JPH08198115A

JPH08198115A - 運搬車

Info

Publication number: JPH08198115A
Application number: JP989195A
Authority: JP
Inventors: Mutsuo Kojima; 睦男小島; Shinji Tsukamoto; 新司塚本; Eiji Miyajima; 栄児宮島; Kanenobu Kaneko; 謙信金子
Original assignee: MARUSA KK
Current assignee: MARUSA KK
Priority date: 1995-01-25
Filing date: 1995-01-25
Publication date: 1996-08-06

Abstract

(57)【要約】【目的】簡易な構造で量産性に秀れ安価な製品を提供
でき、建築現場などで活用でき従来製品に比べて極めて
実用的な運搬車を提供すること。【構成】枠体１に車輪２を垂設し、この枠体１に手押
し用ハンドル体３を立設し、この枠体１に端部に引っ掛
け用フック部４を設けた仮設足場用の足場板５をこのフ
ック部４を枠体１に引っ掛け係止して敷設架設し得るよ
うに構成し、前記手押し用ハンドル体３を起伏自在にし
て折り畳み自在に構成し、前記枠体１内側に車輪支承部
６を設けて手押し用ハンドル体３を伏して折り畳んだ枠
体１を複数体積み重ね重合し得るように構成した運搬
車。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば建築現場などで
資材などを運搬する場合や倉庫などに格納する場合など
に使用できる運搬車に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
様々な運搬車が市販されているが、本発明は簡易な構造
で量産性に秀れ安価な製品を提供でき、建築現場などで
活用でき従来製品に比べて極めて実用的な運搬車を提供
することを目的としている。

【０００３】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。

【０００４】枠体１に車輪２を垂設し、この枠体１に手
押し用ハンドル体３を立設し、この枠体１に端部に引っ
掛け用フック部４を設けた仮設足場用の足場板５をこの
フック部４を枠体１に引っ掛け係止して敷設架設し得る
ように構成したことを特徴とする運搬車に係るものであ
る。

【０００５】また、前記手押し用ハンドル体３を起伏自
在にして折り畳み自在に構成し、前記枠体１内側に車輪
支承部６を設けて手押し用ハンドル体３を伏して折り畳
んだ枠体１を複数体積み重ね重合し得るように構成した
ことを特徴とする請求項１記載の運搬車に係るものであ
る。

【０００６】また、前記枠体１の前記足場板５の架設方
向の枠杆部７を伸縮調整自在に構成したことを特徴とす
る請求項１，２のいずれか１項に記載の運搬車に係るも
のである。

【０００７】

【作用】仮設足場用の足場板５の端部の引っ掛け用フッ
ク部４を枠体１に引っ掛け係止して枠体１に足場板５を
敷設架設できる。

【０００８】これにより底板（荷台板）が敷設された手
押し式の運搬車となる。

【０００９】従って、建築現場などで使用する場合に
は、建築現場にある仮設足場用の足場板５を利用して荷
台板付の運搬車として使用できることとなる。

【００１０】また、請求項２記載の発明においては、枠
体１内側の車輪支承部６に車輪２を載置して手押し用ハ
ンドル体３を伏して折り畳んだ枠体１を複数体積み重ね
て収納することができることとなる。

【００１１】また、請求項３記載の発明においては、建
築現場にある仮設足場用の足場板５の規格（長さ寸法）
が異なっても、これに応じて枠体１の前記足場板５の架
設方向の枠杆部７を伸縮調整すれば、枠体１に足場板５
を敷設架設できることとなる。

【００１２】

【実施例】本実施例は、仮設パイプを溶接して形成した
方形状の枠体１の四隅に車輪２を垂設している。

【００１３】この枠体１の前後両端の左右に左右一対の
手押し用ハンドル体３として仮設パイプを採用したハン
ドル杆３Ａを立設し、この夫々のハンドル杆３Ａを枠体
１の前後方向の枠杆部７と沿設状態に倒し得るように起
伏自在に構成している。

【００１４】また、建築現場などには仮設用の足場板５
が余分に用意されていることが多く、この仮設用の足場
板５の前後には足場枠杆に引っ掛け係止して架設するた
めのフック部４が回動自在に付設されている。

【００１５】この足場板５の引っ掛け用フック部４を枠
体１の前後の係止杆部（実施例では後述する水平連結杆
３Ｂ）に引っ掛け係止して枠体１に足場板５を敷設状態
に架設し得るように枠体１を設定している。

【００１６】従って、仮設パイプを利用して車輪２付の
枠体１を簡易に製作して非常にコスト安な運搬車を提供
できると共に、建築現場にある仮設足場用の足場板５を
引っ掛け係止するだけで底板（荷台板）付の運搬車とな
り、極めて安価にして建築現場では非常に利用価値のあ
る運搬車を提供できることとなる。

【００１７】本実施例では、二枚の足場板５が並設状態
に連なったものと、一枚の足場板５とを並設して架設す
ることで、殆ど隙間なく足場板５が敷設された荷台板付
の運搬車となる。

【００１８】不要ならば適宜足場板５を取り外せば良
く、足場板５の代わりに例えば図６のように収納籠体９
を載置し、この収納籠体９内に資材などを収納して運搬
するようにも利用できる。

【００１９】また、本実施例では、枠体１の枠杆部７と
係止杆部３Ｂとからなる外枠杆の内側の前後端寄りに架
設枠10を架設し、この架設枠10と係止杆部３Ｂとの間に
支承板11を付設して枠体１の四隅内側寄りに車輪支承部
６を設けている。

【００２０】従って、図３に示すように前記足場板５を
取り外し、手押し用ハンドル体３を折り畳み、図４に示
すように枠体１に垂設した車輪２を車輪支承部６上に載
置させて複数体の本製品を積み重ね収納できるように構
成している。

【００２１】また、本実施例の手押し用ハンドル体３
は、左右角部にハンドル杆３Ａを立設したもので、この
左右のハンドル杆３Ａは底部の水平連結杆３Ｂにより左
右一体となっており、この水平連結杆３を回転軸として
ハンドル杆３Ａが起伏自在となるように構成している。

【００２２】このハンドル杆３Ａの底部の水平連結杆３
Ｂには、図７，図８に示すようにハンドル杆３Ａが立設
した状態を保持するロック機構12が設けられ、このロッ
ク機構12の操作ハンドル12Ａを図８(ａ)のように回動す
ることにより水平連結杆３Ｂに一体に突設した当板12Ｂ
の回動移動が阻止板12Ｃにより阻止され、これによって
水平連結杆３Ｂの回動が阻止されハンドル杆３Ａの起伏
動作がロックされるように構成している。

【００２３】また、このハンドル杆３Ａの先端には、握
持杆３Ｃが引動自在に嵌挿されており、図９に示すよう
に必要に応じてこの握持杆３Ｃを引動して内側に直角に
回動することにより先端が内側に折曲した握持杆３Ｃを
手押し時の握持ハンドルとして使用できるように構成し
ている。

【００２４】また、図１０に示すようにこの折曲状態と
せずハンドル杆３Ａに嵌挿した状態の握持杆３Ｃ先端間
にハンドル架設杆３Ｄを嵌挿架設して枠杆状の手押し用
ハンドル体３を構成することもできるように構成してい
る。

【００２５】また、枠体１の前記足場板５の架設方向の
枠杆部７を伸縮調整自在に構成している。

【００２６】従って、建築現場にある仮設足場用の足場
板５の規格（長さ寸法）が異なっても、これに応じて枠
体１の前記足場板５の架設方向の枠杆部７を伸縮調整す
れば、枠体１に足場板５を敷設架設できることとなる。

【００２７】この伸縮調整機構13は、図１１，図１２に
示すように伸縮自在に構成した連結パイプ構造にこの伸
縮位置を固定するクサビ方式のロック係止機構を設けた
構成としている。

【００２８】また、ハンドル体３を適宜取り替えたり、
前記ハンドル架設杆３Ｄの代わりに所定形状に設計した
手すり枠を付設して支持枠を構成し、この支持枠と前記
足場板５とに筋かいを付設して簡易作業台としても使用
できるように構成できる。

【００２９】

【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、簡
易な構造で量産性に秀れ安価な製品を提供でき、単に足
場板を掛け渡すだけで底板（荷台板）付の運搬車とな
り、この足場板は建築現場などでは特に容易に入手可能
であるから、建築現場などで活用でき従来製品に比べて
極めて実用的な運搬車となる。

【００３０】また、請求項２記載の発明においては、枠
体内側の車輪支承部に車輪を載置して手押し用ハンドル
体を伏して折り畳んだ枠体を複数体積み重ねて収納する
ことができる。

【００３１】また、請求項３記載の発明においては、建
築現場にある仮設足場用の足場板の規格（長さ寸法）が
異なっても、これに応じて枠体の前記足場板の架設方向
の枠杆部を伸縮調整すれば、枠体に足場板を敷設架設で
きることとなり、一層秀れた運搬車となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の使用状態の斜視図である。

【図２】本実施例の斜視図である。

【図３】本実施例の手押し用ハンドル体を折り畳んだ状
態の斜視図である。

【図４】本実施例の積み重ね収納状態の斜視図である。

【図５】本実施例の分解状態の斜視図である。

【図６】本実施例の収納籠体を用いて使用する場合の斜
視図である。

【図７】本実施例の手押し用ハンドル体の回動ロック機
構を示す要部の斜視図である。

【図８】本実施例の手押し用ハンドル体の回動ロック機
構のロック状態並びに解除状態を示す説明正面図示す

【図９】本実施例の手押し用ハンドル体のハンドル杆と
握持杆との連結並びに折曲使用状態を示す説明正面図で
ある。

【図１０】本実施例のハンドル架設杆を架設した状態の
手押し用ハンドル体を示す説明正面図である。

【図１１】本実施例の伸縮調整機構のロック状態を示す
説明断面図である。

【図１２】本実施例の伸縮調整機構の解除状態を示す説
明断面図である。

【符号の説明】

１枠体２車輪３手押し用ハンドル体４引っ掛け用フック部５足場板６車輪支承部７枠杆部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者金子謙信新潟県三条市大字三貫地新田972番地１株式会社マルサ内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】枠体に車輪を垂設し、この枠体に手押し
用ハンドル体を立設し、この枠体に端部に引っ掛け用フ
ック部を設けた仮設足場用の足場板をこのフック部を枠
体に引っ掛け係止して敷設架設し得るように構成したこ
とを特徴とする運搬車。
【請求項２】前記手押し用ハンドル体を起伏自在にし
て折り畳み自在に構成し、前記枠体内側に車輪支承部を
設けて手押し用ハンドル体を伏して折り畳んだ枠体を複
数体積み重ね重合し得るように構成したことを特徴とす
る請求項１記載の運搬車。
【請求項３】前記枠体の前記足場板の架設方向の枠杆
部を伸縮調整自在に構成したことを特徴とする請求項
１，２のいずれか１項に記載の運搬車。