JPH0819469B2 - 円筒状耐摩耗部品の熱処理方法 - Google Patents
円筒状耐摩耗部品の熱処理方法Info
- Publication number
- JPH0819469B2 JPH0819469B2 JP63098830A JP9883088A JPH0819469B2 JP H0819469 B2 JPH0819469 B2 JP H0819469B2 JP 63098830 A JP63098830 A JP 63098830A JP 9883088 A JP9883088 A JP 9883088A JP H0819469 B2 JPH0819469 B2 JP H0819469B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat treatment
- treatment method
- bush
- wear resistant
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は円筒状部品の熱処理方法,更に詳しくは装軌
車両の履帯ブッシュの熱処理方法の改良に関するもので
ある。
車両の履帯ブッシュの熱処理方法の改良に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来のこの種の技術は全体を浸炭して油により冷却す
る熱処理方法である。
る熱処理方法である。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら,従来の熱処理方法では摩耗寿命を向上
するために硬化層深さを深くすると,内外径とも硬化層
深さが深くなって,特に装軌車両の履帯ブッシュでは衝
撃的な荷重が連続して掛るため疲労寿命が短くなる問題
があった。
するために硬化層深さを深くすると,内外径とも硬化層
深さが深くなって,特に装軌車両の履帯ブッシュでは衝
撃的な荷重が連続して掛るため疲労寿命が短くなる問題
があった。
(課題を解決するための手段) 円筒状部品の全体をオーステナイト域まで加熱して、
外径部のみ水スプレーにより冷却し、続いて外径部を水
冷しながら内径部を高周波誘導加熱によりオーステナイ
ト域まで加熱して急冷を行うことを特徴とした円筒状耐
摩耗部品の熱処理方法とした。
外径部のみ水スプレーにより冷却し、続いて外径部を水
冷しながら内径部を高周波誘導加熱によりオーステナイ
ト域まで加熱して急冷を行うことを特徴とした円筒状耐
摩耗部品の熱処理方法とした。
(作用) 焼入性を調整した鋼外径部を水スプレー焼入すること
により深い硬化層深さが得られ,内径部を高周波焼入に
より任意の硬化層深さが得られる。
により深い硬化層深さが得られ,内径部を高周波焼入に
より任意の硬化層深さが得られる。
(実施例) 本発明の一実施例を第1図から第3図に基づいて説明
する。
する。
第1図は水スプレー装置1で,装軌車両の履帯ブッシ
ュ(以下ブッシュと称す)2を水スプレー焼入している
状態を示す図である。図中3は受け台で,ブッシュ2が
載置される。4は中心部に空気導入孔4aが設けられた上
部キャップであり,ブッシュ2の内径に緩嵌されてい
る。5は冷却水ジャケットでブッシュ1の外径に向けて
水6を噴射する多数のノズル5aが設けてある。
ュ(以下ブッシュと称す)2を水スプレー焼入している
状態を示す図である。図中3は受け台で,ブッシュ2が
載置される。4は中心部に空気導入孔4aが設けられた上
部キャップであり,ブッシュ2の内径に緩嵌されてい
る。5は冷却水ジャケットでブッシュ1の外径に向けて
水6を噴射する多数のノズル5aが設けてある。
以上説明した水スプレー装置1に,外径92mm,内径57m
m,長さ208mmの円筒状をし,しかもD1値が1.7インチS55C
材のブッシュ1を850℃,1時間加熱して水スプレー装置
1にセットする。
m,長さ208mmの円筒状をし,しかもD1値が1.7インチS55C
材のブッシュ1を850℃,1時間加熱して水スプレー装置
1にセットする。
空気導入孔4aより空気を送りながら,冷却水ジャケッ
ト5のノズル5aより水圧4kg/cm2の圧力で水6を噴射す
る。
ト5のノズル5aより水圧4kg/cm2の圧力で水6を噴射す
る。
ブッシュ2の内径部は上部キャップ4で被われてい
て,更に空気導入孔4aより空気が送り込まれているので
水6が入り込むことがなく焼入されない。
て,更に空気導入孔4aより空気が送り込まれているので
水6が入り込むことがなく焼入されない。
次に内径部の焼入方法について説明する。
第2図はブッシュ2を高周波焼入を行っている状態を
示す図で,ブッシュ2の外周部を水ジャケット11で包囲
して水12を噴射して外径部を冷却しながら内径部を加熱
コイル13により誘導加熱を行う。誘導加熱の条件は出力
80KW,周波数200KHz,加熱コイル13の移動速度3.3mm/sec
で加熱し,4%PVA液16で内径部を冷却した。焼入完了後1
60℃,3時間焼戻しを行った。
示す図で,ブッシュ2の外周部を水ジャケット11で包囲
して水12を噴射して外径部を冷却しながら内径部を加熱
コイル13により誘導加熱を行う。誘導加熱の条件は出力
80KW,周波数200KHz,加熱コイル13の移動速度3.3mm/sec
で加熱し,4%PVA液16で内径部を冷却した。焼入完了後1
60℃,3時間焼戻しを行った。
焼戻し後の断面硬度分布は第3図示す様になって,耐
摩耗性の必要性が比較的少ない内径部の硬化層深さが浅
くなっている。
摩耗性の必要性が比較的少ない内径部の硬化層深さが浅
くなっている。
(発明の効果) 以上説明したように本発明により耐摩耗性の必要な外
径部の硬化層深さを深くでき,又耐摩耗性の必要性が比
較的少ない内径部の硬化層深さを浅くすることができ,
硬度の低い素地部を確保することにより疲労寿命を向上
することができる。
径部の硬化層深さを深くでき,又耐摩耗性の必要性が比
較的少ない内径部の硬化層深さを浅くすることができ,
硬度の低い素地部を確保することにより疲労寿命を向上
することができる。
第1図はブッシュ2を水スプレー焼入している状態を示
す図,第2図はブッシュ2を高周波焼入を行っている状
態を示す図,第3図は断面硬度分布を示す図である。 1……水スプレー装置、2……ブッシュ
す図,第2図はブッシュ2を高周波焼入を行っている状
態を示す図,第3図は断面硬度分布を示す図である。 1……水スプレー装置、2……ブッシュ
Claims (1)
- 【請求項1】円筒状部品の全体をオーステナイト域まで
加熱して、外径部のみ水スプレーにより冷却し、続いて
外径部を水冷しながら内径部を高周波誘導加熱によりオ
ーステナイト域まで加熱して急冷を行うことを特徴とし
た円筒状耐摩耗部品の熱処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63098830A JPH0819469B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 円筒状耐摩耗部品の熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63098830A JPH0819469B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 円筒状耐摩耗部品の熱処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01309927A JPH01309927A (ja) | 1989-12-14 |
JPH0819469B2 true JPH0819469B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=14230206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63098830A Expired - Lifetime JPH0819469B2 (ja) | 1988-04-21 | 1988-04-21 | 円筒状耐摩耗部品の熱処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0819469B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2709556B2 (ja) * | 1992-12-11 | 1998-02-04 | 富士電子工業株式会社 | 薄肉リング状ワークの高周波焼入方法 |
US5249868A (en) * | 1993-01-27 | 1993-10-05 | Caterpillar Inc. | Track bushing |
US5702667A (en) * | 1996-08-16 | 1997-12-30 | Caterpillar Inc. | Method and apparatus for heat treating a bushing |
JP4834591B2 (ja) * | 2007-03-29 | 2011-12-14 | 日本発條株式会社 | ゴルフシャフト、ゴルフクラブ、および、ゴルフシャフトの製造方法 |
JP6436473B2 (ja) | 2014-06-30 | 2018-12-12 | トピー工業株式会社 | 熱処理システムおよび熱処理方法 |
CN106947851B (zh) * | 2017-05-23 | 2018-08-24 | 赣州经纬科技股份有限公司 | 一种带台阶法兰盘高频淬火装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0833791B2 (ja) * | 1986-07-08 | 1996-03-29 | 株式会社高見沢サイバネティックス | 無停電電源装置のインタ−フエイス装置 |
-
1988
- 1988-04-21 JP JP63098830A patent/JPH0819469B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01309927A (ja) | 1989-12-14 |
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