JPH08201683A - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JPH08201683A
JPH08201683A JP2605895A JP2605895A JPH08201683A JP H08201683 A JPH08201683 A JP H08201683A JP 2605895 A JP2605895 A JP 2605895A JP 2605895 A JP2605895 A JP 2605895A JP H08201683 A JPH08201683 A JP H08201683A
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center
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画面中心に対して斜め方向に隔たった位置を
中心とし、画面の各辺に平行に広がった測距視野をもっ
た焦点検出装置を得ること。 【構成】 複数の開口部を有する視野マスクと、該視野
マスクの近傍に配置されたフィールドレンズと、被写体
像に関する複数の光量分布を形成する複数対の結像レン
ズよりなる2次結像光学部材と、該2次結像光学部材の
近傍に配置し、各結像レンズに対応する開口部を有する
絞りと、該複数の光量分布の相対的な位置関係を検出す
る受光素子列を有する受光手段とを有しており、該視野
マスクの開口部中、対物レンズの光軸外にある開口部の
内の少なくとも1つの中心外れ開口部は、その両端から
該視野マスクの中心迄の距離が異なっており、この開口
部に対応する1対の結像レンズは互いに接し、その境界
線が両結像レンズの頂点を結ぶ線分を垂直2等分する平
面内に無いこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真用カメラやビデオカ
メラ等に好適な焦点検出装置に関し、特に対物レンズの
瞳を複数の領域に分割し、各領域を通過する光束を用い
て複数の被写体像(物体像)に関する光量分布を形成
し、これら複数の光量分布の相対的な位置関係を求める
ことにより、対物レンズの合焦状態を観察もしくは撮影
範囲中の複数の視野領域に対して検出する際に好適な焦
点検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラ等の焦点検出装置としては種々の
ものが提案されている。
【0003】図9は従来の像ずれ方式を用いた焦点検出
装置の光学系の要部概略図である。同図において1は対
物レンズ、2は視野マスクであり、対物レンズ1の予定
結像面近傍に配置されており、その中央部には開口部が
あり、これによって測距視野を限定している。3はフィ
ールドレンズであり、予定結像面の近傍に配置されてい
る。4は2次結像光学部材であり、対物レンズ1の光軸
に対して対称に配置された二つの結像レンズ4−a,4
−bにより構成されている。5はセンサ(受光手段)で
あり、前記二つのレンズ4−a,4−bに対応してその
後方に配置された2つの受光素子列5−a,5−bを有
している。6は絞りであり、前記2つのレンズ4−a,
4−bに対応してその前方に配置された2つの開口部6
−a,6−bを有している。7は対物レンズ1の射出瞳
であり、分割された2つの領域7−a,7−bにより構
成されている。
【0004】尚、フィールドレンズ3は絞り6の開口部
6−a,6−bを対物レンズ1の射出瞳7の領域7−
a,7−bに結像する作用を有しており、各領域7−
a,7−bを透過した光束が受光素子列5−a,5−b
上に夫々被写体像に関する光量分布を形成するようにな
っている。
【0005】この図9に示す焦点検出装置では、対物レ
ンズ1の結像点が予定結像面の前側にある場合は、2つ
の受光素子列5−a,5−b上に夫々形成される被写体
像に関する光量分布が互いに近づいた状態となり、又対
物レンズ1の結像点が予定結像面の後側にある場合は、
2つの受光素子列5−a,5−b上に夫々形成される光
量分布が互いに離れた状態となる。しかも、2つの受光
素子列5−a,5−b上に夫々形成された光量分布の形
状のずれ量は対物レンズ1の焦点はずれ量とある関数関
係にあるので、そのずれ量を適当な演算手段で算出する
と、対物レンズ1の合焦状態、即ち焦点はずれの方向と
量とを検出することができる。
【0006】図9に示す焦点検出装置は、対物レンズ1
により撮影又は観察される被写体範囲の略中央に存在す
る物体に対してのみ測距を行っている。
【0007】これに対し、本出願人は特開平1-120518号
公報において撮影範囲の中央部以外の測距点に関しても
焦点検出可能な焦点検出装置を開示している。
【0008】図10は同公報において開示した複数測距
点用の焦点検出装置の光学系の要部概略図である。同図
において8は視野マスク、9はフィールドレンズ、10
は2つの開口部10−a,10−bを有する絞り、11
は2つの結像レンズ11−a,11−bから成る2次結
像光学部材、12はセンサを夫々示している。尚、図9
で示した対物レンズ1は省略してある。
【0009】図10の焦点検出装置が図9の焦点検出装
置と異なる点は、視野マスク8が測距すべき複数の視野
に対応して複数の開口部13〜17を有しており、この
視野マスク8で規制された光束が2次結像光学部材11
により形成する複数の対になった光量分布を受光するよ
うに複数の対になった受光素子列18−aと18−b、
19−aと19−b、20−aと20−b、21−aと
21−b、そして22−aと22−bがセンサ12上に
設けられている点である。
【0010】測距の原理は図9の焦点検出装置と同じで
あり、各受光素子列対上に形成される被写体像に関する
光量分布のずれ量を算出して各測距視野に対する焦点検
出を行なうものである。この焦点検出装置によれば、撮
影又は観察される範囲の中央部とその両側4ケ所、計5
ケ所について対物レンズの合焦状態を求めることが可能
となる。尚、測距視野の数はこれに限らず、視野マスク
の開口の数と受光素子列対の数により決定されるもので
ある。
【0011】このように簡易な構成により撮影画面中の
複数の領域で焦点検出が出来ることはカメラに適用する
場合大変有効なことである。
【0012】図10に示す焦点検出装置は,図9の焦点
検出装置の対物レンズにより撮影又は観察される範囲の
中央に存在する物体に対してのみしか測距ができないと
いう欠点を改善したものである。
【0013】しかしながら図10に示す焦点検出装置
は、対物レンズの合焦状態によって受光素子列対上の2
つの光量分布が相対的に移動する方向が上下方向である
ために、この方向(Y方向)に光量分布の変化がある物
体に対してのみ測距が可能であり、これと垂直な方向
(Z方向)にのみ被写体像に関する光量分布の変化のあ
る物体、例えば垂直線を境界とする白黒のエッジパター
ンのようなものに対しては、測距することができない。
【0014】この為、本出願人は特開平2-120712号公報
において撮影範囲の中心付近では光量分布が上下、又は
左右の一方向にのみ変化するような物体に対しても測距
することが出来、しかも撮影範囲の中心付近以外の複数
の点においても測距することのできる焦点検出装置を開
示している。
【0015】図11は同公報で開示した焦点検出装置の
光学系の要部概略図である。
【0016】図中31は視野マスクであり、不図示の対
物レンズ(撮影レンズ)の予定結像面の近傍に配置して
おり、対物レンズによる撮影画面の略中央に交差して、
例えば十字形の開口部31−1と両側の周辺部に縦長の
開口部31−2,31−3を有している。これらの開口
部は被写体範囲中の測距視野を定めるものである。32
はフィールドレンズであり、視野マスクの近傍に配置し
て視野マスク31の3つの開口部31−1,31−2,
31−3に対応して各々所定の光学特性を有する3つの
領域32−1,32−2,32−3から成っている。3
3は絞りであり、中心部は上下左右に各々1対ずつ計4
つの開口部33−1a,33−1b,33−1c,33
−1dを(対をなすのは33−1aと33−1b、33
−1cと33−1dである)、また左右の周辺部分は1
対の2つの開口部33−2a,33−2b及び開口部3
3−3a,33−3bがそれぞれ設けられている。前記
フィールドレンズ32の各領域32−1,32−2,3
2−3はそれぞれ絞り33の対になっている開口対33
−1,33−2,33−3を不図示の撮影レンズの射出
瞳付近に結像する作用を有している。34は2次結像光
学部材であり、全体として4対の結像レンズを有してい
る。即ち全体として8つの結像レンズ34−1a,34
−1b,34−1c,34−1d,34−2a,34−
2b,34−3a,34−3bからなっており、絞り3
3の各開口部に対応してその近傍の後方に配置されてい
る。
【0017】35はセンサ(受光手段)であり、8つの
受光素子列より成る全体として4対の受光素子列を有し
ている。これらの受光素子列対は35−1aと35−1
b,35−1cと35−1d,35−2aと35−2
b,35−3aと35−3bからなっており、各結像レ
ンズに対応してその像を受光するように配置されてい
る。なおOOは焦点検出装置の光学系の光軸であるが、
これは又対物レンズの光軸でもある。
【0018】図12は図11のセンサ35面上に形成さ
れる像領域の説明図である。領域36−1a,36−1
b,36−1c,36−1dは視野マスク31の中央の
開口部31−1の像領域でありフィールドレンズ32の
中央部32−1を透過した光束が絞り33の開口部33
−1a,33−1b,33−1c,33−1dで規制さ
れた後、その後方の結像レンズ34−1a,34−1
b,34−1c,34−1dによってセンサ35面上に
形成される状態を夫々示している。
【0019】又、36−2a,36−2bは視野マスク
31の周辺の開口部31−2の像領域であり、フィール
ドレンズ32の周辺部32−2を透過した光束が絞り3
3の開口部33−2a,33−2bによって規制された
のち、その後方の結像レンズ34−2a,34−2bに
よってセンサ35上に像を形成する状態を示している。
同様に36−3a,36−3bは視野マスク31の周辺
の開口部31−3の像領域であり、フィールドレンズ3
2の周辺部32−3を透過した光束が絞り33の開口部
33−3a,33−3bによって規制されたのち、その
後方の結像レンズ34−3a,34−3bによってセン
サ35面上に像を形成する状態をそれぞれ示している。
【0020】図11に示す焦点検出装置の測距原理は従
来と同様に、対を成す受光素子列方向の2つの光量分布
の相対的位置ずれを検出するものである。以上で説明し
たような構成をとることにより、不図示の対物レンズに
より撮影または観察される範囲の中心付近では、被写体
像に関する光量分布が上下または左右の一方向にのみ変
化するような物体に対しても測距することが可能とな
り、また、視野マスク31の周辺部にある開口部(測距
視野)31−2、31−3では被写体像に関する光量分
布が上下方向に変化する物体に対して測距することがで
きる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図10や図11に示す
焦点検出装置においては、対物レンズにより撮影または
観察される範囲(画面)の中心だけでなく、中心から左
右に隔たった周辺部においても測距が可能となった。こ
れをさらに発展させ、中心から上下に隔たった周辺部に
おいて測距を可能とすることは、測距用の光束の導き方
や、配置、スペース等の問題はあるものの、原理的には
可能である。
【0022】例えば、図11の焦点検出装置の周辺視野
31−2、31−3を光軸OOの回りに90°回転し、
回転前の光学系と互いに干渉しあわないように光学系を
構成すれば図13に示すような測距視野(視野マスクの
開口部)を有する焦点検出装置が構成できる。また、そ
の際の回転する角を90°以外の角度、例えば±45°
とすれば、図14に示すような中心から斜めに隔たった
位置で傾いた測距視野を有する焦点検出装置も比較的容
易に実現できる。
【0023】しかしながら、図14に示すような、長方
形の画面に対して斜めに傾いた測距視野で焦点合わせを
行なうというのは安定感を欠き、使用者にとっては非常
に使いにくいものとなってしまう。一般的な被写体の多
くが縦線と横線から構成されていることを考慮すると画
面中心から斜め方向に隔たった位置に測距視野がある場
合にも、その測距視野は図15や図16に示すように、
画面の各辺に平行な広がりを持ったものであることが望
ましい。
【0024】しかし、図15や図16に示す焦点検出装
置は、前記の従来の光学系の単純な回転だけでは構成で
きず、従来の焦点検出系の考え方をそのまま適用するこ
とはできない。
【0025】本発明は、図15、図16に示すような、
画面中心に対して斜め方向に隔たった位置を中心とし、
画面の各辺に平行に広がった測距視野をもち、複数の測
距視野を有した焦点検出装置を提供することを目的とす
る。
【0026】特に、焦点検出装置をコンパクトにする
際、関係する対を成す2つの結像レンズによって生じる
2つの測距像の結像性能の低下や光量間の差を除去或は
少なくし、小型で効率が良く、高精度の焦点検出装置を
提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の焦点検出装置
は、 (1−1) 対物レンズの像面側にあって、該対物レン
ズの合焦状態を撮影/観察範囲中の複数の測距領域に対
して求める焦点検出装置にして、対物レンズの結像面付
近に配置され、測距領域を規制するための複数の開口部
を有する視野マスクと、該視野マスクの近傍に配置され
たフィールドレンズと、該対物レンズの射出瞳の異なる
領域を通過した光束を用いて被写体像に関する複数の光
量分布を形成する複数の対をなす結像レンズよりなる2
次結像光学部材と、該2次結像光学部材の近傍に配置
し、各結像レンズに対応する開口部を有する絞りと、該
複数の光量分布の相対的な位置関係を検出する受光素子
列を有する受光手段とを有しており、該視野マスクの開
口部中、該対物レンズの光軸外にある開口部の内の少な
くとも1つの中心外れ開口部は、その両端から該視野マ
スクの中心迄の距離が異なっていること等を特徴として
いる。
【0028】特に、 (1−1−1) 前記中心外れ開口部に対応する1対の
結像レンズは互いに接し、その境界線が両結像レンズの
頂点を結ぶ線分を垂直2等分する平面内に無い。 (1−1−2) 前記中心外れ開口部に対応する前記絞
り上の1対の開口部は、その大きさ又は/及び形状が異
なる。 (1−1−3) 前記中心外れ開口部に対応する前記絞
り上の1対の開口部の各中心と、これに対応する前記1
対の結像レンズの各頂点を前記対物レンズの光軸に垂直
な平面に投影した時、その相対位置関係が一致せず、且
つ該絞り上の1対の開口部の中心間隔と該1対の結像レ
ンズの頂点間の間隔とが異なる。こと等を特徴としてい
る。
【0029】更に、 (1−2) 対物レンズの像面側に焦点検出光学系を配
置し、該焦点検出光学系を利用して該対物レンズの合焦
状態を撮影範囲中の複数の測距視野に対して求める際、
該焦点検出光学系は複数の測距視野に対応して該対物レ
ンズの像面近傍に配置した複数の開口部を有する視野マ
スクと、該対物レンズの射出瞳の異なる領域を通過した
光束を用いて被写体像に関する複数の光量分布を形成す
る複数の対をなす結像レンズより成る2次光学系と、該
複数の光量分布の相対的な位置関係を検出する受光素子
列を有する受光手段とを有しており、該複数の開口部の
うち画面周辺部の測距を行う開口部は、その両端から該
視野マスクの中心迄の距離が異なっていること等を特徴
としている。
【0030】特に、 (1−2−1) 前記一対の結像レンズは、視野マスク
の1つの開口部を通過した光束より被写体像に関する光
量分布を形成しており、該1対の結像レンズはその有効
面積が互いに異なっている又は/及び入射面形状が互い
に異なっている。 (1−2−2) 前記焦点検出光学系は前記複数の測距
視野に対する複数の対をなす開口部より成る絞り手段を
有し、該1対の開口部は有効面積が互いに異なってい
る、又は/及び開口形状が互いに異なっている。こと等
を特徴としている。
【0031】
【実施例】図1は本発明の実施例1の光学系の要部概略
図である。基本構成としては図11に示す焦点検出装置
と同一であるが、以下の点が異なる。
【0032】即ち、視野マスク31’においては中心に
対して斜め方向に隔たった位置に水平方向に広がりを持
つ4つの開口部41、42、43、44を新たに設けて
いる。これらの開口部はいずれもその広がりの一端から
視野マスクの中心迄の距離が広がりの他端からマスク中
心迄の距離と異なっている。なお、視野マスク31’は
上下及び左右対称の形状としている。
【0033】さらに新たな開口部に対応して、フィール
ドレンズ32’には新たに4つの領域51、52、5
3、54を設けている。
【0034】また絞り(絞り手段)33’には新たに4
組の対を成す開口部61−aと61−b、62−aと6
2−b、63−aと63−b、64−aと64−bを設
けている。
【0035】又2次結像光学部材(2次光学系)34’
には新たに4組の対を成す結像レンズ71−aと71−
b、72−aと72−b、73−aと73−b、74−
aと74−bを設けている。
【0036】そしてセンサ(受光手段)35’には新た
に4組の対を成す受光素子列81−aと81−b、82
−aと82−b、83−aと83−b、84−aと84
−bを付加している。
【0037】なお、視野マスク31’、フィールドレン
ズ32’、絞り33’、2次結像光学部材34’、セン
サ35’等は焦点検出光学系の一要素を構成している。
【0038】このような構成において、図11で説明し
たと同様にフィールドレンズ32’の各領域51、5
2、53、54はそれぞれ絞り33’の開口対61−a
と61−b、62−aと62−b、63−aと63−
b、64−aと64−bを不図示の対物レンズの射出瞳
付近に結像する作用を有し、また絞り33’の該開口対
を透過した測距光束はそれぞれ結像レンズ対71−aと
71−b、72−aと72−b、73−aと73−b、
74−aと74−bによって受光素子列対81−aと8
1−b、82−aと82−b、83−aと83−b、8
4−aと84−b上に各々被写体像に関する光量分布を
形成している。
【0039】従って、従来の焦点検出装置との対比によ
って、原理的には視野マスク31’上で中心に対して斜
め方向に隔たった位置にある開口部(測距視野)41、
42、43、44において焦点検出が可能であることが
推察されるが、これらの追加した開口部(測距視野)は
その広がりの方向(本実施例では水平方向)が光学系の
光軸OOを含み各測距視野の中心45、46、47、4
8を通る平面に対して垂直でない点で図11に示す従来
の開口部(測距視野)31−2、31−3とは異なって
いる。これらの開口部はいずれも広がりの一端から視野
マスクの中心までの距離が広がりの他端からマスク中心
までの距離と異なっている。これらの開口部を中心外れ
開口部と呼ぶこととする。
【0040】このような差異があるため、焦点検出装置
の各構成要素も従来とは異なる構造としなければならな
い。
【0041】図2は実施例1の2次結像光学部材34’
の斜視図であり、図3はその正面図である。ともに図1
または図11と同一のものには同一の符号を付してい
る。これらの図から明らかなように、従来の焦点検出装
置に関わる結像レンズ対34−1aと34−1b、34
−1cと34−1d、34−2aと34−2b、34−
3aと34−3bはそれぞれ各レンズの頂点間を結ぶ直
線の垂直2等分線に対して互いに対称な形状であるが、
本実施例で新たに加えた結像レンズ対71−aと71−
b、72−aと72−b、73−aと73−b、74−
aと74−bについては各レンズの頂点間を結ぶ方向に
関する対称線、或は対称面は存在しない。即ち図3にお
いて結像レンズ対71−aと71−b、72−aと72
−b、73−aと73−b、74−aと74−bは本
来、従来と同様にその境界線は各結像レンズの頂点を結
ぶ線分を垂直2等分する中心線75、76、77、78
に一致して構成するのが最も一般的と考えられるが、本
発明においてはそれぞれ中心から左右の遠い方向にずら
した位置75’、76’、77’、78’に各結像レン
ズ対の境界線を設定しており、結果的に各結像レンズ対
は非対称な形状となっている。
【0042】以下、結像レンズ対をこのような形状とす
る理由について、図4にもとづいて説明する。
【0043】図4は実施例1の光学系の平面図である。
ただし、同図は中心外れ開口部(測距視野)41、4
2、43、44に関係する要素部分のみを上方から見た
時の射影図を示したものであり、図1と同一のものには
同一の符号を付している。厳密に云えば視野マスク3
1’の位置は対物レンズの予定結像面PPと僅かにずれ
ているので、視野マスク31’の開口部と測距視野は相
違する。しかしながらその差は僅かなので説明の中では
両者は等しいとして取り扱う。
【0044】45’、46’、47’、48’は対物レ
ンズの予定結像面上における測距視野の中心をそれぞれ
表わし、また55−aと55−b、56−aと56−
b、57−aと57−b、58−aと58−bは各測距
視野の中心45’、46’、47’、48’を通り、セ
ンサ35’上に光量分布を形成する4対の測距光束を示
している。
【0045】フィールドレンズ32’は2つの部分5
1、53或は52、54からなり、その光軸51−O,
53−O等は光学系の光軸OOに対して図4の紙面内及
び紙面に垂直な方向に変位している。一般的に、フィー
ルドレンズ32’の各領域を構成する2つのレンズ面の
光軸は必ずしも一致させる必要はなく、また光軸OOに
平行である必要もない。また光学特性を良好に維持する
ためにフィールドレンズ32’を構成する複数の面のう
ち少なくとも幾つかを非球面とすることが有効である。
【0046】図4に示す焦点検出装置の光学系に形態上
求められる要件は、測距視野の位置をできるだけ光軸O
Oから遠ざけて、しかも光学系の全長を短くし、全体を
小型化してカメラに組み込み易くすることである。また
製造コストの点からはセンサ35’のコストが全コスト
に占める割合が非常に高く、従ってセンサ35’の面積
を小さくすることがコスト削減のためには特に効果的で
ある。
【0047】以上の要件に添って、最適な焦点検出装置
の光学系を実現するためには、フィールドレンズ32’
の屈折力を高めて、測距光束がフィールドレンズ32’
を出たところで大きい角度でセンサ35’方向に収束し
て絞り33’及び2次結像光学部材34’に向かわせる
ことが有効である。しかしながら、各測距光束の2次結
像光学部材34’に入射する角度が大きくなればなるほ
ど、対を成す結像レンズ間に生ずる、測距光束と結像レ
ンズの相対関係に関する非対称性は増大し、従来のよう
に結像レンズ対の入射面形状を対称にした構成では 以
下に指摘する問題が生じてくる。
【0048】図4において、もし、レンズ対の入射面形
状を対称形にすると、図3に示すようにレンズ71−a
とレンズ71−bとの境界75は図示の位置75’より
レンズ71−b側に寄るので、図4に図示の測距光束5
5−bの一部はレンズ71−aにかかり、測距光束55
−aに混ざることになる。その場合、各測距光束が混ざ
ることなく対応する結像レンズを透過させる為には絞り
33’の開口部61−aと61−bの幅を図4に示す幅
より小さく設定しなければならなくなり、低輝度の物体
に対する焦点検出能力が著しく低下することになる。ま
たこのような小さい開口部を設けることには製造上の限
界があり、製造が一応可能であっても加工精度の点か
ら、さらに製造コストの点で非常に不利である。
【0049】本発明ではこの点に鑑み、図2〜図4に示
すように結像レンズ71−aと結像レンズ71−bとの
境界は結像レンズ71−aよりの境界75’に、又結像
レンズ73−aと結像レンズ73−bとの境界はレンズ
73−bよりの境界77’に設定して、結像レンズ対の
入射面形状を非対称とすることで測距光束の混入を避
け、無理のない効率の良い焦点検出装置の光学系を実現
している。これは測距光束が対をなす結像レンズの頂点
を結ぶ方向に関して偏った方向から入射する為に発生す
る問題である。なお、本実施例の場合、入射面の形状と
共にその有効面積も異なっている。
【0050】以上の形状とすることにより、絞り33’
の開口部としては従来と略同一の大きさが確保でき、従
来技術によって加工が可能となる。
【0051】なお、実施例1においては絞り33’の開
口対61−aと61−b、63−aと63−b等は同じ
形状としており、又絞り33’上の開口対61−aと6
1−b間の間隔と対をなす結像レンズ71−aと71−
bの頂点間間隔とは略等しく設定している。
【0052】なお、フィールドレンズ32’は視野マス
ク31’の直前に配置しても良く、又絞り33’は2次
結像光学部材34’の後ろに配置しても良い。
【0053】図5は本発明の実施例2に係る絞り及び2
次結像光学部材の正面図である。実施例2は実施例1に
対して2次結像光学部材34’を構成している結像レン
ズの構成が異なっており、その他の点は同じである。図
中、61’−a、61’−b、62’−a、62’−
b、63’−a、63’−b、64’−a、64’−b
はそれぞれ絞り開口部61−a、61−b、62−a、
62−b、63−a、63−b、64−a、64−bの
各中心を、また71’−a、71’−b、72’−a、
72’−b、73’−a、73’−b、74’−a、7
4’−bはそれぞれ結像レンズ71−a、71−b、7
2−a、72−b、73−a、73−b、74−a、7
4−bの各頂点を示している。
【0054】図5から明らかなように本実施例において
は絞り開口部の各中心61’−a、61’−b、62’
−a、62’−b、63’−a、63’−b、64’−
a、64’−bに対して、それらに対応する結像レンズ
の各頂点71’−a、71’−b、72’−a、72’
−b、73’−a、73’−b、74’−a、74’−
bは上下左右方向とも、中心に近づく方向にずれてい
る。図4の説明で述べた通り、光学系の全長を短縮し、
センサ35’を小型化するためには絞り33’或は2次
結像光学部材34’に対して各測距光束をセンサ35’
に向って収束する向きに大きな角度をもって入射させる
ことが必要であるが、実施例2はこれを実現するための
絞り33’及び2次結像光学部材34’の好適な構成で
ある。
【0055】図5においては対を成す絞り開口部の中
心、例えば61’−aと61’−bを結ぶ直線も、対応
する同じく対を成す結像レンズの頂点、例えば71’−
aと71’−bを結ぶ直線も全て水平になっているが、
センサ35’上に形成される2つの光量分布の位置関係
を微妙に調整したり、結像性能のバランスをとる目的
で、対を成す絞り開口の中心やレンズ頂点の位置関係を
水平からわずかにずらすような構成としてもよい。
【0056】本実施例の大きな特徴は図5から明らかな
ように、対を成す2つの絞り開口部の中心とそれに対応
する2つの結像レンズの頂点との相対位置関係が両者で
異なっている点にある。例えば図5の右上の部分を例に
とると、絞り開口部の中心61’−aと結像レンズの頂
点71’−aの相対位置関係は、これと対を成す絞り開
口中心61’−bとレンズ頂点71’−bの相対位置関
係とは異なり、後者の方が左右方向のずれが大きくなっ
ている。これは図4に示すようにセンサ35’に向って
収束する方向に大きく傾いた光束55−a、55−bを
絞り開口部61−a、61−bに対して入射させた場
合、光軸OOに近い位置にある絞り開口部61−bに入
射する光束55−bの方が傾きが大きいために絞り開口
部の中心61’−bと結像レンズの頂点71’−bの相
対的位置関係のずれを大きくとり、光軸OOからより遠
い位置にある絞り開口61−aに入射する測距光束との
結像性能のバランスをとることを目的としたものであ
る。このようにすることで、もともと非対称性をもつ2
つの結像レンズ71−aと71−bの結像性能の差異を
緩和することができ、焦点検出精度の向上を図ることが
可能となる。
【0057】図6は本発明の実施例3に係る絞りの正面
図である。本実施例は図1に示す絞り33’の開口形状
の改良に関するものである。これまでの実施例において
は1対の絞りの開口部は例えば図5の61−a、61−
bに示す通り、大きさも形状も同一であった。これに対
して本実施例では図6に示すように1対の開口部のうち
中心に近い方の開口部91−bの有効面積及び開口形状
を大きくして設けている。
【0058】一般的にセンサ35’上の2つの光量分布
の絶対的な光量は、瞳結像の作用を有するフィールドレ
ンズ32’の特性や、各測距光束の対物レンズからの入
射角度等によって変化するため、一概にその大小を判断
することはできないが、絞り33’の1対の開口部を同
一の大きさ、形状としたとき、2つの開口部を通る測距
光束に光量差を発生する場合がある。そのときは2つの
開口部を本質的に非対称にすることが望ましい。
【0059】本実施例ではこうした問題を1対の絞りの
開口部の大きさを不等とするという簡単な構成で解決し
たものである。これにより、センサ35’上に形成され
る2つの光量分布の光量に関する差を設計的に制御する
ことができ、焦点検出精度を向上させる。本実施例は2
つの測距光束の光量を実質的に等しくすることが望まれ
る焦点検出装置の実施例である。
【0060】図7は本発明の実施例4に係る絞りの正面
図である。本発明の焦点検出装置では2つの光量分布の
相対的なずれを検出するので、2つの光量分布の分布形
状が似ていることが重要な要素となる。本実施例は1対
の受光素子列上に形成される2つの光量分布の分布形状
の相似性を向上させることを目的とし、図6の実施例3
とは逆に絞り33’の1対の開口部のうち、中心に近い
方の開口部の有効面積及び開口形状を小さくしたもので
ある。
【0061】図4から明らかなように、1対の開口部に
おいて、中心に近い方の開口部、例えば開口部61−b
を透過する測距光束55−bは他方の開口部61−aを
透過する測距光束55−aよりもフィールドレンズ3
2’による強い偏向作用を受け、大きく光路が曲げられ
ている。一般的に、このような光学系においてはフィー
ルドレンズ32’の偏向作用を大きく受けるほど像性能
の劣化が生じやすいことが知られている。従って、両光
束がセンサ35’上で形成する像の光量分布の形状を比
較すると、相似とはならず焦点検出を行なう上で障害と
なる。
【0062】本実施例においては像性能の劣化が生じや
すい方の絞り開口部、即ち中心に近い側の開口部61−
bを図7に示すように他方の開口61−aに対し小さい
開口部92−bとし、実質的なFナンバーを大きくする
ことで、結像性能を上げて障害を取り除いている。
【0063】このような構成をとると、光量分布の結像
性能を上げて光量分布の形状の相似性は向上するもの
の、実施例3で説明した2つの受光素子列81−a,8
1−b上に形成される光量分布の絶対光量の差はさらに
拡大される可能性があるが、センサ35’からの出力値
を演算処理し、補正を行なうことでこの問題は回避する
ことが可能である。
【0064】本実施例はセンサ35’上の結像性能の差
を少なくするためだけでなくフィールドレンズ32’に
よる瞳結像の性能の差により発生する問題点を除去する
効果も有する。
【0065】これについて説明する。本発明が前提とし
ている位相差方式の焦点検出装置においては、焦点検出
装置の光学系が取込むべき光束が対物レンズにより僅か
でも遮光されると焦点検出精度が低下したり、誤動作す
ることが知られている。従って、対物レンズの口径比に
応じて焦点検出装置の光学系の絞りを最適に設定する必
要があるが、その際、どれだけ多くの光束を取込めるか
はフィールドレンズ32’の瞳結像の性能に大きく依存
する。フィールドレンズ32’の瞳結像の性能に関して
も、前記のセンサ35’上に得られる像性能と同様のこ
とがいえ、フィールドレンズ32’の偏向作用を大きく
受ける光束ほど瞳結像の性能の劣化が生じ、対物レンズ
によって遮光され易くなる。そこで例えば測距光束55
−bに関係する絞り33’の開口部は小さくすることが
望ましくなる。その場合対をなす開口部61−aを通る
測距光束55−aは対物レンズによる遮光が生じにくい
ので開口部を小さくする必要はない。そこで本実施例の
ように、絞りの開口対を同じにせず、開口部61−aを
大きく、開口部92−bを小さくすることで2つの光量
分布の形状の相似性を向上させるとともに、対物レンズ
による遮光を起きにくくして測距光量を確保するという
2つの効果を得ている。
【0066】図8は本発明の実施例5に係る絞りの正面
図である。実施例4においては図5に示す絞りを用いる
場合に比べ、センサ35’上の2つの像の光量の差が大
きくなるという問題があったが、実施例5はこの点を改
良したものである。絞り33’の開口93−bの横幅は
実施例4の開口部92−bと同一であるが、開口部の開
口形状を変化させ、開口部の長手方向の弯曲を小さくし
て開口部の面積を大きくしている。実施例5の開口部9
3−bを用いると、センサ35’上での結像性能に影響
を及ぼす開口部の横幅方向のFナンバーは実施例4の開
口部92−bと同一であるので、センサ35’上での結
像性能の劣化防止は実施例4と同様に実現できる。一
方、光量は該開口部の面積が大きくなった分、実施例4
の開口部92−bを用いる場合に比べ増加することにな
り、2つの像の光量を略等しくでき、上記の問題の改善
が図られる。
【0067】なお、実施例3、4、5のいずれを選ぶか
は、カメラシステム及び焦点検出装置の目的、構成等に
より決定されるものである。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、画面中心に対して斜め
方向に隔たった位置を中心とし、画面の各辺に平行に広
がった測距視野をもった焦点検出装置を達成している。
【0069】特に、焦点検出装置をコンパクトにする
際、関係する対を成す2つの結像レンズによって生じる
2つの測距像の結像性能の低下や光量間の差を除去或は
少なくし、小型で効率が良く、高精度の焦点検出装置を
達成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の光学系の要部概略図
【図2】 実施例1の2次結像光学部材の斜視図
【図3】 実施例1の2次結像光学部材の正面図
【図4】 実施例1の光学系の平面図
【図5】 本発明の実施例2に係る絞り及び2次結像光
学部材の正面図
【図6】 本発明の実施例3に係る絞りの正面図
【図7】 本発明の実施例4に係る絞りの正面図
【図8】 本発明の実施例5に係る絞りの正面図
【図9】 従来例の光学系の要部概略図
【図10】 従来例の光学系の要部概略図
【図11】 従来例の光学系の要部概略図
【図12】 従来例におけるセンサ面上の像領域の説明
【図13】 測距視野の説明図
【図14】 測距視野の説明図
【図15】 測距視野の説明図
【図16】 測距視野の説明図
【符号の説明】
1 対物レンズ 7 対物レンズの射出瞳 7-a,7-b 領域 2、8、31、31’ 視野マスク 13〜17、 31-1〜31-3、 41〜44 視野マスクの開口部 3、9、32、32’ フィールドレンズ 32-1〜32〜3、 51〜54 フィールドレンズの領域 6、10、33、33’ 絞り 6-a,6-b, 10-a,10-b 33-1a〜33-1d,33-2a,33-2b,33-3a,
33-3b 61-a,61-b,62-a,62-b,63-a,63-b,64-a,64-b, 91-b,92-
b,93-b絞りの開口部 4、11、34、34’ 2次結像光学部材 4-a,4-b、 11-a,11-b, 34-1a〜34-1d,34-2a,34-2b,34-3
a,34-3b 71-a,71-b,72-a,72-b,73-a,73-b,74-a,74-b 結像レン
ズ 5、12、35、35’ センサ 5-a,5-b, 18-a,18-b,19-a,19-b,20-a,20-b,21-a,21-b,2
2-a,22-b 35-1a〜35-1d,35-2a,35-2b,35-3a,35-3b,81-a,81-b,82-
a,82-b,83-a,83-b,84-a,84-b 受光素子列 36-1a〜36-1d,36-2a,36-2b,36-3a,36-3b センサ上
の像領域 45 〜48 視野マスクの開口部の中心 45’〜48’ 対物レンズの予定結像面上の測距視野
の中心 55-a,55-b,56-a,56-b,57-a,57-b,58-a,58-b 測距視野
の中心を通る光束 61'-a,61'-b,62'-a,62'-b,63'-a,63'-b,64'-a,64'-b絞
りの開口部の中心 71'-a,71'-b,72'-a,72'-b,73'-a,73'-b,74'-a,74'-b
結像レンズの頂点 75〜78 結像レンズ対の対称境界線 75’〜78’ 結像レンズ対の境界線 OO 光学系の光軸 PP 対物レンズの予定結像面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズの像面側にあって、該対物レ
    ンズの合焦状態を撮影/観察範囲中の複数の測距領域に
    対して求める焦点検出装置にして、 対物レンズの結像面付近に配置され、測距領域を規制す
    るための複数の開口部を有する視野マスクと、該視野マ
    スクの近傍に配置されたフィールドレンズと、該対物レ
    ンズの射出瞳の異なる領域を通過した光束を用いて被写
    体像に関する複数の光量分布を形成する複数の対をなす
    結像レンズよりなる2次結像光学部材と、該2次結像光
    学部材の近傍に配置し、各結像レンズに対応する開口部
    を有する絞りと、該複数の光量分布の相対的な位置関係
    を検出する受光素子列を有する受光手段とを有してお
    り、 該視野マスクの開口部中、該対物レンズの光軸外にある
    開口部の内の少なくとも1つの中心外れ開口部は、その
    両端から該視野マスクの中心迄の距離が異なっているこ
    とを特徴とする焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 前記中心外れ開口部に対応する1対の結
    像レンズは互いに接し、その境界線が両結像レンズの頂
    点を結ぶ線分を垂直2等分する平面内に無いことを特徴
    とする請求項1の焦点検出装置。
  3. 【請求項3】 前記中心外れ開口部に対応する前記絞り
    上の1対の開口部は、その大きさ又は/及び形状が異な
    ることを特徴とする請求項1又は2の焦点検出装置。
  4. 【請求項4】 前記中心外れ開口部に対応する前記絞り
    上の1対の開口部の各中心と、これに対応する前記1対
    の結像レンズの各頂点を前記対物レンズの光軸に垂直な
    平面に投影した時、その相対位置関係が一致せず、且つ
    該絞り上の1対の開口部の中心間隔と該1対の結像レン
    ズの頂点間の間隔とが異なることを特徴とする請求項
    1、2又は3の焦点検出装置。
  5. 【請求項5】 対物レンズの像面側に焦点検出光学系を
    配置し、該焦点検出光学系を利用して該対物レンズの合
    焦状態を撮影範囲中の複数の測距視野に対して求める
    際、 該焦点検出光学系は複数の測距視野に対応して該対物レ
    ンズの像面近傍に配置した複数の開口部を有する視野マ
    スクと、該対物レンズの射出瞳の異なる領域を通過した
    光束を用いて被写体像に関する複数の光量分布を形成す
    る複数の対をなす結像レンズより成る2次光学系と、該
    複数の光量分布の相対的な位置関係を検出する受光素子
    列を有する受光手段とを有しており、 該複数の開口部のうち画面周辺部の測距を行う開口部
    は、その両端から該視野マスクの中心迄の距離が異なっ
    ていることを特徴とする焦点検出装置。
  6. 【請求項6】 前記一対の結像レンズは、視野マスクの
    1つの開口部を通過した光束より被写体像に関する光量
    分布を形成しており、 該1対の結像レンズはその有効面積が互いに異なってい
    る又は/及び入射面形状が互いに異なっていることを特
    徴とする請求項5の焦点検出装置。
  7. 【請求項7】 前記焦点検出光学系は前記複数の測距視
    野に対する複数の対をなす開口部より成る絞り手段を有
    し、 該1対の開口部は有効面積が互いに異なっている、又は
    /及び開口形状が互いに異なっていることを特徴とする
    請求項5の焦点検出装置。
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