JPH08195890A - 色補正テ−ブルの階層的最適化方法 - Google Patents

色補正テ−ブルの階層的最適化方法

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JPH08195890A
JPH08195890A JP7005401A JP540195A JPH08195890A JP H08195890 A JPH08195890 A JP H08195890A JP 7005401 A JP7005401 A JP 7005401A JP 540195 A JP540195 A JP 540195A JP H08195890 A JPH08195890 A JP H08195890A
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JP7005401A
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Shin Aoki
青木  伸
Toshio Shirasawa
寿夫 白沢
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】色空間内に設けた格子において、サンプルデ−
タとして利用する画像信号が存在する領域では、格子点
の値を色再現誤差が最小となるように設定し、サンプル
デ−タとして利用する画像信号が存在しない領域では、
格子点の値を連続とすること。 【構成】入力画像と出力画像の色再現誤差を最小とする
色変換方法において、色変換処理を表すテ−ブルの各項
に対応した格子点を色空間内に設け、画像出力装置の色
再現域内では、格子点の追加を繰返し、画像出力装置の
色再現域外では、格子点を最初に設定した値とする。ま
た、色再現域の境界で画像信号が連続となるように格子
点の値を設定してもよいし、色空間内の格子点で区切ら
れた領域のうち、閾値以下の個数の画像信号を有する領
域は、閾値以上の個数の画像信号を有する領域とあわせ
て補間してもよい。同様に、画像信号の分布に偏りがあ
る領域は、画像信号の分布に偏りがない領域とあわせて
補間してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理方法に関し、
特にカラ−プリンタ、カラ−複写機もしくはカラ−マネ
−ジメントシステムなどで使用されるカラ−画像信号処
理における色補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラ−画像信号処理において、入力画像
と出力画像の色再現誤差を最小とするために、さまざま
な色補正方法がある。例えば、RGB空間やYMC空
間、L*a*b*空間等の色空間内に、格子及び、基準
色とするカラ−パッチを表す点を設け、画像入力装置か
ら入力した入力画像に対応する画像信号を、前記カラ−
パッチを表す点と前記格子を用いて内挿補間する方法が
ある。特開昭63−254865号公報には、RGB空
間を直方体領域に分割して、各直方体領域の頂点の格子
点に対応する出力値を記録しておき、入力された画像信
号が、分割された直方体領域のうち、どの領域に含まれ
るかを判断して、その画像信号を含む直方体領域の各格
子点の値から内挿補間して、出力する画像信号を求める
方法が示されている。
【0003】図8にL*a*b*空間におけるプリンタ
等の画像出力装置の色再現域を示す。図8からわかるよ
うに、一般にプリンタ等の画像出力装置には、色空間に
おいて色再現域がある。そのため、画像出力装置は、L
*a*b*空間のすべての点に対応する色を再現できる
わけではなく、限られた範囲の色しか再現できない。そ
こで、画像出力装置の色再現域内で色再現域の境界近傍
に存在する色再現域内境界近傍画像信号と、前記色再現
域内境界近傍画像信号が含まれる格子を形成する格子点
の値を用いた補間により、画像出力装置の色再現域外に
存在する色再現域外画像信号のうち色再現域に最近接す
る色再現域外最近接画像信号を求める方法が提案されて
いる。図6に色空間内に構成された格子を用いた補間に
より、画像出力装置の色再現域外に存在する色再現域外
画像信号を求める方法を示す。図6では、簡単のために
一次元で考える。画像出力装置の色再現域の境界は、格
子点2の位置に存在すると仮定した場合、色再現域外最
近接画像信号Qは、画像出力装置の色再現域内の領域A
内に存在しサンプルデ−タとして利用する画像信号、及
び格子点1、2を用いて補間される。上記の方法では、
プリンタ等の画像出力装置の色再現域外で色再現域境界
に最近接する色再現域外最近接画像信号Qを画像出力装
置の色再現域内に存在する画像信号を使って補間するた
めに、色再現域外最近接画像信号Qが画像出力装置の色
再現域内の画像信号に比べ、急激に変化することがなく
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すように、領域Bを格子点と色再現域外最近接画像信
号Qのみで補間した場合、画像出力装置の色再現域の境
界付近に対して、色再現域外最近接画像信号Qより外側
の領域で急激な変化を生じる虞がある。また、図7に示
すように、画像出力装置の色再現域内で、格子点で区切
られた領域のうち、画像信号の数が少ない領域(領域
D)が存在する。図7に示す領域D内の画像信号と格子
点2のみで補間すると、出力画像には、急激な色の変化
が生じる。同様に、画像出力装置の色再現域内で、格子
点で区切られた領域のうち、領域内に存在する画像信号
の位置に偏りがある場合も同様の問題が発生する。
【0005】また、色空間内の格子点を色再現誤差が最
小となるように設定するためには、色空間内の格子点の
値の変化に対する、色の再現結果の変化を知る必要があ
る。そのためには、各格子点の近傍にサンプルデ−タと
して利用する画像信号が存在しなければならない。しか
し、画像出力装置の色再現域外では、サンプルデ−タと
して利用する画像信号を得ることができない。さらに、
画像出力装置の色再現域内でも、格子を小領域に分割し
格子点の数を多くすればするほど、画像信号を含まない
小領域の数が多くなり、新たに格子点を設定することが
できなくなる。
【0006】上記のような理由で、色再現誤差を最小と
する格子の設定ができないからといって、例えば、色変
換系へ入力される画像信号が、画像出力装置の色再現域
内から除々に色再現域外へ変化する場合、画像出力装置
の色再現域外の格子点をすべて一律に黒に設定すると、
色再現域外の部分だけが黒くなってしまい画質を著しく
損ねる虞がある。つまり、画像出力装置の色再現域外を
一律に一定色に決めてしまうと、色再現域の境界部で急
激な色の変化が起こるといった問題が生じる可能性があ
る。画像出力装置には色再現域があり画像信号が色空間
全域に分布していないため、このような問題は必ず起こ
る。
【0007】この発明は、上記のような点に鑑みてなさ
れたものであり、色変換処理に利用される色空間内に設
けられた格子において、サンプルデ−タとして利用する
画像信号が存在する領域では、格子点の値を色再現誤差
が最小となるように設定し、サンプルデ−タとして利用
する画像信号が存在しない領域では、サンプルデ−タと
して利用する画像信号が存在する領域の格子点の値と、
サンプルデ−タとして利用する画像信号が存在しない領
域の格子点の値を連続とすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、色空間内に、基準色とする
カラ−パッチに対応した基準色画像信号を設定するとと
もに、色変換処理を表すテ−ブルの各項に対応した格子
点を設け、前記色空間内の画像出力装置の色再現域内で
は、前記格子点を用いた補間により、前記カラ−パッチ
を測色して得られた測色値から基準色補間画像信号を求
め、前記基準色画像信号と前記基準色補間画像信号の差
を最小とするように、前記格子点を調整すると同時に、
格子点を追加して、補間を繰返し、前記色空間内の画像
出力装置の色再現域外では、前記格子点を最初に設定し
た値とし、前記画像出力装置の色再現域内で色再現域の
境界近傍に存在する前記格子点および色再現域内境界近
傍基準色画像信号を用いて、前記画像出力装置の色再現
域外で色再現域の境界に最近接する色再現域外最近接画
像信号を補間し、前記画像出力装置の色再現域に対して
前記色再現域外最近接画像信号より、さらに外側に存在
する色再現域外画像信号を、前記色再現域外最近接画像
信号と前記色再現域内境界近傍基準色画像信号および前
記格子点を用いて補間する色補正テ−ブルの階層的最適
化方法とした。
【0009】請求項2記載の発明は、色空間において、
色変換処理を表す前記テ−ブルの各項に対応する格子点
で区切られた領域のうち、閾値以下の個数の基準色画像
信号を有する領域は、閾値以上の個数の基準色画像信号
を有する領域と結合して結合領域を形成し、前記結合領
域を用いた補間により前記基準色補間画像信号を求める
請求項1記載の色補正テ−ブルの階層的最適化方法とし
た。
【0010】請求項3記載の発明は、色空間において、
色変換処理を表す前記テ−ブルの各項に対応する格子点
で区切られた領域のうち、基準色画像信号の分布に偏り
がある領域では、基準色画像信号の分布に偏りがない領
域と結合して結合領域を形成し、前記結合領域を用いた
補間により前記基準色補間画像信号を求める請求項1記
載の色補正テ−ブルの階層的最適化方法とした。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明は、色変換処理を表すテ−
ブルの各項に対応する色空間内の格子点のうち、画像出
力装置の色再現域内では、格子点の追加を繰返し、画像
出力装置の色再現域外の格子点は、初めに設定された値
のままにする。さらに、色空間において、画像出力装置
の色再現域内で色再現域の境界近傍に存在する色再現域
内境界近傍基準色画像信号と、画像出力装置の色再現域
外で色再現域の境界に最近接する色再現域外最近接画像
信号及び、画像出力装置の色再現域に対して色再現域外
最近接画像信号よりさらに外側に存在する色再現域外画
像信号が、画像出力装置の色再現域境界付近で連続とな
る。
【0012】請求項2記載の発明は、色空間内の格子点
で区切られた領域のうち、閾値以下の個数の基準色画像
信号を有する領域は、閾値以上の個数の基準色画像信号
を有する領域とあわせて一つの結合領域として補間す
る。
【0013】請求項3記載の発明は、色空間内の格子点
で区切られた領域のうち、基準色画像信号の分布に偏り
がある領域は、基準色画像信号の分布に偏りがない領域
とあわせて一つの結合領域として補間する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。請求項1
記載の発明を、図1のフロ−チャ−ト及び図2から図6
の実施例に基づいて説明する。まず、8点内挿補間法を
図5の実施例に基づいて説明する。図5に示すように、
8点内挿補間では、L*a*b*色空間に格子点a〜h
で形成された格子領域内の点Pが入力されたとき、8格
子点、つまり、格子点a〜hに対応するカラ−画像記録
信号YMCの値(Oa〜Oh)の加重和が点Pに対応す
るカラ−画像記録信号YMCの値Opとなる。式(1)
に点Pに対応するカラ−画像記録信号YMCの値Opを
表す。
【0015】 Op=Oa×(1−x’)×(1−y’)×(1−z’) +Ob×x’×(1−y’)×(1−z’) +Oc×x’×y’×(1−z’) +Od×(1−x’)×y’×(1−z’) (1) +Oe×(1−x’)×(1−y’)×z’ +Of×x’×(1−y’)×z’ +Og×x’×y’×z’ +Oh×(1−x’)×y’×z’ x’=x/x0, y’=y/y0, z’=z/z0
【0016】ただし、(x,y,z)は、格子点aを基
準とした点Pの相対位置を表す。上記の格子は、格子点
ab間の距離x0、格子点ad間の距離y0、格子点ae
間の距離z0の直方体とする。また、格子点aからhの
座標、つまり、L*a*b*空間における格子点aから
hの値は、それぞれカラ−画像記録信号YMCに対応す
る。
【0017】そこで、L*a*b*空間における格子点
(a〜h)の値と、格子点(a〜h)にそれぞれ対応す
るカラ−画像記録信号YMCの関係を表すテ−ブルを設
け、式(1)の演算を、このテ−ブルを用いて行なう。
格子内に含まれる点Pに対応するカラ−画像記録信号Y
MCは、点Pと、補間に用いる格子点(a〜h)との距
離が短いほど、精度良く補間できる。つまり、補間精度
を向上させるためには、色空間内に設けた格子を分割し
て格子点を増し、格子点の間隔を短くすればよい。
【0018】図2から図4の実施例に基づいて、L*a
*b*色空間内で格子を用いた補間を精度良く行なうた
めに必要な格子点の値を設定する方法を説明する。図2
から図4は、本発明の一実施例であるL*a*b*色空
間における格子を示す。
【0019】まず、基準とする色に対応する基準色カラ
−画像記録信号YMCを複数組設定し、画像出力装置で
基準色カラ−画像記録信号YMCからカラ−パッチを形
成し、このカラ−パッチを測色計を用いて測色する。基
準とする基準色カラ−画像記録信号YMCと、この基準
色カラ−画像記録信号YMCを測色して得られたL*a
*b*値の対をサンプルデ−タとする。図2に示すよう
に、分割数1、つまり、L*a*b*色空間全体を一つ
の領域とした格子を設定する。この場合、格子点は8つ
になる。図2の格子で形成される領域内に含まれるサン
プルデ−タを式(1)を用いて、つまり、格子を形成す
る8つの格子点のL*a*b*値を用いた補間により、
サンプルデ−タのL*a*b*値から基準色補間カラ−
画像記録信号YMCを求める。サンプルデ−タのL*a
*b*値を補間して得られた基準色補間カラ−画像記録
信号YMCとサンプルデ−タの基準色カラ−画像記録信
号YMCを、YMC空間における距離の二乗平均が最も
小さくなるように、8つの格子点の値を調整する。補間
された基準色補間カラ−画像記録信号YMCは式(1)に
示すように格子点の値の一次式で表されるため、この基
準色補間カラ−画像記録信号YMCの誤差最小値は線形
最小二乗法で求められる。
【0020】次に、図3に、分割数を2にしたときのL
*a*b*色空間の格子を示す。つまりL*,a*,b
*軸をそれぞれ2つの領域に分割し、L*a*b*空間
全体を8つの空間、27個の格子点に分割するように格
子を設定する。このとき、分割数1のときの格子点はす
べて含むように格子点を設ける。分割数1のときと同様
に、色空間YMCにおいて、サンプルデ−タのL*a*
b*値を補間して得られた基準色補間カラ−画像記録信
号YMCと、サンプルデ−タの基準色カラ−画像記録信
号YMCの距離の二乗平均が最小となるように、図3に
示した格子点の値を調整する。ところが、図3中の格子
点iなどは通常プリンタの再現域から外れているため、
格子点iの値は、プリンタの色再現域の境界付近の色を
プリンタで出力する際、急激な色の変化を生じないよう
に設定する必要がある。分割数1のときに設定した格子
点iの値は、およそ格子点iの周辺部の色変換特性を反
映しているため、格子点iの値は分割数1のときのまま
固定する。そのため、格子点iの値を使った補間によ
り、領域E内に存在する色再現域外画像信号は、結果的
に色再現誤差が低減され、プリンタの色再現域境界付近
で急激な色の変化を生じることはない。
【0021】さらに、図4に分割数を4にしたときのL
*a*b*色空間の格子を示す。つまり、L*,a*,
b*軸をそれぞれ4つ、L*a*b*空間全体を64個
の空間、格子点125個に分割するように格子点を設定
する。この場合も、分割数2のときの格子点はすべて含
むように格子点を設ける。分割数1および分割数2のと
きと同様に、色空間YMCにおいて、サンプルデ−タの
L*a*b*値を補間して得られた基準色補間カラ−画
像記録信号YMCと、サンプルデ−タの基準色カラ−画
像記録信号YMCの距離の二乗平均が最小となるよう
に、図4に示した格子点の値を調整する。このとき、図
4の領域Fにサンプルデ−タが一つもないとすると、格
子点iの値は、サンプルデ−タの変換結果に影響を与え
ない。そこで、領域Fがプリンタの色再現域内に存在す
る場合、サンプルデ−タを一つも含まない領域Fの格子
点の値は、分割前の設定値のままにする。このとき、分
割数2のときと同様に、プリンタの色再現域外の格子点
の値は、分割数2のときの設定のままとする。このよう
な処理によって、プリンタの色再現域から大きく外れた
格子点およびプリンタの色再現域内でサンプルデ−タを
一つも含まない領域を形成する格子点は、プリンタで出
力する際、急激な色の変化を生じることはない。以下同
様にして、前回の分割数の格子点をすべて含むように分
割を進め、格子点を必要数だけ増やして最適化を行な
う。
【0022】本発明の概要構成を図1のフロ−チャ−ト
に基づいて説明する。まず、図2に示すように、L*a
*b*色空間に分割数1、つまりL*a*b*色空間全
体を一つの領域とした格子を設定する。基準とする基準
色カラ−画像記録信号YMCを複数組設定(S1)し、
プリンタでこれらの基準色カラ−画像記録信号YMCか
らカラ−パッチを出力(S2)する。これらのカラ−パ
ッチを測色計で測色(S3)し、サンプルデ−タとして
利用する各パッチのL*a*b*値(S4)を得る。得
られた各カラ−パッチのL*a*b*値は、プリンタの
色再現域内だけに分布している。次に、L*a*b*空
間の格子を用いた補間(S5)により、カラ−パッチの
L*a*b*値から基準色補間カラ−画像記録信号YM
Cを求める(S6)。補間により得られた基準色補間カ
ラ−画像記録信号YMCの値とサンプルデ−タの基準色
カラ−画像記録信号YMCの値を比較(S7)し、色空
間YMCにおける基準色カラ−画像記録信号YMCと基
準色補間カラ−画像記録信号YMCとの距離の二乗平均
を最小とするようにL*a*b*空間の格子点の値を調
整し、格子を分割する(S8)。上記のように、調整及
び分割された格子は、再び、補間に利用する(S9)。
【0023】次に、サンプルデ−タの存在しない画像出
力装置の色再現域外の色再現域外画像信号の補間方法
を、図6の実施例に基づいて説明する。図6において、
格子点2の位置に画像出力装置の色再現域の境界が存在
すると仮定する。まず、色再現域外最近接画像信号Q
を、色再現域内の領域A内のサンプルデ−タと格子点1
および格子点2を用いた補間により求める。次に、画像
出力装置の色再現域に対して、色再現域外最近接画像信
号Qより外側に存在する色再現域外画像信号は、格子点
3および色再現域外最近接画像信号Qに加え、領域A内
のサンプルデ−タと格子点1、2を用いた補間により求
める。上記のように色再現域外画像信号を補間すること
により、色再現域内の境界近傍に存在するサンプルデ−
タに比べ、色再現域外最近接画像信号Qと色再現域外画
像信号及び格子点3が急激な変化をせず連続となるよう
に格子点を設定する。
【0024】請求項2、3記載の発明を図7の実施例に
基づいて説明する。請求項1記載の発明の実施例では、
サンプルデ−タが一つもない領域では、その領域の格子
点の値を変更しないことにした。しかし、図7に示すよ
うにサンプルデ−タが極めて少数しか存在しない領域
(領域D)の格子点だけを使って補間した場合、あるい
は、サンプルデ−タの分布に偏りがある領域(領域D)
の格子点だけを使って補間した場合、変換結果に信頼性
が欠ける虞がある。そのため、一定閾値以下の個数のサ
ンプルデ−タしか含まない領域(領域D)の格子点は、
次に示すように設定する。例えば、ある領域に10個以
上のサンプルデ−タが存在する場合は、請求項1記載の
発明の実施例で説明したように、この領域を形成する格
子点を用いて補間する。そして、10個以下のサンプル
デ−タしか含まない領域(領域D)は、隣合う10個以
上のサンプルデ−タを含む領域(領域C)とあわせて一
つの結合領域(領域Cと領域D)とみなし、この結合し
た結合領域については、請求項1記載の発明の実施例と
同様に補間し、色再現誤差を最小とするように格子点を
調整する。同様に、サンプルデ−タの分布に偏りがある
領域は、隣合うサンプルデ−タの分布に偏りがない領域
と結合し、一つの結合領域とみなして、請求項1記載の
発明の実施例と同様に補間し、色再現誤差を最小とする
ように格子点を調整する。
【0025】なお、上記の実施例では、格子点の設定方
法は、格子点の値と、この格子点に対応したカラ−画像
記録信号YMCの関係をあらかじめテ−ブルに記録して
おき、そのテ−ブルを使って補間する方法をとったが、
各領域ごとに変換式の係数を記録しておく方法でもよ
い。
【0026】さらに、本発明の実施例の説明では、色再
現誤差としてYMC空間の距離を使用したが、L*a*
b*空間等の距離を使用しても良い。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明によれば、画像出力装置の色再現域外の格子点及
び色再現域外画像信号は、画像出力装置の色再現域内の
色に対して急激な変化を生じることなく、設定すること
ができる。また、画像出力装置の色再現域内の領域でサ
ンプルデ−タが存在しない領域の格子点は、サンプルデ
−タが存在する領域の格子点に対して急激な変化を生じ
ることなく、設定できる。
【0028】また、請求項2記載の発明によれば、色空
間内の格子点において、少数のサンプルデ−タしか存在
しない領域は、サンプルデ−タが十分存在する領域と合
わせて結合領域として補間するため、少数のサンプルデ
−タしか存在しない領域でも急激な色の変化を与えるこ
とがない。
【0029】また、請求項3記載の発明によれば、色空
間内の格子点において、サンプルデ−タの分布に偏りが
ある領域は、サンプルデ−タの分布が均一である領域と
合わせて結合領域として補間するため、サンプルデ−タ
の分布に偏りがある領域でも急激な色の変化を与えるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要構成を示すフロ−チャ−トであ
る。
【図2】分割数1の格子点の配置を示す図である。
【図3】分割数2の格子点の配置を示す図である。
【図4】分割数4の格子点の配置を示す図である。
【図5】格子点を用いた内挿補間法を表す図である。
【図6】画像出力装置の色再現域の境界近傍を示す図で
ある。
【図7】色空間における格子領域のうち、サンプルデ−
タの数が少数、もしくは、サンプルデ−タの分布に偏り
がある領域を示す図である。
【図8】L*a*b*色空間におけるプリンタの色再現
域を示す図である。
【符号の説明】
a,b,c,d,e,f,g,h,i 色空間内の格
子点 P 色空間内の格子領域内の点 Q 色再現域外最近接画像信号 A,B,C,D,E,F 格子を分割したことにより
生じた領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/66 N 310 H04N 1/46 C Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色空間内に、基準色とするカラ−パッチに
    対応した基準色画像信号を設定するとともに、色変換処
    理を表すテ−ブルの各項に対応した格子点を設け、前記
    色空間内の画像出力装置の色再現域内では、前記格子点
    を用いた補間により、前記カラ−パッチを測色して得ら
    れた測色値から基準色補間画像信号を求め、前記基準色
    画像信号と前記基準色補間画像信号の差を最小とするよ
    うに、前記格子点を調整すると同時に、格子点を追加し
    て、補間を繰返し、前記色空間内の画像出力装置の色再
    現域外では、前記格子点を最初に設定した値とし、前記
    画像出力装置の色再現域内で色再現域の境界近傍に存在
    する前記格子点および色再現域内境界近傍基準色画像信
    号を用いて、前記画像出力装置の色再現域外で色再現域
    の境界に最近接する色再現域外最近接画像信号を補間
    し、前記画像出力装置の色再現域に対して前記色再現域
    外最近接画像信号より、さらに外側に存在する色再現域
    外画像信号を、前記色再現域外最近接画像信号と前記色
    再現域内境界近傍基準色画像信号および前記格子点を用
    いて補間することを特徴とする色補正テ−ブルの階層的
    最適化方法。
  2. 【請求項2】色空間において、色変換処理を表す前記テ
    −ブルの各項に対応する格子点で区切られた領域のう
    ち、閾値以下の個数の基準色画像信号を有する領域は、
    閾値以上の個数の基準色画像信号を有する領域と結合し
    て結合領域を形成し、前記結合領域を用いた補間により
    前記基準色補間画像信号を求めることを特徴とする請求
    項1記載の色補正テ−ブルの階層的最適化方法。
  3. 【請求項3】色空間において、色変換処理を表す前記テ
    −ブルの各項に対応する格子点で区切られた領域のう
    ち、基準色画像信号の分布に偏りがある領域では、基準
    色画像信号の分布に偏りがない領域と結合して結合領域
    を形成し、前記結合領域を用いた補間により前記基準色
    補間画像信号を求めることを特徴とする請求項1記載の
    色補正テ−ブルの階層的最適化方法。
JP7005401A 1995-01-18 1995-01-18 色補正テ−ブルの階層的最適化方法 Pending JPH08195890A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19641822A1 (de) * 1996-10-10 1998-04-16 Hell Ag Linotype Verfahren zur Interpolation in einem n-dimensionalen Farbraum
US9424801B2 (en) 2014-01-16 2016-08-23 Fuji Xerox Co., Ltd. Display control device, non-transitory computer readable medium storing display control program, and color value data structure

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