JPH08192064A - 切粉処理装置 - Google Patents

切粉処理装置

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JPH08192064A
JPH08192064A JP7007099A JP709995A JPH08192064A JP H08192064 A JPH08192064 A JP H08192064A JP 7007099 A JP7007099 A JP 7007099A JP 709995 A JP709995 A JP 709995A JP H08192064 A JPH08192064 A JP H08192064A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切粉の油分離処理と破砕処理とを一台の切粉
処理装置にて行い得るようにする。 【構成】 上方が切粉投入口3として開放されるととも
に側面には多数の小孔4と開閉可能な扉50付きの切粉
排出口6を有しかつ内周面にはブレード5を備えたドラ
ム状の処理槽2を架台1上に水平回転可能に設置する。
また、その処理槽2を取り囲むように油収集用のオイル
パン42を設置し、処理槽2の回転による遠心力で切粉
から分離された油を収集する。さらに、処理槽2内には
その底面中央部に切粉破砕用の複数のハンマー31を放
射状に備えた回転体30を水平回転可能に設置し、ハン
マー31と処理槽2のブレード5により切粉を破砕する
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生産工場等において、
主として機械加工により発生する切粉を破砕処理するた
めの切粉処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、機械加工を行う工場において
は、各加工工程にて生じた切粉が切削油を含んだ状態で
収集される。カール状の切粉はそのままの状態では非常
に嵩張り、しかも切削油等が付着しているために、この
切粉を再生処理するまでの取り扱いがすこぶる煩わしも
のとなっている。そのため、従来は機械加工工場におい
て、切粉から切削油等を分離処理するとともに、切粉を
細かく裁断処理することにより、その後の切粉の取扱性
を高めている。そして、従来の切粉処理装置としては、
切粉に付着している切削油等を除去するための油分離
機、油分離後のカール状の切粉をチップ状に細かく破砕
する切粉破砕機が知られており、切粉破砕機は破砕処理
槽内に投入された切粉を、槽内に設置されたハンマーを
高速で回転させて槽壁面のブレードとで破砕する構成と
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は切粉
に付着している切削油等の分離処理と、油分離後の切粉
の破砕処理とをそれぞれ別々の機械によって行ってお
り、そのため処理効率が低いという問題があった。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、切粉の油分離処
理と破砕処理とを一台の切粉処理装置にて行い得るよう
にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の手段を講じている。請求項1の発明
に係る切粉処理装置は、架台と、その架台上に水平回転
可能に設置されるとともに上方が切粉投入口として開放
されかつ側面には多数の小孔と扉付き切粉排出口を有し
さらに内周面にはブレードを有するドラム状の処理槽
と、その処理槽を取り囲むように前記架台上に設置され
た分離油収集用のオイルパンと、前記処理槽内に独立し
て水平回転可能に設置され放射状に延びる切粉破砕用の
ハンマーを有する回転体とを備えたことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載の切粉処
理装置において、装置全体が防音壁により取り囲まれた
ことを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1記載の
切粉処理装置において、前記オイルパンの上部に前記処
理槽の切粉投入口を塞ぐ蓋板が取付けられ、その蓋板に
は前記ハンマーの回転による切粉の破砕処理時に処理槽
内の切粉を解きほぐすためのデバイダーが垂設され、こ
のデバイダーは前記処理槽の回転方向には自由傾動が許
容され、前記回転体の回転方向には垂設状態が維持され
る構成としたことを特徴とする。
【0007】請求項4の発明は、請求項1記載の切粉処
理装置において、前記処理槽の側面には、破砕された切
粉の排出口の他に混入異物の排出口が備えられ、異物排
出口には常には閉鎖され、異物検出信号が出力されたと
きに開放される扉が備えられたことを特徴とする。請求
項5の発明は、請求項1記載の切粉処理装置において、
前記回転体が切粉を処理槽の内周壁面側へ誘導するスト
ライカーを備えていることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記のように構成された請求項1の発明に係る
切粉処理装置は、バッチ処理方式であり、処理すべき切
粉を処理槽内に投入後、該処理槽を水平回転することに
より、その回転により生ずる遠心力で切粉に付着してい
る切削油等を処理槽の小孔から飛散させて分離する。分
離された切削油はオイルパンに収集される。油分離処理
後は、処理槽を所定位置に停止した状態で該処理槽内の
回転体を水平回転させることによりハンマーとブレード
とにより切粉を破砕する。破砕された切粉は、処理槽の
側面に形成された切粉排出口から槽外に排出される。
【0009】請求項2の発明によれば、切粉の油分離処
理時及び切粉の破砕処理時に生ずる騒音が外に放出され
ることを効果的に防止する。また、請求項3の発明によ
れば、切粉の破砕処理時にデバイダーが切粉を解きほぐ
すように作用することでハンマーによる切粉の破砕作用
を支援する。
【0010】請求項4の発明によれば、混入異物の検出
時には異物排出口の扉を開放することにより、混入異物
の排出確率を高める。また、請求項5の発明によれば、
回転体と共に回転するストライカーが切粉及び異物を処
理槽の内周壁面側へ誘導し、ハンマーによる切粉の破砕
作用を支援するとともに、破砕された切粉及び異物を効
率よく排出する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。本実施例に係る切粉処理装置はバッチ処
理方式であり、図1の全体縦断面に示すように、キャス
ター8付きの箱型の架台1を備えている。そして、架台
1の上方には水平回転による遠心力で切粉の切削油等を
分離する切粉の処理槽2、分離された油を収集するオイ
ルパン3及び処理槽2内で水平回転することで切粉を破
砕する複数のハンマー31を有する回転体30が配置さ
れており、架台1の内部には処理槽2及び回転体30を
それぞれ回転駆動するための駆動装置が収容配置されて
いる。また、装置全体は防音壁75によって覆われてい
る。
【0012】処理槽2は上方を切粉投入口3として開放
する円形のドラム状に形成され、その側面には脱油用の
多数の小孔4が形成され、内周壁面には硬質で耐摩耗性
の高い材料製のブレード5が周方向に所定ピッチで配置
されている。また、処理槽2の側面下部には図2及び図
3に示すように、180度の位相差を置いて切粉排出口
6と異物排出口7とが対向状に形成され、それら排出口
6,7には開閉用の扉50,51が備えられている。
【0013】図1に示すように、架台1の上板1a中央
部にはこれを貫通して上下に延在する外筒10が固着さ
れており、この外筒10内には上端部が処理槽2の底板
2aに固着された中空状の第1駆動軸11が同心的に貫
通されるとともにその上下部を軸受12により水平回転
可能に取付けられている。そして、架台1内の下部には
インバータにより駆動される油分離用のブレーキ付きモ
ータ13がブラケット14を介して固定され、これによ
り駆動される駆動プーリ15と第1駆動軸11の下端部
に固着されたプーリ16にベルト17が掛装され、処理
層2は図3に矢印で示す右回りに回転される。
【0014】また、第1駆動軸11内には第2駆動軸2
0が同心的に貫通されるとともにその上下部を軸受21
により水平回転可能に取付けられている。第2駆動軸2
0の上端部は処理槽2の底板2aを貫通して槽内に突入
し、その突入端に処理槽2の底部寄りに配置されたハン
マー31付き回転体30が固定されている。そして、架
台1内の下部には切粉破砕用のモータ22がブラケット
23を介して固定され、これにより駆動される駆動プー
リ24と、第2駆動軸20の下端部に固着されたプーリ
25にベルト26が掛装され、回転体30は処理層2の
回転方向とは逆回り、即ち図3に矢印で示す左回りに回
転される。
【0015】また、第1駆動軸11と第2駆動軸20と
は電磁クラッチ27を介して結合又は分離可能とされて
いる。即ち、油分離処理のために処理槽2が回転される
ときには電磁クラッチ27が接続されてハンマー31付
き回転体30が処理槽2と一体に回転され、処理槽2を
停止した状態で行うハンマー31の回転による切粉破砕
時には電磁クラッチ27が切られ回転体30のみが単独
で回転されるようになっている。
【0016】図3に示すように、回転体30には適数個
(本実施例では3個)のチェン状のハンマー31が等間
隔で放射状に備えられている。ハンマー31は処理槽2
のブレード5との協働で切粉を切断するものにして、高
硬度の材料から形成されるとともに回転体30にリンク
32を介して水平状に取付けられている。リンク32は
図4に示すように、回転体30に固定されたピン33に
ブッシュ34及び上下のスラストブッシュ35を介して
回転可能に取付けられ、ピン上部のネジ部に締着したナ
ット36にて押圧される皿バネ37を介して回転方向の
動きを調整することで無駄な動きが抑えられる構成とし
てあり、このことにより、リンク32はガタツキのない
状態で保持され、異音の発生が抑えられている。
【0017】また、ハンマー31は図3に示すように、
リンク32と一直線をなす姿勢から図示仮想線の如く回
転方向の後方へのみ30度程度屈曲できるようにリンク
32の先端部にピン38を介して取付けられている。従
って、破砕処理のための起動時には略く字状に折れ曲が
ることでブレード5との間に切粉が噛み込むことによる
ロック現象又は異物が噛み込むことによるロック現象が
回避されるようになっている。なお、ハンマー31はリ
ンク32と直線状をなすとき、その先端が処理槽2のブ
レート5に対して僅かな隙間を置いて対向するような長
さに設定されている。
【0018】また、回転体30にはハンマー31よりも
下側に適数個(本実施例では3個)のストライカー39
が設けられている。このストライカー39は処理槽2の
底面に沿って延びる棒状部材からなり、その基端部が回
転体30に固定されて該回転体30の略接線方向に延在
されるとともにその先端が処理槽2の壁面に対して所定
間隔を対向し、その回転により切粉及び異物を処理槽2
の内周壁面に向かって誘導する。
【0019】処理槽2の周囲には油分離処理により処理
槽2の小孔4から外方へ飛散される切削油等を収集する
オイルパン42が処理槽2の外周に対して所定間隔を置
いて配置され、ブラケット44を介して架台1の上板1
a上に固定されている。オイルパン42は略円筒形に形
成されており、その下端内周側には断面略チャンネル状
に形成された油収集用の樋部43を有し、ここに収集さ
れた油は図示省略の排出管を介して機外に排出されるよ
うになっている。また、オイルパン42の上端縁は内方
へ張り出されるとともにその端部が処理層2の開口縁内
に突入されており、このことにより分離油の外方への飛
散を防止している。
【0020】また、オイルパン42には図2及び図3に
示すように処理槽2の排出口6,7に対応して切粉排出
用のホッパー45と、異物排出用のホッパー46が18
0度の位相差を置いて形成されている。これら両ホッパ
ー45,46は上端部に処理槽2の排出口6,7に対応
する大きさの切粉又は異物受取用の横向きの受け口を有
し、この受け口は処理槽2の外壁面に接近して配置され
るとともにその下縁部が処理槽2の下面へ傾斜状に延出
し、切粉の零れ落ちを回避している。また、両ホッパー
45,46は下方へ延長され、その下端部が架台1の下
方に形成される処理切粉の収集室47に開口されてい
る。なお、この収集室47は架台1の側面と防音壁75
間に形成されている。
【0021】処理槽2の切粉排出口6及び異物排出口7
を開閉するための扉50,51は、図2及び図5に示す
ように、処理槽2の下面に配置された略ドーナツ状の取
付部50a,51aを有し、この取付部50a,51a
が前記第2駆動軸20の外周に個々に水平回動自在に嵌
合されている。そして、取付部50b,51bはその一
端が排出口6,7側に向かって水平状に延出されてお
り、その延出端部に処理槽2の外面に沿って上方へ直立
状に延在するドア部50b,51bが形成されている。
即ち、排出口6,7は扉50,51のドア部50b,5
1bにより開閉されるようになっている。
【0022】また、扉50,51は取付部50a,51
aの延出端部が処理槽2の下面に取付けられたロアガイ
ド53により、またドア部50b,51bの上端縁が処
理槽2の側面に取付けられたアッパガイド54によりそ
れぞれその移動を案内されるようになっており、このこ
とにより開閉動作の円滑化が図られている。なお、扉5
0,51は常には取付部50a,51aと処理槽2の下
面間に張設されたリターンスプリング55(図6参照)
にて排出口6,7を閉じる位置に保持されている。
【0023】次に、扉開閉装置について図2、図6及び
図7を参照して説明する。切粉排出口6用の扉開閉装置
と異物排出口7用の扉開閉装置は同様の構成であって、
架台1の上板1a上に固定されたブラケット56と、こ
のブラケット56に取付けられた駆動源としての油圧シ
リンダ57と、この油圧シリンダ57により往復水平移
動されるラック58と、これに噛み合うピニオン59と
を主たる構成部材としている。
【0024】しかして、ピニオン軸60の上端にはアー
ム61が取付けられており、このアーム61はその回動
時に扉50,51の取付部50a,51aの下面に突設
されたピン62を押し、扉50,51をリターンスプリ
ング55に抗して水平回動させることにより排出口6,
7を開放するようになっている。なお、アーム61は常
には図6に仮想線で示す位置に待避され、処理槽2回転
時のピン62との干渉が回避されている。
【0025】次に、油分離処理後の処理槽2を切粉及び
異物の排出口6,7がそれぞれ切粉排出用及び異物排出
用のホッパー45,46に整合する位置に停止させるた
めの位置決め機構について図8及び図9に基づいて説明
する。この位置決め機構は処理槽2の外周寄り下面に配
置されており、架台1の上板1a上に固定されたストッ
パブラケット65と、このストッパブラケット65に一
端をピン66にて上下方向に回動自在に支持されたスト
ッパアーム67と、このストッパアーム67を上下動さ
せるストッパシリンダ68とを主たる構成部材としてい
る。
【0026】しかして、ストッパアーム67は処理槽2
の下面に設けた突起69が当接可能な段差状のストッパ
部67aを有し、処理槽2の回転時には図8に仮想線で
示す如く、ストッパシリンダ68にて下方へ回動変位さ
れて処理槽2の突起69の通過を許容するが、処理槽2
の停止に際しては図示実線の水平位置へ変位され、その
ストッパ部67aに処理槽2の突起69が当接すること
で位置決めする。
【0027】また、ストッパアーム67には処理槽2の
反転止めとして上端をテーパー面に形成したストッパピ
ン70が設けられている。このストッパピン70はスト
ッパアーム67のストッパ部67aに対向した位置に取
付孔67bを介して出没自在に設定され、常にはスプリ
ング71にてアーム上面に突出した状態に保持される
が、処理槽2の突部69にてテーパ面を押圧されたとき
は没入する。
【0028】しかして、切粉粉砕時の騒音を防止するた
めに、切粉処理装置はその全体が防音壁75によって取
り囲まれている。防音壁75は本実施例では図11に示
すように、中間層75aをアクリル繊維とし、内壁75
bをパンチングメタル、外壁75cを鉄板から構成した
3層構造に形成されている。この防音壁75の上方開口
部には開閉自在な蓋板76が設置されている。この蓋板
76は、外蓋77と内蓋78からなる2重構造とされ、
外蓋77は防音壁76にヒンジ79を介して回動自在に
取付けられて防音壁75の上部開口を閉鎖し、内蓋78
は処理層2の切粉投入口3を閉鎖する。
【0029】また、内蓋78の内面には前記ハンマー3
1による切粉の破砕処理時に処理槽2内の切粉を解きほ
ぐすための適数個のデバイダー80が垂設されている。
このデバイダー80は図10に示すように、内蓋78内
面に固着されたブラケット81にピン82を介して回動
自在に吊り下げられ、処理層2の回転方向には自由傾動
が許容され、その逆方向、つまり回転体30の回転方向
にはブラケット81に形成した係止部81aによってそ
の傾動が阻止されて吊り下がり状態が維持されるように
構成されている。
【0030】図12は切粉処理時における混入異物の排
出コントロールの説明図である。図示のように、異物排
出制御装置はマイクロフォンにより音を拾い異物と判断
されるレベルの音の時に処理槽2の異物排出口7の扉5
1を一定時間開放してから閉じるという動作を異物排出
まで数回繰り返す制御を行う構成となっている。
【0031】即ち、コンデンサマイク85は音を拾い電
気信号に変換する。増幅器86により増幅された電気信
号は、フィルター87によりノイズの除去処理を受け
る。レベル調整器88においては比較信号を基準信号と
比較するための調整処理が行われ、コンパーレータ89
により比較信号と基準信号とを比較する。そして、比較
の結果、異物混入によるレベルの音と判断したときは、
リレー90が駆動され、異物排出口7の扉51開閉用の
バルブが作動されるように構成されている。なお、コン
デンサマイク85は、例えば架台1に固定された外筒1
0又はオイルパン42に装着される。
【0032】本実施例の切粉処理装置は上述の如く構成
したものであり、以下その作用効果を説明する。処理す
べき所定量の切粉が処理槽2内に投入され、蓋板76が
閉じられた状態で運転が開始される。このとき、処理槽
2の切粉排出口6及び異物排出口7の扉50,51は共
に閉鎖されており、また位置決め機構のストッパアーム
67は待避位置にある。
【0033】この状態で油分離用のブレーキ付きモータ
13がインバータを介して駆動される。これによりベル
ト17を介して第1駆動軸11が駆動され、処理槽2が
図3に示す矢印方向(右回り)に回転される。このと
き、電磁クラッチ27が接続状態にあり、従って第2駆
動軸20は第1駆動軸11と一体に回転する。即ち、回
転体30が処理槽2と一体となって回転し、このとき切
粉破砕用のモータ22は連れ回りする。
【0034】しかして、切粉に付着している切削油等は
処理槽2の回転により生ずる遠心力で切粉から分離さ
れ、処理槽2の小孔4を通して槽外に放出されるととも
に、オイルパン42により収集される。そして、樋部4
3に収集されたオイルは図示省略の排出管を経て機外に
排出される。このとき、デバイダー80は切粉に当接し
ても切粉の移動方向、つまり処理槽2の回転方向に逃げ
ることにより切粉の回転を妨げず、かつ分離用のモータ
13に無用な負荷が及ぶことを回避する。
【0035】処理槽2の回転による油分離作用が所定時
間行われると、インバータを介して分離用のモータ13
に対して減速指令がなされ、そして所定速度まで減速
後、処理槽2下面の突起69が特定位置に位置したと
き、ストッパシリンダ68が作動されてストッパアーム
67が水平レベルまで上昇される。すると、進行してく
る突起69がストッパピン70上端のテーパー面を押し
てこれを押し下げて通過し段差状のストッパ部67aに
当接する(図8の仮想線参照)。ストッパピン70は突
起69の通過後に突出して反動による処理槽2の位置ず
れを防止する。
【0036】かくして、処理槽2はその切粉排出口6及
び異物排出口7がそれぞれ排出ホッパー45,46に対
応する位置に位置決め固定され、それに伴いモータ13
が停止されるとともに、ブレーキが作動される。続い
て、切粉排出口6用の扉50が開放される。即ち、油圧
シリンダ57の作動でラック58及びピニオン59を介
してアーム61が回動され、扉50の取付部50a下面
のピン62に当接してこれを押すことにより、扉50を
水平回動させ、そのドア部50aを処理槽2の外周面に
沿って移動させて切粉排出口6を開放する。
【0037】続いて、電磁クラッチ27が切られるとと
もに、切粉破砕用のモータ22が駆動される。従って、
ベルト26を介して第2駆動軸20が駆動され、回転体
30が図3に示す矢印方向(左回り)に回転される。こ
のとき、回転体30に設置されたハンマー31は起動直
後には切粉の抵抗を受けてリンク32と共に略く字状に
折れ曲げられるが、回転体30が所定高速回転数に達す
れば、その遠心力でリンク32とハンマー31は直線的
な姿勢となり、その先端が処理槽2のブレード5に接近
するため、切粉は高速回転するハンマー31とブレード
5との協働により破砕される。このようにして破砕され
た切粉は排出口6から排出ホッパー45へと排出され
る。
【0038】このとき、回転体30に設けたストライカ
ー39は切粉を処理槽2の内周壁面側に向かって誘導
し、ハンマー31とブレード5による切粉の破砕作用を
支援する。また、蓋板76に取付けられたデバイダー8
0はカール状の切粉を解きほぐし、ハンマー31とブレ
ード5による切粉の破砕作用を支援する。このことによ
り、切粉の破砕作用が積極的に行われることになり、破
砕効率が高められる。
【0039】ところで、処理槽2内に投入された切粉中
に突っ切り加工で生じた材料の切れ端のような異物が混
入している場合は、前述したように異物排出制御装置に
よる混入異物の検出信号に基づいて異物排出用の扉51
の開閉制御が実施される。即ち、切粉よりも大きな固形
物が混入しているときは、大きな音を発生するばかり
か、機械を損傷させるおそれがある。従って、このとき
は、扉51を一定時間開いてから閉じるという動作を数
回(例えば5〜6回)繰り返すような制御を行うことに
より、異物排出口7からの異物の排出を促す。この異物
排出作用はハンマー31のみならず、ストライカー39
によっても有効に行われる。
【0040】なお、異物排出は必ずしも異物排出口7か
らとは限らず、切粉排出口6から排出される可能性もあ
る。従って、このような異物排出口7を別途設定したと
きは、切粉排出口6からの異物排出を含めて排出確率が
倍増することになり、異物排出効果を向上できる。この
場合、仮に異物排出口7の扉51の開閉動作を所定回数
繰り返してもなお異物が排出されないときは、機械の運
転を停止するように設定することが望ましい。
【0041】このように、本実施例の切粉処理装置によ
れば、切粉の油分離処理及びこれに続く切粉破砕処理を
一連の作業として実施できることから、上記処理作業を
別々の処理装置を用いて行う場合に比較して処理作業の
効率化が図られる。また、防音壁75により装置全体を
覆ってあることから、処理作業によって生ずる騒音を効
果的に防止することができる。さらにまた、本実施例の
切粉処理装置はキャスター8を備えているため、工場内
で自由に移動させ、その使用場所を簡単に変更すること
ができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
従来個々に行っていた切粉の油分離処理と切粉の破砕処
理とを一台の切粉処理装置によって連続して処理できる
ため、切粉の処理効率を高めることができる。また、防
音壁を設けたときは、切粉処理時に生ずる騒音が外に放
出されることを防止でき、切粉を処理槽の内周壁面側へ
誘導するストライカー及び切粉解きほぐし用のデバイダ
ーを設けたときは、切粉の破砕効率を高めることができ
る。しかも、異物混入時には異物排出口を開放し、混入
異物の排出確率を高め、異物混入検出から排出までの処
理を迅速に行うことができ、またストライカーは粉砕さ
れた切粉及び異物を処理槽の内周壁面側へ誘導し、その
排出性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る切粉処理装置の縦断面図
である。
【図2】要部拡大図である。
【図3】同じく平断面図である。
【図4】チェン状ハンマーの回転体に対する取付部詳細
図である。
【図5】排出口開閉用扉と排出ホッパーを示す平面図で
ある。
【図6】排出口開閉用扉とその開閉装置を示す平面図で
ある。
【図7】同じく一部切断側面図である。
【図8】処理槽位置決め機構の側面図である。
【図9】同じく平面図である。
【図10】切粉解きほぐし用デバイダーの取付構造図で
ある。
【図11】図1のA部詳細図であり、防音壁構造を示
す。
【図12】混入異物排出制御の説明図である。
【符号の説明】
1…架台 2…処理槽 3…切粉投入口 4…小孔 5…ブレード 6…切粉排出口 7…異物排出口 11…第1駆動軸 13…油分離用モータ 20…第2駆動軸 22…切粉破砕用モータ 27…電磁クラッチ 30…回転体 31…ハンマー 39…ストライカー 42…オイルパン 50…切粉排出口の扉 51…異物排出口の扉 75…防音壁 76…蓋板 80…テバイダー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架台と、その架台上に水平回転可能に設
    置されるとともに上方が切粉投入口として開放されかつ
    側面には多数の小孔と扉付き切粉排出口を有しさらに内
    周面にはブレードを有するドラム状の処理槽と、その処
    理槽を取り囲むように前記架台上に設置された分離油収
    集用のオイルパンと、前記処理槽内に独立して水平回転
    可能に設置され放射状に延びる切粉破砕用のハンマーを
    有する回転体とを備えた切粉処理装置。
  2. 【請求項2】 装置全体が防音壁により取り囲まれた請
    求項1記載の切粉処理装置。
  3. 【請求項3】 前記オイルパンの上部に前記処理槽の切
    粉投入口を塞ぐ蓋板が取付けられ、その蓋板には前記ハ
    ンマーの回転による切粉の破砕処理時に処理槽内の切粉
    を解きほぐすためのデバイダーが垂設され、このデバイ
    ダーは前記処理槽の回転方向には自由傾動が許容され、
    前記回転体の回転方向には垂設状態が維持される構成と
    した請求項1記載の切粉処理装置。
  4. 【請求項4】 前記処理槽の側面には、破砕された切粉
    の排出口の他に混入異物の排出口が備えられ、異物排出
    口には常には閉鎖され、異物検出信号が出力されたとき
    に開放される扉が備えられた請求項1記載の切粉処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記回転体が切粉を処理槽の内周壁面側
    へ誘導するストライカーを備えている請求項1記載の切
    粉処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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