換されアクチュエータ29を駆動する
事により可変頂角プリズム1のプリズム頂角を変化させ
る。このブロック構成では信号cがゼロになる様に、す
なわち装置の角度信号aと可変頂角プリズム1の頂角信
号bが等しくなる様にブロック24から29まで可変頂
角プリズム1を含めたフィードバック回路を形成してい
て装置の角変位を打ち消す方向に可変頂角プリズム1が
駆動されるので撮影光学系20に入射する光束の状態が
変化せず装置の角変位による像ぶれ補正が可能となる。
【0054】図9においては一軸のみの構成を示してい
るが、前述した様にピッチおよびヨー方向の頂角検出セ
ンサの独立性は実用上保たれているので、同様の構成を
ピッチおよびヨー方向にそれぞれ持ち、独立に制御する
ことによって可変頂角プリズム1の片面のみの駆動でピ
ッチおよびヨー方向の任意の方向の像ぶれ補正が実現で
きる。
【0055】以上が実施例の各構成であるが、本発明は
これら実施例の構成に限られるものではなく請求項で示
した機能が達成できる構成であればどの様なものであっ
ても良いことは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、フレキシブル
基板を元シートから歩留り良く切り出すことができる。
【0057】請求項2の発明によれば、互いに直交する
同等の構成からなる二つの電子部材の配線板としてのフ
レキシブル基板を、元シートから歩留り良く切り出すこ
とができる。
【0058】請求項3の発明によれば、折り曲げ部に起
こる反撥力を抑え、フレキシブル基板を安定した状態で
使用できる。
【0059】請求項4の発明によれば、フレキシブル基
板を元シートから効率良くかつ歩留り良く切り出せコス
トを下げることができる。
【0060】請求項5の発明によれば、互いに直交する
同等の構成からなる二つの電子部材を有する光学機器に
用いるフレキシブル基板を元シートから効率良くかつ歩
留り良く切り出せコストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の分解斜視図。
【図2】第1の実施例の主要部断面図。
【図3】第1の実施例の可動枠の結合を説明する図。
【図4】第1の実施例の頂角センサの検出原理を説明す
る図。
【図5】第1の実施例の可動枠への各部材の取り付けを
説明する図。
【図6】第1の実施例の可変頂角プリズムの可動面の運
動の自由度を説明する図。
【図7】第1の実施例の頂角センサの2軸独立性を説明
する図。
【図8】第1の実施例のフレキシブル基板の折り曲げを
説明する図。
【図9】第1の実施例の像ぶれ補正装置の制御ブロッ
ク。
【図10】従来例を説明する図。
【符号の説明】
1…可変頂角プリズム 2…レンズ鏡筒 3…撮影レンズ群の一部 4…固定枠 5…前カバー 6…可動枠 7…駆動コイル 8…押さえ部材 9…磁界発生器 10…iRED 11…PSD 12…フレキシ
ブル基板 13…連結部材 14…ビス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板部と、第2の基板部と、該第
    1の基板部と該第2の基板部を連接する連接部とを有
    し、該連接部には該第1の基板部と該第2の基板部を挟
    んで第1の折れ線部が形成され、該第1または該第2の
    基板部のいずれか一方に該第1の折れ線部に対して略4
    5°の第2の折れ線部が形成されることを特徴とするフ
    レキシブル基板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記連接部に有する
    前記第1の折れ線部で前記第1の基板部と前記第2の基
    板部を折り重ね、さらに前記第2の折れ線部で前記第1
    または前記第2の基板部を折り返すことにより前記第1
    の基板部と前記第2の基板部が略平面L型形状をなすこ
    とを特徴とするフレキシブル基板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記第2の
    折れ線部側に切り欠き部を有する係合シート部が形成さ
    れ、前記第2の折れ線部と対称側にも該切り欠き部に対
    応して切り欠き部が形成され、前記第1の折れ線部で前
    記第1の基板部と前記第2の基板部を折り重ねたときに
    前記二つの切り欠き部を互いに係合させて折り重ねた状
    態が保持されることを特徴とするフレキシブル基板。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載のフレキシ
    ブル基板において、前記第1の基板部と前記第2の基板
    部及び前記連接部が平面略矩形形状に形成されているこ
    とを特徴とするフレキシブル基板。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3、または4に記載のフレ
    キシブル基板を配線板として用いることを特徴とする光
    学機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006030749A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 像ぶれ補正装置
JP2010205774A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Nidec Copal Corp フレキシブル配線基板及び光学装置

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JP4617750B2 (ja) * 2004-07-20 2011-01-26 パナソニック株式会社 像ぶれ補正装置
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