JP2001003710A - 蒸気タービンの排気装置 - Google Patents
蒸気タービンの排気装置Info
- Publication number
- JP2001003710A JP2001003710A JP11168699A JP16869999A JP2001003710A JP 2001003710 A JP2001003710 A JP 2001003710A JP 11168699 A JP11168699 A JP 11168699A JP 16869999 A JP16869999 A JP 16869999A JP 2001003710 A JP2001003710 A JP 2001003710A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- pressure
- flow guide
- turbine
- inner casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高圧タービンあるいは中圧タービンから送出
される排気が通流する排気通路を、渦の発生の無い滑ら
かな流れとして、圧力損失を低減し、タービン性能の低
下を防止した蒸気タービンを提供する。 【解決手段】 高圧タービンまたは中圧タービンの最終
段出口から流出した排気（蒸気）を内部ケーシングの外
面と外部ケーシングの内面との間に形成された排気室を
経て排気口に導くようにした蒸気タービンにおいて、上
記内部ケーシングの外面に、上記排気を案内するフロー
ガイドを同内部ケーシングを覆うように設けて、上記排
気室を、同フローガイドの外面と、上記外部ケーシング
の内面との間に形成し、流路内に凹凸の無い滑らかな排
気流路とする。
される排気が通流する排気通路を、渦の発生の無い滑ら
かな流れとして、圧力損失を低減し、タービン性能の低
下を防止した蒸気タービンを提供する。 【解決手段】 高圧タービンまたは中圧タービンの最終
段出口から流出した排気（蒸気）を内部ケーシングの外
面と外部ケーシングの内面との間に形成された排気室を
経て排気口に導くようにした蒸気タービンにおいて、上
記内部ケーシングの外面に、上記排気を案内するフロー
ガイドを同内部ケーシングを覆うように設けて、上記排
気室を、同フローガイドの外面と、上記外部ケーシング
の内面との間に形成し、流路内に凹凸の無い滑らかな排
気流路とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸気タービンにおけ
る高圧タービンあるいは中圧タービンのケーシング内排
気通路の構造、特に排気流の案内手段を備えた排気装置
に関する。
る高圧タービンあるいは中圧タービンのケーシング内排
気通路の構造、特に排気流の案内手段を備えた排気装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は、共通の外部ケーシング及び内部
ケーシングに、高圧タービン及び中圧タービンを設けて
なる高、中圧タービンのタービンロータ軸心線に沿う要
部断面図である。
ケーシングに、高圧タービン及び中圧タービンを設けて
なる高、中圧タービンのタービンロータ軸心線に沿う要
部断面図である。
【０００３】図２において、３０は高圧タービン、４０
は中圧タービン、１は外部ケーシング、２は内部ケーシ
ングであり、上記高圧タービン３０及び中圧タービン４
０は共通の上記外部ケーシング１及び内部ケーシング２
内に設けられている。１１′は上記高圧タービン３０へ
の主蒸気が導入される主蒸気入口、６は上記高圧タービ
ン３０からの高圧排気が導出される高圧排気口、７はボ
イラ（図示省略）からの再熱蒸気を中圧タービン４０に
導入するための再熱蒸気入口、８は中圧タービン４０か
らの排気からの中圧排気が導出される中圧排気口であ
る。
は中圧タービン、１は外部ケーシング、２は内部ケーシ
ングであり、上記高圧タービン３０及び中圧タービン４
０は共通の上記外部ケーシング１及び内部ケーシング２
内に設けられている。１１′は上記高圧タービン３０へ
の主蒸気が導入される主蒸気入口、６は上記高圧タービ
ン３０からの高圧排気が導出される高圧排気口、７はボ
イラ（図示省略）からの再熱蒸気を中圧タービン４０に
導入するための再熱蒸気入口、８は中圧タービン４０か
らの排気からの中圧排気が導出される中圧排気口であ
る。
【０００４】また、５及び４は上記高圧タービン３０を
構成する高圧静翼及び高圧動翼、１１及び１２は上記中
圧タービン４０を構成する中圧静翼及び中圧動翼であ
り、これらの静翼及び動翼を複数段組合せて上記高圧タ
ービン３０及び中圧タービン４０が構成される。
構成する高圧静翼及び高圧動翼、１１及び１２は上記中
圧タービン４０を構成する中圧静翼及び中圧動翼であ
り、これらの静翼及び動翼を複数段組合せて上記高圧タ
ービン３０及び中圧タービン４０が構成される。
【０００５】９ａ，９ｂ，９ｃは高圧タービン３０の排
気室であり、図３に示されるように、内部ケーシング２
の外周と外部ケーシング１の内周との間に形成され、同
排気室は、上部側の排気室９ａ、上記高圧排気口６に接
続される下部側の排気室９ｂ及び、上記上部側の排気室
９ａを下部側の排気室９ｂとを接続する側部側の排気室
９ｃにより構成される。２ａ，２ｂは上下２つ割りにさ
れた上記内部ケーシング２の上下結合用のフランジ、１
５は同フランジ２ａに挿通された結合用のボルトであ
る。
気室であり、図３に示されるように、内部ケーシング２
の外周と外部ケーシング１の内周との間に形成され、同
排気室は、上部側の排気室９ａ、上記高圧排気口６に接
続される下部側の排気室９ｂ及び、上記上部側の排気室
９ａを下部側の排気室９ｂとを接続する側部側の排気室
９ｃにより構成される。２ａ，２ｂは上下２つ割りにさ
れた上記内部ケーシング２の上下結合用のフランジ、１
５は同フランジ２ａに挿通された結合用のボルトであ
る。
【０００６】上記蒸気タービンの運転時において、主蒸
気入口１１′から高圧タービン３０に導入された主蒸気
は、高圧静翼５及び高圧動翼４からなる高圧翼段にて膨
張仕事をなした後、排気室９ａ，９ｃ，９ｂを通って高
圧排気口６に至り、同高圧排気口６からボイラ（図示省
略）に送られ、同ボイラにて再熱加温される。
気入口１１′から高圧タービン３０に導入された主蒸気
は、高圧静翼５及び高圧動翼４からなる高圧翼段にて膨
張仕事をなした後、排気室９ａ，９ｃ，９ｂを通って高
圧排気口６に至り、同高圧排気口６からボイラ（図示省
略）に送られ、同ボイラにて再熱加温される。
【０００７】この再熱蒸気は再熱蒸気入口７から中圧タ
ービン４０に入り、中圧静翼１１及び中圧動翼１２から
なる中圧翼段にて膨張仕事をなした後、排気室１２′を
通って中圧排気口８に至り、同中圧排気口８から低圧タ
ービン（図示省略）に送られる。
ービン４０に入り、中圧静翼１１及び中圧動翼１２から
なる中圧翼段にて膨張仕事をなした後、排気室１２′を
通って中圧排気口８に至り、同中圧排気口８から低圧タ
ービン（図示省略）に送られる。
【０００８】上記作動時において、上記高圧タービン３
０の最終段の高圧動翼４にて膨張仕事をなした蒸気、つ
まり高圧排気は、図２，３に示すように高圧段出口２ｄ
から内部ケーシング２の外周側の排気室９ａ，９ｃ，９
ｂに流出する。
０の最終段の高圧動翼４にて膨張仕事をなした蒸気、つ
まり高圧排気は、図２，３に示すように高圧段出口２ｄ
から内部ケーシング２の外周側の排気室９ａ，９ｃ，９
ｂに流出する。
【０００９】下部側の排気室９ｂに流出した高圧排気
は、その大部分がそのまま高圧排気口６に流れるが、上
部側の排気室９ａに流出した高圧排気は内部ケーシング
２の外面に沿って、側部の排気室９ｃに流れ、ここで上
記高圧段出口２ｄからこの側部の排気室９ｃに流出した
高圧排気と合流して下部の排気室９ｂに流れ、上記高圧
段出口２ｄから流出した高圧排気の一部と合流して高圧
排気口６へと流れる。
は、その大部分がそのまま高圧排気口６に流れるが、上
部側の排気室９ａに流出した高圧排気は内部ケーシング
２の外面に沿って、側部の排気室９ｃに流れ、ここで上
記高圧段出口２ｄからこの側部の排気室９ｃに流出した
高圧排気と合流して下部の排気室９ｂに流れ、上記高圧
段出口２ｄから流出した高圧排気の一部と合流して高圧
排気口６へと流れる。
【００１０】然るに、図３に示すような従来の排気室構
造を有する蒸気タービンにあっては、高圧段出口２ｄか
ら上部の排気室９ａに流出した排気は内部ケーシング２
のフランジ２ａ，２ｂが側部の排気室９ｃ側に突出して
流路抵抗となっているため、上部の排気室９ａから側部
の排気室９ｃへとスムーズに流れず、フランジ２ａの上
側の窪み部で渦２１′を生ずる。また、側部の排気室９
ｃから下部の排気室９ｂに流れる高圧排気も、フランジ
２ｂの下部に窪み部が形成されるため、この窪み部で渦
２０′を生ずる。
造を有する蒸気タービンにあっては、高圧段出口２ｄか
ら上部の排気室９ａに流出した排気は内部ケーシング２
のフランジ２ａ，２ｂが側部の排気室９ｃ側に突出して
流路抵抗となっているため、上部の排気室９ａから側部
の排気室９ｃへとスムーズに流れず、フランジ２ａの上
側の窪み部で渦２１′を生ずる。また、側部の排気室９
ｃから下部の排気室９ｂに流れる高圧排気も、フランジ
２ｂの下部に窪み部が形成されるため、この窪み部で渦
２０′を生ずる。
【００１１】従って、上記従来の排気室構造からなる蒸
気タービンにあっては、上記窪み部にて渦流２０′，２
１′が形成されて流れが乱されるため、高圧段出口２ｄ
から高圧排気口６への排気の流れがスムーズな流れとな
らず、圧力損失が増大してタービン性能の低下をもたら
す。
気タービンにあっては、上記窪み部にて渦流２０′，２
１′が形成されて流れが乱されるため、高圧段出口２ｄ
から高圧排気口６への排気の流れがスムーズな流れとな
らず、圧力損失が増大してタービン性能の低下をもたら
す。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点を解決するもので、その目的とするところは、高
圧タービンあるいは中圧タービンから送出される排気が
通流する排気通路を、渦の発生の無い滑らかな流れとし
て、圧力損失を低減し、タービン性能の低下を防止した
蒸気タービンを提供することにある。
問題点を解決するもので、その目的とするところは、高
圧タービンあるいは中圧タービンから送出される排気が
通流する排気通路を、渦の発生の無い滑らかな流れとし
て、圧力損失を低減し、タービン性能の低下を防止した
蒸気タービンを提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような問
題点を解決するもので、その要旨とする手段は、高圧タ
ービンまたは中圧タービンの最終段出口から流出した排
気（蒸気）を内部ケーシングの外面と外部ケーシングの
内面との間に形成された排気室を経て排気口に導くよう
にした蒸気タービンにおいて、上記内部ケーシングの外
面に、上記排気を案内するフローガイドを同内部ケーシ
ングを覆うように設けて、上記排気室を、上記フローガ
イドの外面と上記外部ケーシングの内面との間に形成し
たことを特徴とする蒸気タービンの排気装置にある。
題点を解決するもので、その要旨とする手段は、高圧タ
ービンまたは中圧タービンの最終段出口から流出した排
気（蒸気）を内部ケーシングの外面と外部ケーシングの
内面との間に形成された排気室を経て排気口に導くよう
にした蒸気タービンにおいて、上記内部ケーシングの外
面に、上記排気を案内するフローガイドを同内部ケーシ
ングを覆うように設けて、上記排気室を、上記フローガ
イドの外面と上記外部ケーシングの内面との間に形成し
たことを特徴とする蒸気タービンの排気装置にある。
【００１４】上記手段によれば、高圧タービンあるいは
中圧タービンの最終段から流出した排気（蒸気）は、フ
ローガイドの外面と外部ケーシングの内面との間に形成
された排気室に流出した後、上記フローガイドの外面に
案内されて排気室内を流れ、排気口に導かれる。
中圧タービンの最終段から流出した排気（蒸気）は、フ
ローガイドの外面と外部ケーシングの内面との間に形成
された排気室に流出した後、上記フローガイドの外面に
案内されて排気室内を流れ、排気口に導かれる。
【００１５】従って、上記手段によれば、内部ケーシン
グの外側にフローガイドを設けることにより、内部ケー
シングのフランジ部の上部及び下部等に形成される窪み
部が排気室に臨むことが無くなって、フローガイドの外
側に形成される排気室が凹凸の無い滑らかな排気流路と
なる。これにより、従来のもののような窪み部の形成に
起因する排気の渦の形成が回避され、流路抵抗の少ない
滑らかな排気流となり、排気の圧力損失を低減できる。
グの外側にフローガイドを設けることにより、内部ケー
シングのフランジ部の上部及び下部等に形成される窪み
部が排気室に臨むことが無くなって、フローガイドの外
側に形成される排気室が凹凸の無い滑らかな排気流路と
なる。これにより、従来のもののような窪み部の形成に
起因する排気の渦の形成が回避され、流路抵抗の少ない
滑らかな排気流となり、排気の圧力損失を低減できる。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下図１〜図２を参照して本発明
の実施形態につき詳細に説明する。図２は本発明が適用
される高、中圧タービンの要部縦断面図であり、同図に
おいて、３０は高圧タービン、４０は中圧タービン、１
は外部ケーシング、２は内部ケーシングであり、上記高
圧タービン３０及び中圧タービン４０は共通の上記外部
ケーシング１及び内部ケーシング２内に設けられてい
る。
の実施形態につき詳細に説明する。図２は本発明が適用
される高、中圧タービンの要部縦断面図であり、同図に
おいて、３０は高圧タービン、４０は中圧タービン、１
は外部ケーシング、２は内部ケーシングであり、上記高
圧タービン３０及び中圧タービン４０は共通の上記外部
ケーシング１及び内部ケーシング２内に設けられてい
る。
【００１７】１１′は上記高圧タービン３０への主蒸気
が導入される主蒸気入口、６は上記高圧タービン３０か
らの高圧排気が導出される高圧排気口、７はボイラ（図
示省略）からの再熱蒸気を中圧タービン４０に導入する
ための再熱蒸気入口、８は中圧タービン４０からの排気
からの中圧排気が導出される中圧排気口である。
が導入される主蒸気入口、６は上記高圧タービン３０か
らの高圧排気が導出される高圧排気口、７はボイラ（図
示省略）からの再熱蒸気を中圧タービン４０に導入する
ための再熱蒸気入口、８は中圧タービン４０からの排気
からの中圧排気が導出される中圧排気口である。
【００１８】また、５及び４は上記高圧タービン３０を
構成する高圧静翼及び高圧動翼、１１及び１２は上記中
圧タービン４０を構成する中圧静翼及び中圧動翼であ
り、これらの静翼及び動翼を複数段組合せて上記高圧タ
ービン３０及び中圧タービン４０が構成される。
構成する高圧静翼及び高圧動翼、１１及び１２は上記中
圧タービン４０を構成する中圧静翼及び中圧動翼であ
り、これらの静翼及び動翼を複数段組合せて上記高圧タ
ービン３０及び中圧タービン４０が構成される。
【００１９】９ａ，９ｂ，９ｃは高圧タービン３０の排
気室であり、図１に示されるように、内部ケーシング２
の外周と外部ケーシング１の内周との間に形成され、同
排気室は上部側の排気室９ａ、上記高圧排気口６に接続
される下部側の排気室９ｂ、及び、上記上部側の排気室
９ａと下部側の排気室９ｂとを接続する側部側の排気室
９ｃにより構成される。２ａ，２ｂは上下２つ割りにさ
れた上記内部ケーシング２の上下結合用のフランジ、１
５は同フランジ２ａに挿通された結合用のボルトであ
る。
気室であり、図１に示されるように、内部ケーシング２
の外周と外部ケーシング１の内周との間に形成され、同
排気室は上部側の排気室９ａ、上記高圧排気口６に接続
される下部側の排気室９ｂ、及び、上記上部側の排気室
９ａと下部側の排気室９ｂとを接続する側部側の排気室
９ｃにより構成される。２ａ，２ｂは上下２つ割りにさ
れた上記内部ケーシング２の上下結合用のフランジ、１
５は同フランジ２ａに挿通された結合用のボルトであ
る。
【００２０】以上に示す高、中圧タービンの構成は従来
のものと同様である。図１は本発明の実施形態に係る高
圧タービンの排気室部の横断面図であり、同図におい
て、２０は板材からなる上部フローガイド、２１は板材
からなる下部フローガイドである。上記上部フローガイ
ド２０は、内部ケーシング２の上半分の外周を覆うよう
に設けられ、上面部を内部ケーシング２の外周上面に取
付ねじ２２にて固定され、側面部を取付ねじ２２にてフ
ランジ２ａの側面２ｃに固定される。また下部フローガ
イド２１は内部ケーシング２の下半分の外周に沿い、か
つ上部フローガイド２０よりも下方に延びて膨らむよう
に形成され、下面部を、内部ケーシング２から下方に突
設された取付ボス２３に取付ねじ２２にて固定され、側
面部を内部ケーシング２のフランジ２ｂに取付ねじ２２
にて固定されている。
のものと同様である。図１は本発明の実施形態に係る高
圧タービンの排気室部の横断面図であり、同図におい
て、２０は板材からなる上部フローガイド、２１は板材
からなる下部フローガイドである。上記上部フローガイ
ド２０は、内部ケーシング２の上半分の外周を覆うよう
に設けられ、上面部を内部ケーシング２の外周上面に取
付ねじ２２にて固定され、側面部を取付ねじ２２にてフ
ランジ２ａの側面２ｃに固定される。また下部フローガ
イド２１は内部ケーシング２の下半分の外周に沿い、か
つ上部フローガイド２０よりも下方に延びて膨らむよう
に形成され、下面部を、内部ケーシング２から下方に突
設された取付ボス２３に取付ねじ２２にて固定され、側
面部を内部ケーシング２のフランジ２ｂに取付ねじ２２
にて固定されている。
【００２１】上記上部フローガイド２０と下部フローガ
イド２１とはフランジ２ａ，２ｂへの取付部においてそ
れぞれの端面を突き合わせ、また、タービンロータ３の
ロータ中心１０方向においては、排気室９ａ，９ｂ，９
ｃ全体、少なくとも図２においてＢの範囲に亘って設け
られる。
イド２１とはフランジ２ａ，２ｂへの取付部においてそ
れぞれの端面を突き合わせ、また、タービンロータ３の
ロータ中心１０方向においては、排気室９ａ，９ｂ，９
ｃ全体、少なくとも図２においてＢの範囲に亘って設け
られる。
【００２２】上記のように構成され、排気室構造を備え
た蒸気タービンの運転時において、主蒸気入口１１′か
ら高圧タービン３０に導入された主蒸気は、高圧静翼５
及び高圧動翼４からなる高圧翼段にて膨張仕事をなした
後、排気室９ａ，９ｃ，９ｂを通って高圧排気口６に至
り、同高圧排気口６からボイラ（図示省略）に送られ、
同ボイラにて再熱加温される。
た蒸気タービンの運転時において、主蒸気入口１１′か
ら高圧タービン３０に導入された主蒸気は、高圧静翼５
及び高圧動翼４からなる高圧翼段にて膨張仕事をなした
後、排気室９ａ，９ｃ，９ｂを通って高圧排気口６に至
り、同高圧排気口６からボイラ（図示省略）に送られ、
同ボイラにて再熱加温される。
【００２３】この再熱蒸気は再熱蒸気入口７から中圧タ
ービン４０に入り、中圧静翼１１及び中圧動翼１２から
なる中圧翼段にて膨張仕事をなした後、排気室１２′を
通って中圧排気口８に至り、同中圧排気口８から低圧タ
ービン（図示省略）に送られる。
ービン４０に入り、中圧静翼１１及び中圧動翼１２から
なる中圧翼段にて膨張仕事をなした後、排気室１２′を
通って中圧排気口８に至り、同中圧排気口８から低圧タ
ービン（図示省略）に送られる。
【００２４】上記作動時において、上記高圧タービン３
０の最終段の高圧動翼４にて膨張仕事をなした蒸気、つ
まり高圧排気は、図２に示すように高圧段出口２ｄから
内部ケーシング２の外周側の排気室９ａ，９ｃ，９ｂに
流出する。
０の最終段の高圧動翼４にて膨張仕事をなした蒸気、つ
まり高圧排気は、図２に示すように高圧段出口２ｄから
内部ケーシング２の外周側の排気室９ａ，９ｃ，９ｂに
流出する。
【００２５】下部側の排気室９ｂに流出した高圧排気は
その大部分がそのまま高圧排気口６に流れる。一方、上
部側の排気室９ａに流出した排気は上部フローガイド２
０の外面に案内されて側部の排気室９ｃに流れ、ここで
上記高圧段出口２ｄから側部の排気室９ｃに流出した高
圧排気と合流し、下部フローガイド２１の外面に案内さ
れて下部の排気室９ｂに流れ、さらに上記高圧段出口２
ｄから下部の排気室９ｂに流出した高圧排気の一部と合
流して高圧排気口６へと流れる。
その大部分がそのまま高圧排気口６に流れる。一方、上
部側の排気室９ａに流出した排気は上部フローガイド２
０の外面に案内されて側部の排気室９ｃに流れ、ここで
上記高圧段出口２ｄから側部の排気室９ｃに流出した高
圧排気と合流し、下部フローガイド２１の外面に案内さ
れて下部の排気室９ｂに流れ、さらに上記高圧段出口２
ｄから下部の排気室９ｂに流出した高圧排気の一部と合
流して高圧排気口６へと流れる。
【００２６】上記高圧排気の流動時において、内部ケー
シング２の上下面及びフランジ２ａ，２ｂの外側に上部
フローガイド２０及び下部フローガイド２１を設けるこ
とにより、フランジ部２ａ，２ｂの上部及び下部に窪み
部が無くなり、上部の排気室９ａから側部の排気室９ｃ
を経て下部の排気室９ｂに至る排気流路が凹凸の無い滑
らかな流路となる。これにより、従来のもののような窪
み部の形成に起因する渦２０，２１の形成が回避され、
流路抵抗の少ない滑らかな排気流となり、圧力損失が低
減される。
シング２の上下面及びフランジ２ａ，２ｂの外側に上部
フローガイド２０及び下部フローガイド２１を設けるこ
とにより、フランジ部２ａ，２ｂの上部及び下部に窪み
部が無くなり、上部の排気室９ａから側部の排気室９ｃ
を経て下部の排気室９ｂに至る排気流路が凹凸の無い滑
らかな流路となる。これにより、従来のもののような窪
み部の形成に起因する渦２０，２１の形成が回避され、
流路抵抗の少ない滑らかな排気流となり、圧力損失が低
減される。
【００２７】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、内部ケーシングの外側にフローガイド
を設けることにより、内部ケーシングのフランジ部の上
部及び下部等に形成される窪み部が排気室に臨むことが
無くなって、フローガイドの外側に形成される排気室が
凹凸の無い滑らかな排気流路となる。
本発明によれば、内部ケーシングの外側にフローガイド
を設けることにより、内部ケーシングのフランジ部の上
部及び下部等に形成される窪み部が排気室に臨むことが
無くなって、フローガイドの外側に形成される排気室が
凹凸の無い滑らかな排気流路となる。
【００２８】これにより、従来のもののような窪み部の
形成に起因する排気の渦の形成が回避され、流路抵抗の
少ない滑らかな排気流となり、排気の圧力損失を低減で
き、従来のものよりもタービン性能を向上することがで
きる。
形成に起因する排気の渦の形成が回避され、流路抵抗の
少ない滑らかな排気流となり、排気の圧力損失を低減で
き、従来のものよりもタービン性能を向上することがで
きる。
【図１】本発明の実施形態に係る高中圧タービンの排気
室部の横断面図。
室部の横断面図。
【図２】本発明が適用される高、中圧タービンの要部縦
断面図。
断面図。
【図３】従来例を示す図１応当図。
１ 外部ケーシング ２ 内部ケーシング ２ａ，２ｂ フランジ ２ｄ 高圧段出口 ３ タービンロータ ４ 高圧動翼 ５ 高圧静翼 ６ 高圧排気口 ７ 再熱蒸気入口 ８ 中圧排気口 ９ａ，９ｂ，９ｃ 排気室 １０ ロータ中心 １１ 中圧静翼 １２ 中圧動翼 １１′ 主蒸気入口 １２′ 排気室（中圧） ２０ 上部フローガイド ２１ 下部フローガイド ２２ 取付ねじ ２３ 取付ボス ３０ 高圧タービン ４０ 中圧タービン
Claims (1)
- 【請求項１】 高圧タービンまたは中圧タービンの最終
段出口から流出した排気（蒸気）を内部ケーシングの外
面と外部ケーシングの内面との間に形成された排気室を
経て排気口に導くようにした蒸気タービンにおいて、上
記内部ケーシングの外面に、上記排気を案内するフロー
ガイドを同内部ケーシングを覆うように設けて、上記排
気室を、上記フローガイドの外面と上記外部ケーシング
の内面との間に形成したことを特徴とする蒸気タービン
の排気装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16869999A JP4107766B2 (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | 蒸気タービンの排気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16869999A JP4107766B2 (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | 蒸気タービンの排気装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001003710A true JP2001003710A (ja) | 2001-01-09 |
| JP4107766B2 JP4107766B2 (ja) | 2008-06-25 |
Family
ID=15872829
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16869999A Expired - Lifetime JP4107766B2 (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | 蒸気タービンの排気装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4107766B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007040228A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Hitachi Ltd | タービン排気装置 |
| CN102588017A (zh) * | 2011-01-14 | 2012-07-18 | 株式会社日立制作所 | 蒸汽涡轮机的排气装置 |
| CN105626169A (zh) * | 2016-02-22 | 2016-06-01 | 杭州汽轮机股份有限公司 | 一种工业汽轮机低背压焊接排汽缸 |
| KR101821503B1 (ko) * | 2016-11-04 | 2018-01-23 | 두산중공업 주식회사 | 터빈의 내부케이싱 플랜지의 흐름 가이드 구조 |
| JP2019157851A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | 株式会社東芝 | 蒸気タービン排気装置および蒸気タービン |
| JP2021134676A (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-13 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 蒸気タービン |
-
1999
- 1999-06-15 JP JP16869999A patent/JP4107766B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007040228A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Hitachi Ltd | タービン排気装置 |
| JP4636965B2 (ja) * | 2005-08-04 | 2011-02-23 | 株式会社日立製作所 | タービン排気装置 |
| CN102588017A (zh) * | 2011-01-14 | 2012-07-18 | 株式会社日立制作所 | 蒸汽涡轮机的排气装置 |
| US9033656B2 (en) | 2011-01-14 | 2015-05-19 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Exhaust system for steam turbine |
| CN105626169A (zh) * | 2016-02-22 | 2016-06-01 | 杭州汽轮机股份有限公司 | 一种工业汽轮机低背压焊接排汽缸 |
| KR101821503B1 (ko) * | 2016-11-04 | 2018-01-23 | 두산중공업 주식회사 | 터빈의 내부케이싱 플랜지의 흐름 가이드 구조 |
| JP2018071540A (ja) * | 2016-11-04 | 2018-05-10 | ドゥサン ヘヴィー インダストリーズ アンド コンストラクション カンパニー リミテッド | ケーシングフランジの流れガイド構造およびこれを含むケーシング、並びにターボマシン |
| US20180128127A1 (en) * | 2016-11-04 | 2018-05-10 | Doosan Heavy Industries & Construction Co., Ltd | Flow guide structure for casing flange, and casing and turbomachine having the same |
| US10753233B2 (en) | 2016-11-04 | 2020-08-25 | DOOSAN Heavy Industries Construction Co., LTD | Flow guide structure for casing flange, and casing and turbomachine having the same |
| JP2019157851A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | 株式会社東芝 | 蒸気タービン排気装置および蒸気タービン |
| JP2021134676A (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-13 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 蒸気タービン |
| JP7372175B2 (ja) | 2020-02-25 | 2023-10-31 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | 蒸気タービン |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4107766B2 (ja) | 2008-06-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6508623B1 (en) | Gas turbine segmental ring | |
| JP4241937B2 (ja) | 蒸気タービンおよび蒸気タービン用翼 | |
| JP2007002843A (ja) | ターボ機械の可動な翼のための冷却回路 | |
| JP6537161B2 (ja) | タービンシステムのための改変された後縁を有する移行ダクトアセンブリ | |
| JP2003074306A (ja) | 軸流タービン | |
| JP2012172588A (ja) | タービン静翼、およびそれを用いた蒸気タービン設備 | |
| JPH05195815A (ja) | 軸流タービンのケーシングと回転羽根との間における間隙をシールする装置 | |
| JP6847673B2 (ja) | タービン排気室 | |
| JPH08260904A (ja) | 蒸気タービン排気室 | |
| JP5606373B2 (ja) | 蒸気タービン | |
| JP2012041925A (ja) | 先端流路輪郭 | |
| JP2012041924A (ja) | ハブ流路輪郭 | |
| JP5507338B2 (ja) | 蒸気タービン二流式低圧構成 | |
| JP2001003710A (ja) | 蒸気タービンの排気装置 | |
| KR20170128128A (ko) | 냉매 통로의 턴 개구에 응력 저감용 구근식 돌출부를 갖춘 블레이드 | |
| JP2012107619A (ja) | 排気フードディフューザ | |
| JP4557787B2 (ja) | 蒸気タービン | |
| JP2818266B2 (ja) | ガスタービン冷却翼 | |
| JP5980137B2 (ja) | タービン用翼 | |
| JP2010236487A (ja) | タービン用翼 | |
| JPH1113410A (ja) | 薄膜冷却スロットを備えたタービンブレードの外部エアシール | |
| JPS5934402A (ja) | 蒸気タ−ビンのロ−タ装置 | |
| JP3423850B2 (ja) | 軸流タービン | |
| JP6113586B2 (ja) | 復水器 | |
| JP2004011609A (ja) | 蒸気タービン |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060523 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070627 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071002 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071030 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080304 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080401 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
| R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4107766 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411 Year of fee payment: 6 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |