JPH08194283A - 微粒子の搬送方法ならびにそれを用いた画像形成方法および画像形成装置ならびに画像形成媒体 - Google Patents

微粒子の搬送方法ならびにそれを用いた画像形成方法および画像形成装置ならびに画像形成媒体

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JPH08194283A
JPH08194283A JP690795A JP690795A JPH08194283A JP H08194283 A JPH08194283 A JP H08194283A JP 690795 A JP690795 A JP 690795A JP 690795 A JP690795 A JP 690795A JP H08194283 A JPH08194283 A JP H08194283A
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JP
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light
wavelength
image forming
fine particles
forming medium
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Application number
JP690795A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Sugita
辰哉 杉田
Seiji Maruo
成司 丸尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】微粒子搬送方法や画像形成方法および画像形成
装置において、フォトクロミック材料を含有する微粒子
を光によって搬送する方法を用いることによって、その
光学系が簡易にして、しかも画像形成のための位置決め
を正確におこなえるようにする。 【構成】微粒子100として、フォトクロミック材料を
含み第1の波長に対して透明であり、第2の波長の光を
照射すると第1の波長を吸収するようなものを用いる。
この微粒子100は、レンズ30により集光された第1
の波長の光源1のビームによりトラップされ、ガルバノ
ミラー60によるビームの走査により移動される。そし
て、所定の位置で第2の波長の光源2の光を照射すると
第1の波長を吸収するようにフォトクロニズムを起し、
第1の波長のビームより押し出される力が働くような
る。このように、微粒子を制御して、画像形成をおこな
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微粒子の搬送方法なら
びにそれを用いた画像形成方法および画像形成装置なら
びに画像形成媒体に係り、微粒子にフォトクロミック材
料を含有させて、光によって、これを搬送させる方法に
関すものであって、特に、光を利用して画像を形成する
プリンタや複写機等の画像形成装置に好適な微粒子の搬
送方法ならびにそれを用いた画像形成方法および画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光によって働く圧力(光圧力)を
用いて微粒子をトラッピングして、マニュピュレートす
る方法が、例えば、「光学」第21巻第9号612ペー
ジ(1992年)に示されている。
【0003】また、光圧力によってトナー等の画像形成
媒体の運動を制御する画像形成装置に関する技術が、特
開平4−10955号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、照
射する光の波長に対して透明な微粒子は、集光した光の
焦点付近にトラッピングされることを利用する技術が開
示されている。しかしながら、このような透明な微粒子
をマニュピュレートして配列する場合、微粒子を所定位
置まで持っていき、光をオフにしてトラップ状態から放
出する必要がある。さらに、微粒子が透明であるため、
これを直接画像形成に用いたのでは、画像が見えないと
いう問題点がある。
【0005】また、上記技術では、光を吸収または反射
する微粒子をトラッピングする方法として光を集光し、
微粒子の周りを高速に回転させる方法が示されている。
しかし、この方法を用いる場合には、光を高速で回転さ
せる必要があり、光学系が複雑となるという問題点があ
った。
【0006】さらに、上記従来技術に代表される光によ
って働く力を用いて画像形成媒体の運動を直接制御する
従来の画像形成装置は、画像形成媒体として用いるトナ
ーとして光を吸収するものを用いるので、光圧力は、ト
ナーを押し出すために用いていた。そのため、トナーが
紙に付く位置を正確に位置決めすることが難しいという
問題点があった。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、その目的は、フォトクロミッ
ク材料を含有する微粒子を光によって搬送する方法を用
いることによって、その光学系が簡易で、画像形成のた
めの位置決めを正確になしうる微粒子搬送方法ならびに
画像形成方法および画像形成装置を提供することにあ
る。
【0008】また、本発明の別の目的は、上記微粒子の
搬送方法を用いて配列した微粒子が搬送前は、透明であ
り配列時には着色しているために、画像を形成する際し
て、好適な画像形成方法および画像形成装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の微粒子搬送方法に係る発明の構成は、光に
よって、微粒子を捕捉して搬送する微粒子搬送方法にお
いて、前記光が、第1の波長の光と、第2の波長の光と
であって、前記微粒子は、前記第2の波長の光を吸収し
て光学的変化を起こす材料を含有していて、前記第1の
波長の光により前記微粒子を捕捉し、前記第2の波長の
光を照射することにより前記微粒子を前記第1の波長の
光の捕捉状態から離脱させるようにしたものである。
【0010】より詳しくは、上記微粒子搬送方法におい
て、前記微粒子が、前記第1の波長の光を透過するよう
にしたものである。
【0011】また詳しくは、上記微粒子搬送方法におい
て、前記第1の波長の光が可視光であり、第2の波長の
光が紫外光であるようにしたものである。
【0012】次に、上記目的を達成するために、本発明
の微粒子搬送装置に係る発明の構成は、光によって、微
粒子を捕捉して搬送する微粒子搬送装置において、前記
光が、第1の波長の光と、第2の波長の光とであって、
前記微粒子は、前記第2の波長の光を吸収して光学的変
化を起こす材料を含有していて、かつ、この微粒子は、
前記第1の波長の光を透過する微粒子であって、しか
も、この微粒子搬送装置は、第1の波長の光源と、第2
の波長の光源と、少なくとも前記第1の波長の光を集光
する集光手段と、少なくとも前記第1の波長の光を走査
する走査手段と、前記走査手段をコントロールするコン
トロール手段とを有し、前記集光手段により集光された
前記第1の波長の光により前記微粒子を捕捉し、前記走
査手段により所定の位置に移動させ、前記第2の波長の
光を照射することにより前記微粒子を前記第1の波長の
光の捕捉状態から離脱させるようにしたものである。
【0013】次に、上記目的を達成するために、本発明
の画像形成方法に係る発明の構成は、光によって、画像
形成媒体を捕捉して移動させる画像形成方法において、
前記光が、第1の波長の光と、第2の波長の光とであっ
て、前記画像形成媒体は、前記第2の波長の光を吸収し
て光学的変化を起こす材料を含有していて、かつ、この
画像形成媒体は、前記第1の波長の光を透過する画像形
成媒体であって、前記第1の波長の光により前記微粒子
を捕捉して移動させ、前記第2の波長の光を照射するこ
とにより前記微粒子を前記第1の波長の光の捕捉状態か
ら離脱させ移動させるようにしたものである。
【0014】次に、上記目的を達成するために、本発明
の画像形成装置に係る発明の構成は、光によって、画像
形成媒体を捕捉して移動させ、記録媒体上に画像を形成
する画像形成方法において、前記光が、第1の波長の光
と、第2の波長の光とであって、画像形成媒体を光によ
り移動して記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に
おいて、前記画像形成媒体は、前記第2の波長の光を吸
収して光学的変化を起こす材料を含有していて、かつ、
この画像形成媒体は、前記第1の波長の光を透過する画
像形成媒体であって、しかも、この画像形成装置は、第
1の波長の光源と、第2の波長の光源と、少なくとも前
記第1の波長の光を集光する集光手段と、少なくとも前
記第1の波長の光を走査する走査手段と、前記走査手段
をコントロールするコントロール手段と、前記記録媒体
を搬送する搬送手段とを有し、前記集光手段により集光
された前記第1の波長の光により前記画像形成媒体を捕
捉し、前記走査手段により所定の位置に移動させ、前記
第2の波長の光を照射することにより前記画像形成媒体
を前記第1の波長の光の捕捉状態から離脱させ、前記記
録媒体上に配列するようにしたものである。
【0015】さらに、上記目的を達成するために、本発
明の画像形成媒体に係る発明の構成は、特定の第1の波
長の光と第2の波長の光によって、光学的変化を起こす
画像形成媒体において、前記第1の波長の光を透過し、
前記第2の波長の光を照射することにより前記第1の波
長の光を吸収するように光学的変化を起こす材料を含有
していて、この第2の波長の光を照射することにより着
色状態になるようにしたものである。
【0016】
【作用】本発明によれば、簡単な光学系で微粒子をトラ
ッピングし、微粒子をトラップする第1の波長の光をオ
フにせずに、第2の波長の光を照射することのみで簡単
にトラップ状態から離脱させることのできる。したがっ
て、微粒子の制御のための光学系の構成が簡単になり、
微粒子の位置決めを正確におこなうことができる。
【0017】さらに、本発明により、上記微粒子の搬送
方法を用いて配列した微粒子が、配列時には着色してい
るため、着色手段を別に設ける必要がない。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る各実施例を、図1ないし
図11を用いて説明する。 〔実施例1〕以下、本発明に係る第一の実施例を、図1
ないし図6を用いて説明する。先ず、図1および図2を
用いて本発明の微粒子の搬送方法を用いた搬送装置の構
造と動作の概要について説明する。図1は、本発明の微
粒子の搬送方法を用いた搬送装置の構造と光の挙動を模
式的にあらわした図である。
【0019】この装置では、第1の波長の光を発生する
光源1とフォトクロニズムを起こさせる第2の波長の光
源2の光をミラー41とダイクロイックイミラー50を
用いて同じ光路を進むように光路を合わせている。ダイ
クロイックミラー50は、第1の波長は透過し、第2の
波長は反射するようにしている。また、第2の波長の光
を必要なときに照射できるようにするために、レーザの
出口にEO素子を用いたシャッタ65を設けている。
【0020】図1に示されるように、光は、ガルバノミ
ラー60を通り、レンズ31により一旦集光された後、
拡大される。そして、ミラー40で反射されて、開口数
0.9の対物レンズ30に入射される。
【0021】一方、フォトクロミック材料を含んだ微粒
子100は、微粒子供給手段201により上述の対物レ
ンズ30で絞られたビーム中に供給される。この微粒子
100は、フォトクロミック材料を含んだものであり、
以下のような挙動をおこなう。
【0022】第1の波長の光よりなるビーム内に入った
微粒子は、第1の波長に対して透明であり、光圧力を受
けて焦点方向へ移動し、ビームの集光点よりも少し下側
に重力と釣合ってトラップされる。また、ガルバノミラ
ー60によりレンズ31に入射する光線の角度を変化さ
せることにより、集光点を台220に平行に2次元的に
移動することができる。
【0023】そして、微粒子100をトラップしたまま
所定の位置までビームを移動した後、シャッタ65を開
き、微粒子100に第2の波長の光を照射すると、微粒
子100に含まれるフォトクロミック材料はフォトクロ
ニズムを起こし、第1の波長の光を吸収するようにな
る。このフォトクロニズムにより微粒子100は第1の
波長の光から押しだされる力を受けるようになり、ビー
ムの集光点近くに置いた台220の上に至る。ここで、
ガルバノミラー60の移動は、ガルバノミラーコントロ
ーラ401により、シャッタ65の開閉はシャッタコン
トローラ402によりおこない、それぞれのタイミング
をマイコンにより制御することができる。
【0024】なお、光を走査する手段としては、音響光
学素子を用いてもよい。
【0025】次に、図1に示した装置の微粒子供給手段
201について、図2を用いてより詳細に説明する。図
2は、微粒子供給手段201の構造の模式図である。
【0026】この装置において、クラウド202内に納
められたトナー100がファン203による送風で舞い
あげられ、導入口より放出される。また、液体の微粒子
を用いるときには、細い管内の液体を急激に加熱し、液
体中に生じる気泡の圧力により管から一定量の液体を送
り出せばよい。なお、このような供給手段を用いずあら
かじめ台上にばらまかれた微粒子を捕捉して搬送しても
良い。
【0027】この搬送装置により、微粒子100を供給
し、光により搬送するわけであるが、以下、搬送のポイ
ントとなるフォトクロニズムの原理とその組成について
説明する。
【0028】先ず、光の照射によって生じる力を説明す
る。光は、運動量を有している。光が他の媒体に入射し
て、反射、屈折により光の進行方向が変化すると、光の
持つ運動量が変化し、光の入射媒体に圧力を及ぼす。光
の進行方向を変化させた媒体の受ける圧力Fは、入射光
全部を光の入射方向と逆方向に反射したとき最大とな
り、光のパワーをP、光速をcとすると、
【0029】
【数1】F=2P/c と表される。実際の粒子に光が当たった場合、粒子の形
状、屈折率・吸収率等の光学的な特性によって決まる散
乱状態に応じて光圧力が減少し、補正のための散乱係数
をqとすると、粒子の受ける圧力Fは、
【0030】
【数2】F=2Pq/c (0≦q≦1)となる。
【0031】そして、粒子が透明な場合には、集光した
光でトラップすることが可能である。外界の屈折率より
も屈折率の大きな透明粒子は、光の屈折による運動変化
より光強度の強い方向に力を受けるため、集光した光の
焦点に向かう力を受け、トラップされる。このことは、
後に図3を用いて詳説する。
【0032】次に、本発明の微粒子の搬送手段について
説明する。特定の波長の光を照射することにより光吸収
の波長依存性が変化するフォトクロミック性を有する物
質が例えば、「染料と薬品」第35巻300ページ(1
990年)に記載されている。このフォトクロミック材
料を用いれば次のような微粒子の搬送手段が可能とな
る。 このための微粒子として、第1の波長に対して透
明であり、第2の波長の光を照射することにより第1の
波長の光を吸収するように変化するフォトクロミック材
料を含む微粒子を用いる。第1の波長の光を始めに照射
すると、第1の波長の光に対してこの微粒子は、透明で
あるので、微粒子を第1の波長の光によりトラップする
ことができる。そして、このトラップされた微粒子に第
2の波長の光を照射すると第1の波長を吸収するように
変化するので、第1の波長の光から圧力を受け、自然と
押しだされる。したがって、第1の波長の光で微粒子を
トラップして運び、その後に、所定の位置で第2の光を
照射することによりトラップ状態から微粒子を離脱させ
ることができる。
【0033】さらに、第2の光線を吸収することによ
り、可視の波長において光を吸収するように変化するフ
ォトクロミック材料を用いることにより、配列後の状態
を目視で確認できるようになり、微粒子を画像形成のた
めのトナーとして用いることができる。
【0034】次に、図3を用いて微粒子に働く力を具体
的に図示しつつ説明しよう。図3は、光を照射した場合
に微粒子に働く力を、その微粒子が透明なときとそうで
ないときに対比して、ベクトルとして図示した模式図で
ある。
【0035】図3(a)に示されるように透明な微粒子
111に入射した光301は、屈折を起こす。光線Aの
屈折による光の進行方向の変化によって生じる力は、図
のFA1とFA2となる。光線Aと対称な位置に入射する光
線Bによる力は、FB1とFB2となる。ここで、ベクトル
としての和を取って、FA=FA1+FA2、FB=FB1+F
B2とすると、光線301の焦点fcに向かう力F2は、
2=FA+FBとあらわすことができる。
【0036】また、透明でないときは、光を吸収して、
図3(b)に示されように光の吸収によって働く力はF
C、FDとなり、その合力F2は、F2=FC+FDであっ
て、焦点fcから遠ざかる方向の力となる。
【0037】したがって、第2の波長の光によってその
光学的特性が変化するようなフォトクロミック材料を含
む微粒子に働く力は、第1の波長の光のみを照射してい
る間は、光線301の焦点fcの方向に向かうが、いっ
たん、第2の波長の光線を照射して、第1の波長の光線
を吸収するようなった微粒子112においては、光の焦
点fcから遠ざかる方向となる。したがって、フォトク
ロニズムを起こした微粒子は、他の力を加えなくても、
第1の波長の光により自然と押し出す力が働くようにな
る。なお、光が上方から照射されるときには、重力も微
粒子の移動を促進する力となる。
【0038】これが、フォトクロミック材料を光によっ
て搬送する場合の原理である。
【0039】次に、図4および図5を用いてフォトクロ
ミック材料の組成と光の波長との関係を説明しよう。図
4は、本発明に係るフォトクロミック材料の組成をあら
わす構造式と光の波長との関係をあらわすグラフであ
る。
【0040】ここで説明するのは、フラン環型のフルゴ
ドである。この物質が図4(a)の(1)の構造のとき
に紫外線を照射すると、(2)の構造にフォトクロニズ
ムを起こす。それぞれの構造の吸収スペクトルを示す
と、図4(b)のグラフようになる。ここで、この横軸
は波長であり、縦軸はこの物質の吸光度をあらわしてい
る。この物質が図4(a)の(1)の構造のときは、紫
外域に吸収を持ち、可視光はほとんど吸収しない。とこ
ろが、紫外線を照射した(2)は、500nm付近に吸
収のピークを持つようになり、色付いて見えるようにな
る。また、この物質は、(2)の構造のときに可視光を
照射すると透明体に可逆的に変化する。かつ、この物質
が、(2)の構造のとき、熱的に不安定で紫外線照射後
(1)の構造に可逆的に戻り退色していくが、約120
〜130℃に加熱すると、熱分解を起こし、赤の着色体
となる。この着色体は、光や熱によって変化しない。こ
の材料を用いた場合、例えば、第1の波長の光源として
波長488nmのArレーザを用いて微粒子をトラップ
し、第2の波長の光源として波長351nmのXeFエ
キシマレーザを用いてフォトクロミズムを起させること
ができる。このように図4(b)のグラフから考察すれ
ば、この材料においては、第1の波長として430〜6
00nm、第2の波長として、370nm以下が望まし
い。
【0041】また、図5を用いて本発明に係る他のフォ
トクロミック材料の組成をあらわす構造式と光との関係
を説明しよう。図5は、本発明に係る他のフォトクロミ
ック材料の組成をあらわす構造式と光の波長との関係を
あらわすグラフである。
【0042】ここに示しているのは、6´−ヒドロキシ
スピロベンゾスピロピランである。この物質は、(1)
の構造のときに紫外線を照射すると、(2)の構造に変
化する。さらに、(2)の構造のときは、可視光線また
は熱により2量体(3)に変化する。それぞれの構造の
吸収スペクトルを示すと、図5(b)のグラフようにな
る。この物質は、(1)は可視光をほとんど吸収せず、
透明である。紫外線照射によって変化する(2)の構造
のときは、630nm付近に吸収のピークを持つように
なる。(3)の構造に変化すると、吸収量は減少する
が、(2)と同じ波長に吸収を有している。したがっ
て、(2)(3)は、どちらも青色に見えることにな
る。よって(2)(3)間では可逆的に変化するが、ど
ちらも青色に見えることになる。
【0043】上述のことより、この材料を含む微粒子の
トラップには500〜700nmの波長の光を用いるこ
とが望ましく、例えぱ、514nmのArレーザ、63
4nmのHeーNeレーザ、680nm付近の赤色半導
体レーザ等を用いることができる。
【0044】これらのフォトクロミック材料から微粒子
を作る場合においては、これらフォトクロミック材料を
PMMA、ポリスチレン、ポリエステル等の透明プラス
チック基材に分散し、微粒子化することによりおこなう
ことができる。また、フォトクロミック材を溶融した液
体を微小な液滴としても用いることができる。
【0045】さらに、有機材料以外にも、光照射による
光学的な変化がある無機材料を用いることもできる。例
えば、ホトブリーチングやホトダークニングを起こすA
sーS系のアモルファス材料を用い、ホトブリーチング
やホトダークニングによる吸収端の変化を用いてもよ
い。
【0046】本発明の微粒子搬送方法は、可視領域で吸
収を有する材料に限るものではなく、フォトクロニズム
により特定の波長においてほぼ光を吸収しない状態か
ら、光を吸収または反射するように変化する材料であれ
ば用いることができる。ただし、微粒子を搬送後、微粒
子を可視化するためには、第2の波長を照射後は、可視
光を吸収する材料を用いる必要がある。光源の波長はフ
ォトクロミック材料の特性にあわせて適宜選択すればよ
い。
【0047】次に、図6を用いて本発明の微粒子搬送方
法のアルゴリズムについて説明する。図6は、本発明の
微粒子搬送方法のアルゴリズムを示すフローチャートで
ある。以下、図6の順を追って説明しよう。
【0048】先ず、第1の波長の光をオンにし(S0
1)、第1の波長の集光ビーム内に微粒子を搬入する
(S02)。その後、第1の波長の光を所定の位置に移
動し(S03)、ビームが所定の位置についたことを確
認する(S04)。
【0049】所定の位置についているときは、第2の波
長の光を照射し(S05)、所定の位置に微粒子を移動
させる。さらに、別の微粒子を移動するときには、以上
のS02〜S05の工程を繰り返せば良い(S06)。
なお、微粒子の搬入は、ビームの移動途中におこなって
も良いし、ビームの移動後におこなっても良い。
【0050】〔実施例2〕以下、本発明に係る第二の実
施例を、図7および図8を用いて説明する。図7は、本
発明の微粒子の搬送方法を用いた他の搬送装置の構造と
光の挙動を模式的にあらわした図である。図8は、微粒
子100に照射される光の関係を模式的にあらわした図
である。
【0051】本実施例の搬送装置では、第2の波長の光
源として紫外線ランプ20を用いている。対物レンズ3
0には、第1の波長の光のみが入射される。第1の波長
の光源1を対物レンズ30まで導く光学系は、実施例1
の図1と同じである。したがって、実施例1と異なる第
2の波長の光に関する部分について重点をおいて説明し
よう。
【0052】紫外線ランプ20から発せられる光は、球
面ミラー33とレンズ32により集光され、光ファイバ
25に導かれる。光ファイバ25の途中に、導波路より
なる光スイッチ65を設けている。図7に示されるよう
に、光シャッタ65を通った後、紫外線光は、光ファイ
バ25により第1の波長の光の集光点付近に導かれ、ト
ラップされた微粒子に照射される。本実施例では、紫外
線ランプを用いることにより光源が小型化されると言う
利点がある。さらに、レンズでは微小スポットに集光で
きないランプの光を、光ファイバを用いることによって
トラップされた微粒子に紫外線を簡単に導くことが可能
となる。
【0053】以上の実施例においては空気中での微粒子
の搬送について説明したが、液体中の微粒子の搬送を同
様に行うことができる。液体中で行うときは、レンズの
開口数が大きくなるので液浸レンズを用いることが望ま
しい。開口数を大きくすることにより透明微粒子のトラ
ップ力を大きくできる。
【0054】〔実施例3〕以下、本発明に係る第三の実
施例を、図9を用いて説明する。図9は、本発明の微粒
子搬送方法を用いて画像を形成する画像形成装置の上面
図と断面図であり、(a)は、上面図、(b)はAA´
断面図である。
【0055】本実施例は、本発明の微粒子搬送方法を用
いて画像を形成する画像形成装置に関するものである。
この画像形成装置では、対物レンズ30、ミラー40、
ミラー41と画像形成媒体であるトナーを供給する供給
手段210をシャーシ80に乗せ、レール270上を移
動できるようにしている。シャーシ80は、シャーシ8
0に固定した電磁石272と本体側に設けた磁石271
の間の力により移動する。ガルバノミラーまでの光学系
は、固定光学系90として本体側に設けている。光は、
平行光のまま、ミラー41とミラー40により対物レン
ズ30に導かれる。
【0056】そして、シャーシ80が移動するととも
に、ガルバノミラーにより紙送り方向に光を操作し、紙
送り方向に一定の幅を持って画像を形成する。その幅
分、画像を形成しおわると、シャーシ80が紙幅分移動
し、画像を形成した幅分紙も移動して、次の部分の画像
を形成するステップに移ることになる。
【0057】光の操作に関して言えば、ビームがトナー
を置くべき位置に来たときに紫外線を照射して、トナー
を紙150に配置する。また、紙は、搬送ロール230
と搬送ロール231により送られる。
【0058】このトナーに、実施例1の図4の構造のフ
ォトクロミック材料を含有させた場合には、定着ロール
240により120℃以上に加熱して、色を定着させ、
かつ、紙150に溶融・定着させることにより、赤色の
画像を得ることができる。このようにすれば、フォトク
ロミック材料を熱変質させることでもとの無色の状態に
戻ることがなく、色があせることがないと言う利点があ
る。
【0059】なお、第1の波長の光線のパワーが大きい
ときには、フォトクロミックを起こした後、第1の波長
の光線を吸収し、加熱されて溶融し、紙に定着すること
もできる。また、光により溶融して定着できるときに
は、定着ロール240は不要である。
【0060】トナーについて言えば、黒色の画像を得る
ためには、吸収スペクトルの異なる数種のフォトクロミ
ック材料を含有させればよい。また、すべての材料を1
個のトナーに含有させてもよいし、1種の材料を含むト
ナーを混合して用いてもよい。さらに、各色に発色する
トナーを用いたときには、カラー画像を得ることもでき
る。フォトクロミック材料として、例えば熱的や光によ
り可逆的に変化する物を用いれば、不要になったときに
熱や光を照射することにより画像を消去し、紙の再利用
が可能となると言う利点もある。
【0061】本実施例においては、ガルバノミラーで紙
送りの方向に走査したが、対物レンズをアクチュエータ
で動ごかし、光学系の駆動方向と垂直方向に移動しても
よい。また、本実施例のようにシャーシ80を移動せ
ず、光学系を固定し、紙を2次元的に移動しても良い。
【0062】また、この画像形成装置で画像を形成する
場合には、被画像形成体には、紙、プラスチックフィル
ム等を用いることができる。
【0063】〔実施例4〕以下、本発明に係る第4の実
施例を、図10を用いて説明する。図10は、本発明の
微粒子搬送方法を用いて画像を形成する他の画像形成装
置の構造を示した斜視図である。
【0064】本実施例は、実施例3で説明した画像形成
装置とは異なった構造をもつものである。この装置で
は、半導体レーザ3からの光をコリメートレンズ34
で、ほぼ平行になるようにする。そして、その光をシリ
ンドリカルレンズ3により反射多面鏡45で一方向集光
し、反射多面鏡45を用いて反射走査する。反射多面鏡
45で反射した光は、fθレンズ35により集光され、
ミラー40により紙150へ導かれる。集光点は、紙1
50よりfθレンズ35側に来るようにする。
【0065】一方、トナーは、光走査側からトナー供給
手段210を用いて供給する。走査光の波長に対して透
明であるトナーは、光の走査が高速であるため平均的な
光強度を感じて、走査される焦点付近にトラップされ
る。しかし、空気の粘性力によりトナーは、走査ビーム
に追従することが出来ず、走査速度よりもゆっくりと走
査方向に移動するトナー流102を形成することにな
る。このトナーの移動により、トナーは光の走査範囲に
渡って供給されることになる。そして、画像の形成に用
いられず、走査範囲を移動し終わったトナーは、トナー
回収手段211により回収され、図には示していないが
トナー供給手段210に戻され、再び用いられる。
【0066】また、トナーのフォトクロミズムを起こす
ための第2の波長の光源2の光を第1の波長は透過す
る。この第2の波長の光は、第2の波長を反射するよう
にしたダイクロイックミラー50により反射されること
により、第1の波長の光線と同一の光路を通るようにし
ている。そして、トナーを置いて画像を形成する場所に
ビームが来たときに第2の波長の光を照射し、フォトク
ロニズムを起こさせる。このフォトクロニズムにより第
1の波長の光を吸収するように変化し、第1の光による
光圧力により押し出されて、紙に到る。本実施例では、
回転多面鏡よりなる光の走査系が簡単であり、この走査
系を用いてトナーの移動もできるために、構成が簡単で
ある。
【0067】トナーの移動速度が不足する場合には、ト
ナーのトラップを乱さない程度にゆっくりとした空気の
流れを作ることにより、移動してもよい。
【0068】本実施例では光を走査したが、光源として
1次元または2次元的にアレイ状に並べた光源をファイ
バレンズアレイ等で集光して用いてもよい。また、トナ
ーをシート状に浮遊させてもよい。
【0069】〔実施例5〕以下、本発明に係る第5の実
施例を、図11を用いて説明する。図11は、本発明の
画像形成装置を用いたプリンタの構造を示した断面図で
ある。
【0070】本実施例は、本発明の画像形成装置を用い
たものであり、画像形成装置としては、実施例4および
実施例5で説明したものを用いることができる。
【0071】このプリンタでは、画像信号をインターフ
ェイス420を通して入力する。制御回路421は、マ
イコンを有しており、画像信号に応じて光学系91に有
する第2の波長の光の照射を制御して画像を形成する。
さらに、マイコンは、紙の供給、トナーの供給等の制御
をもおこなう。紙150は、給紙カセット290により
挿入され、搬送ローラ230〜232により搬送され
る。そして、画像形成後に、トナーが定着器240によ
り定着され、排出される。
【0072】本実施例では、画像形成装置の応用の一例
として、プリンタについて説明したが、当然のごとく複
写機、ファクシミリ等の画像形成部に用いることができ
る。
【0073】〔光詠動力、トナーの組成など〕以上の各
実施例では、光を吸収するようになった画像形成媒体を
押し出す力として光圧力のみを説明したが、他に光の吸
収に伴って生じる光詠動力、画像形成媒体の発熱による
膨張に伴って生じる力(外界を押すときの反作用)等を
用いることができる。本発明は、光のエネルギーにより
画像形成媒体に働く力を用いたことに特徴があり、上記
のどの力を用いても同様の効果が得られる。
【0074】ここで、このような力の代表的なものとし
て光詠動力について説明する。
【0075】今、フォトクロミック材料を含む微粒子が
トナーであったとする。トナーは、強い光吸収性を有し
ているため、光吸収により光入射側が特に加熱される。
このトナーの温度上昇により外界の空気が加熱される。
このとき、トナーに温度分布のかたよりが生じて、温度
の高い側の空気の温度が高くなり、高くなった方のトナ
ーに衝突する空気分子のエネルギーが大きくなる。した
がって、トナーは、温度の高い側から低い側へ移動する
いわゆる光詠動力を受ける。
【0076】そして、トナーは、光入射側で光を良く吸
収するため、トナーは光の進行方向に光詠動力を受ける
ことになる。すなわち、光詠動力は、光圧力によるトナ
ーの移動力と同方向に働くことになり、トナーの移動に
有効に作用することができる。この結果、光詠動力が働
く場合には、光圧力のみで予想される移動距離よりも長
い距離をトナーは移動できることになる。この光詠動力
を有効に利用するためには、トナーは、表面において光
を良く吸収したほうがよく、望ましくは中心付近よりも
表面付近にフォトクロミック材料を多く配した構造が良
い。
【0077】微粒子による光の散乱及び吸収は、いわゆ
るMie散乱の式により求めることができる。Mie散
乱は、外界及び微粒子の複素屈折率、微粒子の形状、照
射する光の波長により決まる。半径dの球形の微粒子に
波長λの光を照射したとき、
【0078】
【数3】x=2πd/λ で表されるサイズパラメータが同じ場合には、散乱状態
は同じとなる。光圧力は光の散乱状態に依存し、
【0079】
【数4】x≧4 のとき粒子の断面積に比例するようになるので、粒径
は、照射する光の波長以上にすることが望ましい。ま
た、集光した光の径よりも大きい必要はなく、50μm
以下がよい。望ましくは、5μmから15μmである。
【0080】なお、トナーの形状はいびつなことが多
く、粒径の定義はいろいろあるが、この説明では、トナ
ーの同じ重量の球の直径を用いた。
【0081】また、光圧力の均一化を図るためには、ト
ナーの形状分布が小さいことが望ましい。均一性の良い
トナーを形成するにトナーは真球に近い形状が良い。
【0082】例えば、画像形成媒体として平均粒径10
μmのトナーを用いることが望ましい。トナーは、スチ
レンアクリル系基体等を用いることにより、光を吸収し
発熱して融解することが出来る。また、重合法により作
製したトナーを用いると、形状の均一化に優れている。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、フォトクロミック材料
を含有する微粒子を光によって搬送する方法を用いるこ
とによって、その光学系が簡易で、画像形成のための位
置決めを正確になしうる微粒子搬送方法ならびに画像形
成方法および画像形成装置を提供することができる。
【0084】また、本発明によれば、上記微粒子の搬送
方法を用いて配列した微粒子が搬送前は、透明であり配
列時には着色しているために、画像を形成する際して、
好適な画像形成方法および画像形成装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微粒子の搬送方法を用いた搬送装置の
構造と光の挙動を模式的にあらわした図である。
【図2】微粒子供給手段201の構造の模式図である。
【図3】光を照射した場合に微粒子に働く力を、その微
粒子が透明なときとそうでないときに対比して、ベクト
ルとして図示した模式図である。
【図4】本発明に係るフォトクロミック材料の組成をあ
らわす構造式と光の波長との関係をあらわすグラフであ
る。
【図5】本発明に係る他のフォトクロミック材料の組成
をあらわす構造式と光の波長との関係をあらわすグラフ
である。
【図6】本発明の微粒子搬送方法のアルゴリズムを示す
フローチャートである。
【図7】本発明の微粒子の搬送方法を用いた他の搬送装
置の構造と光の挙動を模式的にあらわした図である。
【図8】微粒子100に照射される光の関係を模式的に
あらわした図である。
【図9】本発明の微粒子搬送方法を用いて画像を形成す
る画像形成装置の上面図と断面図であり、(a)は、上
面図、(b)は、AA´断面図である。
【図10】本発明の微粒子搬送方法を用いて画像を形成
する他の画像形成装置の構造を示した斜視図である。
【図11】本発明の画像形成装置を用いたプリンタの構
造を示した断面図である。
【符号の説明】
1…第1波長光源 2…第2波長光源 20…紫外線ランプ 25…光ファイバ 30…対物レンズ 31…レンズ 32…レンズ 33…球面ミラー 34…コリメートレンズ 35…fθレンズ 36…ビームエキスパンダ 37…シリンドリカルレンズ 40…ミラー 41…ミラー 45…回転多面体 50…ダイクロイックミラー 60…ガルバノミラー 65…シャッタ 70…センサ 80…光学シャーシ 90…固定光学系 91…光学系 100…微粒子 101…トナー 102…トナー流 111…透明微粒子 112…吸収を有する微粒子 150…紙 201…微粒子供給手段 202…クラウド 203…ファン 204…導入口 210…トナー供給手段 211…トナー回収手段 220…台 230…搬送用ロール 231…搬送用ロール 240…定着ロール 270…シャフト 271…磁石 272…電磁石 290…給紙カセット 301…光線 401…ガルバノミラーコントローラ 402…シャッタコントローラ 410…マイコン 420…インターフェース 421…制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光によって、微粒子を捕捉して搬送する
    微粒子搬送方法において、 前記光が、 第1の波長の光と、 第2の波長の光とであって、 前記微粒子は、前記第2の波長の光を吸収して光学的変
    化を起こす材料を含有していて、 前記第1の波長の光により前記微粒子を捕捉し、前記第
    2の波長の光を照射することにより前記微粒子を前記第
    1の波長の光の捕捉状態から離脱させることを特徴とす
    る微粒子搬送方法。
  2. 【請求項2】 前記微粒子が、前記第1の波長の光を透
    過することを特徴とする請求項1記載の微粒子搬送方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第1の波長の光が可視光であり、第
    2の波長の光が紫外光であることを特徴とする請求項2
    記載の微粒子搬送方法。
  4. 【請求項4】 光によって、微粒子を捕捉して搬送する
    微粒子搬送装置において、 前記光が、 第1の波長の光と、 第2の波長の光とであって、 前記微粒子は、前記第2の波長の光を吸収して光学的変
    化を起こす材料を含有していて、 かつ、この微粒子は、前記第1の波長の光を透過する微
    粒子であって、 しかも、この微粒子搬送装置は、 第1の波長の光源と、 第2の波長の光源と、 少なくとも前記第1の波長の光を集光する集光手段と、 少なくとも前記第1の波長の光を走査する走査手段と、 前記走査手段をコントロールするコントロール手段とを
    有し、 前記集光手段により集光された前記第1の波長の光によ
    り前記微粒子を捕捉し、 前記走査手段により所定の位置に移動させ、 前記第2の波長の光を照射することにより前記微粒子を
    前記第1の波長の光の捕捉状態から離脱させることを特
    徴とする微粒子搬送装置。
  5. 【請求項5】 光によって、画像形成媒体を捕捉して移
    動させる画像形成方法において、 前記光が、 第1の波長の光と、 第2の波長の光とであって、 前記画像形成媒体は、前記第2の波長の光を吸収して光
    学的変化を起こす材料を含有していて、 かつ、この画像形成媒体は、前記第1の波長の光を透過
    する画像形成媒体であって、 前記第1の波長の光により前記微粒子を捕捉して移動さ
    せ、前記第2の波長の光を照射することにより前記微粒
    子を前記第1の波長の光の捕捉状態から離脱させ移動さ
    せることを特徴とする画像形成方法。
  6. 【請求項6】 光によって、画像形成媒体を捕捉して移
    動させ、記録媒体上に画像を形成する画像形成方法にお
    いて、 前記光が、 第1の波長の光と、 第2の波長の光とであって、 画像形成媒体を光により移動して記録媒体上に画像を形
    成する画像形成装置において、 前記画像形成媒体は、前記第2の波長の光を吸収して光
    学的変化を起こす材料を含有していて、 かつ、この画像形成媒体は、前記第1の波長の光を透過
    する画像形成媒体であって、 しかも、この画像形成装置は、 第1の波長の光源と、 第2の波長の光源と、 少なくとも前記第1の波長の光を集光する集光手段と、 少なくとも前記第1の波長の光を走査する走査手段と、 前記走査手段をコントロールするコントロール手段と、 前記記録媒体を搬送する搬送手段とを有し、 前記集光手段により集光された前記第1の波長の光によ
    り前記画像形成媒体を捕捉し、前記走査手段により所定
    の位置に移動させ、前記第2の波長の光を照射すること
    により前記画像形成媒体を前記第1の波長の光の捕捉状
    態から離脱させ、前記記録媒体上に配列することを特徴
    とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 特定の第1の波長の光と第2の波長の光
    によって、光学的変化を起こす画像形成媒体において、 前記第1の波長の光を透過し、 前記第2の波長の光を照射することにより前記第1の波
    長の光を吸収するように光学的変化を起こす材料を含有
    していて、 この第2の波長の光を照射することにより着色状態にな
    ることを特徴とする画像形成媒体。
JP690795A 1995-01-20 1995-01-20 微粒子の搬送方法ならびにそれを用いた画像形成方法および画像形成装置ならびに画像形成媒体 Pending JPH08194283A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020112703A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成方法

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