JPH08202969A - 散乱光式煙検出装置の劣化検出方法 - Google Patents

散乱光式煙検出装置の劣化検出方法

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JPH08202969A
JPH08202969A JP1351095A JP1351095A JPH08202969A JP H08202969 A JPH08202969 A JP H08202969A JP 1351095 A JP1351095 A JP 1351095A JP 1351095 A JP1351095 A JP 1351095A JP H08202969 A JPH08202969 A JP H08202969A
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幸衛 宮尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザダイオード、テスト用LED及びフォト
ダイオードにつき、それぞれの劣化の度合を可能な限り
正確に検出する。 【構成】一定期間毎に、レーザダイオード2及びテスト
用LED4を所定の電流値で駆動し、フォトダイオード
3の受光出力に基づき、LD特性値、テスト用LED特
性値、更にLDとテスト用LEDを同時駆動した時の特
性値を各々測定し、前回と今回の特性値に基づいて、前
回の特性値で今回の特性値を割って劣化の度合KL 、L
E 、KLEを求め、発光部の劣化α、テスト発光部の劣化
β、及び受光部の劣化γを、α=KLE/KE 、β=KLE
/KL 、γ=KL ・KE /KLEとして算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、警戒空間からファンに
より吸引した空気に含まれる煙粒子にレーザスポットを
照射して得られた散乱光を受光して煙量を高感度に検出
する散乱光式煙検出装置の劣化検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高感度の散乱光式煙検出
装置にあっては、半導体関連のクリーンルームやコンピ
ュータルームなどの警戒空間にサンプリングパイプを張
り巡らし、ファンやポンプで空気を吸引して検煙部に導
き、レーザ光を集光したビームスポットを当てて煙粒子
1つ1つのパルス的な散乱光を受光部で把え、比較器で
閾値と比較してパルス信号に変換し、このパルス信号の
カウントにより煙量を検出している。
【0003】検煙部の構造は、レーザダイオードからの
レーザ光をレンズにより集光して検煙位置に微小なスポ
ットを当て、レーザ光の光軸に対し所定角度ずれた位置
にフォトダイオードを配置し、煙粒子による散乱光レン
ズで集光して受光信号に変換している。またフォトダイ
オードに対向した位置にはテスト用LEDが配置され、
点検時にテスト用LEDを点灯して正常にフォトダイオ
ードの受光出力が得られるかどうかチェックしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
高感度の散乱光式煙検出装置に使用しているレーザダイ
オードは、長期間使用している間に発光能力が劣化して
発光量が低下する。しかし、現在のところ、レーザダイ
オード自体の劣化の度合を判断する方法は見られない。
【0005】また受光用のフォトダイオードについて
も、経年変化により同様に受光能力が低下する。これに
対してはテスト用LEDを点灯して劣化を判断すること
が可能である。しかし、テスト用LEDについても同様
に発光能力の劣化があり、フォトダイオードのみの劣化
を判断することは難しいという問題がある。本発明は、
このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、レー
ザダイオード、テスト用LED及びフォトダイオードに
つき、それぞれの劣化の度合を可能な限り正確に検出す
ることのできる散乱式煙検出装置の劣化検出方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】まず本発明は、検煙空間
に対する発光部の光軸に対し所定角度ずれた位置に受光
部を配置して煙粒子による散乱光を受光し、更に受光部
に対向した位置にテスト用発光部を設けた散乱光式煙検
出装置を対象とする。このような散乱光式煙検出装置の
劣化検出方法として本発明は、 一定期間毎に、発光部及びテスト用発光部を所定の電
流値で駆動し、受光部の受光出力に基づき、発光部の特
性値、テスト用発光部の特性値、更に発光部とテスト用
発光部を同時駆動した時の特性値を各々測定する測定過
程、 測定過程で得られた前回と今回の特性値に基づいて、
発光部、テスト用発光部、及び受光部の劣化を算出する
劣化算出過程、 を設けたことを特徴とする。
【0007】ここで、測定過程にあっては、発光部及び
テスト用発光部の電流値を変化させ、受光部の受光出力
の平均値として発光部の特性値、テスト用発光部の特性
値、更に発光部とテスト用発光部を同時駆動した時の特
性値を各々測定することが望ましい。劣化算出過程は、
発光部の特性値、テスト用発光部の特性値、更に前記発
光部とテスト用発光部を同時駆動した時の特性値の各々
について、前回の特性値で今回の特性値を割って劣化の
度合KL 、LE 、KLEを求め、発光部の劣化α、テスト
発光部の劣化β、及び受光部の劣化γを、 α=KLE/KE β=KLE/KL γ=KL ・KE /KLE として算出する。
【0008】本発明で煙粒子を高感度に検出する場合、
受光部はレーザダイオードであり、テスト用発光部はL
EDであり、更に、受光部はフォトダイオードであり、
レーザダイオードとLEDの発光能力の劣化α、β及び
フォトダイオードの受光能力の劣化γを検出する。
【0009】
【作用】このような本発明による散乱光式煙検出装置の
劣化検出方法によれば、レーザダイオード、フォトダイ
オード及びテスト用LEDを配置した散乱光式による高
感度で煙量を検出する装置につき、レーザダイオードの
単独駆動、テスト用LEDの単独駆動、及びレーザダイ
オードとテスト用LEDの同時駆動の各々におけるフォ
トダイオードの受光出力を各特性値として測定し、前回
の測定結果と今回の測定結果に基づいて各素子の劣化を
数値的に検出することができ、どの素子がどの程度劣化
しているかを把握することで、劣化補償処理や調整処理
を適切に行うことができ、装置の安定性と信頼性を大幅
に向上できる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の劣化検出方法が適用される散
乱光式煙検出装置の一例である。図1において、検煙部
1には光源としてレーザダイオード(LD)2が設けら
れ、レーザダイオード2からのレーザ光をレンズ6で集
光して、検煙空間5に微小なビームスポットを結像して
いる。
【0011】レーザダイオード2からのレーザ光の光軸
に対し、所定の受光角θずれた位置にフォトダイオード
(PD)3を設置しており、検煙空間5に存在する煙粒
子による散乱光をレンズ7で集光して電気信号に変換し
ている。なお、レーザダイオード2に対向した位置には
光トラップ25が設けられ、不要な光がフォトダイオー
ド3に入射しないようにしている。
【0012】更に、検煙領域5を挟んでフォトダイオー
ド3に対向した位置には、テスト用LED4が設置され
ている。検煙部1に対しては、散乱光式による煙量の検
出処理と本発明による劣化検出処理のため、MPU8が
設けられている。MPU8には、散乱光式による煙量の
計測機能に加え、本発明の劣化検出方法を実現するため
劣化測定処理部15がプログラム制御の機能として設け
られる。
【0013】レーザダイオード2は、LD駆動回路10
による供給電流の設定で発光量を制御することができ
る。LD駆動回路10によるレーザダイオード2に対す
る供給電流は、MPU8からの供給電流の指示値をDA
コンバータ9でアナログ信号に変換してLD駆動回路1
0に供給することで制御できる。テスト用LED4は、
LED駆動回路12による供給電流の制御で発光量が制
御される。このLED駆動回路12についても、供給電
流はMPU8からの電流指示データをDAコンバータ1
1で変換することで可変できる。
【0014】フォトダイオード3からの受光信号は、受
光増幅回路13で増幅された後、ADコンバータ14に
よりデジタルデータとしてMPU8に取り込まれ、通常
の煙量の計測処理、更に劣化測定処理部15による本発
明の劣化検出処理に用いられる。更に、MPU8の通常
の煙量の検出結果あるいは劣化測定処理部15による測
定された劣化値は、受信機などの外部ユニットに送ら
れ、出力表示されることになる。
【0015】次に、図1のMPU8に設けた劣化測定処
理部15により実行される本発明の劣化検出方法の原理
を説明する。本発明の劣化検出方法は、 予め定めた一定期間ごとにレーザダイオード2および
テスト用LED4の駆動状態で供給電流を変化させ、フ
ォトダイオード3の受光出力に基づき、レーザダイオー
ド2を単独で駆動したときの受光出力、テスト用LED
4を単独で駆動したときの受光出力、更にレーザダイオ
ード2とテスト用LED4を同時に駆動したときの受光
出力の各々を特性値として測定する測定過程 この測定過程で得られた前回と今回の特性値に基づい
て、レーザダイオード2、テスト用LED4およびフォ
トダイオード3の劣化α,βおよびγを算出する劣化算
出過程 の2つの処理過程から構成される。
【0016】図2は、最初に行われる測定過程における
特性値の測定の様子を示している。まず図2(A)は、
レーザダイオード2の測定結果であり、実線が最初の測
定で得られた特性であり、破線が一定期間経過して次の
測定で得られた特性である。即ち、レーザダイオード2
に対する供給電流を例えばIa1,Ia2,Ia3の3段階に
変化させて、1回目についてはフォトダイオード3のP
D出力として実線の特性を与えるJa1,Ja2,Ja3を測
定する。
【0017】これに対し、一定期間を経過してある程度
レーザダイオード3に劣化が起きると、2回目の測定で
得られたPD出力は破線の特性のように、Ja1´,Ja2
´,Ja3´のように低下する。図2(B)は、テスト用
LED4について同様に、LED供給電流をIb1,Ib
2,Ib3と3段階に変化させた2回分の特性であり、実
線が前回の特性であり破線が今回の特性である。この場
合にも、前回のテスト用LED4の点灯で得られたPD
出力Nb1,Nb2,Nb3は、一定期間後の劣化の度合によ
り、破線の特性を与えるNb1´,Nb2´,Nb3´に低下
している。
【0018】更に図2(C)は、レーザダイオード2と
テスト用LED4の両方を同時に駆動したときのフォト
ダイオード3によるPD出力の特性であり、同様に実線
が前回の特性、破線が今回の特性となる。このときのレ
ーザダイオード2およびテスト用LED4に対する供給
電流Ia ,Ib は、図2(A)(B)で使用した3段階
のLED供給電流Ia1〜Ia3とLED供給電流Ib1〜I
b3を使用する。
【0019】図2(C)の同時駆動の場合、実線の前回
にあっては、同時駆動によるPD出力がMab1 ,Mab2
,Mab3 となっており、一定期間後の劣化に応じ、今
回の測定結果は破線のようにMab1´,Mab2´,Mab3
´と低下している。次に、図2に示した前回と今回の特
性の測定結果に基づいて行われる劣化検出過程を説明す
る。
【0020】まず図2(A)(B)(C)の各々につい
て、実線で示す前回の特性と破線で示す今回の特性の相
違から、レーザダイオード2の単独駆動における劣化の
度合KL 、テスト用LED4の単独駆動における劣化の
度合KE 、およびレーザダイオード2とテスト用LED
4の同時駆動における劣化の度合KLEを次式で算出す
る。
【0021】
【数1】
【0022】この(1)〜(3)式の意味は、図2
(A)〜(C)に示した供給電流を3段階に変化して求
めた3つのPD出力の測定値の平均値を前回と今回につ
いて求め、前回の平均値で今回の平均値を割ったもので
ある。このように供給電流を3段階に変化させて得た測
定値の平均値を用いた劣化度合の算出により、バラツキ
の少ない劣化の度合が求められる。
【0023】勿論、劣化の度合の算出に使用する測定回
数は3回に限定されず複数回としてもよいし、測定結果
が安定していれば平均値とせずに、最初の測定過程で特
定の供給電流における1つの測定値のみを使用してもよ
い。ここでレーザダイオード2の発光能力の劣化をα、
テスト用LED4の発光能力の劣化をβ、更にフォトダ
イオード3の受光能力の劣化をγとすると、前記(1)
〜(3)式の実測値に基づく劣化の度合KL ,KE およ
びKLEとの間には次の関係が成立する。
【0024】
【数2】
【0025】したがって、この(4)〜(6)式の関係
からレーザダイオードの発光能力の劣化α、テスト用L
ED4の発光能力の劣化β、フォトダイオード3の受光
能力の劣化γは、次式で算出される。
【0026】
【数3】
【0027】図3のフローチャートは、図1のMPU8
に設けた劣化測定処理部15による測定処理の全体的な
処理である。まずステップS1で、レーザダイオード
2、テスト用LED4、およびレーザダイオード2とテ
スト用LED4の駆動によるフォトダイオード3の出力
測定を行い、例えば図2(A)〜(C)の実線で示す特
性に従った3つの測定値を得る。
【0028】続いてステップS2で、劣化が予想される
予め定めた一定期間例えば1カ月、半年あるいは1年と
いった期間の経過を監視し、一定期間を経過するとステ
ップS3に進み、ステップS1と同様なPD出力の測定
を行い、例えば図2(A)〜(C)の破線で示す特性に
従った測定値を得る。続いてステップS4で、前記
(1)〜(3)式に従って劣化の度合KL ,KE ,KLE
を算出し、ステップS5で、(7)〜(9)式に従って
それぞれの劣化α,β,γを算出する。
【0029】そしてステップS6で、算出された劣化
α,β,γの評価と出力表示を行う。この算出された劣
化の評価は人為的に行ってもよいし、例えば異常と判断
する劣化の閾値を定めておき、閾値を下回ったときにメ
ンテナンス要求の警報表示を行ってもよい。以下同様
に、一定期間ごとにステップS2〜S6の処理を繰り返
す。
【0030】図4は、図3のステップS1およびステッ
プS3に示したPD出力の測定処理の詳細である。まず
ステップS1で、レーザダイオード2の供給電流を初期
値にセットし、ステップS2でレーザダイオード2の発
光駆動を行い、ステップS3でフォトダイオード3の受
光出力を測定する。続いてステップS4で、予め定めた
回数の測定が終了したか否かチェックし、終了していな
ければ、ステップS5で、レーザダイオード2に対する
供給電流を次の値に更新し、ステップS2からの処理を
繰り返す。
【0031】レーザダイオード2の発光駆動による測定
処理が済むと、ステップS6で、テスト用LED4に対
する供給電流の初期値をセットし、ステップS7で、テ
スト用LED4を発光駆動して、ステップS8でフォト
ダイオード3の出力を測定する。続いてステップS9
で、テスト用LED4について定めた所定回数の測定が
終了したか否かチェックし、終了していなければ、ステ
ップS10で、テスト用LED4に供給する電流を次の
値に更新して、ステップS7からの処理を繰り返す。
【0032】テスト用LED4の駆動による測定が済む
と、次にステップS11で、レーザダイオード2および
テスト用LED4の各々につき同時駆動のための供給電
流をセットし、ステップS12で同時に駆動し、ステッ
プS13でフォトダイオード3のLD出力を測定し、ス
テップS14で所定の測定回数が終了するまで、ステッ
プS15でレーザダイオード2およびテスト用LED4
の供給電流を次の値に更新して処理を繰り返し、以上を
もって一連の処理を終了する。
【0033】図5は本発明の劣化検出方法が適用される
高感度煙検出装置を示す。図5において、高感度煙検出
装置16は、検煙部1、回路部18、流量計測部19、
ファン部20を有し、検煙部1に対しては、警戒空間2
1にサンプリング管22を配管し、ファン部20による
吸引で警戒空間21の空気を検煙部1に吸引している。
検煙部1の構成は図1と同じになる。回路部18には、
図1に示したようなMPU8を備えたハードウェアが実
装される。
【0034】回路部18による煙検出処理としては、検
煙部1に設けているフォトダイオード3で得られた煙粒
子からの散乱によるパルス状の信号に対し、フィルタに
よるノイズ低減処理と信号増幅を行ってS/Nを改善し
た後、ADコンバータ14によりデジタル信号に変換し
て、一定のゲート時間に亘り信号パルスを取り込んでカ
ウントすることにより、煙濃度に換算する。
【0035】更に回路部18には、本発明の劣化検出方
法を実現する処理機能が設けられていることから、例え
ば高感度検出装置16の電源投入に伴う初期化診断処理
の際に1回目の測定処理を行い、その後は、予め設定し
た一定期間経過ごとに測定処理を行い、2回目以降、毎
回、検煙部1に設けているレーザダイオード、テスト用
LEDおよびフォトダイオードの劣化α,β,γの算出
結果を使用して、装置自体での表示あるいは上位装置へ
の通報表示により必要な対応を行う。
【0036】また検煙部1に続いて設けた流量計測部1
9としては、例えば白金膜サーミスタを使用してファン
部20により吸引されている試料空気の流速を計測す
る。この流速計測部19の計測結果は回路部18に与え
られ、例えば流量変動による煙粒子の計数値を補正した
り、流量が一定値以下に落ちた場合には、サンプリング
管22あるいは吸引用のファン部20に何らかの異常が
あったものとして警報表示を行わせる。
【0037】尚、上記の実施例は、レーザダイオードの
ビームスポットを試料空気の通過位置に絞り込んで煙粒
子の散乱光を受光する高感度の煙検出装置への適用を例
にとっているが、レーザダイオード2の代わりにLED
を用いた通常の散乱光式煙感知器についても同様に適用
できる。散乱光式煙感知器に本発明を適用する場合に
は、感知器自体にその機能を設けてもよいし、受信機に
設けて受信機からのポーリングにより必要な情報のやり
取りを行って劣化を検出するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、レーザダイオードの単独駆動、テスト用LEDの単
独駆動、およびレーザダイオードとテスト用LEDの同
時駆動の各々によるフォトダイオードの受光出力を実測
して、前回と今回の測定結果から数字的に各素子の劣化
を検出することができ、どの素子でどの程度の劣化が生
じているかが数量的に把握できるため、劣化による発光
量や受光量の低下を補償する劣化補償処理、適正な発光
量や受光量に維持するための強制処理、更には素子の異
常を正確且つ適切に判断でき、装置の安定性と信頼性を
大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される装置構成の説明図
【図2】本発明による特性値の測定例の説明図
【図3】図1のMPUによる本発明の劣化検出の全体的
な処理を示したフローチャート
【図4】図3のLD駆動、LED駆動、及びLDとLE
Dの同時駆動によるPD出力の測定処理のフローチャー
【図5】本発明が適用される高感度煙検出装置の説明図
【符号の説明】
1:検煙部 2:レーザダイオード(LD) 3:フォトダイオード(PD) 4:テスト用LED 5:検煙領域 6,7:レンズ 8:MPU 9,11:DAコンバータ(DAC) 10:LD駆動回路 12:LED駆動回路 13:受光増幅回路 14:ADコンバータ(ADC) 15:劣化測定処理部 16:高感度煙検出装置 18:回路部 19:流量計測部 20:ファン部 21:警戒空間 22:サンプリング管 25:光トラップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮尾 幸衛 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 遠藤 一郎 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検煙空間に対する発光部の光軸に対し所定
    角度ずれた位置に受光部を配置して煙粒子による散乱光
    を受光し、更に前記受光素子に対向した位置にテスト用
    発光部を設けた散乱光式煙検出装置の劣化検出方法に於
    いて、 一定期間毎に、前記発光部及びテスト用発光部を所定の
    電流値で駆動し、前記受光部の受光出力に基づき、前記
    発光部の特性値、前記テスト用発光部の特性値、更に前
    記発光部とテスト用発光部を同時駆動した時の特性値を
    各々測定する測定過程と、 前記測定過程で得られた前回と今回の特性値に基づい
    て、前記発光部、テスト用発光部、及び受光部の劣化を
    算出する劣化算出過程と、を備えたことを特徴とする散
    乱光式煙検出装置の劣化検出方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の散乱光式煙検出装置の劣化
    検出方法に於いて、前記測定過程は、前記発光部及びテ
    スト用発光部の電流値を変化させ、前記受光部の受光出
    力の平均値として前記発光部の特性値、前記テスト用発
    光部の特性値、更に前記発光部とテスト用発光部を同時
    駆動した時の特性値を各々測定することを特徴とする散
    乱光式煙検出装置の劣化検出方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の散乱光式煙検出装置の劣化
    検出方法に於いて、前記劣化算出過程は、前記発光部の
    特性値、前記テスト用発光部の特性値、更に前記発光部
    とテスト用発光部を同時駆動した時の特性値の各々につ
    いて、前回の特性値で今回の特性値を割って劣化の度合
    L 、LE 、KLEを求め、発光部の劣化α、テスト発光
    部の劣化β、及び受光部の劣化γを、 α=KLE/KE β=KLE/KL γ=KL ・KE /KLE として算出することを特徴とする散乱光式煙検出装置の
    劣化検出方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3記載の散乱光式煙検出装置
    の劣化検出方法に於いて、前記受光部はレーザダイオー
    ドであり、前記テスト用発光部はLEDであり、更に、
    前記受光部はフォトダイオードであり、レーザダイオー
    ドとLEDの発光能力の劣化α、β及びフォトダイオー
    ドの受光能力の劣化γを検出することを特徴とする散乱
    光式煙検出装置の劣化検出方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009098735A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Omron Corp Plcのスレーブ
WO2012041580A1 (de) * 2010-09-30 2012-04-05 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum prüfen der funktionsfähigkeit eines photoelektrischen rauchmelders

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