JPH08203856A - 半導体ウエハに付着した異物の除去用粘着テ―プ - Google Patents
半導体ウエハに付着した異物の除去用粘着テ―プInfo
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- JPH08203856A JPH08203856A JP3457595A JP3457595A JPH08203856A JP H08203856 A JPH08203856 A JP H08203856A JP 3457595 A JP3457595 A JP 3457595A JP 3457595 A JP3457595 A JP 3457595A JP H08203856 A JPH08203856 A JP H08203856A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粘着テ―プを用いたドライ洗浄方式におい
て、作業性や糊残りの問題を生じずに、ウエハ上の異物
を効率的に除去する。 【構成】 異物除去用粘着テ―プ1として、支持フイル
ム11上に、ベ―スポリマ―および重合性化合物を含有
する、活性エネルギ―源により硬化して分子構造が三次
元網状化する性質を有する粘着剤層12を設けてなり、
かつ上記の重合性化合物が、分子中に架橋性官能基を有
する重合性モノマ―ないしオリゴマ―からなるものを使
用する。
て、作業性や糊残りの問題を生じずに、ウエハ上の異物
を効率的に除去する。 【構成】 異物除去用粘着テ―プ1として、支持フイル
ム11上に、ベ―スポリマ―および重合性化合物を含有
する、活性エネルギ―源により硬化して分子構造が三次
元網状化する性質を有する粘着剤層12を設けてなり、
かつ上記の重合性化合物が、分子中に架橋性官能基を有
する重合性モノマ―ないしオリゴマ―からなるものを使
用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造プロセスに
おける洗浄工程に適用される、半導体ウエハに付着した
異物の除去用粘着テ―プに関する。
おける洗浄工程に適用される、半導体ウエハに付着した
異物の除去用粘着テ―プに関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高密度化、高集積化、また回路
の多様化が進むにつれて、半導体ウエハに存在する塵
埃、金属不純物などの異物(パ―テイクル)が製品の歩
留り、製品の信頼性に大きく影響するようになつてき
た。たとえば、半導体ウエハの表面(回路パタ―ン形成
面)に存在する異物は、回路形成時に回路の断線やシヨ
―トの原因となる。また、半導体ウエハの裏面(回路パ
タ―ン面の反対面)に存在する異物は、回路形成時の露
光工程で焦点を狂わす原因となり、また隣接するウエハ
の表面に転写して回路の断線やシヨ―トの原因となる。
の多様化が進むにつれて、半導体ウエハに存在する塵
埃、金属不純物などの異物(パ―テイクル)が製品の歩
留り、製品の信頼性に大きく影響するようになつてき
た。たとえば、半導体ウエハの表面(回路パタ―ン形成
面)に存在する異物は、回路形成時に回路の断線やシヨ
―トの原因となる。また、半導体ウエハの裏面(回路パ
タ―ン面の反対面)に存在する異物は、回路形成時の露
光工程で焦点を狂わす原因となり、また隣接するウエハ
の表面に転写して回路の断線やシヨ―トの原因となる。
【0003】このため、LSIの製造工程では、製造工
程内の清浄度のレベルアツプ、ウエハ洗浄技術のレベル
アツプに努めており、さまざまな清浄化技術が提案さ
れ、実施されてきた。とくに、洗浄工程は全工程の約3
0%を占めており、歩留りや信頼性アツプのキ―ポイン
トである。しかし、最近のLSIの高密度化、高集積化
に伴い、従来のウエハ洗浄方法の問題が顕在化してき
た。
程内の清浄度のレベルアツプ、ウエハ洗浄技術のレベル
アツプに努めており、さまざまな清浄化技術が提案さ
れ、実施されてきた。とくに、洗浄工程は全工程の約3
0%を占めており、歩留りや信頼性アツプのキ―ポイン
トである。しかし、最近のLSIの高密度化、高集積化
に伴い、従来のウエハ洗浄方法の問題が顕在化してき
た。
【0004】ウエハ洗浄方法には、ウエツト洗浄(超純
水、薬液などによる)と、ドライ洗浄(UVオゾン、O
2 プラズマなど)があり、一般にはウエツト洗浄がその
汎用性、経済性のバランスのよさから頻繁に適用され
る。ウエツト洗浄の問題点は、洗浄によりウエハから除
去された異物のウエハへの再付着であり、とくにウエハ
裏面に付着している異物は著しい汚染源となる。また、
ウエツト洗浄は乾燥工程を必要とするため、乾燥工程で
のウエハ汚染の問題が同様に存在する。
水、薬液などによる)と、ドライ洗浄(UVオゾン、O
2 プラズマなど)があり、一般にはウエツト洗浄がその
汎用性、経済性のバランスのよさから頻繁に適用され
る。ウエツト洗浄の問題点は、洗浄によりウエハから除
去された異物のウエハへの再付着であり、とくにウエハ
裏面に付着している異物は著しい汚染源となる。また、
ウエツト洗浄は乾燥工程を必要とするため、乾燥工程で
のウエハ汚染の問題が同様に存在する。
【0005】ウエツト洗浄の短所を補う洗浄方法とし
て、洗浄方法のドライ化(UVオゾン、O2 プラズマな
ど)が進んでおり、異物の再付着の低減、乾燥工程の省
略などの利点を活かしているが、ドライ洗浄は異物に対
して十分な除去能力を示さず、多量の汚染物の除去に適
していないことがわかつてきた。
て、洗浄方法のドライ化(UVオゾン、O2 プラズマな
ど)が進んでおり、異物の再付着の低減、乾燥工程の省
略などの利点を活かしているが、ドライ洗浄は異物に対
して十分な除去能力を示さず、多量の汚染物の除去に適
していないことがわかつてきた。
【0006】別の試みとして、特開昭48−35771
号公報、特開昭53−92665号公報、特開平1−1
35574号公報などには、粘着テ―プを用い、半導体
ウエハの表面に付着した異物を上記テ―プの粘着剤層面
に吸着させて除去する方法が提案されている。この方法
は、一種のドライ洗浄といえるので、ウエツト洗浄にお
ける異物の再付着の問題や乾燥工程での汚染の問題を回
避することができ、しかもUVオゾン、O2 プラズマな
どの他のドライ洗浄に比べ、異物の除去能力をより高め
られるものと期待されている。
号公報、特開昭53−92665号公報、特開平1−1
35574号公報などには、粘着テ―プを用い、半導体
ウエハの表面に付着した異物を上記テ―プの粘着剤層面
に吸着させて除去する方法が提案されている。この方法
は、一種のドライ洗浄といえるので、ウエツト洗浄にお
ける異物の再付着の問題や乾燥工程での汚染の問題を回
避することができ、しかもUVオゾン、O2 プラズマな
どの他のドライ洗浄に比べ、異物の除去能力をより高め
られるものと期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、粘着テ―プ
として、塑性変形しやすい高粘着力のものを用いると、
剥離操作に際し、作業性や糊残りによるウエハ表面の汚
染の問題があり、逆に、硬くて低粘着力のものを用いる
と、半導体ウエハに付着した異物を粘着剤層面に十分に
吸着させにくい難点があつた。
として、塑性変形しやすい高粘着力のものを用いると、
剥離操作に際し、作業性や糊残りによるウエハ表面の汚
染の問題があり、逆に、硬くて低粘着力のものを用いる
と、半導体ウエハに付着した異物を粘着剤層面に十分に
吸着させにくい難点があつた。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑み、特定の粘着
テ―プを用いて、剥離操作に際し、作業性や糊残りによ
るウエハ表面の汚染の問題をきたすことなく、半導体ウ
エハに付着した異物を高い除去率で除去することを目的
としている。
テ―プを用いて、剥離操作に際し、作業性や糊残りによ
るウエハ表面の汚染の問題をきたすことなく、半導体ウ
エハに付着した異物を高い除去率で除去することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的に対して、鋭意検討した結果、粘着テ―プとして、活
性エネルギ―源の供給により硬化するタイプのものであ
つて、かつその粘着剤層中に特定の重合性化合物を含ま
せたものを用いることにより、半導体ウエハへの貼り付
け操作時には、半導体ウエハ上の付着異物を粘着剤層面
に良好に吸着保持させることができ、剥離操作時には、
活性エネルギ―源を供給して硬化処理すると、その粘着
力が低下して、剥離操作が容易になるとともに、糊残り
によるウエハ汚染の問題を生じることもなく、結局、半
導体ウエハに付着した異物を作業性やウエハ汚染の問題
を伴うことなく高い除去率で容易に吸着除去できること
を見い出し、本発明を完成するに至つた。
的に対して、鋭意検討した結果、粘着テ―プとして、活
性エネルギ―源の供給により硬化するタイプのものであ
つて、かつその粘着剤層中に特定の重合性化合物を含ま
せたものを用いることにより、半導体ウエハへの貼り付
け操作時には、半導体ウエハ上の付着異物を粘着剤層面
に良好に吸着保持させることができ、剥離操作時には、
活性エネルギ―源を供給して硬化処理すると、その粘着
力が低下して、剥離操作が容易になるとともに、糊残り
によるウエハ汚染の問題を生じることもなく、結局、半
導体ウエハに付着した異物を作業性やウエハ汚染の問題
を伴うことなく高い除去率で容易に吸着除去できること
を見い出し、本発明を完成するに至つた。
【0010】すなわち、本発明は、支持フイルム上に、
ベ―スポリマ―および重合性化合物を含有する、活性エ
ネルギ―源により硬化して分子構造が三次元網状化する
性質を有する粘着剤層を設けてなり、上記の重合性化合
物が、分子中に架橋性官能基を有する重合性モノマ―な
いしオリゴマ―からなることを特徴とする半導体ウエハ
に付着した異物の除去用粘着テ―プに係るものである。
ベ―スポリマ―および重合性化合物を含有する、活性エ
ネルギ―源により硬化して分子構造が三次元網状化する
性質を有する粘着剤層を設けてなり、上記の重合性化合
物が、分子中に架橋性官能基を有する重合性モノマ―な
いしオリゴマ―からなることを特徴とする半導体ウエハ
に付着した異物の除去用粘着テ―プに係るものである。
【0011】
【発明の構成・作用】図1は、本発明の異物除去用粘着
テ―プの一例を示したものである。1は粘着テ―プで、
支持フイルム11上に粘着剤層12を設け、この上にセ
パレ―タ13を重ね合わせた構成となつている。
テ―プの一例を示したものである。1は粘着テ―プで、
支持フイルム11上に粘着剤層12を設け、この上にセ
パレ―タ13を重ね合わせた構成となつている。
【0012】支持フイルム11は、活性エネルギ―源を
十分に透過させる性質を有しているものであればよく、
たとえば、ポリエステル、ポリカ―ボネ―ト、ポリ塩化
ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エ
チルアクリレ―ト共重合体、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合体などのプラスチツ
クからなる厚さが通常10〜1,000μmのフイルム
が用いられる。
十分に透過させる性質を有しているものであればよく、
たとえば、ポリエステル、ポリカ―ボネ―ト、ポリ塩化
ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エ
チルアクリレ―ト共重合体、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合体などのプラスチツ
クからなる厚さが通常10〜1,000μmのフイルム
が用いられる。
【0013】粘着剤層12は、アクリル樹脂、シリコ―
ン樹脂、フツ素樹脂、ゴム(天然ゴム、合成ゴム)など
の各種のポリマ―をベ―スポリマ―とし、これに重合性
化合物と要すれば重合開始剤を含ませてなる、常態下で
粘着力、つまり感圧接着性を有するとともに、活性エネ
ルギ―源の供給により硬化して分子構造が三次元網状化
する性質を有するものである。なお、上記のベ―スポリ
マ―がその分子中に炭素−炭素二重結合を有するもので
あつてもよい。また、上記の活性エネルギ―源は、たと
えば、紫外線、赤外線(熱)、電子線、エツクス線など
に代表される電磁波、超音波などに代表される弾性波の
ことである。
ン樹脂、フツ素樹脂、ゴム(天然ゴム、合成ゴム)など
の各種のポリマ―をベ―スポリマ―とし、これに重合性
化合物と要すれば重合開始剤を含ませてなる、常態下で
粘着力、つまり感圧接着性を有するとともに、活性エネ
ルギ―源の供給により硬化して分子構造が三次元網状化
する性質を有するものである。なお、上記のベ―スポリ
マ―がその分子中に炭素−炭素二重結合を有するもので
あつてもよい。また、上記の活性エネルギ―源は、たと
えば、紫外線、赤外線(熱)、電子線、エツクス線など
に代表される電磁波、超音波などに代表される弾性波の
ことである。
【0014】本発明では、このような粘着剤層12にお
いて、重合性化合物として、分子中に硬化反応に関与す
る炭素−炭素二重結合とともに、カルボキシル基、水酸
基、アミド基、エポキシ基、アミノ基、イソシアネ―ト
基などの架橋性官能基を有する重合性モノマ―ないしオ
リゴマ―を用いたことを特徴としている。このような重
合性モノマ―ないしオリゴマ―によると、相互にまたは
ベ―スポリマ―などとの間に必要により架橋剤を介して
化学結合が生じ、これにより剥離操作時の糊残りが防が
れ、また剥離作業性にも好結果が得られ、ウエハ上の異
物を実質的に高い除去率で除去することが可能となる。
いて、重合性化合物として、分子中に硬化反応に関与す
る炭素−炭素二重結合とともに、カルボキシル基、水酸
基、アミド基、エポキシ基、アミノ基、イソシアネ―ト
基などの架橋性官能基を有する重合性モノマ―ないしオ
リゴマ―を用いたことを特徴としている。このような重
合性モノマ―ないしオリゴマ―によると、相互にまたは
ベ―スポリマ―などとの間に必要により架橋剤を介して
化学結合が生じ、これにより剥離操作時の糊残りが防が
れ、また剥離作業性にも好結果が得られ、ウエハ上の異
物を実質的に高い除去率で除去することが可能となる。
【0015】上記の糊残り防止について、付言すると、
粘着剤層12を、あらかじめ清浄にした5インチシリコ
ンウエハ面に貼り付け、活性エネルギ―源を供給して硬
化させたのち、剥離操作したときに、シリコンウエハ面
に糊残りとして残存付着する0.2μm以上の大きさの
異物の数が10個以下、好ましくは3個以下となる程度
であり、この程度の糊残りはウエハ表面をなんら汚染す
るものではなく、シリコンウエハの清浄化に対しほとん
ど支障をきたさない。
粘着剤層12を、あらかじめ清浄にした5インチシリコ
ンウエハ面に貼り付け、活性エネルギ―源を供給して硬
化させたのち、剥離操作したときに、シリコンウエハ面
に糊残りとして残存付着する0.2μm以上の大きさの
異物の数が10個以下、好ましくは3個以下となる程度
であり、この程度の糊残りはウエハ表面をなんら汚染す
るものではなく、シリコンウエハの清浄化に対しほとん
ど支障をきたさない。
【0016】このような重合性モノマ―ないしオリゴマ
―は、分子中の炭素−炭素二重結合の数が2個以上、好
ましくは3〜6個であるものがよく、分子量は通常1
0,000以下であるのがよい。具体的には、市販のオ
リゴエステルアクリレ―ト、ウレタンアクリレ―ト、エ
ポキシアクリレ―トなどのうち、分子中に前記した架橋
性官能基を有するものが用いられる。これらは、1種で
あつても、2種以上を併用してもよい。使用量は、ベ―
スポリマ―100重量部に対して、10〜1,000重
量部、好ましくは80〜200重量部である。
―は、分子中の炭素−炭素二重結合の数が2個以上、好
ましくは3〜6個であるものがよく、分子量は通常1
0,000以下であるのがよい。具体的には、市販のオ
リゴエステルアクリレ―ト、ウレタンアクリレ―ト、エ
ポキシアクリレ―トなどのうち、分子中に前記した架橋
性官能基を有するものが用いられる。これらは、1種で
あつても、2種以上を併用してもよい。使用量は、ベ―
スポリマ―100重量部に対して、10〜1,000重
量部、好ましくは80〜200重量部である。
【0017】重合開始剤は、活性エネルギ―源の供給に
よりラジカルを発生しうるものであり、活性エネルギ―
源の種類に応じて、必要により適宜選択使用される。た
とえば、イソプロピルベンゾインエ―テル、イソブチル
ベンゾインエ―テル、ベンゾフエノン、クロロチオキサ
ントン、ドデシルチオキサントン、ジメチルチオキサン
トン、ジエチルチオキサントン、アセトフエノンジエチ
ルケタ―ル、ベンジルジメチルケタ―ル、α−ヒドロキ
シシクロヘキシルフエニルケトン、2−ヒドロキシメチ
ルフエニルプロパン、または過酸化ベンゾイル、アゾビ
スイソブチロニトリルなどが用いられる。
よりラジカルを発生しうるものであり、活性エネルギ―
源の種類に応じて、必要により適宜選択使用される。た
とえば、イソプロピルベンゾインエ―テル、イソブチル
ベンゾインエ―テル、ベンゾフエノン、クロロチオキサ
ントン、ドデシルチオキサントン、ジメチルチオキサン
トン、ジエチルチオキサントン、アセトフエノンジエチ
ルケタ―ル、ベンジルジメチルケタ―ル、α−ヒドロキ
シシクロヘキシルフエニルケトン、2−ヒドロキシメチ
ルフエニルプロパン、または過酸化ベンゾイル、アゾビ
スイソブチロニトリルなどが用いられる。
【0018】これらの重合開始剤は、1種であつても、
2種以上を併用してもよい。使用量は、重合性モノマ―
ないしオリゴマ―100重量部に対して、0.1〜20
重量部の範囲とするのが好ましい。なお、この重合開始
剤とともに、必要によりトリエチルアミン、テトラエチ
ルペンタアミン、ジメチルアミノエタノ―ルなどのアミ
ン化合物を重合促進剤として併用してもよい。
2種以上を併用してもよい。使用量は、重合性モノマ―
ないしオリゴマ―100重量部に対して、0.1〜20
重量部の範囲とするのが好ましい。なお、この重合開始
剤とともに、必要によりトリエチルアミン、テトラエチ
ルペンタアミン、ジメチルアミノエタノ―ルなどのアミ
ン化合物を重合促進剤として併用してもよい。
【0019】このような配合組成からなる粘着剤層12
は、上記のベ―スポリマ―および重合性モノマ―ないし
オリゴマ―と必要により重合開始剤を含む粘着剤組成物
を、支持フイルム11上に塗着したのち、加熱などによ
り架橋処理することにより、またセパレ―タ13上に上
記と同じ方法で形成した粘着剤層を支持フイルム11上
に貼着することにより、形成できる。粘着剤層12の厚
さとしては、適宜に決定してよいが、通常は5〜100
μmとすればよい。
は、上記のベ―スポリマ―および重合性モノマ―ないし
オリゴマ―と必要により重合開始剤を含む粘着剤組成物
を、支持フイルム11上に塗着したのち、加熱などによ
り架橋処理することにより、またセパレ―タ13上に上
記と同じ方法で形成した粘着剤層を支持フイルム11上
に貼着することにより、形成できる。粘着剤層12の厚
さとしては、適宜に決定してよいが、通常は5〜100
μmとすればよい。
【0020】なお、上記の架橋処理は、必要により施さ
れるものであるが、たとえば、アクリル樹脂系の粘着剤
では、ベ―スポリマ―として分子内に架橋性官能基を有
するアクリル樹脂を用い、この官能基と反応する官能基
を持つた多官能性化合物、たとえばポリイソシアネ―ト
化合物、ポリエポキシ化合物などからなる架橋剤を、粘
着剤組成物中にあらかじめ配合しておけばよい。
れるものであるが、たとえば、アクリル樹脂系の粘着剤
では、ベ―スポリマ―として分子内に架橋性官能基を有
するアクリル樹脂を用い、この官能基と反応する官能基
を持つた多官能性化合物、たとえばポリイソシアネ―ト
化合物、ポリエポキシ化合物などからなる架橋剤を、粘
着剤組成物中にあらかじめ配合しておけばよい。
【0021】このように形成される粘着剤層12の粘着
力としては、JIS Z−0237に準じて測定される
シリコンウエハに対する180度引き剥がし粘着力(常
温、剥離速度300mm/分)が、通常500g以上/2
0mm幅、好ましくは700〜2,000g/20mm幅で
ある。また、活性エネルギ−源を供給して硬化させたの
ちの上記180度引き剥がし粘着力(常温、剥離速度3
00mm/分)が、通常500g以下/20mm幅、好まし
くは1〜100g/20mm幅である。
力としては、JIS Z−0237に準じて測定される
シリコンウエハに対する180度引き剥がし粘着力(常
温、剥離速度300mm/分)が、通常500g以上/2
0mm幅、好ましくは700〜2,000g/20mm幅で
ある。また、活性エネルギ−源を供給して硬化させたの
ちの上記180度引き剥がし粘着力(常温、剥離速度3
00mm/分)が、通常500g以下/20mm幅、好まし
くは1〜100g/20mm幅である。
【0022】セパレ―タ13は、粘着テ―プ1の保管時
や流通時などでの汚染防止の点から、半導体ウエハに貼
り付けるまでの間、粘着剤層12の表面を保護するため
のもので、上記貼り付け使用時に剥離除去される。この
セパレ―タ13は、通常、紙(無塵紙)、プラスチツク
フイルム、金属箔などからなる柔軟な薄葉体で、必要に
より剥離剤で表面処理して離型性を付与したものが用い
られる。
や流通時などでの汚染防止の点から、半導体ウエハに貼
り付けるまでの間、粘着剤層12の表面を保護するため
のもので、上記貼り付け使用時に剥離除去される。この
セパレ―タ13は、通常、紙(無塵紙)、プラスチツク
フイルム、金属箔などからなる柔軟な薄葉体で、必要に
より剥離剤で表面処理して離型性を付与したものが用い
られる。
【0023】本発明において、上記構成の粘着テ―プを
用いて、半導体ウエハに付着した異物を除去するには、
まず、図2に示すように、半導体ウエハ2の表面2aお
よび/または裏面2bの全面に粘着テ―プ1を貼り付け
て、粘着剤層面を上記ウエハ上の異物3に対し十分に馴
染ませる。これは、たとえば、ハンドロ―ラにより押圧
したのち、数分程度放置するといつた方法で行えばよ
い。ここで、粘着剤層12は、塑性変形性を有して前記
大きな粘着力を有するため、上記の貼り付け操作時にウ
エハ上の異物3を効果的に吸着保持する。
用いて、半導体ウエハに付着した異物を除去するには、
まず、図2に示すように、半導体ウエハ2の表面2aお
よび/または裏面2bの全面に粘着テ―プ1を貼り付け
て、粘着剤層面を上記ウエハ上の異物3に対し十分に馴
染ませる。これは、たとえば、ハンドロ―ラにより押圧
したのち、数分程度放置するといつた方法で行えばよ
い。ここで、粘着剤層12は、塑性変形性を有して前記
大きな粘着力を有するため、上記の貼り付け操作時にウ
エハ上の異物3を効果的に吸着保持する。
【0024】このように貼り付けたのち、粘着テ―プ1
の端部より引き剥がす、剥離操作を施すが、この剥離操
作に先立つて、このテ―プ1の支持フイルム11側から
紫外線などの活性エネルギ―源を供給する。これによ
り、粘着剤層12は硬化し、分子構造が三次元網状化す
る結果、硬くてかつ低い粘着力を呈するものとなる。こ
の状態で上記の剥離操作を施すと、剥離がスム―スに行
え、その際ウエハ面への糊残りはほとんど生じない。し
かも、上記硬化によりウエハ2上の異物が粘着剤層12
面に強く確実に吸着されることになる。
の端部より引き剥がす、剥離操作を施すが、この剥離操
作に先立つて、このテ―プ1の支持フイルム11側から
紫外線などの活性エネルギ―源を供給する。これによ
り、粘着剤層12は硬化し、分子構造が三次元網状化す
る結果、硬くてかつ低い粘着力を呈するものとなる。こ
の状態で上記の剥離操作を施すと、剥離がスム―スに行
え、その際ウエハ面への糊残りはほとんど生じない。し
かも、上記硬化によりウエハ2上の異物が粘着剤層12
面に強く確実に吸着されることになる。
【0025】この方法により、半導体ウエハ2上の異物
を、従来のドライ洗浄はもちろんのこと、ウエツト洗浄
や既提案の粘着テ―プを用いる方法に比べても、高い除
去率で吸着除去することができ、とくに0.2μm以上
の大きさの異物を90%以上除去できるほどの高い除去
率が得られる。
を、従来のドライ洗浄はもちろんのこと、ウエツト洗浄
や既提案の粘着テ―プを用いる方法に比べても、高い除
去率で吸着除去することができ、とくに0.2μm以上
の大きさの異物を90%以上除去できるほどの高い除去
率が得られる。
【0026】このようにして半導体ウエハ上の異物を高
い除去率で洗浄除去すると、回路形成時の回路の断線や
シヨ―ト、露光不良発生が低減し、最終的に作製される
半導体デバイスの歩留りや信頼性が大幅に向上する。ま
た、地球環境保全の立場からみて、従来のウエツト洗浄
やドライ洗浄のような純水、薬品、空気、電力などを大
量に消費する洗浄方式を、上記本発明の方式に置き換え
ることで、地球環境保全に大きく寄与させることもでき
る。
い除去率で洗浄除去すると、回路形成時の回路の断線や
シヨ―ト、露光不良発生が低減し、最終的に作製される
半導体デバイスの歩留りや信頼性が大幅に向上する。ま
た、地球環境保全の立場からみて、従来のウエツト洗浄
やドライ洗浄のような純水、薬品、空気、電力などを大
量に消費する洗浄方式を、上記本発明の方式に置き換え
ることで、地球環境保全に大きく寄与させることもでき
る。
【0027】
【発明の効果】本発明の異物除去用粘着テ―プによれ
ば、半導体ウエハに付着した異物を高い除去率で容易に
除去でき、またその際に半導体ウエハの糊残りによる汚
染といつた問題をきたすことがなく、半導体デバイスの
歩留りや信頼性の向上に大きく寄与させることができ
る。また、従来の他の洗浄方式などに比べて、地球環境
保全の面での寄与効果も得られる。
ば、半導体ウエハに付着した異物を高い除去率で容易に
除去でき、またその際に半導体ウエハの糊残りによる汚
染といつた問題をきたすことがなく、半導体デバイスの
歩留りや信頼性の向上に大きく寄与させることができ
る。また、従来の他の洗浄方式などに比べて、地球環境
保全の面での寄与効果も得られる。
【0028】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお以下、部とあるのは重量部を意味
するものとする。
体的に説明する。なお以下、部とあるのは重量部を意味
するものとする。
【0029】実施例1 アクリル酸n−ブチル80部とアクリロニトリル15部
とアクリル酸5部を、酢酸エチル中で常法により共重合
させ、数平均分子量100万のアクリル系共重合体を得
た。この共重合体100部に、ポリイソシアネ−ト化合
物からなる架橋剤3部、重合性オリゴマ―として1分子
中にカルボキシル基を2個持つウレタンアクリレ―トオ
リゴマ―100部、光重合開始剤としてα−ヒドロキシ
シクロヘキシルフエニルケトン5部を加え、アクリル系
粘着剤の溶液を調製した。
とアクリル酸5部を、酢酸エチル中で常法により共重合
させ、数平均分子量100万のアクリル系共重合体を得
た。この共重合体100部に、ポリイソシアネ−ト化合
物からなる架橋剤3部、重合性オリゴマ―として1分子
中にカルボキシル基を2個持つウレタンアクリレ―トオ
リゴマ―100部、光重合開始剤としてα−ヒドロキシ
シクロヘキシルフエニルケトン5部を加え、アクリル系
粘着剤の溶液を調製した。
【0030】厚さ50μmのポリエステル支持フイルム
のコロナ処理面に、上記のアクリル系粘着剤の溶液を塗
布し、120℃で5分間加熱架橋処理して、厚さ20μ
mの粘着剤層を有する粘着テ―プを作製した。シリコン
ウエハ(ミラ―面)に対する粘着力は、JIS Z−0
237に準じて測定される180度引き剥がし粘着力
(常温、剥離速度300mm/分)で951g/20mm幅
であつた。また、粘着テ―プの背面側、つまり支持フイ
ルム面側から、活性エネルギ―源として、紫外線(波長
365nm、1,000mJ/cm2 )を照射し、同様に
粘着力を測定したところ、5g/20mm幅であつた。
のコロナ処理面に、上記のアクリル系粘着剤の溶液を塗
布し、120℃で5分間加熱架橋処理して、厚さ20μ
mの粘着剤層を有する粘着テ―プを作製した。シリコン
ウエハ(ミラ―面)に対する粘着力は、JIS Z−0
237に準じて測定される180度引き剥がし粘着力
(常温、剥離速度300mm/分)で951g/20mm幅
であつた。また、粘着テ―プの背面側、つまり支持フイ
ルム面側から、活性エネルギ―源として、紫外線(波長
365nm、1,000mJ/cm2 )を照射し、同様に
粘着力を測定したところ、5g/20mm幅であつた。
【0031】0.2μm以上の大きさの異物が0個であ
る5インチシリコンウエハ(回路パタ―ンのないミラ―
ウエハ)を所定の工程(イオン打ち込み処理工程)に通
して異物を付着させ、レ―ザ―表面検査装置〔日立電子
エンジニアリング(株)製のLS−5000〕を用い
て、ミラ―面に付着した0.2μm以上の大きさの異物
の数をカウントした。なお、ウエハの表裏に付着する異
物をカウントするため、ミラ―面を表裏逆にした2通り
の場合について同様の検査を行つた。
る5インチシリコンウエハ(回路パタ―ンのないミラ―
ウエハ)を所定の工程(イオン打ち込み処理工程)に通
して異物を付着させ、レ―ザ―表面検査装置〔日立電子
エンジニアリング(株)製のLS−5000〕を用い
て、ミラ―面に付着した0.2μm以上の大きさの異物
の数をカウントした。なお、ウエハの表裏に付着する異
物をカウントするため、ミラ―面を表裏逆にした2通り
の場合について同様の検査を行つた。
【0032】異物洗浄試験として、上記のように異物を
付着させたシリコンウエハのミラ―面に、前記の方法で
作製した粘着テ―プを、ハンドロ―ラを用いて貼り付
け、3分間放置した。その後、粘着テ―プの背面側から
紫外線(波長365nm、1,000mJ/cm2 )を照
射したのち、粘着テ―プを剥離操作して、洗浄した。こ
の洗浄後、再びレ―ザ―表面検査装置を用いて、ミラ―
面に付着している0.2μm以上の大きさの異物の数を
カウントした。この貼り付けおよび剥離操作による洗浄
後の異物数と、洗浄前の異物数とから、シリコンウエハ
の表裏両面側の異物除去率をそれぞれ算出した。
付着させたシリコンウエハのミラ―面に、前記の方法で
作製した粘着テ―プを、ハンドロ―ラを用いて貼り付
け、3分間放置した。その後、粘着テ―プの背面側から
紫外線(波長365nm、1,000mJ/cm2 )を照
射したのち、粘着テ―プを剥離操作して、洗浄した。こ
の洗浄後、再びレ―ザ―表面検査装置を用いて、ミラ―
面に付着している0.2μm以上の大きさの異物の数を
カウントした。この貼り付けおよび剥離操作による洗浄
後の異物数と、洗浄前の異物数とから、シリコンウエハ
の表裏両面側の異物除去率をそれぞれ算出した。
【0033】これとは別に、粘着剤による汚染試験とし
て、0.2μm以上の大きさの異物が0個である5イン
チシリコンウエハ(回路パタ―ンのないミラ―ウエハ)
のミラ―面に、前記の方法で作製した粘着テ―プを、ハ
ンドロ―ラを用いて貼り付け、3分間放置した。その
後、粘着テ―プの背面側から紫外線(波長365nm、
1,000mJ/cm2 )を照射したのち、粘着テ―プを
剥離操作した。この操作後、レ―ザ―表面検査装置を用
いて、ミラ―面に付着している0.2μm以上の大きさ
の異物の数をカウントし、粘着剤の付着による汚染状況
を調べた。
て、0.2μm以上の大きさの異物が0個である5イン
チシリコンウエハ(回路パタ―ンのないミラ―ウエハ)
のミラ―面に、前記の方法で作製した粘着テ―プを、ハ
ンドロ―ラを用いて貼り付け、3分間放置した。その
後、粘着テ―プの背面側から紫外線(波長365nm、
1,000mJ/cm2 )を照射したのち、粘着テ―プを
剥離操作した。この操作後、レ―ザ―表面検査装置を用
いて、ミラ―面に付着している0.2μm以上の大きさ
の異物の数をカウントし、粘着剤の付着による汚染状況
を調べた。
【0034】なお、上記の異物洗浄試験(異物除去率の
測定)および粘着剤汚染試験(付着異物数の測定)に際
し、一連の作業は、クラス10のクリ―ンル―ム内(温
度23℃、湿度60%)で行つた。これらの試験結果
は、後記の表1に示されるとおりであつた。
測定)および粘着剤汚染試験(付着異物数の測定)に際
し、一連の作業は、クラス10のクリ―ンル―ム内(温
度23℃、湿度60%)で行つた。これらの試験結果
は、後記の表1に示されるとおりであつた。
【0035】実施例2 重合性オリゴマ―として、1分子中にイソシアネ―ト基
を2個持つウレタンアクリレ―トオリゴマ―100部を
用いた以外は、実施例1と同様にしてアクリル系粘着剤
の溶液を調製し、これを用いて実施例1と同様にして厚
さ20μmの粘着剤層を有する粘着テ―プを作製した。
を2個持つウレタンアクリレ―トオリゴマ―100部を
用いた以外は、実施例1と同様にしてアクリル系粘着剤
の溶液を調製し、これを用いて実施例1と同様にして厚
さ20μmの粘着剤層を有する粘着テ―プを作製した。
【0036】この粘着テ―プのシリコンウエハ(ミラ―
面)に対する粘着力は、JIS Z−0237に準じて
測定される180度引き剥がし粘着力(常温、剥離速度
300mm/分)で910g/20mm幅であつた。また、
粘着テ―プの背面側から、活性エネルギ―源として、紫
外線(波長365nm、1,000mJ/cm2 )を照射
し、同様に粘着力を測定したところ、5g/20mm幅で
あつた。
面)に対する粘着力は、JIS Z−0237に準じて
測定される180度引き剥がし粘着力(常温、剥離速度
300mm/分)で910g/20mm幅であつた。また、
粘着テ―プの背面側から、活性エネルギ―源として、紫
外線(波長365nm、1,000mJ/cm2 )を照射
し、同様に粘着力を測定したところ、5g/20mm幅で
あつた。
【0037】この粘着テ―プを用い、実施例1と同様に
して、異物洗浄試験(異物除去率の測定)および粘着剤
汚染試験(付着異物数の測定)を行つた。これらの試験
結果は、後記の表1に示されるとおりであつた。
して、異物洗浄試験(異物除去率の測定)および粘着剤
汚染試験(付着異物数の測定)を行つた。これらの試験
結果は、後記の表1に示されるとおりであつた。
【0038】比較例1 重合性オリゴマ―として、架橋性官能基を持たないウレ
タンアクリレ―トオリゴマ―100部を用いた以外は、
実施例1と同様にしてアクリル系粘着剤の溶液を調製
し、これを用いて実施例1と同様にして厚さ20μmの
粘着剤層を有する粘着テ―プを作製した。
タンアクリレ―トオリゴマ―100部を用いた以外は、
実施例1と同様にしてアクリル系粘着剤の溶液を調製
し、これを用いて実施例1と同様にして厚さ20μmの
粘着剤層を有する粘着テ―プを作製した。
【0039】この粘着テ―プのシリコンウエハ(ミラ―
面)に対する粘着力は、JIS Z−0237に準じて
測定される180度引き剥がし粘着力(常温、剥離速度
300mm/分)で1,141g/20mm幅であつた。ま
た、粘着テ―プの背面側から、活性エネルギ―源とし
て、紫外線(波長365nm、1,000mJ/cm2 )
を照射し、同様に粘着力を測定したところ、10g/2
0mm幅であつた。
面)に対する粘着力は、JIS Z−0237に準じて
測定される180度引き剥がし粘着力(常温、剥離速度
300mm/分)で1,141g/20mm幅であつた。ま
た、粘着テ―プの背面側から、活性エネルギ―源とし
て、紫外線(波長365nm、1,000mJ/cm2 )
を照射し、同様に粘着力を測定したところ、10g/2
0mm幅であつた。
【0040】この粘着テ―プを用い、実施例1と同様に
して、異物洗浄試験(異物除去率の測定)および粘着剤
汚染試験(付着異物数の測定)を行つた。これらの試験
結果は、後記の表1に示されるとおりであつた。
して、異物洗浄試験(異物除去率の測定)および粘着剤
汚染試験(付着異物数の測定)を行つた。これらの試験
結果は、後記の表1に示されるとおりであつた。
【0041】
【表1】
【0042】上記の表1の結果から明らかなように、本
発明の実施例1,2の粘着テ―プによれば、粘着剤によ
るウエハ汚染の問題を生じることなく、シリコンウエハ
の表面や裏面に付着した異物を作業性良好にして90%
以上もの高い除去率で剥離除去できるものであることが
わかる。これに対して、比較例1の粘着テ―プでは、剥
離操作時の糊残りがより多くみられ、異物除去率が、本
発明の実施例1,2の粘着テ―プに比べて、低下してい
ることがわかる。
発明の実施例1,2の粘着テ―プによれば、粘着剤によ
るウエハ汚染の問題を生じることなく、シリコンウエハ
の表面や裏面に付着した異物を作業性良好にして90%
以上もの高い除去率で剥離除去できるものであることが
わかる。これに対して、比較例1の粘着テ―プでは、剥
離操作時の糊残りがより多くみられ、異物除去率が、本
発明の実施例1,2の粘着テ―プに比べて、低下してい
ることがわかる。
【0043】なお、本発明の実施例1,2および比較例
1の粘着テ―プを、異物除去用の洗浄工程を含む半導体
ウエハの製造プロセスに適用し、最終的に得られた半導
体デバイスの歩留りを集計した結果、実施例1,2の粘
着テ―プでは、比較例1の粘着テ―プと比較して、歩留
りが約4〜5%高くなることがわかつた。
1の粘着テ―プを、異物除去用の洗浄工程を含む半導体
ウエハの製造プロセスに適用し、最終的に得られた半導
体デバイスの歩留りを集計した結果、実施例1,2の粘
着テ―プでは、比較例1の粘着テ―プと比較して、歩留
りが約4〜5%高くなることがわかつた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異物除去用粘着テ―プの一例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の異物除去用粘着テ―プによる異物の除
去方法を示す断面図である。
去方法を示す断面図である。
1 粘着テ―プ 11 支持フイルム 12 粘着剤層 13 セパレ―タ 2 シリコンウエハ 2a シリコンウエハの表面 2b シリコンウエハの裏面 3 シリコンウエハに付着した異物
Claims (2)
- 【請求項1】 支持フイルム上に、ベ―スポリマ―およ
び重合性化合物を含有する、活性エネルギ―源により硬
化して分子構造が三次元網状化する性質を有する粘着剤
層を設けてなり、上記の重合性化合物が、分子中に架橋
性官能基を有する重合性モノマ―ないしオリゴマ―から
なることを特徴とする半導体ウエハに付着した異物の除
去用粘着テ―プ。 - 【請求項2】 清浄な5インチシリコンウエハ面に貼り
付け、活性エネルギ―源の供給による硬化後、剥離操作
したときに、上記ウエハ面に糊残りとして付着する0.
2μm以上の大きさの異物の数が10個以下である請求
項1に記載の半導体ウエハに付着した異物の除去用粘着
テ―プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3457595A JPH08203856A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 半導体ウエハに付着した異物の除去用粘着テ―プ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3457595A JPH08203856A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 半導体ウエハに付着した異物の除去用粘着テ―プ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08203856A true JPH08203856A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=12418132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3457595A Pending JPH08203856A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 半導体ウエハに付着した異物の除去用粘着テ―プ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08203856A (ja) |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP3457595A patent/JPH08203856A/ja active Pending
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