JP2004309391A - ガス濃度検出方法およびガス濃度検出装置 - Google Patents

ガス濃度検出方法およびガス濃度検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被検ガス中における特定ガス成分の濃度を、精確に、かつ、高い信頼性で検出することができる新規なガス濃度検出方法およびガス濃度検出装置の提供。
【解決手段】ガス濃度検出方法は、ガスセンサーについて予め取得しておいた基準温度における検量線データを温度補正して被検ガスの実測温度における補正検量線データを取得し、ガスセンサーによる検出出力値を当該補正検量線データに対照することによりガス濃度値を得る方法であって、補正検量線データは、基準温度における出力値を、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と前記基準温度との温度差の大きさとによって定まる出力補正量で、補正することにより補正出力値を求める出力値補正処理を、前記基準温度における検量線データに係る測定レンジの濃度範囲について行うことにより得られるものである。ガス濃度検出装置は、上記特定のガス濃度検出方法が実行されるものである。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、非分散型赤外線吸収法を利用した、ガス濃度検出方法およびガス濃度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、例えば、毒性ガスや可燃性ガスなどを検知するガス検知装置の一として、例えば、一定の光路長を有する測定用チャンバを備え、この測定用チャンバの一端側に赤外線発光素子が配置されると共に他端側に受光素子が配置されて構成されてなり、検知対象ガスによって赤外線が吸収されることによる赤外線光量の減衰の程度に応じて当該検知対象ガスの濃度を検出する、非分散型赤外線吸収法を利用した赤外線式ガス検知装置が用いられており、このような赤外線式ガス検知装置は多数提案されている(例えば、特許文献1等参照。)。
【0003】
このような赤外線式ガス検知装置においては、例えば、濃度が既知であり、しかも互いに検知対象ガス(特定成分)の濃度が異なる複数の標準ガスを用いて、基準となる検量線データを予め取得しておき、この検量線データを実際の測定条件(例えば温度条件等)に即したものに校正し、これにより得られた検量線データに基づいて受光素子による出力値に応じた検知対象ガスの濃度が検出される。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−196846号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、被検ガス中における検知対象ガスの濃度を検出するに際して用いられる検量線データは温度依存性を有し、被検ガスの温度によってその出力特性が異なり(出力波形が互いに相似形ではない)、しかも、例えば2つの温度値間の温度領域における平均出力変化率が濃度値によって異なることが知られている。
そのため、例えば、被検ガスの実測温度の、検量線データに係る基準温度に対する温度差のみを考慮して検量線データを一律の補正量で補正して検知対象ガスの濃度を検出する構成のものであれば、得られるガス濃度値は信頼性の低いものとなる。特に、高濃度の検知対象ガスに対しては、測定誤差が一層大きなものとなり、信頼性の高いガス検知を確実に行うことが困難である。
【0006】
そこで、本発明は、検知対象ガスの濃度を、精確に、かつ、高い信頼性で検出することができる新規なガス濃度検出方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、信頼性の高いガス検知を確実に行うことができるガス濃度検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のガス濃度検出方法は、ガスセンサーについて予め取得しておいた基準温度における出力値−ガス濃度値間の関係を示す検量線データを温度補正することにより被検ガスの実測温度における補正検量線データを取得し、ガスセンサーにより実際に得られる検出出力値を当該補正検量線データに対照することによりガス濃度値を得る方法であって、
補正検量線データは、基準温度における出力値を、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と前記基準温度との温度差の大きさとによって定まる出力補正量で、補正することにより補正出力値を求める出力値補正処理が、前記基準温度における検量線データに係る測定レンジの濃度範囲について行われることにより取得されるものであることを特徴とする。
【0008】
本発明のガス濃度検出方法においては、基準温度における出力値を補正するための出力補正量は、下記(1)、(2)の手順によって得ることができる。
(1)基準温度における出力値と、当該出力値に応じた濃度値を予め取得しておいた前記基準温度と異なる参照温度における検量線データに対照することにより求められる参照出力値との差分の大きさによる、前記基準温度と参照温度との間の温度領域における平均出力変化率を求める手順。
(2)この平均出力変化率に基づいて、前記基準温度または参照温度と被検ガスの温度との温度差の大きさに応じた出力補正量を求める手順。
【0009】
また、本発明のガス濃度検出方法においては、基準温度における出力値を補正するための出力補正量は、下記(1)〜(4)の手順によって得ることもできる。
(1)基準温度における出力値と、当該出力値に応じた濃度値を予め取得しておいた前記基準温度より低い第1の参照温度における検量線データに対照することにより求められる第1の参照出力値との差分の大きさによる、前記基準温度と参照温度との間の第1の温度領域における第1の平均出力変化率を求める手順。
(2)前記濃度値を予め取得しておいた前記基準温度より高い第2の参照温度における検量線データに対照することにより求められる第2の参照出力値と、前記基準温度における出力値との差分の大きさによる、前記基準温度と第2の参照温度との間の第2の温度領域における第2の平均出力変化率を求める手順。
(3)第1の平均出力変化率と第2の平均出力変化率との総合平均出力変化率を求める手順。
(4)総合平均出力変化率に基づいて、前記基準温度、第1の参照温度または第2の参照温度と被検ガスの温度との温度差の大きさに応じた出力補正量を求める手順。
【0010】
本発明のガス濃度検出方法においては、出力値補正処理を測定レンジの濃度範囲における複数の濃度値について行い、
ガスセンサーにより実際に得られる検出出力値を補正検量線データに対照するに際して、当該検出出力値と一致する補正出力値が存在しない場合には、当該検出出力値に隣接する2つの補正出力値間を補間することによりガス濃度値を得るよう設定されている。
【0011】
さらに、本発明のガス濃度検出方法においては、基準温度における出力値を補正すべき出力補正量を、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさとに基づいて、規格化した補正量データを設定しておき、
基準温度における出力値を補正するに際しては、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差の大きさとに応じて選定される出力補正量が用いられるよう設定することができ、補正量データは、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさに係る温度値が均一な大きさの温度幅で設定されたものであり、当該温度幅の大きさが0.1〜2℃であることが好ましい。
以上においては、参照温度がその基準温度に対する温度差が10〜40℃となる温度範囲内において設定されていることが好ましい。
【0012】
本発明のガス濃度検出方法は、被検ガスが供給されたときに得られるガスセンサーの検出出力値を当該ガスセンサーについて予め取得しておいた基準温度における検出出力値−ガス濃度値間の関係を示す検量線データに対照することにより基準ガス濃度値を求め、この基準ガス濃度値を前記被検ガスの温度に基づいて補正することにより温度補正された補正ガス濃度値を得る方法であって、
前記基準ガス濃度値を、前記ガスセンサーの検出出力値の大きさと、前記被検ガスの温度と前記基準温度との温度差の大きさとによって定まる濃度補正量で補正することを特徴とする。
【0013】
本発明のガス濃度検出方法においては、基準ガス濃度値を補正するための濃度補正量は、下記(1)〜(3)の手順によって得ることができる。
(1)ガスセンサーの検出出力値を、当該ガスセンサーについて予め取得しておいた前記基準温度と異なる参照温度における検量線データに対照して参照ガス濃度値を求める手順。
(2)この参照ガス濃度値と基準ガス濃度値との差分の大きさによる、前記基準温度と参照温度との間の温度領域における平均濃度変化率を求める手順。
(3)この平均濃度変化率に基づいて、前記基準温度または参照温度と被検ガスの温度との温度差の大きさに応じた濃度補正量を求める手順。
【0014】
また、本発明のガス濃度検出方法においては、基準ガス濃度値を補正するための濃度補正量は、下記(1)〜(3)の手順によって得ることもできる。
(1)ガスセンサーの検出出力値を、当該ガスセンサーについて予め取得しておいた前記基準温度より低い第1の参照温度における検量線データに対照して第1の参照ガス濃度値を求めると共に、
ガスセンサーの検出出力値を当該ガスセンサーについて予め取得しておいた前記基準温度より高い第2の参照温度における検量線データに対照して第2の参照ガス濃度値を求める手順。
(2)第1の参照ガス濃度値と基準ガス濃度値との差分の大きさによる、前記基準温度と第1の参照温度との間の第1の温度領域における第1の平均濃度変化率を求めると共に、
第2の参照ガス濃度値と基準ガス濃度値との差分の大きさによる、前記基準温度と第2の参照温度との間の第2の温度領域における第2の平均濃度変化率を求め、
更に、第1の平均濃度変化率と第2の平均濃度変化率との総合平均濃度変化率を求める手順。
(3)総合平均濃度変化率に基づいて、前記基準温度、第1の参照温度または第2の参照温度と被検ガスの温度との温度差の大きさに応じた濃度補正量を求める手順。
【0015】
本発明のガス濃度検出方法においては、基準ガス濃度値を補正すべき濃度補正量を、基準温度における検出出力値と、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさとに基づいて、規格化した補正量データを設定しておき、
基準ガス濃度値を補正するに際しては、基準温度における検出出力値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差の大きさとに応じて選定される濃度補正量が用いられるよう設定することができ、補正量データは、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさに係る温度値が均一な大きさの温度幅で設定されたものであり、当該温度幅が0.1〜2℃であることが好ましい。
以上においては、参照温度がその基準温度に対する温度差が10〜40℃となる温度範囲内において設定されていることが好ましい。
【0016】
本発明のガス濃度検出装置は、ガスセンサーと、このガスセンサーに供給される被検ガスの温度を検出する温度センサーと、当該ガスセンサーについて予め取得しておいた基準温度における検量線データを温度補正することにより被検ガスの温度における補正検量線データを取得し、ガスセンサーにより実際に得られる検出出力値を当該補正検量線データに対照することによりガス濃度値を得る出力値補正手段と、この出力値補正手段によって得られるガス濃度値を表示するガス濃度表示手段とを有してなり、
前記出力値補正手段は、基準温度における出力値を、当該出力値に応じた濃度値と、前記温度センサーからの被検ガスの検出温度値と基準温度との温度差の大きさとによって定まる出力補正量で、補正することにより補正出力値を求める出力値補正処理を、基準温度における検量線データに係る測定レンジの濃度範囲について行うことにより補正検量線データを取得する機能を有するものであることを特徴とする。
【0017】
本発明のガス濃度検出装置においては、少なくとも基準温度における検量線データが記憶された記憶部を備え、
当該記憶部には、基準温度における出力値を補正すべき出力補正量が、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさとに基づいて、規格化された補正量データが記憶されており、
出力値補正手段は、基準温度における出力値を補正すべき出力補正量を、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差の大きさとに応じて、選定する機能を有する構成とすることができる。
【0018】
本発明のガス濃度検出装置は、ガスセンサーと、このガスセンサーに供給される被検ガスの温度を検出する温度センサーと、前記ガスセンサーにおいて得られる検出出力値を、当該ガスセンサーについて予め取得しておいた基準温度における検出出力値−ガス濃度値間の関係を示す検量線データに対照することにより基準ガス濃度値を求め、この基準ガス濃度値を前記温度センサーからの検出温度値に応じて補正することにより温度補正された補正ガス濃度値を得る出力値補正手段と、この出力値補正手段によって得られる補正ガス濃度値を表示するガス濃度表示手段とを有してなり、
前記出力値補正手段は、基準ガス濃度値を、前記ガスセンサーからの検出出力値と、前記温度センサーからの検出温度値と前記基準温度との温度差の大きさとによって定まる濃度補正量で補正する機能を有するものであることを特徴とする。
【0019】
本発明のガス濃度検出装置においては、少なくとも基準温度における検量線データが記憶された記憶部を備え、
当該記憶部には、基準ガス濃度を補正すべき濃度補正量が、基準温度における検出出力値と、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさとに基づいて、規格化された補正量データが記憶されており、
出力値補正手段は、基準ガス濃度を補正すべき濃度補正量を、検出出力値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差の大きさとに応じて、選定する機能を有する構成とすることができる。
【0020】
【作用】
本発明のガス濃度検出方法によれば、基準温度における出力値が、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差の大きさとによって定められた出力補正量で、補正されることにより、濃度値による出力補正量に対する影響の程度が補償された状態において、温度についての出力補正が行われるので、得られる補正検量線データは、精確で、かつ、高い信頼性を有するものとなり、従って、ガスセンサーにより実際に得られる検出出力値を補正検量線データに対照することにより、被検ガス中に含まれる検知対象ガスの濃度が精確に検出される。
【0021】
また、本発明のガス濃度検出方法によれば、ガスセンサーにより実際に得られる検出出力値を基準温度における検量線データに対照することにより得られる基準ガス濃度値が、当該検出出力値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差の大きさとによって定められた濃度補正量で、補正されることにより、検出出力値による濃度補正量に対する影響の程度が補償された状態において、温度についての濃度補正が行われるので、得られるガス濃度値は、精確で、かつ、高い信頼性を有するものとなる。
【0022】
本発明のガス濃度検出装置によれば、特定のガス濃度検出方法が実行されることにより、被検ガス中に含まれる検知対象ガスの濃度が、精確に、かつ、高い信頼性で検出されるので、所期のガス検知を確実に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る赤外線式ガス検知装置の一例における構成の概略を示す説明図である。
この赤外線式ガス検知装置は、目的とするガス検知が行われるべき被検ガス中に含まれる検知対象ガス(特定成分)についてのガス検知動作を行うガス検知部10と、ガス検知部10によるガス検知信号などの種々の信号に基づいて、赤外線式ガス検知装置における各構成部に適宜の動作指令信号を発する機能を有すると共にガス検知部10によるガス検知信号に応じたガス濃度を検出する機能を有する制御処理部20と、この制御処理部20により検出された検知対象ガスの濃度が表示される表示部40とを備えている。
【0024】
ガス検知部10は、ガス検知が行われるべき対象となる被検ガスが導入される例えば筒状の測定用チャンバ11と、この測定用チャンバ11の一端側(図1において左端側)に設けられた赤外線光源12と、測定用チャンバ11の他端側 (図1において右端側)に赤外線光源12と対向するよう設けられた、光学フィルタ13Bが一端側に設けられてなる赤外線センサユニット13とを有してなる。
測定用チャンバ11には、ガス導入口11Aおよびガス排出口11Bが互いに赤外線光源12の光軸方向(図1において左右方向)に離間して並ぶよう形成されており、この例においては、検知対象ガスの流過方向(他端側から一端側に向かう方向)と、図1において矢印で示されている赤外線光源12による赤外線の放射方向とが互いに対向する状態とされている。ここに、測定用チャンバ11の光軸方向の長さ(セル長)は、目的に応じて適宜設定することができる。
【0025】
赤外線光源12は、後述する制御処理部20における光源駆動回路21によって、例えばパルス電流が供給されることにより点滅周期が制御された状態で、点滅駆動され、これにより、赤外線が周期的に赤外線センサユニット13に供給される。
【0026】
赤外線センサユニット13を構成する赤外線センサ13Aは、例えば焦電型赤外線センサにより構成されており、赤外線光源12からの赤外線が供給される周期を基準周期とする出力信号(以下、「ガス検知信号」ともいう。)を出力するものである。
赤外線センサユニット13を構成する光学フィルタ13Bは、検知対象ガスのガス分子固有の吸収波長域の赤外線に対してのみ高い透過率を有するものよりなり、例えばバンドパス・フィルターにより構成されている。
【0027】
制御処理部20は、上述したように、赤外線センサ13Aによるガス検知信号(検出出力値)に応じたガス濃度値を検出してその結果を表示部40に出力する機能を有するものであり、例えば、赤外線光源12を所定の周期で点滅駆動させる光源駆動回路21と、赤外線センサ13Aによるガス検知信号を増幅させる増幅回路22と、当該赤外線センサ13Aについて予め取得しておいた基準温度T0における検量線データ(以下、「基準検量線データ」という。)が設定された記憶部23と、赤外線式ガス検知装置を構成する各構成部の動作制御を行うと共に、基準検量線データを温度補正することにより補正検量線データを取得し、赤外線センサ13Aによる検出出力値を補正検量線データに対照することによりガス濃度値を検出する出力値補正手段として機能するCPU30とを備えている。
【0028】
記憶部23に設定された基準検量線データは、次のようにして取得されたものである。すなわち、図2に示されているように、例えば20℃を基準温度T0として設定し、この基準温度T0における、検知対象ガスの濃度が既知であり、しかも互いに濃度が異なる複数の標準ガス(例えば0〜100体積%の濃度範囲 (測定レンジ)内の例えば10体積%毎の10種類の標準ガス)の各々を、測定用チャンバ11に順次に供給することによりガス濃度値と検出出力値との関係を示す実測値(10ポイント)を取得すると共に、得られた実測値を例えば多項式で曲線近似し、これにより得られた近似曲線を用いて隣接する実測値間を補間することにより予測値を取得し、これにより、測定レンジの全濃度範囲における検量線データK0が取得される。
基準温度は、特に限定されるものではなく、例えばガス検知装置が使用される環境条件などによって適宜に設定することができる。
【0029】
記憶部23には、基準温度T0における任意の出力値を温度補正すべき出力補正量が、基準温度T0と温度検知手段により得られる温度値(被検ガスの実測温度)Tとの温度差の大きさと、出力値に応じた濃度値とに基づいて規格化された補正量データが設定されている。
【0030】
補正量データは、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさに係る温度値が均一な大きさの温度幅で設定されると共に、濃度値が均一な大きさの濃度幅で設定されたものであり、温度幅の大きさおよび濃度幅の大きさは目的に応じて適宜に設定することができる。
補正量データにおける温度幅の大きさは0.1〜2℃であることが好ましく、また、濃度幅の大きさは、例えば0〜100体積%の濃度範囲の測定レンジにおいては0.1〜1体積%であることが好ましい。これにより、精確で、高い信頼性を有する補正検量線データを確実に得ることができる。
【0031】
出力補正量は、下記(1)〜(2)の手順により得られる。例えば、基準温度T0における出力値C0の出力補正量を取得する場合について、図2を参照して説明する。
【0032】
手順(1);基準温度T0における出力値C0に応じた濃度値Xを、赤外線センサ13Aについて予め取得しておいた基準温度T0と異なる参照温度T1(例えば0℃)における検量線データK1に対照することにより参照温度T1における参照出力値C1を取得し、濃度値Xについての、基準温度T0における出力値C0と参照温度T1における参照出力値C1との差分ΔCの大きさによる、基準温度T0(20℃)と参照温度T1(0℃)との間の温度領域における平均出力変化率α1を求める手順。
手順(2);この平均出力変化率α1に基づいて、基準温度T0または参照温度T1と、目的に応じて適宜に設定される温度値Tとの温度差の大きさΔTに応じた出力補正量Rを下記式1により求める手順。
【0033】
【数1】
Figure 2004309391
【0034】
上記のような処理を、例えば0〜100体積%の濃度範囲の測定レンジ内において、目的に応じて適宜に設定される複数の濃度値、および目的に応じて適宜に設定される複数の温度値について行うことにより、補正量データを得ることができる。
【0035】
参照温度T1は、その基準温度T0に対する温度差が10〜40℃となる温度範囲内において設定された温度値であることが好ましい。これにより、基準温度T0における出力値を補正すべき出力補正量を精確に取得することができる。
【0036】
以上において、検知対象ガスの種類は特に限定されるものではなく、例えばCH、CO、CO、CF、IPA、メタノール、エタノール、C、C、C12、n−C14等を例示することができ、目的とする検知対象ガスの種類に応じて光学フィルタ13Bを適宜選択すると共に当該検知対象ガスについての基準検量線データを予め取得しておけばよい。
【0037】
この赤外線式ガス検知装置においては、次のようにしてガス検知動作が行われる。すなわち、ガス検知動作を行うに際しては、赤外線光源12がその点滅周期が制御された状態で光源駆動回路21によって点滅駆動され、赤外線光源12から放射された赤外線は、赤外線センサユニット13における光学フィルタ13Bにより検知対象ガスにより吸収される特定の波長領域以外の赤外線が除去された状態で、赤外線センサ13Aに周期的に受光され、これにより、赤外線センサ13Aにより検出される赤外線量に応じたガス検知信号が出力され、この状態において、例えば環境雰囲気の空気などの被検ガスが測定用チャンバ11に導入される。そして、赤外線センサ13Aから出力されたガス検知信号は、増幅回路22によって出力電圧値が増幅された状態でCPU30に入力される。
一方、例えば測定用チャンバ11の外面におけるガス導入口11Aの近傍に設けられた例えばサーミスタなどの温度センサー(図示せず)によってガス検知装置の周囲の温度が計測され、その検出温度値がCPU30に入力される。ここに、ガス検知装置の周囲の温度は、測定用チャンバ11に導入される被検ガスの温度と実質的に一致するものである。
【0038】
そして、図3に示されているように、CPU30によって、赤外線センサ13Aによるガス検知信号に対して、赤外線光源12の点滅周期よりも短い周期でデジタル変換して積分することにより出力単位(面積値)を算出する出力単位算出処理が行われ、これにより得られた出力単位を最大値が例えば100体積%の測定レンジにおける出力値(フルスケール換算値)に換算する変換処理が行われ、その後、基準検量線データを温度補正して被検ガスの実測温度における補正検量線データを取得する出力値補正処理(検量線データ校正処理)が行われる。
この出力値補正処理においては、先ず、補正量データに係る各々の濃度値に応じた、基準温度T0における出力値の各々に対応する出力補正量が、温度センサーにより得られた被検ガスの検出温度値と基準温度T0との温度差の大きさΔTに応じて選定され、基準温度T0における出力値が対応する出力補正量で補正されて補正検量線データが取得される。
【0039】
そして、ガスセンサ13Aにより実際に得られる検出出力値(フルスケール換算値)を補正検量線データに対照する濃度算出処理が行われることによりガス濃度値が得られ、その結果が表示部40に出力される。
【0040】
以上のように、上記構成の赤外線式ガス検知装置によれば、基準温度T0における出力値が、当該出力値に応じた濃度値と、温度センサーにより得られる検出温度値(被検ガスの温度)Tと基準温度T0との温度差の大きさΔTとによって定まる出力補正量で補正されることにより、濃度値による出力補正量に対する影響の程度が補償された状態において、温度についての出力補正が行われるので、精確で、かつ、高い信頼性を有する補正検量線データを得ることができ、従って、赤外線センサ13Aにより実際に得られる検出出力値を補正検量線データに対照することにより、被検ガス中に含まれる検知対象ガスの濃度を精確に検出することができ、所期のガス検知を確実に行うことができる。
【0041】
また、ガス濃度による出力変化率に対する影響の程度が大きいガス、例えばイソブタンガス(i−C10)、二酸化炭素ガス(CO)などが検知対象ガスとして設定される場合に極めて有用であるが、ガス濃度による出力変化率に対する影響の程度が小さいガス、すなわちガス濃度によって出力変化率に大きな差が生じないガスについても、検量線の傾きが比較的に大きい低温時および検量線の傾きが比較的小さい高温時において、検知対象ガスの濃度を高い精度で検出することができる。
また、ガス濃度による出力変化率に対する影響の程度が小さい測定レンジについても、低温時および高温時において、検知対象ガスの濃度を高い精度で検出することができる。
【0042】
また、基準温度T0と参照温度T1との間の温度領域以外の外挿範囲、例えば0℃以下、あるいは20℃以上においても、実際の検量線データに即した精確な補正検量線データを得ることができるので、ガス検知が行われるべき環境条件(温度条件)による影響を受けることがなく、信頼性の高いガス検知を確実に行うことができる。
【0043】
以上においては、基準温度T0における検量線データを温度補正して補正検量線データを取得するに際しては、以下に示す(1)〜(4)の手順によって得られる出力補正量が、濃度値と、被検ガスの温度と基準温度、第1の参照温度または第2の参照温度との温度差の大きさとに基づいて、規格化された補正量データが用いられるよう設定されていてもよい。
【0044】
手順(1);図2に示されているように、基準温度T0における出力値C0に応じた濃度値Xを、赤外線センサ13Aについて予め取得しておいた基準温度T0より低い第1の参照温度T1(例えば0℃)における検量線データK1に対照することにより第1の参照温度T1における第1の参照出力値C1を取得し、濃度値Xについての、基準温度T0における出力値C0と第1の参照温度T1における第1の参照出力値C1との差分ΔC1の大きさによる、基準温度T0(20℃)と第1の参照温度T1(0℃)との間の第1の温度領域における第1の平均出力変化率α1を下記式2により求める手順。
【0045】
【数2】
Figure 2004309391
【0046】
手順(2);基準温度T0における出力値C0に応じた濃度値Xを、赤外線センサ13Aについて予め取得しておいた基準温度T0より高い第2の参照温度T2(例えば40℃)における検量線データK2に対照することにより第2の参照温度T2における第2の参照出力値C2を取得し、濃度値Xについての、基準温度T0における出力値C0と第2の参照温度T2における第2の参照出力値C2との差分ΔC2の大きさによる、基準温度T0(20℃)と第2の参照温度T2(40℃)との間の第2の温度領域における第2の平均出力変化率β1を下記式3により求める手順。
【0047】
【数3】
Figure 2004309391
【0048】
手順(3);濃度値Xについての、第1の平均出力変化率α1と、第2の平均出力変化率β1との総合出力平均変化率γ1を求める手順。
【0049】
手順(4);この総合平均出力変化率γに基づいて、基準温度T0、第1の参照温度T1または第2の参照温度T2と、目的に応じて適宜に設定される温度値Tとの温度差の大きさΔTに応じた出力補正量Rを下記式4により求める手順。
【0050】
【数4】
Figure 2004309391
【0051】
上記のような処理を、測定レンジ(0〜100体積%)内において、目的に応じて適宜に設定される複数の濃度値、および目的に応じて適宜に設定される複数の温度値について行うことにより、補正量データを得ることができる。
【0052】
補正量データは、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさに係る温度値が均一な大きさの温度幅で設定されるとと共に、濃度値が均一な大きさの濃度幅で設定されたものであり、温度幅の大きさおよび濃度幅の大きさは目的に応じて適宜に設定することができる。
補正量データにおける温度幅の大きさは0.1〜2℃であることが好ましく、また、濃度幅の大きさは、例えば0〜100体積%の濃度範囲の測定レンジにおいては0.1〜1体積%であることが好ましい。これにより、精確で、高い信頼性を有する補正検量線データを確実に得ることができる。
【0053】
第1の参照温度T1および第2の参照温度T2は、それぞれ、基準温度T0に対する温度差が10〜40℃となる温度範囲内において設定された温度値であることが好ましい。これにより、基準温度T0における出力値を補正すべき出力補正量を精確に設定することができる。
【0054】
<第2実施形態>
上記第1実施形態においては、基準温度T0における出力値を温度補正することにより被検ガスの温度Tにおける補正検量線データを取得し、赤外線センサ13Aによる検出出力値を補正検量線データに対照することによりガス濃度値を得る構成とされているが、赤外線センサ13Aによる検出出力値を基準検量線に対照することにより得られる基準ガス濃度値を所定の濃度補正量で温度補正することにより、補正ガス濃度値を得る構成とすることができる。
【0055】
具体的には、図1に示されるガス濃度検出装置において、制御処理部20におけるCPU30が、赤外線センサ13Aについて予め取得しておいた基準温度T0における基準検量線データに対照することにより基準ガス濃度値X0を求め(図4参照)、この基準ガス濃度値X0を、所定の濃度補正量で補正する機能を有するものとされており、記憶部23には、基準ガス濃度値X0を補正すべき濃度補正量が測定レンジにおける出力値範囲について規格化された補正量データが設定されている。
【0056】
補正量データにおける各々の濃度補正量は、基準温度T0と温度検知手段により得られる検出温度値(被検ガスの実測温度)Tとの温度差と、検出出力値Cとによって定まるものであり、下記(1)〜(3)の手順により得られる。
【0057】
手順(1);図4に示されているように、赤外線センサ13Aによる検出出力値Cを、当該赤外線センサ13Aについて予め取得しておいた基準温度T0と異なる参照温度T1における検量線データK1に対照して参照ガス濃度値X1を求める手順。
【0058】
手順(2);この参照ガス濃度値X1と基準ガス濃度値X0との差分ΔXの大きさによる、基準温度T0と参照温度T1との間の温度領域における平均濃度変化率α2を求める手順。
【0059】
手順(3);この平均濃度変化率α2に基づいて、基準温度T0または参照温度T1と被検ガスの温度Tとの温度差の大きさΔTに応じた濃度補正量Dを下記式5により求める手順。
【0060】
【数5】
Figure 2004309391
【0061】
また、基準ガス濃度値X0を温度補正して補正ガス濃度値を取得するに際して、以下に示す(1)〜(3)の手順によって得られる濃度補正量が測定レンジにおける所定の出力値範囲について規格化された補正量データが用いられるよう設定されていてもよい。
【0062】
手順(1);図4に示されているように、赤外線センサ13Aによる検出出力値Cを、この赤外線センサ13Aについて予め取得しておいた基準温度T0より低い第1の参照温度T1における検量線データK1に対照して第1の参照ガス濃度値X1を求めると共に、
赤外線センサ13Aによる検出出力値Cをこの赤外線センサ13Aについて予め取得しておいた基準温度T0より高い第2の参照温度T2における検量線データK2に対照して第2の参照ガス濃度値X2を求める手順。
【0063】
手順(2);第1の参照ガス濃度値X1と基準ガス濃度値X0との差分ΔX1の大きさによる、基準温度T0と第1の参照温度T1との間の第1の温度領域における第1の平均濃度変化率α2を求めると共に、
第2の参照ガス濃度値X2と基準ガス濃度値X0との差分ΔX2の大きさによる、基準温度T0と第2の参照温度T2との間の第2の温度領域における第2の平均濃度変化率β2を求め、
更に、第1の平均濃度変化率α2と第2の平均濃度変化率β2との総合平均濃度変化率γ2を求める手順。
【0064】
手順(3);この総合平均濃度変化率γ2に基づいて、基準温度T0、第1の参照温度T1または第2の参照温度T2と被検ガスの温度Tとの温度差の大きさΔTに応じた濃度補正量Dを下記式6により求める手順。
【0065】
【数6】
Figure 2004309391
【0066】
以上において、補正量データは、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさに係る温度値が均一な大きさの温度幅で設定されると共に、検出出力値が均一な大きさの出力幅で設定されたものであり、温度幅の大きさおよび出力幅の大きさは目的に応じて適宜に設定することができる。
補正量データにおける温度幅の大きさは0.1〜2℃であることが好ましい。これにより、精確で、高い信頼性を有する補正検量線データを確実に得ることができる。
【0067】
上記構成のガス濃度検出装置によれば、赤外線センサ13Aにより実際に得られる検出出力値Cを基準温度T0における基準検量線データに対照することにより得られる基準ガス濃度値X0が、当該検出出力値Cと、被検ガスの温度Tと基準温度T0、第1の参照温度T1または第2の参照温度T2との温度差の大きさΔTとによって定められた濃度補正量で、補正されることにより、検出出力値による濃度補正量に対する影響の程度が補償された状態において、温度についての濃度補正が行われるので、精確で、かつ、高い信頼性を有する補正ガス濃度値を得ることができ、従って、所期のガス検知を確実に行うことができる。
【0068】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の態様に限定されるものではなく、以下に示すような種々の変更を加えることができる。
【0069】
(1)上記第1実施形態においては、基準温度(例えば20℃)における出力値を温度補正することにより補正検量線データを取得するよう設定されているが、参照温度(例えば0℃または40℃)における検量線データを温度補正して補正検量線データを取得するよう設定されていてもよい。
【0070】
(2)第1の参照温度T1および第2の参照温度T2における検量線データが予め取得されている場合において、基準温度T0における出力値または基準ガス濃度値を補正すべき補正量は、基準温度T0と第1の参照温度T1との間の温度領域における平均変化率αと、基準温度T0と第2の参照温度T2との間の温度領域における平均変化率βとの総合平均変化率γを用いる代わりに、各々の平均変化率を用いて算出されてもよい。
例えば、第1実施形態において、25℃(基準温度との温度差5℃)における出力補正量を取得するに際しては、20℃および40℃(第2の参照温度)の温度値間における温度領域に係る平均出力変化率β1を用いて、測定レンジにおける所定の濃度値毎に出力補正量が算出される。このような濃度検出方法によれば、一層、実際の検量線データに即した補正検量線データが得られる。
【0071】
(3)基準温度における出力値または基準ガス濃度値を補正すべき出力補正量または濃度補正量を、予め算出しておいた規格化された補正量データより選定することに代えて、出力補正量または濃度補正量をガス検知動作中に演算するよう設定されていてもよく、この場合には、制御処理部におけるCPUに演算機能を付与すればよい。
【0072】
(4)基準温度または参照温度における検量線データを取得するに際しては、0〜100体積%の濃度範囲(測定レンジ)において10体積%毎の10種類のガス濃度の標準ガスを用いて10ポイントの検量線データを取得することにより行ったが、用いられる標準ガスの種類の数(取得されるべき実測値の数)は、特に制限されるものではなく適宜設定することが可能である。
また、補正量を取得するに際して用いられる、予め取得しておくべき検量線データの数、および基準温度または参照温度の温度値についても、特に制限されるものではなく、目的に応じて適宜設定することができる。
さらに、測定レンジは特に限定されるものではなく、目的とするガス検知(例えば検知対象ガスの種類等の測定条件)に応じて適宜設定することができる。
【0073】
(5)本発明のガス濃度検出方法においては、例えば図5に示されるように、複数種類の検知対象ガスを同時に検出することが可能に構成されたものについても適用することができ、この場合には、目的とする検知対象ガスの各々について、上記と同様に、基準温度における基準検量線データを予め設定しておくと共に、補正量データを設定しておけばよい。
図5に示される赤外線式ガス検知装置は、主光路軸L1に一致する貫通孔51の一端に集光面52が形成されると共にこの主光路軸L1に直交する透光用通孔53が形成された基台50と、透光用通孔53に発光領域が位置されるよう貫通孔51に配置された発光手段55と、基台50における集光面52に対向する位置に配置された第1チャンバ56Aと、透光用通孔53に対向する位置に配置された第2チャンバ56Bと、第1チャンバ56Aおよび第2チャンバ56Bの各々の出射口側に配置された受光手段58A、58Bとにより構成されている。図5において、60Aおよび60Bは、それぞれ、第1チャンバ56Aおよび第2チャンバ56Bに被検ガスを導入するためのガス導入口、61Aおよび61Bは、それぞれ、第1チャンバ56Aおよび第2チャンバ56Bから被検ガスを排出するためのガス排出口である。
【0074】
(6)ガス濃度検出装置においては、検出される検知対象ガスの濃度が一定の基準レベル以上であることが検知された場合にCPUにより警報信号が発せられる警報報知機能を備えたものとして構成することができる。
【0075】
以下、本発明の効果を確認するために行った実験例について説明する。
<実験例1>
図1に示す構成に従って、試験用の赤外線式ガス検知装置を製造した。各構成部の具体的な構成は、次に示す通りである。
〔1〕測定用チャンバ(11);セル長が2mmの円筒状のもの
〔2〕赤外線光源(12);1.5secの周期で点滅駆動されるもの
〔3〕赤外線センサ(13A);焦電型赤外線センサ
〔4〕光学フィルタ(13B);下記に示す実験用ガスを構成するガス分子固有の吸収波長域の赤外線を透過するもの
〔5〕実験用ガス;イソブタンガス(i−C10)が80体積%(vol%)の割合で室内空気に含有されてなるもの
【0076】
20℃を基準温度(T0)、0℃を第1の参照温度(T1)、40℃を第2の参照温度(T2)として設定し、0〜100体積%の濃度範囲において10体積%毎に濃度が異なる10種類の濃度(0、10、20、・・・・・・、90、100体積%)のイソブタンガス(標準ガス)の各々を用いて10ポイントの実測値を取得すると共に、これらの実測値を曲線近似して実測値間における0.1体積%毎の濃度値についての予測値を補間することにより取得する操作を行うことにより、0℃、20℃、および40℃の各々における検量線データを得た。
そして、0℃および20℃の温度値間の第1の温度領域における平均出力変化率α1と、20℃および40℃の温度値間の第2の温度領域における平均出力変化率β1との総合平均変化率γ1を、0〜100体積%の濃度範囲における0.1体積%毎の濃度値の各々について別個に算出し、その後、0.1℃毎の温度値の各々について、基準温度に対する温度差の大きさに応じた出力補正量を算出することにより、0.1℃の温度幅および0.1体積%の濃度幅で、基準温度に対する温度差の大きさと濃度値とに基づいて規格化された補正量データを得た。
以上のようにして取得された、基準温度(20℃)における検量線データおよび補正量データを記憶部に設定した。
【0077】
そして、10℃の環境条件下(実験用ガスの温度が10℃)において、基準温度に対する温度差−10℃に応じた出力補正量を選定し、0.1体積%毎の濃度値の各々に応じた、20℃における出力値の各々(検量線データ)を対応する出力補正量で補正して補正検量線データを取得し、赤外線センサにより実際に得られるガス検知信号に応じた検出出力値を補正検量線データに対照することによりガス濃度値を算出するよう制御処理部の動作を制御して、ガス濃度検出テストを実施したところ、検出された実験用ガスの濃度は平均値で79.5体積%(測定誤差0.5%F.S.)であり、検知対象ガスの濃度を精確に検出することができることが確認された。ここに、測定誤差が5%F.S.の範囲内であれば、実用上問題ないものといえる。
【0078】
<実験例2>
実験例1において、下記(1)、(2)のように設定を変更したことの他は実験例1と同様のガス濃度検出テストを実施したところ、検出された実験用ガスの濃度は平均値で79.5体積%(測定誤差0.5%F.S.)であり、検知対象ガスの濃度を精確に検出することができることが確認された。
【0079】
(1)最大値が100体積%の測定レンジにおける任意の出力単位(面積値)毎の出力値の各々について、0℃および20℃の温度値間の第1の温度領域における平均濃度変化率α2と、20℃および40℃の温度値間の第2の温度領域における平均濃度変化率β2との総合平均濃度変化率γ2を算出し、0.1℃毎の温度値の各々について、基準温度に対する温度差に対応する濃度補正量を算出することにより、0.1℃の温度幅で、基準温度に対する温度差の大きさに係る温度値と検出出力値とに基づいて規格化された補正量データを得、基準温度(20℃)における検量線データおよび補正量データを記憶部に設定した。
(2)赤外線センサによる検出出力値を20℃における検量線データに対照することにより基準ガス濃度値を取得し、この基準ガス濃度を当該検出出力値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差(−10℃)と応じた濃度補正量で補正して補正ガス濃度を算出するよう制御処理部の動作を制御した。
【0080】
【発明の効果】
本発明のガス濃度検出方法によれば、基準温度における出力値が、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差の大きさとによって定められた出力補正量で補正されることにより、濃度値による出力補正量に対する影響の程度が補償された状態において、温度についての出力補正が行われるので、精確で、かつ、高い信頼性を有する補正検量線データを得ることができ、従って、ガスセンサーにより実際に得られる検出出力値を補正検量線データに対照することにより、被検ガス中に含まれる検知対象ガスの濃度を精確に検出することができる。
【0081】
また、本発明のガス濃度検出方法によれば、ガスセンサーにより実際に得られる検出出力値を基準温度における検量線データに対照することにより得られる基準ガス濃度値が、当該検出出力値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差とによって定められた出力補正量で、補正されることにより、検出出力値による濃度補正量に対する影響の程度が補償された状態において、温度についての濃度補正が行われるので、精確で、かつ、高い信頼性を有する補正ガス濃度値を得ることができ、被検ガス中に含まれる検知対象ガスの濃度を精確に検出することができる。
【0082】
本発明のガス濃度検出装置によれば、特定のガス濃度検出方法が実行されることにより、被検ガス中に含まれる検知対象ガスの濃度が、精確に、かつ、高い信頼性で検出されるので、所期のガス検知を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る赤外線式ガス検知装置の一例における構成の概略を示す説明図である。
【図2】第1実施形態における検知対象ガスの濃度を算出するための検量線データを示す説明図である。
【図3】図1に示す赤外線式ガス検知装置の制御処理部による信号処理を示す動作フローチャート図である。
【図4】第2実施形態における検知対象ガスの濃度を算出するための検量線データを示す説明図である。
【図5】本発明に係るガス濃度検出装置の他の例における構成の概略を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
10 ガス検知部
11 測定用チャンバ
11A ガス導入口
11B ガス排出口
12 赤外線光源
13 赤外線センサユニット
13A 赤外線センサ
13B 光学フィルタ
20 制御処理部
21 光源駆動回路
22 増幅回路
23 記憶部
30 CPU
40 表示部
K0 20℃における検量線データ
K1 0℃における検量線データ
K2 40℃における検量線データ
50 基台
51 貫通孔
52 集光面
53 透光用通孔
55 発光手段
56A 第1チャンバ
56B 第2チャンバ
58A、58B 受光手段
60A、60B ガス導入口
61A、61B ガス排出口
L1 主光路軸

Claims (17)

  1. ガスセンサーについて予め取得しておいた基準温度における出力値−ガス濃度値間の関係を示す検量線データを温度補正することにより被検ガスの実測温度における補正検量線データを取得し、ガスセンサーにより実際に得られる検出出力値を当該補正検量線データに対照することによりガス濃度値を得る方法であって、
    補正検量線データは、基準温度における出力値を、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と前記基準温度との温度差の大きさとによって定まる出力補正量で、補正することにより補正出力値を求める出力値補正処理が、前記基準温度における検量線データに係る測定レンジの濃度範囲について行われることにより取得されるものであることを特徴とするガス濃度検出方法。
  2. 基準温度における出力値を補正するための出力補正量は、下記(1)、(2)の手順によって得られるものであることを特徴とする請求項1に記載のガス濃度検出方法。
    (1)基準温度における出力値と、当該出力値に応じた濃度値を予め取得しておいた前記基準温度と異なる参照温度における検量線データに対照することにより求められる参照出力値との差分の大きさによる、前記基準温度と参照温度との間の温度領域における平均出力変化率を求める手順。
    (2)この平均出力変化率に基づいて、前記基準温度または参照温度と被検ガスの温度との温度差の大きさに応じた出力補正量を求める手順。
  3. 基準温度における出力値を補正するための出力補正量は、下記(1)〜(4)の手順によって得られるものであることを特徴とする請求項1に記載のガス濃度検出方法。
    (1)基準温度における出力値と、当該出力値に応じた濃度値を予め取得しておいた前記基準温度より低い第1の参照温度における検量線データに対照することにより求められる第1の参照出力値との差分の大きさによる、前記基準温度と参照温度との間の第1の温度領域における第1の平均出力変化率を求める手順。
    (2)前記濃度値を予め取得しておいた前記基準温度より高い第2の参照温度における検量線データに対照することにより求められる第2の参照出力値と、前記基準温度における出力値との差分の大きさによる、前記基準温度と第2の参照温度との間の第2の温度領域における第2の平均出力変化率を求める手順。
    (3)第1の平均出力変化率と第2の平均出力変化率との総合平均出力変化率を求める手順。
    (4)総合平均出力変化率に基づいて、前記基準温度、第1の参照温度または第2の参照温度と被検ガスの温度との温度差の大きさに応じた出力補正量を求める手順。
  4. 出力値補正処理を測定レンジの濃度範囲における複数の濃度値について行い、
    ガスセンサーにより実際に得られる検出出力値を補正検量線データに対照するに際して、当該検出出力値と一致する補正出力値が存在しない場合には、当該検出出力値に隣接する2つの補正出力値間を補間することによりガス濃度値を得ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のガス濃度検出方法。
  5. 基準温度における出力値を補正すべき出力補正量を、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさとに基づいて、規格化した補正量データを設定しておき、
    基準温度における出力値を補正するに際しては、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差の大きさとに応じて選定される出力補正量が用いられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のガス濃度検出方法。
  6. 補正量データは、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさに係る温度値が均一な大きさの温度幅で設定されたものであり、当該温度幅の大きさが0.1〜2℃であることを特徴とする請求項5に記載のガス濃度検出方法。
  7. 参照温度がその基準温度に対する温度差が10〜40℃となる温度範囲内において設定されていることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載のガス濃度検出方法。
  8. 被検ガスが供給されたときに得られるガスセンサーの検出出力値を当該ガスセンサーについて予め取得しておいた基準温度における検出出力値−ガス濃度値間の関係を示す検量線データに対照することにより基準ガス濃度値を求め、この基準ガス濃度値を前記被検ガスの温度に基づいて補正することにより温度補正された補正ガス濃度値を得る方法であって、
    前記基準ガス濃度値を、前記ガスセンサーの検出出力値の大きさと、前記被検ガスの温度と前記基準温度との温度差の大きさとによって定まる濃度補正量で補正することを特徴とするガス濃度検出方法。
  9. 基準ガス濃度値を補正するための濃度補正量は、下記(1)〜(3)の手順によって得られるものであることを特徴とする請求項8に記載のガス濃度検出方法。
    (1)ガスセンサーの検出出力値を、当該ガスセンサーについて予め取得しておいた前記基準温度と異なる参照温度における検量線データに対照して参照ガス濃度値を求める手順。
    (2)この参照ガス濃度値と基準ガス濃度値との差分の大きさによる、前記基準温度と参照温度との間の温度領域における平均濃度変化率を求める手順。
    (3)この平均濃度変化率に基づいて、前記基準温度または参照温度と被検ガスの温度との温度差の大きさに応じた濃度補正量を求める手順。
  10. 基準ガス濃度値を補正するための濃度補正量は、下記(1)〜(3)の手順によって得られるものであることを特徴とする請求項8に記載のガス濃度検出方法。
    (1)ガスセンサーの検出出力値を、当該ガスセンサーについて予め取得しておいた前記基準温度より低い第1の参照温度における検量線データに対照して第1の参照ガス濃度値を求めると共に、
    ガスセンサーの検出出力値を当該ガスセンサーについて予め取得しておいた前記基準温度より高い第2の参照温度における検量線データに対照して第2の参照ガス濃度値を求める手順。
    (2)第1の参照ガス濃度値と基準ガス濃度値との差分の大きさによる、前記基準温度と第1の参照温度との間の第1の温度領域における第1の平均濃度変化率を求めると共に、
    第2の参照ガス濃度値と基準ガス濃度値との差分の大きさによる、前記基準温度と第2の参照温度との間の第2の温度領域における第2の平均濃度変化率を求め、
    更に、第1の平均濃度変化率と第2の平均濃度変化率との総合平均濃度変化率を求める手順。
    (3)総合平均濃度変化率に基づいて、前記基準温度、第1の参照温度または第2の参照温度と被検ガスの温度との温度差の大きさに応じた濃度補正量を求める手順。
  11. 基準ガス濃度値を補正すべき濃度補正量を、基準温度における検出出力値と、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさとに基づいて、規格化した補正量データを設定しておき、
    基準ガス濃度値を補正するに際しては、基準温度における検出出力値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差の大きさとに応じて選定される濃度補正量が用いられることを特徴とする請求項9または請求項10のいずれかに記載のガス濃度検出方法。
  12. 補正量データは、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさに係る温度値が均一な大きさの温度幅で設定されたものであり、当該温度幅が0.1〜2℃であることを特徴とする請求項11に記載のガス濃度検出方法。
  13. 参照温度がその基準温度に対する温度差が10〜40℃となる温度範囲内において設定されていることを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれかに記載のガス濃度検出方法。
  14. ガスセンサーと、このガスセンサーに供給される被検ガスの温度を検出する温度センサーと、当該ガスセンサーについて予め取得しておいた基準温度における検量線データを温度補正することにより被検ガスの温度における補正検量線データを取得し、ガスセンサーにより実際に得られる検出出力値を当該補正検量線データに対照することによりガス濃度値を得る出力値補正手段と、この出力値補正手段によって得られるガス濃度値を表示するガス濃度表示手段とを有してなり、
    前記出力値補正手段は、基準温度における出力値を、当該出力値に応じた濃度値と、前記温度センサーからの被検ガスの検出温度値と基準温度との温度差の大きさとによって定まる出力補正量で、補正することにより補正出力値を求める出力値補正処理を、基準温度における検量線データに係る測定レンジの濃度範囲について行うことにより補正検量線データを取得する機能を有するものであることを特徴とするガス濃度検出装置。
  15. 少なくとも基準温度における検量線データが記憶された記憶部を備え、
    当該記憶部には、基準温度における出力値を補正すべき出力補正量が、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさとに基づいて、規格化された補正量データが記憶されており、
    出力値補正手段は、基準温度における出力値を補正すべき出力補正量を、当該出力値に応じた濃度値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差の大きさとに応じて、選定する機能を有するものであることを特徴とする請求項14に記載のガス濃度検出装置。
  16. ガスセンサーと、このガスセンサーに供給される被検ガスの温度を検出する温度センサーと、前記ガスセンサーにおいて得られる検出出力値を、当該ガスセンサーについて予め取得しておいた基準温度における検出出力値−ガス濃度値間の関係を示す検量線データに対照することにより基準ガス濃度値を求め、この基準ガス濃度値を前記温度センサーからの検出温度値に応じて補正することにより温度補正された補正ガス濃度値を得る出力値補正手段と、この出力値補正手段によって得られる補正ガス濃度値を表示するガス濃度表示手段とを有してなり、
    前記出力値補正手段は、基準ガス濃度値を、前記ガスセンサーからの検出出力値と、前記温度センサーからの検出温度値と前記基準温度との温度差の大きさとによって定まる濃度補正量で補正する機能を有するものであることを特徴とするガス濃度検出装置。
  17. 少なくとも基準温度における検量線データが記憶された記憶部を備え、
    当該記憶部には、基準ガス濃度を補正すべき濃度補正量が、基準温度における検出出力値と、被検ガスの温度と基準温度または参照温度との温度差の大きさとに基づいて、規格化された補正量データが記憶されており、
    出力値補正手段は、基準ガス濃度を補正すべき濃度補正量を、検出出力値と、被検ガスの温度と基準温度との温度差の大きさとに応じて、選定する機能を有するものであることを特徴とする請求項16に記載のガス濃度検出装置。
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