JPH08203167A - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

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JPH08203167A
JPH08203167A JP7009923A JP992395A JPH08203167A JP H08203167 A JPH08203167 A JP H08203167A JP 7009923 A JP7009923 A JP 7009923A JP 992395 A JP992395 A JP 992395A JP H08203167 A JPH08203167 A JP H08203167A
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JP
Japan
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tape
rotary drum
window
drum
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP7009923A
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English (en)
Inventor
Masaotsu Matsushita
雅乙 松下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転ドラム外周面と磁気テープとの接触を回
避する。 【構成】 回転ドラム1の外周面上に、回転ドラム1の
窓部5の辺縁より、ヘッド4a、4bの進行方向Aに対
し斜め後方に溝部11a、11b、11cを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置の回
転ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、VTRなどの磁気記録再生装置に
おいては、高密度記録化や長時間記録化を達成するた
め、磁気テープは薄手化かつ低剛性化の傾向にある。そ
のため、磁気記録再生装置の基幹部品である回転ヘッド
装置においても、腰の弱い薄手磁気テープに対する信頼
性の確保が要求されている。
【0003】以下、従来の回転ヘッド装置について、図
面を参照しながら説明する。図3は、従来の回転ヘッド
装置の概略斜視図である。図3において、1は回転ドラ
ム、2は固定ドラム、3は固定ドラム2上に設けられた
リードである。4aおよび4bは磁気ヘッド(以下、ヘ
ッドと呼ぶ)であり、回転ドラム1の外周面に設けられ
た窓部5の内部に取り付けられている。6は磁気テープ
(以下、テープと呼ぶ)である。このような回転ヘッド
装置において、回転ドラム1は、ヘッド4a、4bとと
もに一方向(図3中矢印A方向)に高速で回転し、また
回転ドラム1と固定ドラム2とに巻回されたテープ6
は、リード3に案内されて回転ドラム1と固定ドラム2
との外周上を走行する。この結果、ヘッド4a、4bが
テープ6を走査し、信号の記録再生を行うことができ
る。
【0004】また、図4は回転ドラム1に設けられた窓
部5を拡大して示した正面図であり、7a、7b、7c
は窓部5の辺縁部、その他の図3に対応する部分には、
同一符号を付してある。この窓部5は、ヘッド4a、4
bを回転ドラム1に高い精度で、かつ容易に取り付けら
れるように、充分な開口部面積を確保するようにしてあ
る。
【0005】かかる回転ヘッド装置において、回転ドラ
ム1の高速回転により、回転ドラム1および固定ドラム
2の外周面と、テープ6との間には、空気が流入し空気
による潤滑層(あるいは、空気層と呼ぶ)が形成され
る。これによってテープ6は回転ドラム1の外周面およ
び固定ドラム2の外周面から浮上する。この浮上したテ
ープに対して、ヘッドを当接させるため、ヘッド4a、
4bは回転ドラム1の窓部5より外部に露出され、回転
ドラム1の外周面より若干突出するよう取り付けられ
る。
【0006】ところで、回転ドラム1とテープ6との間
に形成される空気層は、回転ドラム1の高速回転により
高い空気圧が生ずる。しかしながら、回転ドラム1の窓
部5においてはこの空気層が回転ドラム1の内側に流れ
込んでしまうため低い空気圧が生じ、テープ6は窓部5
の内部方向へ吸い込まれる。これにより、テープ6は窓
部5において、ヘッド4a、4bに当接した部分ではヘ
ッドによって回転ドラム1の外周面より突出する方向に
持ち上げられ、それ以外の部分では回転ドラム1の内側
方向に吸い込まれる。
【0007】このように、テープ6が窓部5の内部に吸
い込まれると、窓部5の辺縁部7a、7b、7cとテー
プ6が接触する。特に辺縁部7a、7b、7cの角部と
テープ6とが強く接触するため、テープ6が損傷し、再
生画像の画質劣化の原因となる。そこで、かかる原因に
よるテープ6の損傷を防止するために、窓部5の辺縁を
研磨し、辺縁部の角部を除去している。図5は、窓部5
の辺縁の研磨位置を示す窓部周辺の正面図であり、8が
研磨された窓部5の辺縁の研磨部である。これにより、
辺縁部の角部が突出しなくなり、なだらかに連続した形
状となるため、低い空気圧によりテープ6が窓部5に吸
い込まれても、辺縁部の角部へのテープ6の接触はやわ
らげられテープ6が損傷することがなくなり、再生画像
の画質劣化を避けることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では以下に述べる課題を有していた。
【0009】回転ドラム1の窓部5において、ヘッド4
a、4bとテープ6とが接触する部分では、テープ6は
ヘッド4a、4bによってヘッド突き出し方向に持ち上
げられ、その他の部分では前述した窓部5への吸い込み
によりテープ6は窓部5の内側方向へ落ち込む。その結
果、窓部5におけるテープ変形状態を示す図6の回転ド
ラム1の回転方向の断面図のように、テープ6はヘッド
4aとヘッド4bとの中間部、および各ヘッドと窓部5
の辺縁部との間で窓部内側方向に落ち込むように変形す
る。この変形部分は、回転ドラム1の回転に伴いテープ
6上を移動していくが、テープ6は弾性連続体であるこ
とから、変形がヘッド通過部よりその周囲へテープ6上
を波動として伝播されていく。これにより、テープ6の
落ち込み形状は窓部5の上下に時間的に遅れて伝わって
いく。この結果、テープ6上に、窓部5の周辺で、ヘッ
ド近傍のテープ落ち込みの底を始点として、ヘッドの進
行方向に対し斜め後方に、溝様の落ち込み部が発生す
る。図7に前記テープ落ち込み部の発生位置を示す。図
7はヘッド4a、4bと窓部5の周辺の正面図であり、
矢印Aはヘッドの進行方向を示し、破線で示す9a、9
b、9cがテープ落ち込み部である。
【0010】上述したヘッド周辺のテープ落ち込み部9
a、9b、9cでは、テープ6と回転ドラム1の外周面
が接触摺動しており、テープ6の磁性面に損傷を与え、
再生画像の画質劣化の原因となっていた。また、回転ド
ラム1の外周面上のテープ接触箇所には、テープ6から
剥落した磁性粉が付着し、テープ上の記録信号の減磁の
原因となり、付着した磁性粉が再度脱落して磁気ヘッド
の前面に再付着し、ヘッド目づまり発生の原因となって
いた。
【0011】本発明は上記の問題を解決するもので、窓
部周辺におけるテープと回転ドラムの接触を回避するこ
とにより、テープの損傷を防止し、良好な画質の再生画
像を確保できる回転ヘッド装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、回転ドラムの外周面上に窓部の辺縁より磁
気ヘッドの進行方向に対し斜め後方に連続する溝部を備
える。
【0013】
【作用】本発明は上記構成により、窓部周辺に発生する
溝様の磁気テープの落ち込み部において、回転ドラムの
外周面を磁気テープの落ち込み量より大きく逃げ、磁気
テープと回転ドラム外周面との接触を防止するものであ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0015】本発明の一実施例における回転ヘッド装置
の全体の概略の構成は、図3に示した従来の回転ヘッド
装置と同一である。
【0016】図1は、本発明の一実施例における回転ヘ
ッド装置のヘッドとその周辺部の正面図である。図1に
おいて、1は回転ドラム、4a、4bはヘッド、5は窓
部である。ヘッド4a、4bは窓部5より回転ドラム1
の外部に露出され、回転ドラム1の外周面より若干突出
している。11a、11b、11cは、回転ドラム1の
外周面上に窓部5の辺縁からヘッド4a、4bの進行方
向に対し斜め後方に設けられた溝部である。
【0017】以上のように構成された本実施例の回転ヘ
ッド装置の動作を説明する。従来の課題で述べたよう
に、窓部5においては、テープが窓部5の内部の方向に
吸い込まれ、ヘッド4aとヘッド4bとの中間部および
ヘッド4a、4bと窓部5の辺縁との中間部で窓部5の
内側方向に落ち込む。この落ち込み形状が回転ドラムの
回転に伴いヘッド近傍よりその周囲へ伝播することによ
って、ヘッドの進行方向に対し後方の斜め方向に、溝様
のテープ落ち込みが発生する。このテープ落ち込み部9
a、9b、9cの発生位置は、図1の破線で示す位置で
ある。これに対し、回転ドラム1上の溝部11a、11
b、11cは、回転ドラム1の外周上のテープ落ち込み
部9a、9b、9cと同一の位置、すなわち、回転ドラ
ム1の外周方向より見たときに、溝様のテープ落ち込み
部9a、9b、9cの下に位置するよう配置される。
【0018】次に、溝部11a、11b、11cの作用
について図2を用いて説明する。図2は、図1中の一点
鎖線Bの位置での溝部11a、11b、11cとテープ
落ち込みの形状を示す断面図である。図2において、1
は回転ドラム、6はテープ、9a、9b、9cはテープ
落ち込み部、11a、11b、11cは回転ドラム1上
の断面形状が半円形の溝部である。従来は、テープ落ち
込み部9a、9b、9cにおいて、テープ6が最も落ち
込む部分は、回転ドラム1の外周面に達し、回転ドラム
1の表面と接触していた。本実施例においてはその位置
に溝部11a、11b、11cが設けられており、溝部
11a、11b、11cの表面がテープ6より下側に位
置する。そのため、窓部5の周辺の溝様のテープ落ち込
み部9a、9b、9cにおいて、テープ6と回転ドラム
1の表面とが接触摺動することがない。
【0019】以上のように、本実施例の回転ヘッド装置
によれば、窓部5の周辺で発生する溝様のテープ落ち込
み部9a、9b、9cと回転ドラム1の表面との接触を
回避するという効果がある。
【0020】なお、上記の実施例では回転ドラム1の外
周面の溝部11a、11b、11cの断面形状を半円形
としているが、テープ6と回転ドラム1の外周面が接触
しなければ、V字形などの他の形状でもよい。
【0021】また、本発明の説明に当たり、一つの窓部
につき二つのヘッドを配置する実施例を上げたが、一つ
の窓部に配置するヘッドの個数が幾つであっても、回転
ドラム上の溝様のテープ落ち込みの発生位置に溝部を設
ければ本発明の効果が得られることはいうまでもない。
つまり、窓部内のヘッドの数を自然数Nとした場合、回
転ドラム上の溝部の数をN+1とすればよい。
【0022】また、溝部の深さは、テープの落ち込み量
により求められるので、テープの落ち込み量が小さく、
テープと回転ドラムとが接触しない場合には、窓部内の
ヘッドの数に関わらず、溝部の数を少なくしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の回転ヘッド装置によれば、回転ドラムの外周面上に窓
部の辺縁から磁気ヘッドの進行方向に対して斜め後方に
溝部を設けることにより、磁気テープと回転ドラムの外
周面との接触を回避し、この接触による磁気テープの磁
性面の損傷や、磁性粉の付着・離脱による磁気ヘッド目
詰まりの発生を防止するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における回転ヘッド装置の窓
部周辺の正面図
【図2】本発明の一実施例における回転ヘッド装置の回
転ドラムの図1中の一点鎖線Bでの断面図
【図3】従来の回転ヘッド装置の概略斜視図
【図4】従来の回転ヘッド装置の窓部周辺の正面図
【図5】従来の回転ヘッド装置の窓部辺縁の研磨位置を
示す窓部周辺の正面図
【図6】従来の回転ヘッド装置の窓部でのテープの落ち
込み形状を示す断面図
【図7】従来の回転ヘッド装置の窓部周辺に発生する溝
様のテープ落ち込みの発生位置を示す窓部周辺の正面図
【符号の説明】
1 回転ドラム 2 固定ドラム 3 リード 4a、4b 磁気ヘッド 5 窓部 6 磁気テープ 7a、7b、7c 辺縁部 8 研磨部 9a、9b、9c テープ落ち込み部 11a、11b、11c 溝部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを巻回し、かつ、案内する固
    定ドラムと、磁気ヘッドが取り付けられ、前記固定ドラ
    ムと同一軸上で回転可能であり、かつ前記磁気ヘッドを
    突出させるための窓部を有する回転ドラムとを備え、前
    記回転ドラムの外周面上に前記窓部の辺縁から前記磁気
    ヘッドの進行方向に対し斜め後方に溝部を設けたことを
    特徴とする回転ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 回転ドラムの窓部の辺縁から磁気ヘッド
    の進行方向に対し斜め後方に設けられた溝部の数は、窓
    部内の磁気ヘッドの数を自然数Nとした場合に、N+1
    とすることを特徴とする請求項1に記載の回転ヘッド装
    置。
  3. 【請求項3】 回転ドラムの窓部の辺縁から磁気ヘッド
    の進行方向に対し斜め後方に設けられた溝部は、半円形
    の断面形状を有することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の回転ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 回転ドラムの窓部の辺縁から磁気ヘッド
    の進行方向に対し斜め後方に設けられた溝部は、V字形
    の断面形状を有することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の回転ヘッド装置。
JP7009923A 1995-01-25 1995-01-25 回転ヘッド装置 Pending JPH08203167A (ja)

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JP7009923A JPH08203167A (ja) 1995-01-25 1995-01-25 回転ヘッド装置

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JP7009923A JPH08203167A (ja) 1995-01-25 1995-01-25 回転ヘッド装置

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JPH08203167A true JPH08203167A (ja) 1996-08-09

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ID=11733616

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7009923A Pending JPH08203167A (ja) 1995-01-25 1995-01-25 回転ヘッド装置

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