JPH08202881A - 画像処理装置 - Google Patents
画像処理装置Info
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- JPH08202881A JPH08202881A JP7011462A JP1146295A JPH08202881A JP H08202881 A JPH08202881 A JP H08202881A JP 7011462 A JP7011462 A JP 7011462A JP 1146295 A JP1146295 A JP 1146295A JP H08202881 A JPH08202881 A JP H08202881A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 画像圧縮を行う上で圧縮率向上および画質劣
化抑制を図ることができる平滑化処理を行う画像処理装
置を提供すること。 【構成】 本発明の画像処理装置1は、入力される2次
元画像を所定単位のブロック領域に分割するブロック入
力回路60a、61aと、このブロック領域内の各画像
データに基づく画像の特徴量を算出する特徴量算出回路
60b、61bと、算出された特徴量に基づいてブロッ
ク領域での平滑化を行うか、ブロック入力回路60a、
61aに対してそのブロック領域をさらに細かく分割さ
せるかの判定を行う判定回路60c、61cと、所定の
ブロック領域で平滑化処理を行うブロック平均値置換回
路60e、61eとを備えている。
化抑制を図ることができる平滑化処理を行う画像処理装
置を提供すること。 【構成】 本発明の画像処理装置1は、入力される2次
元画像を所定単位のブロック領域に分割するブロック入
力回路60a、61aと、このブロック領域内の各画像
データに基づく画像の特徴量を算出する特徴量算出回路
60b、61bと、算出された特徴量に基づいてブロッ
ク領域での平滑化を行うか、ブロック入力回路60a、
61aに対してそのブロック領域をさらに細かく分割さ
せるかの判定を行う判定回路60c、61cと、所定の
ブロック領域で平滑化処理を行うブロック平均値置換回
路60e、61eとを備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2次元画像に対する種
々の処理を行うに先立ち前処理としてその2次元画像を
平滑化処理するための画像処理装置に関する。
々の処理を行うに先立ち前処理としてその2次元画像を
平滑化処理するための画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2次元画像データをハードディスクなど
の一定容量の記憶装置に蓄積する場合や、決められた伝
送量内でのデータ伝送を行う場合には、元の2次元画像
データに対して圧縮処理を施して、蓄積効率や伝送効率
の向上を図る画像処理が行われる。この圧縮処理の対象
となる2次元画像データとしては、コンピュータ等によ
り生成される画像(コンピュータグラフィックスによる
画像)と、スキャナ等の光学読み取り装置によって得ら
れる読み取り画像(スキャンインによる画像)とに大別
される。
の一定容量の記憶装置に蓄積する場合や、決められた伝
送量内でのデータ伝送を行う場合には、元の2次元画像
データに対して圧縮処理を施して、蓄積効率や伝送効率
の向上を図る画像処理が行われる。この圧縮処理の対象
となる2次元画像データとしては、コンピュータ等によ
り生成される画像(コンピュータグラフィックスによる
画像)と、スキャナ等の光学読み取り装置によって得ら
れる読み取り画像(スキャンインによる画像)とに大別
される。
【0003】コンピュータグラフィックスによる画像で
は比較的均一値領域が多いため、可逆圧縮処理を施すこ
とで圧縮効率を高めるが、スキャンインによる画像では
光学読み取りスキャナ等の読み取りによる歪みやノイズ
によって画像の不均一化が生じ、可逆圧縮処理では圧縮
効率を高めることができない。そこで、人の視覚的冗長
度を抑制して圧縮率を向上させる非可逆圧縮処理を用い
ることでスキャンインによる画像に対しての圧縮効率を
高めることができるが、コンピュータグラフィックスに
よる画像に対してこのような非可逆圧縮処理を施すとグ
ラデーションでのブロック歪みや疑似輪郭等が発生した
り、微細な画像構造の欠落による画質劣化を伴うことに
なる。
は比較的均一値領域が多いため、可逆圧縮処理を施すこ
とで圧縮効率を高めるが、スキャンインによる画像では
光学読み取りスキャナ等の読み取りによる歪みやノイズ
によって画像の不均一化が生じ、可逆圧縮処理では圧縮
効率を高めることができない。そこで、人の視覚的冗長
度を抑制して圧縮率を向上させる非可逆圧縮処理を用い
ることでスキャンインによる画像に対しての圧縮効率を
高めることができるが、コンピュータグラフィックスに
よる画像に対してこのような非可逆圧縮処理を施すとグ
ラデーションでのブロック歪みや疑似輪郭等が発生した
り、微細な画像構造の欠落による画質劣化を伴うことに
なる。
【0004】したがって、同一ページ内にコンピュータ
グラフィックスによる画像とスキャンインによる画像と
が混在している場合、例えばページ全面に対して可逆圧
縮処理を施すとスキャンインによる画像領域での圧縮率
低下が発生し、反対にページ全面に対して非可逆圧縮処
理を施すと全体の圧縮率は向上するもののコンピュータ
グラフィックスによる画像の画質劣化を招くことにな
る。
グラフィックスによる画像とスキャンインによる画像と
が混在している場合、例えばページ全面に対して可逆圧
縮処理を施すとスキャンインによる画像領域での圧縮率
低下が発生し、反対にページ全面に対して非可逆圧縮処
理を施すと全体の圧縮率は向上するもののコンピュータ
グラフィックスによる画像の画質劣化を招くことにな
る。
【0005】そこで、このようなコンピュータグラフィ
ックスによる画像とスキャンインによる画像とが同一ペ
ージ内に混在するような2次元画像を適応的に圧縮する
という観点から、特開平4−96576号公報に開示さ
れている画像伝送装置および画像伝送方法では、コンピ
ュータグラフィックスから成る画像領域とスキャンイン
から成る画像領域とを区別するための属性識別信号を設
け、この信号を参照することで可逆圧縮処理と非可逆圧
縮処理とを同一ページ内で切り換えるようにしている。
ックスによる画像とスキャンインによる画像とが同一ペ
ージ内に混在するような2次元画像を適応的に圧縮する
という観点から、特開平4−96576号公報に開示さ
れている画像伝送装置および画像伝送方法では、コンピ
ュータグラフィックスから成る画像領域とスキャンイン
から成る画像領域とを区別するための属性識別信号を設
け、この信号を参照することで可逆圧縮処理と非可逆圧
縮処理とを同一ページ内で切り換えるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな圧縮処理においては異なる2つの圧縮方式による符
号が同一ページ内に混在する形となるため、符号データ
の取扱いや処理機構が煩雑になる。しかも、符号データ
とは別に属性識別信号を保存する必要があるので全体の
データ量の増加を招くという問題が生じる。例えば、4
00dpi、A3原稿分の属性識別信号は4Mバイトも
必要となる。また、属性識別信号は何らかの手段により
生成しなければならず、このような手段を備えることで
処理規模の増大を招くことになる。
うな圧縮処理においては異なる2つの圧縮方式による符
号が同一ページ内に混在する形となるため、符号データ
の取扱いや処理機構が煩雑になる。しかも、符号データ
とは別に属性識別信号を保存する必要があるので全体の
データ量の増加を招くという問題が生じる。例えば、4
00dpi、A3原稿分の属性識別信号は4Mバイトも
必要となる。また、属性識別信号は何らかの手段により
生成しなければならず、このような手段を備えることで
処理規模の増大を招くことになる。
【0007】この属性識別信号を画像処理によって自動
的に生成する考えもあるが、画像の局所的性質のみでコ
ンピュータグラフィックスによる画像とスキャンインに
よる画像とを識別するのには限界があり、要求どうりの
識別結果を得るのが困難である。そこで、圧縮処理とし
て可逆圧縮処理のみを用い、前処理として平滑化を行う
ことで圧縮率を高める技術が特公平6−9061号公報
に開示されている。しかし、この平滑化処理では周辺の
数画素のみを参照して平滑化を行っているため、画像の
細部構造が失われやすく画像劣化を生じる場合が多い。
しかも、網点領域に対して十分な平滑化が行われないた
め、圧縮率の向上が困難となる。
的に生成する考えもあるが、画像の局所的性質のみでコ
ンピュータグラフィックスによる画像とスキャンインに
よる画像とを識別するのには限界があり、要求どうりの
識別結果を得るのが困難である。そこで、圧縮処理とし
て可逆圧縮処理のみを用い、前処理として平滑化を行う
ことで圧縮率を高める技術が特公平6−9061号公報
に開示されている。しかし、この平滑化処理では周辺の
数画素のみを参照して平滑化を行っているため、画像の
細部構造が失われやすく画像劣化を生じる場合が多い。
しかも、網点領域に対して十分な平滑化が行われないた
め、圧縮率の向上が困難となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために成された画像処理装置である。すな
わち、本発明は、入力された2次元画像の各画像データ
における平滑化処理を行うための画像処理装置であっ
て、2次元画像を所定単位のブロック領域に分割するブ
ロック化手段と、このブロック領域内の各画像データに
基づく画像の特徴量を算出する特徴量算出手段と、算出
された特徴量に基づいてブロック領域での平滑化を行う
か、ブロック化手段に対してそのブロック領域をさらに
細かく分割させるかの判定を行うブロック判定手段と、
ブロック判定手段からの指示に応じて所定のブロック領
域で平滑化処理を行うブロック平滑化手段とを備える構
成となっている。
題を解決するために成された画像処理装置である。すな
わち、本発明は、入力された2次元画像の各画像データ
における平滑化処理を行うための画像処理装置であっ
て、2次元画像を所定単位のブロック領域に分割するブ
ロック化手段と、このブロック領域内の各画像データに
基づく画像の特徴量を算出する特徴量算出手段と、算出
された特徴量に基づいてブロック領域での平滑化を行う
か、ブロック化手段に対してそのブロック領域をさらに
細かく分割させるかの判定を行うブロック判定手段と、
ブロック判定手段からの指示に応じて所定のブロック領
域で平滑化処理を行うブロック平滑化手段とを備える構
成となっている。
【0009】
【作用】本発明では、2次元画像をブロック化手段によ
り所定単位のブロック領域に分割し、特徴量算出手段に
てそのブロック領域における特徴量を算出している。こ
の特徴量はブロック領域の平坦度を示すものであり、ブ
ロック判定手段によってそのブロック領域での平滑化を
行うか、そのブロック領域をさらに細かく分割させるか
の判定の基礎となるものである。つまり、この特徴量に
基づいて対象となるブロック領域がその単位で平滑化す
べきか否かを判定し、平滑化すべきでない場合にはその
ブロック領域をさらに細かく分割して同様な判定を行う
ことになる。これにより、種々の画像が混在している場
合であってもその画像の平坦度に応じた大きさでの平滑
化を行うことができるようになる。
り所定単位のブロック領域に分割し、特徴量算出手段に
てそのブロック領域における特徴量を算出している。こ
の特徴量はブロック領域の平坦度を示すものであり、ブ
ロック判定手段によってそのブロック領域での平滑化を
行うか、そのブロック領域をさらに細かく分割させるか
の判定の基礎となるものである。つまり、この特徴量に
基づいて対象となるブロック領域がその単位で平滑化す
べきか否かを判定し、平滑化すべきでない場合にはその
ブロック領域をさらに細かく分割して同様な判定を行う
ことになる。これにより、種々の画像が混在している場
合であってもその画像の平坦度に応じた大きさでの平滑
化を行うことができるようになる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明における画像処理装置の実施
例を図に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例に
おける画像処理装置の主要部を説明するブロック図、図
2はブロック領域分割を説明する図、図3は画像処理装
置の全体構成図である。先ず、画像処理装置の主要部を
説明するに先立ち、画像処理装置の全体構成を説明す
る。図2に示すように、この画像処理装置1は、スキャ
ナ等の光学読み取り装置から成る画像入力装置2と、ス
キャンインした2次元画像(以下、単にスキャンイン画
像と言う。)に対するMTF補正や階調補正等を行う画
像補正回路3と、コンピュータグラフィックス等から成
る画像(以下、単にCG画像と言う。)を生成する画像
生成装置4と、スキャンイン画像とCG画像との合成を
行う画像合成装置5とを備えている。
例を図に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例に
おける画像処理装置の主要部を説明するブロック図、図
2はブロック領域分割を説明する図、図3は画像処理装
置の全体構成図である。先ず、画像処理装置の主要部を
説明するに先立ち、画像処理装置の全体構成を説明す
る。図2に示すように、この画像処理装置1は、スキャ
ナ等の光学読み取り装置から成る画像入力装置2と、ス
キャンインした2次元画像(以下、単にスキャンイン画
像と言う。)に対するMTF補正や階調補正等を行う画
像補正回路3と、コンピュータグラフィックス等から成
る画像(以下、単にCG画像と言う。)を生成する画像
生成装置4と、スキャンイン画像とCG画像との合成を
行う画像合成装置5とを備えている。
【0011】さらに、画像処理装置1は、画像合成装置
5によって生成されるスキャンイン画像とCG画像とが
混在した2次元画像に対して階層的なブロック平滑処理
を行う階層的ブロック平滑化回路6と、平滑化された2
次元画像に対して可逆圧縮伸長処理を行う可逆圧縮伸長
回路7と、ハードディスク等から成る画像蓄積装置8
と、可逆圧縮伸長回路7から得た画像データのMTF補
正や階調補正等を行う画像補正回路9と、補正後の画像
データを出力する画像出力装置10とを備えた構成とな
っている。
5によって生成されるスキャンイン画像とCG画像とが
混在した2次元画像に対して階層的なブロック平滑処理
を行う階層的ブロック平滑化回路6と、平滑化された2
次元画像に対して可逆圧縮伸長処理を行う可逆圧縮伸長
回路7と、ハードディスク等から成る画像蓄積装置8
と、可逆圧縮伸長回路7から得た画像データのMTF補
正や階調補正等を行う画像補正回路9と、補正後の画像
データを出力する画像出力装置10とを備えた構成とな
っている。
【0012】本実施例における画像処理装置1では、こ
のような構成のうちの階層的ブロック平滑化回路6に特
徴がある。すなわち、階層的ブロック平滑化回路6は、
図2に示すような階層的なブロック領域分割を2次元画
像に対して施し、所定単位に分割されたブロック領域で
の平滑化処理を行っている。階層的ブロック平滑化回路
6は、例えば2次元画像における画像データをN画素×
M画素から成るN×MブロックB1に分割したり、必要
な場合にはこのN×MブロックB1をさらにN/2×M
/2ブロックB2、N/3×M/3ブロックB3…N/
n×M/nブロックBnに分割して平滑化処理を行う。
のような構成のうちの階層的ブロック平滑化回路6に特
徴がある。すなわち、階層的ブロック平滑化回路6は、
図2に示すような階層的なブロック領域分割を2次元画
像に対して施し、所定単位に分割されたブロック領域で
の平滑化処理を行っている。階層的ブロック平滑化回路
6は、例えば2次元画像における画像データをN画素×
M画素から成るN×MブロックB1に分割したり、必要
な場合にはこのN×MブロックB1をさらにN/2×M
/2ブロックB2、N/3×M/3ブロックB3…N/
n×M/nブロックBnに分割して平滑化処理を行う。
【0013】次に、本実施例における画像処理装置1の
主要部である階層的ブロック平滑化回路6について詳し
く説明する。階層的ブロック平滑化回路6は、図1に示
すように、主として第0階層ブロック処理回路60、第
1階層ブロック処理回路61、第2階層ブロック処理回
路62…を備えた構成となっている。また第0階層ブロ
ック処理回路60は、N×Mブロック入力回路60a、
特徴量算出回路60b、判定回路60c、選択回路60
d、ブロック平均値置換回路60eを備えている。
主要部である階層的ブロック平滑化回路6について詳し
く説明する。階層的ブロック平滑化回路6は、図1に示
すように、主として第0階層ブロック処理回路60、第
1階層ブロック処理回路61、第2階層ブロック処理回
路62…を備えた構成となっている。また第0階層ブロ
ック処理回路60は、N×Mブロック入力回路60a、
特徴量算出回路60b、判定回路60c、選択回路60
d、ブロック平均値置換回路60eを備えている。
【0014】さらに、第1階層ブロック処理回路61に
おいては、N/2×M/2ブロック入力回路61a、特
徴量算出回路61b、判定回路61c、選択回路61
d、ブロック平均値置換回路61eを備えた構成となっ
ており、図示しないが同様な回路が4個設けられてい
る。また、第2階層ブロック処理回路62においては、
図示しないN/3×M/3ブロック処理回路を備え、同
様な回路が16個設けられており、以下、図示しない第
n階層ブロック処理回路まで同様な構成で各々(n+
1)2 個設けられた構成となっている。
おいては、N/2×M/2ブロック入力回路61a、特
徴量算出回路61b、判定回路61c、選択回路61
d、ブロック平均値置換回路61eを備えた構成となっ
ており、図示しないが同様な回路が4個設けられてい
る。また、第2階層ブロック処理回路62においては、
図示しないN/3×M/3ブロック処理回路を備え、同
様な回路が16個設けられており、以下、図示しない第
n階層ブロック処理回路まで同様な構成で各々(n+
1)2 個設けられた構成となっている。
【0015】この階層的ブロック平滑化回路6(図3参
照)に入力された2次元画像は、先ずN×Lの帯状メモ
リに一時蓄積される。そして、この帯状メモリに蓄積さ
れた2次元画像はさらにN×Mブロック入力回路60a
にてN×M画素から成るブロック(図2に示すN×Mブ
ロックB1参照)に分割される。例えば、400dpi
から成る画像の場合、N=64、M=64、L=340
0とする。ブロック入力された画像は、先ず第0階層ブ
ロック処理回路60の特徴量算出回路60bに入力され
る。
照)に入力された2次元画像は、先ずN×Lの帯状メモ
リに一時蓄積される。そして、この帯状メモリに蓄積さ
れた2次元画像はさらにN×Mブロック入力回路60a
にてN×M画素から成るブロック(図2に示すN×Mブ
ロックB1参照)に分割される。例えば、400dpi
から成る画像の場合、N=64、M=64、L=340
0とする。ブロック入力された画像は、先ず第0階層ブ
ロック処理回路60の特徴量算出回路60bに入力され
る。
【0016】この特徴量算出回路60bでは、入力され
たブロックの画像データに基づきその画像の平坦度を示
す量を算出している。判定回路60cは、この特徴量算
出回路60bからの出力である平坦度を示す量を受け
て、そのブロックにおける平滑化処理を行うか、または
そのブロックをさらに細かく分割するかの判定を行って
選択回路60dへその信号を出力している。ブロック平
均値置換回路60eは、選択回路60dからの信号に基
づいて、ブロック内全画素データをブロック平均値に置
換することで平滑化処理を実現している。
たブロックの画像データに基づきその画像の平坦度を示
す量を算出している。判定回路60cは、この特徴量算
出回路60bからの出力である平坦度を示す量を受け
て、そのブロックにおける平滑化処理を行うか、または
そのブロックをさらに細かく分割するかの判定を行って
選択回路60dへその信号を出力している。ブロック平
均値置換回路60eは、選択回路60dからの信号に基
づいて、ブロック内全画素データをブロック平均値に置
換することで平滑化処理を実現している。
【0017】また、判定回路60cにて、ブロックをさ
らに細かく分割すると判定された場合には、選択回路6
0dから第1階層ブロック処理回路61へN×Mブロッ
クの画像データがそのまま出力される。このN/2×M
/2ブロック入力回路61aにてN×MブロックがN/
2×M/2ブロックすなわち4分割され、全てのN/2
×M/2ブロックに対して先と同様な判定が行われるこ
とになる。このため、第1階層ブロック処理回路61
は、分割された全てのN/2×M/2ブロックの平坦度
判定を行うため、図1に示す回路が4個設けられること
になる。
らに細かく分割すると判定された場合には、選択回路6
0dから第1階層ブロック処理回路61へN×Mブロッ
クの画像データがそのまま出力される。このN/2×M
/2ブロック入力回路61aにてN×MブロックがN/
2×M/2ブロックすなわち4分割され、全てのN/2
×M/2ブロックに対して先と同様な判定が行われるこ
とになる。このため、第1階層ブロック処理回路61
は、分割された全てのN/2×M/2ブロックの平坦度
判定を行うため、図1に示す回路が4個設けられること
になる。
【0018】さらに、第1階層ブロック処理回路61で
も平滑化を行わないと判定された場合には、第2階層ブ
ロック処理回路62にN/2×M/2ブロックから成る
画像データがそのまま出力される。ここで、さらに細か
く分割(N/3×M/3ブロックに分割)され、全ての
N/3×M/3ブロックに対して同様な判定が行われ
る。このため、第1階層ブロック処理回路61は図1に
示す回路が16個設けられることになる。平滑化を行わ
ないと判定された場合には同様な分割をブロックサイズ
が2×2になるで繰り返して行う。なお、2×2ブロッ
クにおいても平滑化しないと判定された場合には、2×
2ブロックの画像データをそのまま出力する。そして、
最終的には、各階層ブロック処理回路から出力された画
像データをN×Mブロックで出力し、N×Lバンドでの
データ出力を行う。
も平滑化を行わないと判定された場合には、第2階層ブ
ロック処理回路62にN/2×M/2ブロックから成る
画像データがそのまま出力される。ここで、さらに細か
く分割(N/3×M/3ブロックに分割)され、全ての
N/3×M/3ブロックに対して同様な判定が行われ
る。このため、第1階層ブロック処理回路61は図1に
示す回路が16個設けられることになる。平滑化を行わ
ないと判定された場合には同様な分割をブロックサイズ
が2×2になるで繰り返して行う。なお、2×2ブロッ
クにおいても平滑化しないと判定された場合には、2×
2ブロックの画像データをそのまま出力する。そして、
最終的には、各階層ブロック処理回路から出力された画
像データをN×Mブロックで出力し、N×Lバンドでの
データ出力を行う。
【0019】このように、本実施例における画像処理装
置1(図3参照)では、分割されたブロックにおける画
像の平坦度に応じて平滑化するか否かを判定し、平滑化
しない場合には、第0階層ブロック処理回路60、第1
階層ブロック処理回路61…第n階層ブロック処理回路
(図示せず)まで階層的にブロック分割を行い、個々の
ブロックでの平滑化処理を施すようにしている。これに
よって、画像の平坦度に応じたブロックでの適応的な平
滑化処理が行えるようになる。なお、平滑化処理として
は、線形平滑化、非線形平滑化のいずれを用いてもよ
い。
置1(図3参照)では、分割されたブロックにおける画
像の平坦度に応じて平滑化するか否かを判定し、平滑化
しない場合には、第0階層ブロック処理回路60、第1
階層ブロック処理回路61…第n階層ブロック処理回路
(図示せず)まで階層的にブロック分割を行い、個々の
ブロックでの平滑化処理を施すようにしている。これに
よって、画像の平坦度に応じたブロックでの適応的な平
滑化処理が行えるようになる。なお、平滑化処理として
は、線形平滑化、非線形平滑化のいずれを用いてもよ
い。
【0020】次に、ブロック領域を平滑化するか否かの
判定の基準となる特徴量算出と判定論理の説明を行う。
図4は特徴量算出および判定回路のブロック図である。
このブロック化回路11は、図1に示す各階層ブロック
処理回路60、61、62…の各ブロック入力回路60
a、61a…に対応している。また、エッジ量算出回路
12および網点量算出回路13は、図1に示す各特徴量
算出回路60b、61bに対応し、エッジ領域判定回路
14、網点領域判定回路15、平坦領域判定回路16お
よびブロック判定回路17は図1に示す各判定回路60
c、61cに対応している。
判定の基準となる特徴量算出と判定論理の説明を行う。
図4は特徴量算出および判定回路のブロック図である。
このブロック化回路11は、図1に示す各階層ブロック
処理回路60、61、62…の各ブロック入力回路60
a、61a…に対応している。また、エッジ量算出回路
12および網点量算出回路13は、図1に示す各特徴量
算出回路60b、61bに対応し、エッジ領域判定回路
14、網点領域判定回路15、平坦領域判定回路16お
よびブロック判定回路17は図1に示す各判定回路60
c、61cに対応している。
【0021】例えば、ブロック化回路11にてN×Mブ
ロックの分割を行い、このブロックで平滑化処理を行う
か否かの判定をする場合、先ず、エッジ量算出回路12
にてそのブロックにおける画像データに基づいたエッジ
量の算出を行う。エッジ量は公知の2次微分を用いる
が、ノイズに対する耐性を向上させるためソーベルオペ
レータを用いても良い。
ロックの分割を行い、このブロックで平滑化処理を行う
か否かの判定をする場合、先ず、エッジ量算出回路12
にてそのブロックにおける画像データに基づいたエッジ
量の算出を行う。エッジ量は公知の2次微分を用いる
が、ノイズに対する耐性を向上させるためソーベルオペ
レータを用いても良い。
【0022】ここで算出された1画素毎のエッジ量はエ
ッジ領域判定回路14に入力される。ここでは各画素で
のエッジ量をN×Mブロック内全画素について加算し、
その総和が一定値以上であればこのブロックをエッジ領
域であると判定している。エッジ領域判定回路14は、
対象となるブロックをエッジ領域であると判定した場合
に「1」を出力し、エッジ領域でないと判定した場合に
「0」を出力する。なお、第n階層ブロック処理回路に
おいては、第0階層ブロック処理回路60(図1参照)
にて算出された各画素毎のエッジ量を使用して、その階
層における複数のブロック領域での判定を行うようにす
る。
ッジ領域判定回路14に入力される。ここでは各画素で
のエッジ量をN×Mブロック内全画素について加算し、
その総和が一定値以上であればこのブロックをエッジ領
域であると判定している。エッジ領域判定回路14は、
対象となるブロックをエッジ領域であると判定した場合
に「1」を出力し、エッジ領域でないと判定した場合に
「0」を出力する。なお、第n階層ブロック処理回路に
おいては、第0階層ブロック処理回路60(図1参照)
にて算出された各画素毎のエッジ量を使用して、その階
層における複数のブロック領域での判定を行うようにす
る。
【0023】次に、入力されたN×Mブロックにおける
画像データに基づき網点量の算出を行う。網点量を算出
するにはN×Mブロックにおける画像データを網点量算
出回路13に入力し、以下に示す回路を用いて対象ブロ
ックが所定の網点を有するか否かの判定を行っている。
図5は網点算出および判定回路のブロック図である。こ
の回路は、5×5コンボリューション回路15a、3×
3コンボリューション回路15b、減算器15c、比較
器15d、計数器15e、比較器15fから構成されて
いる。また、図6はコンボリューションのウインドウを
示す図で、(a)は5×5のウインドウ、(b)は3×
3のウインドウである。
画像データに基づき網点量の算出を行う。網点量を算出
するにはN×Mブロックにおける画像データを網点量算
出回路13に入力し、以下に示す回路を用いて対象ブロ
ックが所定の網点を有するか否かの判定を行っている。
図5は網点算出および判定回路のブロック図である。こ
の回路は、5×5コンボリューション回路15a、3×
3コンボリューション回路15b、減算器15c、比較
器15d、計数器15e、比較器15fから構成されて
いる。また、図6はコンボリューションのウインドウを
示す図で、(a)は5×5のウインドウ、(b)は3×
3のウインドウである。
【0024】このような回路によってブロックにおける
網点の有無を判定するには、N×Mブロックのうちの5
×5画素の画像データを5×5コンボリューション回路
15aに入力し、図6(a)に示す5×5ウインドウに
示す各係数と、対応する画素の画像データとの積算およ
び加算を行いその結果を減算器15cへ送る。一方、N
×Mブロックのうちの3×3画素の画像データを3×3
コンボリューション回路15bに入力し、図6(b)に
示す3×3ウインドウに示す各係数と、対応する画素の
画像データとの積算および加算を行いその結果を減算器
15cへ送る。
網点の有無を判定するには、N×Mブロックのうちの5
×5画素の画像データを5×5コンボリューション回路
15aに入力し、図6(a)に示す5×5ウインドウに
示す各係数と、対応する画素の画像データとの積算およ
び加算を行いその結果を減算器15cへ送る。一方、N
×Mブロックのうちの3×3画素の画像データを3×3
コンボリューション回路15bに入力し、図6(b)に
示す3×3ウインドウに示す各係数と、対応する画素の
画像データとの積算および加算を行いその結果を減算器
15cへ送る。
【0025】減算器15cでは5×5コンボリューショ
ン回路15aからの出力と3×3コンボリューション回
路15bからの出力との差分値(絶対値)を算出し、所
定のしきい値th1との比較を行う。そして、この差分
値がしきい値th1より大きい場合には「1」を、それ
以外の場合には「0」を計数器15eに与える。つま
り、この差分値がある一定値以上の場合には網点画素候
補として判定し、この計数を対象ブロック内で順次行う
ようにする。計数器15eによるカウント値は比較器1
5fに設定されたしきい値th2と比較され、このカウ
ント値がしきい値th2より大きい場合にN×Mブロッ
クが網点領域であると判定する。この場合には比較器1
5fから「1」を出力し、これ以外の場合には「0」を
出力する。
ン回路15aからの出力と3×3コンボリューション回
路15bからの出力との差分値(絶対値)を算出し、所
定のしきい値th1との比較を行う。そして、この差分
値がしきい値th1より大きい場合には「1」を、それ
以外の場合には「0」を計数器15eに与える。つま
り、この差分値がある一定値以上の場合には網点画素候
補として判定し、この計数を対象ブロック内で順次行う
ようにする。計数器15eによるカウント値は比較器1
5fに設定されたしきい値th2と比較され、このカウ
ント値がしきい値th2より大きい場合にN×Mブロッ
クが網点領域であると判定する。この場合には比較器1
5fから「1」を出力し、これ以外の場合には「0」を
出力する。
【0026】なお、第n階層ブロック処理回路において
は、第0階層ブロック処理回路60(図1参照)におい
て算出された各画素毎の網点量を使用し、その階層にお
ける複数のブロック領域の判定を行うようにする。ま
た、ここで説明したコンボリューションのウインドウサ
イズは5×5および3×3に限定されず、一般的にはn
×mおよび(n−a)×(m−a)のウインドウサイズ
の組合せを用いればよい。さらに、網点量算出回路13
(図13参照)は一系統に限るものではなく、ウインド
ウサイズの組合せの異なる複数の回路を並列に設けて処
理してもよい。
は、第0階層ブロック処理回路60(図1参照)におい
て算出された各画素毎の網点量を使用し、その階層にお
ける複数のブロック領域の判定を行うようにする。ま
た、ここで説明したコンボリューションのウインドウサ
イズは5×5および3×3に限定されず、一般的にはn
×mおよび(n−a)×(m−a)のウインドウサイズ
の組合せを用いればよい。さらに、網点量算出回路13
(図13参照)は一系統に限るものではなく、ウインド
ウサイズの組合せの異なる複数の回路を並列に設けて処
理してもよい。
【0027】このようにして網点領域の判定が行われ、
図4に示すブロック判定回路17へ「1」または「0」
のデータが送られることになる。次に、図4に示す平坦
領域判定回路16では、N×Mブロックの画像データに
おける分散値を算出し、この分散値が一定値以下であれ
ば対象ブロックが平坦領域であると判定し、この場合に
「1」を出力する。反対に分散値が一定値よりも大きく
なる場合は対象ブロックが平坦領域でないと判定し、
「0」を出力する。
図4に示すブロック判定回路17へ「1」または「0」
のデータが送られることになる。次に、図4に示す平坦
領域判定回路16では、N×Mブロックの画像データに
おける分散値を算出し、この分散値が一定値以下であれ
ば対象ブロックが平坦領域であると判定し、この場合に
「1」を出力する。反対に分散値が一定値よりも大きく
なる場合は対象ブロックが平坦領域でないと判定し、
「0」を出力する。
【0028】ブロック判定回路17では、先に説明した
エッジ領域判定回路14、網点領域判定回路15、平坦
領域判定回路16からの3つの出力値に応じて対象ブロ
ックを平滑化するか否かの判定を行う。図7は、図4に
示すエッジ領域判定回路14、網点領域判定回路15、
平坦領域判定回路16からの3つの出力値に応じたブロ
ック判定回路17の判定結果を示す論理表である。
エッジ領域判定回路14、網点領域判定回路15、平坦
領域判定回路16からの3つの出力値に応じて対象ブロ
ックを平滑化するか否かの判定を行う。図7は、図4に
示すエッジ領域判定回路14、網点領域判定回路15、
平坦領域判定回路16からの3つの出力値に応じたブロ
ック判定回路17の判定結果を示す論理表である。
【0029】すなわち、ブロック判定結果は、対象ブロ
ックがエッジ領域でなく(エッジ領域判定回路出力が
「0」)、かつ平坦領域である(平坦領域判定回路出力
が「1」)場合と、対象ブロックが網点領域である(網
点領域判定回路出力が「1」)場合とにおいてのみ平滑
化処理を行うことを示す値「1」を出力し、それ以外の
場合は平滑化処理を行わないで対象ブロックをさらに細
かく分割することを示す値「0」を出力する。
ックがエッジ領域でなく(エッジ領域判定回路出力が
「0」)、かつ平坦領域である(平坦領域判定回路出力
が「1」)場合と、対象ブロックが網点領域である(網
点領域判定回路出力が「1」)場合とにおいてのみ平滑
化処理を行うことを示す値「1」を出力し、それ以外の
場合は平滑化処理を行わないで対象ブロックをさらに細
かく分割することを示す値「0」を出力する。
【0030】つまり、対象ブロックがエッジ領域でなく
かつ平坦領域である場合は、ブロック内において階調差
が大きくないことを示しており、この単位のブロックで
平滑化処理を施しても画像劣化があまり生じないことに
なる。また、対象ブロックが網点領域である場合には、
この単位のブロックで平滑化処理を施すことで圧縮率を
向上させることが可能となる。一方、これら以外の場合
は対象ブロックがエッジ領域か平坦領域でない場合であ
り、この単位のブロックで平滑化処理を施しても圧縮率
の向上につながらない。そこで、さらなるブロックの分
割を行うようにする。
かつ平坦領域である場合は、ブロック内において階調差
が大きくないことを示しており、この単位のブロックで
平滑化処理を施しても画像劣化があまり生じないことに
なる。また、対象ブロックが網点領域である場合には、
この単位のブロックで平滑化処理を施すことで圧縮率を
向上させることが可能となる。一方、これら以外の場合
は対象ブロックがエッジ領域か平坦領域でない場合であ
り、この単位のブロックで平滑化処理を施しても圧縮率
の向上につながらない。そこで、さらなるブロックの分
割を行うようにする。
【0031】図1に示す判定回路60d、61dは、図
4に示すブロック判定回路17からの出力値(図7に示
す論理表のブロック判定結果)を受けて、これが「1」
の場合にブロック平均値置換回路60e、61eへ指示
を与える。そして、このブロック平均値置換回路60
e、61eにて対象ブロックの画像データを平均値置換
する処理を行う。一方、図4に示すブロック判定回路1
7からの出力値が「0」であった場合、図1に示す判定
回路60d、61dは対象ブロックの画像データをその
まま次の階層ブロック処理回路へ送る処理を行う。
4に示すブロック判定回路17からの出力値(図7に示
す論理表のブロック判定結果)を受けて、これが「1」
の場合にブロック平均値置換回路60e、61eへ指示
を与える。そして、このブロック平均値置換回路60
e、61eにて対象ブロックの画像データを平均値置換
する処理を行う。一方、図4に示すブロック判定回路1
7からの出力値が「0」であった場合、図1に示す判定
回路60d、61dは対象ブロックの画像データをその
まま次の階層ブロック処理回路へ送る処理を行う。
【0032】これによって、平滑化されなかったブロッ
クはさらに細かく分割され、その分割されたブロックに
おいて同様な処理を行うことになる。つまり、本実施例
における画像処理装置1では、2次元画像を階層的なブ
ロックに分割し、各ブロックの平坦度に応じて平滑化処
理を行うか否かの判定を行っている。このような平滑化
を行うことにより、スキャンイン画像とCG画像とが同
一ページ内に混在している場合であっても画像の細部構
造を損なうことなくノイズ成分の除去することができ、
画質劣化をともなうことなく可逆圧縮処理における圧縮
率向上を図ることが可能となる。
クはさらに細かく分割され、その分割されたブロックに
おいて同様な処理を行うことになる。つまり、本実施例
における画像処理装置1では、2次元画像を階層的なブ
ロックに分割し、各ブロックの平坦度に応じて平滑化処
理を行うか否かの判定を行っている。このような平滑化
を行うことにより、スキャンイン画像とCG画像とが同
一ページ内に混在している場合であっても画像の細部構
造を損なうことなくノイズ成分の除去することができ、
画質劣化をともなうことなく可逆圧縮処理における圧縮
率向上を図ることが可能となる。
【0033】なお、本実施例における画像処理装置で適
応される可逆圧縮処理は、MH(Modified Huffman)符
号化、MR(Modified READ )符号化、MR(Modified
MR)符号化、予測符号化、算術符号化、あるいはLempe
l-Zivのようないずれの符号化であってもよい。また、
本実施例ではN×MブロックとしてN=Mの場合を示し
たがこれ以外であっても同様である。さらに、N×Mブ
ロックを順に4分割していく例を示したがこれは一例で
あり、4分割以外であっても同様である。
応される可逆圧縮処理は、MH(Modified Huffman)符
号化、MR(Modified READ )符号化、MR(Modified
MR)符号化、予測符号化、算術符号化、あるいはLempe
l-Zivのようないずれの符号化であってもよい。また、
本実施例ではN×MブロックとしてN=Mの場合を示し
たがこれ以外であっても同様である。さらに、N×Mブ
ロックを順に4分割していく例を示したがこれは一例で
あり、4分割以外であっても同様である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像処理装
置によれば次のような効果がある。すなわち、本発明で
は入力される2次元画像に対して階層的ブロック分割を
行い、平坦度に応じた単位ブロックでの平滑化を行って
いるため、スキャンイン画像やCG画像が混在する画像
であっても、両画像の細部構造を損なうことなく、ノイ
ズ成分の除去を行うことが可能となる。このため、両画
像に同じ可逆圧縮処理を施しても圧縮率の向上および高
画質化を図ることが可能となる。また、同一ページ内で
圧縮方式を切り換える必要がなくなるため、装置構成を
簡素化することが可能となる。
置によれば次のような効果がある。すなわち、本発明で
は入力される2次元画像に対して階層的ブロック分割を
行い、平坦度に応じた単位ブロックでの平滑化を行って
いるため、スキャンイン画像やCG画像が混在する画像
であっても、両画像の細部構造を損なうことなく、ノイ
ズ成分の除去を行うことが可能となる。このため、両画
像に同じ可逆圧縮処理を施しても圧縮率の向上および高
画質化を図ることが可能となる。また、同一ページ内で
圧縮方式を切り換える必要がなくなるため、装置構成を
簡素化することが可能となる。
【図1】 本実施例の主要部を説明するブロック図であ
る。
る。
【図2】 ブロック領域分割を説明する図である。
【図3】 画像処理装置の全体構成図である。
【図4】 特徴量算出および判定回路のブロック図であ
る。
る。
【図5】 網点量算出および判定回路のブロック図であ
る。
る。
【図6】 コンボリューションのウインドウを示す図
で、(a)は5×5、(b)は3×3のウインドウであ
る。
で、(a)は5×5、(b)は3×3のウインドウであ
る。
【図7】 ブロック判定に使用される論理表である。
【符号の説明】 1 画像処理装置 2 画像入力装置 3 画像補正回路 4 画像生成装置 5 画像合成装置 6 階層的ブロック
平滑化回路 7 可逆圧縮伸長回路 8 画像蓄積装置 10 画像出力装置 12 エッジ量算出
回路 13 網点量算出回路 14 エッジ領域判
定回路 15 網点領域判定回路 16 平坦領域判定
回路 17 ブロック判定回路
平滑化回路 7 可逆圧縮伸長回路 8 画像蓄積装置 10 画像出力装置 12 エッジ量算出
回路 13 網点量算出回路 14 エッジ領域判
定回路 15 網点領域判定回路 16 平坦領域判定
回路 17 ブロック判定回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】 ブロック判定に使用される論理を示す図表で
ある。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 入力された2次元画像の各画像データに
おける平滑化処理を行うための画像処理装置であって、 前記2次元画像を所定単位のブロック領域に分割するブ
ロック化手段と、 前記ブロック領域内の各画像データに基づく画像の特徴
量を算出する特徴量算出手段と、 前記特徴量に基づいて前記ブロック領域での平滑化を行
うか、前記ブロック化手段に対して該ブロック領域をさ
らに細かく分割させるかの判定を行うブロック判定手段
と、 前記ブロック判定手段からの指示に応じて所定のブロッ
ク領域で平滑化処理を行うブロック平滑化手段とを備え
ていることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 前記ブロック判定手段は、前記特徴量と
して前記ブロック領域の各画像データから求められるエ
ッジ量および平坦度を示す量と、該ブロック領域の各画
像データから求められる網点を示す量とに基づいて該ブ
ロック領域での平滑化を行うか、前記ブロック化手段に
対して該ブロック領域をさらに細かく分割させるかの判
定を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7011462A JPH08202881A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7011462A JPH08202881A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08202881A true JPH08202881A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11778764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7011462A Pending JPH08202881A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08202881A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005166021A (ja) * | 2003-11-07 | 2005-06-23 | Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc | 画像中の画素を分類する方法 |
US7612911B2 (en) | 2003-03-19 | 2009-11-03 | Seiko Epson Corporation | Image processing device and image processing method for performing conversion of color image data |
JP2010011386A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | Nec Electronics Corp | 画像処理回路、及びそれを搭載する表示パネルドライバ並びに表示装置 |
JP2016152423A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
JP2017022652A (ja) * | 2015-07-14 | 2017-01-26 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP7011462A patent/JPH08202881A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7612911B2 (en) | 2003-03-19 | 2009-11-03 | Seiko Epson Corporation | Image processing device and image processing method for performing conversion of color image data |
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JP2010011386A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | Nec Electronics Corp | 画像処理回路、及びそれを搭載する表示パネルドライバ並びに表示装置 |
JP4507265B2 (ja) * | 2008-06-30 | 2010-07-21 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 画像処理回路、及びそれを搭載する表示パネルドライバ並びに表示装置 |
US7912304B2 (en) | 2008-06-30 | 2011-03-22 | Renesas Electronics Corporation | Image processing circuit, and display panel driver and display device mounting the circuit |
US8111933B2 (en) | 2008-06-30 | 2012-02-07 | Renesas Electronics Corporation | Image processing circuit, and display panel driver and display device mounting the circuit |
US8385668B2 (en) | 2008-06-30 | 2013-02-26 | Renesas Electronics Corporation | Image processing circuit, and display panel driver and display device mounting the circuit |
US8923636B2 (en) | 2008-06-30 | 2014-12-30 | Renesas Sp Drivers Inc. | Image processing circuit, and display panel driver and display device mounting the circuit |
JP2016152423A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
JP2017022652A (ja) * | 2015-07-14 | 2017-01-26 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040106 |