JPH0819995A - 外壁材及び外壁工法 - Google Patents

外壁材及び外壁工法

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JPH0819995A
JPH0819995A JP17191894A JP17191894A JPH0819995A JP H0819995 A JPH0819995 A JP H0819995A JP 17191894 A JP17191894 A JP 17191894A JP 17191894 A JP17191894 A JP 17191894A JP H0819995 A JPH0819995 A JP H0819995A
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Yoshio Kojima
義雄 小島
Nobuhiko Noguchi
信比古 野口
Tatsuo Yada
達雄 矢田
Akira Ezawa
明 江澤
Mitsuaki Kanazawa
光明 金沢
Mikio Kihara
幹夫 木原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場作業性を改善して建築物の壁面を高品質
に構築できる外壁材及び外壁工法の提供。 【構成】 単位壁材11aと墨付け壁材11cとプレカ
ット壁材11bとの端面13に識別記号15を付して各
外壁材11を形成し、最初に使用されるものを最上位に
位置するように使用順に積み重ねて梱包し、その施工時
には、順次取り出し、前記識別記号15が教示する開口
部と隅部とを含む壁面部位に順次取り付けて壁面を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外壁材及び外壁工法に係
り、さらに詳しくは、建築物の外周面に壁面を形成しよ
うとする際、現場における作業手順を規格化して高い品
質の外壁を構築するために有効な外壁材及び外壁工法に
関する。
【0002】
【従来の技術】標準規格品として供給されるサイディン
グボードなどの窯業系板材からなる単位壁材は、耐火性
や耐久性に優れているばかりでなく、外観意匠的にも好
ましい造形効果を発揮させることができることから、近
時、建築物の外壁材として好んで用いられるようになっ
てきている。
【0003】ところで、サイディングボードなどの窯業
系板材からなる単位壁材を建築物の外壁材として用いる
場合には、通常、建築現場で寸法合わせし、標準規格品
が直ちに取り付けられる壁面部位にはそのままこれを使
用し、標準規格品のままでは大き過ぎて取り付けること
ができない壁面部位には不要部位を切除して使用に供さ
れていた。
【0004】しかし、上記工法による場合には、建築現
場でいちいち寸法合わせをする必要があり作業的に煩雑
であるほか、端材が残材として発生して省資源を志向す
る時代の要請に反するのみならず、これを廃棄するため
の処理コストも別途にかかってしまうなどの欠点があっ
た。
【0005】また、このような欠点を解消する手法とし
ては、標準規格品である単位壁材としての外壁材を建築
現場に搬出する前に、建築物に形成しようとしている壁
面との関係を勘案し、必要のあるものは工場にて所望す
るサイズにプレカットし、このプレカット壁材として用
意される外壁材を規格品としての外壁材と共に建築現場
に搬入して建築物に取り付け、残材となる端材の発生を
極力少なくした外壁工法も既に提案されるに至ってい
る。
【0006】しかも、この場合、標準規格品である単位
壁材としての外壁材と、プレカット壁材としての外壁材
とが混在した状態のもとで建築現場に搬入されることに
なるため、各外壁材には、その裏面側に壁面を形成する
際に割り当てられるべき個々の壁面部位を示す識別記号
が付され、この識別記号により各外壁材を仕分けること
で正しい壁面位置に取り付けられるようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各外壁材の
裏面に識別記号を付して行われる上記従来工法によって
も、建築現場に端材を残材として発生させることなく建
築物の壁面を正しい位置関係のもとで形成することはで
きる。
【0008】しかし、上記従来工法による場合、前記識
別記号は、各外壁材の裏面に付されているので、各外壁
材を積み重ねた状態のもとで建築現場に搬入した際、い
ちいち1枚ずつ取り出してその裏面側に付されている識
別記号を個別に確認しながら取付け作業を遂行する必要
があり、作業効率を高める上での阻害要因となる不都合
があった。
【0009】さらには、建築物の躯体の側の精度如何に
よっては、外壁材を所定の手順に従って順次取り付けて
いくうちに、寸法の合わない外壁材が出てくる可能性も
あり、その際の調整作業に労力がさかれてしまう不具合
もあった。
【0010】特に、窓等の開口部を壁面に備える建築物
にあっては、プレカット壁材を前記開口部回りの外壁材
として用いる際、結果的にプレカット寸法が合わなくな
ってしまうこともあり、このような場合における寸法合
わせのための再調整作業が煩雑になる問題もあった。
【0011】また、建築物における出隅部分や入り隅部
分に位置する壁面は、対応する外壁材相互が突き合わさ
れる部位であり、プレカット壁材をこのような隅部に外
壁材として用いる場合には、取り付けて壁面を形成した
際に突き合わされる端部相互が不揃いになってしまうこ
ともあり、これを調整するための作業が必要になる不都
合もあった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術にみら
れた上記課題に鑑みてなされたものであり、そのうち、
請求項1記載の外壁材の構成上の特徴は、建築物の外周
面に壁面を形成する際に用いるべく標準規格品として用
意される単位壁材と、この単位壁材の裏面にカット位置
を割り付けるために予め墨付けして用意される墨付け壁
材と、前記単位壁材から不要部分のすべてもしくは一部
を事前に切除して用意されるプレカット壁材とを含む各
外壁材には、前記壁面を形成する際に割り当てられる個
々の壁面部位との対応をとった必要情報を教示するため
の識別記号をこれらを重ね合わせた際に表出する端面の
側に付したことにある。
【0013】また、請求項2記載の外壁工法の構成上の
特徴は、それぞれを水平載置して積み重ねた際に表出す
る端面の側に建築物に壁面を形成する際の割当て位置と
の関係で定まる必要情報を個別に教示するための識別記
号が付された標準規格品としての単位壁材と、この単位
壁材の裏面にカット位置を割り付けるために予め墨付け
して同様に識別記号が付された墨付け壁材と、前記単位
壁材から不要部分のすべてもしくは一部を事前に切除し
て同様に識別記号が付されたプレカット壁材との少なく
ともいずれか一種もしくは二種以上を任意に組み合わせ
て構成される複数枚の外壁材が用いられ、これら複数枚
の外壁材は、現場で最後に使用されるものを最下位に、
最初に使用されるものを最上位に位置するようにその使
用順に積み重ねて梱包し、その施工時には、梱包状態を
解除して最上位に位置する外壁材から順次取り出し、必
要があれば所定のカット処理を行い、その端面に付され
た前記識別記号が教示する壁面部位に順次取り付けるこ
とで壁面を形成することにある。なお、本発明方法に用
いられる各外壁材は、建築物の各壁面が向いている方位
の別に細分化して梱包するのものであってもよく、ま
た、さらに細分化された建築物の各階別に梱包するもの
であってもよい。
【0014】一方、請求項5記載の外壁工法の構成上の
特徴は、請求項2,3,4のいずれかに記載の外壁工法
において、前記識別記号が教示する壁面部位には建築物
において窓等の開口部が位置する部位を含み、その開口
縁部と突き合わされる外壁材の対応部位は、開口部の周
縁部に予め配設されている囲枠材が備える受け溝部内に
納めながら取り付けることで壁面を形成することにあ
る。
【0015】また、請求項6記載の外壁工法の構成上の
特徴は、請求項2,3,4,5のいずれかに記載の外壁
工法において、前記識別記号が教示する壁面部位には建
築物において出隅もしくは入隅が位置する隅部を含み、
この隅部にて突き合わされる外壁材の対応部位は、前記
隅部に外側から配設される役物材により隠蔽して取り付
けることで壁面を形成することにある。
【0016】
【作用】このため、請求項1記載の外壁材によれば、単
位壁材と墨付け壁材とプレカット壁材とで構成される各
外壁材を水平に積み重ねたり、非水平状態に重ね合わた
場合であっても、各外壁材の端面は常に表出された状態
となることから、この端面を目視することでそれぞれの
外壁材に予め割り当てられている個々の壁面部位との関
係で定まる必要情報を容易に知ることができる。
【0017】また、請求項2記載の外壁工法によれば、
端面に識別記号が付された単位壁材と墨付け壁材とプレ
カット壁材とで構成される外壁材が用いられ、しかも、
これら各外壁材は、現場で最後に使用されるものを最下
位に、最初に使用されるものを最上位に位置するように
その使用順に積み重ねて梱包されているので、梱包を解
いた際に最上位に位置している外壁材から順に取り出
し、その端面に付されている前記識別記号を確認するこ
とで予め割り当てられている壁面部位との関係で定まる
必要情報を容易に知ることができ、したがって、誰もが
手際よく正確に壁面を形成することができる。なお、前
記各外壁材が建築物の各壁面が向いている方位の別に細
分化して梱包されている場合には、例えば東西南北の別
に外壁材を搬入することができるので、外壁材の混在を
なくして作業性の向上を図ることができ、また、さらに
細分化して建築物の各階別に各外壁材が梱包されている
場合には、現場での仕分け作業をなくして作業能率をよ
り高めることができる。
【0018】さらに、請求項5記載の外壁工法によれ
ば、請求項2,3,4記載の外壁工法が奏する作用効果
に加え、建築物の開口部を区画している開口縁部と突き
合わされる外壁材の対応部位を囲枠材の受け溝部内に納
めて取り付けることができるので、特にプレカット壁材
を前記開口部回りの外壁材として用いる際にプレカット
寸法が合わなくなってしまうことがあっても、これを受
け溝部内に納めることで不揃いになる外壁材の端部を目
隠しつつ、その寸法誤差寸法を吸収しながら開口部回り
に外壁材を取り付けることで作業性の向上を図ることが
できる。
【0019】さらにまた、請求項6記載の外壁工法によ
れば、請求項2,3,4,5記載の外壁工法が奏する作
用効果に加え、建築物の出隅もしくは入隅が位置する隅
部にて突き合わされる外壁材の突合せ端部が仮に不揃い
になってしまうことがあっても、これら突合せ端部を含
む隅部を外側から役物材により隠蔽することができるの
で、その調整作業を不必要なものとすることで作業性の
向上を図ることができる。
【0020】
【実施例】本発明における請求項1記載の外壁材は、建
築物の外周面に壁面を形成する際に用いるべく例えば2
730mm(横)×455mm(縦)×16mm(厚
み)など、適宜の規格サイズからなる標準規格品として
用意される窯業系板材としての単位壁材と、この単位壁
材の裏面にカット位置を割り付けるために予め墨付けし
て用意される墨付け壁材と、前記単位壁材から不要部分
のすべてもしくは一部を事前に切除して用意されるプレ
カット壁材とを含むものである。なお、前記外壁材は、
窯業系板材のほか、必要に応じコンクリート系板材な
ど、他の適宜の素材からなる板材を用いるものであって
もよい。
【0021】図1は、上記外壁材についての一実施例を
示す一部を省略した斜視図であり、前記単位壁材や墨付
け壁材やプレカット壁材からなる外壁材11は、その表
面12の側に例えば本物のレンガ積みと同じような意匠
的な雰囲気を醸成することができる凹凸模様や色彩を付
すなどした適宜の意匠的な処理が施されているものを用
いるのが好ましく、通常、建築物の側に取り付けるため
に必要な適宜の構造的な加工を施すことでその全体が形
成されている。
【0022】また、前記外壁材11は、小口を含む端面
13のいずれか一箇所もしくは複数箇所に前記壁面を形
成する際に割り当てられている個々の壁面部位との関係
で定まる必要情報を教示するための識別記号15を直接
マーキングし、あるいは図示例のように「イ−1−a」
などの識別記号15が予め印字手段やスタンピング手段
などの適宜の表示手段により表示されている貼着用テー
プ片14を貼り付けるなどして形成されており、複数の
外壁材11を水平載置して積み重ねた際に各外壁材11
に付されている識別記号15の目視確認が自在となって
いる。
【0023】なお、識別記号15は、壁面における最下
側を意味するものを「イ」とし、この最下側での右隅部
を意味するものを「1」とし、その際の取付け手法の種
類を特定するものを「a」として「イ−1−a」と表示
するなど、組み合わされるそれぞれの記号に特定の意味
を付与し、これを見る作業者がその意味することを理解
できる適宜のパターンのもとで施工作業上必要となる情
報を表示することができる。
【0024】一方、本発明における請求項2記載の外壁
工法は、請求項1記載の外壁材を用いて行われる。
【0025】すなわち、本発明方法において外壁材11
は、それぞれを水平載置して積み重ねた際に表出する端
面13の側に建築物に壁面を形成する際の割当て位置と
の関係で定まる施工作業上必要な情報を個別に教示する
ための識別記号15が付された標準規格品としての単位
壁材11aと、この単位壁材の裏面にカット位置を割り
付けるために予め墨付けして同様に識別記号15が付さ
れた墨付け壁材11cと、前記単位壁材から不要部分の
すべてもしくは一部を事前に切除して同様に識別記号1
5が付されたプレカット壁材11bとの少なくともいず
れか一種もしくは二種以上を任意に組み合わせて使用さ
れる。
【0026】この場合、各外壁材11(11a,11
b,11c)は、現場で最後に使用されるものを最下位
に、最初に使用されるものを最上位に位置するようにそ
の使用順に積み重ねて、例えば止着バンド16を巻き付
けるなど、適宜の梱包手段により梱包することで図2に
示すようにワンパック化して用意されることになる。
【0027】因に、外壁材11を土台が位置する基礎側
から屋根側へと順に積み上げられながら壁面が形成され
る場合にあっては、図2において識別記号15が「ホ−
2−a」として示される最下位に位置する外壁材11は
ワンパック化されて梱包状態にある当該各外壁材11の
なかで最後に取り付けられるべきものとなり、識別記号
15が「イ−1−a」として示される最上位に位置する
外壁材11は最初に取り付けられるべきものとなる。
【0028】このようにワンパック化して梱包された各
外壁材11は、建築現場に搬入された後、その梱包状態
が解かれ、最上位に位置する外壁材11(11a)から
順次取り出し、その端面13に付された前記識別記号1
5が教示する壁面部位との関係で定まる必要情報に従っ
た所定の段取りのもとで取付け施工され、壁面が形成さ
れる。
【0029】また、本発明方法において前記各外壁材1
1は、建築物の各壁面が向いている例えば東西南北から
なる方位の別に細分化して梱包するのものであってもよ
く、その場合の識別記号15は、例えば図3の(イ)に
示すように南面を意味する「S」と、壁面の最下側を意
味する「イ」と、この最下側での右隅部を意味する
「1」と、その際の取付け手法の種類を特定する「a」
とを組み合わせた「S−イ−1−a」などとして表示さ
れることになる。
【0030】さらに、建築物が二階建て以上のものであ
る場合は、当該建築物の階数の別にさらに細分化して梱
包するのものであってもよく、その場合の識別記号15
は、例えば図3の(ロ)に示すように階数が一階である
ことを示す「F1 」と、その方位が南面であることを意
味する「S」と、取り付けるべき壁面部位が壁面の最下
側を意味する「イ」と、そのなかでの右隅部を意味する
「1」と、その際の取付け手法の種類を特定する「a」
とを組み合わせた「F1 −S−イ−1−a」などとして
表示されることになる。
【0031】一方、請求項5記載の発明は、請求項2,
3,4のいずれかに記載の外壁工法において、前記識別
記号15が教示する壁面部位は図4に示すように建築物
21におけるサッシ窓27などが配設される開口部23
が位置する部位を含むものであり、図5と図6とからも
明らかなように開口部23を区画している開口縁部24
と突き合わされる外壁材11の対応部位17は、開口部
23の周縁部に予め配設されている囲枠材25の側に納
め入れながら取り付けることで壁面22を形成すること
に特徴がある。
【0032】すなわち、外壁材11と同様な窯業系板材
などの素材のほか、アルミニウム等の金属材や合成樹脂
材や木材など用いて形成される前記囲枠材25は、止着
用釘材28を用いることで開口縁部24の近傍に配置さ
れている構造木材29の側に固着されている。
【0033】しかも、前記囲枠材25は、前記開口縁部
24と突き合わされるような配置関係のもとで対面する
外壁材11の対応部位17の側に向けて開口する受け溝
部26を有しており、この受け溝部26内に外壁材11
の前記対応部位17を納め入れることで開口部23回り
の壁面22が形成されることになる。
【0034】なお、外壁材11の前記対応部位17は、
水膨張性ゴム材などからなる第1止水材30やシーリン
グ材などからなる第2止水材31を介在させるなど、適
宜のシーリング処理を施すことで囲枠材25の受け溝部
26内に納め入れるのが望ましい。
【0035】また、請求項6記載の発明は、請求項2,
3,4,5のいずれかに記載の外壁工法において、前記
識別記号15が教示する壁面部位には建築物において出
隅33aもしくは入隅33bが位置する隅部33を含
み、この隅部33にて突き合わされる外壁材11の対応
部位は、図7と図8とに示すように前記隅部33に外側
から配設される役物材34により隠蔽して取り付けるこ
とで壁面を形成することに特徴がある。
【0036】すなわち、外壁材11と同様な窯業系板材
などの素材のほか、アルミニウム等の金属材や合成樹脂
材や木材など用いて形成される前記役物材34は、隅部
33にて突き合わされる外壁材11の対応部位をその外
側から覆設するようにして配設され、止着用釘材を用い
るなどして構造木材の側に固着され、役物材34の外縁
部をシーリング材35で封止して壁面22が形成される
ことになる。なお、役物材34は、例えば図示例のよう
に出隅33aに形成される稜角や入隅33bに形成され
る内角に対応させた断面L字形を呈するものなど、適宜
の断面形状を呈するものを採用することができる。
【0037】本発明は上述したようにして構成されてい
るので、請求項1記載の外壁材によれば、単位壁材11
aとプレカット壁材11bと墨付け壁材11cとで構成
される各外壁材11を積み重ねた場合であっても、各外
壁材11の端面13は隠蔽されることなく常に表出され
た状態にしておくことができるので、作業者等は、この
端面13に表示されている識別記号15を目視すること
でそれぞれの外壁材11に予め割り当てられている個々
の壁面部位など、施工作業上必要とされる情報を容易に
知ることができる。
【0038】また、請求項2記載の外壁工法によれば、
端面13に識別記号15が付された単位壁材11aとプ
レカット壁材11bと墨付け壁材11cとで構成される
外壁材11が用いられ、しかも、これら各外壁材11
(11a,11b,11c)は、現場で最後に使用され
るものを最下位に、最初に使用されるものを最上位に位
置するようにその使用順に積み重ねて梱包されているの
で、梱包を解いた際に図2に示すように最上位に位置し
ている外壁材11(11a)から順に取り出し、その端
面13に付されている前記識別記号15を確認すること
で、それぞれの外壁材11(11a,11b,11c)
に予め割り当てられている壁面部位との関係で定まる施
工作業上必要とされる情報を容易に知ることができる。
【0039】したがって、本発明方法によれば、前記識
別記号15から与えられる情報に従い、熟練の程度とは
無関係に誰もが手際よく、かつ、正確に壁面を形成する
ことができる。
【0040】なお、前記各外壁材11が識別記号15に
従い建築物の各壁面が向いている例えば東西南北の方位
の別に細分化して梱包されている場合には、方位の別に
外壁材11を搬入することができるので、在庫管理を容
易化して外壁材の混在をなくすことで作業性の向上を図
ることができる。
【0041】また、前記識別記号15に従いさらに細分
化して建築物の各階別に各外壁材11が梱包されている
場合には、現場での仕分け作業をなくして作業能率をよ
り高めることができる。
【0042】さらに、請求項5記載の外壁工法によれ
ば、請求項2,3,4記載の外壁工法が奏する作用効果
に加え、建築物21の開口部23を区画している開口縁
部24と突き合わされる外壁材11の対応部位17は、
囲枠材25の受け溝部26内に納め入れて取り付けるこ
とができる。
【0043】このため、特にプレカット壁材11bを前
記開口部23回りの外壁材11として用いる場合には、
仮にプレカット寸法が合わなくなってしまうことがあっ
ても、これを受け溝部26内に納め入れることで不揃い
になる外壁材11の端部を目隠しすることができ、しか
も、このような寸法誤差寸法を受け溝部26内に納め入
れることで吸収することができるので、開口部23回り
に外壁材11を取り付けて壁面22を形成する際の作業
性の向上を図ることができる。
【0044】さらにまた、請求項6記載の外壁工法によ
れば、請求項2,3,4,5記載の外壁工法が奏する作
用効果に加え、建築物の躯体の側の精度との関係もあっ
て、建築物の出隅33aもしくは入隅33bが位置する
隅部33にて突き合わされる外壁材11の突合せ端部が
仮に不揃いになってしまうことがあっても、これら外壁
材11の突合せ端部を含む隅部33を、出隅33aの場
合は図7に示すように、入隅33bの場合は図8に示す
ようにそれぞれ外側から役物材34により隠蔽すること
ができるので、その調整作業を不必要なものとすること
で作業性の向上を図ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明における請求項
1記載の外壁材によれば、単位壁材と墨付け壁材とプレ
カット壁材とで構成される各外壁材を水平に積み重ねた
り、非水平状態に重ね合わせた場合であっても、各外壁
材の端面は常に表出された状態にしておくことができる
ので、この端面を目視することでそれぞれの外壁材に予
め割り当てられている個々の壁面部位との関係で定まる
必要情報を容易に知ることができる。
【0046】また、請求項2記載の外壁工法によれば、
端面に識別記号が付された単位壁材と墨付け壁材とプレ
カット壁材とで構成される外壁材が用いられ、しかも、
これら各外壁材は、現場で最後に使用されるものを最下
位に、最初に使用されるものを最上位に位置するように
その使用順に積み重ねて梱包されているので、梱包を解
いた際に最上位に位置している外壁材から順に取り出
し、その端面に付されている前記識別記号を確認するこ
とで予め割り当てられている壁面部位との関係で定まる
必要情報を容易に知ることができ、したがって、誰もが
手際よく正確に壁面を形成することができる。
【0047】なお、本発明の請求項2記載の外壁工法に
おいて、前記各外壁材が建築物の各壁面が向いている方
位の別に細分化して梱包されている場合には、例えば東
西南北の別に外壁材を搬入することができるので、外壁
材の混在をなくして作業性の向上を図ることができ、ま
た、本発明の請求項2又は3記載の外壁工法において、
各外壁材がさらに細分化されて建築物の各階別に梱包さ
れている場合には、現場での仕分け作業をなくして作業
能率をより高めることができる。
【0048】さらに、請求項5記載の外壁工法によれ
ば、請求項2,3,4記載の外壁工法が奏する作用効果
に加え、建築物の開口部を区画している開口縁部と突き
合わされる外壁材の対応部位を囲枠材の受け溝内に納め
て取り付けることができるので、特にプレカット壁材を
前記開口部回りの外壁材として用いる際にプレカット寸
法が合わなくなってしまうことがあっても、これを受け
溝内に納めることで不揃いになる外壁材の端部を目隠し
つつ、その寸法誤差寸法を吸収しながら開口部回りに外
壁材を取り付けることで作業性の向上を図ることができ
る。
【0049】さらにまた、請求項6記載の外壁工法によ
れば、請求項2,3,4,5記載の外壁工法が奏する作
用効果に加え、建築物の出隅もしくは入隅が位置する隅
部にて突き合わされる外壁材の突合せ端部が仮に不揃い
になってしまうことがあっても、これら突合せ端部を含
む隅部を外側から役物材により隠蔽することができるの
で、その調整作業を不必要なものとすることで作業性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における請求項1記載の外壁材の一実施
例を示す一部を省略した斜視図である。
【図2】本発明における請求項2記載の外壁工法に用い
られる外壁材の梱包状態の一例を示す説明図である。
【図3】本発明における請求項2記載の外壁工法に用い
られる外壁材の端面に付された識別記号の表示例を示す
説明図であり、このうち、(イ)は請求項3記載の場合
の表示例を、(ロ)は請求項4記載の場合の表示例をそ
れぞれ示す。
【図4】本発明における請求項5記載の外壁工法により
実現される建築物の開口部回りを示す正面説明図であ
る。
【図5】図4における一例としてのA−A線断面図であ
る。
【図6】図4における一例としてのB−B線断面図であ
る。
【図7】本発明における請求項6記載の外壁工法により
実現される建築物の出隅部分の状態を示す説明図であ
る。
【図8】本発明における請求項6記載の外壁工法により
実現される建築物の入隅部分の状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 外壁材 11a 単位壁材 11b プレカット壁材 11c 墨付け壁材 12 表面 13 端面 14 貼着用テープ片 15 識別記号 16 止着バンド 17 対応部位 21 建築物 22 壁面 23 開口部 24 開口縁部 25 囲枠材 26 受け溝部 27 サッシ窓 28 止着用釘材 29 構造木材 30 第1止水材 31 第2止水材 33 隅部 33a 出隅 33b 入隅 34 役物材 35 シーリング材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢田 達雄 埼玉県新座市野火止8丁目16番13号 株式 会社トーア関東支店内 (72)発明者 江澤 明 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内 (72)発明者 金沢 光明 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内 (72)発明者 木原 幹夫 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の外周面に壁面を形成する際に用
    いるべく標準規格品として用意される単位壁材と、この
    単位壁材の裏面にカット位置を割り付けるために予め墨
    付けして用意される墨付け壁材と、前記単位壁材から不
    要部分のすべてもしくは一部を事前に切除して用意され
    るプレカット壁材とを含む各外壁材には、前記壁面を形
    成する際に割り当てられる個々の壁面部位との対応をと
    った必要情報を教示するための識別記号をこれらを重ね
    合わせた際に表出する端面の側に付したことを特徴とす
    る外壁材。
  2. 【請求項2】 それぞれを水平載置して積み重ねた際に
    表出する端面の側に建築物に壁面を形成する際の割当て
    位置との関係で定まる必要情報を個別に教示するための
    識別記号が付された標準規格品としての単位壁材と、こ
    の単位壁材の裏面にカット位置を割り付けるために予め
    墨付けして同様に識別記号が付された墨付け壁材と、前
    記単位壁材から不要部分のすべてもしくは一部を事前に
    切除して同様に識別記号が付されたプレカット壁材との
    少なくともいずれか一種もしくは二種以上を任意に組み
    合わせて構成される複数枚の外壁材が用いられ、これら
    複数枚の外壁材は、現場で最後に使用されるものを最下
    位に、最初に使用されるものを最上位に位置するように
    その使用順に積み重ねて梱包し、その施工時には、梱包
    状態を解除して最上位に位置する外壁材から順次取り出
    し、必要があれば所定のカット処理を行い、その端面に
    付された前記識別記号が教示する壁面部位に順次取り付
    けることで壁面を形成することを特徴とする外壁工法。
  3. 【請求項3】 前記各外壁材は、建築物の各壁面が向い
    ている方位の別に梱包して用意されることを特徴とする
    請求項2記載の外壁工法。
  4. 【請求項4】 前記各外壁材は、建築物の各階別に梱包
    して用意されることを特徴とする請求項2又は請求項3
    記載の外壁工法。
  5. 【請求項5】 前記識別記号が教示する壁面部位には建
    築物において窓等の開口部が位置する部位を含み、その
    開口縁部と突き合わされる外壁材の対応部位は、開口部
    の周縁部に予め配設されている囲枠材が備える受け溝部
    内に納めながら取り付けることで壁面を形成することを
    特徴とする請求項2,3,4のいずれかに記載の外壁工
    法。
  6. 【請求項6】 前記識別記号が教示する壁面部位には建
    築物において出隅もしくは入隅が位置する隅部を含み、
    この隅部にて突き合わされる外壁材の対応部位は、前記
    隅部に外側から配設される役物材により隠蔽して取り付
    けることで壁面を形成することを特徴とする請求項2,
    3,4,5のいずれかに記載の外壁工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5071874A (en) * 1989-06-14 1991-12-10 Lonza Ltd. L-carnitine magnesium citrate
JP2002287813A (ja) * 2001-03-26 2002-10-04 Sumitomo Forestry Co Ltd 材料加工管理システム
JP2020055671A (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 宮川工機株式会社 板状部品移動装置、板状部品移動装置の制御装置、及び、板状部品移動プログラム
JP2021073398A (ja) * 2021-02-09 2021-05-13 住友ベークライト株式会社 施工方法および化粧材セット

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