JPH08193503A - 蒸気タービン外車室冷却装置 - Google Patents

蒸気タービン外車室冷却装置

Info

Publication number
JPH08193503A
JPH08193503A JP482895A JP482895A JPH08193503A JP H08193503 A JPH08193503 A JP H08193503A JP 482895 A JP482895 A JP 482895A JP 482895 A JP482895 A JP 482895A JP H08193503 A JPH08193503 A JP H08193503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
shielding plate
heat shielding
cooling device
surrounded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP482895A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikanori Masuzawa
近統 増沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP482895A priority Critical patent/JPH08193503A/ja
Publication of JPH08193503A publication Critical patent/JPH08193503A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外車室と熱遮蔽板とによって囲まれた環状空
間に外部より冷却用蒸気を導入するようにしたものにお
いて、再熱蒸気が環状空間に侵入するのを阻止する。 【構成】 円周方向に複数個の排気孔16を設けた熱遮
蔽板11を外車室10a内に設け、外車室10aと熱遮
蔽板11とで囲まれた環状空間12に外部より冷却用蒸
気を導入するように構成している。そして熱遮蔽板11
の排気孔16のうち、上部に設けられた排気孔16aの
出口側は、多数の貫通孔18をもつ多孔円筒17で囲ま
れている。中圧段入口部8に導入された再熱蒸気6は熱
遮蔽板11の上部に来てもこの多孔円筒17によって排
気孔16aへの流入を妨げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービン外車室の
冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の蒸気タービン外車室冷却装
置を備えた蒸気タービンの構成を示している。図3に示
した蒸気タービンにおいて、図示していないボイラから
供給された高圧、高温の主蒸気1は蒸気入口管2、ノズ
ル室3、調速段4、更にはその下流に位置する高圧段5
を通過することにより圧力、温度を下げ、仕事を発生す
る。
【0003】その後、蒸気はボイラへ還流され、再熱蒸
気6となって再熱蒸気入口管(図示していない)を通し
て中圧入口部8へ導入され、そこから中圧段9を通過し
た後、ここには図示していない低圧段へ導かれ、仕事を
発生する。
【0004】従来、中圧入口部8の外車室10aが高温
の再熱蒸気6に直接晒されないように熱遮蔽板11を設
け、この熱遮蔽板11と外車室10aとで囲まれる環状
空間12に、例えば、高圧段5の排気蒸気の一部を冷却
蒸気1aとして連絡管13を介して導入し、外車室10
aを冷却することが実施されている。
【0005】この冷却蒸気1aは熱遮蔽板11にスリッ
ト15を設けることによって中圧段入口部8に排気さ
せ、その熱エネルギを回収している。冷却蒸気1aの流
量調整は連絡管13に設けた圧力調整弁14によって行
なう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】タービン性能を確保す
るため、冷却蒸気1aを極力最小限に抑える必要から環
状空間12と中圧入口部8の圧力差を小さくするので、
中圧入口部8の円周方向圧力分布の不均一の度合によっ
てはこの環状空間12と中圧入口部8の間の圧力差が局
所的に逆転することがある。
【0007】特に、再熱蒸気6が2本の再熱蒸気入口管
から左右に分岐されて中圧入口部8へ流入させるように
構成した場合、中圧入口部8の上部で再熱蒸気流が相互
に衝突し、局所的に圧力が高くなり、中圧入口部8内の
圧力が不均一となる。従って、スリット15を有する従
来構造では、このスリット15を介して局所的に高圧と
なった領域から高温の再熱蒸気6が環状空間12に逆流
することがある。
【0008】この結果、外車室10aは高温の蒸気に局
所的に晒され、あるいは十分冷却されないため円周方向
及び軸方向に温度分布を有することになり、熱応力が発
生し、車室が変形したり蒸気が漏洩するなどタービンの
信頼性及び性能を著しく損なう欠点があった。
【0009】本発明は、外車室と熱遮蔽板とによって囲
まれた環状空間に外部より冷却用蒸気を導入するように
した外車室冷却装置において、再熱蒸気が環状空間に侵
入するのを阻止するように構成した外車室冷却装置を提
供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、円周方向に複
数個の排気孔を設けた熱遮蔽板を外車室内に設け、同外
車室と同熱遮蔽板とで囲まれた環状空間に外部より冷却
用蒸気を導入するように構成した蒸気タービン外車室冷
却装置において、前記課題を解決するため、その熱遮蔽
板の排気孔の少くとも1つの出口側を、多孔を有する円
筒で囲んだ構成を採用する。
【0011】
【作用】本発明による蒸気タービン外車室冷却装置は前
記した構成を有しているので、中圧段入口部に外部から
例えば左右に分岐して導入された再熱蒸気の一部は、熱
遮蔽板の排気孔の出口側を囲んで設けられた多孔の円筒
に衝突し、その運動エネルギの大部分を失なう。従っ
て、円筒に設けた多数の孔から排気孔へ流入する再熱蒸
気の流量は少なく、流速も小さい。このようにして本発
明の蒸気タービン外車室冷却装置によれば中圧段入口部
から環状空間へ再熱蒸気が侵入する不具合が防がれる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による蒸気タービン外車室冷却
装置について図1,図2に示した実施例に基づいて具体
的に説明する。なお、以下の実施例において、図3に示
した従来の装置と同じ構成の部分には説明を簡潔にする
ため同じ符号を付してある。
【0013】図1,図2に示す蒸気タービン外車室冷却
装置においては、熱遮蔽板11に対し排気孔16を円周
方向に5個設けている。すなわち、冷却蒸気入口管19
との配置において上半部に上部1個,水平部2個,下半
部に水平部2個設けている。
【0014】排気孔16の環状空間12に正対した入口
側には、滑らかな丸みを付け、再熱蒸気6に晒される出
口側は熱遮蔽板11より孔径の約2倍以上長く突出さ
せ、出口端には丸みを付けず角張った形状としている。
上半部の上部に設けた排気孔16aに対しては、出口側
を多数の貫通孔18を有する多孔円筒17で囲んだ構造
としている。
【0015】本実施例による蒸気タービン外車室冷却装
置は以上の構造を有しているので、中圧段入口部8に再
熱蒸気入口管7によって左右に分岐して導入された再熱
蒸気6の一部は、熱遮蔽板の排気孔16aの出口側に設
けられた円筒17に衝突し、その運動エネルギの大部分
を失なう。従って、円筒17に設けた多数の孔18から
排気孔16aを通って環状空間12側へ流入する再熱蒸
気6の流量は少なく、流速も小さい。
【0016】また、この蒸気タービン外車室冷却装置に
おいては、排気孔16の個数、位置を特定することによ
り冷却蒸気1aが環状空間12を円滑に流れるので冷却
性能が良い。更に、排気孔16の入口部には丸みを付け
ているので冷却蒸気1aを吸込みやすく、逆に出口部は
熱遮蔽板11より突出ているので再熱蒸気6は環状空間
12に侵入することが阻止される。
【0017】中圧段入口部8の上半部の上部の、再熱蒸
気6が衝突する領域8aでは前記したように円筒17に
設けられた多数の貫通孔18の存在により圧損を生じ運
動エネルギを失なうので、排気孔16aへ再熱蒸気6が
侵入することが阻止される。
【0018】以上、本発明を図示した実施例に基づいて
具体的に説明したが、本発明がこれらの実施例に限定さ
れず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その具体
的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもな
い。
【0019】例えば、上記実施例では熱遮蔽板11に設
けられた排気孔16のうち上半部の上部に設けられた排
気孔16aのみの出口側に多孔円筒17を取付けている
が、これに加え、他の排気孔の出口側に対しても多孔円
筒を取付けてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明による蒸気タ
ービン外車室冷却装置によれば、熱遮蔽板の排気孔の少
くとも1つの出口側を、多孔を有する円筒で囲んだ構成
としたことによって、外車室と熱遮蔽板の間の環状空間
において冷却蒸気の円滑な流れと、そこへの高温の再熱
蒸気の侵入が阻止される。
【0021】その結果、外車室は高温蒸気に直接晒され
ることもなく、十分冷却され、熱応力の発生が最小限に
抑えられ、車室変形も蒸気漏洩もない信頼性の高い、か
つ、性能的に良好なタービンを得ることができるのでプ
ラントの信頼性及び効率向上、省エネルギに寄与する効
果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る冷却装置の断面図。
【図2】図1に係る排気孔部の拡大断面図。
【図3】従来の冷却構造を備えた蒸気タービンの断面
図。
【符号の説明】
1 主蒸気 2 主蒸気入口管 3 ノズル室 4 調速段 5 高圧段 6 再熱蒸気 7 再熱蒸気入口管 8 中圧段入口部 9 中圧段 10 外車室 11 熱遮蔽板 12 環状空間 13 連絡管 14 圧力調整弁 15 スリット 16 排気孔 17 多孔円筒 18 貫通孔 19 冷却蒸気入口管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に複数個の排気孔を設けた熱遮
    蔽板を外車室内に設け、同外車室と同熱遮蔽板とで囲ま
    れた環状空間に外部より冷却用蒸気を導入するように構
    成した蒸気タービン外車室冷却装置において、前記熱遮
    蔽板の排気孔の少くとも1つの出口側を、多孔を有する
    円筒で囲んだことを特徴とする蒸気タービン外車室冷却
    装置。
JP482895A 1995-01-17 1995-01-17 蒸気タービン外車室冷却装置 Withdrawn JPH08193503A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP482895A JPH08193503A (ja) 1995-01-17 1995-01-17 蒸気タービン外車室冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP482895A JPH08193503A (ja) 1995-01-17 1995-01-17 蒸気タービン外車室冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08193503A true JPH08193503A (ja) 1996-07-30

Family

ID=11594566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP482895A Withdrawn JPH08193503A (ja) 1995-01-17 1995-01-17 蒸気タービン外車室冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08193503A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7086233B2 (en) 2003-11-26 2006-08-08 Siemens Power Generation, Inc. Blade tip clearance control
US7708518B2 (en) 2005-06-23 2010-05-04 Siemens Energy, Inc. Turbine blade tip clearance control
CN104481603A (zh) * 2014-11-21 2015-04-01 东方电气集团东方汽轮机有限公司 汽轮机低压内缸蒸汽内流隔热结构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7086233B2 (en) 2003-11-26 2006-08-08 Siemens Power Generation, Inc. Blade tip clearance control
US7708518B2 (en) 2005-06-23 2010-05-04 Siemens Energy, Inc. Turbine blade tip clearance control
CN104481603A (zh) * 2014-11-21 2015-04-01 东方电气集团东方汽轮机有限公司 汽轮机低压内缸蒸汽内流隔热结构
CN104481603B (zh) * 2014-11-21 2016-04-20 东方电气集团东方汽轮机有限公司 汽轮机低压内缸蒸汽内流隔热结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5383973B2 (ja) ガスタービンエンジンアクティブクリアランス制御の使用済み冷却空気を排気するシステム及び方法
KR100476353B1 (ko) 압축기배출디퓨저및가스터빈
US6412268B1 (en) Cooling air recycling for gas turbine transition duct end frame and related method
US9046269B2 (en) Impingement cooling device
JP4128393B2 (ja) ガスタービンエンジンの点火器チューブを冷却するための方法、ガスタービンエンジン及びガスタービンエンジン用の燃焼器
JP5080076B2 (ja) アクティブクリアランス制御のためのガスタービンエンジンリングの熱制御
US6102654A (en) Turbomachine and method for cooling a turbomachine
EP1980723B1 (en) Out-flow margin protection for a gas turbine engine
KR20010085488A (ko) 가스 터빈용 연소기 및 연소기 라이너 유동 슬리브와연소기 라이너 냉각 방법
EP0239020A2 (en) Gas turbine combustion apparatus
JPH0249903A (ja) ガスタービンエンジンのステータ構造
US5791136A (en) Combined-cycle power generation plant, including a gas turbine, an annual exhaust gas channel having swirl suppression vanes, and a heat recovery boiler
JP2007162698A5 (ja)
JP5698895B2 (ja) タービン用の排気フードを組立てるための方法及びシステム
JP2009257325A (ja) 燃焼器ライナ用の発散形冷却シンブル及び関連する方法
GB2054047A (en) Diffusing means for gas turbine combustion chamber air supply
KR20030035961A (ko) 터빈용 내부 슈라우드 조립체, 터빈 슈라우드 조립체용세그먼트 및 냉각 공기 배기 방법
JPH08193503A (ja) 蒸気タービン外車室冷却装置
JP3165611B2 (ja) ガスタービン冷却空気導入装置
EP3342991B1 (en) Baffles for cooling in a gas turbine
JP2005513329A (ja) タービンエンジンの構成部品用密閉構造体
JP7305761B2 (ja) 尾筒、燃焼器、ガスタービン、及びガスタービン設備
JP2005009410A (ja) ガスタービン及びロータシール空気導入方法
JPS5934402A (ja) 蒸気タ−ビンのロ−タ装置
JP2001003710A (ja) 蒸気タービンの排気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020402