JPH08198201A - 発破込物用砂の連続充填方法及び充填機並びにこれに 用いる発破込物用袋束 - Google Patents

発破込物用砂の連続充填方法及び充填機並びにこれに 用いる発破込物用袋束

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JPH08198201A
JPH08198201A JP3177595A JP3177595A JPH08198201A JP H08198201 A JPH08198201 A JP H08198201A JP 3177595 A JP3177595 A JP 3177595A JP 3177595 A JP3177595 A JP 3177595A JP H08198201 A JPH08198201 A JP H08198201A
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sand
bag
chute
bags
filling
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JP3177595A
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English (en)
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Kazuhiko Atsuta
和彦 熱田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続充填用に工夫した袋を用いて次々に砂を
充填でき、充填時間を短縮する発破込物用砂の連続充填
方法及び、小さくコンパクトで狭い場所にも設置でき、
砂の種類を問わず袋に砂を迅速かつ確実に充填できる発
破込物用砂充填機並びに、着脱が容易かつすばやくでき
作業性を向上させた発破込物用袋束を提供する。 【構成】 充填機1は砂49を貯めるホッパ3下方開口
部に砂かき出し用ドラム4を設け、その前方に砂49の
流下・停止選択用ストッパー5及び砂49を分配する分
配器9を取付けている。分配器9下方に砂49を袋44
に導くシュート20が設けられ、袋44は袋固定部材2
7とクリップ23によりシュート20下に保持される。
袋44内に投入する砂49を隙間なく充填するため、回
転板32のローラ32aの接触により揺動し砂49に振
動を伝える梃子部材33を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル工事現場・採
石場・鉱山坑内等の発破作業において、発破孔に詰め込
まれる発破込物用として袋に詰める砂の連続充填方法と
この方法を用いて砂を袋に充填する砂充填機及び該充填
方法に用いる発破込物用袋束に関する。
【0002】
【従来の技術】発破作業は、図15に示すように発破孔
50に爆薬51を詰め込み、その後方に主に砂を袋詰め
した発破込物52を詰め込んで行う。従来、トンネル工
事現場・採石場・鉄鉱山の坑内等の現場で発破作業を行
う場合、予め製造工場で製造された発破込物を必要な個
数分作業現場に搬入して発破作業を行なっていた。発破
込物製造機械は大型のため、小規模の工場で発破込物を
製造する場合は機械の導入が難しく手作業に頼ってき
た。一方、現場においても搬入した発破込物の数が不足
した場合、再度、製造工場で製造し現場まで搬入すると
時間と日数がかかり、大型の製造機械を現場へ搬入し発
破込物を製造させることは大変難しいことなどから、現
場作業員が現場で不足分の発破込物を手作業で作らなけ
ればならなかった。しかし、作業者が手作業で開口部の
径が小さく細長い袋に砂を詰め込んでいくには、大変手
間と時間がかかり、乾燥した砂で1日(7時間)300
袋位しか作れなかった。更に、砂の充填作業の際、砂で
作業者が汚れるだけでなく、発生する粉塵がじん肺など
呼吸器系疾患の原因となるなど問題点が多かった。ま
た、充填する砂は乾燥した砂ばかりでなく、発破効果を
向上させ硝煙及び爆発音と飛石とを防止すると共に充填
の際の粉塵の発生を少なくするために水を含んだ湿砂も
使用されるが、思うように袋内に充填できず、1日10
0袋弱と袋詰作業性が非常に悪いのでその使用量は少な
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は上記した問題を解決し、連続充填用に工夫さ
れた袋を用いることで次々に砂を充填でき、作業能率を
向上させ充填時間を短縮する発破込物用砂の連続充填方
法及び、小さくコンパクトで狭い工場内や現場にも設置
でき、作業場で作業者が汚れ、粉塵を吸い込むことなく
乾燥砂・湿砂を問わず袋内に容易に迅速且つ確実に充填
できる発破込物用砂充填機並びに着脱が容易且つ迅速に
でき作業性を向上させた発破込物用袋束を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1)発破孔に対応する径をもつ細長の袋体の上方開口左
右に切り込みを入れて袋上端部を前後に分離し、前側上
端部を前方下に舌状に垂らした袋を用意し、該袋を複数
枚重ね砂投入用のシュートの後方に袋の後側上端部を重
ねて固定して、最前方の袋の前側上端部をシュート下方
で拡げ開口させた状態に保持し、その後シュートを介し
て砂を所定量袋内に充填し、充填が終ったら砂の入った
袋一つだけをシュートの後方から外し、袋開口を封止し
て発破込物とすると共に、新たに最前方となる袋に前記
と同様の手順で作業を行っていくことで砂を袋に連続し
て充填する発破込物用砂の連続充填方法 2)前記袋を複数枚重ね、重ねた袋の後側上端部に掛止
用の孔を開けると同時に孔周りの加熱融着により一体的
に結束し、結束された袋束の孔をシュート後方に設けた
掛止部材に掛止した後、後側上端部をまとめて固定した
ことを特徴とする前記1)に記載の発破込物用砂の連続
充填方法 3)砂を入れるホッパの下方開口部に駆動装置により回
転するドラムを設け、同じ開口部のドラム前方に砂の流
出防止用ストッパーを取付け、ドラムによりかき出され
て流下する砂を横に並んだ複数の排出口に区分して排出
する砂分配器をストッパー下方に設け、さらに砂分配器
各排出口下方に砂を袋に導くシュートを配すると共に全
シュートを一体で回動可能とし、各シュートには袋の前
側上端部の係止具を設け、シュート後方には複数枚重ね
た袋の後側上端部を脱着自在に固定する袋固定手段を設
けた発破込物用砂充填機 4)シュート後方に設けた袋固定部材上方に袋を複数枚
重ねた状態で掛止するフックを設け、前記袋固定部材前
面のシュート後面と接触する位置に弾性体を取付け、シ
ュートを回動させて弾性体に押し当てた状態に保持する
シュート保持手段及び砂充填中の袋に振動を与える起振
装置を備えた前記3)に記載の発破込物用砂充填機 5)ホッパ下部のドラムとストッパーの間の開口部に、
下方の分配器各排出口にそれぞれ対応させて設けた調整
板の上下動により前記開口部面積を変えて各排出口毎の
砂の流下量を調整する流量調整機構を取付けた前記3)
または4)に記載の発破込物用砂充填機 6)前記充填機後部に長い枠体を傾斜状態に取付け、該
枠体に沿って砂の搬入用ホッパを上下動自在に取付け、
該搬入用ホッパ下部に砂投下用の扉を回動自在に設け、
搬入用ホッパを昇降させる駆動装置を設け、搬入用ホッ
パが上昇して充填機のホッパ上方まで上がった位置で搬
入用ホッパの扉を開放して砂を充填機のホッパに投下・
供給する砂供給装置を備えた前記3)、4)、5)いず
れか記載の発破込物用砂充填機 7)発破孔に対応した径をもつ細長の発破込物用袋の袋
体上方開口左右に切り込みを入れて袋上端を前後に分離
し、前側上端部を前方下に垂らした袋を複数枚重ね、重
ねた袋の後側上端部を連結して各袋がばらばらにならな
いよう一体的に結束した、発破込物用袋束 8)重ねた袋の後側袋上端部に掛止用の孔を開けると同
時に孔の周りを加熱・融着して各袋を一体的に結束した
前記7)に記載の発破込物用袋束にある。
【0005】複数の発破込物用袋をまとめて固定する時
には、複数の袋をばらばらのまま単に重ねて固定する方
法と、複数の袋をあらかじめ重ねて後側上端部で結束し
て一体とした袋束を固定する方法のどちらを用いてもよ
い。また、発破込物用袋は主にポリ袋を用いるが、ビニ
ール袋や合成繊袋をシュート後方の固定部から取り外し
て袋の上方開口を封止する。取り外した後正面に表れる
次の最前方の袋に上記同様の手順で連続充填を行う。
【0007】掛止用孔を設けた袋束を用いる方法では各
袋が孔縁で融着しているのでばらばらにならず、袋の保
管や持ち運びが簡単で、掛止手段に孔を掛止する際も整
った状態のまま作業できる。孔を掛止することで袋を完
全に固定するまでの仮止めが容易になる。充填済の袋を
取り外す場合も、砂の詰まった袋のみを引っ張れば、孔
部分からちぎれて簡単に外せ、他の袋がくっついてくる
ことがない。
【0008】充填機においては、最初にホッパ内に砂を
投入し、連続充填に必要な量だけ貯めておく。ホッパ内
の砂はストッパーが閉止されている間は流出しない。ホ
ッパ内に貯めた砂を袋に充填するには、まずシュートを
前方に回転させて起こし、複数枚重ねた袋の後側上端部
を袋固定手段で固定し、シュートを戻す。袋の前側上端
部をシュートの係止具に係止して袋の開口を十分開いた
状態に保持した後、ストッパーを開放し、ドラムを回転
させると、ドラムによりホッパからかき出された砂が開
口部を通りストッパー下方も通過して分配器により受け
止められて複数の排出口に区分して排出される。砂は排
出口下方のシュートに入り、各シュートによりシュート
下に固定している袋開口へ導かれて袋内に充填されてい
く。砂の充填を終えた後はドラムの回転を止めると共に
ストッパーを閉止する。砂で一杯になった袋を取り外し
て開口部を封止すると発破込物が完成する。2回目以降
は、同様の手順で固定している袋に次々と充填していく
ことができる。
【0009】袋固定部材にフック及び弾性体を取付け、
さらにシュート保持手段並びに起振装置を備えた構成で
は、袋掛止用の孔をフックに掛止することに加え、シュ
ートの後面を袋を挟みながら袋固定部材正面の弾性体に
押し付けてシュート保持手段でシュートを保持すること
で、袋は弾性体に圧着され、確実に固定される。砂を充
填すると、起振装置で袋内の砂が振動して袋内に砂が隙
間なく詰められる。充填後袋を取り外す際はシュート保
持手段を解放すればよい。
【0010】ホッパ下部開口部面積の調整機構を採用す
ると、分配器に流れこむ砂の量をほぼ各分配器排出口ご
とに調整でき、各袋への投入量を均一にできる。
【0011】充填機後部に砂供給装置を備えた構成で
は、砂を搬入用ホッパに入れた後、駆動装置を作動させ
て搬入用ホッパを充填機のホッパ上方まで上昇させる
と、搬入用ホッパ下部の扉が開放して砂を充填機のホッ
パ内に投入する。
【0012】
【実施例】実施例について以下の図面に基づき説明す
る。実施例はシュート後方にフックと弾性体を取付けた
構成の袋固定手段とし、シュート保持手段と起振装置を
備え、ホッパ下部開口部面積を調整板で調整でき、さら
に充填機後部には砂供給装置を取付けた、掛止穴をもつ
袋束を用いる連続充填方法により砂を充填する、発破込
物用砂充填機の実施例である。図1は実施例の充填方法
で用いる掛止穴を設けた袋束の製造行程説明図、図2は
実施例の充填方法の工程を示す説明図、図3は実施例の
充填機による充填動作説明図、図4は実施例の充填機本
体を示す正面図、図5は実施例の充填機本体を示す側面
図、図6は実施例のシュート保持手段を示す側面図、図
7は実施例のシュート及び固定用金具の回動動作説明
図、図8は実施例のシュート保持動作説明図、図9は実
施例のシュート下部への袋装着状態説明図、図10は実
施例のストッパー及び調整板の動作説明図、図11は実
施例の振動枠の振動発生機構を示す説明図、図12は実
施例の砂供給装置取付状態を示す側面図、図13は実施
例の砂供給装置を示す背面図、図14は実施例の砂供給
装置における扉開放動作説明図である。
【0013】実施例の充填機1は箱型のシャーシ2の上
部に砂49を貯めるホッパ3を設け、ホッパ3下方開口
部には回転自在にドラム4を取付ける。ドラム4前方下
にはドラム4によりかき出される砂49を5つの排出口
それぞれに分けて流下させる分配器9を設ける。この分
配器9とドラム4の間で、砂49の流下または停止を選
択すると共に開放時には砂49を分配器9内に導く案内
板の役目を果たすストッパー5をホッパー3に回動自在
に取付ける。また、ホッパ3下方の開口面積を各分配器
9排出口に対応して5分割でそれぞれ調整する調整板6
をホッパ3前面壁に設けた調整板枠7に上下動自在に取
付け、ネジ8で固定する。シャーシ2内にはドラム4回
転用及び起振装置としてギヤドモータ10が取付けられ
ている。ギヤドモータ回転軸10aには正方形の回転板
32を取付け、回転板32四隅それぞれにローラ32a
をギヤドモータ回転軸10aと平行に回動自在に取付け
ている。またギヤドモータ回転軸10a先端にはドラム
4へ無端チェーン11を介して回転を伝達するスプロケ
ット10cを配置し、スプロケット10cと回転板10
a間にスプロケット10cと回転軸10aの結合・切離
しを行うクラッチ10bを備えている。ストッパー5の
開閉とクラッチ10bのON−OFFを連動させて操作
する操作レバー12には、下ろしたときにタッチスイッ
チ14に接触してクラッチ10bをON状態にするスイ
ッチ動作板13が取付けられており、またこの操作レバ
ー12からストッパー5へ動作を伝達するリンク15,
16及びストッパーを閉止する方向に付勢するスプリン
グ17がシャーシ2及びホッパ3の側面に取付けられ
る。箱型のシャーシ2の側面にはギヤドモータ10を制
御する制御箱18が取付けられ、シャーシ2正面には、
振動枠19がシャーシ2の振動枠取付部分にゴム板35
を介して取付けられている。この振動枠19への振動伝
達用として、棒状の梃子部材33がシャーシ2内部に回
動軸2aを中心に回動自在に取付けられ、入力端33a
をギヤドモータ10により回転する回転板32のローラ
32aに接触するよう配置し、出力端33bは振動枠1
9にゴム片34を介して取付けている。振動枠19上部
には各分配器9排出口から流下した砂49を受取り、袋
44に導くシュート20が、回動軸21及び保持用金具
22と一体になって回動自在に支持され、シュート20
正面には、袋44の前側上端部46を係止するクリップ
23が設けられている。また保持用金具22の凹部24
にローラー26を掛合してロックすることにより、一体
となっているシュート20を同時に保持する保持レバー
25が回動軸21と平行な軸周りに回動自在に振動枠1
9上部に取付けられる。シュート20の後方には、袋固
定部材27があり、シュート20後面との間に後側上端
部47を挟み込んで袋44を保持する弾性体28と、後
側上端部47に開けられた孔49を掛けて袋44を何枚
も重ねた状態で掛止できるフック29が備えられてい
る。振動枠19下部には砂49の入った袋44が前後左
右にずれないように支える袋支持板30が5つ取付けら
れ、さらにその下に砂49の詰まった袋44の下面を支
えるための底板31が設けられている。
【0014】充填機1後部に着脱自在に取付けられる砂
供給装置36は2本のコの字型断面の長い鋼材をコの字
の開いた方を内側に向けて梯子型に組合せた枠体37に
砂49搬入用ホッパ38を枠体37内側を案内溝として
上下に摺動可能に取付ける。砂49搬入用ホッパ38に
は下部に砂49投下用の扉39が回動可能に設けられ、
搬入用ホッパ38上昇の際、扉39はその下辺両端に設
けられた案内ローラー40が枠体37の一定の高さの部
分に設けられた扉開放用レール41に沿って進むことで
開放する機構をもつ、枠体37上部には搬入用ホッパ3
8昇降用のホイスト42が備えられており、先端の鉤部
分を搬入用ホッパ38上部に掛けたチェーン43を巻き
上げたり、ゆるめたりすることで搬入用ホッパ38昇降
を行う。砂供給装置36は、搬入用ホッパ38が上昇し
た時に充填機1のホッパ3の上方にくるように、装置全
体を充填機1後部に立てかける格好に設置される。この
際、枠体37の中ほどを充填機1のホッパ3上方開口部
に、下を充填機1のシャーシ2下部にそれぞれ固定して
砂49を充填した搬入用ホッパ38を上昇させても安定
が保てるようにする。
【0015】本実施例の砂49の連続充填方法は、まず
砂49をホッパ3内に流し込み、ホッパ3内に砂を貯め
る。シュート20が保持レバー25で保持されている場
合はこれを外した後、シュート20を前方に回転させ、
袋固定部材27前方に作業可能な空間を作る。袋固定部
材27の5つのフック29に、袋44を複数枚重ね、後
側上端部47に掛止用の孔48を設け、その周囲を融着
してばらばらにならないよう結束した袋束45を各々掛
止した後、シュート20を戻し、保持レバー25で保持
用金具22を上から下に押えつけると、保持用砂具22
の凹部24に保持レバー25のローラー26が入り込
み、手で保持レバー25を持ち上げて解放しない限り外
れないようロックされる。これによって、保持用金具2
2と一体のシュート20が袋固定部材27の弾性体28
に袋束45を挟みながら押し付けられた状態に保持さ
れ、袋束45は強く圧着されて固定される。その後、横
5列全ての袋44の前側上端部46をシュート20のク
リップ23に係止してシュート20開口下に袋を広く開
口させる(図9参照)。
【0016】各袋44への砂49の流下量を、開口面積
の調整板6であらかじめ調整してあることを確認してか
ら、ギヤドモータ10を作動させると、回転板32が回
転してローラ32aが梃子部材33入力端33aを下方
に押し、回動軸2aを支点として梃子部材33を揺動さ
せ振動枠19を上方に動かす。回転板32がそのまま回
転を続けると入力端33aがローラ32aの軌道から外
れ、振動枠19が自身の重量で下方に戻ると同時に梃子
部材33も元の位置に戻る。以上が間欠的に繰り返すこ
とで振動枠19が上下に振動し、振動枠19に取付けら
れた袋支持板30を経て袋44と袋内の砂49に振動を
与え、砂49を隙間なく詰め込む。操作レバー12をい
っぱいに下ろすとストッパー5が開くと共にタッチスイ
ッチ14がスイッチ動作板13の接触でON状態とな
り、クラッチ10bでギヤドモータ回転軸10aとスプ
ロケット10cが結合され、ドラム4が駆動されて回転
し、かき出された砂49が分配器9に入って各シュート
20に分配されて袋44へ流入する。袋44に砂49が
所定量詰まったら、操作レバー12を戻してストッパー
5を閉じ、ギヤドモータ10の回転を止める。砂49の
流下が終わったら、保持レバー25を持ち上げてシュー
ト20のロックを解除する。ロック解除と同時にシュー
ト20は弾性体28の復元力によって保持状態から戻っ
て袋束45は強く拘束されなくなる。砂48の詰まった
袋44の開口を持って前方に引き抜くと、袋44は簡単
に外れ、開口をひねってシール、融着等の手段で封止す
ると、袋44は密封され、発破込物52として完成す
る。袋44を抜き取った後には、重なっていた次の袋4
4の前側上端部46が垂れた状態で正面に現れるので、
これをクリップ23に係止し、前記同様の作業を繰り返
すことにより連続して5本一度に次々に砂49を充填す
ることができる。本実施例の充填機では、砂を袋に充填
する速さを作業者の熟練速度に応じて、調整板による開
口面積の調整やギヤドモータ回転数の変更によって変え
ることができる。また、一台のギヤドモータで砂かき出
し用ドラムの駆動と振動枠の起振が行えるため、装置を
コンパクトかつ軽量にでき、作業場への設置性に優れ
る。さらに、操作レバーでストッパーの開閉とクラッチ
のON−OFFを連動させて操作するので、別々に操作
する手間が省け袋に充填する際の操作手順が減って、作
業性が向上し作業時間が短縮される。
【0017】砂供給装置36を充填機1後部に取り付け
た場合、これで砂49の供給を行うには、まず搬入用ホ
ッパ38を一番下まで下げ、人力や機械により砂49を
搬入用ホッパ38内に貯める。次に搬入用ホッパ38を
上昇させると充填機1のホッパ3上方の辺りで案内ロー
ラー40が枠体37の案内溝から扉解放用レール41に
移り、そのまま搬入用ホッパ38を上昇させると案内ロ
ーラー40が扉解放用レール41を進むのと一緒に扉3
9が開いて搬入用ホッパ38内の砂49を投下する(図
13参照)。扉39が十分開放したならば搬入用ホッパ
38の上昇を止め、その状態を保持する。砂49が全部
出終ったら搬入用ホッパ38を下降させて、次の砂供給
に備える。砂供給装置36は充填機1と独立して動作す
るので、砂49の充填中にも充填機1のホッパ3に次々
と砂49を補給して連続作業を行うことができる。ま
た、砂供給装置36は必要に応じて取付けるという性格
のものであるため、作業場が非常に狭い場合や他に砂供
給手段がある場合などはこれを用いずに充填機のみを使
用してもかまわない。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記した方法を採用することに
より、袋開口をシュート下方にセットする際に面倒な操
作が必要なく、袋の装着・交換が容易且つ素早くできる
ため、砂の充填を連続的に次々行え、作業能率が大きく
向上して作業時間が短縮される。
【0019】掛止穴を設けると共にばらばらにならない
よう融着して結束した袋束を用いる方法を採用すると、
まとめた袋のシュート後方への固定も容易且つ素早く行
え、一層作業時間を短縮できる。
【0020】また、本発明の充填機は上記した構成を採
用することにより、コンパクトで小さな工場や現場にも
設置でき、ドラムで強制排出するため湿砂でも乾砂と同
様に袋に充填できる。さらに砂の流下経路で外側に表れ
ている部分が少なく作業時に粉塵をほとんど発生させ
ず、作業者が直接砂に触れる部分もないため砂による汚
れも少なくなる。そして、袋を複数枚重ねてセットする
ことで連続して充填作業を行うことができ、1回の充填
で複数の袋に詰められることと合わせて、作業能率が手
作業に比べ大幅に高まり、充填個数が約4〜6倍程度に
なる。
【0021】フック及び弾性体を備えた袋固定手段と、
シュート保持手段及び起振装置を備えた構成を採用する
と、袋の取付けと固定が容易且つ確実になると共に、振
動で砂を袋内に隙間なく充填することができる。
【0022】ホッパ下部の開口面積を分配器排出口に対
応して分割調整できる構成を採用すると一度に充填する
複数の袋への砂の流下量を各袋別に調整できるため、流
下量の不均一を等量に合わせられ、かつ単位時間当りの
流下量を変えて充填速度を多様に設定でき、作業者のペ
ースに応じた対応ができる。
【0023】充填装置後部に砂供給装置を取付けた構成
を採用すると、砂の補給が充填作業中にも行え、より長
い連続作業が行える。一人で作業する場合でも、充填機
上部の比較的高い位置にあるホッパに重い砂を入れる手
間が省け、低い位置での作業となるため労力が軽減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の充填方法で用いる掛止穴を設けた袋束
の製造行程説明図である。
【図2】実施例の充填方法の工程を示す説明図である。
【図3】実施例の充填機による充填動作説明図である。
【図4】実施例の充填機本体を示す正面図である。
【図5】実施例の充填機本体を示す側面図である。
【図6】実施例のシュート保持手段を示す側面図であ
る。
【図7】実施例のシュート及び固定用金具の回動動作説
明図である。
【図8】実施例のシュート保持動作説明図である。
【図9】実施例のシュート下部への袋装着状態説明図で
ある。
【図10】実施例のストッパー及び調整板の動作説明図
である。
【図11】実施例の振動枠の振動発生機構を示す説明図
である。
【図12】実施例の砂供給装置取付状態を示す側面図で
ある。
【図13】実施例の砂供給装置を示す背面図である。
【図14】実施例の砂供給装置における扉開放動作説明
図である。
【図15】発破作業状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 充填機 2 シャーシ 2a 回動軸 3 ホッパ 4 ドラム 5 ストッパー 6 調整板 7 調整板枠 8 ネジ 9 分配器 10 ギヤドモータ 10a 回転軸 10b クラッチ 10c スプロケット 11 無端チェーン 12 操作レバー 13 スイッチ動作板 14 タッチスイッチ 15 リンク 16 リンク 17 スプリング 18 制御箱 19 振動枠 20 シュート 21 回動軸 22 保持用金具 23 クリップ 24 凹部 25 保持レバー 26 ローラー 27 袋固定部材 28 弾性体 29 フック 30 袋支持板 31 底板 32 回転板 32a ローラ 33 梃子部材 33a 入力端 33b 出力端 34 ゴム片 35 ゴム板 36 砂供給装置 37 枠体 38 搬入用ホッパ 39 扉 40 案内ローラー 41 扉開放用レール 42 ホイスト 43 チェーン 44 袋 45 袋束 46 前側上端部 47 後側上端部 48 孔 49 砂 50 発破孔 51 爆薬 52 発破込物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 30/10 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発破孔に対応する径をもつ細長の袋体の
    上方開口左右に切り込みを入れて袋上端部を前後に分離
    し、前側上端部を前方下に舌状に垂らした袋を用意し、
    該袋を複数枚重ね砂投入用のシュートの後方に袋の後側
    上端部を重ねて固定して、最前方の袋の前側上端部をシ
    ュート下方で拡げ開口させた状態に保持し、その後シュ
    ートを介して砂を所定量袋内に充填し、充填が終ったら
    砂の入った袋一つだけをシュートの後方から外し、袋開
    口を封止して発破込物とすると共に、新たに最前方とな
    る袋に前記と同様の手順で作業を行っていくことで砂を
    袋に連続して充填する発破込物用砂の連続充填方法。
  2. 【請求項2】 前記袋を複数枚重ね、重ねた袋の後側上
    端部に掛止用の孔を開けると同時に孔周りの加熱融着に
    より一体的に結束し、結束された袋束の孔をシュート後
    方に設けた掛止部材に掛止した後、後側上端部をまとめ
    て固定したことを特徴とする請求項1に記載の発破込物
    用砂の連続充填方法。
  3. 【請求項3】 砂を入れるホッパの下方開口部に駆動装
    置により回転するドラムを設け、同じ開口部のドラム前
    方に砂の流出防止用ストッパーを取付け、ドラムにより
    かき出されて流下する砂を横に並んだ複数の排出口に区
    分して排出する砂分配器をストッパー下方に設け、さら
    に砂分配器各排出口下方に砂を袋に導くシュートを配す
    ると共に全シュートを一体で回動可能とし、各シュート
    には袋の前側上端部の係止具を設け、シュート後方には
    複数枚重ねた袋の後側上端部を脱着自在に固定する袋固
    定手段を設けた発破込物用砂充填機。
  4. 【請求項4】 シュート後方に設けた袋固定部材上方に
    袋を複数枚重ねた状態で掛止するフックを設け、前記袋
    固定部材前面のシュート後面と接触する位置に弾性体を
    取付け、シュートを回動させて弾性体に押し当てた状態
    に保持するシュート保持手段及び砂充填中の袋に振動を
    与える起振装置を備えた請求項3に記載の発破込物用砂
    充填機。
  5. 【請求項5】 ホッパ下部のドラムとストッパーの間の
    開口部に、下方の分配器各排出口にそれぞれ対応させて
    設けた調整板の上下動により前記開口部面積を変えて各
    排出口毎の砂の流下量を調整する流量調整機構を取付け
    た請求項3または4に記載の発破込物用砂充填機。
  6. 【請求項6】 前記充填機後部に長い枠体を傾斜状態に
    取付け、該枠体に沿って砂の搬入用ホッパを上下動自在
    に取付け、該搬入用ホッパ下部に砂投下用の扉を回動自
    在に設け、搬入用ホッパを昇降させる駆動装置を設け、
    搬入用ホッパが上昇して充填機のホッパ上方まで上がっ
    た位置で搬入用ホッパの扉を開放して砂を充填機のホッ
    パに投下・供給する砂供給装置を備えた請求項3、4、
    5いずれか記載の発破込物用砂充填機。
  7. 【請求項7】 発破孔に対応した径をもつ細長の発破込
    物用袋の袋体上方開口左右に切り込みを入れて袋上端を
    前後に分離し、前側上端部を前方下に垂らした袋を複数
    枚重ね、重ねた袋の後側上端部を連結して各袋がばらば
    らにならないよう一体的に結束した、発破込物用袋束。
  8. 【請求項8】 重ねた袋の後側袋上端部に掛止用の孔を
    開けると同時に孔の周りを加熱・融着して各袋を一体的
    に結束した請求項7に記載の発破込物用袋束。
JP3177595A 1995-01-26 1995-01-26 発破込物用砂の連続充填方法及び充填機並びにこれに 用いる発破込物用袋束 Pending JPH08198201A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111645889A (zh) * 2020-05-26 2020-09-11 重庆医药高等专科学校 袋式颗粒药品密封包装机
CN117699146A (zh) * 2024-02-05 2024-03-15 山东斯马特农业科技有限公司 茶叶生产包装机

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