JPH0819558B2 - 摺動部材の製造方法 - Google Patents
摺動部材の製造方法Info
- Publication number
- JPH0819558B2 JPH0819558B2 JP1338736A JP33873689A JPH0819558B2 JP H0819558 B2 JPH0819558 B2 JP H0819558B2 JP 1338736 A JP1338736 A JP 1338736A JP 33873689 A JP33873689 A JP 33873689A JP H0819558 B2 JPH0819558 B2 JP H0819558B2
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- JP
- Japan
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- particles
- sliding member
- plating film
- plating
- dispersed
- Prior art date
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- Lubricants (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は摺動部材の製造方法に関し、更に詳しくは印
刷機の無給油軸受や一般の摺動部材に有利に適用される
摺動部材の製造方法に関する。
刷機の無給油軸受や一般の摺動部材に有利に適用される
摺動部材の製造方法に関する。
従来、硬質粒子や固定潤滑剤粒子をめっき皮膜中に分
散させる複合めっき法においては、これら粒子を電気め
っき液中に均一に分散させ、かつ、めっき皮膜中への共
析量を増加させる手段として、電気めっき液中に界面活
性剤を添加していた。
散させる複合めっき法においては、これら粒子を電気め
っき液中に均一に分散させ、かつ、めっき皮膜中への共
析量を増加させる手段として、電気めっき液中に界面活
性剤を添加していた。
電解めっきによって、非電離性の粒子が共析する機構
については定説がないが、次の理由によると言われてい
る。
については定説がないが、次の理由によると言われてい
る。
(1) 電極への化学的吸着による共析 (2) 粒子が帯電して静電的吸引力による共析 (3) 沈着など機械的に共析 前述したように、粒子を電気めっき液中に均一に分散
させ、かつ、粒子の共析量を増加させるために従来は界
面活性剤の添加が行われてきた。粒子に界面活性剤が吸
着して帯電することにより、めっき液中へ粒子分散でき
る上に、上記(2)の作用から共析量は無添加に比べて
かなり増やすことができるが、その共析量が充分でない
ことから摺動部材としての耐摩耗性と低摩擦性に劣ると
いう問題が完全に解消されるまでには至っていない。
させ、かつ、粒子の共析量を増加させるために従来は界
面活性剤の添加が行われてきた。粒子に界面活性剤が吸
着して帯電することにより、めっき液中へ粒子分散でき
る上に、上記(2)の作用から共析量は無添加に比べて
かなり増やすことができるが、その共析量が充分でない
ことから摺動部材としての耐摩耗性と低摩擦性に劣ると
いう問題が完全に解消されるまでには至っていない。
本発明は、上記技術水準に鑑み、硬質粒子、固体潤滑
剤粒子の共析量を増大した電解めっき皮膜を摺動部材の
表面に形成させて、摺動部材の耐摩耗性と低摩擦性を向
上させることができる方法を提供しようとするものであ
る。
剤粒子の共析量を増大した電解めっき皮膜を摺動部材の
表面に形成させて、摺動部材の耐摩耗性と低摩擦性を向
上させることができる方法を提供しようとするものであ
る。
本発明は、硬質粒子及び固体潤滑剤粒子の表面をポリ
マーで被覆した後、該ポリマーにカチオン性置換基を導
入し、それらの粒子を分散させためっき液中で、被メッ
キ材を電解めっきすることにより、被めっき材表面に硬
質粒子と固体潤滑剤粒子の両方が分散されためっき皮膜
を得ることを特徴とする摺動部材の製造方法である。
マーで被覆した後、該ポリマーにカチオン性置換基を導
入し、それらの粒子を分散させためっき液中で、被メッ
キ材を電解めっきすることにより、被めっき材表面に硬
質粒子と固体潤滑剤粒子の両方が分散されためっき皮膜
を得ることを特徴とする摺動部材の製造方法である。
すなわち、本発明は第1図に示すように、めっき皮膜
へ共析させる硬質粒子および固体潤滑剤粒子1の表面
に、あらかじめカチオン性ポリマー2を被覆させ、これ
ら被覆粒子を電解めっき液中に分散させて、被めっき材
に電解めっきする方法である。
へ共析させる硬質粒子および固体潤滑剤粒子1の表面
に、あらかじめカチオン性ポリマー2を被覆させ、これ
ら被覆粒子を電解めっき液中に分散させて、被めっき材
に電解めっきする方法である。
本発明方法によれば、従来の界面活性剤を用いるより
も確実に粒子を帯電させることができ、ゼータ電位も大
きい。したがって、粒子の共析量を界面活性剤を用いた
場合よりも増加させることができる。
も確実に粒子を帯電させることができ、ゼータ電位も大
きい。したがって、粒子の共析量を界面活性剤を用いた
場合よりも増加させることができる。
硬質粒子及び固体潤滑剤粒子をカチオン性ポリマーで
被覆すると、これらをめっき浴中へ添加した場合、電離
して粒子は正に帯電する。帯電により粒子は浴中に良好
に分散する上に、負電極との静電的引力により充分に共
析する。
被覆すると、これらをめっき浴中へ添加した場合、電離
して粒子は正に帯電する。帯電により粒子は浴中に良好
に分散する上に、負電極との静電的引力により充分に共
析する。
〔実施例1〕 粒径5μmのアルミナ粒子およびポリテトラフルオロ
エチレン粒子の表面をポリスチレンで被覆し粒径を7μ
mにする。次に、これら粒子を表面処理してポリスチレ
ンのベンゼン核に対して第四アンモニウム基を導入す
る。
エチレン粒子の表面をポリスチレンで被覆し粒径を7μ
mにする。次に、これら粒子を表面処理してポリスチレ
ンのベンゼン核に対して第四アンモニウム基を導入す
る。
得られたカチオン性ポリマー被覆のアルミナ粒子とポ
リテトラフルオロエチレン粒子各70g/を200g/硫酸
銅水溶液に添加し、充分な撹拌下電流密度3.0A/dm2,pH
4,温度25℃の条件で電解すると、アルミナおよびポリテ
トラフルオロエチレン粒子がめっき皮膜中に分散した銅
めっき被覆を得る。
リテトラフルオロエチレン粒子各70g/を200g/硫酸
銅水溶液に添加し、充分な撹拌下電流密度3.0A/dm2,pH
4,温度25℃の条件で電解すると、アルミナおよびポリテ
トラフルオロエチレン粒子がめっき皮膜中に分散した銅
めっき被覆を得る。
上記本発明方法と従来の界面活性剤方法と比較する
と、めっき皮膜中のアルミナ粒子とポリテトラフルオロ
エチレン粒子の表面面積率は第2図に示す通りであり、
その結果本発明方法で得られためっき皮膜と従来の界面
活性剤方法で得られためっき皮膜の皮膜摩耗量は第3図
に示す通りとなり、本発明方法で得られためっき皮膜を
有する摺動部材の優秀性が立証された。
と、めっき皮膜中のアルミナ粒子とポリテトラフルオロ
エチレン粒子の表面面積率は第2図に示す通りであり、
その結果本発明方法で得られためっき皮膜と従来の界面
活性剤方法で得られためっき皮膜の皮膜摩耗量は第3図
に示す通りとなり、本発明方法で得られためっき皮膜を
有する摺動部材の優秀性が立証された。
本発明方法により、硬質粒子及び固体潤滑剤粒子のめ
っき皮膜中の複合量が増加し、その結果、得られためっ
き皮膜を有する摺動部材の耐摩耗性が向上する。
っき皮膜中の複合量が増加し、その結果、得られためっ
き皮膜を有する摺動部材の耐摩耗性が向上する。
第1図は本発明によってカチオン性ポリマーで被覆され
た硬質粒子又は固体潤滑剤粒子の模式図、第2図及び第
3図は本発明方法と従来の界面活性剤で得られためっき
皮膜中の粒子の表面面積率及びめっき皮膜の摩耗量の比
較図表である。
た硬質粒子又は固体潤滑剤粒子の模式図、第2図及び第
3図は本発明方法と従来の界面活性剤で得られためっき
皮膜中の粒子の表面面積率及びめっき皮膜の摩耗量の比
較図表である。
Claims (1)
- 【請求項1】硬質粒子及び固体潤滑剤粒子の表面をポリ
マーで被覆した後、該ポリマーにカチオン性置換基を導
入し、それらの粒子を分散させためっき液中で、被メッ
キ材を電解めっきすることにより、被めっき材表面に硬
質粒子と固体潤滑剤粒子の両方が分散されためっき皮膜
を得ることを特徴とする摺動部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1338736A JPH0819558B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 摺動部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1338736A JPH0819558B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 摺動部材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03199398A JPH03199398A (ja) | 1991-08-30 |
JPH0819558B2 true JPH0819558B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=18320978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1338736A Expired - Lifetime JPH0819558B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 摺動部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0819558B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51111432A (en) * | 1975-03-27 | 1976-10-01 | Suwa Seikosha Kk | Method of treating labricated surface of solid |
JPS5445634A (en) * | 1978-01-13 | 1979-04-11 | Suzuki Motor Co | Wearrresitant material |
JPS58185798A (ja) * | 1982-04-23 | 1983-10-29 | Central Glass Co Ltd | 自己潤滑性メツキ面の製法 |
JPS6421098A (en) * | 1987-07-16 | 1989-01-24 | Riken Kk | Sliding member |
-
1989
- 1989-12-28 JP JP1338736A patent/JPH0819558B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03199398A (ja) | 1991-08-30 |
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