JPH08195651A - 差動型rsラッチ回路 - Google Patents

差動型rsラッチ回路

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JPH08195651A
JPH08195651A JP7005136A JP513695A JPH08195651A JP H08195651 A JPH08195651 A JP H08195651A JP 7005136 A JP7005136 A JP 7005136A JP 513695 A JP513695 A JP 513695A JP H08195651 A JPH08195651 A JP H08195651A
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node
input
complementary
transistor pair
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JP7005136A
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Shozo Nitta
昌三 新田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/26Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback
    • H03K3/28Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback
    • H03K3/281Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator
    • H03K3/286Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator bistable
    • H03K3/288Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator bistable using additional transistors in the input circuit
    • H03K3/2885Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of bipolar transistors with internal or external positive feedback using means other than a transformer for feedback using at least two transistors so coupled that the input of one is derived from the output of another, e.g. multivibrator bistable using additional transistors in the input circuit the input circuit having a differential configuration

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Abstract

(57)【要約】 【目的】差動型RSラッチ回路のセット入力時の応答速
度とリセット入力時の応答速度との不平衡を抑制し、消
費電流を大幅に低減する。 【構成】相補リセット信号が入力するトランジスタ対Q
1、Q2のうちのQ1のコレクタに、相補セット信号が
入力するトランジスタ対Q3、Q4の各エミッタが接続
される。Q3のコレクタはダイオードD1と抵抗R1を
順に介して電源ノード10に接続され、Q2のコレクタ
はダイオードD3、D2と抵抗R2を順に介して電源ノ
ードに接続される。ダイオードD1、D2の各アノード
は対応してエミッタフォロワEF1、EF2の入力に接
続される。トランジスタ対Q5、Q6の各ベースがエミ
ッタフォロワEF1、EF2の出力に接続され、各エミ
ッタがQ4のコレクタに接続され、各コレクタがエミッ
タフォロワEF2、EF1の入力ノードに接続されたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速デジタル回路に使
用されるECL(エミッタ結合論理)型のゲートアレイ
などの半導体集積回路に形成されるラッチ回路に係り、
特に差動型のRSラッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】RSラッチ回路とは、一般に次に示すよ
うな真理値表にしたがって動作するラッチ回路をいう。 リセット入力R “0” “1” “0” “1” セット 入力S “0” “0” “1” “1” 出力Qn Qn-1 “0” “1” φ 上表において、R=S=“0”の時の出力Qn-1 は1ク
ロック前の出力である。また、R=S=“1”(禁止入
力)の時の出力φは“0”でも“1”でもよい。この場
合、φ=“0”となる回路はリセット優先型のRSラッ
チ回路と称し、φ=“1”となる回路はセット優先型の
RSラッチ回路と称する。
【0003】上記リセット優先型のRSラッチ回路の動
作は、次の論理式で示される。 Qn=/R・/S・Qn-1 +/R・S =/R・(/S・Qn-1 +S) =/R・(S+Qn-1 ) =/{R+/(S+Qn-1 )} …(1) また、前記セット優先型のRSラッチ回路の動作は、次
の論理式で示される。
【0004】 Qn=/R・/S・Qn+/R・S+R・S =/R・/S・Qn-1 +S =/R・Q(n-1) +S =/{/(/R・Qn-1 )・/S} …(2) 次に、上記リセット優先型のRSラッチ回路について考
察する。
【0005】図4は、リセット優先型のRSラッチ回路
をノアゲート41、42により構成した論理回路図を示
している。図5は、図4の回路を差動論理化し、ECL
ゲートで実現した従来の差動型RSラッチ回路の一例を
示す回路図である。
【0006】図5において、Q51〜Q76はNPNト
ランジスタ、R51〜R54、R67〜R76は抵抗で
ある。ここで、トランジスタ(Q51、Q52)、(Q
53、Q54)、(Q55、Q56)および(Q57、
Q58)はそれぞれ差動対をなしており、Q59〜Q6
6はそれぞれエミッタフォロワ回路の一部を構成してお
り、ベースにバイアス電圧VCSが印加されたトランジ
スタQ67〜Q76は定電流源回路の一部を構成してい
る。
【0007】上記差動型RSラッチ回路の構成、動作は
よく知られているので、その詳細な説明を省略するが、
上記回路においては、セット入力Sノードから出力Qn
ノードまでの信号遅延時間tsは、リセット入力Rから
出力Qnまでの信号遅延時間trのほぼ2倍であり、セ
ット入力時の応答速度とリセット入力時の応答速度とが
不平衡である。また、図5中の各定電流源回路の電流の
大きさがそれぞれIoで等しいと仮定すると、全体の電
流は10×Ioとなり、消費電流が大きい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
差動型RSラッチ回路は、セット入力時の応答速度とリ
セット入力時の応答速度とが不平衡であり、消費電流が
大きいという問題があった。
【0009】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、セット入力時の応答速度とリセット入力時の
応答速度との不平衡を抑制でき、消費電流を大幅に低減
し得る差動型RSラッチ回路を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の差動型RSラッ
チ回路は、第1の相補的な入力信号が入力するバイポー
ラ型の第1の差動トランジスタ対と、上記第1の差動ト
ランジスタ対のうちの一方のトランジスタのコレクタに
エミッタ結合ノードが接続され、第2の相補的な入力信
号が入力するバイポーラ型の第2の差動トランジスタ対
と、第1電源ノードと前記第2の差動トランジスタ対の
うちの一方のトランジスタのコレクタとの間に順次直列
に接続された第1の抵抗および第1のレベルシフト素子
と、上記第1電源ノードと前記第1の差動トランジスタ
対のうちの他方のトランジスタのコレクタとの間に順次
直列に接続された第2の抵抗および第2のレベルシフト
素子および第3のレベルシフト素子と、前記第1の抵抗
および第1のレベルシフト素子の直列接続ノードに入力
ノードが接続され、出力ノードが第1のラッチ出力ノー
ドとなる第1のエミッタフォロワ回路と、前記第2の抵
抗および第2のレベルシフト素子の直列接続ノードに入
力ノードが接続され、出力ノードが上記第1のラッチ出
力ノードと相補対をなす第2のラッチ出力ノードとなる
第2のエミッタフォロワ回路と、前記第1の差動トラン
ジスタ対のエミッタ結合ノードと第2電源ノードとの間
に接続された電流源回路と、それぞれのエミッタが前記
第2の差動トランジスタ対のうちの他方のトランジスタ
のコレクタに共通に接続され、それぞれのベースが対応
して前記第1のラッチ出力ノードおよび前記第2のラッ
チ出力ノードに接続され、それぞれのコレクタが対応し
て第2のエミッタフォロワ回路の入力ノードおよび前記
第1のエミッタフォロワ回路の入力ノードに接続された
バイポーラ型の第3の差動トランジスタ対とを具備する
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】第1電源ノードと第2電源ノードとの間に、第
3の差動トランジスタ対と第2の信号入力用の第2の差
動トランジスタ対と第1の信号入力用の第1の差動トラ
ンジスタ対の各1個のトランジスタが三段に縦積み接続
されたシリーズゲート構成を有し、最上段のトランジス
タは記憶保持動作を行う正帰還ループの一部を形成する
ように接続されている。
【0012】これにより、セット入力およびリセット入
力に対する応答動作を行うカレントスイッチがそれぞれ
1個であるので、セット入力ノードから出力ノードまで
の信号遅延時間およびリセット入力から出力までの信号
遅延時間は、それぞれゲート(カレントスイッチとエミ
ッタフォロワ回路)1段分の信号遅延時間に相当し、セ
ット入力時の応答速度とリセット入力時の応答速度との
不平衡が抑制され、大幅に改善される。
【0013】また、各レベルシフト素子は、差動トラン
ジスタ対のスイッチング動作に伴うオン側トランジスタ
とオフ側トランジスタの応答速度を揃え、出力ハザード
を防止する作用を有する。
【0014】また、定電流源回路の使用数は、第1の差
動トランジスタ対と第1のエミッタフォロワ回路と第2
のエミッタフォロワ回路とにそれぞれ1個設ける場合で
も合計3個以下で済み、全体の消費電流を大幅に低減す
ることが可能になる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の差動型RSラッチ回路の
第1実施例に係るリセット優先型の回路を示している。
【0016】図1において、Q1およびQ2は、第1の
相補的な入力信号(本例ではリセット信号/R、R)が
入力するNPN型の第1の差動トランジスタ対である。
Q3およびQ4は、上記第1の差動トランジスタ対のう
ちの一方のトランジスタQ1のコレクタにエミッタ結合
ノードが接続され、第2の相補的な入力信号(本例では
セット信号S、/S)が入力するNPN型の第2の差動
トランジスタ対である。
【0017】第1電源ノード(本例では電源電位VCCが
印加される電源ノード)10と前記第2の差動トランジ
スタ対のうちの一方のトランジスタQ3のコレクタとの
間には、第1の抵抗R1および第1のダイオードD1が
順次直列に接続されている。前記第1の差動トランジス
タ対Q1およびQ2のエミッタ結合ノードと第2電源ノ
ード(本例では接地電位VSSが印加される接地ノード)
との間に第1の電流源回路11が接続されている。
【0018】また、前記第1電源ノード10と前記第1
の差動トランジスタ対のうちの他方のトランジスタQ2
のコレクタとの間には、第2の抵抗R2および第2のダ
イオードD2および第3のダイオードD3が順次直列に
接続されている。
【0019】EF1は第1のエミッタフォロワ回路であ
り、コレクタが前記電源ノード10に接続され、ベース
(入力ノード)が前記第1のダイオードD1のアノード
に接続されたNPN型のトランジスタQ7と、このトラ
ンジスタQ7のエミッタに接続された第2の定電流源1
2とからなり、上記エミッタ(出力ノード)が第1のラ
ッチ出力ノード(本例では反転出力ノード/Q)とな
る。
【0020】EF2は第2のエミッタフォロワ回路であ
り、コレクタが前記電源ノード10に接続され、ベース
(入力ノード)が前記第2のダイオードD2のアノード
に接続されたNPN型のトランジスタQ8と、このトラ
ンジスタQ8のエミッタに接続された第3の定電流源1
3とからなり、上記エミッタ(出力ノード)が前記第1
のラッチ出力ノードと相補対をなす第2のラッチ出力ノ
ード(本例では出力ノードQ)となる。
【0021】Q5およびQ6はNPN型の第3の差動ト
ランジスタ対であり、上記トランジスタ対Q5およびQ
6のそれぞれのエミッタが前記第2の差動トランジスタ
対のうちの他方のトランジスタQ4のコレクタに共通に
接続され、それぞれのベースが対応して前記第1のラッ
チ出力ノード/Qおよび前記第2のラッチ出力ノードQ
に接続され、それぞれのコレクタが対応して第2のダイ
オードD2のアノードおよび前記第1のダイオードD1
のアノードに接続されている。
【0022】次に、上記リセット優先型の差動型RSラ
ッチ回路の動作について、前記真理値表を参照しながら
説明する。R=“1”(/R=“0”)の場合、第1の
差動トランジスタ対のうちのQ2がオン、Q1がオフに
なり、電源ノードから抵抗R2、ダイオードD2および
D3、トランジスタQ2、第1の電流源回路11を経て
接地ノードに電流が流れる。この時、抵抗R2の電圧降
下によりダイオードD2のアノード電位が低下し、第2
のエミッタフォロワ回路EF2の出力Qは“0”にな
る。従って、R=S=“1”(禁止入力)の場合には、
出力Qが“0”となる。
【0023】R=“0”(/R=“1”)の場合、S=
“1”(/S=“0”)の時には、第1の差動トランジ
スタ対のうちのQ3がオン、Q4がオフになり、第1の
差動トランジスタ対のうちのQ1がオン、Q2がオフに
なる。これにより、電源ノードから抵抗R1、ダイオー
ドD1、トランジスタQ3、Q1、第1の電流源回路1
1を経て接地ノードに電流が流れる。この時、抵抗R1
の電圧降下によりダイオードD1のアノード電位が低下
し、第1のエミッタフォロワ回路EF1の出力/Qは
“0”、第2のエミッタフォロワ回路EF2の出力Qは
“1”になる。
【0024】R=“0”(/R=“1”)の場合、S=
“0”(/S=“1”)の時には、第2の差動トランジ
スタ対のうちのQ4がオン、Q3がオフになり、第1の
差動トランジスタ対のうちのQ1がオン、Q2がオフに
なる。
【0025】この時、1クロック前のQの状態が“0”
であると、第3の差動トランジスタ対のうちのQ5がオ
ン、Q6がオフであるので、電源ノードから抵抗R2、
トランジスタQ5、Q4、Q1、第1の電流源回路11
を経て接地ノードに電流が流れ、抵抗R2の電圧降下に
よりダイオードD2のアノード電位が低下し、第2のエ
ミッタフォロワ回路EF2の出力Qは“0”になる。
【0026】これに対して、1クロック前のQの状態が
“1”であると、第3の差動トランジスタ対のうちのQ
6がオン、Q5がオフであるので、電源ノードから抵抗
R1、トランジスタQ6、Q4、Q1、第1の電流源回
路11を経て接地ノードに電流が流れ、抵抗R1の電圧
降下によりダイオードD1のアノード電位が低下し、第
1のエミッタフォロワ回路EF1の出力/Qは“0”に
なり、第2のエミッタフォロワ回路EF2の出力Qは
“1”になる。
【0027】即ち、上記差動型RSラッチ回路は、電源
ノード10と接地ノードとの間に、第3の差動トランジ
スタ対Q5およびQ6とセット信号入力用の第2の差動
トランジスタ対Q3およびQ4とリセット信号入力用の
第1の差動トランジスタ対Q1およびQ2が三段に縦積
み接続されたシリーズゲート構成を有する。
【0028】そして、最上段の第3の差動トランジスタ
対Q5およびQ6は記憶保持動作を行う正帰還ループの
一部を形成するように接続されている。つまり、第1の
エミッタフォロワ回路EF1の出力は、第3の差動トラ
ンジスタ対(Q5、Q6)、抵抗(R1、R2)および
第2のエミッタフォロワ回路EF2の動作を介して入力
側に正帰還し、第2のエミッタフォロワ回路EF2の出
力は、第3の差動トランジスタ対(Q5、Q6)、抵抗
(R1、R2)および第1のエミッタフォロワ回路EF
1の動作を介して入力側に正帰還するように構成されて
いる。
【0029】上記構成によれば、セット入力Sおよびリ
セット入力Rに対する応答動作を行うのはそれぞれ1個
のカレントスイッチ(エミッタフォロワ回路以外の回路
部分)であるので、セット入力Sノードから出力Qノー
ドまでの信号遅延時間およびリセット入力Rから出力Q
までの信号遅延時間は、それぞれゲート(カレントスイ
ッチとエミッタフォロワ回路)1段分の信号遅延時間に
相当し、セット入力時の応答速度とリセット入力時の応
答速度との不平衡が抑制され、大幅に改善される。この
場合、上記RSラッチ回路は差動構成を有するので、ノ
イズ耐性が高いという利点もある。
【0030】また、第1の差動トランジスタ対Q1、Q
2と第1のエミッタフォロワ回路EF1と第2のエミッ
タフォロワ回路EF2とにそれぞれ対応して定電流源回
路を設ける場合には、定電流源回路の使用数は合計3個
以下で済み、全体の消費電流を大幅に低減することが可
能になる。また、リセット入力ノードおよびセット入力
ノードの前段に従来例と同様のレベルシフト用のエミッ
タフォロワ回路を挿入することにより定電流源回路の使
用数が7個に増加した場合でも、従来例の10個よりも
少なくて済み、単純に考えても消費電流を従来例よりも
30%低減することが可能になる。
【0031】また、各ダイオードD1〜D3は、差動ト
ランジスタ対のスイッチング動作に伴うオン側トランジ
スタとオフ側トランジスタの応答速度を揃え、出力ハザ
ードを防止する作用を有する。
【0032】ここで、ダイオードD1〜D3による出力
ハザード防止作用について詳述する。いま、例えばR=
“1”(/Q=“1”)、/S=“1”の初期状態から
R=“0”に遷移する場合を考える。初期状態では、ト
ランジスタQ2がオン状態であり、電源ノードから抵抗
R2、ダイオードD2およびD3、トランジスタQ2、
第1の電流源回路11を経て接地ノードに電流が流れて
おり、抵抗R2の電圧降下によりトランジスタQ8のベ
ース電位は低く、第2のエミッタフォロワ回路EF2の
出力Qは“0”である。この初期状態からR=“0”に
遷移すると、第1の差動トランジスタ対Q1、Q2は対
応してオフ/オン状態に反転すると、電源ノードから抵
抗R2を経て接地ノードに向かう電流の経路が、トラン
ジスタQ5、Q4、Q1、第1の電流源回路11を経る
ように切り換わる。この電流経路の切り換わり時に、も
しも経路内のトランジスタ数が異なっていると、前記抵
抗R2に流れる電流が一瞬変動し、その電圧降下、ひい
ては、トランジスタQ8のベース電位、第2のエミッタ
フォロワ回路EF2の出力Qが一瞬変動し、出力ハザー
ドが発生する。しかし、上記実施例では、ダイオードD
2およびD3を挿入することにより、上記電流経路の切
り換わり時における両経路内のトランジスタ数 (ベー
ス・エミッタ間接合数)が同じになるようにしているの
で、前記抵抗R2に流れる電流の変動が抑制され、結果
として出力ハザードが抑制される。
【0033】なお、S=“1”(/Q=“1”)、R=
“0”の初期状態からS=“0”に遷移する場合には、
電源ノードから抵抗R1を経て接地ノードに向かう電流
経路の切り換わり時における両経路内のトランジスタ数
(ベース・エミッタ間接合数)が同じになるようにダイ
オードD1が挿入されているので、抵抗R1に流れる電
流の変動が抑制され、結果として出力ハザードが抑制さ
れる。
【0034】上記したように電流経路の切り換わり時に
おける応答速度を揃えるためには、上記各ダイオードD
1〜D3は、各NPNトランジスタQ1、Q2、Q3、
Q4、Q5およびQ6と同じ特性を有するNPNトラン
ジスタのベース・コレクタ相互を接続(ダイオード接
続)したものを使用することが望ましい。
【0035】なお、図1中の各ダイオードD1〜D3に
代えて他のレベルシフト素子を用いることが可能であ
り、図1の回路の変形例を図2に示す。図2のリセット
優先型の差動型RSラッチ回路は、図1の差動型RSラ
ッチ回路と比べて、ダイオードD1〜D3に代えてベー
ス接地型のNPNトランジスタQ11〜Q13が用いら
れている点が異なり、その他の部分は図1中と同じであ
るので同じ符号を付している。
【0036】ここで、レベルシフト用のNPNトランジ
スタQ11は、そのコレクタ・エミッタ間が前記抵抗R
1とトランジスタQ3のコレクタとの間に接続され、そ
のベースと電源ノードとの間にダイオードD11が接続
され、上記ベースと接地ノードとの間に定電流源回路2
1が接続されている。
【0037】また、レベルシフト用のNPNトランジス
タQ12およびQ13は、それぞれのコレクタ・エミッ
タ間が前記抵抗R2とトランジスタQ2のコレクタとの
間に直列に接続されている。そして、上記NPNトラン
ジスタQ12は、そのベースと電源ノードとの間にダイ
オードD12が接続されており、前記NPNトランジス
タQ13は、そのベースと接地ノードとの間に定電流源
回路22が接続されて折り、上記ベースと前記NPNト
ランジスタQ12のベースとの間にダイオードD13が
接続されている。
【0038】上記図2の差動型RSラッチ回路におい
て、その動作は基本的には前記実施例の動作と同様であ
るが、ダイオードD11〜D13の交流インピーダンス
が低く、ベース接地型のNPNトランジスタQ11〜Q
13は、その交流特性がよく、前記実施例のダイオード
D1〜D3よりも高速動作が可能である。
【0039】図3は、本発明の差動型RSラッチ回路の
第2実施例に係るセット優先型の回路を示している。図
3のセット優先型の差動型RSラッチ回路は、図1の差
動型RSラッチ回路と比べて、第1の差動トランジスタ
対Q1およびQ2に相補的なセット信号を入力し、第2
の差動トランジスタ対Q3およびQ4に相補的なリセッ
ト信号を入力するように変更したものであり、図1中と
同一部分には同一符号を付している。図3の差動型RS
ラッチ回路は、図1の差動型RSラッチ回路の動作に準
じて動作し、図1の差動型RSラッチ回路とほぼ同様の
効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】上述したように本発明の差動型RSラッ
チ回路によれば、セット入力時の応答速度とリセット入
力時の応答速度との不平衡を抑制でき、消費電流を大幅
に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るリセット優先型の差
動型RSラッチ回路を示す回路図。
【図2】図1の差動型RSラッチ回路の変形例を示す回
路図。
【図3】本発明の第2実施例に係るセット優先型の差動
型RSラッチ回路を示す回路図。
【図4】リセット優先型のRSラッチ回路の一例を示す
論理回路図。
【図5】図4の回路を差動論理化し、ECLゲートで実
現した従来の差動型RSラッチ回路の一例を示す回路
図。
【符号の説明】
Q1〜Q8…トランジスタ、R1、R2…抵抗、D1〜
D3…ダイオード、EF1、EF2…エミッタフォロワ
回路、10…電源ノード、11〜13、21、22…定
電流源。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の相補的な入力信号が入力するバイ
    ポーラ型の第1の差動トランジスタ対と、上記第1の差
    動トランジスタ対のうちの一方のトランジスタのコレク
    タにエミッタ結合ノードが接続され、第2の相補的な入
    力信号が入力するバイポーラ型の第2の差動トランジス
    タ対と、第1電源ノードと前記第2の差動トランジスタ
    対のうちの一方のトランジスタのコレクタとの間に順次
    直列に接続された第1の抵抗および第1のレベルシフト
    素子と、上記第1電源ノードと前記第1の差動トランジ
    スタ対のうちの他方のトランジスタのコレクタとの間に
    順次直列に接続された第2の抵抗および第2のレベルシ
    フト素子および第3のレベルシフト素子と、前記第1の
    抵抗および第1のレベルシフト素子の直列接続ノードに
    入力ノードが接続され、出力ノードが第1のラッチ出力
    ノードとなる第1のエミッタフォロワ回路と、前記第2
    の抵抗および第2のレベルシフト素子の直列接続ノード
    に入力ノードが接続され、出力ノードが上記第1のラッ
    チ出力ノードと相補対をなす第2のラッチ出力ノードと
    なる第2のエミッタフォロワ回路と、前記第1の差動ト
    ランジスタ対のエミッタ結合ノードと第2電源ノードと
    の間に接続された電流源回路と、それぞれのエミッタが
    前記第2の差動トランジスタ対のうちの他方のトランジ
    スタのコレクタに共通に接続され、それぞれのベースが
    対応して前記第1のラッチ出力ノードおよび前記第2の
    ラッチ出力ノードに接続され、それぞれのコレクタが対
    応して第2のエミッタフォロワ回路の入力ノードおよび
    前記第1のエミッタフォロワ回路の入力ノードに接続さ
    れたバイポーラ型の第3の差動トランジスタ対とを具備
    することを特徴とする差動型RSラッチ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の差動型RSラッチ回路に
    おいて、前記第1乃至第3のレベルシフト素子は、それ
    ぞれダイオードであることを特徴とする差動型RSラッ
    チ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の差動型RSラッチ回路に
    おいて、前記第1乃至第3のレベルシフト素子は、それ
    ぞれベース接地型のトランジスタであることを特徴とす
    る差動型RSラッチ回路。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    差動型RSラッチ回路において、前記第1の相補的な入
    力信号は相補的なリセット信号であり、前記第2の相補
    的な入力信号は相補的なセット信号であることを特徴と
    する差動型RSラッチ回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    差動型RSラッチ回路において、前記第1の相補的な入
    力信号は相補的なセット信号であり、前記第2の相補的
    な入力信号は相補的なリセット信号であることを特徴と
    する差動型RSラッチ回路。
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