JPH08193024A - 点眼剤組成物 - Google Patents

点眼剤組成物

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JPH08193024A
JPH08193024A JP509995A JP509995A JPH08193024A JP H08193024 A JPH08193024 A JP H08193024A JP 509995 A JP509995 A JP 509995A JP 509995 A JP509995 A JP 509995A JP H08193024 A JPH08193024 A JP H08193024A
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JP
Japan
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norfloxacin
composition
eye drop
eye
boric acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP509995A
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English (en)
Inventor
Yasuo Shimizu
保夫 清水
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IKEDA MOHANDO CO
IKEDA MOHANDOU KK
Original Assignee
IKEDA MOHANDO CO
IKEDA MOHANDOU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノルフロキサシンを含有する点眼液であっ
て、点眼時に刺激性が少ない点眼剤組成物を提供するこ
と。 【構成】 ノルフロキサシンを薬効成分とし、少なくと
も2種の酸性物質を含有し、かつそのうちの1種がホウ
酸であるとともに、pHが4.0〜6.0の範囲にある点眼剤
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノルフロキサシンを薬
効成分とした眼刺激の著しく少ない点眼剤組成物に関す
るものである。
【従来の技術】ノルフロキサシンはグラム陽性菌並びに
グラム陰性菌に対して広い抗菌スペクトルを有し、各種
外眼部感染症の治療に優れた効果を示すことが知られて
いる。従って、ノルフロキサシンの点眼剤としての有用
性はその薬理効果から認められるところであるが、ノル
フロキサシンは水に対する溶解度が極めて低く、通常、
眼刺激を軽減する目的で調整される中性領域付近では液
体点眼剤組成物として調製することができない。このた
め、弱酸性領域でのpH調整が必要となるが、この場合、
pH調整剤の種類により眼刺激性の程度及びノルフロキサ
シンの溶解性が異なってくる。リン酸系緩衝液、例えば
リン酸一水素二ナトリウム−リン酸二水素一カリウム系
では室温での溶解が困難であり、クエン酸−リン酸水素
一ナトリウム緩衝液や酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液では
室温での溶解が可能であったが、点眼時に強い眼刺激性
(しみる、疼痛)がみられた。従って、点眼時の眼刺激
性を緩和することが求められている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ノルフロキ
サシンを含有する点眼液であって、点眼時に刺激性が少
ない点眼剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、眼刺激性試験
よりノルフロキサシン点眼液の種々のpH調整剤を検討し
た結果、少なくとも2種の酸性物質を用い、かつそのう
ちの1種としてホウ酸を用いるとともに、水溶液のpHを
所定の範囲に調整すると眼刺激が著しく改良されるとの
知見に基づいてなされたのである。すなわち、本発明
は、ノルフロキサシンを薬効成分とし、少なくとも2種
の酸性物質を含有し、かつそのうちの1種がホウ酸であ
るとともに、pHが4.0〜6.0の範囲にある点眼剤組成物
を提供する。
【0003】本発明の点眼液中におけるノルフロキサシ
ンの濃度は、薬効が発揮される限り任意の濃度とするこ
とができるが、通常0.1〜1.0重量%程度配合するのが
好ましく、特に好ましくは0.2〜0.5重量%である。本
発明で用いる1つの必須の酸性物質であるホウ酸は、眼
刺激性の軽減の他、浸透圧の調整及び点眼剤中の防腐効
果にも役立つものである。ホウ酸の濃度はノルフロキサ
シンの濃度やその他の条件によって適宜に選択される
が、多くの場合0.1〜5重量%程度、好ましくは0.5〜
2重量%程度がよい。本発明では、ホウ酸以外にもう1
種の酸性物質を使用することを必須とする。このような
酸性物質としては、眼刺激性に悪影響を与えない限り任
意の酸性物質を用いることができる。このような酸性物
質としては水溶性のものがあげられ、このうち、特に塩
酸、クエン酸、リン酸二水素カリウム及びL−グルタミ
ン酸からなる群から選ばれる少なくとも一種を用いるの
が好ましい。このような特定の酸性物質をホウ酸と併用
すると、眼刺激が一層低下するからである。
【0004】ホウ酸以外の酸性物質の使用量は、水にノ
ルフロキサシン、ホウ酸及び他の物質を溶解した後、水
溶液のpHが4.0〜6.0となるのに十分な量である。本
発明では、上記ノルフロキサシン、ホウ酸及び他の酸性
物質以外に、保存剤、等張化剤、溶解補助剤、増粘剤、
キレート剤などを配合することができる。具体的には、
塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、メチルパラ
ベン、プロピルパラベン等の保存剤、塩化ナトリウム、
塩化カリウム等の通常用いられる等張化剤、ポリソルベ
ート80、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油誘導体等の非イオン性界面活性剤
などの溶解補助剤、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシルプロピル
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース等の増粘剤及びエデト酸ナト
リウム等のキレート剤があげられる。
【0005】本発明の点眼液のpHは、ノルフロキサシン
の溶解度及び眼刺激性に関連し、4.0〜6.0程度が好ま
しく、更には5.0〜5.6が望ましい。また、浸透圧比は
0.8〜1.2程度が好ましく、更に1.0付近が望ましい。
本発明の点眼剤組成物は任意の方法により調製すること
ができるが、先ず水にホウ酸と、最終液のpHが4.0〜
6.0となる量の酸性物質とを溶解し、ここにノルフロキ
サシン及び他の成分を添加して溶解することにより調製
するのが好ましい。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、ノルフロキサシンを溶
解する水溶液をホウ酸と酸性物質を用いてpHを4.0〜6.
0に調整することにより、ノルフロキサシンが均一に溶
解し、沈殿を生じることもなく、従来と比較して眼刺激
が著しく少ない点眼液が得られる。次に本発明を実施例
により説明する。
【0007】
【実施例】
実施例1 下記組成の点眼剤組成物を調製した。組成 ノルフロキサシン 0.3 g ホウ酸 1.0 g 0.1N塩酸 8.3 g 塩化ナトリウム 0.4 g 精製水を加え100mlとした。調製方法 精製水80mlにホウ酸1.0g及び塩化ナトリウム0.4g
を加えて溶解した。この液にノルフロキサシン0.3g及
び0.1N塩酸8.3gを加えて溶解し、更に精製水を加え
て全量を100mlとした。得られた点眼液は、pH5.3、
浸透圧比1.0であった。
【0008】実施例2 下記組成の点眼剤組成物を調製した。組成 ノルフロキサシン 0.3 g ホウ酸 1.75g クエン酸 0.07g エデト酸ナトリウム 0.01g 精製水を加え100mlとした。調製方法 精製水80mlにホウ酸1.75g及びクエン酸0.07gを
加えて溶解した。この液にノルフロキサシン0.3g及び
エデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解し、更に精製
水を加えて全量を100mlとした。得られた点眼液は、
pH5.5、浸透圧比1.0であった。
【0009】実施例3 下記組成の点眼剤組成物を調製した。組成 ノルフロキサシン 0.3 g ホウ酸 1.2 g リン酸二水素カリウム 0.8 g ポリソルベート80 0.1 g 精製水を加え100mlとした。調製方法 精製水80mlにホウ酸1.2g、リン酸二水素カリウム0.
8gを加えて溶解した。この液にノルフロキサシン0.3
g及び0.1gのポリソルベート80を加えて溶解し、更
に精製水を加えて全量を100mlとした。得られた点眼
液は、pH5.8、浸透圧比1.0であった。
【0010】実施例4 下記組成の点眼剤組成物を調製した。組成 ノルフロキサシン 0.3 g ホウ酸 1.65g L−グルタミン酸 0.15g エデト酸ナトリウム 0.01g 精製水を加え100mlとした。調製方法 精製水80mlにホウ酸1.65g及びL−グルタミン酸0.
15gを加えて溶解した。この液にノルフロキサシン0.
3g及びエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解し、
更に精製水を加えて全量を100mlとした。得られた点
眼液は、pH5.1、浸透圧比1.0であった。
【0011】比較例1 下記組成の点眼剤組成物を調製した。組成 ノルフロキサシン 0.3 g クエン酸 0.3 g リン酸水素二ナトリウム 0.68g 塩化ナトリウム 0.7 g 精製水を加え100mlとした。調製方法 精製水80mlにクエン酸0.3g、ノルフロキサシン0.3
g及び塩化ナトリウム0.7gを加えて溶解した。この液
にリン酸水素二ナトリウム0.68gを加えて溶解し、更
に精製水を加えて全量を100mlとした。得られた点眼
液は、pH5.1、浸透圧比1.0であった。
【0012】比較例2 下記組成の点眼剤組成物を調製した。組成 ノルフロキサシン 0.3 g 酢酸 0.24g 酢酸ナトリウム 1.32g 塩化ナトリウム 0.1 g 精製水を加え100mlとした。調製方法 精製水80mlに酢酸0.24g、ノルフロキサシン0.3g
及び塩化ナトリウム0.1gを加えて溶解した。この液に
酢酸ナトリウム1.32gを加えて溶解し、更に精製水を
加えて全量を100mlとした。得られた点眼液は、pH5.
3、浸透圧比1.0であった。
【0013】眼刺激性試験 実施例1〜4及び比較例1と2の処方によって調製した
点眼液を健常人10名に点眼して眼刺激性の程度を下記
の基準により評価した。結果を表1に示す。 0:刺激・不快感なし 1:少し刺激を感じる 2:刺激がある 3:強い刺激がある
【表1】 表−1 眼刺激性試験結果 眼 刺 激 評 点被験者 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 比較例1 比較例2 1 0 0 0 0 1 2 2 0 0 0 1 2 3 3 0 0 0 1 2 2 4 0 1 0 0 2 3 5 1 1 1 1 3 2 6 0 2 0 2 3 3 7 1 0 1 1 2 3 8 1 2 1 2 3 3 9 0 1 1 1 3 310 0 0 0 0 3 2 平均 0.3 0.7 0.4 0.9 2.4 2.6 表−1の結果から明らかなように、本発明の点眼剤組成
物(実施例1〜4)は比較例1及び2に対して有意な眼
刺激の低減効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/18 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノルフロキサシンを薬効成分とし、少な
    くとも2種の酸性物質を含有し、かつそのうちの1種が
    ホウ酸であるとともに、pHが4.0〜6.0の範囲にある点
    眼剤組成物。
  2. 【請求項2】 酸性物質が、塩酸、クエン酸、リン酸二
    水素カリウム及びL−グルタミン酸からなる群から選ば
    れる少なくとも一種である請求項1項記載の点眼剤組成
    物。
JP509995A 1995-01-17 1995-01-17 点眼剤組成物 Pending JPH08193024A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0861658A1 (en) * 1997-02-28 1998-09-02 Senju Pharmaceutical Co., Ltd. Preservative for emulsion and emulsion containing same
JP2006290827A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Kowa Co 緑内障予防又は治療剤
WO2009123098A1 (ja) 2008-03-31 2009-10-08 杏林製薬株式会社 ガチフロキサシン含有水性液剤、その製造方法、および、該水性液剤の低温保存および凍結融解時の沈殿生成を抑制する方法

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