JPH08193650A - トロコイド歯型流体機構によるトルク検出/可変速装置 - Google Patents

トロコイド歯型流体機構によるトルク検出/可変速装置

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JPH08193650A
JPH08193650A JP2094095A JP2094095A JPH08193650A JP H08193650 A JPH08193650 A JP H08193650A JP 2094095 A JP2094095 A JP 2094095A JP 2094095 A JP2094095 A JP 2094095A JP H08193650 A JPH08193650 A JP H08193650A
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JP
Japan
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shaft
rotor
tooth type
type fluid
trochoidal tooth
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JP2094095A
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Inventor
Wahei Inoue
和平 井上
Ryozo Ogawara
良三 小河原
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Mayekawa Manufacturing Co
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はトロコイドロータ機構を用いて連続的
な従動軸の可変速機能、トルク検出機能、及び該トルク
と回転速度との積による軸出力等の前記2つの機能から
派生する機能を持たせたトルク検出装置と可変速装置を
提供する事。 【構成】 トロコイド歯型流体機構を構成する一のロー
タの回転軸部に駆動軸を、他のロータの回転軸部に従動
軸を、夫々独立して連結させ、即ち駆動軸と従動軸が直
接連結する事なく夫々のロータにのみ連結させ、前記駆
動軸の回転運動が、一のロータ、作動流体、及び他のロ
ータを介して従動軸側に伝達可能に構成し、そして更
に、該流体機構より吐出される作動流体の吐出圧若しく
は吐出流量を制御することにより、従動軸側の回転速度
を可変可能に構成した事にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロコイド歯型流体機
構によるトルク検出/可変速装置に係り、好適には、ト
ロコイド歯型流体機構に駆動軸と従動軸を組込み、従動
軸側の回転トルク検出又は/及び可変速を可能とする装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に変速装置及び、そのトルク検出装
置には種々の原理のものがあり、また種類も極めて多
く、その利用に際しては、それぞれの装置に対しても
適、不適があるものである。従来、トロコイド歯型によ
る流体機構は専ら液体機としての開発が行われ、その結
果として液圧送ポンプ、あるいは油圧モータなどが商品
化し、また利用されてきたものである。このようなトロ
コイド歯型流体機構は内接型の歯車機構をなし、アウタ
ーロータの内周側の歯型に対して、これに噛み合うイン
ナーロータはサイクロイド包絡線で創生されたもので、
両者の歯型の何れの部分も互いに、常に接触しながら、
歯型の噛み合い運動が行われる。
【0003】そしてインナーロータとアウターロータと
のそれぞれの歯数は前者の歯数をnとすれば後者の歯数
はn+1で、このような歯数の歯型により囲まれた空間
は、それぞれが独立し、密封された空間を形成し、ま
た、これらの空間はロータの回転角度に伴って逐次、縮
小/拡大が繰り返して行われる体積型の流体機構であ
る。
【0004】又インナーロータはアウターロータに対し
て、その内周側を転がりながら回転するので公転と自転
の組合せの遊星運動を行わせることができるが、インナ
ーロータとアウターロータとが共に回転する場合にはア
ウターロータの軸心に対してインナーロータの軸心は偏
心して軸に直結され、回転し、インナーロータは自転の
みが行われる。
【0005】次に前記流体機構を、液圧送ポンプなどと
して使用されてきた例を図6に基づいて説明する。図6
は従来のトロコイド歯型の液ポンプなどに使用されてい
る油ポンプの断面図で101はインナーロータ、102
はハウジング103の内部で回転するアウターロータ、
104はフレーム、105はインナーロータ軸、106
は吐出ポート、107は吐出口、108は吸入ポート、
109は吸入口、110はキー、x−x軸はインナーロ
ータ101の軸心、X−Xはアウターロータ102の軸
心で、両軸心間の距離Lだけ偏心して、各ロータは回転
する。トロコイド歯型で囲まれたそれぞれの独立空間は
ローターの回転に伴って縮小、拡大するので吸入側から
の液体は吸入口109より吸い込まれ、吐出口107よ
り吐出し液体は圧送される。尚、図中141、142は
フレーム104を構成するブラケットである。
【0006】図7は可撓継手を用いた液圧モ−タの断面
図で、111はインナーロータ、112はアウターロー
タ、113は可撓継手型の回転軸で、ボデイビルに用い
る亜鈴形状をなすとともに、その両端の球状部分は可撓
状態のスプライン構造をなしている。この場合はアウタ
ーロータ112は固定状態にあり、インナーロータ11
1は前述の亜鈴形可撓継手113よりの回転を受けてア
ウターロータ112内部で自転をし乍ら公転する。そし
てかかる装置は図4とは逆に、吸入側から、高圧力の液
体を歯型の独立空間内に送り込み、インナーロータ11
1を回転させ、図6の107に相当する吐出ポートより
液体が吐出する、インナーロータ111の回転は可撓継
手113を経て、外部負荷の中空軸115などに回転力
を与え、油圧モータとして使用される。
【0007】しかし、前記いずれの機構においてもイン
ナーロータ、またはアウターロータ側よりの駆動回転に
対して、アウターロータ、またはインナーロータ側が停
止状態よりの駆動側の回転数まで自由に変速可能となる
機構、即ち二軸間の回転速度比の変換、これに関連の機
能の開発は、前記いずれのトロコイド歯型流体機につい
ては必ずしも行われていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらトロコイ
ド歯型流体機はアウターロータの内側歯に対するサイク
ロイド包絡線によりインナーロータが創生されるもの
で、その構造は極めて簡単である。従ってかかるトロコ
イドロータ機構を用いて連続的な従動軸の可変速、従動
軸のトルクの検出、該トルクと回転速度との積による従
動軸の軸出力等の機能のあることが明らかになったの
で、これらを活用しようとするものである。即ち、本発
明はかかるトロコイドロータ機構を用いて連続的な従動
軸の可変速機能、トルク検出機能、及び該トルクと回転
速度との積による軸出力等の前記2つの機能から派生す
る機能を持たせたトルク検出装置と可変速装置を提供す
る事を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、トロコイ
ド歯型流体機構により連続的に駆動軸と従動軸の二軸間
の回転速度比の変換を行なう装置を得ようとするもので
ある。静止したハウジング内で回転し、内周側に略トロ
コイド歯型空間を有するアウターロータと、前記アウタ
ーロータの内周側歯型全面に内接して自公転運動をする
インナーロータと、前記両ロータ間の閉じ込み空間内に
吸入吐出される作動流体からなるトロコイド歯型流体機
構を用いる事を前提とする。
【0010】そして本発明の特徴とする所は、前記一の
ロータの回転軸部に駆動軸を、他のロータの回転軸部に
従動軸を、夫々独立して連結させ、即ち駆動軸と従動軸
が直接連結する事なく夫々のロータにのみ連結させ、前
記駆動軸の回転運動が、一のロータ、作動流体、及び他
のロータを介して従動軸側に伝達可能に構成した点にあ
る。そして第2の特徴は、該流体機構より吐出される作
動流体の吐出圧若しくは吐出流量を制御することによ
り、従動軸側の回転速度を可変可能に構成した事にあ
る。
【0011】又第2発明はトロコイド歯型流体機構を含
むトルク検出装置に関するもので、前記一のロータの回
転軸部に駆動軸を、他のロータの回転軸部に従動軸を夫
々独立させて連結し、前記駆動軸の回転運動が、一のロ
ータ、作動流体、及び他のロータを介して従動軸側に伝
達可能に構成した点は前記実施例と同様であるが、特に
前記流体機構より吐出される作動流体の吐出圧を検知す
る事により、従動軸側の回転トルク値を得るように構成
するか、また必要に応じて従動軸側の回転数と前記回転
トルク値の積で駆動力を演算可能に構成した事を特徴と
する。
【0012】更に第3発明は前記両発明を具体化したも
ので、前記トロコイド歯型流体機構を含み、前記一のロ
ータの回転軸部に駆動軸を、他のロータの回転軸部に従
動軸を夫々独立させて連結した点までは同一であるが、
更に前記トロコイド歯型流体機構の吐出側と吸入側を循
環経路を介して連設するとともに、該経路内を循環する
流体、好ましくは液体の循環流量を吐出絞り弁で調整す
ることにより前記夫々のロータと独立して連設している
駆動軸と従動軸相互の回転比率を連続的に変化させる
か、又は/及び吐出圧力を検出して従動軸側の回転トル
ク値を得、必要に応じて該トルク値と回転速度との積の
演算より軸動力を出力させ、更に必要に応じてこれらを
自動的の制御を行わせることにより、従動軸の回転速
度、回転トルク、軸動力等を設定目標値で自動運転制御
を行わせることを特徴とするトルク検出/可変速装置を
提案する。
【0013】尚前記トロコイド歯型流体機構は、ハウジ
ング内で回転するアウターロータの軸心と同一軸心を有
する偏心軸をカム型偏心軸とし、この偏心カム部にイン
ナーロータを軸支して公転させ、吐出ポートおよび吸入
ポートを夫々開口した回転円板を前記偏心軸に取りつけ
るとともに、両回転板に開口したポート位置が両ロータ
間で形成される吐出、吸入空間の位置に同期して開口さ
せてなるトロコイド歯型流体機構で構成してもよく、又
前記トロコイド歯型流体機構が、ハウジング内で回転す
るアウターロータの軸心と同一軸心を有し、可撓軸継手
による偏心軸にインナーロータを結合させて自転させて
なるトロコイド歯型流体機構で構成してもよい。
【0014】この場合、インナーロータ側の回転軸を可
撓継手で結合し、一方アウターロータはハウジング内で
回転させ、両ローターの歯型で形成し吐出、吸入の行な
われる空間の開口部に対し、両ローターの歯数に対応し
た数の穿孔を持ったバルブプレート、およびロータリー
バルブよりなる整流回転板を対応させてトロコイド歯型
流体機構を構成してもよい。尚、前記トロコイド歯型流
体機構は一般には駆動軸をアウターロータ側に、従動軸
をインナーロータ側に連結するのがよく、そしてインナ
ーロータと従動軸を偏心カムを介して連結する場合は、
インナーロータの自公転の中の公転によって従動軸側に
軸動力が出力される。又可撓軸継手による場合はインナ
ーロータの自公転の中の自転によって従動軸側に軸動力
が出力される。
【0015】更に前記トロコイド歯型流体機構が、アウ
ターロータの歯型の少なくとも一部を、その位置で回転
可能に支持された軸ローラで構成し、該軸ローラがイン
ナーロータにより回転可能な構造としたトロコイド歯型
流体機構であるように構成する事もできる。
【0016】更にトロコイド歯型流体機構の作動流体吸
入側に作動流体を強制供給して吸入圧を高めて、駆動軸
側の回転速度以上の速度で従動軸を回転可能に構成し、
該従動軸よりの回転出力を増速可能に構成してもよい。
【0017】更に前記トロコイド歯型流体機構の吐出側
と吸入側を循環経路を介して連設するとともに、前記循
環経路を循環する作動流体を作動液で構成した場合にお
いて、吸入側に大気を選択的に吸入可能に構成し、駆動
軸に対して従動軸の変速比がほぼ最大の場合に、吸入側
を大気に開放するように構成してもよい。
【0018】更に又前記循環経路中に介装する流体供給
槽を前記トロコイド歯型流体機構の上方位置に設置する
のがよく、更に該循環経路の循環流体に対し冷却機能を
持たせるのがよい。
【0019】
【作用】アウターロータ側に駆動軸を、インナーロータ
側に偏心カムを介して従動軸を連結した場合について説
明する。先ず駆動軸の回転によりアウタロータが回転す
ると、吸入口よりロータ間の閉じ込み空間に作動液が吸
入される。この際、吐出側に設けた絞り弁Vd等の開放
により吐出側に背圧が掛っていない場合(無負荷)は、
偏心カムは従動軸を介して負荷側のトルクに掴持されて
いるために、インナーロータは偏心カムの周囲を空回り
(自転)しながら作動液が単に循環するのみで従動軸L
には回転力が与えられず、言い換えればインナーロータ
1のみが自転するだけである。
【0020】次に吐出側に設けられた作動液絞り弁Vd
を絞り始めればロータ間の閉じ込み空間に吸入された作
動液に背圧がかかり(吐出圧が上昇し)、該作動液の背
圧によりインナーロータに回転トルクが印加され、負荷
側トルクを超えた時点でアウターロータに対して回転遅
れが生じながら徐々に公転する。この結果インナーロー
タはアウターロータに対しその内周側を転がりながら公
転且つ自転の遊星運動を行わせることができ、該インナ
ーロータ1の公転により偏心カムが回転し、負荷が連結
された従動軸Lに回転力が与えられる。
【0021】即ち駆動軸PMを回転速度Nで回転させる
と従動軸L側では(N−n)の回転遅れをもって回転速
度nで回転する出力を得る事が出来、従って、その時の
変速回転比率は{(N−n)/N}×100(%)とな
る。また、その時の作動液絞り弁Vdの絞り度に対応す
る吐出圧力Gの値は回転トルクに比例した値を示す。
【0022】更に前記絞り弁Vdを絞れば、ロータ間の
背圧が一層高まり、駆動軸PMのアウターロータ2とイ
ンナーロータ1とは作動液で両者が拘束され、アウター
ロータ2の回転力がそのままインナーロータに伝達さ
れ、両ロータは同一回転数になる。これは駆動軸と従動
軸が両ロータ及び作動液を介して直結されたことにな
る。従って本発明によれば作動液の吐出圧の調整により
従動軸の回転速度は0から駆動軸速度まで変化させるこ
とができ、又吐出圧は吐出側に設けられた流量調整弁や
圧力調整弁で容易に調整することができ、これにより両
軸の回転速度比の変換を行なうことができる。尚、前記
したように吐出側の作動液絞り弁Vdの絞り度制御のみ
ならず、吸入側の作動液絞り弁Vsの絞り度制御も合せ
て行う事が一層精度よい可変制御が可能となる。
【0023】又前記したように吐出圧即ちロータ間の閉
じ込み空間内の背圧はロータに印加される回転トルク、
言い換えれば従動軸の回転トルクに比例するので、回転
トルクの検出もまた容易に行なうこともでき、この回転
トルクとその時の回転数との積を演算器で演算を行なわ
せることで、可変速度時の軸動力も出力表示させること
もできる。
【0024】また、これらの出力された値に対して目標
値を設定して自動的の制御を行なわせれば軸動力、回転
速度、トルク等の定められた目標値に対する自動制御を
行なうことができる。
【0025】さてアウターロータの歯型は円孤を基とし
ているもので、これを円柱状のローラーとして、その位
置で回動させる構造、具体的にはアウターロータの歯型
の少なくとも一部を、その位置で回転可能に支持された
軸ローラで構成し、該軸ローラがインナーロータにより
回転可能な構造とすることにより、このロータを基準と
して創生されたインナーロータとにより、前述の流体機
構を構成すれば、アウターロータとインナーロータとの
間が、滑り摩擦ではなく転がり摩擦となり、インナーロ
ータの遊星運動を円滑にすることができるのみならず、
両ロータ内の閉じ込み空間内の液圧によりアウターロー
タとインナーロータとの内接が緊密になり、歯型の接触
部分からの流体の漏洩を阻止し、歯型相互の耐摩耗性に
役立ち、大容量機に適している。
【0026】次に駆動軸側の回転速度に対して、吸入側
よりの静圧以上の圧力、例えば負荷側の負荷トルク以上
の液圧を最初からの作動液を供給し、前記液体機を液圧
モーターとし、その回転力を必要時に与えてやれば、従
動軸側の回転速度は駆動軸側の回転速度以上で回転させ
ることができるものである。これにより駆動軸の回転速
度に対して従動軸側の速度は最初から連続的に作動させ
る事が出来る。
【0027】更に、駆動軸に対して従動軸の変速比が最
大の100%に近い場合、言い換えれば従動軸に回転ト
ルクが付与されておらず、ほとんど時点のみの場合には
調整用の作動液絞り弁は全開状態であり、循環流量は最
大値に達する。このような最大負荷状態において、液体
の循環による摩擦損は長時間に亘れば大きな値になるの
で、吸入側を大気に開放し、液体を気体に置き換えて流
体の動力損失を低減させ、これにより発熱を阻止する事
も出来る。
【0028】次に前記流体機構は、機構的には1対の歯
車状ロータの噛み合わせによるものであるので、機械的
損失、流体の循環による摩擦損失などで温度が上昇する
ことになり、そこで小容量の場合には流体機構本体に冷
却用フィンなどで自冷することができるが、大容量の場
合には前記循環経路の途中に、また循環液体を直接冷却
する装置を設けることで、その温度上昇を制限し、長期
に亘る運転の安定化を図ることができる。
【0029】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示
的に詳しく説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは特
に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれの
みに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0030】図1は本願発明の実施例にかかるトロコイ
ド歯型による連続的に回転速度を変化させることのでき
るカム軸型可変速装置の断面図で、同時にその時の吐出
側の油圧を測定することで回転トルクをも出力させるよ
うに構成している。なお同図の(A)は正面図、(B)
は側面の断面図を示す。3は固定ハウジングで、円筒状
の外殻フレーム30の両側に、鏡板状のブラケット3
1、32が気密的に固定されている。
【0031】又前記図上左側のブラケット31には駆動
軸10が、又右側のブラケット32には従動軸5(偏心
軸)が軸支されている。駆動軸10のハウジング内軸端
側には、円板状の連結板11を介してアウターロータ2
が固設されている。この結果、アウターロータ2は静止
した固定ハウジング3内でX−Xを軸心とした駆動軸1
0と一体化して回転する。
【0032】一方従動軸5は図2(A)に示すように、
アウターロータ2の内周側の略トロコイド歯型面に内接
するインナーロータ1の軸穴部に軸支された円筒状の偏
心カム部5Aと、後記する一対の回転円板16、18の
軸心部に開口した長孔部18b、16bに嵌合される長
円部5Bと、ハウジング3外に延設する出力軸5Cから
なる。この場合駆動軸10と従動軸5との間は完全に切
り離されており、そして駆動軸端面と連結板には摺動シ
ール材12が貼着されており、インナーロータ1と連結
板11間及び駆動軸10と従動軸5間のシールと切り離
しを行う。
【0033】インナーロータ1は前記偏心カム5Aで軸
支され、アウターロータ2の内接空間に沿ってインナー
ロータ1が公転及び自転のできる構造をしている。そし
て前記インナーロータ1の公転が偏心カム部5Aを介し
て出力軸5に回転力として出力可能に構成されている。
16及び18は従動軸5の長円部5Bに嵌合され、X−
X軸を軸心とし、相互が密着して回転する回転円板であ
る。この結果インナーロータ1のみがX−X軸から距離
Lだけ離れたχ−χ軸を軸心として自公転し、一方駆動
軸10、アウタロータ2、回転円板16、18及び従動
軸5はX−X軸を軸心として回転する事になる。
【0034】そして従動軸5及び駆動軸10が矢印のよ
うに回転するものとすれば、図2(B)に示したように
16は作動軸の吐出側円板となり16pはその吐出ポー
トに、又18は吸入側円板となり18pはその吸入ポー
トになる。そして前記吸入側円板18のポート18p
は、前記インナーロータ1とアウタロータ2の噛み合い
下死点から回転方向に沿って上死点に至る閉じ込み空間
拡大側20aに位置するように、勾玉状の吸入ポート1
8pを開口するとともに、該ポートの一部18qを切り
欠いてハウジング3側に設けた吸入口8と連通可能に構
成する。
【0035】一方前記吐出側円板16のポート16p
は、前記インナーロータ1とアウタロータの噛み合い上
死点から回転方向に沿って下死点に至る閉じ込み空間縮
小側20bに位置するように、勾玉状の吐出ポート16
pを開口し、該ポートの一部16qを切り欠いてハウジ
ング側に設けた吸入口6と連通可能に構成する。この場
合、吐出側円板18の18p’は、吸入側円板16の吸
入ポート16pと対応する位置に勾玉状に開口した通路
で、該通路18p’により吸入ポート16pがロータ間
の閉じ込み空間拡大側20aと連通できる。
【0036】なお、本装置に使用される液体は潤滑油な
どが使用されるが、これのみに限定されず、水、冷媒、
不凍液、乳化剤などが用いられる。
【0037】次にかかるトロコイド歯型流体機構を組込
んだトルク検出/可変速装置を示し、その作動状態に基
づいてその構成を説明する。図3に示す構造のトロコイ
ド歯型流体機構TCの吸入口6、吐出口8には夫々吸入
管路21を介して吸入絞り弁Vs、吐出管路22を介し
て吐出絞り弁Vdが、更に吐出絞り弁Vdの下流側には
冷却フィンF1を具えた吐出配管23を介して、冷却管
CWにより作動油を冷却可能な油タンクORが、更に油
タンクORの出口側は配管24を介して吸入絞り弁Vs
が接続されている。
【0038】吐出絞り弁Vd上流側の吐出管路は分岐さ
れ、該分岐路に圧力計25、作動油圧による回転トルク
計26が接続されている。又、従動軸5側には速度セン
サーSSが設けられており、A/D変換器27を介して
その検知信号を演算器28に入力する。演算器28では
作動油圧による回転トルクTとの積(軸動力P)の演算
を行い、調整器29に弁開度信号CTを送出する。調整
器29では、前記従動軸5側の回転速度、トルク計26
よりの回転トルクT、演算器28よりの軸動力P信号に
基づいて吐出絞り弁Vdの弁開度CTを調整する。又前
記トロコイド歯型流体機構TCの駆動軸10側にはカッ
プリング39を介してモ−タ軸PMが、又従動軸5側に
はカップリング39を介して負荷軸Lが、夫々連結され
ている。
【0039】かかる構成によれば、モ−タ軸PMの回転
を受けて駆動軸10が回転する事によりアウターロータ
2が回転し、これにより油タンクOR内の作動油は、吸
入絞り弁Vs、吸入管路21を経てトロコイド歯型流体
機構TC内に吸入される。そして吸入口6よりトロコイ
ド歯型流体機構TC内に吸入された作動油は吸入側回転
円板16の勾玉状吸入ポート16p、及び吐出回転円板
18の通路18p’を経て両ロータ間の閉じ込み空間2
0a/b内に入るが、この際、偏心カム部5Aは断面円
形である為に、吐出側に設けた吐出絞り弁Vdが開放さ
れておれば、インナーロータ1は前記作用の項で説明し
たように偏心カム部5Aの周囲を空回り(自転)しなが
ら作動油が単に循環するのみで従動軸5には回転力が与
えられず、インナーロータ1のみが自転するだけであ
る。
【0040】そして前記作動油は該空間20a/b内よ
り吐出ポート8を介して吐出され、吐出絞り弁Vdを介
して油タンクORに至る。従って、吐出側に設けた吐出
絞り弁Vdが開放されておれば、作動油は単に循環する
のみで従動軸5には回転力が与えられず、インナーロー
タ1のみが自転するだけである。
【0041】次に吐出側に設けられた絞り弁Vdを絞り
始めればインナーロータ1の作動油に背圧がかかり、
(吐出圧が上昇し)、該作動油の背圧によりインナーロ
ータ1に回転トルクが印加され、負荷L側トルクを超え
た時点でアウターロータ2に対して回転遅れが生じなが
ら徐々に公転する。この結果インナーロータ1はアウタ
ーロータ2に対しその内周側を転がりながら公転且つ自
転の遊星運動を行わせることができ、インナーロータ1
の公転により偏心カムが回転し、負荷が連結された従動
軸5に回転力が与えられる。
【0042】即ち駆動軸10を回転速度Nで回転させる
と従動軸5側では(N−n)の回転遅れをもって回転速
度nで回転する出力を得る事が出来、従って、その時の
変速回転比率は{(N−n)/N}×100(%)とな
る。また、その時の作動液絞り弁Vdの絞り度に対応す
る吐出圧力Gの値は回転トルクに比例した値を示す。
【0043】更に前記絞り弁Vdを絞ると、これを駆動
軸10のアウターロータ2とインナーロータ1とは作動
油で両者が拘束され、両ロータは同一回転数になる。こ
れは駆動軸10と従動軸5が両ロータ及び作動油を介し
て直結されたことになる。即ち絞り弁Vdの調整により
従動軸5の回転速度は0から駆動軸10の回転速度まで
変化させることができる。
【0044】次に本流体機構の運転時には駆動側のアウ
ターロータ2、従動側のインナーロータ1の両ロータの
滑りOの場合を除き、相対速度が極めて小さい状態でも
ポンプとして作動させることを要するために、吸入側で
キャビテーションを起こすようなことは運転上で安定性
を欠くことになるので、これは避けなければならない。
【0045】従って流体供給槽となる油タンクORは流
体機構の上方部に設置しておき、その作動油は自然流下
して機内に流れ込む構造が採られる。
【0046】さて以上のような運転において、従動軸5
側に速度センサーSSを設けて出力させ、作動油圧によ
る回転トルクTとの積の演算を演算器28で行なわせれ
ば、従動軸5の軸動力Pを出力させることができる。
【0047】更に回転速度S、回転トルクT、軸動力P
などを調整器29CTに入力させ、その出力で絞り弁V
d更には必要に応じて吸入側絞り弁Vsの弁開度CTを
調整し、循環油量を自動的に制御するものとすれば、こ
れらの設定目標値で自動運転を行なわせることができ
る。この場合にもし、絞り弁Vs、Vdの調整以外に油
量の漏洩が生ずるときには特に自動運転などでは不都合
が生ずる。この為精度よい運転制御をする場合、又強力
な出力を要する場合や、大容量の場合、歯型より作動油
の漏洩を最小にすることが望まれる。
【0048】そして作動油の漏洩はアウターロータ2と
インナーロータ1の噛み合い接触部から最も生じやす
い。そこでかかる漏洩を防止するために、図4に示すよ
うにアウターロータ2の円形歯の部分を回転する軸ロー
ラ35構造とし、該ローラ35がアウタロータ2側に設
けた半円状軸ローラ収納部36内で回転するように構成
している。この結果アウターロータ2の円形歯定位置で
インナーロータ1の回動が滑り摩擦による回動ではな
く、軸ローラ35の回転による転がり摩擦に近いものに
なるために、摺動抵抗が大幅に減少するとともに、アウ
ターロータ2とインナーロータ1歯型との噛み合わせが
前記軸ローラ35で修正方向に自動調整機能があるの
で、ロータ1、2の噛み合い接触部からの作動油の漏洩
が防止できる。
【0049】なお本発明においては、前記と逆に駆動軸
10をインナーロータ1側、従動軸5をアウタロータ側
のいずれのロータ側に定めても差支えはないがその場
合、絞り弁Vs、Vdと作動油の吸入、吐出側とはそれ
に応じて切替えることを要する。
【0050】次に、運転中における作動油温の上昇は回
転速度比で異なるが、長時間の安定運転には冷却が重要
で、その方法として吐出側配管の冷却フィンF1、油タ
ンクORの冷却管CWや、変速機トロコイド歯型流体機
構TCの冷却フィンF2などで冷却が行なわれる。
【0051】更に、駆動軸10に対して従動軸5の変速
比が最大の100%の場合、言い換えれば従動軸5側に
回転トルクがほとんど付与されていない自転のみの状態
では調整用の吐出絞り弁Vdは全開状態であり、循環流
量は最大値に達する。このような最大負荷状態におい
て、液体の循環による摩擦損は長時間に亘れば大きな値
になるので、吸入側の絞り弁Vsを三方弁として一の弁
通路を大気開放し、最大負荷状態が長時間に亘った場合
に吸入側の絞り弁Vsを大気開放して、循環流体を気体
に置き換えて流体の動力損失を低減させ、これにより発
熱を阻止する事も出来る。
【0052】さて前記実施例においては、駆動軸10の
回転速度以上に従動軸5の回転速度を得る事は出来な
い。図5は原動機による駆動軸10の回転速度以上まで
の広範囲に亘る可変速運転に対する場合の一例で、変速
機トロコイド歯型流体機構TCの吸入側に高圧力の油圧
を供給して油圧モータとして動作させる場合の一例で、
高圧力の油圧は原動機Mで駆動される油圧ポンプTPで
供給される。これらの速度調整の過程では切換弁V、流
量調整弁Vd1、Vs1、Vd、Vsなどで行なわれるも
のであるが、その切替操作などの詳細を前記実施例との
差異を中心に説明する。1は出力軸PMが両軸に有する
原動機で、一の出力軸PMに前記トロコイド歯型流体機
構TC、他の出力軸PMに油圧ポンプTPが夫々カップ
リング39、39を介して連結されている。油圧ポンプ
TPの吸入口6、吐出口8には夫々絞り弁Vd1、Vs1
が吸入管路42及び吐出管路41を介して油タンクOR
と接続され、前記両絞り弁Vd1 、Vs1 で設定される
所定圧力の作動油が吐出管路41側に得られる。そして
前記吐出管路41は分岐路43及び切換弁Vを介してト
ロコイド歯型流体機構TCの吸入管路21と接続されて
いるために、切換弁Vの開放により所定圧力の作動油が
吸入口6側に送られ、ロータ1、2間の閉じ込み空間内
に作動油を強制供給して吸入圧を高める。これにより前
記流体機構TCは駆動軸10の回転力とともに、所定圧
力の作動油が液圧モータとして作動させ、即ち具体的に
はアウタロータ2の回転速度よりインナーロータ1の回
転速度を早くして、これにより偏心カム部5Aに連設す
る出力軸5Cの回転速度を、駆動軸10側の回転速度以
上の速度で、増速して回転させる事が出来る。そして前
記吸入圧の増減により増速速度も可変する事が出来る。
【0053】以上の実施例はいずれもインナーロータ1
の軸結合が偏心カム回転軸の場合について説明したもの
であるが、これを可撓継手軸とした場合も以上と大差は
なく同様なのでその説明は省略したが、その作動にはい
くつかの異なる点があるので、それのみを摘出する。即
ち公転、自転が行なわれることに変りはないが、インナ
ーロータ1軸回転による出力は自転によるもので公転は
出力に関係しない。また、吐出、吸入の切換弁はカム軸
における勾玉状でなく複数孔による回転型切換弁となる
などの点を異にする。尚、L1 は負荷である。
【0054】
【発明の効果】以上記載した如く本発明によれば、トロ
コイド歯型による流体機構であって、その一対のロータ
と連結される軸の一方を駆動軸とし、他を従動軸5とし
た可変速装置で、その構造は極めて簡単である。又、本
発明は前記ロータ内を循環する液体を冷却する事によ
り、不用な温度上昇が生じる事なく長時間にわたっても
安定した運転が可能な可変速装置を提供することができ
る。更に前記変速と同時に吐出圧を検知するだけで回転
トルクの検出、これに回転数との積の演算による軸動力
の出力、これらの値の帰還による定値制御などを容易に
行なうことができる。また、吸入側に強制圧油を行う事
により、駆動軸の回転速度以上の回転速度を従動軸5側
である事が出来、更に広範囲の連続可変速運転をも可能
にした。特に本願はトロコイド歯型を利用した体積型流
体機構による可変速機であって、摩擦を利用したものの
ような摩耗部が含まれていない。特に従来の可変速機と
して開発し、使用されている流速型トルクコンバータと
比較すれば、本発明は体積型のために、 (1)駆動軸と出力軸との間に全く滑りの発生のない運
転が可能であるが流速型のみではこのような運転は不可
能である。 (2)従動軸5側の出力軸の低速運転でも速度の不安定
性は生じない。 (3)低速の駆動軸でも出力軸の可変速度運転は可能で
あるが、前記従来技術の流速型トルクコンバータでは失
速現象を起こしてしまう。 (4)変速と同時に出力軸のトルク検出ができ、回転
数、トルクなどの帰還による定値制御などを容易に行な
うことができる。 (5)体積型の可変速装置である為に、簡単で小型、軽
量な構造で、低速駆動軸の分野に最適の装置である。 等の種々の著効を有す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に組込まれるトロコイド歯型流
体機構の断面図で、(A)は(B)のA−A線断面図、
(B)は正面縦断面図である。
【図2】図1のトロコイド歯型流体機構に組込まれる要
部部品構成を示し、(A)は従動軸、(B)は吐出側回
転円板、(C)は吸入側回転円板を示す。
【図3】図1のトロコイド歯型流体機構を組込んだトル
ク検出/可変速装置を示す概略図である。
【図4】アウターロータの歯型の少なくとも一部を、そ
の位置で回転可能に支持された軸ローラで構成し、一方
インナーロータを、該軸ローラを基準として創生された
インナーロータで構成した構造としたトロコイド歯型流
体機構の要部断面図を示す。
【図5】トロコイド歯型流体機構の作動流体吸入側に作
動流体を強制供給可能に構成した流体機構を組込んだト
ルク検出/可変速装置を示す概略図である。
【図6】前記流体機構を、液圧送ポンプなどとして使用
されてきた従来例を示す。
【図7】前記流体機構内に可撓継手を用いた従来の液圧
モ−タの断面図を示す。
【符号の説明】
3 ハウジング 2 アウターロータ 1 インナーロータ 20 閉じ込み空間 10 駆動軸 5 従動軸 Vd 吐出圧若しくは吐出流量制御手段 25 吐出圧検知手段 SS 従動軸5側回転数検知手段 26 回転トルク検出手段 28 演算器 5 偏心軸(従動軸) 5A 偏心カム部 18p 吐出ポート 16p 吸入ポート 16、18 回転円板 35 軸ローラ TP 作動流体強制供給手段 21〜24 循環経路 OR 流体供給槽 F1 、F2 冷却手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止したハウジング内で回転し、内周側
    に略トロコイド歯型面を有するアウターロータと、前記
    アウターロータの内周側歯型の全面に内接して自公転運
    動をするインナーロータと、前記両ロータ間の閉じ込み
    空間内に吸入吐出される作動流体からなるトロコイド歯
    型流体機構を含み、 前記一のロータの回転軸部に駆動軸を、他のロータの回
    転軸部に従動軸を、夫々独立して連結させ、前記一のロ
    ータの駆動軸の回転運動が、作動流体、及び他のロータ
    を介して従動軸側に伝達可能に構成するとともに、該流
    体機構より吐出される作動流体の吐出圧若しくは吐出流
    量を制御することにより、従動軸側の回転速度を可変可
    能に構成した事を特徴とする可変速装置
  2. 【請求項2】 静止したハウジング内で回転し、内周側
    に略トロコイド歯型状空間を有するアウターロータと、
    前記アウターロータの内周側歯型面に内接して自公転運
    動をするインナーロータと、前記両ロータ間の閉じ込み
    空間内に吸入吐出される作動流体からなるトロコイド歯
    型流体機構を含み、 前記一のロータの回転軸部に駆動軸を、他のロータの回
    転軸部に従動軸を夫々独立させて連結し、前記駆動軸の
    回転運動が、一のロータ、作動流体、及び他のロータを
    介して従動軸側に伝達可能に構成するとともに、該流体
    機構より吐出される作動流体の吐出圧を検知する事によ
    り、従動軸側の回転トルク値を得るように構成するか、
    また必要に応じて従動軸側の回転数と前記回転トルク値
    の積で駆動力を演算可能に構成した事を特徴とするトル
    ク検出装置
  3. 【請求項3】 静止したハウジング内で回転し、内周側
    に略トロコイド歯型空間を有するアウターロータと、前
    記アウターロータの内周側歯型面に内接して自公転運動
    をするインナーロータと、前記両ロータ間の閉じ込み空
    間内に吸入吐出される作動流体からなるトロコイド歯型
    流体機構を含み、 前記一のロータの回転軸部に駆動軸を、他のロータの回
    転軸部に従動軸を夫々独立させて連結し、更に前記トロ
    コイド歯型流体機構の吐出側と吸入側を循環経路を介し
    て連設するとともに、 該経路内を循環する流体、好ましくは液体の循環流量を
    吐出絞り弁で調整することにより前記夫々のロータと独
    立して連設している駆動軸と従動軸相互の回転比率を連
    続的に変化させるか又は/及び吐出圧力を検出して従動
    軸側の回転トルク値を得、必要に応じて該トルク値と回
    転速度との積の演算より軸動力を出力させ、更に必要に
    応じてこれらを自動的の制御を行わせることにより、従
    動軸の回転速度、回転トルク、軸動力等を設定目標値で
    自動運転制御を行わせることを特徴とするトルク検出/
    可変速装置
  4. 【請求項4】 請求項1又は2若しくは3記載のトロコ
    イド歯型流体機構が、ハウジング内で回転するアウター
    ロータの軸心と同一軸心を有する偏心軸をカム型偏心軸
    とし、この偏心カム部にインナーロータを軸支し、吐出
    ポートおよび吸入ポートを夫々開口した回転円板を前記
    偏心軸に取りつけるとともに、両回転板に開口したポー
    ト位置が両ロータ間で形成される吐出、吸入空間の位置
    に同期して開口させてなるトロコイド歯型流体機構であ
    るトルク検出/可変速装置
  5. 【請求項5】 請求項1又は2若しくは3記載のトロコ
    イド歯型流体機構が、ハウジング内で回転するアウター
    ロータの軸心と同一軸心を有し、可撓軸継手による偏心
    軸にインナーロータを結合させてなるトロコイド歯型流
    体機構であるトルク検出/可変速装置
  6. 【請求項6】 請求項1又は2若しくは3記載のトロコ
    イド歯型流体機構が、アウターロータの歯型の少なくと
    も一部を、その位置で回転可能に支持された軸ローラで
    構成し、一方インナーロータを、該軸ローラを基準とし
    て創生されたインナーロータで構成した構造としたトロ
    コイド歯型流体機構であることを特徴とするトルク検出
    /可変速装置
  7. 【請求項7】 トロコイド歯型流体機構の作動流体吸入
    側に作動流体を強制供給して吸入圧を高めて、駆動軸側
    の回転速度以上の速度で従動軸を回転可能に構成し、該
    従動軸よりの回転出力を増速可能に構成した請求項1記
    載の可変速装置
  8. 【請求項8】 前記トロコイド歯型流体機構の吐出側と
    吸入側を循環経路を介して連設するとともに、前記循環
    経路を循環する作動流体を作動液で構成した場合におい
    て、吸入側に大気を選択的に吸入可能に構成し、 駆動軸に対して従動軸の変速比がほぼ最大の場合に、吸
    入側を大気に開放することを特徴とする請求項1記載の
    可変速装置
  9. 【請求項9】 前記トロコイド歯型流体機構の吐出側と
    吸入側を循環経路を介して連設するとともに、該循環経
    路中に介装する流体供給槽を前記トロコイド歯型流体機
    構の上方位置に設置したことを特徴とする請求項1記載
    の可変速装置
  10. 【請求項10】 前記トロコイド歯型流体機構の吐出側
    と吸入側を循環経路を介して連設するとともに、該循環
    経路の循環流体に対し冷却機能を持たせたことを特徴と
    する請求項1記載の可変速装置
JP2094095A 1995-01-13 1995-01-13 トロコイド歯型流体機構によるトルク検出/可変速装置 Pending JPH08193650A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101351713B1 (ko) * 2012-01-31 2014-01-15 성균관대학교산학협력단 능동형 속도 제한 바퀴 조립체

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101351713B1 (ko) * 2012-01-31 2014-01-15 성균관대학교산학협력단 능동형 속도 제한 바퀴 조립체
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