JPH08199087A - 新規パ−ル光沢顔料及び該顔料を配合した塗料組成物、化粧料、 インキ並びにプラスチック - Google Patents

新規パ−ル光沢顔料及び該顔料を配合した塗料組成物、化粧料、 インキ並びにプラスチック

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JPH08199087A
JPH08199087A JP7030188A JP3018895A JPH08199087A JP H08199087 A JPH08199087 A JP H08199087A JP 7030188 A JP7030188 A JP 7030188A JP 3018895 A JP3018895 A JP 3018895A JP H08199087 A JPH08199087 A JP H08199087A
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JP
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pearl luster
luster pigment
synthetic mica
pigment
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JP7030188A
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Masaru Yamamoto
勝 山本
Akitsugu Andou
彰嗣 安藤
Tetsushi Kosugi
哲史 小杉
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Topy Industries Ltd
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Topy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、卓越した光輝感、色の鮮明度を発
現し、しかも余色が濁らないパ−ル光沢顔料を提供する
ことを目的とする。 【構成】合成マイカ上に、金属酸化物を被覆したパ−ル
光沢顔料に於いて、該パ−ル光沢顔料の厚みを、中央部
の厚み>端面厚みとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合成マイカを基質と
する新規パ−ル光沢顔料及び該パ−ル光沢顔料を含有す
る塗料、化粧料、インキ並びにプラスチックに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】天然の雲母に酸化鉄、酸化チタン等の金
属酸化物を被覆して、パ−ル感を出すパ−ル光沢顔料
は、従来から公知である。しかして、この種従来のパ−
ル光沢顔料は、光輝感が不十分で、色が鮮やかでなく、
余色が濁る欠点があった。また合成マイカは、極めて透
明度の高い製品が得られ、その点ではパ−ル光沢顔料の
優れた基質ということができる。しかしながら、合成マ
イカは結晶が硬く、へき開しにくいため、通常の方法で
は表面平滑な薄片状とすることができず、ギザギザした
断面及び表面を持った不定形粉末となるので、酸化チタ
ン等の薄膜を被覆するパ−ル光沢顔料の基質としては使
用できなかった。このことは、特公昭47−24930
号公報にも記載されている。
【0003】本出願人は、合成マイカ粉末を600〜1
350℃で熱処理して、表面を平滑化させた後、金属酸
化物微粉末を表面に付着させて真珠様光沢を得るパ−ル
光沢顔料を開発し、先に特許出願した。しかしながら、
このパ−ル光沢顔料は、熱処理することによって、マイ
カ粉体同士が固く凝集し、真珠用光沢顔料としての重要
な光沢を損ねる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な従来の問題点を解決しようとするものであり、卓越し
た光輝感、色の鮮明度を発現し、しかも余色が濁らない
合成マイカを基質としたパ−ル光沢顔料を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決するため鋭意研究の結果、合成マイカの薄片
を、中央部よりも外周部が薄くなるように形成した合成
マイカを使用することによって、端面の乱反射の影響が
回避され、従来にないパ−ル感を発現するパ−ル光沢顔
料が得られることを見いだし、本発明に到達した。即ち
本発明は、合成マイカ上に、金属酸化物を被覆したパ−
ル光沢顔料に於いて、該パ−ル光沢顔料の厚みを、中央
部の厚み>端面厚みとしたことを特徴とする。
【0006】本発明のパ−ル光沢顔料は、中央部よりも
端面の厚みが薄くなっていることを特徴とするものであ
るが、厚みの減少は、中央部から徐々に薄くなっても、
端面付近から急に薄くなっても差し支えない。端面の厚
み/中央部の厚みの比は、0.9以下であるのが良く、
これより大であると本発明の効果を十分発揮しない。図
1〜図4は、合成マイカ1に金属酸化物2を被覆した本
発明のパ−ル光沢顔料の拡大断面イメージ図であり、図
5は従来のパ−ル光沢顔料の拡大断面イメージ図であ
る。
【0007】図1〜図4の本発明のパ−ル光沢顔料は、
中央部の厚みaが端面の厚みbより大であるが、図5の
従来の合成マイカ1に金属酸化物2を被覆したパ−ル光
沢顔料は、中央部の厚みaと端面の厚みbとは、略同じ
である。パ−ル光沢顔料の中央部の厚みaを端面の厚み
bより大とするためには、原料の合成マイカ自体の中央
部の厚みを端面の厚みbより大とする必要がある。金属
酸化物2の被覆層は極めて薄いことと、技術的に被覆層
で厚みの差を設けることは困難であるからである。本発
明に使用する合成マイカとしては、例えば、フッ素金雲
母、フッ素四ケイ素雲母、フッ素テニオライト及びこれ
らの同形置換体のようなフッ素雲母が好適に使用でき
る。
【0008】合成マイカの製法自体は、溶融合成、水熱
合成、固相反応などいずれでも良いが、結晶性が良好で
あるという理由で特に溶融合成法が好ましい。本発明の
原料合成マイカは、剥離し易い合成マイカ結晶塊を使用
するのが良いが、このような合成マイカを得るには、例
えば、合成マイカを溶融合成するに際し、合成マイカ融
液に、少なくとも1%以上の合成マイカ微粉末を加え
て、凝固・結晶化させると良い。このような合成マイカ
結晶塊は剥離し易く、ジヨ−クラッシャ−等通常の破砕
機で細片化しても、マイカ表面が荒れて傷付かない。上
記合成マイカ細片を、更に100ミクロン程度以下に粉
砕して微粉化する場合、そのままではマイカ細片に過大
な粉砕力がかかり、ギザギザした断面及び表面を持った
不定形粉末となる。そこで、例えば、グリセリン、流動
パラフイン、エチレングリコ−ル等の高粘度媒液を加え
て処理することによって、マイカ表面を荒らすことなく
微粉化できる。
【0009】鱗片状合成マイカ粒子の端面部の厚みを中
央部よりも薄くするには、例えば、流動層ジエットミル
による表面粉砕方式によって、微粉化すればよい。これ
は、マイカ粒子同士が激しく衝突することによって、端
面部が中央部よりも摩耗して、端面部の厚みが中央部よ
りも薄くなるものと考えられる。勿論、他の手段によっ
て、端面部を薄く形成しても差し支えない。本発明に使
用する合成マイカは、面方向の径が3〜100ミクロ
ン、厚みが0.05〜1ミクロンの鱗片状粒子を使用す
るのが良い。また、合成マイカのアスペクト比は、60
以上であるのが良く、これより小さいと、干渉効果が不
十分となり、光沢がでにくくなる。
【0010】原料合成マイカの製造に際しては、原料を
鉄分の含有量の極めて少ないものを使用したり、合成工
程で微量の鉄分でも混入しないような装置、器具を使用
したり、鉄の除去処理を行ったりして、原料合成マイカ
中の鉄の含有量を0.1%以下とするのが良い。鉄の含
有量を0.1%より多くすると、光輝感や色の鮮明度が
劣るようになり、また余色も濁るようになる。合成マイ
カ粉体に、金属酸化物を被覆するには、公知の方法で行
えば良い。例えば、酸化チタンを被覆する方法は、希薄
なチタン酸水溶液中に合成マイカ粉体を懸濁させ、70
〜100℃に加温し、チタン塩を加水分解して合成マイ
カ粉体上に水和酸化チタン粒子を析出させ、その後70
0〜1000℃の高温で焼成して製造することができ
る。使用する金属酸化物としては、チタン、ジルコニウ
ム、鉄、クロム及びバナジウムの酸化物が挙げられる。
これらは単独若しくは混合して使用することができる。
【0011】金属酸化物、好ましくは、二酸化チタン
は、塩化スズのようなルチル化剤でルチル化するのが好
ましい。このようにルチル化することによって、パ−ル
光沢顔料の耐候性が向上する。本発明のパ−ル光沢顔料
は、従来のパ−ル光沢顔料と同様にして、各種塗料に混
合して塗料組成物としたり、各種プラスチックに練り込
んで独特のパ−ル感を発現したプラスチックとしたり、
化粧品等の着色剤としたり、インキの着色剤とすること
ができる。
【0012】
【作用】本発明の構成により、従来にない絶大な効果を
有するパ−ル光沢顔料が得られる理由は、完全に解明さ
れているわけではないが、端面の厚みを中央部より薄く
することによって、端面の乱反射の影響が回避されるた
めであると考えられる。また、パ−ル光沢顔料の鉄の含
有量を0.1%以下とすることによって、鉄分による光
吸収等の作用を実質的に無くすことができるから、端面
の厚みを薄くしたこととの相乗効果によって、従来にな
い光輝感や色の鮮明度を発現し、また余色が濁らないパ
−ル光沢顔料が得られるものと考えられる。更に、熱処
理することなく、マイカ表面を平滑化することによっ
て、マイカ粉体同士の凝集が避けられるので、パ−ル光
沢顔料の光沢度が向上するものと思われる。
【0013】
【実施例】次に、実施例、比較例を挙げて本発明を更に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。 実施例1 粒径10〜60μmで、端面の厚み/中央部の厚みの比
を0.7に粉砕した合成フッ素金雲母粉体20gと水4
00ミリリットルとを、1リットルのガラス製容器中に
入れて撹拌した。次いで、この中に硫酸チタニル溶液
(TiO280g/リットル)200ミリリットルを添
加して、急速に100℃まで加熱し、この温度で3時間
反応させた。反応終了後、濾過、水洗し、約110℃の
温度で乾燥した。得られた粉体を800℃で1時間焼成
して、本発明のパ−ル光沢顔料を得た。このパ−ル光沢
顔料は、クリヤ−ラッカ−中に分散させると、黄金色を
呈し、非常に強い光沢のある光彩を呈した。このパ−ル
光沢顔料の光沢度(光輝感)、色の鮮明度及び余色の濁
りを測定した。結果を後記表Iに示す。
【0014】試験方法 (光沢度)パ−ル光沢顔料0.3gを、クリヤ−ラッカ
−3gとシンナ−1gに混合し、メノウ乳鉢中で充分に
分散させた。これを隠蔽率測定紙(JISK5400)
に移し、アプリケ−タ−(太佑機材(株)製、深さ10
0μm)で均一に塗布した。室温で風乾後、日本電色
(株)製グロスセンサ−VG−2Pで60°正反射率
(光沢度)を測定した。
【0015】(鮮明度)上記のように分散させた試料
を、黒色部と白色部とからなる測定紙に、同様にアプリ
ケ−タ−塗布し、黒色部上の塗膜を肉眼で観察し、下記
基準で鮮明度を評価した。 ◎・・・・・・非常に鮮明 ○・・・・・・鮮明 ×・・・・・・不鮮明 (余色の濁り)上記鮮明度試験の試験紙の白色部上の塗
膜を肉眼で観察し、余色の濁りを検査した。 ○・・・・・・濁り無し ×・・・・・・濁り有り
【0016】実施例2 粒径10〜60μmで、端面の厚み/中央部の厚みの比
を0.8に粉砕した合成フッ素金雲母粉体25gと水4
00ミリリットルとを、1リットルのガラス製容器中に
入れて撹拌した。次いで、この中に硫酸チタニル溶液
(TiO280g/リットル)200ミリリットルを添
加して、急速に100℃まで加熱し、この温度で3時間
反応させた。反応終了後、濾過、水洗し、約110℃の
温度で乾燥した。この乾燥物の全量をガラス製容器中に
移し、水570ミリリットルを加えて撹拌した。これ
に、硫酸ジルコニウム溶液(ZrO2=100g/リッ
トル)30ミリリットルを添加し、更に尿素を徐々に添
加して、pHを2.0にした。この溶液を急速に100
℃まで加熱し、反応を1時間継続した。反応終了後、濾
過、水洗し、110℃で乾燥した後、800℃で1時間
焼成して、本発明のパ−ル光沢顔料を得た。このパ−ル
光沢顔料は、クリヤ−ラッカ−中に分散させると、鮮や
かな金色を呈し、非常に強い光沢のある光彩を呈した。
実施例1と同様にして、このパ−ル光沢顔料の光沢度
(光輝感)、色の鮮明度及び余色の濁りを測定した。結
果を後記表Iに示す。
【0017】実施例3 粒径10〜60μmで、端面の厚み/中央部の厚みの比
を0.9に粉砕した合成フッ素金雲母粉体30gと水4
00ミリリットルとを、1リットルのガラス製容器中に
入れて撹拌した。次いで、この中に硫酸ジルコニウム溶
液(ZrO2=100g/リットル)200ミリリット
ルを添加し、更に尿素を徐々に添加して、pHを2.0
にした。この溶液を急速に100℃まで加熱し、反応を
3時間継続した。反応終了後、濾過、水洗し、110℃
で乾燥した後、800℃で1時間焼成して、本発明のパ
−ル光沢顔料を得た。このパ−ル光沢顔料は、クリヤ−
ラッカ−中に分散させると、黄味を帯びた銀白色の外観
を呈し、非常に強い光沢のある光彩を呈した。実施例1
と同様にして、このパ−ル光沢顔料の光沢度(光輝
感)、色の鮮明度及び余色の濁りを測定した。結果を後
記表Iに示す。
【0018】実施例4 粒径10〜60μmで、端面の厚み/中央部の厚みの比
を0.6に粉砕した合成フッ素金雲母粉体25gと水3
70ミリリットルとを、1リットルのガラス製容器中に
入れて撹拌した。次いで、この中に硫酸第二クロム溶液
(Cr23=100g/リットル)30ミリリットルを
添加し、90℃まで加熱した。更に硫酸チタニル溶液
(TiO280g/リットル)200ミリリットルを添
加して100℃まで加熱し、反応を3時間継続した。反
応終了後、濾過、水洗し、110℃で乾燥した後、80
0℃で1時間焼成して、本発明のパ−ル光沢顔料を得
た。このパ−ル光沢顔料は、鮮明な金色反射色を示し
た。実施例1と同様にして、このパ−ル光沢顔料の光沢
度(光輝感)、色の鮮明度及び余色の濁りを測定した。
結果を後記表Iに示す。
【0019】実施例5 粒径10〜60μmで、端面の厚み/中央部の厚みの比
を0.7に粉砕した合成フッ素金雲母粉体30gを使用
し、実施例1と同様にして、二酸化チタン被覆合成マイ
カ45gを調製した。この全量をガラス製容器に移し、
水570ミリリットルを加えて撹拌した。これに、硫酸
第二鉄溶液(Fe23=100g/リットル)30ミリ
リットルを添加し、更に尿素を徐々に加えて、pHを
2.0にした。この溶液を急速に100℃まで加熱し、
反応を1時間継続した。反応終了後、濾過、水洗し、1
10℃で乾燥した後、800℃で1時間焼成して、本発
明のパ−ル光沢顔料を得た。このパ−ル光沢顔料は、ク
リヤ−ラッカ−中に分散させると、濃い金色反射色を有
する干渉性の優れた真珠光沢を示した。実施例1と同様
にして、このパ−ル光沢顔料の光沢度(光輝感)、色の
鮮明度及び余色の濁りを測定した。結果を後記表Iに示
す。
【0020】実施例6 面方向平均粒子径20ミクロン、平均アスペクト比8
0、端面の厚み/中央部の厚みの比を0.7に粉砕した
合成フッ素金雲母粉体20gと水400ミリリットルと
を、1リットルのガラス製容器中に入れて撹拌した。こ
の中に、塩化スズ溶液(塩化スズ換算で5重量%溶液)
5ミリリットルを加え、70℃で30分間反応させた。
次いで、この中に硫酸チタニル溶液(TiO280g/
リットル)200ミリリットルを添加して、急速に10
0℃まで加熱し、この温度で3時間反応させた。反応終
了後、濾過、水洗し、110℃の温度で乾燥した。得ら
れた粉体を800℃で1時間焼成して、本発明のパ−ル
光沢顔料を得た。粉末X線回折法により被覆二酸化チタ
ン層の結晶形を同定したところ、アナタ−ゼ型結晶に基
づく回折ピ−クは見られず、ルチル型結晶に基づく回折
ピ−クのみが観察された。このパ−ル光沢顔料は、クリ
ヤ−ラッカ−中に分散させると、黄金色を呈し、非常に
強い光沢のある光彩を示した。このパ−ル光沢顔料の光
沢度(光輝感)、色の鮮明度及び余色の濁りを測定し
た。結果を後記表Iに示す。
【0021】比較例1 端面の厚み/中央部の厚みの比が、略同じ合成フッ素金
雲母粉体(Fe含有量1.0%)を使用する以外は、実
施例1と同様にして、二酸化チタン被覆合成マイカを製
造した。このものをクリヤ−ラッカ−中に分散させる
と、金色の真珠光沢を示した。このクリヤ−ラッカ−中
に分散させたパ−ル光沢顔料の光沢度(光輝感)、色の
鮮明度及び余色の濁りを測定した。結果を次表Iに示
す。
【0022】
【表1】
【0023】実施例7:塗料 実施例1で得た本発明のパ−ル光沢顔料を、熱硬化性ア
クリルメラミン樹脂(大日本インキ製、アクリデイック
47ー712とス−パ−ベッカミンG821ー60の重
量比7:3の混合物)に約10重量%混合し、黒エナメ
ル(日本ペイント社製、ス−パ−ラックF−47)を下
塗した鋼板にスプレーし、ウエットオンウエットで熱硬化
性アクリルメラミン樹脂(大日本インキ製、アクリデイ
ック44ー179とス−パ−ベッカミンL117ー60
の重量比7:3の混合物)のトップクリヤ−をスプレ−
して、140℃で18分間焼付けた。このようにして得
た塗膜は、彩度、明度、干渉性の高い金色虹彩真珠光沢
を示した。
【0024】実施例8:プラスチック 実施例1で得た本発明のパ−ル光沢顔料4部、塩化ビニ
−ル樹脂約100部、ジオクチルフタレ−ト40部及び
ステアリン酸亜鉛3部を混合して、165℃に加熱した
混練二本ロ−ルで3分間処理し、これを0.5mmの厚
さのシ−トに成型した。半透明の反射光が黄金色の虹彩
真珠光沢の美麗な塩化ビニ−ルシ−トを得た。
【0025】実施例9:化粧料(口紅) 次の組成から口紅を製造した。 実施例1で得た顔料 15部 赤色226号 1部 香料 0.5部 口紅基材 83.5部 但し、上記口紅基材としては、下記のものを配合して使
用した。 密ろう 15部 セチルアルコ−ル 3部 ラノリン 15部 ひまし油 62部 流動パラフイン 5部 このようにして製造した口紅は、金色の鮮やかな真珠光
沢を示した。
【0026】実施例10:化粧料(フアンデ−ションク
リ−ム) 実施例3で得た顔料 20部 流動パラフイン 25部 ワセリン 5部 イソプロピルミリステ−ト 5部 ステアリン酸 2部 POE(25)モノステアレ−ト 2部 黄酸化鉄 2部 ベンガラ 1部 タルク 5部 プロピレングリコ−ル 5部 グリセリン 5部 香料 0.5部 精製水 22.5部 上記処方物を、75〜80℃で均一に溶解・混合した
後、30℃まで冷却し、フアンデ−ションクリ−ムとし
た。このフアンデ−ションクリ−ムは、鮮明度が高く、
展延性に富むため大変化粧し易く、しかも化粧くずれの
しないものであった。
【0027】実施例11:インキ グラビアインキメジウム100部に対し、実施例1で得
た顔料15部を加え、十分混合してグラビアパ−ルイン
キを調合した。このインキを用いて印刷した印刷紙は、
美麗な虹彩真珠光沢と高級感に満ちた黄金色の干渉色を
示した。
【0028】
【効果】以上述べたごとく、本発明によれば、パ−ル光
沢顔料の端面の厚みを中央部より薄くすることによっ
て、端面の乱反射の影響が回避されるため、従来にない
光輝感や色の鮮明度を発現し、また余色が濁らないとい
うこの種従来のパ−ル光沢顔料には全く見られない顕著
な性質を示す極めて画期的なパ−ル光沢顔料が得られ
る。また、鉄の含有量を0.1%以下とし、熱処理する
ことなく、マイカ表面を平滑化することによって、更
に、光輝感や色の鮮明度が高められる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパ−ル光沢顔料の拡大断面イメージ図
である。
【図2】本発明のパ−ル光沢顔料の他の例を示す拡大断
面イメージ図である。
【図3】本発明のパ−ル光沢顔料の他の例を示す拡大断
面イメージ図である。
【図4】本発明のパ−ル光沢顔料の他の例を示す拡大断
面イメージ図である。
【図5】従来のパ−ル光沢顔料の拡大断面イメージ図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 5/36 PRD 11/02 PTF

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成マイカ上に、金属酸化物を被覆したパ
    −ル光沢顔料に於いて、該パ−ル光沢顔料の厚みを、中
    央部の厚み>端面厚みとしたことを特徴とするパ−ル光
    沢顔料。
  2. 【請求項2】前記合成マイカが、鉄含有量0.1%以下
    の合成フッ素金雲母である請求項1に記載のパ−ル光沢
    顔料。
  3. 【請求項3】前記パ−ル光沢顔料の端面厚み/中央部の
    厚みの比が、0.9以下である請求項1に記載のパ−ル
    光沢顔料。
  4. 【請求項4】前記金属酸化物を、ルチル化してなる請求
    項1に記載のパ−ル光沢顔料。
  5. 【請求項5】前記金属酸化物が二酸化チタンであり、該
    二酸化チタンを塩化スズでルチル化してなる請求項4に
    記載のパ−ル光沢顔料。
  6. 【請求項6】前記合成マイカが、剥離し易い結晶塊を微
    粉化することによって、表面平滑に形成した鱗片状粒子
    である請求項1に記載のパ−ル光沢顔料。
  7. 【請求項7】前記合成マイカは、面方向の径が3〜10
    0ミクロン、厚みが0.05〜1ミクロンである請求項
    1に記載のパ−ル光沢顔料。
  8. 【請求項8】前記酸化物が、チタン、ジルコニウム、
    鉄、クロムまたはバナジウムの酸化物である請求項1に
    記載のパ−ル光沢顔料。
  9. 【請求項9】合成マイカ上に、金属酸化物を被覆したパ
    −ル光沢顔料に於いて、該パ−ル光沢顔料の厚みを、中
    央部の厚み>端面厚みとしたパ−ル光沢顔料を配合した
    ことを特徴とする塗料組成物。
  10. 【請求項10】合成マイカ上に、金属酸化物を被覆した
    パ−ル光沢顔料に於いて、該パ−ル光沢顔料の厚みを、
    中央部の厚み>端面厚みとしたパ−ル光沢顔料を配合し
    たことを特徴とする化粧料。
  11. 【請求項11】合成マイカ上に、金属酸化物を被覆した
    パ−ル光沢顔料に於いて、該パ−ル光沢顔料の厚みを、
    中央部の厚み>端面厚みとしたパ−ル光沢顔料を配合し
    たことを特徴とするインキ。
  12. 【請求項12】合成マイカ上に、金属酸化物を被覆した
    パ−ル光沢顔料に於いて、該パ−ル光沢顔料の厚みを、
    中央部の厚み>端面厚みとしたパ−ル光沢顔料を配合し
    たことを特徴とするプラスチック。
JP7030188A 1995-01-27 1995-01-27 新規パ−ル光沢顔料及び該顔料を配合した塗料組成物、化粧料、 インキ並びにプラスチック Pending JPH08199087A (ja)

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JP7030188A JPH08199087A (ja) 1995-01-27 1995-01-27 新規パ−ル光沢顔料及び該顔料を配合した塗料組成物、化粧料、 インキ並びにプラスチック
US08/582,427 US5741355A (en) 1995-01-27 1996-01-03 Pearlescent pigment, and paint composition, cosmetic material, ink and plastics blended with the new pearlescent pigment
TW085100049A TW390901B (en) 1995-01-27 1996-01-04 Pearlescent pigment, and paint composition, cosmetic material, ink and plastics blended with the new pearlescent pigment
DE69603034T DE69603034T2 (de) 1995-01-27 1996-01-08 Perlglanzpigment und dieses enthaltende Farbzusammensetzung, kosmetisches Material, Tinte und Kunststoffe
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007063127A (ja) * 2006-10-23 2007-03-15 Topy Ind Ltd 雲母系複合材料およびその製造方法
JP2007182524A (ja) * 2005-01-12 2007-07-19 Nippon Carbide Ind Co Inc メラミン系樹脂成形被覆用組成物及び該組成物で被覆された成型物

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