JPH08196299A - サーマルサイクリング反応装置及びこれに用いる反応容器 - Google Patents

サーマルサイクリング反応装置及びこれに用いる反応容器

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JPH08196299A
JPH08196299A JP7010636A JP1063695A JPH08196299A JP H08196299 A JPH08196299 A JP H08196299A JP 7010636 A JP7010636 A JP 7010636A JP 1063695 A JP1063695 A JP 1063695A JP H08196299 A JPH08196299 A JP H08196299A
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reaction
temperature control
temperature
container
thermal cycling
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JP7010636A
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Norihiko Ishiguro
敬彦 石黒
Shingo Fukunaga
信吾 福永
Yoshitami Mitoma
恵民 三苫
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L7/00Heating or cooling apparatus; Heat insulating devices
    • B01L7/52Heating or cooling apparatus; Heat insulating devices with provision for submitting samples to a predetermined sequence of different temperatures, e.g. for treating nucleic acid samples

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  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法等に用い
られるサーモサイクリング反応装置を提供する。 【構成】 開口を耐熱性透明シートで封止した板厚内空
所を反応室301とする薄板の熱良伝導性材料からなる
容器本体3を含む反応容器と、搬送路に沿って設定さ
れた複数の停止位置の間で予め定めた順序に従い反応容
器を搬送,停止させる搬送ローラ504〜506と、前
記反応容器の受熱面エリアが接触する温調表面61〜
81を有してかつ相互に熱の影響を受けないように離間
した前記停止位置に夫々配置された複数の温調ブロック
6〜8と、これらの各固定温調表面61〜81を、夫々
予め定めた各別の所定温度に維持する固定温調表面の温
度制御手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばポリメラーゼ連
鎖反応(PCR)法などに用いられるサーマルサイクリ
ング反応装置、及びこれに好適に用いられる反応容器に
関するものである。
【0002】
【従来技術】DNA配列を標的として行なうPCR法
は、目的とする遺伝子を増幅するために標的DNA断片
を2種のプライマーで挾み、DNAポリメラーゼによる
鋳型特異的なDNA合成反応をインビトロで繰り返すこ
とによって前記の特定DNA断片を短時間に大量に増幅
させる方法として知られ(特公平4−67957号、特
公平4−67960号他)、僅かな数しか存在しないD
NA又はこれを含む微生物の検出が可能となるなどの点
から生化学、遺伝子工学等を含む広義の生物学、医学、
薬学、農学等の分野で近時広く応用されている。
【0003】このPCR法は一般に、標的DNA配列を
含む2本鎖DNAを1本鎖DNAに解離(変性)する温
度に維持してDNA変性を行なわせる第1段階、解離し
た1本鎖DNAに正方向及び逆方向のプライマーを結合
(アニーリング)させる温度に維持する第2段階、DN
Aポリメラーゼ存在下に、1本鎖DNAに相補的なDN
Aの合成が可能な温度に維持して相補的なDNAを順に
伸長させる第3段階、の3段階に設定したサーマルプロ
フィル(温度の上り下がり)に従ったサイクルを多数回
サイクリングする(繰り返す)ことにより、僅かな数の
DNAを大量の数に増幅するものである。
【0004】このPCR法は、従来、コンピュータ制御
能を有する自動化した温度−循環装置(サーマルサイク
ラー)を用いて実施されている。このようなサーマルサ
イクラーを用いた装置構成の一例を挙げると、反応混合
物を収容した反応容器を収容できる浴(凹部)を有する
金属製ブロックと、内部に流路を形成し、この金属製ブ
ロックに熱媒体である流体が循環できるように流路で接
続された高温流体貯蔵器及び低温流体貯蔵器とを有し、
この金属製ブロックの浴に導入される熱媒体の温度を該
流体の高温流体貯蔵器及び低温流体貯蔵器との間の循環
切換えなどにより前記した3段階の各設定温度、例えば
第1段階(変性)は90〜95℃の温度で20秒前後、
第2段階(アニーリング)は45〜60℃の温度で20
秒前後、第3段階は65〜75℃の温度で30秒前後、
と順次に移行するように自動的に制御されるサーマルサ
イクラーを例示することができる。
【0005】また、以上のPCR法に用いるものではな
いが、試験管型の反応容器の例えば100本をラックに
吊持させ、槽内に充填されている恒温媒体の設定維持温
度が異なる1番目〜5番目の恒温槽に該ラックを順次に
移送し試験管を恒温媒体に浸漬させて各槽においての所
望の酵素反応あるいは酵素の失活などを行なわせる酵素
的サイクリング反応のためのサーマルサイクラーも提案
されている(特公昭62−12986号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した高温
流体貯蔵器及び低温流体貯蔵器との間で熱媒体である流
体を循環して金属製ブロックの内の浴熱媒体の温度を昇
温,降温することで、経時的に設定された各段階の設定
温度に移行させる方式のものでは、例えば反応混合液の
温度を第1段階の90℃から第2段階の45℃に降下さ
せるのに反応容器が浸漬している熱媒体を低温流体に入
れ替えるだけではその温度移行が極めて緩慢にしか行な
われないため、反応時間に比べて温度移行の時間経過が
冗長となり、多数回のサイクリングを行なう全処理時間
が極めて長くなってしまうという問題があり、また例え
ば第1段階(第2段階も同じ)の反応は、設定温度90
℃において生ずるだけでなくその上下数℃の範囲で反応
が進行するから、設定した反応時間に対しての時間管理
が難しく、このために反応が全く進行しない場合さえも
生ずることがあるという問題も招く。
【0007】また、次段階の低い温度への移行を迅速に
行なわせるためには、例えば前記の例で言えば第2段階
の設定温度よりも十分低い流体を浴に循環し、その後、
設定温度に相応(一致)する温度の流体を浴に循環させ
ることが考えられるが、このようにすると、90℃の状
態から45℃の状態に移行する際の温度降下の終期にお
いて反応混合液の温度が設定温度よりも下がり過ぎるい
わゆるオーバーシュート現象を招き易く、このために反
応の再現性において問題を招くと共に、場合によって
は、全く進行しない場合さえも生ずることがあるという
問題も招く。
【0008】また、熱媒体液を溜める恒温槽や高温(低
温)流体貯蔵器が必要で、またこれらの間で流体を循環
させる流路を設けるために装置の小型化が難しく、多数
のサンプルを同時に処理することには必ずしも適してい
ない。
【0009】また前記のラックに吊持させた試験管を恒
温媒体の設定維持温度が異なる複数の恒温槽の液に順次
に移送・浸漬する方式のものでは、試験管自体を複数の
恒温槽に渡って移行させる機械的な手段が必要になって
装置の大型化が避けられず、また上述した異なる段階の
設定温度間の移行を迅速に与えることも容易でないとい
う問題もある。
【0010】本発明は以上のような従来のサーマルサイ
クリング反応に用いられているサーマルサイクラーの問
題点を解消した新規なサーマルサイクリング反応装置、
及び斯かる装置に好適に使用できるサーマルサイクリン
グ反応用の反応容器を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0011】すなわち本発明の第1の目的は、反応液
を、設定された複数の異なる温度状態の間で速やかに移
行させることができ、したがって繰り返されるサイクリ
ング反応の時間を短縮することができるサーマルサイク
リング反応装置、及びこれに用いられる反応容器を提供
するところにある。
【0012】本発明の第2の目的は、反応液の温度を反
応室内全体で均一とでき、したがって、複数の試料を同
一条件下で反応させる場合、その結果として反応生成物
の量や反応の過程が、投入試料の反応室内の位置によっ
て異なるという問題を回避することができるサーマルサ
イクリング反応装置、及びこれに用いられる反応容器を
提供するところにある。
【0013】本発明の第3の目的は、反応液の温度を所
定の温度まで昇温,降温させる際に、オーバーシュート
などを招くことなしに該所定温度に反応液温を移行させ
ることができ、温調器の追随制御が容易ないし不要とで
き、更に所定の制御温度に反応液を維持する時間管理の
精度を向上することができて、反応の制御、管理を時間
管理によっても正確かつ安定して確保できるサーマルサ
イクリング反応装置、及びこれに用いられる反応容器を
提供するところにある。
【0014】本発明の第4の目的は、少量の反応液を封
止された容器に入れて取り扱うことにより、この反応液
の温度制御を行う温調器を小型とすることができ、した
がって装置全体を小型とできるサーマルサイクリング反
応装置、及びこれを可能とする反応容器を提供するとこ
ろにある。
【0015】本発明の第5の目的は、反応液を、標的D
NA配列を含む2本鎖DNAを1本鎖DNAに解離(変
性)させる温度、解離した1本鎖DNAに正方向及び逆
方向のプライマーを結合(アニーリング)させる温度、
DNAポリメラーゼ存在下において1本鎖DNAに相補
的なDNAを合成する温度に、順次移行保持するサイク
ルを多数回繰り返すPCR法を実施するのに、予熱時間
を実質的に不要とできて反応の時間を短縮でき、また完
全に密封した容器内で反応を進行させることができて、
増幅DNAの飛散による試料の汚染を回避できるPCR
法に適したサーマルサイクリング反応装置、及びこれに
用いられる反応容器を提供するところにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を実現する本発
明の特徴は、前記特許請求の範囲の各請求項に記載した
ところにある。
【0017】本発明のサーマルサイクリング反応に用い
られる反応容器の特徴の一つは、各々所定の温度状態に
制御された所定面積の固定温調表面を有する固体温調ブ
ロックの複数が離隔して配置されている搬送路上を、こ
れらの各固定温調表面に対し予め定めた順序に従って繰
り返し面接触するように搬送される反応容器であって、
熱良伝導性材料により薄板型に形成され、かつ該薄板の
少なくとも片面に前記各固定温調表面に面接触する受熱
面エリアが設けられている容器本体と、この受熱面エリ
ア内の容器本体板厚内に小容量の空所(キャビティ)と
して形成され、かつ該容器本体の薄板の表裏両面又はい
ずれか一方の面(容器本体の少なくとも片面)に開口し
た反応室と、この反応室の開口を覆って反応室を外部か
ら液密的に封止する耐熱性の封止シートとを備えている
構成をなすところにある。
【0018】前記構成において、反応液に生じた変化を
反応容器の外部から光学的に検出する光学的検出装置を
併設する場合には、反応室の開口を封止する封止シート
に耐熱性透明シートを用いてこれを透光窓とすることが
好ましい。
【0019】前記「反応容器」は、限定されるものでは
ないが例えばアルミニウム等の金属に代表される熱良伝
導性材料により薄板型に形成された容器本体そのものを
反応容器として用いることができるが、これに限定され
ることなく、熱良伝導性材料からなる前記容器本体と、
ナイロン,ポリカーボネート等のプラスチックに代表さ
れる熱不良伝導性材料からなる搬送補助具とを組み合わ
せて反応容器を構成することもできる。この場合、熱不
良伝導性材料からなる搬送補助具は、容器本体とを組み
合わせた全体が平板状の薄板型形状をなすように設ける
こともできるし、ローター状やドラム状に形成した搬送
補助具の表面に容器本体を組み付ける形式として、この
ローターやドラムの回転で搬送を行なわせるようにする
など、搬送手段の形式により適宜の形状,構造の搬送補
助具を選択して採用することもできる。前記搬送補助具
と組み合わせて用いる形式においては、熱良伝導性材料
の薄板型の容器本体を、搬送補助具の平板,ローター,
ドラム等に設けた凹部,貫通開口等に嵌合固定させる構
成のものを好ましい例として例示できる。固定のために
必要な適宜の手段,操作を採用してもよいことは勿論で
ある。本発明において容器本体を構成する熱良伝導性
(伝熱性)材料とは、反応室内を速やかに目的温度に移
行させるに適した熱伝導率、好ましくは20kcal/
m・h・℃以上の熱伝導率を有する前記アルミニウム等
の金属材料などが適当である。他方、必要に応じて設け
られる搬送補助具を構成する熱不良伝導性(断熱性)材
料とは、容器本体の熱を保持するのに適した熱伝導率、
好ましくは0.5kcal/m・h・℃以下の熱伝導率
を有する前記ポリカーボネート等のプラスチック材料が
適当である場合が多い。
【0020】前記容器本体には矩形板状、丸形板状、平
板状、ドラム表面に取付けられる彎曲板状等、必要に応
じて適宜の形状のものを用いることができ、またその板
状の大きさは限定されるものではないが、板厚は一般的
に0.2〜3mm、特に0.2〜2mmとするのが反応
液の速やかなる温度移行や液中の温度分布の均一化のた
めに好ましく、矩形板状の場合には、縦,横寸法が20
〜40mm(縦)×50〜100mm(横)程度のもの
が好ましく用いられる。
【0021】反応容器の容器本体に形成される「反応
室」は、板厚内の空所として設けられ、反応容器の製作
を容易とする観点から、一般的には薄板の片面に開口し
た凹所あるいは両面に貫通した貫通穴として設けられ、
空所の開口は封止シートで外気から液密的に封止され
る。反応室の開口形状は通常は直径10〜20mm程
度、好ましくは14〜18mm程度の円形とされるが好
ましいが、これに限定されるものではない。また一の反
応容器に一つ又は相互に独立した複数を形成してもよ
い。反応室の容量は、限定されるものではないが、0.
1ml程度、好ましくは0.01〜0.2ml程度とす
ることが速やかな温度移行のために適当である場合が多
い。
【0022】反応室の開口を外部から封止する「封止シ
ート」は、適用する反応に際して与えられる温度で変形
や不純物溶出等を生じない程度の耐熱性、耐薬品性等を
有するものであれば特に限定されることなく用いられ
る。特に、反応後の結果を測定する手段として有利な光
学的測定器を利用するために、透明ないし半透明のシー
ト、例えばアクリル,ポリエチレン,塩化ビニル等のシ
ートが好ましく用いられる。シートは、柔軟なフィルム
であってもよいし硬質の板状体であってもよい。容器本
体には、反応室に反応液を充填するための「充填口」を
設けることが好ましい。特に、反応液を充填した後閉鎖
した状態を容易に確保できる構造のものが好ましい。例
えば容器本体の側面に口を開いた充填通路を、液充填後
にヒートシール等により閉塞する形式、液充填のみを許
す一方向性の液密的な弁を前記充填通路に設けた形式な
どを例示することができる。また液注入針などを刺して
液充填を行なわせ、該針の抜出後は液密封止状態に復帰
するゴム栓等を有する充填口を用いることもできる。
【0023】前記容器本体の構成において、温調表面に
面接触することができる「受熱面エリア」内に反応室を
形成区画させるようにしたのは、温度制御すべき反応室
を固定温調表面に直接対向接触させるためである。固定
温調表面に対向接触するのは、反応室開口側であっても
非開口側であってもよく、また受熱面エリアは、反応容
器の容器本体の片面に設けてもよいし、搬送路を挾んで
一対に設けた固体温調表面にそれぞれ接触するように反
応容器の両面に設けることもできる。この受熱面エリア
は固定温調表面からの熱を反応室全体に対して速やかに
伝えるのに適する広さに設定されればよい。固定温調表
面との面の広狭は特に限定されない。一般的には、容器
本体の片面全体あるいは反応室周辺の限定された面が固
定温調表面と面接触する受熱面エリアとして設定される
のが適当である場合が多い。
【0024】次に本発明のサーマルサイクリング反応装
置の特徴を述べると、この装置の特徴の一つは、前記し
た構成の反応容器により代表されるように、板状体の少
なくとも片面に開いた開口を封止シートで封止した板厚
内空所を反応室とする薄板の熱良伝導性材料からなる容
器本体をのみからなる反応容器、あるいは容器本体を搬
送補助具で支持した構造の反応容器と、この反応容器の
搬送を案内する搬送路と、この搬送路に沿って相互に熱
の影響を受けないように離間して配置されかつ夫々前記
反応容器が面接触する所定面積の固定温調表面を有する
複数の温調ブロックと、各固定温調表面を温調ブロック
別に予め定めた所定温度に維持する温度制御手段と、前
記各温調ブロックの固定温調表面に対し前記反応容器が
予め定めた順序に従って繰り返し面接触するように搬
送,停止させる搬送駆動手段とを備えた構成を有すると
ころにある。
【0025】本発明のサーマルサイクリング反応装置の
特徴は、前記の構成に加え、搬送路の温調ブロック以外
の位置に反応容器の停止位置を設けると共に、この停止
位置において例えば前記した透明な封止シート等を通し
て、反応容器内の変化、例えば反応の進行の程度、を光
学的に検出することができる光学的検出手段を設けた構
成とすることもできる。この構成によれば、光学的検出
手段によって反応の進行程度を経時的に追跡すること、
あるいは反応終了後の状態を光学的に測定することなど
を可能とできる。
【0026】反応液に生じた変化を光学的に検出する
「光学的検出手段」は、従来既知の光学測定手段、例え
ば光源光をハーフミラーで反射させて反応室内に投射
し、反射光をハーフミラーを透過させて目視で、あるい
は、フォトセンサ等の受光手段、ビデオカメラ等の撮像
手段を用いた構成のものなどを例示できるが、これに限
定されるものではない。
【0027】前記構成の装置において、反応容器の移動
を案内する「搬送路」は、代表的には、ガイドレール,
ガイドローラ等などの手段を用いて反応容器を直線的に
往復運動させる直線搬送路として設けることができる
し、ローター型やドラム型の搬送補助具を用いて反応容
器を構成する場合には、反応容器をロータやドラムの軸
回りに回転させる円状,弧状の曲線搬送路とすることも
できる。
【0028】前記装置における「固定温調表面」は、反
応容器の片面(又は両面)に設けられる受熱面エリアが
接触するように温調ブロックの表面として形成されるも
のであり、これに接触する反応容器の形状,構造によ
り、その受熱面エリアと密に接触できる形状であれば、
平面,曲面,凹凸面などのいずれであってもよく特に限
定されるものではない。「温調ブロック」を構成する材
料は、金属,プラスチック,ゴム,セラミックスなどそ
の材料に特に限定はないが、反応容器との接触による熱
の出入で大きな温度変化を生じ難い熱容量の大きな材料
及び/又は構造のものが好ましい。前記「固定温調表
面」は相互に熱の影響を受けないように離間して設けら
れる。このためには離間距離を長くするとか、遮熱板等
を温調ブロックの間に設置することも好ましい。なお温
調ブロックの「固定温調表面」に反応容器を密に接触さ
せること、及び反応容器を滑らかに搬送させることの双
方を確保するために、搬送時には反応容器が固定温調表
面と若干の隙間を開けた状態で搬送されるように搬送路
を設け、かつ固定温調表面に対向した位置で停止された
反応容器を該固定温調表面に押し付けるシリンダ機構等
の押し付け手段を設けることも好ましい。温調ブロック
は、反応容器の片面が接触する場合には搬送路の片側に
配置され、反応容器の両面が接触する場合には、搬送路
の両側に対向一対に設けられる。
【0029】温調ブロックの「温度制御手段」は、電熱
線,熱媒体液循環式の装置などいずれであってもよい
が、電熱線方式を用いることが簡易でありかつ装置の小
型化等の観点から好ましい。一定温度制御のために、感
熱素子等のセンサを用いて目標温度に追随制御させるよ
うに熱源をオン/オフ制御することも勿論できる。
【0030】「搬送駆動手段」は、例えば、前記案内手
段により設けられた搬送路に沿って反応容器を搬送移動
させるローラ等の手段、このローラ等を駆動,停止させ
ることで反応容器の搬送と所定位置での停止を行わせる
ローラ等の駆動手段、この駆動手段をシーケンスプログ
ラム等で設定された所定手順にしたがって制御する駆動
制御手段の組み合わせにより構成することができる。な
おこの駆動制御手段にMPU(マイクロプロセッサユニ
ット)等を用いてサーマルサイクリング反応を自動化、
機械化して行なわせることもできる。
【0031】以上のような本発明のサーマルサイクリン
グ反応装置は、例えば、PCR法を実施する装置として
好適に利用できる。すなわち、第1〜第3固定温調表面
を設け、第1温調ブロックの固定温調表面を標的DNA
配列を含む2本鎖DNAを1本鎖DNAに解離(変性)
する温度に維持し、第温調ブロック2の固定温調表面を
解離した1本鎖DNAに正方向及び逆方向のプライマー
を結合(アニーリング)させる温度に維持し、第3温調
ブロックの固定温調表面をDNAポリメラーゼ存在下に
1本鎖DNAに相補的なDNAの合成が可能な温度に維
持するように構成すると共に、更に前記搬送手段を、前
記第1〜第3の順序で反応容器を搬送、停止させるサイ
クルを、多数回繰り返すように構成することでPCR法
を容易かつ確実に実施することができる。
【0032】なお、本発明が適用されるPCR法は前記
方式に限定されるものではなく、種々の変更した態様の
PCR法にも、本発明のサーマルサイクリング反応装置
及びこれに用いる反応容器が適用できることは言うまで
もない。例えば2温度系のPCR、すなわちプライマー
の結合とDNAポリメラーゼによる合成反応とを同一温
度で行ない、その温度より高い温度にて変性させる工程
からなる簡易化された方式においてもそれぞれに対応す
る固定温調ブロックを配置することによって本発明装置
及び容器を適用できる。
【0033】またPCR以外のサーマルサイクリング反
応、例えば上述した酵素的サイクリング反応(特公昭6
2−12986号)に前記反応容器及びサーマルサイク
リング反応装置を用いることもできる。
【0034】
【作用】本発明によれば、薄板の板厚内に形成された反
応室に外気から封止して充填された反応液は、所定の温
度に制御された複数の温調ブロックの固定温調表面夫々
に反応容器が順次接触することができ、しかもこの接触
により、反応液の温度制御が温調ブロックの固定温調表
面により精度よく行われる。
【0035】
【実施例】本発明を図面に示したPCR法を実施するた
めのサーマルサイクリング反応装置を例にして以下説明
する。
【0036】図1は、サーマルサイクリング反応装置に
使用される反応容器の構成概要一例を示したものであ
り、(a)は平面図、(b)は(a)の部品展開したA
−A線縦断正面図、(c)は(a)のB部を拡大して示
した縦断面図である。
【0037】この図においては反応容器であり、熱不
良伝導性材料であるアクリル板から形成された矩形板状
の搬送補助具2と、その一部を貫通するように嵌合され
た熱良伝導性材料であるアルミニウム板により矩形板状
に形成された容器本体3とからなっている。
【0038】すなわち、搬送補助具2にはその長尺方向
(図1の左右方向)の中央から片側(図1の右側)に偏
って、上下に貫通した平面矩形の貫通穴201が形成さ
れ、これに容器本体3が嵌合一体化されている。
【0039】そして該容器本体3には、本例では三つの
円形有底凹所(空所)としての反応室301が各独立に
図示の如く形成されていて、これらの反応室301の開
口を覆って該反応室301を外部から封止するようにポ
リエチレン製の耐熱性透明シートからなる封止シート3
02が容器本体3の片面全体に被着されてなっている。
【0040】なお本例においては、この反応容器の搬
送補助具2は、130mm(縦)×85mm(横)×
1.5mm(厚み)、容器本体3は25mm(縦)×7
0mm(横)×1.5mm(厚み)、反応室302は
(半径8mm)×(深さ1mm)で約0.2mlの小容
量に設けられている。
【0041】そしてこの薄板反応容器の反応室302
への反応液の充填は、本例では、反応室301へ反応液
を充填した後、前記封止シート302を被せてヒートシ
ールして閉塞する方式で行なった。
【0042】図2〜図4は、サーマルサイクリング反応
装置の構成概要一例を示したものであり、扁平箱型のケ
ーシング5内には、その側面の所定高さ位置に反応容器
を出入りさせるためのスリット状の出入口501及び出
入口ガイド502が設けられている。そしてケーシング
5内部の反対側内壁近傍には出入口ガイド502と同じ
高さの誘導ガイド503が配置されていると共に、これ
ら出入口ガイド502と誘導ガイド503の間に、駆動
ローラ504、従動ローラ505,506が所定の間隔
を開けて配置されている。そしてこれらのローラ50
4,505,506は、図4に示すように軸方向の一端
に軸着されたプーリ5041,5051,5061にベ
ルト507,508を掛け渡して、モータ509により
同期して一体に回転するよう構成されている。510は
ケーシング内の換気を行なうファンである。
【0043】そして、前記の3本のローラ504,50
5,506と、出入口ガイド502,誘導ガイド503
により形成される水平直線的な搬送路の搬送方向に沿っ
て4つの停止位置が設定され、本例では、図2の右側か
ら順次に、第1の停止位置には第1温調ブロック6、第
2の停止位置には第2温調ブロック7、第4の停止位置
には第3温調ブロック8が該搬送路の上側に配置され、
また第3の停止位置の上方には光学検出(測定)装置1
0が対向するように設けられている。なお、本例の各温
調ブロック6〜8は、アルミニウム材で形成したブロッ
ク内に電熱ヒータを埋設することで構成されている。
【0044】そして前記温調ブロック6,7,8の各下
面には、反応路を搬送される反応容器1の上面に対して
対向して面接触する固定温調表面61,71,81が形
成されていて、接触状態で停止された反応容器の反応室
301内の反応液を所定の温度に維持するように設けら
れている。なお、各温調ブロックの温調表面と反応容器
の接触を密に与えるために、温調ブロックに若干の上下
方向遊度を与えると共に下向きバネ力を付勢して反応容
器に弾着させるとか、これらの一方に上下方向の押し付
け機構を付設するなどしてもよい。なお本例において
は、これらの各温調ブロックを相互の熱影響がないよう
に10mm以上離間して配置した。
【0045】前記固定温調表面を所定の温度に維持する
温度制御には既存の方法を用いることができ、本例では
温調ブロック内にヒータ線を内蔵し、センサにより温度
状態を検出しながら所定の温度を維持するようにヒータ
線のオン,オフを行なって追随制御させる方法を用い
た。
【0046】前記第3の停止位置に設けた光学的検出装
置10は、本例では光源101,ハーフミラー102,
レンズ103,分光用フィルタ104などを用いて構成
し、これによって反応室内の反応液中での反応の進行の
程度を目視によって経時的に追跡できるようにした。
【0047】図5は、以上の装置を用いて行なうサーマ
ルサイクリング反応の操作を一例的に説明するための模
式図である。なおこの図5では煩雑さを避けるために反
応容器については容器本体3の部分だけを示した。
【0048】すなわち本例は、まずt2 (90℃)に固
定温調表面61の温度を制御維持した第1温調ブロック
6に対して反応容器を対向接触させ(図5のステップ
1)、次に室温t1 に固定温調表面71の温度を制御維
持した第2温調ブロック7に対して反応容器3を対向接
触させ(図5のステップ2)、更にt2 (60℃)に温
度を維持した第3温調ブロック8に対して反応容器3を
対向接触させる(図5のステップ3)、というステップ
1〜3を一サイクルとして、これをN回繰り返し、N回
サイクルの終了後、反応容器3を測光位置に停止させて
所定の光学的検出を行なうようにした一例を示すもので
ある。
【0049】このような反応装置によれば、図5(a)
のように、複数の温調ブロック(6,7,8)に対し
て、反応容器を所定の(例えば時間管理の)シーケン
スプログラムに従って順次に移動させることで、異なる
温度状態に迅速に移行させて所定時間維持することが容
易かつ速やかに行なうことができて、反応に要する時間
の短縮が図れ、また反応液に対する温度制御も精度よ
く、安定して与えることができるという効果が得られ
る。
【0050】そしてその反応サイクルの終了後(あるい
は必要に応じて)、図5(b)に示す第3の停止位置
で、反応の進行状態を光学的に簡単に測定できるという
優れた効果が得られる。
【0051】
【発明の効果】以上説明した本発明のサーマルサイクリ
ング反応装置及びこれに使用できる反応容器によれば、
以下の効果が奏される。
【0052】:設定された複数の異なる温度状態に、
反応液の温度を速やかに移行させることができ、したが
って繰り返されるサイクリング反応の時間を短縮するこ
とができる。
【0053】:反応室内の温度を全体として均一とす
ることが可能であり、したがって検体間差を僅少とする
ことができる。
【0054】:所定の温度まで反応液を昇温,降温さ
せる際のオーバーシュートなどを招くことなしに該所定
温度に移行させることができ、温調器の追随制御が容易
ないし不要とでき、更に所定の制御温度に反応液を維持
する時間管理の精度を向上することができて反応の制
御、管理を正確かつ安定して確保できる。
【0055】:少量の反応液を封止された容器に入れ
て取り扱うことで反応液の温度制御を行う温調器の小型
化、ひいては装置全体を小型とできる。
【0056】:PCR法を実施するのに、予熱時間を
実質的に不要とできて反応の時間を短縮でき、更にイン
ターカレータ性蛍光物質をPCR前に予め反応液に混入
しておけば、反応容器を完全に密封した状態で増幅の程
度を経時的に追跡することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーマルサイクリング反応に使用される本発明
の反応容器の構成概要を示したものであり、(a)はそ
の平面図、(b)はその(a)のA−A線の部品を展開
した縦断正面図、(c)は(b)のB部の拡大断面図で
ある。
【図2】図1の反応容器を用いて構成した本発明よりな
るサーマルサイクリング反応装置の構成概要一例を示し
た縦断正面図である。
【図3】図2のC−C線からみた右側面図である。
【図4】図2のD−D線からみた底面図である。
【図5】図2の反応装置におけるサイクリング反応、及
び測光を行なう際の反応容器の停止位置をサイクリング
反応の順序にしたがって説明するための模式図であり、
(a)はサイクリング反応の途中を示す図、(b)は測
光時状態を示す図である。
【符号の説明】 ・・・反応容器、2・・・搬送補助具、3・・・容器
本体、5・・・ケーシング、6,7,8・・・温調ブロ
ック、61,71,81・・・温調表面、10・・・光
学検出装置、301・・・反応室、302・・・封止シ
ート。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々所定の温度状態に制御された所定面
    積の固定温調表面を有する温調ブロックの複数が離隔し
    て配置されている搬送路上を、これらの各固定温調表面
    に対し予め定めた順序に従って繰り返し面接触するよう
    に搬送される反応容器であって、 熱良伝導性材料により薄板型に形成され、かつ該薄板の
    少なくとも片面に前記各固定温調表面に面接触する受熱
    面エリアが設けられている容器本体と、この受熱面エリ
    ア内の容器本体板厚内に空所として形成され、かつ該容
    器本体の少なくとも片面に開口した反応室と、この反応
    室の開口を覆って反応室を外部から液密的に封止する耐
    熱性の封止シートと、を備えていることを特徴とするサ
    ーマルサイクリング反応装置に用いられる反応容器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、封止シートは、反応
    室内に生じた変化を外部から光学的に検出する透光窓を
    形成する耐熱性透明シートからなることを特徴とするサ
    ーマルサイクリング反応装置に用いられる反応容器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、反応容器は、
    前記容器本体を担持する熱不良伝導性材料からなる搬送
    補助具を有し、これら容器本体と搬送補助具は全体とし
    て薄板型をなすことを特徴とするサーマルサイクリング
    反応装置に用いられる反応容器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    反応容器は、反応室に反応液を充填するための閉鎖可能
    の液充填口を有することを特徴とするサーマルサイクリ
    ング反応装置に用いられる反応容器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    薄板型の反応容器の板厚が0.2〜3mmであることを
    特徴とするサーマルサイクリング反応装置に用いられる
    反応容器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかの反応容器
    と、この反応容器の搬送を案内する搬送路と、この搬送
    路に沿って相互に熱の影響を受けないように離間して配
    置されかつ夫々前記反応容器が面接触する所定面積の固
    定温調表面を有する複数の温調ブロックと、各固定温調
    表面を温調ブロック別に予め定めた所定温度に維持する
    温度制御手段と、前記各温調ブロックの固定温調表面に
    対し前記反応容器が予め定めた順序に従って繰り返し面
    接触するように搬送,停止させる搬送駆動手段と、を備
    えたことを特徴とするサーマルサイクリング反応装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、反応室の開口を耐熱
    性透明シートからなる封止シートで覆った反応容器を用
    い、前記搬送路上の温調ブロック以外の位置に停止位置
    を設けると共に、この停止位置には、反応容器内の変化
    を前記封止シートを通して外部から光学的に検出する光
    学的検出手段を設けたことを特徴とするサーマルサイク
    リング反応装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において、複数の温調ブ
    ロックは、直線的な搬送路に沿って離間配置されている
    ことを特徴とするサーマルサイクリング反応装置。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかにおいて、
    第1〜第3の温調ブロックを設け、第1温調ブロックの
    固定温調表面は標的DNA配列を含む2本鎖DNAを1
    本鎖DNAに解離(変性)する温度に維持され、第2温
    調ブロックの固定温調表面は解離した1本鎖DNAに正
    方向及び逆方向のプライマーを結合(アニーリング)さ
    せる温度に維持され、第3温調ブロックの固定温調表面
    はDNAポリメラーゼ存在下に1本鎖DNAに相補的な
    DNAの合成が可能な温度に維持されるように構成する
    と共に、搬送手段は、前記第1〜第3の順序で反応容器
    を間欠的に搬送するサイクルを多数回繰り返すように設
    けられていることを特徴とするPCR法に用いるサーマ
    ルサイクリング反応装置。
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