JPH08202839A - 応答器及び電磁結合を用いた非接触データ伝送装置並びに整流回路 - Google Patents

応答器及び電磁結合を用いた非接触データ伝送装置並びに整流回路

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JPH08202839A
JPH08202839A JP7232357A JP23235795A JPH08202839A JP H08202839 A JPH08202839 A JP H08202839A JP 7232357 A JP7232357 A JP 7232357A JP 23235795 A JP23235795 A JP 23235795A JP H08202839 A JPH08202839 A JP H08202839A
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coil
rectifying element
series
electromagnetic coupling
transmission device
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Yoshito Ishibashi
義人 石橋
Takahiko Takeuchi
宇彦 武内
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Tokimec Inc
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リーダライタから信号送信を継続した状態でデ
ータキャリアからデータを返送可能として送受信の切替
えによる電力不足やクロックの中断を防ぐ。 【解決手段】リーダライタ100からのコマンドにより
返送信号を生成するデータキャリア200のコイルL2
と並列にダイオードD3を接続し、更に、ダイオードD
3と直列にスイッチS1を接続する。データキャリア2
00は、所定のコマンドを受信した際に、メモリのデー
タを読み出し、読出データに従って、スイッチS1を制
御してコイルに流れる受信電流を変化させる。リーダラ
イタ10は、データキャリア200のスイッチの操作に
よる電流変化で誘起される信号を、コイルL1から取り
出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リーダライタとの
電磁結合にて非接触でデータを読み書きするデータキャ
リアを用いてデータ伝送及びエネルギ供給を行う応答器
及び電磁結合を用いた非接触データ伝送装置並びに整流
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電磁結合を用いたリーダ
ライタ(送受信器)と非接触データキャリア(応答器)
としては、例えば図12に示すようなものがある。図1
2に於いて、リーダライタ100には、制御部101、
復調部102、変調部103、伝送部104が設けら
れ、データキャリア200には、制御部201、復調部
202、変調部203、伝送部204、メモリ205が
設けられる。ここで、データキャリア200の電源とし
ては、受信信号を整流して作り出しても良いし、電池等
を内蔵しても良い。
【0003】また、動作クロックはデータキャリア内部
に保持された発振子から供給される。更に、伝送部20
4におけるコイルは、送信用と受信用を別々に設けてス
イッチ等で切り替えても良いし、1つのコイルを併用し
ても良い。データの送受信は、リーダライタ100から
変調部103を用いて変調した信号を伝送部104を用
いて送出し、これをデータキャリア200の伝送部20
4が受信し、復調部202でコマンドを復調する。そし
て、このコマンドが読み出し命令の場合、メモリ205
からデータを読み出し、変調部203でデータを変調
し、伝送204でデータを送り返す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電磁結合を用いた非接触データキャリアにあ
っては、次のような問題点があった。まずデータキャリ
ア200が、リーダライタ100からの信号を受信整流
し、それを電源電圧としている場合、データキャリア2
00からの応答データを受信するためにリーダライタ1
00が受信状態になって信号を送出しなくなると、電力
不足を起こすという問題がある。
【0005】また、データキャリア200がリーダライ
タ100からの信号から一定周波数のクロックを取り出
そうとする場合、同じくデータキャリア200からの応
答データを受信するためにリーダライタ100が受信状
態になって信号を送出しないと、クロックが取り出せな
くなる。本発明は、このような従来の課題に鑑みてなさ
れたもので、リーダライタから送信を継続した状態でデ
ータキャリアからデータを返送可能として送受信の切替
えによる電力不足やクロックの中断が発生せず、かつ、
切替え状態の判別を容易に可能にして、データを確実に
取り出すことが出来る応答器及び電磁結合を用いた非接
触データ伝送装置並びに整流回路を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を達成するため
本発明は次のように構成する。まず、本発明は外部から
のコマンドにより返送信号を生成する応答器(データキ
ャリア)に、外部からのコマンドを受信するコイルと、
コイルと直列に接続された第1の単方向整流素子と、コ
イルと並列に接続された第2の単方向整流素子と、第2
の単方向整流素子と直列に接続されたスイッチとを設け
る。
【0007】また、応答器の別の態様として本発明は、
第1の単方向整流素子を直列に接続して外部からのコマ
ンドを受信する第1のコイルと、第1のコイルと一体に
巻かれ、第2の単方向整流素子を直列に接続して外部か
らのコマンドを受信する第2のコイルと、第1のコイル
に並列に接続された第3の単方向整流素子と、第3の単
方向整流素子3と直列に接続された第1のスイッチと、
第2のコイルに並列に接続された第4の単方向整流素子
と、第4の単方向整流素子4と直列に接続された第2の
スイッチとを設ける。
【0008】これらの構成は、いずれも応答器に於い
て、応答データに応じてコイルに流れる受信電流を変化
させるための構成である。また、本発明は送受信器から
のコマンドに応じ返送信号を生成する応答器(データキ
ャリア)と、応答器からの返送データを受信する送受信
器(リーダライタ)とを備えた電磁結合を用いた非接触
データ伝送装置を対象としており、この場合、受信器に
は、コマンドを送信するコイルを設け、応答器には応答
器のみの場合と同様に、応答データに応じてコイルに流
れる受信電流を変化させるための構成を設ける。
【0009】また、応答器は少なくともデータを読み出
せるメモリを備える。そして、応答器は、送受信器から
予め定められたコマンドを受信した際に、メモリのデー
タを読み出し、読出データに従って、スイッチを制御す
る。送受信器は、応答器側の応答データに従ったスイッ
チの操作による電流変化で誘起される信号を、自己のコ
イルから取り出す。この場合、応答器からの返送データ
を受信する専用の受信コイルを備え、受信コイルから応
答器側の応答データに従ったスイッチの操作による電流
変化で誘起される信号を取り出すようにしても良い。送
受信器における信号の取出しは、フィルターを通して受
信すれば良い。更に、応答器は、受信した信号をクロッ
クとして使用することも出来る。
【0010】また、本発明は応答器が、前記送受信器か
ら予め定められたコマンドを受信した際に、メモリのデ
ータを読み出し、該読出データに従って、予め定められ
た順序でスイッチを制御している。この応答器は、送受
信器から予め定められたコマンドを受信した際に、メモ
リのデータを読み出し、該読出データに従って、予め定
められた擬似ランダム系列に応じた順序でスイッチを制
御している。
【0011】更に、応答器が、送受信器から予め定めら
れたコマンドを受信した際に、メモリのデータを読み出
し、この読出データに従って予め定められた一種類の擬
似ランダム系列の互いに位相が異なる系列に応じた順序
でスイッチを制御している。また、前記応答器は、送受
信器から予め定められたコマンドを受信した際に、メモ
リのデータを読み出し、この読出データに従って、予め
定められた一種類の擬似ランダム系列の互いに符合が異
なる二つの系列に応じた順序でスイッチを制御してい
る。
【0012】更に、本発明の整流回路では、第1の単方
向整流素子を直列に接続して外部からの信号を受信する
第1のコイルと、第1のコイルと第1の単方向整流素子
とに並列に接続された第1の容量性素子と、第1のコイ
ルと逆向きに巻かれ、第1のコイルに直列に接続して外
部からの信号を受信する第2のコイルと、第2のコイル
に直列に接続され、第1の単方向整流素子と逆向きに接
続される第2の単方向整流素子と、第2のコイルと第2
の単方向整流素子とに並列に接続された第2の容量性素
子と、第1の単方向整流素子と第1の容量性素子との接
点と、第2の単方向整流素子と第2の容量性素子との接
点を電源端子としている。
【0013】また、前記整流回路に於いて、第1のコイ
ルに並列に接続された第3の単方向整流素子と、第3の
単方向整流素子と直列に接続された第1のスイッチと、
第2のコイルに並列に接続された第4の単方向整流素子
と、第4の単方向整流素子と直列に接続された第2のス
イッチとを設けている。このような本発明の応答器及び
電磁結合を用いた非接触データ伝送装置並びに整流回路
によれば、応答器に設けたコイルと並列にダイオード等
の単方向整流素子をつなぎ、このダイオードをスイッチ
を用いて接続又は非接続とする。スイッチの制御は送受
信器からのコマンドに基づく応答データに応じて行う。
応答器のコイルに流れる受信電流が、応答データに応じ
たスイッチの制御で変化すると、送受信器のコイルにも
電磁誘導結合によって微弱な信号変化が現われる。
【0014】そこで、この送受信器のコイルの信号変化
を取り出すことで応答器からの返送信号を受信すること
が出来る。このため送受信器がコマンドを送出したまま
返送データを受信することが出来るようになるだけでな
く、同時にクロックを供給することも出来る。このよう
な動作にあって、応答器は、送受信器からの読出コマン
ドに応じて、メモリのデータを読み出し、この読出デー
タに従ってスイッチを制御する際に、ある順番でスイッ
チを切替えている。
【0015】また、信号/雑音(S/N)比を向上させ
るために、予め定められた擬似ランダム系列の符合に対
応して切替え、このとき、予め定められた擬似ランダム
系列としてはM系列などを用い、読出データ「0」又は
「1」に応じて用いる擬似ランダム系列としては二種類
の擬似ランダム系列を別々に設けている。さらに、一種
類の擬似ランダム系列の互いに位相の異なる二つの系列
符合でも良いし、一種類の擬似ランダム系列で系列内の
符合が全て反転した(系列内の0と1とが全て反転して
いる)系列を設けるようにしている。
【0016】更に、第1及び第2の容量性素子を直列接
続し、効率を高めた直列電源の整流回路から負荷に十分
な電力供給が行われる。また、第1又は第2のスイッチ
の切替えに伴って、直列接続した第1又は第2の容量性
素子へのチャージよりも大きな電流が第1又は第2コイ
ルを通じた電流が流れる。この結果、リーダライタ側
で、第1及び第2のスイッチの切替えに伴う大きな電流
変化による、その切替え状態の判別が容易に可能にな
り、この大きな電流変化に応じた信号が容易に取り出さ
れて、データ復調が確実に行われるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の応答器及び電磁結
合を用いた非接触データ伝送装置並びに整流回路の実施
形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の
第1実施形態を示す回路図である。図1に於いて、この
第1実施形態は、送受信器としてのリーダライタ100
には送信コイルL1が設けられ、信号源105から出力
される所望周波数の信号で駆動される。ここでリーダラ
イタ100は、図12の従来装置と同様、制御部10
1、復調部102、変調部103及び伝送部104を備
えている。
【0018】伝送部104の構成として送信コイルL1
を備える。このため信号源105は、制御部101及び
変調部103による送信信号発生源としての機能を代表
して表わす。また信号源105は送信時には、送信デー
タの0,1に応じた周波数のFSK変調信号を出力し、
受信時には送信データはないので、0に対応した一定周
波数の信号を出力する。
【0019】また、この第1実施形態にあっては、送信
コイルL1を同時に受信コイルとして利用している。送
信コイルL1から十分な受信電圧を得るため、抵抗器R
1が直列接続される。勿論、送信コイルL1以外に専用
の受信コイルを設けるようにしても良い。一方、応答器
としてのデータキャリア200には、受信コイルL2、
ダイオードD1,D3、スイッチS1及び負荷Zが設け
られる。ダイオードD1は第1の単方向整流素子であ
り、コイルL2の一定周波数の受信信号を整流し、コン
デンサC1にチャージして負荷Zの電源電圧を作り出
す。ダイオードD3は第2の単方向整流素子であり、受
信コイルL2に並列接続される。
【0020】このダイオードD3にはスイッチS1が直
列接続される。スイッチS1は、後の説明で明らかにす
るように、データキャリア200からの応答データに応
じてオン、オフ制御される。負荷Zはデータキャリア2
00に設けられた制御ICやメモリなどの回路部を代表
しており、具体的には、図12の従来装置と同様、制御
部201、復調部202、変調部203、メモリ205
を含む。そして伝送部204の構成が、図1のデータキ
ャリア200に示す回路構成となる。
【0021】次に図1に示す第1実施形態の動作につい
て説明する。リーダライタ100は、その通信可能エリ
アにデータキャリア200が存在しない状態にあって
も、信号源105より一定周波数の信号を送信コイルL
1に供給し、電磁界を発生している。データキャリア2
00がリーダライタ100の通信可能領域に入ってアク
セスが開始された際には、負荷Zを構成する制御ICや
メモリは動作しておらず、受信コイルL2に誘起された
受信電圧をダイオードD1で整流することで、コンデン
サC1に対する電荷のチャージを行っている状態にあ
る。
【0022】この状態でコンデンサC1の両端電圧が所
定の動作電圧に達すると、負荷Zが動作を始める。この
状態で信号源105からの信号を受けてリーダライタ1
00の送信コイルL1にa点からb点に向かって電流が
増加的に流れた場合の動作を説明する。このようなリー
ダライタ100の送信コイルL1のコイル電流の増加に
対し、データキャリア200にあっては、電磁結合によ
る誘導電圧の発生で受信コイルL2にはA点からB点に
向かって電流が増加的に流れたとする。なお、電流の流
れる方向はコイルの巻き方により、どちらの向きになる
かが決まる。
【0023】このように受信コイルL2にA点からB点
に電流が増加的に流れた場合、スイッチS1がオン状態
又はオフ状態のいずれであっても、ダイオードD3によ
り電流経路が切り離されているため、電流はD点に向か
って流れ、コンデンサC1に電力を供給し続ける。実際
には、受信コイルL2に誘起する電圧がコンデンサC1
のチャージ電圧とダイオードD1の電圧降下分を加算し
た値より大きくなるまでは流れない。例えば、コンデン
サC1のチャージ電圧V=2.5VでダイオードD1の
電圧降下分が0.8Vの場合、受信コイルL2の誘起電
圧が3.3VになるまではコンデンサC1に向かって電
流は流れず、3.3Vを越えるとコンデンサC1に電流
が流れ始める。
【0024】次にリーダライタ100の信号源105か
らの周波数信号の半サイクルで、送信コイルL1に逆に
b点からa点に向かって電流が増加的に流れると、デー
タキャリア200にあっては、受信コイルL2を通って
B点からA点に向かって電流が増加的に流れようとす
る。このときスイッチS1が開いた状態では、ダイオー
ドD1が誘起電圧に対して逆方向のため、コンデンサC
1に対し電流は流れない。これに対しスイッチS1を閉
じた状態では、受信コイルL2、スイッチS1及びダイ
オードD3の閉ループ回路に電流が流れる。このときの
電流値はA点、B点、C点とコンデンサC1に電流が流
れた場合と異なり、コンデンサC1のチャージ電圧はダ
イオードD1で切り離されているため、より多くの電流
が流れることになる。即ち、B点の電位がダイオードD
3の電圧降下分に対応した−0.8Vとなったときに電
流が流れ始める。
【0025】図2は、図1のデータキャリア200にお
けるスイッチS1のオン、オフに対するB点の電圧と受
信コイルL2の電流の関係を示している。スイッチS1
が図2(A)のようにオフしている状態では、B点電圧
は図2(B)のように正の半サイクルで変化し、このと
きコイルL2に流れる電流は図2(C)のように、B点
電圧がコンデンサC1のチャージ電圧にダイオードD1
の電圧降下分を加えた電圧を上回ったときに僅かに流れ
る電流だけとなる。
【0026】これに対し、図2(A)のようにスイッチ
S1をオンすると、図2(B)のB点電圧の負の半サイ
クルの期間で受信コイルL2に生ずる電圧により、受信
コイルL2、スイッチS1、ダイオードD3の閉ループ
回路に、図2(C)に示すような大きな電流が流れる。
このようにデータキャリア200に設けたスイッチS1
をオン、オフ制御することで、継続した受信コイルL2
における送信信号の受信状態で受信コイルL2に流れる
電流を大きく変化させることが出来る。
【0027】そこで本発明にあっては、リーダライタ1
00からの所定のコマンドに対するメモリから読み出し
たデータの応答を、スイッチS1を制御することで受信
コイルL2を流れる電流を変化させて、リーダライタ1
00側に電磁誘導により伝送させる。実際のリーダライ
タ100とデータキャリア200のデータ伝送を例にと
って説明すると、次のようになる。まず初めに、リーダ
ライタ100がPSK変調、FSK変調あるいはASK
変調などによって信号源105より送信信号を送信コイ
ルL1に供給し、送信を行う。この送信信号を受信した
データキャリア200は、コマンドを解釈すると同時に
動作クロックを取り出し、更にコンデンサC1のチャー
ジで動作電源を作り出す。
【0028】このとき受信コマンドが読出命令であった
場合には、内蔵したメモリからデータを取り出し、この
データに応じダイオードD3に直列接続されたスイッチ
S1を切り替える。このスイッチS1の切替えにより、
図2(C)のように、スイッチS1をオフした状態では
受信コイルL2に流れる電流は小さく、スイッチS1を
オンすると受信コイルL2に流れる電流は大きくなる。
【0029】データキャリア200がデータを返送する
ときのスイッチS1の切替えは、次のようになる。まず
データキャリア200からASK変調によりデータを返
送する場合には、読出データがビット1の場合、一定時
間スイッチS1をオンとしてコイル電流を増加させ、デ
ータビットが0の場合はオフとしてコイル電流を少なく
する。
【0030】また、データキャリア200からFSK変
調によりデータを返送する場合には、例えば送信周波数
が100KHzであった場合、メモリから読み出したデ
ータがビット1のとき、スイッチS1を20μsおきに
数回、オン、オフし、データがビット0のときはスイッ
チS1を切り替えずに、例えばオフに固定する。データ
ビット1のときにスイッチS1を20μsおきに数回、
オン、オフすると、受信コイルに流れる電流は50KH
zの周波数変化を起す。
【0031】これに対し、データビット0のときは50
KHzの変化がないことになる。またデータビット1に
ついて20μsおきに数回、オン、オフして、50KH
z成分を作り出し、これに対しデータビット0の場合に
は40μsおきに数回、オン、オフして、25KHz成
分を作り出すようにしても良い。データキャリア200
に設けたスイッチS1の制御により、受信コイルL2の
受信状態で電流が変化すると、この電流変化による電磁
結合作用により、送信側となるリーダライタ100の送
信コイルL1にスイッチS1の制御に応じた電流変化の
信号成分が誘起する。
【0032】即ち、データキャリア200のデータ返送
時に、リーダライタ100の信号源105は一定周波数
の送信信号を送信コイルL1に要求する送信電圧Vは一
定の変化となる。この送信コイルL1の送信電圧Vは、
コイルL1に対する送信電流をI1 、データキャリア2
00のコイルL2に流れる電流をI2 とすると、 V=ωL1I1 +ωMI2 で与えられる。即ち、データキャリア200からのデー
タ返送時、リーダライタ100は送信コイルL1に一定
周波数の送信信号による電流I1 を流しており、この状
態でデータキャリア200に流れる電流I2 による変化
を生ずる。したがって、送信コイルL1におけるデータ
キャリア200のスイッチS1の制御によるコイル電流
2 の変化による成分を取り出すことで、データキャリ
ア200からの応答信号を受信することが出来る。
【0033】また、リーダライタ100に専用の受信コ
イルを設けた場合には、受信コイルは送信コイルL1に
近接していることから、結合が一番大きく、送信コイル
L1の電流変化に応じた信号が受信コイルに誘起するた
め、同様にして、データキャリア200からの返送信号
を取り出すことが出来る。リーダライタ100に、図示
のように送信コイルL1を設けた場合、あるいは専用の
受信コイルを設けた場合のいずれについても、バンドパ
スフィルタやデジタルフィルタなどを経由してデータ返
送時の送信信号を取り除いた信号を受信することで、デ
ータキャリア200からの返送信号を取り出すことが出
来る。
【0034】なお図1に示す第1実施形態にあっては、
実際にはデータキャリア200に設けているダイオード
D3とB点の間に、負荷Zより小さい値の抵抗器が必要
に応じて設けられる。次に第2実施形態について説明す
る。図3は第2実施形態の構成を示す回路図である。
【0035】この第2実施形態にあっては、データキャ
リア200aに受信コイルL2(第1のコイル)と受信
コイルL3(第2のコイル)を設け、リーダライタ10
からの送信信号に対し、全波整流によりコンデンサC1
のチャージが出来るようにしたことを特徴とする。デー
タキャリア200aに設けた受信コイルL2,L3は、
同相に巻かれており、図示の極性で送信信号による電圧
が誘起される。
【0036】受信コイルL2はダイオードD1(第1の
単方向整流素子)を介してコンデンサC1に接続され、
受信コイルL3はダイオードD2(第2の単方向整流素
子)を介してコンデンサC1に接続される。受信コイル
L2と並列にはダイオードD3(第3の単方向整流素
子)が接続される。このダイオードD3にはスイッチS
1が直列接続される。また、受信コイルL3にはダイオ
ードD4(第4の単方向整流素子)が並列接続され、ダ
イオードD4にはスイッチS2が直列接続される。図4
は受信コイルL2,L3の構成例を示す図である。
【0037】受信コイルL2,L3は同相かつ一体的に
巻かれている。図4(A)に示す例はボビン106に受
信コイルL2,L3を連続して巻いて、受信コイルL2
の巻き始めをダイオードD1,D3が接続されるB点と
接続し、コイルの中間点をA点とし、このA点をスイッ
チS1,S2が接続されるD点と接続する。また、受信
コイルL3の巻き終わりをダイオードD2,D4が接続
されるC点と接続する。
【0038】また、図4(B)に示す例は、絶縁板10
7の一方の面(表面)に実線で示した受信コイルL2を
スパイラル状に巻いている。同様にして絶縁板107の
他方の面(裏面)に点線で示した受信コイルL3を、受
信コイルL2と同一のスパイラル形状で設けている。実
線で示した受信コイルL2の巻き始めをダイオードD
1,D3が接続されるB点と接続し、点線で示した受信
コイルL3の巻き始めをダイオードD2,D4と接続さ
れるC点と接続する。また、受信コイルL2、L3の巻
き終わり端をA点とし、このA点をスイッチS1,S2
が接続されるD点と接続している。この場合、プリント
配線基板をエッチングして受信コイルL2,L3を形成
し、受信コイルL2、L3の巻き終わりのA点をスルー
ホールなどで接続する。
【0039】また、図4(C)に示す例は、絶縁板10
7の一方の面(表面)に受信コイルL2,L3の二つの
コイルを非接触状態かつスパイラル状に形成している。
受信コイルL2の巻き始めをダイオードD1,D3が接
続されるB点と接続し、受信コイルL3の巻き始めをダ
イオードD2,D4と接続されるC点と接続する。ま
た、受信コイルL2、L3の巻き終わり端をA点とし、
このA点をスイッチS1,S2が接続されるD点と接続
している。この場合、前記同様にプリント配線基板をエ
ッチングして作製すれば良い。
【0040】次に、第2実施形態の動作について説明す
る。図5は、図3のデータキャリア200aに設けた受
信コイルL2,L3に流れる電流をスイッチS1,S2
のオン、オフ状態をもって説明するための図である。ま
ず、リーダライタ100からコマンドなどの送信信号を
受信している際には、スイッチS1,S2は図示のよう
にオフ状態になっている。スイッチS1,S2が共にオ
フしているときには、受信信号の正の半サイクルでコイ
ルL2に誘起した電圧がダイオードD1で整流されてコ
ンデンサC1をチャージする。
【0041】コンデンサC1が規定電圧にチャージされ
て負荷Zが動作している状態にあっては、コンデンサC
1のチャージ電圧にダイオードD1の電圧降下分を加え
た電圧を越えたときにコイルL2からコンデンサC1に
電流が流れる。一方、受信コイルL3には、負の半サイ
クルで誘起された電圧がダイオードD2で整流されてコ
ンデンサC1に電流を流す。コンデンサC1が負荷Zを
動作させる規定電圧にチャージされた状態にあっては、
同様にコンデンサC1にダイオードD2の電圧降下分を
加えた電圧を受信コイルL3の誘起電圧が越えたときに
電流が流れるようになる。
【0042】次に、スイッチS1のみをオンしたときの
電流を説明する。図5(A)は、データキャリア200
aからのデータ返送時にリーダライタ100より送信さ
れる一定周波数の送信電圧であり、図5(B)(C)に
スイッチS1のみをオンしたときの受信コイルL2,L
3の各電流を示す。送信電圧の正の半サイクル期間につ
いては、受信コイルL3には電流は流れず、受信コイル
L2がその誘起電圧によりダイオードD3、スイッチS
1となる閉ループ回路に電流を流す。
【0043】このとき流れる電流はダイオードD1によ
ってコンデンサC1のチャージ電圧が切り離されている
ことから、ダイオードD3の電圧降下分となる0.8V
を越えたときに電流が流れ始め、図5(B)のように十
分大きな電流が流れる。次に、送信電圧の負の半サイク
ルにあっては、受信コイルL2に電流は流れず、受信コ
イルL3の誘起電圧によりA点、C点、F点という経路
でダイオードD2を介してコンデンサC1に電流が流れ
る。しかしながら、受信コイルL3の誘起電圧がコンデ
ンサC1のチャージ電圧にダイオードD2の電圧降下分
を加えた電圧を越えるまで電流は流れず、これを越える
期間はごく僅かであることから、図5(C)のように、
コイルL3を流れる電流は僅かな電流変化となる。
【0044】次に、スイッチS2のみをオンしたときの
受信コイルL2,L3の電流は、図5(D)(E)のよ
うになる。まず送信電圧の正の半サイクルにあっては、
受信コイルL3に電流は流れず、受信コイルL2の誘起
電圧によりA点、B点、F点とダイオードD1を介して
コンデンサC1にチャージ電流が流れる。しかしなが
ら、このチャージ電流はコンデンサC1のチャージ電圧
にダイオードD1の電圧降下分を加えた電圧を受信コイ
ルL2の誘起電圧が越えて初めて流れ、したがって、受
信コイルL2の電流は図5(D)のようにごく僅か流れ
るだけである。
【0045】これに対し送信電圧の負の半サイクルにあ
っては、受信コイルL2に電流は流れないが、受信コイ
ルL3の誘起電圧によりダイオードD4、スイッチS2
を通る閉ループ回路を通じ電流が流れる。このときの電
流はダイオードD3の電圧降下分を越えると電流が流れ
始め、したがって、図5(E)のように十分大きな電流
が流れることになる。
【0046】図3の構成をもつデータキャリア200a
は、PSK変調によってデータを返送することが出来
る。即ち、スイッチS1,S2の制御として一定時間T
だけスイッチS1をオン、スイッチS2をオフとする場
合をDT1とし、逆に一定時間TだけスイッチS1をオ
フ、スイッチS2をオンとする場合をDT0とする。こ
こで、メモリからの読出データがビット1のとき DT1+DT0+DT1+DT0 とし、読出データがビット0のときに、 DT1+DT0+DT0+DT1 とすると、PSK変調によりデータを返送することが出
来る。
【0047】リーダライタ100にあっては、送信コイ
ルL1から図5(B)のスイッチS1のみがオンのとき
の電流変化に応じた信号と、図5(E)のスイッチS2
のみオンとしたときの信号(送信信号の正の半サイクル
と負の半サイクルに同期している)を取り出し、送信側
のDT1,DT0の組合せのいずれかを判別することで
データ1,0を復調することが出来る。
【0048】更に、データキャリア200aからスぺク
トラム拡散(SS)変調によってデータを返送する場
合、例えば下記の7ビット長のM系列符合を用いる。 M=(1,1,1,0,0,1,0) このM系列符合を用いる場合、符合が1のときにDT1
を、符合が0のときにDT0を返送するならば、リーダ
ライタ100は、この返送信号を受信平滑し、同一のM
系列符合と相関計算を行うことにより、S/N比のよい
データ通信を実現できる。
【0049】また、このとき使用する擬似ランダム系列
としては、二種類の異なる系列で相互相関の小さい符合
を用いる方法が考えられる。しかし、よりS/N比を向
上させるために、系列は一種類で、初期位相のことなる
二つの系列を用いる。これは、例えばデータ1を返送す
る場合は系列Mを用いて送信し、データ0を返送する場
合は下記の系列Maを用いる。
【0050】Ma=(0,0,1,0,1,1,1) 即ち、Mを左に三つシフトした系列を用いて返送する。
これは、符合長をN、二つの擬似ランダム系列をf
(t),g(t)とすると、 |f(t)×f(t)|=N(×は相関演算とする) |f(t)×f(t−τ)|=1(ただし、τ≠0) |f(t)×g(t)|>1 から、同一の系列で、初期位相が異なる系列の方が位相
相関が小さいためである。また、データ1を返送する場
合は系列Mを、データ0を返送する場合は系列Mを用い
るようにしても良い。このときMは、符合が1のときに
0、また、0のときに1と置き換えた系列である。この
ようにすることによって相関計算の結果が正の値か、負
の値かで返送データが0又は1であったかを判断するこ
とができる。なお、図3に示す第2実施形態にあって
は、実際にはB点とダイオードD3の間、及びC点とダ
イオードD4の間に負荷Zより小さい抵抗値をもつ抵抗
器を必要に応じて設ける。
【0051】次に、第3実施形態について説明する。こ
の第3実施形態では二つのコンデンサを用いた直列電源
に効率を高めた整流回路から負荷に電力供給を行ってい
る。図6は、この第3実施形態の構成を示す回路図であ
る。図6に於いて、この第3実施形態でのリーダライタ
100は、図1に示す第1実施形態及び図3に示す第2
実施形態と同様であり、送信コイルL1、信号源105
及び抵抗器R1を備える。
【0052】データキャリア200bは、整流回路を構
成する第1の単方向整流素子としてのダイオードD1を
直列に接続して外部からの信号を受信する第1のコイル
である受信コイルL2と、この受信コイルL2とダイオ
ードD1とに並列に接続された第1の容量性素子として
のコンデンサC1とを備える。さらに、受信コイルL2
と逆向きに巻かれ、受信コイルL2に直列に接続してリ
ーダライタ100からの一定周波数の信号を受信する第
2のコイルとしての受信コイルL4と、受信コイルL4
に直列に接続され、ダイオードD1と逆向きに接続され
る第2の単方向整流素子としてのダイオードD6と、受
信コイルL4とダイオードD6とに並列に接続された第
2の容量性素子としてのコンデンサC2とを設けてい
る。そして、ダイオードD1とコンデンサC1との接点
と、ダイオードD6とコンデンサC2との接点に負荷Z
に接続している。
【0053】ここでの受信コイルL2,L4は、図4に
示した構成と同様の構造、かつ、受信コイルL2,L4
を逆向きに巻いて構成すれば良い。次に、第3実施形態
の動作について説明する。図7は図6に示す回路図の動
作を説明するための図である。図6及び図7に於いて、
図7(A)は、例えば、受信信号の正の半サイクルによ
って受信コイルL2,L4での磁界の誘起方向がそれぞ
れ外向きに発生した際の負荷Zへの電源電圧の供給動作
を示し、図7(B)は、例えば、受信信号の負の半サイ
クルによって受信コイルL2,L4での磁界の誘起方向
がそれぞれ内向きに発生した際の負荷Zへの電源電圧の
供給動作を示している。
【0054】図7(A)に於いて、受信コイルL2,L
4での磁界の誘起方向がそれぞれ外向きに発生し、受信
コイルL2には電磁結合による誘導電圧が発生する。こ
の誘起によって、A点からB点に向かって電流が増加的
に流れ、矢印で示すようにダイオードD1で一定周波数
の受信信号を整流し、コンデンサC1にチャージして負
荷Zの電源電圧を作り出す。この場合、受信コイルL4
は受信コイルL2と逆向きに巻かれ、電磁結合による誘
導電圧が発生し、A点からC点に向かって向かって電流
が増加的に流れるが、ダイオードD6が順方向でないた
め、コンデンサC2への、受信信号を整流した電圧が生
成されない。また、図7(B)のように受信コイルL
2,L4での磁界の誘起方向がそれぞれ内向きに発生し
た場合、今度は反対に動作し、受信コイルL4に電磁結
合による誘導電圧が発生し、C点からA点に向かって電
流が増加的に流れ、矢印で示すようにダイオードD6で
一定周波数の受信信号を整流し、コンデンサC2にチャ
ージして負荷Zの電源電圧を作り出す。この場合、受信
コイルL2は、受信コイルL4と逆向きに巻かれた状態
であり、電磁結合による誘導電圧が発生し、B点からA
点に向かって電流が増加的に流れ、誘導電圧が発生する
が、ダイオードD1が発生電圧に対して順方向でないた
めコンデンサC1への受信信号を整流した電圧は発生し
ない。このように、コンデンサC1,C2を直列接続し
た、その直列電源に負荷Zが接続されるため、コンデン
サC1,C2の一方を用いた電源に対して、電圧発生は
2倍の能力を有することになる。この際、電荷を充電し
ない方のコンデンサC1又はコンデンサC2では放電の
みを行うことになるため、負荷Zへの電圧変動が発生す
る。ここで負荷Zに極めて消費電流が少ないCMOS型
のIC素子を用いることによって、放電する電荷が少な
く、十分実用に耐えることが出来る。
【0055】次に、第4実施形態について説明する。こ
の第4実施形態ではコンデンサへのチャージと共に、電
流を流す回路を設けている。図8は、この第4実施形態
の構成を示す回路図である。図8に於いて、この第4実
施形態でのリーダライタ100は、図1に示す第1実施
形態及び図3に示す第2実施形態と同様であり、送信コ
イルL1、信号源105及び抵抗器R1を備える。
【0056】データキャリア200cには整流回路を構
成する第1の単方向整流素子としてのダイオードD1を
直列に接続して外部からの信号を受信する第1のコイル
である受信コイルL2と、この受信コイルL2とダイオ
ードD1とに並列に接続された第1の容量性素子として
のコンデンサC1とを備える。さらに、受信コイルL2
と逆向きに巻かれ、受信コイルL2に直列に接続してリ
ーダライタ100からの一定周波数の信号を受信する第
2のコイルとしての受信コイルL4と、受信コイルL4
に直列に接続され、ダイオードD1と逆向きに接続され
る第2の単方向整流素子としてのダイオードD6と、受
信コイルL4とダイオードD6とに並列に接続された第
2の容量性素子としてのコンデンサC2とを設けてい
る。そして、ダイオードD1とコンデンサC1との接点
と、ダイオードD6とコンデンサC2との接点に負荷Z
に接続している。
【0057】さらに、受信コイルL2と並列に、直列接
続したダイオードD3及びスイッチS1が接続されてい
る。また、受信コイルL4には並列に、直列接続したダ
イオードD3及びスイッチS2が接続されている。な
お、この第4実施形態での受信コイルL2,L4は、図
4に示した構成と同様の構造、かつ、受信コイルL2,
L4を逆向きに巻いて構成すれば良い。
【0058】次に、第4実施形態の動作について説明す
る。図9は図8に示す回路図の動作を説明するための図
である。この動作は次の四つであり、まず、図9(A)
は、例えば、受信信号の正の半サイクルによって受信コ
イルL2,L4での磁界の誘起方向がそれぞれ外向きに
発生し、かつ、スイッチS1がオンの際の負荷Zへの電
源電圧の供給を行う動作状態を示している。図9(B)
は例えば、受信信号の負の半サイクルによって受信コイ
ルL2,L4での磁界の誘起方向がそれぞれ内向きに発
生し、スイッチS1,S2がない場合と同様に動作して
負荷Zへの電源電圧の供給を行う状態を示している。
【0059】図9(C)は、例えば、受信信号の正の半
サイクルによって受信コイルL2,L4での磁界の誘起
方向がそれぞれ外向きに発生し、かつ、スイッチS1,
S2がない場合と同様に動作して負荷Zへの電源電圧の
供給を行う状態を示している。図9(D)は受信信号の
負の半サイクルによって受信コイルL2,L4での磁界
の誘起方向がそれぞれ内向きに発生し、かつ、スイッチ
S2がオンの際の負荷Zへの電源電圧の供給を行う動作
状態を示している。
【0060】図9(A)に於いて、受信信号の正の半サ
イクルによって受信コイルL2,L4での磁界の誘起方
向がそれぞれ外向きに発生し、スイッチS1のオンによ
って、受信コイルL2での誘起電圧を一点鎖線の矢印で
示すようにダイオードD1で整流して、コンデンサC1
にチャージし、負荷Zへの電源電圧の供給を行う。同時
に実線の矢印で示すようにダイオードD3で整流し、こ
の電流が受信コイルL2に流れる。図9(B)では受信
信号の負の半サイクルによって受信コイルL2,L4で
の磁界の誘起方向がそれぞれ内向きに発生し、受信コイ
ルL4での誘起電圧を矢印で示すようにダイオードD6
で整流して、コンデンサC2にチャージして、負荷Zへ
の電源電圧の供給を行う。
【0061】図9(C)は、受信信号の正の半サイクル
によって受信コイルL2,L4での磁界の誘起方向がそ
れぞれ外向きに発生し、受信コイルL2での誘起電圧を
矢印で示すようにダイオードD1で整流して、コンデン
サC1にチャージし、負荷Zへの電源電圧の供給を行
う。図9(D)は受信信号の負の半サイクルによって受
信コイルL2,L4での磁界の誘起方向がそれぞれ内向
きに発生し、かつ、スイッチS2のオンの場合に、受信
コイルL4での誘起電圧を一点鎖線の矢印で示すように
ダイオードD6で整流して、コンデンサC2にチャージ
し、負荷Zへの電源電圧の供給を行う。同時にダイオー
ドD7で実線の矢印で示すように整流し、この電流が受
信コイルL4に流れる。
【0062】このように図9(B)(C)の場合は、ス
イッチS1,S2がない場合と同様に動作してコンデン
サC1,C2へのチャージを行う。図9(A)の場合
は、コンデンサC1へのチャージを行うと共に、ダイオ
ードD3で整流し、この電流が受信コイルL2に流れ
る。同様に図9(D)の場合も、コンデンサC2へのチ
ャージを行うと共に、ダイオードD7で整流し、この電
流が受信コイルL4に流れる。
【0063】したがって、コンデンサC1,C2に十分
なチャージが行われている場合は、、ダイオードD3か
らの電流が受信コイルL2に多く流れ、また、ダイオー
ドD7からの電流が受信コイルL4に多く流れる。ここ
でコンデンサC1,C2に十分なチャージが少ない場合
は、コンデンサC1,C2へのチャージと、受信コイル
L2,L4への電流がながれるが、いずれもコンデンサ
C1,C2へのチャージよりも大きな電流が流れる。
【0064】このような動作にあって、スイッチS1,
S2の切替制御は図3、図4、図5に示した第2実施形
態と同様の動作で行われる。すなわち、一定時間だけス
イッチS1をオン、スイッチS2をオフし、逆に一定時
間だけスイッチS1をオフ、スイッチS2をオンにし
て、メモリからの読出データをビット1、ビット0とす
ることによってPSK変調によりデータを返送する。そ
して、リーダライタ100では、データキャリア200
cのスイッチS1,S2の切替えに伴う大きな電流変化
に応じた信号を送信コイルL1からを取り出して、その
データ1,0の復調を確実に行うことが出来るようにな
る。
【0065】また、この第4実施形態でも二つのコンデ
ンサC1,C2を用いた直列電源に効率を高めて負荷Z
に電力供給が行うことが出来る。次に、第5実施形態に
ついて説明する。図10は第5実施形態の構成を示す回
路図である。図10に於いて、この第5実施形態は、図
8に示した第4実施形態中のダイオードD3,D7に代
えて、その極性(カソード、アノード)を反対に接続し
たダイオードD8,D9を設けている。この他の受信コ
イルL2,L4、スイッチS1,S2、ダイオードD
1,D6、コンデンサC1,C2、負荷Zの構成、接続
は第4実施形態と同様である。この第5実施形態での受
信コイルL2,L4も、図4に示した構成と同様の構
造、かつ、受信コイルL2,L4を逆向きに巻いて構成
すれば良い。
【0066】次に、第5実施形態の動作について説明す
る。図11は図10に示す回路図の動作を説明するため
の図である。この動作は次の四つである。まず、図11
(A)は、例えば、受信信号の正の半サイクルによって
受信コイルL2,L4での磁界の誘起方向がそれぞれ外
向きに発生し、かつ、スイッチS1,S2がない場合と
同様に動作して負荷Zへ電源電圧の供給を行う状態を示
している。図11(B)は例えば、受信信号の負の半サ
イクルによって受信コイルL2,L4での磁界の誘起方
向がそれぞれ内向きに発生し、かつ、スイッチS1がオ
ンの際の負荷Zへ電源電圧の供給を行う状態を示してい
る。
【0067】図11(C)は、例えば、受信信号の正の
半サイクルによって受信コイルL2,L4での磁界の誘
起方向がそれぞれ外向きに発生し、かつ、スイッチS2
がオンの際の負荷Zへの電源電圧の供給動作を示し、図
11(D)は受信信号の負の半サイクルによって受信コ
イルL2,L4での磁界の誘起方向がそれぞれ内向きに
発生し、かつ、スイッチS1,S2がない場合と同様に
動作して負荷Zへ電源電圧の供給を行う状態を示してい
る。
【0068】図11(A)に於いて、受信信号の正の半
サイクルによって受信コイルL2,L4での磁界の誘起
方向がそれぞれ外向きに発生し、スイッチS1,S2が
ない場合と同様に動作し、受信コイルL2での誘起電圧
を実線の矢印で示すようにダイオードD1で整流して、
コンデンサC1にチャージし、負荷Zへの電源電圧の供
給を行う。図11(B)では受信信号の負の半サイクル
によって受信コイルL2,L4での磁界の誘起方向がそ
れぞれ内向きに発生し、かつ、スイッチS1のオンによ
って、受信コイルL4での誘起電圧を一点鎖線の矢印で
示すようにダイオードD6で整流して、コンデンサC2
にチャージして、負荷Zへの電源電圧の供給を行う。同
時に受信コイルL2での誘起電圧を実線の矢印で示すよ
うにダイオードD8で整流して、その電流が受信コイル
L2に流れる。
【0069】図11(C)は、受信信号の正の半サイク
ルによって受信コイルL2,L4での磁界の誘起方向が
それぞれ外向きに発生し、かつ、スイッチS2のオンに
よって、受信コイルL2での誘起電圧を一点鎖線の矢印
で示すようにダイオードD1で整流して、コンデンサC
1にチャージし、負荷Zへの電源電圧の供給を行う。同
時に受信コイルL4での誘起電圧を実線の矢印で示すよ
うにダイオードD9で整流して、その電流が受信コイル
L4に流れる。
【0070】図11(D)は受信信号の負の半サイクル
によって受信コイルL2,L4での磁界の誘起方向がそ
れぞれ内向きに発生し、かつ、スイッチS1,S2がな
い場合と同様に動作し、受信コイルL4での誘起電圧を
実線の矢印で示すようにダイオードD6で整流して、コ
ンデンサC2にチャージし、負荷Zへの電源電圧の供給
を行う。
【0071】したがって、図11(A)(D)の場合
は、スイッチS1,S2がない場合と同様に動作してダ
イオードD1,D6を介してコンデンサC1,C2への
チャージを行う。図11(B)の場合は、ダイオードD
6を介してコンデンサC2へのチャージを行うと共に、
ダイオードD8で整流し、この電流が受信コイルL2に
流れる。同様に図11(C)の場合も、ダイオードD1
を介してコンデンサC1へのチャージを行うと共に、ダ
イオードD9で整流し、この電流が受信コイルL4に流
れる。
【0072】この場合、スイッチS1,S2の切替制御
は図3、図4、図5に示した第2実施形態と同様の動作
で行われて、データキャリア200cでスイッチS1,
S2の切替えに伴う電流変化に応じた信号を送信コイル
L1からを取り出して、そのデータ1,0の復調を確実
に行うことが出来るようになる。また、この第5実施形
態でも二つのコンデンサC1,C2を用いた直列電源に
効率を高めて負荷Zに電力供給が行うことが出来る。
【0073】なお、第1実施形態から第5実施形態中で
示した数値は、設計変更に伴って、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で変更されるものであり、特に記載した数値
による限定は受けないものである。
【0074】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、送受信器としてのリーダライタによる応答器として
のデータキャリアからの読出中にも電力供給が出来るた
め、電力不足をデータキャリア側で起こすことがなく、
結果として、アクセス可能なエリアを拡大することが出
来る。
【0075】また、本発明によれば、データキャリアか
らの応答時にもリーダライタから継続して動作クロック
を供給出来るため、データキャリア内部に動作クロック
のための発振器を設ける必要がなく、クロックの中断が
発生せず、がつ、データキャリアの消費電流を減らすこ
とが出来ると共に、その分、応答に必要な電力が確保出
来ることで、アクセス可能エリアを拡大することが出来
る。
【0076】更に、本発明によれば、効率を高めた直列
電源から負荷に十分な電力供給が行われる。また、リー
ダライタ側でデータキャリアにおけるスイッチの切替え
に伴う大きな電流変化によって切替え状態が容易に判別
可能になり、大きな電流変化に応じた信号が容易に取り
出されて、そのデータ復調が確実に出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の応答器及び電磁結合を用いた非接触デ
ータ伝送装置並びに整流回路における第1実施形態の構
成を示す回路図
【図2】図1中のデータキャリアのスイッチ制御による
コイル電流を説明するための図
【図3】第2実施形態の構成を示す回路図
【図4】第2実施形態にあって、受信コイルの構成例を
示す図 (A)は二つの受信コイルをボビンに巻いた構成を示す
斜視図 (B)は絶縁板の表側及び裏側に二つの受信コイルを区
分けして設けた構成を示す上面図 (C)は絶縁板の表側に二つの受信コイルを設けた構成
を示す上面図
【図5】図3中のデータキャリアのスイッチ制御による
コイル電流を説明するための図
【図6】第3実施形態の構成を示す回路図
【図7】(A)は受信コイルでの磁界の誘起方向がそれ
ぞれ外向きに発生した際の負荷への電源電圧の供給動作
を説明するための図 (B)は受信コイルでの磁界の誘起方向がそれぞれ内向
きに発生した際の負荷への電源電圧の供給動作を説明す
るための図
【図8】第4実施形態の構成を示す回路図
【図9】図8に示す第4実施形態の動作を説明するため
の図 (A)は一方の受信コイルの誘起電圧からコンデンサへ
のチャージを行うと共に、別に電流を流す動作状態を示
す図 (B)は他方の受信コイルの誘起電圧からコンデンサへ
のチャージを行う動作状態を示す図 (C)は一方の受信コイルの誘起電圧からコンデンサへ
のチャージを行う動作状態を示す図 (D)は他方の受信コイルの誘起電圧からコンデンサへ
のチャージを行うと共に、別に電流を流す動作状態を示
す図
【図10】第5実施形態の構成を示す回路図
【図11】図10に示す第5実施形態の動作を説明する
ための図 (A)は一方の受信コイルの誘起電圧から整流した電圧
を負荷へ供給し、かつ、別に電流を流す動作状態を示す
図 (B)は他方の受信コイルの誘起電圧から整流した電圧
を負荷へ供給する動作状態を示す図 (C)は一方の受信コイルの誘起電圧から整流した電圧
を負荷へ供給する動作状態を示す図 (D)は他方の受信コイルの誘起電圧から整流した電圧
を負荷へ供給し、かつ、別に電流を流す動作状態を示す
【図12】従来例の装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
100:リーダライタ(送受信器) 101,201:制御部 102,202:復調部 103,203:変調部 104,204:伝送部 105:信号源 200,200a,200c,200d:データキャリ
ア(応答器) 205:メモリ L1,L2,L3,L4:コイル D1〜D9:ダイオード(単方向整流素子) C1,C2:コンデンサ Z:負荷 R1:抵抗器

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部からのコマンドにより返送信号を生成
    する応答器に於いて、 外部からのコマンドを受信するコイルと、 該コイルと直列に接続された第1の単方向整流素子と、 前記コイルと並列に接続された第2の単方向整流素子
    と、 該第2の単方向整流素子と直列に接続されたスイッチ
    と、を備えたことを特徴とする応答器。
  2. 【請求項2】外部からのコマンドにより返送信号を生成
    する応答器に於いて、 第1の単方向整流素子を直列に接続して外部からのコマ
    ンドを受信する第1のコイルと、 前記第1のコイルと一体に巻かれ、第2の単方向整流素
    子を直列に接続して外部からのコマンドを受信する第2
    のコイルと、 前記第1のコイルに並列に接続された第3の単方向整流
    素子と、 前記第3の単方向整流素子3と直列に接続された第1の
    スイッチと、 前記第2のコイルに並列に接続された第4の単方向整流
    素子と、 該第4の単方向整流素子4と直列に接続された第2のス
    イッチと、を設けたことを特徴とする応答器。
  3. 【請求項3】送受信器からのコマンドに応じ返送信号を
    生成する応答器と、該応答器からの返送データを受信す
    る送受信器とを備えた電磁結合を用いた非接触データ伝
    送装置に於いて、 前記送受信器には、コマンドを送信するコイルを設け、 前記応答器は、 外部からのコマンドを受信するコイルと、 該コイルと直列に接続された第1の単方向整流素子と、 前記コイルと並列に接続された第2の単方向整流素子
    と、 該第2の単方向整流素子と直列に接続されたスイッチ
    と、を備えたことを特徴とする電磁結合を用いた非接触
    データ伝送装置。
  4. 【請求項4】送受信器からのコマンドに応じ返送信号を
    生成する応答器と、該応答器からの返送データを受信す
    る送受信器とを備えた電磁結合を用いた非接触データ伝
    送装置に於いて、 前記送受信器には、コマンドを送信するコイルを設け、 前記応答器には、 第1の単方向整流素子を直列に接続して外部からのコマ
    ンドを受信する第1のコイルと、 前記第1のコイルと一体に巻かれ、第2の単方向整流素
    子を直列に接続して外部からのコマンドを受信する第2
    のコイルと、 前記第1のコイルに並列に接続された第3の単方向整流
    素子と、 前記第3の単方向整流素子と直列に接続された第1のス
    イッチと、 前記第2のコイルに並列に接続された第4の単方向整流
    素子と、 該第4の単方向整流素子と直列に接続された第2のスイ
    ッチと、を設けたことを特徴とする電磁結合を用いた非
    接触データ伝送装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4記載の応答器又は電磁結合
    を用いた非接触データ伝送装置に於いて、 前記応答器に、少なくともデータを読み出せるメモリを
    備えたことを特徴とする応答器又は電磁結合を用いた非
    接触データ伝送装置。
  6. 【請求項6】請求項3又は4記載の電磁結合を用いた非
    接触データ伝送装置に於いて、 前記応答器は、前記送受信器から予め定められたコマン
    ドを受信した際に、前記メモリのデータを読み出し、該
    読出データに従って、前記スイッチを制御することを特
    徴とする電磁結合を用いた非接触データ伝送装置。
  7. 【請求項7】請求項3又は4記載の電磁結合を用いた非
    接触データ伝送装置に於いて、 前記送受信器は、前記応答器側の応答データに従ったス
    イッチの操作による電流変化で誘起される信号を前記自
    己のコイルから取り出すことを特徴とする電磁結合を用
    いた非接触データ伝送装置。
  8. 【請求項8】請求項3又は4記載の電磁結合を用いた非
    接触データ伝送装置に於いて、 前記送受信器は、前記応答器からの返送データを受信す
    る受信コイルを備え、前記受信コイルから前記応答器側
    の応答データに従ったスイッチの操作による電流変化で
    誘起される信号を取り出すことを特徴とする電磁結合を
    用いた非接触データ伝送装置。
  9. 【請求項9】請求項7又は8記載の電磁結合を用いた非
    接触データ伝送装置に於いて、 前記送受信器は、前記受信信号をフィルタを通して受信
    することを特徴とする電磁結合を用いた非接触データ伝
    送装置。
  10. 【請求項10】請求項1から4記載の応答器又は電磁結
    合を用いた非接触データ伝送装置に於いて、 前記応答器は、受信した信号をクロックとして使用する
    ことを特徴とする電磁結合を用いた非接触データ伝送装
    置。
  11. 【請求項11】請求項6記載の電磁結合を用いた非接触
    データ伝送装置に於いて、 前記応答器は、前記送受信器から予め定められたコマン
    ドを受信した際に、前記メモリのデータを読み出し、該
    読出データに従って、予め定められた順序でスイッチを
    制御することを特徴とする電磁結合を用いた非接触デー
    タ伝送装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の電磁結合を用いた非接
    触データ伝送装置に於いて、 前記応答器は、前記送受信器から予め定められたコマン
    ドを受信した際に、前記メモリのデータを読み出し、該
    読出データに従って、予め定められた擬似ランダム系列
    に応じた順序でスイッチを制御することを特徴とする電
    磁結合を用いた非接触データ伝送装置。
  13. 【請求項13】請求項11記載の電磁結合を用いた非接
    触データ伝送装置に於いて、 前記応答器は、前記送受信器から予め定められたコマン
    ドを受信した際に、前記メモリのデータを読み出し、該
    読出データに従って、予め定められた一種類の擬似ラン
    ダム系列の互いに位相が異なる系列に応じた順序でスイ
    ッチを制御することを特徴とする電磁結合を用いた非接
    触データ伝送装置。
  14. 【請求項14】請求項11記載の電磁結合を用いた非接
    触データ伝送装置に於いて、 前記応答器は、前記送受信器から予め定められたコマン
    ドを受信した際に、前記メモリのデータを読み出し、該
    読出データに従って、予め定められた一種類の擬似ラン
    ダム系列の互いに符号が異なる二つの系列に応じた順序
    でスイッチを制御することを特徴とする電磁結合を用い
    た非接触データ伝送装置。
  15. 【請求項15】第1の単方向整流素子を直列に接続して
    外部からの信号を受信する第1のコイルと、 前記第1のコイルと第1の単方向整流素子とに並列に接
    続された第1の容量性素子と、 前記第1のコイルと逆向きに巻かれ、前記第1のコイル
    に直列に接続して外部からの信号を受信する第2のコイ
    ルと、 前記第2のコイルに直列に接続され、前記第1の単方向
    整流素子と逆向きに接続される第2の単方向整流素子
    と、 前記第2のコイルと第2の単方向整流素子とに並列に接
    続された第2の容量性素子と、 前記第1の単方向整流素子と第1の容量性素子との接点
    と、前記第2の単方向整流素子と第2の容量性素子との
    接点を電源端子とすることを特徴とする整流回路。
  16. 【請求項16】請求項15記載の整流回路に於いて、 前記第1のコイルに並列に接続された第3の単方向整流
    素子と、 該第3の単方向整流素子と直列に接続された第1のスイ
    ッチと、 前記第2のコイルに並列に接続された第4の単方向整流
    素子と、 該第4の単方向整流素子と直列に接続された第2のスイ
    ッチと、を設けたことを特徴とする応答器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007521755A (ja) * 2003-07-02 2007-08-02 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 非線形受動トランスポンダを使用する無線電磁式追跡システム
JP2010514005A (ja) * 2006-12-14 2010-04-30 インテル・コーポレーション 動的無線周波数電力収穫
JP2010523030A (ja) * 2007-03-27 2010-07-08 ドラショー・ソシエテ・アノニム 非接触給電・データ伝送用システム
JP2011123910A (ja) * 1998-01-29 2011-06-23 Magellan Technology Pty Ltd 調波信号の抑制方法ならびにアンテナ

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