JPH08200298A - 造波装置 - Google Patents

造波装置

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JPH08200298A
JPH08200298A JP2457395A JP2457395A JPH08200298A JP H08200298 A JPH08200298 A JP H08200298A JP 2457395 A JP2457395 A JP 2457395A JP 2457395 A JP2457395 A JP 2457395A JP H08200298 A JPH08200298 A JP H08200298A
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宏治 石井
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 実験用水槽、サーフィン用などのレジャー
用プール等に適する大きい波を短かい周期、つまり短い
インターバルで発生させる効率の良い造波装置を提供す
る。 【構成】 封口した上部に空気給排気口を設けるとと
もに底部が開口してなる貯水タンクを水槽内に設け、貯
水タンクの下端部が常時水中に没した状態で該貯水タン
クの上端部が水面上所定高さ位置から水面近傍又は水面
下まで昇降する貯水タンクの昇降機構を設け、貯水タン
クの上昇時に上記空気給排気口を閉じ、貯水タンクが水
面から所定高さの最上点に達した時に空気給排気口を開
口し、下降時に貯水タンク内の空気が空気給排気口から
排出するのを維持する弁機構を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、実験用水槽やレジャ
ー用プール等に波を発生させる造波装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】実験用水槽やレジャー用プール等に波を
発生させる造波装置には、次のような種々の方式の造波
装置が知られている。
【0003】フラップ式の造波装置は、水槽の底部にヒ
ンジで回動自在に下端を支持した半水没の鉛直状態の造
波板を、ヒンジを支点にして往復揺動して波を発生させ
るものである。
【0004】ピストン式の造波装置は、ロッドに取付け
られた半水没の鉛直状態の造波板等を、水平方向にロッ
ドを往復動して波を発生させるものである。
【0005】プランジャー式の造波装置は、軸の下端に
支持された鉛直又は傾斜した造波板等を、水槽壁に沿っ
て軸を往復動して波を発生させるものである。
【0006】空気式の造波装置は、水槽の一方側に形成
した貯気タンクに真空ポンプ又はブロアー等を設けて、
空気の吸込み、吹出し等気圧によって貯気室内への空気
と水の出入りによって水位を変動させて波を発生させる
ものである。
【0007】ダムブレイク式の造波装置は、水槽の一方
側に形成した貯水タンクの下部にゲートを設け、ポンプ
等によって貯水タンク内のある高さまで水を貯めた後
に、ゲートを瞬間的に開放し貯水を水槽内に落下して波
を発生させるものである。
【0008】またその他、水をポンプ等でノズルより噴
出して波を発生する造波装置や、上記方式を変形した造
波装置が知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記した種々の構造及
び駆動方法を持つ方式の造波装置は、それぞれ特徴を有
するものであるが、次のような課題があった。
【0010】フラップ式の造波装置は、大きい波を起こ
す場合にはフラップを大きくし、水深を深くする必要が
あり、装置が過大となるとともに駆動力が増大し、機構
も複雑化した。
【0011】ピストン式の造波装置は、大きい波を起こ
すにはクランク機構等の装置が過大となるとともに駆動
力も大きくなり、また背面側の消波が必要となった。
【0012】プランジャー式の造波装置は、大きい波を
起こすには造波部材や駆動装置が過大になった。
【0013】空気式の造波装置のうち、大型真空ポンプ
を使用する造波装置は大きい波を起こすにはエネルギー
効率が良くなく、また、送風機を使用する造波装置も大
きい波を短い周期で起こすのには適さず、いずれも大き
くて短周期の波を効率良く発生させるのには向かなかっ
た。
【0014】ダムブレイク式の造波装置は、ポンプで水
を供給して貯めるため、ポンプの容量に構造上及び経済
上の限界が生じるため造波周期が長くなり、大きい波を
短かい周期で発生させるのには向かなかった。
【0015】その他の造波装置も一長一短があり、いず
れの造波装置も大きい波を得るためには設備が過大、機
構が複雑、大きい駆動力が必要になり、大きい波が得ら
れるものでも短周期の波が得られない、つまり波の発生
のインターバルが長くなってしまう等の課題があった。
【0016】この発明は、上述の課題に鑑みてなされた
もので、実験用水槽やサーフィン用などのレジャー用プ
ール等に適する大きい波を短かい周期、つまり短いイン
ターバルで効率良く発生させるものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係る造波装置
は、封口した上部に空気給排気口を設けるとともに底部
が開口してなる貯水タンクを水槽内に設け、貯水タンク
の下端部が常時水中に没した状態で該貯水タンクの上端
部が水面上所定高さ位置から水面近傍又は水面下まで昇
降する貯水タンクの昇降機構を設け、貯水タンクの上昇
時に上記空気給排気口を閉じ、貯水タンクが水面から所
定高さの最上点に達した時に空気給排気口を開口し、下
降時に貯水タンク内の空気が空気給排気口から排出する
のを維持する弁機構を設けたものである。
【0018】また、この発明に係る造波装置の上記弁機
構は、最上点で強制的に空気給排気口の蓋を開放し得る
ように、該蓋にアームを連繋し、該アームに当接する接
触部を貯水タンクより上方に設置したものである。
【0019】また、この発明に係る造波装置は、封口し
た上部に空気給排気口を設け底部を開口してなる内槽
と、その内槽と隔接した外廻りに上部に空気排気口を設
け下端部を内槽下端部より上方に位置させて底部を開口
してなる外槽とで二重壁構造の貯水タンクを形成し、内
槽の下端部が常時水中に没した状態で外槽の下端部が水
面上の所定高さ位置から貯水タンクの上端部が水面近傍
又は水面下まで昇降する貯水タンクの昇降機構を設け、
貯水タンクの上昇時には外槽の空気排気口を閉塞し、下
降時に貯水タンク内の空気が外槽の空気排気口から排出
する弁機構を設けたものである。
【0020】
【作用】この発明に係る造波装置は、貯水タンクを昇降
機構で水面近傍又は水面下まで下降させて上部の空気給
排気口の弁機構を開放して貯水タンク内の空気を排出す
ると同時に底部開口より水槽内の水を導入して貯水する
ので、簡単かつ短時間に大量の水を貯水タンクに導入し
て貯水タンクを一杯にすることができる。
【0021】また、上部の空気給排気口の弁機構を閉塞
し貯水タンクの下端部を常時水槽内の水中に没した状
態、つまり底部開口を水封状態にして貯水タンクを昇降
機構で水面上の所定高さまで上昇させるので、大気圧を
利用した水封吸引力によって貯蔵された水が落下するこ
となく所定高さ位置まで貯水を持ち上げることができ
る。つまり、短時間に必要最小限の機械的動力で動力の
損失もなく効率良く水を高い位置に汲み上げることがで
きる。
【0022】さらにまた、水面から所定高さ位置の最上
点で貯水タンクに貯水した状態で空気給排気口の弁機構
を開放して、貯水タンク内に空気給排気口より空気を導
入すると同時に底部開口より貯水を一気に落下させるの
で、瞬時に大きな波を発生させることができる。
【0023】上記手順の可動距離を大きくして大きい波
を容易に発生することができ、また、一連の手順を早く
して大きい波の発生周期を早くすることができる。つま
り、大きい波の発生インターバルを短くすることができ
る。また、上記手順を緩急調整して周期を変化させるこ
ともできる。さらにまた、貯水タンクの上昇高さや水量
を変えて大波から小波まで変化のある波を発生すること
もできる。
【0024】弁機構は、最上点で強制的に空気給排気口
の蓋を開放し得るように、該蓋にアームを連繋し、該ア
ームに当接する接触部を貯水タンクより上方に設置した
ので、貯水した状態の貯水タンクの閉塞した空気給排気
口を最上点で確実に、かつ強制的に開放して、瞬時に大
量の空気を上部より導入すると同時に一気に貯水を底部
開口より落下させて大きな波を発生させることができ
る。
【0025】また、この発明に係る造波装置は、封口し
た上部に空気給排気口を設け底部を開口してなる内槽
と、その内槽と隔接した外廻りに上部に空気排気口を設
け下端部を内槽下端部より上方に位置させて底部を開口
してなる外槽とで二重壁構造の貯水タンクを形成し、内
槽の下端部が常時水中に没した状態で外槽の下端部が水
面上の所定高さ位置から貯水タンクの上端部が水面近傍
又は水面下まで昇降する貯水タンクの昇降機構を設け、
貯水タンクの上昇時には外槽の空気排気口を閉塞し、下
降時に貯水タンク内の空気が外槽の空気排気口から排出
する弁機構を設けたので、下降時は空気排気口が開放さ
れて空気を排出し下降とともに二重壁構造の貯水タンク
に簡単に水を貯蔵することができる。この貯水タンクに
貯蔵された水は上昇時に空気排気口の弁機構が閉塞され
て、貯水によるシール効果と大気圧を利用した水封吸引
力によって、貯水タンクに貯蔵された水が落下すること
なく所定高さ位置まで持ち上げることができる。この所
定高さ位置に持ち上げられた貯水タンク内の水は最上点
位置で二重壁間の通路内に空気が入り水封が破れるの
で、瞬時に大量の貯水を底部開口より一気に落下させて
大きな波を発生させることができる。
【0026】
【実施例】この発明の実施例を図面に従って説明する。
図1に、この発明に係る造波装置の一実施例を示し、図
2にこの造波装置によって造波する手順を示す。1は、
水を張った水槽で、一方側部6に水深の深い貯水部2を
形成し、その反対側に波Wが伝わる水深の浅い波伝達部
3を形成する。この貯水部2と波伝達部3を仕切る隔壁
5を水槽1の水面より突出して設け、この隔壁5の水面
下の一部を開口して貯水を吐出する吐出部4を形成す
る。
【0027】前記貯水部2に設ける造波装置8は、貯水
タンク7と、該貯水タンク7に設けた弁機構11と、こ
の貯水タンク7を昇降する昇降機構9とから形成する。
前記貯水タンク7は、上部を封口し下部に水の出入口と
なる底部開口12を設けた円筒、矩形筒又は楕円筒など
の各種形状の容器に形成する。前記弁機構11は、封口
した貯水タンク7の上部に設けた空気の出入口となる空
気給排気口10を開閉操作するように形成する。前記昇
降機構9は、貯水タンク7の下端部が常時水中に没した
状態で上端部が水面上所定高さの最上点から水面近傍又
は水面下の最下点まで貯水タンク7を昇降するように形
成する。
【0028】図1及び図2に示した弁機構11は、空気
給排気口10を貯水タンク7内の空気によって押し上げ
られて開く蓋16と、蓋16の端部をヒンジ構造に連繋
してアーム17を設けて、このアーム17に当接して蓋
16を強制的に開放し得るように貯水タンク7より上方
に位置する側部6の上端部に設置した接触部18とで形
成した場合を示す。
【0029】昇降機構9は、貯水タンク7を短時間で昇
降するように設けた機械的動力で駆動する昇降装置13
と、貯水タンク7の外周に接触して昇降を円滑にするよ
うに外周壁に設けた昇降ガイド15とで形成する。図1
の昇降装置13は、クランク方式で駆動する場合を示
し、昇降ガイド15としてガイドローラ14を設けた場
合を示す。このクランク方式は、高速で回転を早くし
て、早い周期の波Wをインターバルを短くして発生する
ことができる。
【0030】また、昇降機構9の昇降装置13を、図示
省略したが、ワイヤ等を巻き上げるウインチ方式にした
場合には、設備を小さくすることができる。
【0031】図2の(a)から(d)に従ってこの発明
に係る造波装置で造波する一連の手順、つまりストロー
クを説明する。
【0032】(a)は、貯水タンク7を貯水部2に下降
させて貯水する状態を示す。貯水タンク7の下降時に
は、弁機構11の蓋16は貯水タンク内の空気によって
押し上げられて空気給排気口10を開口する。この空気
給排気口10より内部の空気を排出すると同時に、底部
開口12より貯水部2内の水を貯水タンク7内に導入し
て貯水していく。
【0033】(b)は、貯水タンク7を貯水部2内の所
定位置すなわち最下点まで下降させて貯水した状態を示
す。弁機構11の蓋16は下降の停止によって自重で閉
塞させるか、又は側部6の下端に設けた接触部18にア
ーム17を当接させて強制的に閉塞させるように形成す
る。
【0034】(c)は、貯水した貯水タンク7を昇降機
構9で上昇している状態を示す。この貯水タンク7の上
昇時には該貯水タンク7に水を貯めた状態で、弁機構1
1の蓋16は貯水タンク7内の水の引力によって気密性
を維持して空気給排気口10を閉塞して、貯水が落下す
ることなく貯水した状態のままで貯水タンク7を所定高
さすなわち最上点まで上昇させる。
【0035】(d)は、貯水タンク7を最上点まで上昇
後、貯水した状態で弁機構11を作動させ空気給排気口
10を開放して貯水を落下させている状態を示す。側部
6の上端に設けた接触部18に弁機構11の蓋16に連
繋したアーム17を当接して蓋16を強制的に開放し
て、空気給排気口10より空気を導入すると同時に底部
開口12より貯水を一気に落下させて、隔壁5下部の吐
出部4からの吐出流によって波伝達部3に大きな波Wを
発生させる。
【0036】図3の(A),(B)に、弁機構11A,
11Bを強制的に開放する構造の他の実施例を示す。
【0037】(A)に示す弁機構11Aは、貯水タンク
7Aの上端に固定した押え具20Aの下にスプリング1
9を設け圧接して蓋16Aで空気給排気口10を密閉す
るように形成し、蓋16Aの上方端部をヒンジ構造にア
ーム17Aを連繋して形成する。この蓋16Aを抑える
スプリング19は、貯水タンク7Aの下降時には貯水タ
ンク7A内の空気によって蓋16Aが押し上げられて開
口して内部の空気を排出できる強さの弾性力を有するよ
うに形成する。また、貯水タンク7Aに貯水して上昇さ
せ上部の所定位置すなわち最上点では、接触部18Aに
アーム17Aが当接してヒンジの回動によって強制的に
蓋16Aを開口するように形成する。
【0038】(B)に示す弁機構11Bは、空気給排気
口10の蓋16Bを開閉するように、貯水タンク7Bの
上端に固定した押え具20Bとアーム17Bを連繋し電
気式又は圧力式の作動装置24を設けて形成する。この
弁機構11Bは、接触部18Bにアーム17Bが接触す
ることにより作動装置24が作動して最上点で蓋16B
を開放し、蓋16Bを開いたままで下降し、最下点で蓋
16Bを閉塞し、蓋16Bを閉じたままで上昇するよう
に形成する。
【0039】図4は造波装置の他の実施例を示し、
(a)から(c)に従って造波する一連の手順を説明す
る。貯水タンク7Cは、封口した上部に空気給排気口1
0Bを設け底部を開口してなる内槽21と、その内槽2
1と隔接した外廻りに上部に空気排気口10Aを設け下
端部を内槽21の下端部より上方に位置させて底部を開
口してなる外槽22とで二重壁構造に形成し、二重壁の
間に通路23を形成する。また、内槽21の下端部が常
時水中に没した状態で外槽22の下端部が水面上の所定
高さ位置の最上点から貯水タンク7Cの上端部が水面近
傍又は水面下の最下点まで昇降する貯水タンク7Cの昇
降機構9を設け、空気排気口10Aには押え具20Cを
取付けスプリング19Aを介して蓋16Cを設け、貯水
タンク7Cの上昇時には外槽22の空気排気口10Aを
閉塞し、下降時に貯水タンク7C内の空気が外槽22の
空気排気口10Aから排出する弁機構11Cを設けて形
成する。
【0040】(a)は、空気排気口10Aの弁機構11
Cを閉塞し水封を維持しながら、昇降機構9で貯水タン
ク7Cを上昇している状態を示す。
【0041】(b)は、貯水タンク7Cを所定位置の最
上点まで上昇させ、外槽22の下端が水面上に出て内外
槽間に充填しシールした水封が破れ、空気が二重壁間の
通路23を通って空気給排気口10Bより貯水タンク7
C上部に入り貯水が底部開口12より落下している状態
を示す。
【0042】(c)は、貯水タンク7Cを下降させ、内
部空気によって蓋16Cを押し上げ開いて空気排気口1
0Aより空気を排出すると同時に底部開口12及び通路
23より水を導入している状態を示す。
【0043】このように貯水タンク7Cを二重壁構造に
形成したので、所定高さに上昇させた貯水タンク7Cは
確実に水封が破れて、二重壁間の通路23内に空気が入
って瞬時に大量の空気を空気給排気口10Bより貯水タ
ンク7C内上部に導入すると同時に一気に貯水を底部開
口12より落下させて大きな波を効率良く発生させるこ
とができる。
【0044】
【効果】この発明に係る造波装置は上述の構成よりなる
ため、貯水タンク内への水の貯蔵は貯水タンクの下降と
ともに貯蔵されるので簡単かつ迅速にでき、この貯水タ
ンクに貯めた水をトリチェリの実験で知られている大気
の圧力の作用により持ち上げて、所定高さ位置で落下放
出せしめるという極めて簡単な構造である。従って、短
時間に効率良く大量の水を高い位置に上げ落下させて、
大きな波を発生させることができる。また、大きい波の
発生周期、つまり波発生のインターバルを早くすること
ができるので、サーフィン等に適した造波装置が提供で
きる。
【0045】また、この発明に係る造波装置の弁機構
は、最上点で強制的に空気給排気口の蓋を開放し得るよ
うに、該蓋にアームを連繋し、該アームに当接する接触
部を貯水タンクより上方に設置したので、貯水した状態
の貯水タンクの閉塞した空気給排気口を最上点で確実
に、かつ強制的に開放して、瞬時に貯水を底部開口より
落下させて大きな波を効率良く発生させることができ
る。
【0046】また、この発明に係る造波装置は、封口し
た上部に空気給排気口を設け底部を開口してなる内槽
と、その内槽と隔接した外廻りに上部に空気排気口を設
け下端部を内槽下端部より上方に位置させて底部を開口
してなる外槽とで二重壁構造の貯水タンクを形成し、該
貯水タンクを所定範囲で昇降する昇降機構と空気排気口
に弁機構を設けたので、下降時は空気排気口が開放され
て二重壁構造の貯水タンクに下降とともに簡単かつ迅速
に水を貯蔵することができる。この貯水タンクに貯蔵さ
れた水は上昇時に空気排気口が閉塞されて、貯水タンク
に貯めシールした水をトリチェリの実験で知られている
大気の圧力の作用によって落下することなく所定高さ位
置まで持ち上げることができる。この所定高さ位置に持
ち上げられた貯水タンク内の水は最上点位置で二重壁間
の通路内に空気が入るので、瞬時に大量の貯水を底部開
口より一気に落下させて大きな波を効率良く発生させる
ことができる。また、上記一連の手順は簡単で短時間に
繰り返すことができるので、大きな波の発生周期、つま
りインタ−バルを早くしてサーフィン等に適した造波装
置が提供できる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る造波装置を示す説明図であ
る。
【図2】 この発明に係る造波装置によって造波する一
連の手順を示す説明図である。
【図3】 この発明に係る造波装置の弁機構の実施例を
示す一部を欠除した説明図である。
【図4】 造波装置の他の実施例とその造波手順を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 水槽 2 貯水部 3 波伝達部 4 吐出部 5 隔壁 6 側部 7,7A,7B,7C 貯水タンク 8 造波装置 9 昇降機構 10,10B 空気給排気口 10A 空気排気口 11,11A,11B,11C 弁機構 12 底部開口 13 昇降装置 14 ガイドローラ 15 昇降ガイド 16,16A,16B,16C 蓋 17,17A,17B アーム 18,18A,18B 接触部 19,19A スプリング 20,20A,20B,20C 押え具 21 内槽 22 外槽 23 通路 24 作動装置 W 波

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 封口した上部に空気給排気口を設けると
    ともに底部が開口してなる貯水タンクを水槽内に設け、
    貯水タンクの下端部が常時水中に没した状態で該貯水タ
    ンクの上端部が水面上所定高さ位置から水面近傍又は水
    面下まで昇降する貯水タンクの昇降機構を設け、貯水タ
    ンクの上昇時に上記空気給排気口を閉じ、貯水タンクが
    水面から所定高さの最上点に達した時に空気給排気口を
    開口し、下降時に貯水タンク内の空気が空気給排気口か
    ら排出するのを維持する弁機構を設けたことを特徴とす
    る造波装置。
  2. 【請求項2】 上記弁機構は、最上点で強制的に空気給
    排気口の蓋を開放し得るように、該蓋にアームを連繋
    し、該アームに当接する接触部を貯水タンクより上方に
    設置したことを特徴とする請求項1記載の造波装置。
  3. 【請求項3】 封口した上部に空気給排気口を設け底部
    を開口してなる内槽と、その内槽と隔接した外廻りに上
    部に空気排気口を設け下端部を内槽下端部より上方に位
    置させて底部を開口してなる外槽とで二重壁構造の貯水
    タンクを形成し、内槽の下端部が常時水中に没した状態
    で外槽の下端部が水面上の所定高さ位置から貯水タンク
    の上端部が水面近傍又は水面下まで昇降する貯水タンク
    の昇降機構を設け、貯水タンクの上昇時には外槽の空気
    排気口を閉塞し、下降時に貯水タンク内の空気が外槽の
    空気排気口から排出する弁機構を設けたことを特徴とす
    る造波装置。
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